もう一人の十六夜咲夜 Another person of Sakuya Izayoi (DIO UT)
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番外編
番外編第一話 吸血鬼と殺人鬼の出会い


[警告]この話は原作の四部のラストを見ていない人、又はネタバレが嫌いな人はブラウザバック推奨です。
それと先に、本編の第十五話を読むことを推奨します。






「館から出たは良いが・・・これからどうしよう?」

そう呟きながらフランドールは空を飛ぶ。

「うーん。香霖堂とかいう所で服を買うのは確定として。うーん?あれは・・・。」

 

~????side~

 

「あっ、ああ・・・・・・。ど・・・どこに?わたしはどこに・・・連れていかれるんだ・・・・・・?あ・・・ああ」

一人の男性が若い女性の後ろで無数の手にバラバラにされながら引っ張られていく。そして女性は答える。

「さあ・・・・・・?でも・・・・・・安心なんてない所(・・・)よ・・・。少なくとも・・・・・・・・・・・・・・・」

女性がそう答えた後、男性は更に引っ張られて行く。

「うわああああああああああ」

「ハッ!」

男性は引っ張られて行った後、突如目の前に森が広がっているのを確認した。

「ここは・・・・・・どこだ?」

男性はそこが見知らぬ場所である事に気づき、困惑した。

「グジュルルルルル。」

「ハッ!」

気づくと男の後ろに巨大な狼らしき生物が今襲いかからんとばかりに唸り声を上げている。

「こ、こんな事が・・・平穏に生きたい筈のこの吉良吉影にあっていい筈がない・・・。」

次の瞬間。

「グルァァァァァ!!」

巨大な狼のような生物は吉良に飛びかかっていく。

「くっ!キラーqu」

巨大な狼のような生物が吉良に食らいつこうとした途端・・・。

「キュッとして、ドカーン。」

巨大な狼のような生物が爆ぜた。

「!?」

吉良は目の前に起きた出来事が把握出来ずに沈黙している。

「大丈夫?」

巨大な狼のような生物を爆ぜさせた本人フランドールは吉良に対し声をかけた。

「あ、ああ。」

我に返った吉良吉影は返事をする。

「そう。よかった。」

フランドールは安堵した様子で呟いた。

「ところでさっきのは君が?」

「そうね。私がやったわ。」

吉良の質問にフランドールは答える。

「そうか・・・。君もスタンド能力を持っているのかい?」

「スタンドって何?」

吉良の質問にフランドールは聞き返す。

「うーむ。スタンドというのはね。」

(この少女に私のスタンドを見せてもいいだろうか・・・。いや、彼女は私の事を知らないようだし、敵なら私を助けないだろう。)

吉良はそう思考し。

「こういうの(ビジョン)の総称だよ。」

吉良から人型のショッキングピンクのガタイのいい猫のようかものが出現する。

「な!?キラークイーン!?」

フランドールはその像を見て驚愕する。

(しまった。こいつ、私を追うものだったか!?)

吉良がそう思考した後、

「キラークイーン!」

フランドールからも同じものが出てくる。

「なにぃぃ!!?」

吉良はそれを見て驚愕する。

「「わ、わたしと同じスタンド(能力)・・・だと。」」

二人ともそれを見て驚愕した。

「オ、オホン。さっきからわたしが質問に答えてばかりだから私からも一つ聞くわ。あなた外来人?」

「外来人とは?」

今度はフランドールの質問に吉良が聞き返す。

「ああ、その言葉がわからないあたり外来人のようね。いい?外来人というのは・・・。」

吉良から聞き返された質問でフランドールが答えを確信した後、外来人について説明する。

「外来人というのは・・・つまり、この世界・・・幻想郷の外からやってきた人間の総称よ。幻想郷というのは、忘れ去られてしまったものが辿り着く最後の楽園。ここには妖怪や、神様が住んでいるの。さっきの狼みたいのも妖怪。」

「最後の楽園、幻想郷か・・・。なる程。」

「あら?意外と早く納得するのね?「非現実的だ!」とか言うと思ったのに。」

「スタンドを持つと嫌でも異常な現象に出逢うんだ。もう、慣れっこだよ。」

「そう。」

吉良とフランドールはこうやり取りをする。

「そうだ。私の名は吉良吉影。年齢33歳。君の名を聞かせて貰えないかな?」

吉良はフランドールに名前を聞いた。

「私はフランドール。495歳。吸血鬼よ。フランって呼んでね。」

(作者さんも、フランドールじゃなくってフランって書いて欲しいなぁ~。)

※わかりました。後メタ発言は控えて下さい。

by DIO UT

「吸血鬼・・・か・・・・・・。」

「・・・・・・怖い?」

吉良の吸血鬼かという呟きにフランは少し恐る恐る聞く。

「いや。吸血鬼がこんなに可愛らしいとは思わなくてね。」

「!そう。嬉しいわ。」

フランは不安が晴れた為か、少し声が明るくなる。

「そうだ。あなたに一つお願いがあるんだ!聞いてくれる?」

「ものによるな。」

「じゃあ。私を匿って!」

「・・・は?」

突然の発言に吉良は聞き返す。

「私は追われてるの。姉にね。危険な能力を持っているから・・・。今日逃げて来たの。その能力あなたもみたでしょ?」

「あの、狼みたいのが突然爆ぜたやつかい?・・・。」

「そう。『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力。』程度の能力というのは幻想郷の実力者達が持つ能力の総称よ。私はこの能力が恐れられて実の姉に幽閉されていたわ。」

「・・・。」

「だから、今日逃げ出したのよ。自由により平穏に生きる為に。」

「私と似ているな。」

「え?」

「わたしは小さい頃母親に虐待されていたよ。しかも、それが原因で殺人衝動を持っていてね。若い女を殺さずにはいられなかった。小さい頃は殺す事も出来ずに物凄く悩んだよ。私が18の時初めて殺人をしてしまったんだ。その後、21の時親父と一緒に矢で傷が付けられこの能力が発現した。親父は死んで幽霊になってからスタンドが発現したが・・・。まぁ、それはいい。だが、君といるととても妙な感じがする。なんというか、説明が出来ないんだが・・・。悪い気分じゃあないんだ・・・・・・・・・。これから、よろしく頼むよフラン。」

「!うん!!」

 

To be continued




読んで頂きありがとうございます。
吉良吉影の過去は私の独自の考えがあります。こいつ、吉良じゃねぇ!と思う所があると思いますが・・・。
そこはご了承下さい。
今後、吉良×フランになると思います。
補足
吉良は川尻になる前の姿です。


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番外編第二話 吉良達は静かに過ごしたい。

前回色々やらかした。DIO UTです。
紅霧異変 終編については後日書き直させて下さい。自分でもあれは酷いとおもうので。どうかこれからもこの小説を宜しくお願いします。


(私は何を言っているんだ?)

吉良は心の中で思う。

(私が彼女といるのが心地よいといったのか?いや違う、きっと見知らぬ地に来て訳も判らぬ状況になって動揺している。だけだ・・・。きっとそうだ。)

「さて、これからどうするんだい?」

「そうね。先ずは、この服装をどうにかしないといけないかな。」

「どういうことだ?」

「折角、あの館から抜け出せたのにこのまま普通にしてたらバレるでしょ?私は平穏に過ごしたいのよ?確かに私は吸血鬼だから、この辺にある魔法の森という場所で隠れて過ごす事も可能よ。でも、そんなものまっぴらごめんよ。私は隠れて追ってくるものから怯えて過ごすのは嫌よ。堂々と普通に過ごして見せるわ。」

「それで?どうするんだ?」

「少し先の所に香霖堂という場所があるわ。そこで服を買う。後は、このまま吸血鬼ということを隠さずに居ればバレるだけでなく、十中八九人里で忌まれる対象になるわね。だから、魔法を開発した。」

「魔法ねぇ。此処は本気(マジ)にファンタジーのような世界なのか・・・。」

「ようやく。実感した・・・って感じね。」

「ああ。それと早く術とやらを使えよ。」

「あなたも協力するのよ。」

「・・・何ぃッ!?」

吉良はフランの言葉に驚愕する。

「大した事じゃないわ。血を一滴ほど貰うだけよ。」

「血を?何故?」

「魔法に必要なのよ。この魔法は血の量によって変化する擬態魔法よ。血の持ち主の種族に限りなく近くなる魔法よ。でも、本質はあまり変わらないわ。でも、妖力とか、魔力が探知される事もなくなるし。霊力の様に使う事が出来るようになるわ。そして、一滴の場合種族と本人の目と髪色が近くなるわね。後、身長が血液の持ち主から±8㎝程ね。性別が違うから-8㎝確定だけど。」

「そういうものなのか・・・。で、さっきから何を描いているんだい?」

吉良はフランが地面に木の枝で模様を描いている理由を問う。

「ああ。これ魔法陣よ。えーと、確かここがこうで・・・よし出来た!はい。吉良!後はこの裁縫用の針でこの魔法陣の窪みに血を垂らせば完成よ。」

「ああ。わかったよ。」プスリ

吉良は針先を自分の人差し指に刺す。

「これでいいんだろう?」

「うん。後はちょっと魔力と妖力をこめておしまい。っと。」ピカァ

一瞬強い光を発したあとフランの姿がかわる。

「よし、完成よ。」

「こんなに簡単なものなのか。ふむ、目の色と身長が私より8㎝下だから、167ぐらいか。これで、服装が変わればわからなくなるな。」

「そうね。後は香霖堂で服を買って終わりね。その後は人里に向かうわ。詳しくは移動しながら話すわ。」

「そうか。」

「後、名前も決めないと・・・。」

「確かにそれは決めないと困るなぁ。苗字は貸してやるよ。」

「そう、ありがとう。なら、吉良、吉良フラン・・・吉良フウラン、吉良風蘭(ふうらん)・・・よし。今日から私は吉良風蘭と名乗るわ!」

 

to be continued




最近スランプ気味になってい来たため、もしかしたら次回は少し遅れるかもしれません。


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設定集
設定 主人公のプロフィール


設定が追加されたときに更新します。


十六夜咲無

年齢10代後半(咲夜と同じ)

身長 171.0cm(この小説においての、咲夜の身長は166.0cm)

体重 秘密

スリーサイズ

B 80

W 56

H 75

スタンド『世界(ザ・ワールド)』(咲無版)

パワーA スピードA 射程距離C(10m)

持続力A 精密動作性A 成長性A

咲夜版

パワーC スピードB 射程距離E(2m)

持続力A 精密動作性B 成長性A

時を止めるスタンド。咲無は2分、咲夜は5秒止められる。

自身の能力と併用する事で、連続で止められる。(個人で二回、二人協力して三回)本来咲夜のスタンドだが、幼少期の精神力不足で害になったため、咲無が奪った。精神力の差で咲無の方が強い。

 

『ゴールドエクスペリエンス(以下GE)』

パワーA スピードA 射程距離B(30m)

持続力A 精密動作性A 成長性E(完成)

