Fate世界でだらけて過ごす (見習い蟹)
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1話:Fateに来たがだらけて過ごす

 

さて……どうしたものか…………

目の前にはメモとペンが置いてある机があるだけで他は何もない部屋だ。まあ取り敢えずメモを読むとしよう。

 

『やぁ、無事メモを確認できたようで安心だ。早速で悪いが君には転生をして貰いたいと思っている。まあありきたりな話だね。転生先はランダム、特典や能力といったものはメモの裏に書いてくれ。制限はあまり無いので遠慮なく書いてくれて構わない。後は君の準備が整えば後ろに扉が出るからそこから転生出来る。』

 

追記・特別に特典とは別のプレゼントを用意しているのでお楽しみに

 

ふむ、安定の転生か……特典はまあこんなんでいいかな

 

 

・最強の精神力

 

・たとえ完全に滅ぼされたり存在ごと消されても何時かは復活する身体

 

・MUGENに出てくる全ての論外キャラの耐性

 

・ドラえもんのテキオー灯の効果を永遠に付属

 

・21エモンのモンガーのような絶対生物の身体、アラガミやネオのように何でもかんでも食べられる体質

 

・幸運や黄金律のスキルA

 

こんなんでいいかな、ようは死ななくて頑丈な身体だもんな。後はこれと言ってないな……よし、行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

着いた……のか?いったい何処の世界なんだろうか、いやそんなことよりこれからの生活だな。取り敢えず家が用意されていると扉に入る時に頭に入った情報にはあったな。ここがそうかな?

そう思って入ろうとした瞬間にドアが開けられた。

 

 

藤宮透(ふじみやとおる)様でございますか?……その様子だと御本人のようですね。初めまして、私はこの度貴方様のお世話をさせていただきます。

メアリー・スーと申します、どうぞよろしくお願い致します透様。」

 

なんか玄関にすげえ美人なお姉さんが微笑みながら自己紹介している。……もしかしてこれがプレゼント?

 

「どうかなさいましたか?もしかして気分が優れないとか……休まれた方が……いや、まずはお熱を測りませんと。」

そうやって俺が戸惑っているうちに彼女がいつの間にかほぼ密着状態でおでこをくっつけてきた。ていうかちょ!?近い近い!

 

「あら、見た目通りウブそうな表情して、可愛いですね♪おっと失礼しました。取り敢えず家に入りましょうか。夕食でも取りながらゆっくりと説明しますので、どうぞ。」

 

そう言われてホイホイと彼女に案内され、晩飯を食いながら説明を受けた。飯が美味かったのは言うまでもない。

彼女曰く自分は名前の通りデウス・エクス・マキナやらメアリー・スーやらご都合主義なんかの存在らしく、俺の自堕落な生活のために来たっぽい。しかも俺と生体リンクしてるらしく、レーダーのように互いの場所や生存が確認出来るらしい。なんとも便利なことだ。整理してたらなんか眠くなってきたな……

 

「お休みになられますか?では一緒に寝ましょう!」

えっ?一緒に?

「はい!私は透様の趣味や性へk好みは知り尽くしているので、それを考慮した結果、添い寝という結論に至りました。もしかしてお嫌でしたか?」

いや、せっかくだし添い寝してもらおうかな、なんかそこまで言うならお言葉に甘えさせてもらうよ。

「はい、かしこまりました……じゃあ一緒に寝よっか!弟君♪」

 

ファ!?弟?!

 

「え?だって透様は年上のお姉さんに甘えたいという願望が「それ以上いけない!!」

 

ほんとに知り尽くしているな……あ、そうだ、メアリーはこの世界がどの世界か分かる?

 

「この世界?ああ、ここはFate/Zeroの世界ですが……どうかなされましたか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まじかよ………………




ここまで読んでいただきありがとうございますm(_ _)m


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2話

 

 

「それでどうなさいますか?透様」

 

えっ?

 

「この世界の……つまりは原作に関わるかどうかです」

 

ああ、そういう事ね。それなんだけど関わらない方針で行こうかと思ってるんだけど、もしここが冬木の町だったら嫌でも巻き込まれそうなんだよなぁ。

 

「かしこまりました。それはそうと透様に言わなければならない事がございました」

 

ん?何?

 

「透様の特典の変更された事を伝えなければなりませんでした。申し訳ありません」

そう言ってメアリーは少し悲しそうに頭を下げる

 

いやいや謝ることないですって、そんな気にしてませんから。

それよりもその変更とやらを教えてもらえません?

 

「分かりました。変更されたものはこちらです」

すると頭の中にまた情報が浮かび上がる

 

・不死性についてはどんな事があろうと再生し復活するが、不死殺しやそういった物を無視して消された場合はどんなに短くても100年間はかかる場合がある(例えるなら人世界・終焉変生や不死殺しハルペーなど。ただしこれは殺される度に再生速度は速くなるし、時間を早めれば短くすることも出来る。

 

・モンガーはテレポートの範囲は3kmだったが、これは使う程距離や精度が上がる。更に一度行った場所には距離に関係なく行けるようになっている。何でも食べられる点については食べられるものに制限は無いようにしてある。ついでに何も飲まず食わずでも生きていける。

 

・精神力についてはどのような状況にもある程度耐えられるというもの(ただし性格はそのままにしてある為驚いたり狼狽えたりするが、死体やその他不快なものには余り反応しない。)

 

・論外キャラは耐性だけでなく基本的なステータスも込みにしているため、身体能力も格段に上がっている。ゲージについては10本程で、自動で全快する。ただしゲージは基本ガードやカウンターやブロッキングに自動的に使われるため必殺技には使えない。

 

うん…………長い!!

なんというかチートという事は分かったが飲まず食わずでも生きていけるて……もろ生存に特化してるような気がするなぁ。まあ願ったのは俺だけどね。

さてメアリーさんや、聞きたいことがあるんだけどいい?

 

「はい、何でしょうか」

 

メアリーさんは何か能力とかあるの?さっきご都合主義のやらデウスなんちゃらとか言ってたけど……

 

「はい、私は基本的に様々な能力を使えます。例えばFateですから、エミヤの無限の剣製も使えますが違う点があります。それは神造兵装なんかも投影できますし、ランクダウンもありません。他には悪魔の実の能力の欠点である泳げなくなる点ですが、それもございません。それに透様と生体リンクした際に私も透様の不死性とテキオー灯の効果が付属されました」

 

何やそれ、もう何でもありやん……こんなんチートやチーターや!!

まあ冗談はさておいて、とりあえずメアリーはできる人ならぬできすぎる人というのが分かった。というか人なのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

「それと透様、この近くにサーヴァントの気配を感じました。どうなさいますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?どうしたのいきなり。

 

「ここから約2km先に魔力を検知しました。魔力の質からして恐らくサーヴァントです。年のため結界や妨害探知をしたので気づかれる事はないと思いますが、透様が命じてくだされば如何様にも」

 

うーん……よし!別に気づかれてないならいいんじゃないかな。

ちなみに誰とかわかる?

 

「ではモニターに映しましょう。小型衛生カメラを飛ばしますので少々お待ちください」

 

若干のwktkと不安の中モニターを眺めていると……

そしてそこに映っていたのは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全身が真っ黒で仮面をしている男が金ピカの鎧を着た金髪のイケメンに串刺しどころか肉片も残らぬほどバラバラにされた映像だった。

 

どう見てもハサンとギルガメッシュです本当にありがとうございます。ってうわぁ映像越しとはいえエグイな。あまりこんなもんは見るもんじゃないな。

 

メアリーさ~ん、もう寝よ~

 

「はい♪では子守唄を歌いながら寝かしつけて上げますね、透様♪」

 

あ、あと別に今更だけど様とか付けなくてもいいからね?

 

「分かりました!じゃあお寝んねしましょうね~透♪」

 

 

……なんか新しい扉が開きそうだな

 




速くセイバー達と触れたい♂


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3話

 

 

 

やっぱFGO面白いわ~まじリスペクトっすわ~

まさか金に困らない事があるなんて人生捨てたもんじゃないもんですね。まぁ人生事態が二度目だけどね!

 

ちなみにメアリーが俺の記憶を元に作ったらしい。ホントなんでもありだな。その内ひみつ道具でも出てきそうだ。

 

「透~おやつ出来ましたよ~」

 

(*・∀・*)ノ ハーィ

 

何だかんだいって一週間経ったがこれといって何も起きてない。

たまにセイバー達の戦いとか様子をを映像で見たり、ひたすらソシャゲに課金しまくったりしてただけだ。今の所俺がアニメで見た通りの展開だな。

最初は冬木から離れようと思ったのだが、ちょっと見てみたいなぁとも思い、家から出ずに観察している。ただちょっと気になることがある。

 

たまには外に出ようかな?と思い始めたのだ。

確かにグータラするのは最高なんだがなんか旅行とかしてみたいんだよねぇ。人間欲深いからね、仕方ないね。

という訳ですメアリーさんや

 

「こら、食べながらなんてお行儀が悪いですよ?ほら、口にクリームが……もう、仕方ない子ねえ」

 

あとメアリーさん……最初の頃よりだいぶ口調が変わった気がする。

姉のような母のような感じになってきた。

 

あぁ^〜ダメになる^〜

 

そしてなんと、最近新しいメンバーというか家族が増えた。

 

 

 

「ほら、先輩?あーんしてください。食べさせてあげます。はい、あーん」

 

そう、マシュ・キリエライトである。ていうかホントに驚いた。敵襲かと思って……もしや結界が破れて『結界ガバガバじゃねえか!!』的な展開になるかとヒヤヒヤしたぜ。ちなみにメアリーが召喚したらしい。……若干性格は違うが…………カワイイからいいや。

 

やはりメアリーが召喚しただけあってステータスが高い。なんだよこれヘラクレス並じゃねえか!しかも耐久と敏捷がEXだし!魔改造もいい加減にしろ!!

 

まあいいんだけどね。これでオールEとかだったら貧弱ってレベルじゃねえぞ!てなるとこだった。

マシュはちょっと過保護な親みたいだ。この間たまには自分で買い物しようかなとかいって外に出ようとすると

 

「先輩?ハンカチとティッシュは持ちましたか?お金はちゃんと足りてますか?ホントに一人で行けますか?やっぱり昨日みたいに手を繋いで行きましょうか?歩くのが辛かったらおんぶして運んであげますね♪」

 

 

ちょっと所じゃなかったな、うん。

 

 

流石に手を繋いでというのはハードルが高い、目線的な意味で。

ん?あれは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロリ凛………………だと…………?

 

 

 

しかも隣に居るのは……確か雨生龍之介だったか……………………

え!?もしかしてキャスター工房行き!?アカン、二人に甘やかされ過ぎて唯でさえうろ覚えなのにこのシーン思い出せない。

ど、どうしよう。もし凛が殺されるなんてことになったら第五次で生エミヤにサインを貰うという訳の分からない夢が!俺の理想が!!

ここは取り敢えず…………メアリー!!マシュ!!来てくれ!!!

 

「透、何かあったのですか?もしや襲われたとか……」

 

「先輩、大丈夫ですか!?怪我はしていませんか!?ああ、一人にしてごめんなさい。怖かったですね。よしよし」

 

うん、こうなると思った……じゃなくて!

かくかくしかじかry

 

「なるほど、それで透はあの娘を助けようというわけね?分かったわ。取り敢えず皆で変装しましょう」

 

ん?変装?

 

「単純な方法だけど、警察に変装してあの娘は警察は保護したということにするのよ」

 

そんなやり方でバレないのか?

 

「大丈夫よ、問題ないわ」

(メアリーって結構大雑把な気がする)

よし!それで行こう。マシュもそれでいいね?

 

「はい、指示に従います」

 

あ、マシュってサーヴァントだからバレないのかな?超今更だけど。

 

「大丈夫です。メアリーさんに受肉させてもらいましたし、魔力も遮断できます」

 

いつの間にそんな事を……流石ご都合主義の存在。

なら大丈夫だな、ではロリ救出作戦を開始する!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最近FGO始めました
マシュかわいいよマシュ


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4話:作戦なんてあってないようなもの

俺達は今雨生龍之介の5m後ろにスタンバッてる。もちろんバレてない。

 

何故ならメアリーがマジで持ってたんだよ!!ひみつ道具をな!!そんで透明マントを改造して気配遮断や熱感知、音すら漏らさない謎効果が付いてしまった。もう全部こいつ一人でいいんじゃないかな……

 

 

「先輩、それでどのタイミングで助けますか?何やらあの娘以外にも子供達がいるようですし、それにキャスターの気配を感じます。」

 

そうだな、余りグズグズしてられない。ここは思い切って一気にやった方がいいか……

 

「透、なら私がアイツを気絶させますから貴方は子供達を、マシュは透を守りなさい。」

 

「了解です」

 

では、行動開始!

 

そしてメアリーが言ったそばから瞬間移動でもしたのかというような動きで一瞬で龍之介の背後に近づき、頭に触れた瞬間に龍之介がまるで糸が切れた操り人形のように倒れ込んだ。

すかさず凛たちの元へ駆け寄るが、余り反応がない。キャスターの仕業なのか、目が虚ろな感じでぼーっとしている。仕方が無いので抱えて行くとしよう。マシュも無言で子供達を抱えていた。後はキャスターだけだが……

 

 

「龍之介ぇ?帰ってきたのですか?」

 

 

不味い!!キャスターが!!

 

 

 

 

「ッッッ!貴様らァァ!!よくも私と龍之介のCOOOLなアートを!!!」

 

一瞬呆けた表情をしていたが状況を理解したのか、かなり怒り狂っているようだ。

ではこちらも……メアリーさん!!ヤーっておしまい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

バタッ

 

 

 

 

 

 

 

 

「おお……ジャンヌ!……ジャンヌ!!…………私は……貴女に………………ああ…………なんという……」

 

 

 

 

 

 

え?…………マジで?今メアリーがキャスターと目を合わせた瞬間にキャスターが目を見開いたまんま倒れてるんだけど……何したの?

 

 

「幻術を掛けました。今頃彼は幻術の中でジャンヌ・ダルクに会っているはずです。ちなみにさっきのマスターには破戒すべき全ての符を使ったので、もうマスターではないです。キャスターの宝具は、どうやら自動で修復する効果を持つ魔道書らしきものでしたので、破魔の紅薔薇と必滅の黄薔薇でバラバラにしてからクリームの暗黒空間に飲み込みました。あとは私が術を解かない限り、一生幻術は効いたままですので、その内消えます」

 

うわぁ……マジで宝具を投影してるし、つーかスタンドも使えるのかよ!!ああもう無茶苦茶だよ……

 

まぁいいや、とにかく子供達とロリ凛は無事だったんだから良しとしよう!うん!………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取り敢えず警察を呼んでトンズラしよう。もしロリ凛に顔とか万が一覚えられたら嫌な予感しかしないしね。それに集中力が切れたのか腹が減ってしょうがない。…………そういえば買い物の途中だったな…………今から行くのは面倒だなぁ。

 

 

「透?買い物なら私がするから貴方はマシュと先に帰っていいわよ?マシュ、お願いね?」

 

「はい、ほら先輩?帰りはおんぶしてあげますから、帰ったら一緒にお風呂に入りましょうか!」

 

ん?風呂………ああそうだね……入ろ…………うか

……あれ?…………眠気が…………あ…………zzZ

 

「あらら、大丈夫ですか先輩。疲れたんですか?仕方ないですねえ、よいしょっと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ……ここは何処?……たしか私は「凛!!」……お母様?

 

「よかったわ……警察から連絡があって心配したのよ……ごめんね、怖い思いさせて……」

 

「凛……無事でよかった。すまない、私としたことが……情けない父親で済まない」

 

「私は大丈夫です……それよりあの人は?……」

 

「あの人?誰のことかな?」

遠坂家当主の遠坂時臣は気になることがあった。娘の知らせを聞いた時は飛び出す勢いだったが、いざ冷静に考えると誰が警察に知らせたのかである。調査結果によればキャスターのマスターらしき人物の拠点のようだったが、もしキャスターがその場にいたならば誰かがキャスターを無力化したという事だ。……ありえない。相手は曲がり無きにもサーヴァントだ、普通の人間が倒せるようなものではない。それか他の陣営の誰かが仕掛けたのか?被害もなしに?そんな存在がもしいるのならば……警戒する必要があるな。

 

「あなた?どうしたの?」

 

「!……ああ、すまない。少し考えていてね……」

 

「それにしても誰が助けてくれたのかしら……もし会えたら一言でもいいからお礼を言いたいわ」

 

「…………そうだね、きっと素晴らしい人なんだろう。」

そうだ、娘が無事ならそれでいいじゃないか。

常に優雅たれ……もし会えたら遠坂の最高の持て成しをさせてもらおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゥンまあ~いっ!!やっぱりメアリーの作る料理は最高だぜ!!

 

「あ、先輩?どさくさに紛れて椎茸どかしてますね?ダメですよ!好き嫌いしたら」

 

えぇ...だってキノコ類嫌いなんだよ~いいじゃん別に……

 

「ダメです!ほら、小さい欠片でもいいから食べましょう?ね?はい、あーん」

 

あーん……ングッ!?吐きたい(涙

もうゴールしてもいいよね?リバースしてもいいよね?

 

「ほら、ちゃんと噛んでゴックンしてください!」

うぅ…死なばもろとも!……ゴクン

 

「ちゃんと食べれましたね。偉いですよ先輩♪よしよし」

 

くそぅ……メアリーは見逃してくれたのに。

こんなのあんまりだ!これが人間のやることかよぉ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ^〜ナデナデ心地いいんじゃあぁ^〜

 

 

 

 

 




マシュ「先輩は飲食しなくても生きていけるのに、なんで空腹を感じるんですか?」

なんか気分的なものでね?我慢しようと思えばできるんだけどさ。


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5話:日常回(大して変わらん)

 

 

 

「こらー!!先輩!!待ちなさい!!今日という今日は絶対に許しませんからね!!」

 

ヒィィィィィィィ!?絶対に捕まらないからなぁぁぁ!!

 

 

 

 

 

 

ガシッ

 

 

 

 

 

 

「さあ、捕まえましたよ!帰ったらお仕置きです!!」

 

 

 

 

 

敏捷EXには勝てなかったよ……

 

 

 

 

 

イヤァアアアアアアアアアアアアアア!?

 

「変な叫び声上げてもダメですよ?そもそも先輩があんなイタズラするからこうなるんですからね!」

 

 

 

 

 

 

 

~回想~

 

 

 

 

 

 

 

 

メアリー、時限バカ弾持ってる?あったら大量に欲しいんだが……

 

「あるけど一体何に使うの?私に使っても別に構わないけどマシュにやったりしたら怒るんじゃないかしら」

 

うっ……バレてたか。

まぁ本当のことを言うとこれを英雄王とかランスロットにぶちまけて反応が見たいんだよね。

 

「あら?関わらないとか言ってたじゃない。気が変わったの?」

 

人間は強欲なものなんですよ。という訳でマシュを実験台に色々試そうと思います。

 

「はぁ……まぁいいわよ。(たまにはマシュに叱られなさいな(ボソッ)

はい、取り敢えず10個あればいいかしら?」

 

十分だよ!!