咲無のスタンド。かなりおかしいステータスだが、これ以上成長しない。能力は物体に生命を与える事だが、生み出した生物は反射の有無が設定できる。また、失った体の部品を作る事もできる。食べ物として生み出す事もできる。つまり、死んだとき元の物質に戻る、戻らないを選択できる。また、恥知らずと同様に、相手に認知させずに怪我を治せる。

 

十六夜咲夜の第2人格、常に咲夜のことを気遣っている。性格は、冷静で物事の先を常に考える。(注意深くよく観察して行動するタイプ。)また、頭脳明晰で、八雲紫の胡散臭さを無効化し、考えている事を先読みする。そのため、八雲紫を腹黒い女だ。と、思っている。

また、時に冷酷になることもある。

趣味はピアノとヴァイオリンの演奏。(腕前はプロレベル。作曲もできる。)

更に、相手の攻撃を一度目で覚え、二度目でコピーし、三度目で上回るという特技がある。(能力ではない。更に能力による物は無理。)

能力は『時間を操る程度の能力』と『???(後日公開)』がある。

戦闘センスはワムウ≦咲無という感じ。

また、基本完璧で冷静だが、たまにふざける。(しかも規模が大きい場合がある。)

基本戦闘は咲夜に任せる事が多いが、危なくなると助言したり、スタンドで援護したりする。ピンチになると完全に人格と体が切り替わる。

咲夜の多忙さを見かねて、レミリアに抗議をしようとしたことがある。(休暇が無い事が原因でレミリアの事を少し嫌っている。)

レミリアが咲夜を紅魔館に置いてくれた事には感謝している。

美鈴が咲夜を拾ってくれたため、美鈴に対する好感度は高い。(飯抜きにされたとき、こっそり差し入れをしている。)

暇な時は本をパチュリーから借りる。(ちゃんと返す。)割と勤勉。

 




DIO UT「今回も読んでいただきありがとうございます!」
咲無「何かってに人のスリーサイズを公開しているのかしら?」ゴゴゴゴゴゴ
DIO UT「許してくれたまえ。」ブルブル
咲無「だめだ。」
DIOUT「ギィヤァァァ」ピチューン
補足
GEの射程距離がイかれているのは弾幕ごっこに適応させるためです。


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設定② 紅霧異変後 12/30更新

今回は紅霧異変後の設定を載せて置きます。変化のあった、咲夜、フラン、吉良、咲無に関してを載せてあります。
参考に上がっているスタンドは基本原作準拠です。


十六夜咲夜

紅霧異変後、咲無への信頼がより高まる。本編でもよく変わりに代弁させたりしていたが、それは咲無の考えが理解できていないからではなく、早く紅魔館に慣れて周りにも認識して貰いたいが為の行動。

 

スタンド名

THE WORLD

マスター

十六夜咲夜

 

ステータス

パワーC スピードB 射程距離E(2m)

持続力A 精密動作性B 成長性A

 

 

パワーA※ スピードA 射程距離D(5m)

持続力A 精密動作性A 成長性A

 

紅霧異変で霊夢との戦いを通し成長したスタンド。モデルはDIOの物ではなくディエゴの物。パワーなどのステータスが大幅に強化された。また、時間停止の限界時間も若干延びた。本人はまだ気づいていないが現在9秒まで止められる。

 

※パワーはクレイジーDや、キラークイーンよりは低い。つまり、BよりのA

 

スタンド名

世界(ザ・ワールド)

マスター

十六夜咲無

 

パワーA※1 スピードA※1 射程距離C(10m)

持続力A 精密動作性A※2 成長性A

 

咲夜が成長した事により咲無の世界も強化された。

デザインの変化はなし。時間は3分程止められる。

 

※1スタプラ、世界よりも少し上

※2スタプラ並み

(前回協力して三回連続までと書きましたが、内訳は能力2回のスタンド1回です。世界の所有権は瞬時の切り替えは不可能なため。)

 

フランドール(吉良風蘭(きらふうらん)

狂気を克服し、平穏を願うようになった事から紅魔館を離反した。また、スタンド能力を得ている。(スタンド能力を手に入れた経緯は後ほど本編にて。)

 

スタンド名

キラークイーン

マスター

フランドール(吉良風蘭)

 

ステータス

 

パワーB スピードA※ 射程距離E(2m)

持続力C 精密動作性B 成長性A

 

原作のキラークイーンと違い、パワーは低いが、スピードが変わりに高いキラークイーン。爆弾は3発まで同時使用が可能。ただし威力は低めで、原作のように人を完全に消し飛ばすのには3発分の爆弾を設置しなくてはならない。ただし、人そのものを爆弾としたり、重ちー(ドアノブの方)のようなパターンの場合は一発で充分。

 

※スタプラ並み

 

吉良吉影(きらよしかげ)

原作のラスト振り向いてはいけない小道を振り向いた結果、幻想郷に蘇生した様な形で幻想入りした。現在自分の変化に戸惑っている。

 

スタンド名

キラークイーン

マスター

吉良吉影

 

ステータス

 

パワーA スピードA 射程距離D(5m)

持続力B 精密動作性A 成長性A

 

敗北を得て成長したキラークイーン。

スピードがクレイジーD並みに上がった。ただし、スタプラには劣る。より、精密な動作や加減が可能になったため、例え、0距離で空気弾を使ったとしても自分を爆破せずに相手を爆殺することが可能。更に爆弾の設置数が5個になった。(こちらは威力に変化なし。)

 

十六夜咲無

紅霧異変を経て多少レミリアを見直した様子。宴会の時、咲夜が酔ったのを利用して、レミリアに軽く本音をぶちまけた。(多少酒の効果はあった模様。)

スタンドの変化はなし。

フランに対し自分の哲学的考えを説いたが故に離反させてしまった事に対する後悔はない。むしろ、これによって何だかんだで姉妹仲が改善されるのでは?と読んでいる。ちなみにフランの能力で破壊されなかったのは素である。

能力『?????????』

春雪異変後公開予定。

 




これが紅霧異変後の設定です。
疑問点があったら指摘してくれると嬉しいです。


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本編
第一話 出会い


どうも、DIO UTです。
息抜きに新作を作って見ました。
良ければ読んでいって下さい。
今回はジョジョ要素はないです。


私の名前は十六夜咲夜。

紅魔館のメイド長をしている。

毎朝6時には起き、仕事を始める。

紅魔館の住人の朝食を調理して運ぶ。

そして、役に立たない妖精メイドを管理し、掃除をし、合間に良く寝る門番を起こし、お嬢様に紅茶を淹れ、茶菓子を作り。妹様の夕食を運び、遅くとも夜の5時には床につく。

こんな毎日を送っている私だが、昔から一つだけ奇妙な現象があった。子供の頃から続いている奇妙な現象が。

それは、敵によって瀕死にされたとき。または、意識を、失うような状態にされたとき。次の瞬間、気がついたら、その敵が死んでいる。もしくは、気絶している。そんな現象だ。『私がやった』、周りの皆はそう言っていた。私は小さい頃からある能力を持っていた。時間を操る程度の能力、紅魔館にいる皆はそう呼ぶ。

ただ、この能力によるものではない。そう思う。いや、そう思うに至る確信がある。

何故なら、小さい頃から能力は完璧に扱う事ができたからだ。そもそも、私の能力では自分自身にすら気づかれずに敵を倒す事は出来ない。

お嬢様に仕えてからは起きなくなった・・・いや、そもそも追い詰められる事が無くなった。

そして、ある日の夜、私がいつもの仕事を終えて、床についたとき。いや、床についたときという表現は間違っている。正確には、グッスリと熟睡し始めたとき・・・。

そう、夢の中で彼女(わたし)に出会った。

彼女は私と瓜二つだった。

そう、まったく同じ姿をしていた。

違う所は目と髪の色ぐらいだった。

金髪で血のように赤い、紅い目をしていた。

それが、初めて彼女を認識した日だった。

 

 

咲夜「あなたは・・・誰?」

???「誰・・・ね。答えは単純、私はあなた。あなたは私。それだけ。」

咲夜「ふざけているの!?」

???「ふざけてる・・・ねぇ。ふざけてるか、どうかはあなたが一番よくわかっているんじゃあない?」

咲夜「・・・」

???「沈黙は肯定と見なすわ。」

咲夜「一ついいかしら?」

???「何?」

咲夜「私が瀕死になるたび、敵が既に倒されてる現象が起きるのだけれど・・・あなたの仕業?」

???「そうだ。と言ったら?」

咲夜「そ。一応感謝はしておくわ。あなたのおかげで今私はここにいるから。」

???「フフ、そいつはよかったわ。」

咲夜「名前。」

???「ん?」

咲夜「あなた名前は?」

???「そんなものないわ。」

咲夜「え・・・。」

???「私はいわばもう一人のあなた。名前なんてないわ。そうね。でも、あえて名乗るなら────」

???「『咲無(さくむ)』と、私はこれから名乗るわ。」

 

続く・か・も

 




読んでいただきありがとうございます!
相変わらずの駄文ですが、これからもよろしくお願いします。

補足

咲夜と咲無は、ディアボロとドッピオに近いタイプの二重人格。
咲無の容姿は咲夜・ブランドーを思い浮かべてみてください。


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第二話 経緯

二話目です。続いちゃいました。
一話目からUAが100超えたのが嬉しくてつい、続けちゃいました。


咲夜「そういえば、何故今なの?」

咲無「今、とは?」

咲夜「どうして、今頃接触してきたのよ?」

咲無「ようやく接触出来るようになったのよ。」

咲夜「ようやく・・・何かあったの?」

咲無「単刀直入に言うと、あなたの精神力不足。以上。」

咲夜「精神力不足・・・」

咲無「数年前の事よ。あなた(わたし)は矢に射抜かれたわ。覚えているかしら?」

咲夜「・・・・・・あ!ああ、あのときか。確かに変な矢に射られたわね。」

咲無「あの矢によって私たちは能力が目覚めた。それも、程度の能力とは全く別のね。」

咲夜「別の能力。」

咲無「その矢を持っていた男はその能力のことをこういった。スタンドと。」

咲夜「スタンド・・・」

咲無「スタンドは精神が具現化したものらしい。あの頃まだ精神が未熟だったあなたはスタンドが害になって死にかけたわ。私はそれを防ぐ為にあなたからスタンドを奪ったわ。だけど、それが原因で私はスタンドを二つとも維持するのに必死であなた(わたし)との接触をある程度引き離したわ。そのせいで、あなたが瀕死だとか、気絶しているとき以外表に出れなかったのよ。」

咲夜「じゃあ・・・」

咲無「合格ラインギリギリに立っている。ていうとこね。あなたは今、スタンドを上半身だけ使う事ができるわ。かなり不鮮明だけど。」

咲夜「あなたは・・・」

咲無「私はあなたより精神力が強いから、あなたと私のスタンド両方同時に万全の状態で使えるわ。後はいつも通り。あなた(わたし)が危険になったら表に出て来る。ま、ちょくちょく話し掛けるわ。じゃあ、そろそろ起きなさい。」

 

 

咲夜「朝か・・・」

咲無(おはよう私。)

咲夜「!?やっぱりただの夢じゃあなかったのね。」

咲無(まぁ、当然の反応ね。朝の仕事少し手伝おうか?)

咲夜「手伝うって・・・。どうやって?」

咲無(私の精神をある程度そっちに出す事である程度私の人格を出す。そうすると、私はスタンドを使う事ができる。ただ・・・)

咲夜「ただ?」

咲無(少し容姿が変化するわ。)

咲夜「・・・。どれくらい。」

咲無(身長が2.5cmぐらい伸びて、目が紅になるわ。)

咲夜「ま、まぁ、許容範囲ね。」

咲無(後、声に出す必要は無いわよ。)

咲夜「そ、そうなの・・・。」

咲夜(後、私のスタンドについてもう少し詳しく教えて貰えないかしら?)

咲無(いいわよ。)

 

~少女説明中~

 

咲夜(中々凄いわね。特にスタンドはスタンドでしか干渉出来ない所とか。)

咲無(そうね。スタンドの一番の強みよ。)

咲夜(使い方は?)

咲無(まず、強く『出ろ』と思えばでるわ。)

咲夜(そうなの。『出ろ』)ドギューーzン

咲夜(これが私の・・・確かに、不鮮明ね。)

咲無(そこはあなたの精神の成長次第よ。)

咲夜(これは何か名前でもあるの?)

咲無(私は、『世界(ザ・ワールド)』と呼んでいるわ。)

咲夜(世界・・・いい響きね。さぁ、仕事を始めましょうか。)

 

Tobecontinued

 



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第三話 新しい日常 その①

咲夜(仕事の内容とかは把握してる?)

咲無(もちろん、私はあなた、当然の事よ。)

咲夜(うーん。目はどうやって隠そう・・・)

咲無(サングラスでも掛けたら?)

咲夜(それが一番・・・かな?雰囲気が結構変わるけど。あと、体が凄く軽いわ。)

咲無(私の影響ね。身体能力が若干上がっているわ。)

咲夜(色々便利ね。さて、そろそろ始めましょうかしら。)

 

~厨房~

 

???「・・・」トントントン

咲夜(これがあなたのスタンド?)

咲無(そう、GE(ゴールドエクスペリエンス)と私は名付けて呼んでいる。)

咲夜(そういえば、スタンドには能力があるって言ってたけど、具体的にどんなの?)

咲無(あなたの世界はシンプルに時を止める事ができるわ。能力と違って長くは止められないけど。その分、燃費はいいわ。まだ成長途中だから、時を止める能力に関しても、だんだん長くなって来ているわ。)

咲夜(あなたのスタンドは?)

咲無(物に生命を与える事ができる。私のスタンドは完成しているから、これ以上成長しないわ。)

咲夜(物に生命を与えるか・・・、かなり応用が効きそうね。)

咲無(実際そうだからね。相手に刺したナイフをサソリに変えたりとか。)

妖精メイドA「ねぇ、何でメイド長はサングラスをかけてるの?」ヒソヒソ

妖精メイドB「それより、何か包丁浮いてない?」

妖精メイドC「本当だ!こわーい!」

GE「・・・」ピシュ

妖精メイドA「キャァァァァ」サクッ ピチューン

妖精メイドBC「「だ、大丈夫!て、なんでヘビが・・・ギャアアア」」ピチューン×2

咲無(これで落ち着く。)

咲夜(エグいわね。)

咲無(そんな事より、朝食が出来たわよ。)

咲夜(!?は、早いわね。じゃあ、早速配りましょう。)

 

~レミリアの部屋~

 

咲夜「失礼しますお嬢様。」コンコン

レミリア「入りなさい。」

咲夜「お嬢様、朝食が出来上がりました。」ギィィ

レミリア「わかったわ。さく・・・や!?」

咲夜「どうかなされましたか?お嬢様。」

レミリア「何でサングラスなんか掛けているのよ。それと、若干背が伸びたような気が・・・。」

咲夜「イメチェンでございます。背に関しては気にしないでください、」

レミリア「そう・・・!?」

レミリア(いや、そんな・・・まさか!?

落ち着くのよレミリア・スカーレット。まさか、咲夜のあれが大きくなってるわけが・・・。確認する勇気を出すのよ私。)

レミリア「えいっ!!」モミッ

咲夜「キャッ」スパーン←サングラスが飛ぶ音

レミリア「なにぃ!やはり、胸 が 大きく なって いる! ハッ!」

咲夜「お、お嬢様?急に・・・!?さ、サングラスが・・・」

レミリア「さ、咲夜目が紅くなっているわ。ど、どうしたの。」

咲無(なんということだ。見てしまったか!)

咲夜「えーと。お嬢様。」(どうしよう。)

咲無(もう、説明しちゃいなさい。)

レミリア「充血してるの!だったら今日は休みなさい!」

咲無(そういう事にして、今日は休めば?)

咲夜(でも、それじゃあ・・・)

咲無(少しあなたは働きすぎよ。今日ぐらい休めば?)

咲夜(大丈夫よ。説得するのを手伝って欲しいわ)

咲無(ハァ。仕方ないわね。)

咲夜(咲無)「大丈夫です。お嬢様。問題ありません。」スチャ サングラスをかけ直す。

レミリア「いやいや、凄い充血してるじゃない!」

咲無(人格共有状態をある程度弱める!)

咲夜「大丈夫ですよ。この通り。」スチャ サングラスを外す。

レミリア「あれ、いつも通りだ・・・。」

咲夜「それより、朝食が出来上がりました。早く食堂へ。」

レミリア「わ、わかったわ。」

咲夜「こちらへ。」スチャ サングラスをかけ直す。

レミリア「さ、サングラスは結局つけるのね。」

 

To be continued

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
補足
サングラスはバイオハザード5のウェスカーの物です。


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第四話 新しい日常 その②

咲夜「どうぞ、朝食のフレンチトーストでございます。」

レミリア「シンプルでいいわね。」

 

~朝食後~

 

レミリア「ありがとう、咲夜。おいしかったわ。」

咲夜「お粗末様でした。」

レミリア「もう、仕事に戻っていいわ。」

咲夜「かしこまりました。」

 

~紅魔館廊下~

 

咲夜(ふぅ、バレるかと思ったわ。)

咲無(何とか・・・なったわね。)

咲夜(さて、掃除でも始めましょうか。)

咲無(ここから、半径30mの間は既に済ませてあるわ。)

咲夜(流石ね。あなたのスタンド結構射程距離があるのね。)

咲無(成長しきったスタンドだからね。二度と成長しない事以外は完璧なスタンドよ。ああ。一つ頼みたい事があるのだけれど。)

咲夜(なに?)

咲無(世界(ザ・ワールド)を貸して貰えないかしら?)

咲夜(いいわ。何に使うの?)

咲無(掃除よ。あなたは紅魔館を一周するだけでいいわ。その間に掃除を終わらせる。)

咲夜(そんなに速く終わらせられるの?)

咲無(世界とGEはスピードがとても速いスタンドよ。それくらい訳ないわ。)

咲夜(じゃあ、頼もうかしら?)

 

~一周後~

 

咲夜「こ、こんなに早くに終わるなんて・・・。わ、私の今までの苦労は一体・・・。」

咲無(スタンドは物理法則をある程度無視できるし。)

咲夜(いやいや、だからって早過ぎでしょ!まだ、2時間しかたってないわよ!)

咲無(まぁ、休みが出来たと思って喜びなさい。)

咲夜(そ、そうね。じゃあ。咲無は何かやりたい事とかあるの?)

咲無(私?私よりあなたは休んだらどう?ここの所あまり寝れてないでしょう。)

咲夜(大丈夫よ。それよりあなたは中々表に出れなかっだから、あなたがこの時間を使いなさい・・・。おっと・・・。)

咲無(美鈴がちゃんと仕事しているかチェックするのを忘れた・・・。かな?)

咲夜(流石私。正解よ。じゃあ、見に行くとしましょう。)

 

~紅魔館門前~

 

美鈴「ZZZ~」

咲夜「相変わらず寝てるのね。」

咲無(いつも通りね。)

咲夜「起きなさい。美鈴。」ユサユサ

美鈴「ZZZ~」

咲夜「起きろと言っているのよ!!」ドゴン

美鈴「ふぁい!さ、咲夜さん!か、壁に穴がてっ!?咲夜さん!遂に人間辞めたんですか!?人間の腕力じゃあ出来ませんよ!?」

咲夜「辞めてないわよ。」

咲夜(これは・・・)

咲無(私の影響ね。間違いなく。)

咲夜「また、サボってたのね。」

美鈴「サボってないですよ!ただ、ちょっとレム睡眠してただけです!」アワアワ

咲夜「要は、寝てたのね・・・。まぁ、いいわ。少し付き合いなさいよ。」スッ

美鈴「?急に構えてどうしたんですか?」

咲夜「わからないの?急に身体能力が上がったから、試させてと、言っているのよ。あなたは、こういうの得意でしょ?」

美鈴「はぁ?まぁいいですけど・・・。手加減はしませんよ!!」

 

To be continued

 




今回も読んでいただきありがとうございます。
しばらくはこちらの作品を投稿して行きたいと思います。
補足
咲無の影響を受けた咲夜の身体能力はウェスカーと同じぐらいです。


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第五話 美鈴 VS The new 咲夜!

咲夜「7分よ。7分だけ相手をしてあげる。」パキパキ

美鈴「随分と余裕ですね。」

咲夜「ええ。今日は余裕があるわ。何せもう掃除が終わっているもの。」

美鈴「!?この広い館の掃除を既に終わらせている・・・だと・・・。」

咲夜「あなたには関係の無い事よ。そして、無駄話は終わり。そぉらぁ!」ブンッ

美鈴「!?グッ!ガァッ!」メキィ

美鈴(な、なんてパワー・・・防御した腕越しにこんなに衝撃が伝わるとは・・・。手を抜こうと考えたのは間違いだった。)

咲夜「へぇ。防御したか・・・。結構速く殴ったつもりなのだけれども。」

美鈴「防御越しにこんなにも衝撃を与える攻撃をしておいて・・・。咲夜さんあなた本当に人間ですか?」

咲夜「言った筈よ。無駄話は終わりと。そして、あなたは既に答えを知ってるわ。」

美鈴(ええ。分かっている。咲夜さんが人間である事ぐらい。ただ信じられない。どうやったら、あの体からあんなパワーとスピードが出せるのかも、全くわからないわ。・・・もう絶対仕事はサボらない。)

咲夜「だめね、全然だめよ。その程度かしら?」

美鈴「いえ。ここから本気で行かせてもらいます!」ゴゴゴゴゴゴ

美鈴「フンッ。」ブォン

咲夜「・・・。」

美鈴はこう考える。

美鈴(いくら、咲夜さんが身体的にも強くなったとしても、人間ならばこの攻撃には耐えられる筈がないと。)

そして、美鈴は限り無く音速に近い一撃を繰り出す。それを、咲夜は!

咲夜「フン」ブォン

なんと咲夜は!攻撃を目で視認してから、体の軸をずらし避けた!