よしでは早速実験開始だ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふむ…………マシュは朝シャンの最中かな?ならばお風呂から上がった瞬間を狙おう。

 

 

 

来た!!!! くらえ!!!……ボンッ

 

 

 

 

 

「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!おれは奴の前で階段を登っていたと思ったら いつのまにか降りていたな…なにを言っているのかわからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ」

 

 

 

何かジョジョ立ちしながらポルナレフ状態になってる

………………面白ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 

おっといけない。今のうちに逃げよう。

 

 

 

 

~次の日~

 

 

 

 

 

 

今日は寝起きのマシュに仕掛けたいと思いまーす。

かわいい寝顔ですねぇ。いつもメアリーと一緒に寝かしつけてもらってる例に、ご褒美を上げましょう(ゲス顔)

 

 

オラオラオラオラオラオラオラァ!!……そして時は動き出す(タンマウォッチ装備)

 

 

 

 

 

「ウ↓ル↑ト↓ラ↓ソ↓ウ↓ル↑ッ!!ヘーイ!!」

 

 

 

 

 

 

こんなの………………笑わずにはいられない!!

ありえん(笑)荒ぶる鷹のポーズしながらとか笑わない方がおかしいwww

 

 

 

 

さて……たった2日だが効果がある事はもう分かった。これにて実験を終りょ「先輩?楽しかったですか?」…………あ…………

 

 

 

「なるほど……状況からしておかしいとは思ってましたが、メアリーさんの道具ですね?しかも私を実験台に……貴方って人はまったく………………そこに座りなさい。そんな事をする先輩には罰としてお尻ペンペンの刑です。勿論私の筋力をフルに活用しますので、痛いじゃすみませんよ?確かに先輩の耐性は私には破れませんが、知ってましたか?愛とギャグには不可能は無いんですよ?さぁ、分かったら来てください。今なら百叩きで許してあげます♪」

 

 

 

 

 

ふっ……抜かったなマシュ!!こんな事あろうかとメアリーにチーターローションを借りていたのさ!!俺の身体能力に加えて速度はさらに増す!!フハハハハハ!捉えられまい!!

 

 

 

 

 

 

そして今、冬木の町を神速とも言える速度で走っていた。幾ら敏捷EXでも多少は撒けただろう……と思ったが……………………ヤバイ。マシュの奴余裕で間隔とって来てるんですけどぉ!?アカン!!めっちゃ笑顔で追いかけてきてる!このままじゃ捕まる!?

 

 

こうなったら……ハッ!!

 

 

 

 

 

 

モニュ………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よし、急停止しておっぱいを触ってマシュが驚いている間に逃げる作戦大成功dガシッ………………え?

 

 

「捕まえましたよ?せ・ん・ぱ・い♪帰ったら一万回叩きですからね?フフフフフフフフフフフフフ」

 

 

あ……ああ……ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セイバー見て。日本にはあんなカップルがいるのねぇ」

 

「(…………私も切嗣と意思疎通が出来れば良いのですが。)」

 

「?……どうしたのセイバー。何か考え事?」

 

「あっ……いえ、なんでもありません。さぁ、行きましょうアイリスフィール。そろそろ時間です」

 

「そうね、舞弥さんもケーキが買えて嬉しそうだし、帰りましょうか」

 

「はい」

(それにしてもさっきの二人組……普通の人間とは思えない動きで一瞬動いていた……特にあの女性は下手をすればランサー以上の速さだったし、男性の方もそれに次いだものだった……日本というのは一般人がサーヴァント級の力を有しているというのか……日本とは恐ろしい国なのですね。)

と何故か変な勘違いをしてしまったセイバーであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バチンッ!!ビシッ!!ベシンッ!!!

 

 

数分後…………

 

 

 

 

 

 

 

 

ウッ……グスッ…ヒック……もうやだァ……マシュなんか嫌いだァ。

 

「はい、これでおしまいです。よく耐えましたねぇ~先輩♪これに懲りたらもうあんな事しませんよね?それにちゃんと事前に言ってくれれば、協力したんですよ?って叩かれ過ぎて返事も出来ませんか……よしよし、もうお仕置きは終わりですよ~」

 

 

「はい、軟膏持ってきたわよ。あらら、見事に赤いわねぇ」

 

 

 

くそぅ……次はこけおどし爆弾で「先輩?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん……やっぱ辞めよう。それがいいしそれでいい。

 

 




マシュ「そういえばメアリーさんは先輩には普通に話してるのにキャスターの時はなんで丁寧な口調だったんですか?」

メアリー「透のお世話以外の事になると抜けきらなくてねぇ。透とマシュ相手ならなんでもないけどね?あの子が子供っぽいからかしら?」

マシュ「ですね」


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6話:読書の秋

もうすぐでプリヤコラボ終わっちゃう……
当たらねぇ・゜・(ノД`)・゜・


 

あ、そういえばメアリー。あの後ロリ凛はどうなったの?

 

「今は母親と一緒に冬木を離れているわね。安心していいわよ」

 

ふむ、ならいいや。それと最近さぁ………………

 

 

メアリー腹筋割れてね?

いやね?よく背中流してもらってるじゃん?その時にね?チラッと後ろを見るわけですよ。そしたらなんと、見事な胸の下に立派に割れた腹筋があったではないですか。お前は大神桜かミカサかよとかは流石に口から出なかった。

 

「鍛えたらこうなったのよ。仕方ないじゃない」

 

鍛えたならショウガナイネ。

まぁいいや、それよりもやりたい事があるから手伝ってくれる?

 

「先輩、何を始めるんですか?また何かのイタズラじゃないでしょうね」そう言って手で素振りをし始めた。

 

ち、違うからね!?…………ゴホン

単刀直入に言おう。間桐臓硯を完全に殺す手伝いをして欲しいんだ。

 

「臓硯って、あの蟲のことね?随分と急な話だけど、どうしたの?」

 

ぶっちゃけ八つ当たり兼おじさん延命ルートでいこうかなと。

ロリ凛を助けたのは殺されるかもしれなかったからね。まぁ俺が覚えてなかったからだけど。それにもし第五次聖杯戦争で黒桜なんかになられたら万が一とはいえマシュが取り込まれたらなんかしたら嫌だし。

 

「あら、私の心配はしないの?透」

 

いや、メアリーは取り込まれた瞬間にエクストリーム一寸法師しそうだから安心してる。

 

「それもそうね」

 

納得しちゃうんだ…………

それで問題はどうやって臓硯を殺すかなんだが……

メアリー何かある?キャスターの時みたいにどうにか出来る?(投げやり)

 

「出来るといえば出来るわね。透が気になっているのは間桐桜の体に巣食っている本体のことでしょ?なら大丈夫、オペオペの実の能力で摘出できるわ。あとはひみつ道具や魔法を併用すれば後遺症も残さずにさっぱりよ。臓硯は強化した六赤陽陣で封じ込めてから、他の蟲ごと滅びの力で消し飛ばすわ」

 

 

うん、安定の反則具合で安心した。

なんかあんだけ意気込んだけどもう行くの面倒臭くなったからメアリー行ってきてくれる?

なんてn「いいわよ?」…………いいの?

 

「ええ、そんなに時間は取らないわ。ただ今からだと昼食が作れなくなるから、マシュと外食にでも行ってきなさい。お金はあるでしょ?」

 

うん、大丈夫だけど……なんか心配だ。

 

「大丈夫よ、何かあったら連絡するから。ね?」

そう言いながら、まるで子供をあやす様に頭を撫でてくれる(いつもだけど)

 

分かった、そこまで言うなら任せるよ。

 

「じゃあ先輩、迷わないように手を繋いで行きましょう!」

 

٩(ˊωˋ*)و✧おー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マシュと昼食をとった後、俺達はある場所へ行った。

そう、図書館である。

何故来たかというと、読み聞かせの本が無くなってきたのだ。

いつもマシュが迫真の演技で猿蟹合戦を読んでくれるから、それをキッカケに色んな昔話を読んでもらった。

最初は良かったが、段々と本(ネタが)尽きていったのである。

ならば図書館で借りてこうぜということになった。

 

「先輩、何か読んで欲しいものありますか?あ、この間みたいにエッチな本を読ませようとしたらまたお仕置きですからね?」

 

や、やだなぁ…そんな事す、する訳ないじゃないか(震え声)

ほ、ほらこんな本はどうかな?

 

「恐竜図鑑ですか?これはまた変なものを選びましたねえ……」

 

小さい頃はよく昆虫図鑑とか見てたからさ、試しにね。

たまにこういうのもいいかなぁとか。

 

「まぁ先輩が読んで欲しいなら読みますが……ん?先輩、あれを見てください」

 

ん?急にどうしt……おお!?あの二人は!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう、見ろ坊主。余のことが書物に記されておるぞ!!どれ、他にも見て回ろうでわないか!!」

 

「いちいち本で騒ぐなよ!お前は今聖杯戦争の真っ最中だって自覚はあるのか!?大体お前h……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれは間違いなく征服王イスカンダル……Tシャツ来てるけど。

そしてもう一人はウェイバー・ベルベットか。

まさか図書館でライダー陣営を見掛けるとは思わなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

よし!マシュ!!色紙とかあるか!!

 

「?……一応年のためにメアリーさんから取り寄せバッグを預かっていますので用意はできますが……何をするつもりですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと征服王にサインを貰ってくる!!!!!!