通常なら、弾丸にも近い速度の美鈴の拳は視認したと同時に攻撃を受けてしまう。そう、通常ならば!

咲夜はその超人的な動体視力と身体能力で攻撃を視認してからでも、攻撃を避けることが可能なほどの速度で避けることを可能にしたのだ!

咲夜「さて、美鈴あなたの攻撃はそんなものかしら?随分とノロいようだけど?」

美鈴(ばっ、バカな!私の攻撃を時を止めずに視認してから避けるなんて!)

咲夜「考えてる暇があるの?」ドゴォン

美鈴「ガアッ!」ボゴォ

美鈴(くっ!も、もろに喰らってしまった。そして、あの攻撃は掌打・・・何故咲夜さんが知ってるのか?とかはどうでもいい!あの攻撃は体の硬い妖怪には最適な攻撃方法・・・何故なら拳を痛めないからだ。拳による突きより威力は劣るけど。妖怪相手ならば最も最適な攻撃方法・・・早急に決着を付けなければ!)

美鈴「はぁっ!」ボォン

咲夜「・・・当たらないわ。」シユッ

咲夜「そぉれ!」ドゴォン

美鈴「ガフッ」ビューーzーンドゴォン

咲夜「おっと、7分経過ね。美鈴これに懲りたら。もう仕事をさぼらないことね。」

 

To be continued

 




今回も読んでいただきありがとうございます。
さて、咲夜さんの動きが完全にウェスカー化していますが。気にしないで・・・無理か
とりあえず、次回もお楽しみに!


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第六話 新しい日常 その③

咲夜「・・・やりすぎたかしら?」

咲無(大丈夫よ。息はしてるし。最悪私のGEで治療すればいいわ。)

咲夜(というか、一応仕事はしてもらわないと困るから治療お願いするわ。)

咲無(わかったわ。)ズキュン

咲無(GE!美鈴の部品を作って傷を埋めろ!)

美鈴「痛、痛ったああああい。」

咲無(あえて痛みを与える直し方をしたわ。これですぐ仕事ができるわね。)

咲夜(美鈴を治すではなく、直すなのね。部品を作るから。なるほど。)

咲夜「美鈴!ちゃんと仕事してなさいよ!じゃなきゃあ、その頭からナイフが生えることになるわよ!」

美鈴「ちょ、さ、咲夜さん。」

咲夜「後は頼んだわよ。」キィィ。

そう言って咲夜は門を閉め館へ戻っていった。

美鈴「あれ。そういえば、何で咲夜さんはサングラスをしていたのだろう?今日は曇りだし・・・ま、いいか。」

 

~紅魔館内部~

咲夜(ねぇ咲無。あなたはどこか行きたい場所があるの?)

咲無(特に・・・いや、図書館の本には少し興味があるかも。)

咲夜(図書館ね。じゃ、行ってみますか。)

咲無(ありがとう咲夜。)

咲夜(いいのよ。今日は暇だからね。)

 

~紅魔館内部ヴアル図書館~

 

???「あれ!咲夜さんじゃないですか!」

咲夜「あら、小悪魔じゃない。」

小悪魔「咲夜さんどうしてこちらに?いつもなら掃除をしているじゃないですか?」

咲夜「今日はもう掃除が終わったから暇だし本でも読もうかな、と思ってね。」

小悪魔「そうですか。あっと、Z-050列以降の本棚でなければ本に呪いとかはかかっていないと思うので、Z-050列以降以外の本を勧めておきます。」

咲夜「ありがとう小悪魔。」

咲夜(はい。ここらで交代するとしましょう。)

咲無(本当に心から感謝するわ。)

 

~数時間後~

 

咲無(読み切ってしまった。時とか止めずに読むべきだったわ。)

咲夜(・・・まぁ、いいわ。で、どうする?A-001からZ-49まで読んだようだけど。)

咲無(魔法系統も呪い無しのものはもう覚えたし。これくらいでいいわ。あとは咲夜、あなたが自由にしなさい。というか、そろそろ、昼食の用意でもしたら?)

咲夜(じゃ、そうさせてもらうわ。)

 

昼食などの過程はキングクリムゾン!

 

~紅魔館咲夜の部屋~

咲夜(最近余り眠れていなかったし・・・少し眠らせてもらおうかしら?)

咲無(好きにしなさい。ちなみに今は・・・大体13:00ぐらいよ。お嬢様のティータイムまで後、二時間はあるわ。)

咲夜(じゃあそれまで。眠らせてもらうわね。)

 

To be continued

 

 

 




読んでいたたぎありがとうございます。
くだらない作品だとは思いますがこれからもよろしくお願いします。
補足
この小説の紅魔館のヴアル図書館は列が一列十万冊ありそれが大体一区分100列ほどあります。


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第七話 新しい日常 その④

咲夜「ここは、昨日寝ていたとき・・・初めて咲無と会ったときの・・・」

咲無「眠ると大体ここに来ることになるわ。」

咲夜「!?何だ咲無か・・・急に出て来ないでよ、びっくりしたじゃない。」

咲無「フフごめんなさいね。」

咲夜「で、この周りが殆ど真っ暗?いや、黒い背景とでもいうべきこの場所は?」

咲無「・・・少し説明するのが難しいわね。精神世界とは近いけど違うし、かと言って夢の世界でもない。そうね、例えるなら・・・無名の世界とでもいうべきかしら?正直私にもよくわからないわ。」

咲夜「そ、そう。」

咲無「ま、特に気にする事では無いわ。後少しで一時間が経過する。後30分ぐらいしたら起こすわ。」

咲夜「ええ。助かるわ。」

咲無「別に気にする事ではないわ。ここでは、時間の流れが早いわね。もう30分たったわ。起きなさい。」

 

~咲夜の部屋~

 

咲夜「うーん。よく寝た。さて、身仕度をしてから、お嬢様のティータイムの準備でもしますかね。」

 

更に30分経過

 

サクヤー

咲無(お嬢様がお呼びね。)

咲夜「そうね。」パチン

ブゥーーzーーンカチッ

咲夜「時は止まった。さて、お嬢様のティータイムの時間ね。」

 

~レミリアの部屋~

 

レミリア「咲夜」

咲夜「ここに。」

レミリア「今日は客が来てるから、お茶は2つお願いするわ。」

咲夜「かしこまりました。」パチン

咲夜「お持ちしました。それで・・・客とは?」

レミリア「そこに居るわ。」

???「はじめまして。八雲紫と申しますわ。幻想郷の賢者及び管理ををしておりますわ。」

レミリア「で、その賢者さんが何の為にここに来たのかしら?」

紫「ええ。一つお願いがありましてね。」

レミリア「へぇ。言ってみなさい。」

紫「そのつもりよ。あなた方に異変を起こして欲しいのですわ。新しく幻想郷に導入されたスペルカードルールを使って。」

レミリア「異変ねぇ。因みに理由は?」

紫「面白そうだからですわ。」

レミリア「・・・面白そうだからねぇ。そんな理由で私達を使うのかしら?・・・・・・まぁいいわ。咲夜どう思う?」

咲夜(咲無?)

咲無(いいんじゃあないかしら?異変を起こす事によって起こす事によって生じるデメリットよりも、八雲紫・・・幻想郷の賢者に恩を売る事が出来るという、メリットの方が大きいわ。そして、面白そうだからという理由は嘘ね。本当の目的はスペルカードルールを幻想郷に大きく普及するためね。)

咲夜(なる程。咲無代弁を頼める?)

咲無(わかったわ。)

咲夜(咲無)「お嬢様。私はやってもいいと思います。」

レミリア「へぇ。理由は?」

咲夜(咲無)「異変を起こす事によって生じるデメリットより、幻想郷の賢者に対して恩を売る事によって生じるメリットの方が大きいからです。」

レミリア「なる程。わかったわ。八雲紫そのお願い飲むわ。」

紫「感謝するわ。それでは、美味しい紅茶を飲む事も出来たし私はここらで帰るわ。それではごきげんよう。」ピシューーzーン

レミリア「行ったみたいね。さて、幻想郷で起こす異変の目的と方法でも考えないと。咲夜戻っていいわ。」

咲夜「かしこまりました。」パチン

 

To be continued

 




今回もこんな駄文をよんでいただき誠にありがとうございます。これからも精進するよう頑張って執筆していきます。


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第八話 狂気!フランドール・スカーレットとの出会い

咲夜「フゥ~やっと一段落ついたわね。」

咲無(そうね。残るイベントは夕食ぐらいね。今は・・・4:30ぐらいね。)

咲夜(やることは特にないし。暇ね。)

咲無(夕食の仕込みとかは?やるに越したことはないし。)

咲夜(そうね。仕込みをしましょう。)

 

仕込みの過程はキングクリムゾン!!

 

咲無(丁度良い時間ね。このまま、仕上げてしまうか。)

 

更にキングクリムゾン!!

 

咲夜(夕食は作り終えたし。お嬢様達への配膳も終わったから・・・後は妹様の分ね)

咲無(妹様・・・妹様ねぇ。咲夜暇だしその妹様と会話でもしてみましょうかかしら?私が。)

咲夜(・・・お嬢様からは気が触れてるから気をつけなさい。と言われているわ。)

咲無(咲夜よく考えてみなさい。気をつけなさいと、言われてはいるけど会話するな。とは言われてないわ。)

咲夜(・・・気をつけてね。)

咲無(フフ。何とかなるわ。じゃあ妹様の部屋の前で完全人格交代をしてもらうわ。その方が都合がいいわ。)

咲夜(いいわ。)

 

~妹様の部屋の前~

 

咲夜(・・・こんな事も出来るのね。見た目が全部変わるなんて。夢で見た姿と同じね。)

咲無(二重人格・・・しかも、魂が一つの体に2つ、精神も2つあれば不思議ではないんじゃない?そういえば、妹様の名前は知らないわね。)

咲夜(そういえば、私も知らないわね・・・。)

咲無(さぁて、どんな性格なのかしら?)

そう期待を膨らませながらドアを開けると・・・

 

~妹様の部屋~

 

???「!?誰?」

咲無「お初にお目にかかります。妹様夕食をお持ち致しました。」

???「そ、そう。」ギュツ

咲無「?何をしているのです?」

???「ア、アレ?ス、スゴク目ガ硬イ。」グググ

咲無(なる程。気が狂ってるというより、狂気に侵されてるか・・・)

咲夜(・・・あなた、何をしたの?妹様の能力が効いてないみたいだけど・・・)

咲無(確か、ありとあらゆるものを破壊する程度の能力だっけ。相手の緊張点『目』を引き寄せて自分の力で破壊する事によってあらゆるものを破壊する。ただし私の場合目が硬すぎて握り潰せないようだけど・・・。)

咲夜(・・・あなたそんな、規格外だったのね・・・。)

咲無(自覚はしてるわ。さて、どうしようかしら?)

選択肢

1.煽る ←決定

2.動揺させる。

3.励ます

4.ふざける。

咲無(いいや。違うね!)

ピピピ

選択肢

 

1.煽る

2.動揺させる。

3.励ます

4.ふざける。 ←決定

 

咲無「大丈夫ですか!?妹様とりあえず、料理を食べて落ち着いてください!」

???「エッ?チョオマ!?」ムグググ

咲無「遠慮しなくてもいいのですよ?」グググ

???「!?いやいや何この力!吸血鬼の私が押し負けてるんだけど」グググ

咲無「さぁ!早く!」

???「分かった食べればいいんでしょ!食べれば!」モグモグ

咲無「計画通り。」

???「何が計画通りよ!絶対何も考えてないでしょ!あれ?」

咲無「ふぅ。正気になりましたね。改めてご紹介します。私は十六夜 咲無。この紅魔館のメイドをしております。」

???「私はフランドール・スカーレットよ。フランて呼んで欲しいな。」

 

To be continued

 




えー今回で第八話となります。
いつも読んでいただきありがとうございます。
まず、今回は報告することがあります。
UA 2000件以上突破
お気に入り 10件突破
えー短期間でここまで読んでいただき誠にありがとうございます!自分ではここまでくるのにもう2、3ヶ月かかると思っていました。
報告することは以上です。


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第⑨話 “フランドール”の決意

咲無「では、フラン様でよろしいですか?」

フラン「んー。その“様”というのはどうにかならないの?」

咲無「まぁ、職業柄というか・・・職業上の問題が正しいですね。」

フラン「ふーん。じゃあ、これから、様付けと、敬語なしで。あ!これ命令だから。」

咲無「わかったわ。フラン。」

フラン「じゅ、順応が早いわね・・・」

咲無「これくらい出来なくてメイドとしてどうします?」

咲夜(いや、あなた今日から始めたばかりでしょ・・・。)

咲無「あ!フラン、私が此処に来たことは内密に。」(仕方ないじゃない。都合上今私は紅魔館のメイドだし。)

フラン「いいよ?でも、何で?」

咲無「後で面倒なのよ。お嬢様とかお嬢様が。」

フラン「お嬢様・・・。ああ、あいつのことか。」

咲無「ええ。そうね。」

フラン「・・・私は生まれてから殆ど・・・いや、ずっとこの部屋で過ごしてきたわ。理由はいわなくても知ってるでしょ?」

咲無「聞きましたわ。何でも気がふれてるとか・・・。」

フラン「一番の原因は、私が産まれて直ぐにお母さんを能力で殺しちゃったからだってさ・・・。」

咲無「・・・」

フラン「そして、この地下室に閉じ込められた・・・。」

咲無「・・・おかしいわね。」

フラン「?」

咲無「少なくとも、あなたが母親を殺した時点では、あなたは狂気に侵されてはいなかった・・・。」

フラン「???どういう?」

咲無「あなたが産まれて直ぐ母親を殺してしまったのはただの能力の暴発でしかない。」

フラン「じゃあ、何で私に狂気何かが・・・」

咲無「この部屋に閉じ込めらたせいね。長い年月この部屋に閉じ込められれば誰でもああなる。」

フラン「そんな・・・。それじゃあまるで、狂わされたのも同然じゃない・・・。」

咲無「そうなってしまうわね・・・」

フラン「・・・どうすれば、狂気を消せるのかしら・・・」

咲無「それは無理ね。狂気も一つの感情よ。誰もが大きかろうと小さかろうと持っているもの。」

フラン「・・・」

咲無「だけど、乗り越え自分のものにしてしまえばいいのよ。」

フラン「自分のものに?」

咲無「狂気も一つの負の感情。強い決意や精神を持ち、自分の狂気を認めれば狂気を克服することが出来る。」

フラン「強い・・・意志・・・。咲無にはあるの?」

咲無「ええ、あるわよ。私の場合は守りたい人だけどね。お嬢様ではないけど。」

咲夜(・・・)

フラン「守りたい人か・・・いいなぁ。」

咲無「フフ」ニコリ

フラン「強い意志ね。ありがとう咲無。ああ、一つ頼みが・・・」

咲無「ええ、いいわよ。」

フラン「今日の22:30ぐらいに暖かいミルクを持ってきてほしいな。寝る前に飲みたい。」

咲無「わかったわ。そろそろ仕事もあるし、今日はもう戻るわね。」

フラン「うん。今日はありがとう咲無。」

そういう彼女の顔は何かを決意したような顔をしていた。

咲無「それじゃあねフラン。」ガチャン

咲無(それじゃあ、咲夜身体返すわね。)

咲夜「うーん。」(・・・割と直ぐに戻るのね。)

咲無(さて、食器洗いがこの後待ってるわよ。)

咲夜(そうね。また、手伝ってもらえる?)

咲無(勿論。30分で終わらせるわ。)

 

~食器洗い後~

 

咲無(今日の仕事はもう終わりね。)

咲夜(ええ。あなたのおかげで大分楽になったわ。)

咲無(それはどうも。)

サクヤー

咲無(仕事はまだ、終わらないようね。)

咲夜(そのようね。)

 

~レミリアの部屋~

 

咲夜「お嬢様。」コンコン

レミリア「入りなさい。」

咲夜「失礼します。」キィィ

レミリア「咲夜異変の内容が決まったわ。」

咲夜「左様ですか。」

レミリア「吸血鬼らしく、太陽を遮る異変にするわ。パチェ。」

???「画面の前の皆が誰だ?って顔してるから、名乗るぜ、私はヴワル図書館の引きこもりのパチュリー・ノーレッジ。」

レミリア「?何言ってるの?いや、まぁ確かに魔法による通信機越しだけど・・・」

パチュリー「何でもないわ。それより、異変の準備には3日ぐらい掛かるわ。・・・喘息のせいで。」

レミリア「という事よ。もう、下がっていいわ。」

パチュリー「咲夜。」

咲夜「はい。」

パチュリー「後で、図書館に来なさい。」

咲夜「?わかりました。では。」パチン

~紅魔館廊下~

咲夜(異変は3日後か・・・)

咲無(気にする必要はないわ。それより、パチュリーは何の用があるのかしら?)

咲夜(さぁ?)

咲無(ま、その時になればわかるか・・・)

 

~ヴワル図書館~

 

パチュリー「・・・来たわね。」

咲夜「用件は何でしょうか?」

パチュリー「あなた、妹様の部屋に長時間入ったでしょう?」

咲夜「!?」(マズい。咲無どうする?)

咲無(この状況を脱する方法は二つ。一つは私がフランにふざけてやった、口に料理を突っ込んだ云いを話してごまかす事。もう一つは私の事を話すこと。どちらにするかは任せるわ。)

咲夜(うーん。後者について聞かせて?)

咲無(後者だと、とりあえず私が説明する上にパチュリーを口止めする感じね。その方が楽だし。)

咲夜(うーん。前者で任せていいかしら?)

咲無(わかったわ。)

咲夜(咲無)「確かにいましたが。」

パチュリー「どうやって、脱したの?普通即能力で殺される筈だけど。」

咲夜(咲無)「能力を使われる前に料理を口に突っ込みました。いわゆる強制あーんというやつです。」

パチュリー「!?は?え!?そ、そんなんで大丈夫なの!?」

咲夜(咲無)「かなり動揺して、狂気が抑えられたようです。後は刺激させないようにするために少し話してから部屋を出ました。」

パチュリー「そ、そう。もう良いわよ。仕事に戻っていいわ。」

咲夜(咲無)「わかりました。それでは。」パチン

 

~紅魔館廊下~

咲夜(咲無助かったわ。)

咲無(構わないわ。それより妹様の部屋にはこれから時を止めてから入りましょうか。後、暖かいミルクを用意しないと。)

咲夜(そうね。うーん濃い1日だったわ。)

 

To be continued

 




読んでいただきありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
少しでも楽しめてもらえたなら幸いです。


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第十話 紅霧異変 上編

~異変当日~

 

咲無(咲夜、遂に異変を起こす日が来たみたいね。)

咲夜(そうね。今日は食事の用意以外に家事はしなくていいし。ある意味楽かもね。)

咲無(そこら辺は博麗の巫女の実力次第ね。ま、少ししたら来るでしょう。)

 

~博麗神社~

 

???「ふぅ。今日も平和ね。良いことだけど、少し退屈ね。」

???「霊夢ぅーー。」

霊夢「うるさいのが来たわね。」

???「それは酷いぜ。」

霊夢「で?何のよう?魔理沙。」

魔理沙「そうそう!異変がおきたぜ!」

霊夢「そう。」ズズズ

魔理沙「て、呑気にお茶飲んでる場合か!?外を見てみるんだぜ!」

霊夢「外ぉ?何があんのよ。って何これ?」

魔理沙「見てわかるだろ?赤い妖霧だぜ!」

霊夢「・・・魔理沙行くわよ。」

魔理沙「おっ!やっと行く気になったか━━━」

霊夢「このままだと洗濯物が乾きにくくなるわ!早急に解決するわよ!」

魔理沙「そんな、理由かよ。」

霊夢「行くわよ。遅れないでね。」

魔理沙「へ!言われなくても行くぜ!」

 

~上空~

 

???「あなたは食べてもいいにんげn」

霊夢「夢想封印!」

???「えっ!ちょおm」ピチューン

魔理沙「うわー。えげつねぇ。せめてセリフぐらい言わせてやれよ。ルーミアが可哀想だろ?初登場なのに。もう、出番が終わりとか・・・」

霊夢「魔理沙メタイわよ。」(魔理沙、あんた何言ってんのよ?意味わからないこと言って・・・)

魔理沙「心の声と建て前?が入れ替わってるぜ。で、霊夢どこに向かってるんだ?」

霊夢「異変の元凶がいる場所。」

魔理沙「お得意の勘か?」

霊夢「もちろん。」

魔理沙「お前の勘は殆ど当たるからなぁ。羨ましいぜ。」

 

~霧の湖上空~

霊夢「少し寒いわね。」

魔理沙「確かにそういえばここには────」

???「お前ら!アタイと勝負しろ!」

???「ちょっとチルノちゃん!?博麗の巫女に喧嘩売ったらやばいよ!」

魔理沙「やっぱりこいつらか?」

チルノ「大丈夫だよ。大ちゃん!アタイはサイキョーだからね!」

霊夢「まぁいいわ。あんた達この霧の発生源しらない?」

チルノ「アタイに勝ったら教えてやってもいいわ!」

魔理沙「今度は私に任せてもらおうかな?」ドォーーzーン

魔理沙「『マスタースパーク』!!」

魔理沙の持つ八卦炉から極太レーザーが放たれる!

チルノ「え?う、うそ!?」ピチューン

魔理沙「あ!消し飛ばしちまったぜ。」テヘ

霊夢「どうすんのよ。」

大妖精「えっと、この霧の発生源ならあの赤い館です。」

魔理沙「おっ!そうか助かったぜ!霊夢行こうぜ!」

霊夢「そうね。とっとと解決して縁側で暖かいお茶飲みたいしね。」

 

to be continued

 




何か異変なのに戦闘らしい戦闘はありませんでしたが・・・次回は真面目に戦わせる予定です。
次もお楽しみに!