 



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7話

図書館を出た二人に俺は急いで声をかけた。

 

 

 

 

すいません!!そこの赤髪でマッチョでなんか王様みたいなおじさん!!!サイン下さい!!

 

「ん?…もしかして余のことか?」

 

はい!!まるで征服王イスカンダルみたいなおじさんの事です!!

 

「ほう!余のことを知っておるとは……してサインとな?」

 

はい!この色紙に名前…というか署名してくれれば……もしかしてダメですか?急なことなのは分かります…………

 

ですが!!ここで会えたのも何かの縁と思って!!何卒!何卒!!!

 

「ほう……中々面白い小僧ではないか。ふむ、よろしい。署名ならばいくらでも書いてやろうぞ。ハッハッハッハ!!!」

 

「……っておい!?何勝手に話を進めてるんだよお前!!明らかに怪しいだろ!!」

 

「まぁいいではないか、それにこの小僧は何か企む奴とは思えんのだ。征服王である余の感がそう言っておる」

 

「そんな曖昧な考え信用できるか!コイツは敵かもしれないんだぞ!!」

 

「まあ落ち着かんかマスターよ。個奴が敵ならば最初から不意をついてお主を殺すことも出来たかもしれんぞ?それに余が王であることを見抜くとは目のつけ所が良いではないか!!」

 

「……ああもう、勝手にしろ!!ていうかあんたは誰なんだ?何が目的で近づいたんだ」

 

だからサインを貰おうとしているんじゃないですかぁ。

折角聖杯戦争で数々の英霊がいるんですから、サインを貰わずにはいられませんよ~

 

「っ!聖杯戦争を知っている!?あんたは一体何者なんだ!」

 

あ、そろそろ時間ですのでこれにて失礼。サインありがとうございましたー!!マシュ!撤退&おんぶして。

 

「はい、先輩!しっかり掴まってください!!」

 

「あ!おい待て!!まだ話hってうぉ!?」

 

「ほう……あの小娘、只者ではないと思っておったが……余の戦車に勝るとも劣らぬ速さであったな。中々面白い者達ではないか!なあ坊主!!」

 

「うるさい!そもそもお前が霊体化していないからこうなるんだよ!!」

 

「まあ今更ではないか。それにな、またあ奴等とは何処かで会う気がするのだ。その時に話を聞いても遅くはあるまい?」

 

「……はぁ、全くお前は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただいまぁ、メアリーいるぅ?

 

「あら、おかえりなさい。ご飯もうすぐでできるから、もう少し待っててね?」

 

はーい。あ、マシュ。ちょっといい?

 

「はい、何ですか?」

 

えーと、そのぅ……なんていうか……

 

(……どうしよう。幸い気が付かれなかったが、マシュの背中には俺が適当にクレヨンで落書きした紙が貼り付けてある。

ちなみに絵はマシュの頭にナスを乗せたナス・キリエライトという俺の力作(笑)である。

外に出歩いている時はいつも上着を着ていたから周りには見えなかったが、俺自身すっかり忘れていた……)

 

「あ、もしかして背中にある貼り紙のことですか?それならメアリーさんがさっき帰ってきた時に教えてくれましたよ?…………また性懲りも無くイタズラをするなんて…………何回すれば気が済むんですか?いい加減にしないと、本気で怒りますよ?メアリーさんは優しいから余り怒りませんが、私は見逃しませんからね!」

 

 

 

ふふ、マシュさんや……何で俺がまたイタズラをしたと思うかね?

それはね?…………マシュから完全に逃げ切る最強の奥の手を開発したからさ!!!

 

「…………へぇ?」

 

ぐっ!……目のハイライトがヤバイ事になってるが、恐れることはない!!ここでマシュにインド王☆を渡してやる!!

 

「また逃げるのはいいけど、ご飯食べてからにしなさいよ?」

 

あっハイ

 

 

 

 

 

 

 

 

よしっ!食い終わったと同時に……逃げるんだよォ!

 

「さぁ……先輩?…楽しい楽しいお仕置きの時間ですよ?」

 

フゥン、そう言っていられるのも今のうちだ。

10分逃げ切ったらお仕置きはなしでいいよね?

 

「えぇ…構いませんよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対マシュなんかに負けたりしない(`・ω・´)キリッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほらほら先輩、まだあと3分ありますよぉ……逃げなくていいんですかぁ?」

 

こ、こんなはずは……どうしてマシュの動きが止まらないんだ……。

メアリーからタンマウォッチを借りて時間を止めている隙に逃げ続ける作戦が…………まだだ、まだ終わらんよ!!

 

こんな事もあろうかとソノウソホントを持ってきているのさ!

これで残り時間までマシュを足止めして………………あれ?

何だ?……メモ?

 

 

 

 

 

『透へ、流石に最近のイタズラを反省してもらうために、タンマウォッチはわざと動かなくしています。ソノウソホントは逃げるのが簡単になってしまうので没収しました。あしからず』byメアリー

 

 

は……ははは……いや~参りましたよ~流石はマシュだね!!

こ、今回は惜しかったなぁ……なんtピキッ……ん?

 

「さぁ……家に帰りましょうねぇ♪」ゴゴゴゴ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ……………………………………Amen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バシン!!ベシン!!ビシ!!パァン!!ドゴォン!!!!

 

 

 

 

ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やり過ぎたでしょうか………………」

 

「たまにはいい薬なんじゃない?明日慰めてやりなさいな」

 

 



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8話:にゃんぱすー

 

 

昨日のマシュのお仕置きからまだ立ち直れていない…………

アカン……下半身を動かすことさえできないなんて、やり過ぎだろ!!

 

 

「流石に百万回はやり過ぎましたね。その変わり私とメアリーさんがちゃんとお世話しますからね。よ~しよ~し、いい子いい子~」

 

 

あぁ^~ダメになるんじゃぁ^~

 

「全く、懲りないのねぇ……それと透、昨日の事だけど」

 

 

……あ!すっかり忘れてた!!

メアリー!!臓硯はどうなったの!?

 

「ああ、跡形もなく消したわよ。何故か間桐雁夜に泣くほど感謝されたけどね……間桐桜はちゃんと綺麗に治療したから、安心しなさい。」

 

ふぅ……良かったぁ。

 

「確か今日家にお礼を言いに来るから、外出しちゃダメよ?」

 

 

 

え?来るの?聞いてないんだけど……

 

「だって透、昨日マシュに5時間もお仕置きされてたじゃない。その後に話なんて聞けないでしょ?」

 

うっ…確かにそうだ。だ、だが俺h「またペンペンされたいんですか?」

はい…………大人しくしてます。

 

 

ピンポーン

 

 

「あら、来たみたいね。マシュ、私が出るから透をお願いね?」

 

「はい、了解しました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここがあの人の家……でいいんだよな?」

 

「……………………」

 

ピンポーン ガチャ

 

「あら、いらっしゃい。昨日ぶりね。さあ、どうぞ」

 

「……お姉さん………こんにちは……」

 

「こんにちは桜。お昼まだでしょ?一緒に食べない?雁夜おじさんも一緒に……ね?」

 

「…………うん」

 

「お、お邪魔します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やあ、いらっしゃい。間桐雁夜さんでいいんですよね?俺は藤宮透、んでこっちが……

 

「マシュ・キリエライトです。よろしくお願いします」

 

「ああ、宜しく。早速なんだがひとこと言わせてくれ。

桜ちゃんを救ってくれてありがとう。

そこのメアリーっていう人に聞いたんだが、あんたが臓硯を殺すように送り込んだって聞いたんだ。本当に感謝してもしきれない。」

 

いやーこちらの都合で動いただけなんで。

お礼なんてよかったのに。

 

「それでも救われたのは確かだ。ありがとう」

 

「……ありがとう…お兄さん。おじさんを助けてくれて…」

 

なんだか照れますなぁ。

それで?これから二人はどうするんです?まだ聖杯戦争終わってないですし、狙われるんじゃないですか?

 

「ああ、そうだな……桜ちゃんをこのままにしておくのは危険だ。また臓硯みたいに利用しようとする奴が出るかもしれない」

 

 

 

 

 

 

なんなら二人共死んだことにしてどっか別の世界に行きます?

 

 

「……………………………………は?」

 

いや、だからですね?お二人を事故死とかに見せかけて別の世界で暮らすんですよ。

 

「いや、何を言ってるんだ!!別世界!?」

 

はい、聖杯戦争が存在しなくて、魔術もないような普通の世界に二人で引っ越してはどうですか?

(本当は遠坂のところに桜を返したりしておじさんも和解するのが一番いいんだと思うけど。そこまで他人が関わるもんじゃないしな。選ぶのは二人だ)

 

まあ今決めろとは言いませんよ。二人でじっくり話し合ってくれて構いません。

それに、暫くは俺達の家にいた方が安全ですよ?

 

「……すまない。何から何まで」

 

いえいえ、こちらの我侭ですから。

さて、それまでオセロしようぜ!!マシュ!!!

勝った方は負けた奴に何でも命令できるアレな!!

 

「またですか……飽きないですね。先輩」

 

「私はデザート作ってるわね。後で皆で食べましょう」

 

「……デザート」ジュルリ

 

あれ?桜ってこんな娘だったっけ?まぁいいや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

「透、話があるんだ。少しいいか?」

 

お、決意は固まりました?

 

「ああ……桜ちゃんの意思を尊重した結果だ。…………その別世界とやらに連れていってくれ。」

 

…………本当にいいんですね?後戻りはできませんよ?

 

「二言はない」

 

……分かりました。ならいつ出発にしますか?

 

「ああ、それと気になることがあるんだが。その世界では戸籍とかは大丈夫なのか?」

 

それは安心してもらって大丈夫です。二人は親子という事にしましたので。あとは少し田舎な所ですが、二人なら馴染めるでしょう。

 

「そうか……桜ちゃん。もう一回聞くけど……本当にいいんだね?」

 

「うん、おじさんが行くなら……私も」

 

あ、そうだ。メアリー!雁夜おじさんにアレを。

 

「分かったわ。ちょっとじっとしててね」

 

スゥ…………ポンッ!

 

「なんだ?今のは」

 

「あなたに黄金律Bのスキルを入れたのよ。お金にはある程度困らないわ。ついでにその体の寿命とか顔色も元に戻してあげたからね」

 

「…………ほんとに出鱈目だな。あんた達って」

 

それほどでもある。

あと……その……桜ちゃん?

 

「?……どうしたの、透お兄ちゃん」

 

うっほ、お兄ちゃん呼びはなんかムズムズする……じゃなくて!

あのさ………………頭を撫でてくれない?

 

 

「いいよ?はい、しゃがんで?」

 

即答!?なら遠慮なく、よいしょい。

 

「ん……よしよし、透お兄ちゃんいい子……いい子」

 

「お前……桜ちゃんに何やらせてるんだよ……」

 

おっと思わず夢中になってしまった。では出発で宜しいですね?

 

「ああ、本当にありがとう。この恩は一生忘れない!!」

 

俺は何もしてないですよ(だってメアリーが殆どやってたし)

 

「透お兄ちゃん、また会える?」

 

ああ……会えるよ。メアリー、頼む。

 

「では二人共、この扉を開ければ別世界に行けるわ。……これを持っていきなさい。もしまた会いたくなったら、これを持っていれば、いつでも会えるわ」

 

 

 

「……うん!ありがとう!またね!!お兄ちゃん、お姉ちゃん!!」

 

「あんたらのことは忘れない!!今度はこっちが家に招待してやるからな!!」

 

 

 

そう言って二人は扉の向こうへ行ってしまった。

 

 

 

 

……行っちゃったね。

 

 

そういえば別世界って結局どこにしたの?

大まかにしか俺は知らなかったけどさぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「のんのんびよりの世界よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なん・・・だと?

 

 

 




雁夜おじさん別世界ルート


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9話:召喚、融合……遊戯王かな?

おや?マシュの様子が

※お気に入りしてくれた方ありがとうございます。
こんな駄文ですが、今後とも宜しくお願いします。


 

皆で海外旅行に行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「急にどうしたの?」

 

よくぞ聞いてくれました!この間スーパーの福引券で旅行が当たるっていうのをやってたからさ。引いてみたら当たったわけですよ。

やっぱ幸運Aは伊達ではなかった。

 

 

「…………どこでもドアで行けばいいじゃないの」

 

 

うーん、それだとあっさりし過ぎてつまらないんだよなぁ。

なんかこう…………いかにも旅行行ってます!って感じのさあ。

雰囲気を味わいたいわけですよ。(ついでにイタズラのネタを探しながらな)

 

「旅行ですか……いいですねぇ。私も興味があります。

先輩へのお仕置きin海外編です!」

 

ちょ!?まだ何かやるなんて言ってないからね!?

 

「つまり、する気はあったんですね?」

 

ハイ!!

 

「開き直らないでください。ちなみにどこに行くんですか?」

 

 

イギリスのロンドンです。この際だから生の時計塔を見てみたいんだよねぇ。

 

 

「聖杯戦争は放っておいていいの?あれだけひみつ道具で英霊達にイタズラするなんて息巻いていたじゃない」

 

 

 

……メアリーってさぁ。時間とか操れたりする?

例えば精神と時の部屋やダイオラマ球みたいに俺達が3日間旅行に行ったがこっちでは1時間とかさ。

 

「うーん……一応出来るわよ。多少の準備はいるけどね」

 

 

よっしゃ!それで行こうぜ!!

 

…………まぁ不安要素があるとすればどこぞのウルトラじじいみたいな奴が気づく可能性があることだが……まぁそんな奴いないだろう。

 

現に二人別世界に送ってるし。

 

 

「ならあと一日頂戴。術式を作っておくから、それまでこれで遊んでなさい」

 

 

おお!また新しい道具ができたのか!!

 

 

これは……指輪?

 

 

「期間限定でサーヴァントを召喚することが出来る指輪よ。魔力もその指輪が肩代わりしてくれるけど、令呪もなくて、3日間で強制的にサーヴァントが消えちゃうから注意しなさい」

 

 

これって召喚はランダム?

 

 

「一応ね。ある程度選別されるわ。まぁ危害を加えるようなのは出てこないと思うから大丈夫でしょう。念のために地下室を作っておいたから、そこで召喚しなさい」

 

 

ほう……なら地下室で早速召喚といきましょうか。

 

…………一応マシュも連れていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~地下室~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うわ~結構広いな。

 

しかもこれって………ボーダーの訓練室みたいだな。

 

ここなら大丈夫そうだ……でも召喚ってどうやってやるんだっけ。

 

俺詠唱的なの覚えてないんだよなぁ。

 

…………まぁいいや、なんか来い!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カッ!!

 

 

 

 

うぉ!?なんか光った!マジで!?ぬる過ぎるにも程があるだろ!??!?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………ん?……あれ?

 

サーヴァントは?一体どk「せ、先輩!!」どうした……ファ!?

 

 

 

「私、見た目が変わってしまいました……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変わったっていうか…………見た目完全に沖田総司じゃねぇか!!!

どうしてこうなった!!どうしてこうなった!!!

ウソダドンドコd「落ち着いてください!」

 

 

……………………うん、凄く落ち着いた(小並感)

 

と、取り敢えずメアリーに相談しよう。まだ慌てるような時間じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「完全に融合してるわね……やはり無理矢理合成したのが悪かったのかしら」

 

え?なにをしたの?

 

「指輪にちょっとした魔力炉と永遠の蛇の腕輪を合成したのだけれど…………どうやら召喚された瞬間にマシュに反応して融合したみたいね。人格までは融合されなかったけれど、見た目と力だけが残された状態になってるわ」

 

 

じ、じゃあマシュは消えちゃうの?

 

 

「それが、元からマシュものであったかのように消える気配が無いのよね。幸いにもステータスはスキルが増えたりしただけで問題ないわ。だけど、元に戻すのは難しいかもね」

 

マジか…………

 

 

「先輩、大丈夫ですよ。見た目が多少変わっただけです。私の事は心配しないでください。ちゃんと今まで通り叱ってあげますから、ね?」

 

いや、最後のはイラナイデス。

 

 

 

…………でも、これはこれでアリだな。

声はマシュだけど。

 

「それに、なんだかこの状態がマッチしてるのか、体が軽く感じます。

これならいつもより早く先輩を捕まえられますね」

 

ダニィ!?もうダメだ…おしまいだぁ…………………………………とでもいうと思ったか!!やれるものならやってみるがいい!!

 

 

 

「…………では旅行前に身体の試運転といきましょうか」

 

 

え?いや、あの……冗談ですよ?

 

ほ、ほら!イタズラとか何もしてないしさ!!

 

「なら今して下さい」

 

 

いやぁ、イタズラって言われてやるものじゃないし。

だがしかし!!マシュが言うならやってやろうではないか!!

 

 

 

 

 

テレレッレテレー♪((時門~

 

 

こいつは水をせき止める水門のごとく時間の流れをせき止めてゆっくりにする道具だ。

完全に閉めれば閉めている俺以外の生物や物は完全に停止する。

 

てかメアリーはなんで動けるんだよ…………

 

「自分の道具に対して対策するのは当たり前じゃない」

 

あっハイそうですか。

 

だ、だがマシュは止まったままだから成功としよう。

 

全く、旅行するはずだったのにこの有様だよ!

この思いをマシュ(沖田)にぶつけてやる!!

 

くらえ!!ボンバー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時は動き出す(門開けながら)

 

 

 

 

「さぁ、先輩は何をして…………ッッ!!

キャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

そう叫びながらマシュは剣で空中に浮かぶ30cmサイズの玩具のゴキブリを無駄な動きなく切っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

かかったなアホが!!そいつで斬ると分裂するんだよ!!

そう!マシュが持っているのは半分こ刀!!半分にはなるが数は更に増える!!!

 

フハハハハハハハハ!!これ程愉快なことがあるか!!!

ンッン~~~~~♪実に!スガスガしい気分だッ!歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分だ~~~フフフフ ハハハハ!!!

最高に「ハイ!」ってやつd「こら」痛てっ。

 

「少しやりすぎなんじゃないの……ってここからはマシュに怒ってもらいましょうか」

 

ん?今マシュはまだパニック状態で……!!!

 

ゴキブリが……全滅してる!?バカな!?3000匹はいたはずだ!!

 

くそう……マシュの奴本物の刀で斬りやがったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………先輩?3000✕10000にしたら幾つですか?」

 

え?

 

「答えてください」

 

え、えっと……3000万?

 

 

 

 

 

「今からその数を先輩に叩き込みます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………………逃g「させると思ってますか?」

 

は、速い!!?

 

「はい、捕まえましたよ先輩。流石に3000万は時間が掛かるので、秒間10000発で巻いていきますね?」

 

は!?ふざけんな!機関銃とかってレベルじゃねぇぞ!!!

ミンチになるわ!!!ていうか俺の耐性無視し過ぎだろ!!