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第十一話 紅霧異変 中編 その①

霊夢「あの館ね。」

魔理沙「うわー。真っ赤だな。趣味悪いぜ。」

魔理沙「じゃ、私は窓から侵入させてもらうぜ!」

そういうと、魔理沙は館の一番端の部分の窓を突き破っていった。

霊夢「魔理沙め。後先考えずに窓を突き破りやがって。館の修理費を要求されても知らないわよ。私は普通に門から入るわ。」

 

~霊夢side~

霊夢「・・・」

美鈴「ZZZ」

霊夢「門番よね?何故寝てるのかしら?」

美鈴「ZZZ」

霊夢「しかも、立ったまま・・・。仕方ない勝手に入らせてもらうわ。」

そうして、霊夢が門に手をかけた瞬間!

美鈴「!ハァッ!!」

霊夢「何ぃ!」ヒュッ

霊夢は体を後ろに反らす事により、美鈴の攻撃を避けた。

美鈴「今のを避けますか。流石博麗の巫女。」

霊夢「不意打ちとは、関心しないわね。」

美鈴「それについては謝ります。ですが、仕事のため、あなたをこの館に入れる訳にはいきません。」

霊夢「つまり、あんたをブチのめせばいいのね。」

霊符『夢想封印(ゼロ距離)』

美鈴「なに!」

美鈴に夢想封印が全弾命中する。

美鈴「あ、危なかった。」

霊夢「まだ、残機があったか。トドメ!」

美鈴「や、ヤバい!」

美鈴は躱すことが出来ずに霊夢の弾幕に当たる

美鈴「クッ」ピチューン

霊夢「これで、館に入れるわね。」

 

~魔理沙side~

 

魔理沙「さーてと。元凶はどこにいるかな?ここか?」

 

~紅魔館ヴワルの図書館~

 

魔理沙「スゲー本の数だぜ───おっ!これ魔導書じゃないか!これもか!」

魔理沙「この館の主人のものか?まぁいい。少しなら借りてもいいだろ。」

小悪魔「パチュリー様の本は盗ませません!」

魔理沙「うるさいなー。」

魔符『スターダストレヴァリエ』

小悪魔「きゃあああ!」ピチューン

魔理沙「それじゃあ、借りるとするかな。」

パチュリー「持ってかないでー。」

魔理沙「お、お前が元凶か?」

パチュリー「違うわよ。元凶ではないわ。私はあくまでこの図書館の主よ。館の主じゃないわ。」

魔理沙「ちぇ。霊夢の奴より早く異変を解決してやろうと思ったのに。」

パチュリー「それはお気の毒に。」

魔理沙「まぁいいや。とりあえず、元凶探しでも再開するかな。お前を倒して本を貰ってからな!」

パチュリー「今日は喘息の調子が悪いのに・・・面倒だな。」

 

~霊夢side~

 

霊夢「内部まで真っ赤ね。」

咲夜「来たか。博麗の巫女。」

霊夢「次から次へと。あんたを倒して、異変の元凶を倒せて貰うわ!」

咲夜「それは無理ね。なぜなら──」ブォン

霊夢「!?」

次の瞬間目の前から咲夜が消え───

咲夜「あなたはここで倒されるもの。」

霊夢の背後に現れた。

霊夢「っ!?ハァッ!!」

咲夜「それが博麗の巫女の弾幕か。」ヒュッ

咲夜は至近距離で放たれる弾幕を眉一つ動かずに躱す。

咲夜「ノロい。ノロいわ。博麗の巫女が聞いて呆れるわね。ほら、ちゃんと当てなさいよ。」

霊夢「あんた、ほんとに人間?人間はそんな速く動けないわよ!」

咲夜「あなたがノロいだけよ。ソラッ!」ピシュ

咲夜は時を止めつつナイフの弾幕を張る

霊夢「!?ちっ!」

霊夢「『夢想封印』!!」

咲夜「スペルカードか。」

咲夜「幻幽『ジャック・ザ・ルビドレ』」

霊夢のスペルが咲夜の弾幕にかき消される。

霊夢(クッ!パワーでも、弾幕の量でも劣ってる。そして、あの瞬間移動と異常な身体能力。このままだと、負けかねない。瞬間移動時にナイフもばらまいている。瞬間移動ではない?少なくとも、あの瞬間移動のタネを見破らないと、負けは確実になってしまう。)

霊夢「やるわね!あんた、手品師になったら?人里でやったら売れるわよ!」(とりあえず、軽口を叩いて時間を稼がないと。)

咲夜「人里で?私が?フ、お断りするわ。私はここで働くのが生きがいだもの。人里で手品を披露して遊んでる暇はないわ。」

霊夢(瞬間移動のタネはわからない。なら───)

咲夜「トドメ!」

霊夢(来る!)

咲夜「幻世『ザ・ワールド』」

ブゥーーzーンカチッ

時が止まる。

咲夜「あなたの時間も私の物。トドメ!」ビシュ

霊夢の周りにナイフの弾幕が形成される。

咲夜「時は動き出す。」

霊夢にナイフが突き刺さるが───

霊夢「・・・」バサァ

咲夜「何っ!偽物!時よ──」

咲夜が時を止めようとした瞬間、白く光った鎖が咲夜を縛る。

咲夜「こ、これは・・・」

霊夢「やっとかかったわね。苦労したのよ。この呪縛の札の結界を張るのには。」

咲夜「クッ!」

霊夢「トドメよ。ハァッ!!」

陰陽玉型の弾幕で咲夜を叩きつけようとした次の瞬間

咲夜(お嬢様。申し訳・・・ございません。)

咲無(まだ、終わってないし。あなたの覚悟次第でまだ変えられるわ。この危機的な状況をね。)

咲夜(咲無・・・)

咲夜「THE WORLD!」ブゥーーzーンカチッ

咲夜「時は止まった。こ、これは!」

咲夜に寄り添うそれは、以前とは違っていた。

咲夜「成長したって所かしら。咲無の物より少し細いけど、はっきりしているわね。THE WORLD!」

THE WORLDは咲夜を縛る鎖を切断する。

咲夜「ふぅ。五秒じゃ距離をとってナイフを数本投げるのが限界か・・・時は動き出す。」ブゥオオオン

霊夢「!?何っ!クッ!」

霊夢「『封魔陣』!」カキン

咲夜「ナイフは弾かれた・・・か。まぁいいわ。第二ラウンドよ!」

 

To be continued

 




読んでいただきありがとうございます。
次回はもしかしたら、少し(一、二日)ぐらい遅れてしまうかもしれません。極力遅れないよう頑張りますが・・・。これからも、宜しくお願いします。


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第十二話 紅霧異変 中編 その②

三話構成にするはずが思いのほか長引いてしまった。


咲夜「第2ラウンドよ!」

霊夢「くっ!」(まさか、あの策を破るなんて・・・。幾ら妖怪用の呪縛札とは言え人間に対する効果は充分!それを破るとは・・・なんて身体能力なの!)

咲夜「幽波紋『THE WORLD』」ブゥーーzーン

咲夜「時は止まる。さて、チェックメイトよ!」

咲夜とTHE WORLDにより、凄まじい量のナイフの弾幕が形成される。

咲夜「さて、罠は・・・無さそうね。時は動き出す。」

霊夢「!!ハァッ!」

霊夢はお祓い棒を使いナイフを弾くが・・・

ピシュ

霊夢「痛ッ!」

咲夜「無駄無駄。」

そのとき!

ゴゴゴゴゴ

咲夜「ん?何?この音は?」

霊夢「この音は?ま、まさか!」

ゴゴゴゴゴゴ

咲夜「段々音が近くなってきている!」

ゴゴゴゴゴゴ

咲夜「音の方角は・・・。」

ゴゴゴゴゴゴ

咲夜「右から!」

ドッグォーーン

魔理沙「ニヒッ。」

咲夜「グッ!こ、これは!」(や、館が)

魔理沙「よう霊夢!この霧雨魔理沙様が来てやったぜ!」

霊夢「ま、魔理沙・・・。バ、バカあんた幾ら異変の主謀者の館とはいえ、壊しすぎなのよ!」

魔理沙「せっかく、助けに来たのにそれかよ。まぁいいか!霊夢!あいつを倒せばいいんだな!」

咲夜「一人増えた所で変わらないわ。さっさと倒して、あなた達から修理費を払って貰わないといけないからね。ま、私が負けても払って貰うけど。」

魔理沙「ま、まじかよ・・・。」

霊夢「な、なんで私まで。」

咲夜「連帯責任って奴よ。諦めなさい。それと、そこの古風の魔女が来た方角から察するにパチュリー様を倒したということ、らしいわね。」

魔理沙「いや、突然喘息の発作が出たらしいから薬を取って渡してからそのまま来たぜ!」

咲夜「・・・パチュリー様。何とも情けない。まぁいいわ、早く始末してあげるわ。」

霊夢「魔理沙!奴は身体能力が異常な上に、瞬間移動・・・いや、勘だけどおそらく時間を止める事ができる!」

魔理沙「!わかったぜ。」

咲夜「へぇ。私の能力に気づくとは。流石博麗の巫女ね。でも、理解したからどうだというの?あなた達に何ができるというの?」

霊夢「確かにあなたの能力の発動中では何も出来ない。でも、そこまで連続して使えないみたいね。時が止められるのは二回連続までね。」

咲夜「そこまで、見抜いたのね。でも、二回連続で止められれば充分。そして、まだスペルは続いている!」

霊夢「魔理沙!」

魔理沙「霊夢?!わかったぜ。」

咲夜「時よ止まれ!THE WORLD!」ブゥーーzーン

咲夜「博麗の巫女。あなたのその根性に敬意を表して、最大級の弾幕でトドメを刺して上げるわ。」ジャキン

咲夜&THE WORLD「「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」」ビシュゥ

咲夜「さて、この後更に時を止めてナイフを拾わなければならない程のナイフの量!果たして耐えられるかな?そして、博麗の巫女は分身を作っていない。THE WORLDで監視していたのだ。まず、間違いない。」