 

「メアリーさんが私にギャグ補正を掛けたので大丈夫です。加減はしますから…………(2割ほど)」

 

 

 

やめろー!!死にたくなーい!!死にたくなーい!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……やっと完成したわ。あら、なんだか凄いことになってるわね。後でスーパースローで見てみましょう」●REC

 

 

 




おめでとう!マシュは沖田総司に進化?した!!

今更だけど融合後マシュのステータスを簡単に
マスター:メアリー・スー
筋力:A+
耐久:EX
敏捷:EX
魔力:A
幸運:B
宝具:?

保有スキル:対魔力(A)・騎乗(C)
戦闘続行(A)・心眼(偽)(A)・縮地(B)


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10話:突撃!隣の聖杯問答

 

 

 

おー!ついに来たぞ!!ロンドン!!

 

こいつはくせえッー!魔術のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!

 

「いつになくテンションが高いわね」

 

「流石に飛行機の中でお仕置きは出来ませんでしたね……」

 

 

なんか段々マシュが何かに目覚めてる気がするが、まぁ大丈夫だろう。

でもせっかく来たんだから、しばらくは観光してその後に時計塔を覗きに行こうぜ!

 

 

「まさか、時計塔に忍び込むの?いくら何でも少し無茶なんじゃないかしら」

 

まあまあ、直接行くわけじゃないから。ほら、スパイ衛星があるじゃないか。それでこっそりと「先輩?まさか女性を覗くなんてしないですよねぇ?」

……こ、これはちょっとした魔術の社会科見学だから(震え声)

 

「それにしては些か犯罪臭がするわね」

 

ソンナコトハナイ(棒)

これは立派な知的好奇心による行為なのです。

 

それじゃあ場所を移してみんなで観ようぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

2時間後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ…………成程……………………分からん!

 

魔術に関しては全くからっきしだしなぁ。何をしてるのかさっぱりだ。

 

「先輩、諦めて普通に観光しましょう?せっかくの旅行なんですから」

 

うーん……仕方ないか。まぁここは大人しく旅行を楽しむとしよう。確か2泊3日だったから、どのくらいになるんだっけ?メアリーの時間術式の効果。

 

「そうねぇ……こっちで2泊3日だから、向こうでは大体2時間ってとこかしら」

 

おお、そりゃ凄い!、それなら気にせず楽しめるな。

 

「そういうことよ。社会科見学(笑)ならまた出来るから、ロンドンの世界遺産でも見に行きましょう」

 

世界遺産かぁ……イイねイイね最っ高だねェ!!!

 

「先輩が深夜のテンションみたいになってきました。私は将来が心配です」

 

マシュはお母さんかよ!?メアリーでお腹いっぱいなんですから!

…………でも、マシュが母親とか…なんか…………その……エロい響きですねぇ(ゲス顔)

 

「それなら哺乳瓶とガラガラが要りますね。先輩には必要不可欠になりそうですから」

 

え?それ赤ちゃんに使うやつじゃ……

 

「私のセト神で小さくすれば可能ね(ニヤニヤ」

 

さ、さあ旅行の続きと行こうか!!

 

「「あ、逃げた」」

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや~旅行は楽しかったですねぇ。桜ちゃんや雁夜おじさんのお土産も買ってきたし、今度遊びに行こうかな。

 

「そうね、桜も喜ぶわ。それで透?もう帰ってもいいのね?」

 

うん、時間も丁度いいと思うんだ。それで帰りなんだけど、メアリー…………どこでもドア出して。

 

「だと思ったわ。全く、雰囲気を楽しみたいとか言いながら帰りは楽したいなんて……まあ今に始まったことじゃないけどね」

 

「やっぱり先輩はだらしない方が丁度いいです。お仕置きのしがいが有ります」

 

……そのうち特に理由の無いお仕置きが俺を襲う!!

なんて事にならなきゃいいんだが。まぁいいや、さっさと帰ろうぜ。

メアリーさんお願いします。

 

「あ、別にどこでもドアを使わなくても転移を使えば一瞬で帰れるわよ。試してみる?」

 

お!なんか楽しそうだな!!やろうやろう!!

 

 

…………………………ん?その指輪いつの間に付けt「ちょ!?触っちゃダメ!!」

 

 

 

カッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

俺がメアリーの指輪に触れた瞬間に指輪が光った。

 

そして光が弱まっていくと………………

 

 

 

目の前にはこの間サインを書いてもらったイスカンダルとセイバー、そしてあの英雄王ギルガメッシュが聖杯問答らしきことをしていた。

 

 

………………マジかよ。

そう唖然としているとツッコミでお馴染みのウェイバーが声を上げる。

 

 

「あ、あー!!!お、お前はあの時の!!!」

 

「おう!あの時の署名の小僧か!!また随分と派手な登場をしたものだ。ほれ坊主、やはり儂の目に狂いはなかったであろう?ハッハッハッハッハ!!」

 

「ライダー!この少年を知っているのか!?」

 

「フン、無粋な雑種が我の前にぞろぞろと……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナニコレイミワカンナイ(棒)

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

雁夜&桜の食卓

 

桜「おじさん?好き嫌いしちゃ駄目だよ?」

 

雁夜「いや、桜ちゃん?これって…………」

 

桜「?……イナゴの佃煮だよ?透お兄ちゃんがご飯に合うからって」

 

雁夜「いや、なんか少しウネウネしてるのが見えるんだけど!!」

 

桜「ほら、食べて?あーん」

 

雁夜「い、嫌だ!!そんなウネウネした奴!!ヒィ!?あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!…………あれ?……旨いぞ?」

 

 

 



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11話:食い物の恨みは恐ろしい

ネロ祭が始まりましたね。
兄貴と師匠に勝てない…………


えっと…………お久しぶりです。

 

「久しいな小僧よ!そういえばお主の名を聞いておらんかったわ。教えてくれんか?」

 

あ、藤宮透(ふじみやとおる)と言います。この間はサインをくれてありがとうございました!!

 

「よいよい、それよりもそこの二人は誰なのだ?透よ」

 

あ、そうだった。じゃあ二人共、自己紹介を。

 

「マシュ・キリエライトです。先輩がご迷惑をお掛けしました」

 

「初めまして、私はメアリー・スーと申します。この度はこちらのせいで混乱させてしまい申し訳ありません。お詫びと言ってはなんですが、私の貯蔵している酒がございます。宜しければぜひ…」

 

「何!?酒とな!!?これは楽しみだのう」

 

「お前は酒に釣られ過ぎだ!!」

 

すかさずウェイバーがツッコミを入れる。

まぁ流石に俺も警戒心緩くね?とか思っているが、イスカンダルならたとえ罠だろうと普通に飲みそうなイメージがある。

ていうかメアリーいつの間に酒なんか用意していたんだ……

 

「透が寝ている間にね、たまにマシュと飲んでいるのよ。貴方お酒飲めないでしょ?」

 

うっ……確かにそうだ。つうかマシュ酒飲めんのかよ!

 

「まぁ興味があったら飲ませてあげるわね」

 

そう話していると、英雄王が沈黙を破り口を開いた。

 

「おい、女。確かメアリーとか言ったか………せめてこの俺を唸らせる程度の酒でなければ、タダでは済まんと思え」

 

おいおい、大丈夫なのか?嫌な予感しかしないぞ。

 

「大丈夫よ。では、こちらがその品でございます。太陽酒(サマーウイスキー)と言いまして、こちらのチーズ白菜と一緒に召し上がると丁度良く味わえます。後でデザートも用意致しますので」

 

おい!?それトリコの世界に出てくる酒と食材じゃねぇか!!

何故メアリーが!?

 

「何故って……わざわざ取ってきたに決まってるじゃない。たまに調達に行ってるのよ?勿論、私の擬似宇宙空間に保管してあるけどね」

 

まさか俺の知らないところでそんな事をしていたとは……

ていうかちゃっかりギルさんが酒に興味もってね?なんか問答無用で串刺しにされるかと思ったけど。

 

 

 

「おお!こりゃあ美味い酒だ!!このチーズ白菜とやらによく合う!さっき飲んだ酒も格別だったが、これもまた最高の一品だ!!」

 

「確かに………かなり刺激が強い酒だが、味わい深く美味です。太陽酒か…………ガウェイン卿にも飲ませてあげたいですね」

 

最初はこちらを睨んで警戒していたセイバーだが、酒を飲んだ途端にハマったのか、少し表情が柔らかくなっている。どうやら二人は満足してくれているようだ。

さて…………問題は我様だが…………

 

 

 

 

「ふむ……太陽と称しているだけはあるが、まだまだ我を唸らせるにわ足りんな。だが、多少の及第点はくれてやろう」

 

 

「お口に合って何よりです。では次にデザートの虹の実をどうぞ。こちらはそのままスプーンで召し上がってください。マスターの皆さんには太陽酒は刺激が強すぎるので、水晶コーラをどうぞ」

 

「まあ、ご丁寧にどうも…………まぁ!美味しい!」

 

いつの間にか場に溶け込んでいたアイリスフィールが普通に楽しんでいた。

 

「くそぉ………………う、美味い……」

 

半場ヤケクソで飲んだウェイバーも何だかんだで馴染んでるし、中々好評のようだ。

 

 

 

「……透といいましたか、貴方達は一体何者なんです?まるで何処からか転移したように見えたのですが」

 

ええっと…………旅行先のロンドンから帰ろうとしたら俺のせいで此処に来てしまったんです……はい。

 

「この透が楽して帰りたくて私に一瞬で帰る方法がないか頼んだのだけど、転移する際に使う指輪に透が触っちゃって……座標がズレちゃったのよ」

 

 

 

「 「 「 「 は? 」 」 」 」 「ほう?」

 

 

 

ギル以外のサーヴァントやマスターが、そんな馬鹿なみたいな顔をしている。まぁ無理もないけどね。

 

「はぁ!?ロンドンからここまで一瞬で転移なんて出来るわけないだろ!」

 

まあまあ落ち着きたまえ。メアリー、証拠になりそうなこと出来る?