咲夜「そして時は動き出す。」

霊夢「ッ!」ピチューン

咲夜「まず、一人。」

魔理沙「・・・」

咲夜「2人とも倒したか・・・。」ブゥーーzーン

咲夜「さて、ナイフを回収するとしますか。」

 

~~~~~~~~~~

 

咲夜「さて、ナイフを拾い終えたか。ついでに時は動き出す。」

魔理沙「・・・」バサァ

咲夜「何ぃ!に、偽物だと!」

ビシュ

咲夜「な、これは呪縛札の結界!」

魔理沙「霊夢め。カッコつかやがって。そして、二回連続で時を止めたらしいな。」

咲夜(ま、まさか!博麗の巫女はこれを狙っていたのか!自分を囮にして私を此処に誘い込み結界で閉じ込める!そして!)

魔理沙「マスタースパーク!」ドォォォォ

咲夜(あの古風の魔女がトドメを刺す。まずい時はもう止められ───)

咲夜「クッ!キャアアア!!」

魔理沙「ふう。霊夢終わったぜ。」

霊夢「魔理沙ナイスよ。私の作戦に気付いてくれて良かったわ。おかげで助かったわ。」

魔理沙「どれどれ、あー。完全に延びてるなこれは。」

霊夢「ほっときなさい。元凶を倒すのが優先よ。」

魔理沙「はいはい。わかったぜ。ま、こいつを倒して一安心いった所だな!」

咲夜「」ゴゴゴゴゴゴ

 

To be continued

 




読んでいただきありがとうございます。
次回も読んでいただけると幸いです。


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第十三話 紅霧異変 中編 その③

霊夢「魔理沙行くわよ。」

魔理沙「分かったぜ。」

そう言って歩き始めようとした。その時。

ヒュッ

一本のナイフが飛んできた。

霊夢、魔理沙「「!?」」

魔理沙「ま、まさか!」

咲夜?「・・・」ゴゴゴゴゴゴ

霊夢「まだ、やる気?もう勝負は着いたでしょ?」

咲夜?「咲夜が負けるとは思わなかったわ。いや、咲夜の敗因は慢心か・・・。最期まで諦めなかったあなた達の勝ちだ・・・。咲夜との戦いはな。」

霊夢「?何を言っているの。」

咲夜?「これは乗り越えるべき試練だと私は受け取った。」コツコツ

そう言って咲夜?が柱の方へ歩き柱を過ぎた瞬間、姿が変わった。

咲無「咲夜を倒した者を倒す試練とね。」

それは、先程まで戦っていたメイドより、背が2.5cmほど高く、そして髪の色は金色になっていた。

咲無「私の名は十六夜咲無。咲夜の第2人格。以後お見知りおきを。」

霊夢「何だかわからないけど。そこにはさっきと同じ呪縛札が張ってあるわ。量に関しては比べものにならないわよ!魔理沙!」

魔理沙「了解!恋符『マスタースパーク』」

咲無「これで拘束したつもり?あなたの結界が一番なまっちょろいわ。」バギィ

そう言い力任せに結界を破壊する。

咲無「そのレーザーもね。」ビシュ

そう言って一本のナイフをマスタースパークに向かって投げる。

魔理沙「へっ。そんなナイフ私のマスタースパークの前には無力だぜ!」

咲無「そうかしら?」

ナイフはマスタースパークに真っ直ぐ突き刺さり、弾かれる事無く突き進んで行く。

魔理沙「何っ!私のマスタースパークを!」

咲無「無駄よ。無駄無駄。」

ナイフはマスタースパークをかき消しながら突き進み八卦炉に突き刺さる。

魔理沙「何ぃ!私の八卦炉が!」

咲無「これであの技は使えないわね。」

霊夢「霊符『夢想封印』!」

咲無「スペルか・・・なら。幻世『惨殺世界』」ブゥーーzーン

咲無(咲夜。)

咲夜(うーん。さ、咲無?)

咲無(混乱してる所で悪いけど世界を貸して貰えないかしら?)

咲夜(いいわよ・・・ってなる程。そういう事か。)

咲無「ふぅ。GE!」ジャキン

ビシュゥ

ナイフの弾幕が形成される。

咲無「時は動き出す。」

霊夢、魔理沙「「!?」」

霊夢「夢符『封魔陣』」

咲無「ナイフは弾いたか・・・。だが、それで終わりではないぞ?GE!」シュルル

ナイフが蔦に変化し霊夢に巻き付く。

霊夢「こ、これは。」

咲無「GEの結界といった所ね。トドメよ!ザ・ワール───」

ドゴゥォーーン

咲無「!?この音は?」

咲夜(今の音は・・・お嬢様の方から!咲無!早くお嬢様の所へ)

咲無(・・・わかったわ。)

蔦の結界が解かれる。

咲無「異変どころじゃ無くなったわね。」

霊夢「どういう意味?」

咲無「お嬢様・・・異変の首謀者が危険にさらされている。ついて来るなら好きにしなさい。」ビュォォ

そういうと、咲無は飛び去っていく。

霊夢「魔理沙行くわよ。」

魔理沙「あ、ああ。」

 

~紅魔館レミリアの部屋~

 

咲夜「お嬢様!」

レミリア「さ、咲夜?ふ、フランが・・・」

咲夜「妹様がどうかしたんですか?」

レミリア「に、逃げ出したわ。」

咲夜「!?妹様が・・・と、とにかく今は治療を!」

レミリア「た、助かったわ。」

 

To be continued

 




読んでいただきありがとうございます。
少しでも楽しんでもらえたのなら幸いです。


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第十四話 紅霧異変 後編 その①

遅れて申し訳ないです。
今回手書きの挿し絵に挑戦してみました。下手くそな絵だと思いますが、暖かい目で見てくれると嬉しいです。


レミリア「助かったわ。ありがとう咲夜。」

咲夜「いえ。従者として当然です。」

ダッダッダッ

バタム

霊夢「ここかしら?」

魔理沙「おっ。そうみたいだぜ!」

咲夜を追いかけていた、霊夢と魔理沙も到着した。

レミリア「・・・どういうことかしら?」

咲夜「お嬢様がいる方向から爆発音がし、お嬢様の危機だと感じたため急遽駆けつけようと思ったのですが、この二人と闘っていた最中の上、もう異変どころではないと思ったため、このまま連れて来ました。正確には追わせたですが。」

レミリア「そう・・・、爆発音?私には聞こえなかったけど?」

咲夜「・・・え?」

霊夢「私達の方も聞こえなかったわ。」

魔理沙「同じくだぜ。」

咲夜「私にはハッキリ聞こえたのだけれど・・・」

咲無(・・・まさか!)

咲夜(咲無。何かわかったの?)

咲無(スタンドだ・・・。まさか、妖怪である彼女がスタンドを手にするとは・・・)

咲夜(どういう事?)

咲無(とりあえず、もう私の存在について話すわ。これはこの場にいる全員が知るべき事よ。)

咲夜(・・・わかったわ。)

咲夜(咲無)「私から話すわ。」パチン

咲夜が指を鳴らすと同時に咲無の姿へと切り替わる。

咲無「初めましてレミリアお嬢様。咲夜の第ニ人格の十六夜咲無と申します。」

レミリア「第二人格!?どういうこと!」

咲無「どういう事・・・と言われても困りますが・・・。少なくとも一般的に言われる多重人格障害と違い。一つの肉体に2つの魂と精神があるというタイプの二重人格です。」

レミリア「なぜ今まで黙っていたの?」

咲無「黙っていたのではなく。出てこれなかったが正しいですね。爆発音の件も少し関連しているため。それも交えて説明します。」

レミリア「・・・わかったわ。説明しなさい。」

咲無「わかりました。では、爆発音の原因から、あれはスタンドと呼ばれる能力によって引き起こされたものです。」

レミリア「スタンド?」

咲無「スタンドとは精神が具現化したものの総称です。そして、スタンドにはルールがあります。」

霊夢「ルール?」

咲無「スタンドは一人一体・・・。いや、一つの精神に一体と言うべきですね。そしてスタンドはスタンド使いにしか見えないという特徴があります。更にスタンドは個人によって様々な形、能力をもっています。」

魔理沙「程度の能力と少し似てるな。基本一人一能力だし。」

咲無「此処からが問題です。スタンドはスタンドでしか干渉できない。という特徴があります。」

レミリア「!なる程。じゃあ、あなたはスタンドを持っているのかしら?」

咲無「勿論。咲夜も持っていますよ。」

レミリア「そう。・・・で?何故あなたは今まだ姿を現さなかったの?」

咲無「スタンドは以下の条件で手に入れる事が出来ます。生まれつき、遺伝、特殊な矢で射抜かれる。私達は矢で射抜かれる形でスタンドを手にしました。」

レミリア「それと何の関係が?」

咲無「矢で射抜かれた場合。素質の無い者つまり、精神力が足りないものは死に至るのです。」

レミリア「!じゃあ!!」

咲無「はい。咲夜には資格はありませんでした。私にはあったようですが・・・咲夜に死なれると私も死にます。それを阻止するため。私が咲夜のスタンドを引き受けたのです。そのため、咲夜の意識が無い場合以外では私は表に出る事は出来なかったのです。」

レミリア「なる程。あなたはずっと咲夜を守っていたのね。」

咲無「・・・そうなりますね。話を戻しますね。妹様がスタンド手に入れるのは本来おかしい事なのですよ。」

レミリア「おかしい?」

咲無「ええ。とりあえず、今の状況だと判断しにくいのでお嬢様の様子も聞かせてもらえます?」

レミリア「わかったわ。まずは──」

 

~数時間前~

 

レミリア「よし。これで服装は大丈夫ね。」

ドグォォォ

レミリア「!?」

急にドアが破壊されたため、レミリアは振り向いた。そこには。

フラン「フ~。今日の私は運が良かったな。誰にも気付かれずに此処まで辿り着けたからな。」

レミリア「フラン!?何故此処にいるの?部屋に戻りなさい。」

フラン「・・・」ギラリ

フランはレミリアを睨みつける。そこには強い敵意があった。

レミリア「フラン。言うことを──」

フラン「私の名はフランドール。年齢495歳。現自宅は紅魔館の地下の一室にあり、姉であるレミリアに幽閉されていた・・・。」

レミリア「?」

フラン「幽閉されていたためする事は無く、毎日、本や魔導書を読んでいる・・・。毎日夜09:30には読むのを切り上げ・・・。11:00には必ず床につく。寝る前に暖かいミルクを飲んで30分ほどのストレッチで体をほぐしてから床につくと・・・殆ど朝まで熟睡さ。赤ん坊のように疲労やストレスを残す事無く朝目を覚ませるんだ。恐らく私は健康なんだろうね・・・。」

レミリア「な、何を言っているの?」

フラン「私は常に心の平穏を願って生きているということを説明しているのよ。勝ち負けにこだわったり、頭を抱えて夜も眠れないといったトラブルや敵を作らない・・・というのが私の人生に対する姿勢であり、それが自分の幸福であるということを知っている・・・、もっとも、闘ったとしても私は誰にも負けないけどね・・・。」

レミリア「!!」(雰囲気が変わった!)

フラン「つまりレミリア、あなたは私の平穏と自由を妨げるトラブルであり、敵という訳よ。」

 

【挿絵表示】

 

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フラン「キラークイーン!!」ズォォォォ

フラン「と、私は自分の新しい能力を名付けて呼んでいる。もっとも、あんたに見えないだろうけどね・・・。レミリア、あんたを再起不能にさせてもらう。今夜から・・・よりぐっすり眠れるようにね。」

 

To be continued

 




読んでいただきありがとうございます。
挿し絵はどうだったでしょうか?あまり上手ではありませんでしたか?感想をくださると嬉しいです。


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第十五話 紅霧異変 後編 その② 

今回は思い切って台本形式ではなく、小説として書いてみました。見づらいかもしれませが・・・。どうか、暖かい目で見てくれると嬉しいです。
あと、今回レミリアが少し酷い目にあいます。レミリア好きの人ごめんなさい。作者は別にレミリアが嫌いな訳ではありません。そこはご了承下さい。


「あんたを再起不能にさせて貰う。」

「部屋に戻りなさい。と言ったはずよ。」

バサァ

「!?これは。」

突如大量のコウモリがあらわれ、フランドールに纏わりつく。

「あなたがどうしても戻らないと言うのなら・・・、無理やりにでも戻してあげるわ。」

「・・・ふむ。吸血鬼としての能力の一つのコウモリ化か・・・」

フランドールがそう言った時、フランドールの近くに一つ何かが浮かび上がる。

「あれは・・・?なにかわからないけど没収よ。」

コウモリが一匹その破片に近づき破片を口に加えレミリアの近くに戻る。

「ただの服のボタン?これで何をするつもりだったのかしら?」

「なに。私の新たな能力・・・キラークイーンについて説明しようと思ってね。どうせ、あんたは既に再起不能なのだから。」

「?」

フランドールの言葉に対しレミリアは首をかしげる。

「私のキラークイーンの能力・・・それは、触れた物を“何であろう”“爆弾”に変えることが出来る。何であろうと・・・フフフ。例え服のボタンであろうと。」

レミリアは目を見開き何かに気づいたように言った。

「!?このボタンを捨てて、距離をとらなければ!!」

カチリ

ドッグォーzーン

「トバァ!!」

フランドールは爆発が起きてコウモリが全て消えたのを確認した後に呟いた。

「これで今夜から・・・くつろいで熟睡できるね。」

「グッ!・・・な、何が・・・」

「!ふむ。意識があったか・・・。何が起きたか?それはさっきのボタンを爆弾にしたんだ。最もあんたは身体がズタボロになって全身の一部の器官と肉がグチャグチャにシェイクされただけのようだけどね。」

「さ、さk。」

「妙な声を上げるんじゃあない!!」

フランドールは自分の足先を勢いよく、まるで蹴るかの様にレミリアの口に突っ込んだ。

「ぐッがァァ!?」

「誰かの助けを呼ぶのか?誇り高い吸血鬼なんだろ?私はあんたに幽閉せれていたがあんたみたいに助けを求めた事は一度もないよ?私を見習いなさい!!」ドゴォ

フランドールはレミリアの頭を掴み床に叩きつける。

「さて、これからあんたの両手足の骨を折るからな。キラークイーン。」

突如フランドールから、人型のガタイのいいショッキングピンク色の猫のような物が出てくる。

「まずは・・・右足から。そらっ。」ブォン

再び、フランドールの足先がレミリアの口に突っ込まれる。

「キラークイーン!」

フランドールに呼ばれ応えるように、レミリアの右足の位置に移動する。その時レミリアの前を通ったがレミリアには見えていないようだ。そして、右足に向かって足を振り上げ・・・

ボギィッ

「ッ~~~!?」

キラークイーンの足がレミリアの右足を強く踏みつける。そして、骨が折れる音がするのと同時にレミリアが声にならない悲鳴を上げる。

「やれやれ、この程度で悲鳴を上げるとは誇り高い吸血鬼が聞いて呆れるわね。次は左足。」

バギィッ

「~~~!?」

「左腕。」

ゴギィッ

「~~~ガァ!?」

「右腕。」

バッギィッ

「~~~ァ!?」

「フー。宣言通り私はこれでサヨウナラさせて貰うわよ。」

そういって、窓の方に歩いていく。

「ま、待ち、なさ、い。」

フランドールはレミリアの制止を無視し身体をコウモリに変え窓から飛び去っていった。

 