 

「そうねぇ、やってもいいけれど…………その前にコソコソ隠れているネズミが邪魔ね。消し飛ばしていいかしら」

 

「えっ………………な、何を言っているんだ?」

 

「…………ほう、お主も気づいたか」

 

え?………ネズミか何かいるの?そんなに不衛生なのかこの城は……

 

「先輩、アサシンの事ですよ。念のために私の後に」

 

ちょ!?マジかよ!

 

そうしている間に周囲がアサシンに囲まれていた。

マシュも警戒していつでも斬れるように臨戦態勢だ。

するとライダーがアサシンに声をかける。

 

「お、おい!まさかこいつらも誘うなんて言うんじゃ……」

 

「さあ遠慮はいらぬ!共に語り合いたい者はこの杯を取るがいい!!この杯は!貴様等の血と共にある!!!」

 

 

そう言ってメアリーの太陽酒を掲げながらアサシン達に呼びかける。

だが、アサシンから返ってきたのは一本の短剣だった。アサシンによって落とされた酒はライダーの着ているTシャツにシミを作り、それをアサシン達が嘲笑っているように見えた。

 

 

そして、その瞬間に空気は一変した………………メアリーの殺意によって。

 

 

 

 

ズン!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

まるで重力が何倍にもなったように、空気が重くなった。

その殺意にサーヴァント達も思わず息を呑む。

 

「誰だ………………私の酒を粗末にした愚かな屑は………正直に出てこい…今なら即死で許してやる。いや、やっぱり駄目だな。皆殺しにしよう……」

 

め、メアリー……さん?

 

「ああ………透は安心していいわよ………すぐ終わるから……ね?マシュの側にいなさい」

 

は、はい…………(あるぇ?メアリーってこんなだったっけ?)ガクブル

 

「先輩、大人しくしていましょう。ほら、そんな小鹿みたいに震えてないで……よしよし、怖くなーい怖くなーい。アイスキャンデーありますよ~」

 

今だけは素直に従っておこう。本人の好きにやらせてあげようじゃないか(思考放棄)

 

 

「く!!この威圧感は!なんという!!」

 

「こりゃあ、ちと不味いかのぅ……」

 

「…………………………」

 

各々が反応を示した瞬間に、メアリーが動いた。

 

 

グワン!!!!!!

 

 

 

 

空間が一瞬歪んだと思うと、辺り一面が真っ赤に染まった空間に変わる。赤く染まった空に雲、そして足元には空を反射したかのように赤い水面が地平線の彼方まで続いていた。俺達はいつの間にか巨大な人の手のようなものに乗せられていた。アサシン達を見下ろすような形で。

わかりやすく言うとうちはイタチの月詠の幻術空間とかベルセルクの蝕みたいな光景。

 

俗に言うあれかな?フリーザ様の

『絶対にゆるさんぞ虫ケラども!!ジワジワとなぶり殺しにしてくれる!!!!!!』

的な感じか。ていうか皆なんで黙ってるの?確かに赤すぎて目に悪そうだけどさぁ。

 

「こ、これはまさか!固有結界!?!!そんな!サーヴァントでもないのにそんな事が!?」

 

「う、嘘だろ!?」

 

「只者とは思っていませんでしたが、これ程とは……」

 

「うむ!決めたぞ!!あ奴を余の軍門に加え「そんなこと言ってる場合か!!?!?!!」

 

一人を除いて皆さん驚いたり興奮したりと。

 

 

「お前達の処刑方法は……そうねぇ…………単純に生贄にしましょうか。ただし、餌としてね」パチン

 

メアリーが指を鳴らすと、下の水面から何かが大量に溢れ出てくる。

 

「取り敢えず、1万の(ホロウ)と、8千の戦車級BETA、ついでにゼノモーフも5千程度……こんなところかしら」

 

 

 

 

 

 

蹂躙が、始まうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

酒こぼしたくらいでやり過ぎだ!!



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12話:アサシンェ


タマモキャットにワシャワシャされたい

……そんだけ




 

 

それはもはや戦いとは言えなかった。

(ホロウ)が魂を食らいつくし、戦車級が強靭な顎で噛み砕き、ゼノモーフがその隙間を縫うように一人、また一人と惨殺していく。

 

中にはゼノモーフと戦っている者もいるが、斬った部分から体液をかけられ、体を溶かされ死んでいった。

 

うわぁ……遠目で見ていてもえげつないなこれは(モゴモゴ)

 

「先輩、食べながら喋るなんてお行儀が悪いですよ。ほら、こっち向いてください。口拭いてあげますから」

 

ん、ありがと……あ、このクロワッサン美味しい。

 

「なにお前は普通にパンなんて食べてるんだよ!!!?」

 

「まあ落ち着いてください(モグモグ)ライダーのマスター(モグモグ)ここは下手に(モグモグ)ことを荒立てない方が(ゴックン)いいと思います」キリッ

 

「お前も食ってんじゃねえかあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ウェイバー大忙しだな。お、そろそろ終わるみたいだ。

 

 

 

 

 

 

「腐ってもサーヴァントね、一分持ちこたえたのは褒めてあげるわ。まぁ……どっちにしろ殺すのだけど」スッ

 

メアリーが手を上げると怪物達が動きを止め、アサシン達から離れていく。生き残っているのはほんの4、5人くらいだろう。それでも凄いと思うが。

 

 

「お礼に、塵一つ残らず消滅させてやろう。感謝なさい」

 

その瞬間にメアリーの体を青白い膜のような物が覆っていく。それはどんどん大きくなり、巨大な人のような形になった。

 

つうか須佐能乎じゃねえか。しかもあれってサスケの須佐能乎だし。なんか雷みたいなのがバチバチしてるから、尾獣チャクラを吸収した時のやつかな……多分。

 

 

 

ん?……おいまて、もしかしてここでインドラの矢を撃つつもりじゃ…………………エンダアァァァァァァァァァイヤアァァァァァァァァァ!!!!!助けてえぇぇぇぇぇぇ!!!

 

「先輩落ち着いてください!メアリーさんが周りに六赤陽陣と絶界を張っています。それに先輩はまともに食らっても1ミリもダメージなんか負いません。寧ろ弾かれます」

 

あ、そうなの?流石チート耐性。

ていうかさっきから皆さんまた静かになってませんかねぇ。

 

「もう……何なんだよ…お前ら」

 

「フハハハハハハ!!ますます我が軍に加えたくなったぞ!!!」

 

「ふむ(モグモグ)このメロンパンも(モグモグ)とても美味です(モグモグ)」

 

「ほう、高々パンがやるではないか」

 

 

おい、なんか英雄王がパンを気に入っているんだが…………

メアリーが作ったのか?

 

「いいえ、別世界のパン工場に行って作ってもらいました。先輩も知っている世界です」

 

うん……それ完全にジ〇ムおじさんだよね!?

やけにパンが美味いと思ったらそういう事かよ!!

 

 

あ……メアリーとアサシンの事忘れてた。

 

 

 

 

 

ズドォォォォォォォォン!!!!!!!

 

 

 

うお!?眩し!!?

 

 

 

 

「終わったみたいですね。先輩?そんなに震えて……あ、もしかしてビックリし過ぎて漏らしたんじゃ……」

 

やめて!!そこまで酷くないから!!少しもチビってねぇし!!!

 

「ふふ、ほんの冗談ですよ♪」

 

くそぅ!マシュのバーカバーカ!マシュマロっぱい!!淫乱ピnブチィ…………あ…

 

 

「……………………」ビキビキ

 

め、メアリー!!ヘルプ!ヘルプミー!!!

 

「…………今回は私も参戦するから覚悟しなさい」

 

ほ、ほら!周りにはセイバー達とかいるし……ね?

それに家に帰ってからでも……

 

「………………そうね。そうしましょうか」

 

「…………そうですね」

 

 

 

そして、メアリーが指を鳴らすと空間が歪み、元の空間へ戻ってきた。

 

「コホン……皆様、この度はご迷惑をお掛けしました。急な用事ができたので帰らせていただきます。ほら透、帰るわよ」

 

ちょい待って!まだやることが!!サイン貰ってない!!!

 

「あ、こら!待ちなさい!!…………もう、あの子ったら」

 

 

 

 

あのぅ……セイバーさん?

 

「(モグモグ)どうしましたか?」

 

(この人まだ食ってるよ…)出来ればサイン書いてくれると嬉しいなあなんt「構いませんよ」……え?いいの?

 

「はい、確かに最初怪しいと思っていましたが、透に関しては警戒する必要はないかと判断しました。まぁあの二人は別ですが」

 

そ、そんな簡単に決めていいのか……まぁ本人がいいなら遠慮なく貰おうかな。

 

「ただし!条件付きです。まぁ条件と言ってもそんなに難しいものではありません」

 

その条件は……一体……

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっき食べたパンをお土産にください」ジュルリ

 

 

 

 

 

 

 

王よ……そんなのでいいのですか……

 

「あら、そんなに気に入ったのならいくらでも上げるわよ?」

 

「ッ!!メアリー!あなたは最高です!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これもう分かんねぇな

 



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13話:新しい仲間(保護者)

最近寒くなりましたね。

玉藻の尻尾で夜寝たい。


 

いや~色々あったがなんとかなるもんですな!