~~~~~

 

「ということがあったのよ。」

「そうでしたか・・・。」

「「「・・・」」」

「どう?何か分かったかしら?」

少しの沈黙の後レミリアが咲無に訪ねる。

「いえ、分かったのはやはり、妹様がスタンドを手に入れたという事だけです。ですが、やはりどうも解せない所が・・・。」

「どういうこと?」

咲無の回答にレミリアが聞き返す。

「いえ、妖怪である彼女がスタンドを手に入れられる筈がないのです。」

「どういう??」

「スタンドは精神が具現化したものです。当然精神が強く無ければ扱う事も、手に入れる事も出来ません。更に妖怪は精神に重きを持ちます。つまり、妖怪は精神が弱いのです。それなのに彼女はスタンドを手に入れた。少なくとも、狂気は克服している筈です。」

「!?それは本当!」

レミリアは狂気を克服しているという事に対し驚き、聞き返した。

「それは、間違いないです。出なければスタンドが害になって今頃死んでいますよ。」

「そう。でも、フランは探さなくてはならない。紅魔館の主としてではなく、一人の姉として・・・。」

「・・・わかりました。この十六夜咲無微力ながら協力させて貰います。」

「・・・話は終わった?」

霊夢が話が終わったのを見かねて話かける。

「なら、宴会の準備をしなきゃあな!」

「「・・・は?」」

魔理沙の宴会宣言にレミリアと咲無の何言ってんだコイツという呆れの声が漏れる。

「幻想郷では異変の後に宴会をするもんだぜ!」

「フフフ・・・アハハハハ!!」

レミリアが耐えきれなくなったように。笑い始める。

「フフフ・・・あなた面白いわね!いいわ、やってあげる。もしかしたら、フランがその宴会に来てくれるかも知れないしね。」

「お!さすがお嬢様は話がわかるんだぜ!そうと決まったら宴会の準備だ!」

 

To be continued




どうだったでしょうか?
見づらかったですか?読みやすかったですか?
よろしければ感想に書いて貰えると嬉しいです。
P.S.良かったら番外編の方も読んで下さい。


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第十六話 紅霧異変 終編

リメイク版です。え?クリスマス回は?だって?
・・・私にそんな文才は残念ながらないのです。申し訳ない。そして、最後にリア充爆発しろ!!


「結局、私の所で宴会をするのね。」

霊夢は宴会の風景を見ながら愚痴をこぼす。

「ま、いいじゃねぇか。別に紅魔館でも良かったんだが・・・。あそこだと、レミリアの妹が来ないかもしれないじゃあないか。」

霊夢の愚痴に対し魔理沙は言う。

「それにしても、レミリアはやっぱ暗いままか。」

魔理沙はレミリアの方向を見て呟く。

「宴会でもすれば少しは気が紛れると思ったんだが・・・。」

「・・・。」

レミリアは酒こそ飲んでいるが顔は暗く、あまり楽しそうな雰囲気ではなかった。

「・・・やっぱり来ないか。わかってはいたけどね・・・。」

レミリアが残念そうに呟く。

「どうした?そんな暗い顔して?」

魔理沙がレミリアに話かける

「別に。」

「そう、気に病む必要はないって折角の宴会だしもっと楽しもうぜ?ほら、そんなに飲んでないみたいだしな!」

魔理沙はそう言って酒を勧める。

「・・・そうね!折角の宴会だし楽しまないとね!」

数時間後咲夜が人里で色々情報を集め終えて博麗神社に帰って来た頃。

「さて、お嬢様はどこに・・・」

「しゃくや~。」

「お、お嬢様!?」

咲夜は酔っ払ったレミリアを支える。

「しゃくや~あにゃたもほみなはいよ~」(※意訳:咲夜ーあなたも飲みなさいよー)

「え、え~と。」

「しゃくや~こりぇはめいへいよ~。」(※:咲夜ーこれは命令よ?)

「は、はい。わかりました。ゴクッ」

咲夜は戸惑いつつも酒を飲むが・・・

「きゅ~。」バタリ

一口で酔いつぶれてしまった。

「おーい。レミリア・・・って咲夜!?」

咲夜が酔いつぶれた後、魔理沙が駆けつける。

「おい!咲夜大丈夫か!?」

「しゃくや~ひゃにほぉいふるへるのひょー。」(※:咲夜ー何酔いつぶれててるのよー。)

「うるさいわね。」

「うおっ!そんなすぐに起き上がってだいじょ・・・って咲無か。」

咲夜が酔いつぶれた後、人格が咲無に入れ替わる。

「ふぅ。お嬢様のお遊びも困ったものね。」

「ひゃ、ひゃにほぉー!しゅこし、おしゃけをほまへた、ひゃけしゃない!」(※:な、なにをー!少し、お酒を飲ませた、だけじゃない!)

「自分も呂律が回ってない癖に。しかも、それで酔いつぶれさせたなら駄目じゃない。全く毎回咲夜を酷使したりして・・・少しは休憩を与えるのが・・・」

「うっ、うー!しゃ、しゃくや~!!」ドタドタドタドタバタリ

レミリアは泣き顔になりながら走り去ろうとしたが、走った事が原因で酒が回り酔いつぶれ倒れた。

「おおう。辛辣だな。」

「そうでもない・・・いや、もしかしたら酒のせいかもね。」

「そういえば、人里を見に行ってたんだな。どうだった?なにか、レミリアの妹についてわかったか?」

「ええ。手がかりになるか分からないけど、今日の宴会が始まる5時間くらい前に外来人の男女二人組が人里に来たらしいわね。」

「!?」

「私は少なくとも調べる必要があると思うわ。」

「その二人の特徴は?」

「一人は金髪で顔立ちの整った男ね。服装がスーツ?と呼ばれる服装をしていたわね。もう一人はもう一人の方と共通点が幾つかあって服装は似たような服装だったし。目の色も同じだった。フラン様とは違う様な気もしするけど・・・、少し調べた方が良いと私の勘が言ってるわね。」

「勘か・・・。勘なら。おーい、霊夢ぅ!」

「なによ。」

「聞いてだろ?お前はどう思うんだよ?」

「うーん。関係してそうな気もするけど・・・。よくわからないわね・・・。」

霊夢は曖昧に答える

「よくわからないだとさ。」

魔理沙がそう答える。

「仕方ないわね・・・。妹様は吸血鬼、いつか我慢出来なくなって誰かの血を吸う筈、血を吸われた人間を特定すれば妹様が外来人に扮しているかどうかがわかる・・・。さて、折角の宴会だ、私も酒を楽しむとするわ。」

「おう。楽しんでけ!」

「やれやれ、片付けがキツくなりそうね・・・。」

~数時間後~

「ふぅ~。・・・酔えない。」

咲無は大量積み上げられた酒樽を背後に呟く。

「おみゃえ~どんらけほむふもりなんらよ~!」(お前どんだけ飲むつもりなんだよ!)

「もうやめておくわ。それと、霊夢が死にそうな目をしてるしね。」

「アハハハ。モウダメダオシマイダ。」

霊夢が死んだ魚の様な目で某野菜人のヘタレ王子のように呟く。

「ハァ。霊夢、手伝うから安心しなさい。」

「!!ホント!よし!運はこの私に味方してくれている!」

 

~人里~

「クション!」

「吉良?どうしたの?」

「いや、何でもない。」

~博麗神社~

 

「・・・ここら辺にしとくか。」

「そうね。もう、私とあなたしか起きてないし・・・。」

この後、片付けがいつもより早く終わったため霊夢の機嫌が多少良くなったらしい。

 

To be continued




リメイク版でしたが前回を投げ槍に書きすぎたので書かせてもらいました。あまり変わってはいませんが・・・。
ご了承下さい。


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