サインも貰えて結構楽しめたし、中々ファインプレーだったのでは!?

 

「へぇ……あの後家でお仕置きされてわんわん泣いたのはどこの誰かしらねぇ?」

 

う、うるさい!それは言わないお約束だろ!?

 

「でも、これで主要キャラにある程度接点を持ちましたね」

 

「そうなのよねぇ……今回は透のせいで不意を突かれたけど、万が一というのもあるから…………よし、アレを使いましょう」

 

ん?アレって?

 

「透の護衛というか、親衛隊?みたいなものね」

 

……またなんか召喚するのか?マシュが合体するのは勘弁だぞ。

 

「そんな事はしないわ。今回は作るのよ、安心なさい。強さだけで言えばマシュ以上だから保障できるわ」

 

「………私はお払い箱ですか?」ウルウル

 

そ、そんな訳ないだろ!マシュには強さなんかよりもそのフワフワな母性があるじゃないか!どれだけ俺がダメ人間に拍車をかけていると思っている!!!?

 

「よしよし、マシュはお払い箱なんかじゃないわよ。ほら、透もそんなに慌てないの」

 

え、じゃあ一体……

 

「取り敢えず説明より見た方が早いわね、地下室に行きましょうか。もう、そんなに泣いちゃって。よしよし、マシュは偉い子よ~」ナデナデ

 

「グスッだってヒックもう先輩を甘やかしたり、お仕置きしたり出来なくなると思うと、涙が止まらなくて……」

 

うん!どんどんやっていいからね!!(マシュが泣くなんて初めて見たぞ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~地下室~

 

 

 

そんで?その親衛隊とやらをどうやって作るんだ?

 

「これを使うのよ。よいしょっと」ゴトゴト

 

これは…………コピーロボット?

まさかこれでメアリーをコピーするなんて言うんじゃないだろうな。

 

「まあ見てなさい。今から作る物は多分透も知っていると思うわよ?」

 

俺が知ってるねぇ………コピーロボットの数は13体、サーヴァントではないって言ってたし、うーん。

 

俺がそう考えていると、メアリーが何処からか御札を取り出していた。そしてそれを1枚ずつ貼っていく。するとコピーロボットがまるで生きているかのように立ち上がってきた。

 

う、動いてる!?怖ッ!こ、これ本当に大丈夫なんだろうな!?

 

「大丈夫よ、見てて」

 

 

 

 

<●><●>カッ!!!!!!

 

「何してるんですか先輩」

 

いや、光るタイミングでペルソナ!!ってしようと思って……つい。

 

「何ふざけてるの?もう、折角成功したんだから見ときなさいよねぇ」

 

あ、ごめんごめん。さぁて、一体何が出てくるのやら。

 

 

 

 

そこに現れたのは、全員が黒服の軍服のようなものを着ていた軍人のようだった。中には背の低い女の子や白髪の男までと中々個性的な特徴をしている。特に目を引くのは、真ん中に佇んでる黄金とも呼べる金髪をたなびかせ、素人の俺にも分かるくらいのカリスマ的オーラを放っている長身の男。

 

 

そう、彼等こそ、黄金の獣ことラインハルト・ハイドリヒが率いる聖槍十三騎士団黒円卓その人等だ。

そしていつの間にか黒円卓の視線が俺に移っていた。

 

え?なにこれ怖いんですけど(ガクブル)

 

「大丈夫よ、皆透に忠誠を誓ってるから、逆らうどころかドン引きするくらい言うこと聞くわよ。透にもわかるように言うなら、某死の支配者(オーバーロード)が従えている階層守護者みたいな感じね。ちなみにコピーロボットの鼻を押したら元に戻るなんてことわないわ。普通に血だって出るし、透が死なない限り永遠に存在し続ける仕組みよ。あ、ついでに言うと性格までは考慮してないから気をつけてね」

 

うへぇ……まじかぁ。つまり俺がマスターってこと?

 

「そういう事になるわね。透が好きな時に呼び出せるようになってるから、困った事があったら呼ぶといいわ」

 

後、気になってるんだけど。水銀とハイドリヒ卿ってもしかして………………

 

「勿論、二人共覇道神の状態よ。偽者だと色々弄りやすいから、存在してるだけで周りに被害が出るなんてことはないから安心して頂戴」

 

過剰戦力過ぎませんかねぇ。

 

「それに、丁度家事の手伝いも欲しかったしね」

 

おい、それが本音なんじゃないだろうな。

 

「いいじゃない。透も少しは嬉しいんでしょ?さっきからチラチラ女性陣の方を見てるし、ホントにわかりやすい子ねぇ」

 

だ、だってさぁ。まさか黒円卓が出るなんて誰も思わんだろ。いや、そんな事はいい。折角マスターになったんだから、最初の命令をだそうかなぁ(ウヘヘ

 

「うわぁ…………先輩下心丸出しですね」

 

「あ、言っとくけど余り女性陣の方は(ガシッ)……言わんこっちゃない」

 

あれ?身体が動かない。何で……あ。

 

ちょっとしたイタズラ心で近づいた瞬間に、一瞬で後ろに回られ、肩を掴まれていた…………ザミエル卿ことエレ姐さんに。

 

あるぇ?なんかこの構図デジャヴってるような…………ちょ!?小脇に抱えて何しt

 

 

バチィィィィィィン!!!!

 

痛った!!?

 

 

 

 

 

 

「女性陣の人格はマシュを元に作ってるって言おうとしたんだけれど、手遅れだったみたいね」

 

「あれ?先輩の耐性がすり抜けられていますね。またなにか付与したんですか?」

 

「後から気づいたんだけど、透の耐性はある条件によって貫通することが出来るのよ。一つは私、もう一つは…………透に純粋な愛情と母性を持った好みの女性の攻撃、正確には攻撃というよりはマシュがやってるお仕置きみたいに、子供を叱るような感じね。それに対しては素通りするみたいよ。まぁ、あの子相手にそんな事出来るのは限られてるでしょうね。私達を除いては」

 

「通りで私が強度で格上の先輩にダメージを与えられるかと思ったら、そういう事だったんですね」

 

「ええ、だから最初はマシュにギャグ補正や色々な効果を付与したのだけれど、意味なかったみたいね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでもいいから助けてぇぇぇぇぇ!!!!

 

バチィィィィィィィィィィィン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 



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14話:出会いは突然に

切嗣「僕はね、正義の味方に成りたかったんだ……」

士郎「だったら、俺が変わりになってやるよ」

数年後ロム兄さんの格好して活躍する士郎

という夢を見たんだ。


黒円卓(仮)をメアリーが作ったのはいいんだが、何しろ人数が凄いためちょっと窮屈で困る。なのでメアリーに相談してみたところ…

 

「それなら、一人にすればいいわね。ちょっと待ってて、すぐ終わるから」

 

一人にする?一体どうやっt「ほら、出来たわよ」早いよ!

 

「説明するわね。今はルサルカの姿だけど、他の団員にもなれるように改造or融合したわ。但し、変身と言うよりは装備の変更に近い感じね。だから黒円卓のメンバー以外のものにはなれないけれど、覇道神2人に他の団員も擬似神格状態だし、戦力的には心配ないはずよ」

 

それって状況に応じてフォームチェンジするどっかのライダーみたいな感じか。便利になったなぁ。

 

ん?待てよ……ハイドリヒ卿の能力を考えれば、わざわざ一人一人作らなくてもよかったんじゃないか?水銀は分かるとして。

 

「それがね?作ったのは良かったんだけど、総軍の中に黒円卓だけが綺麗さっぱり居なかったのよ。やっぱり簡単には上手くいかなかったみたい。だから一人一人作るハメになって……」

 

(前々から思ってたけど、メアリーって案外ポンコツなのかな?ミスり方が某ネコ型ロボットや遠坂家のうっかり……いや、うっかりは違うのし、例えが浮かばない。これ以上考えるのはやめよう)

 

「……よろしく、マスター」

 

おう!これからよろしく!えーと、名前はどうしよう。

一々別の名前で言うの面倒だなぁ。

…………いっそ名前を変えてみるか。

 

「名前は好きに呼んで構わない。そうマスターが望むなら、私は従う」

 

うーん、なんかお堅くて真面目なイメージだな。だがこれはこれで……ありだな。

 

「せーんぱーい!お風呂湧きましたよー!」

 

はーい。じゃあ名前の件はまた後で。

 

「…マスター」

 

ん、どうしたの?

 

「…………背中、流そうか?」

 

え、いいの?後からやっぱり恥ずかしいとか無しだからね?

 

「うん、大丈夫」

 

よろしい…………ならばイこうではないか。まだ見ぬ未知へ。

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

ど う し て こ う な っ た ?

 

俺はてっきりルサルカの姿のままで来ると思ったら、何故かシュライバーに背中を流されていた。どういうことだってばよ・・・

 

「……マスターは女性に免疫がなさそうだから、この方法が最適だと判断した。ダメだった?」

 

やめて………それ以上童貞の心を抉らないでくれ(涙目)

 

「なんで泣いてるの?よしよし、泣かない泣かない」

 

ちくしょう………シュライバーに頭撫でられて慰められてる。

こんなのマシュやメアリーに見られたら「先輩……」シャウ!?

 

「ええと、先輩にも色々ありますもんね!失礼しました!!」

 

ピシャン

 

 

待ってええええええええええええええ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、名前を決めようか(キリッ)

 

「透、半泣きの顔で言ってもかっこよくないから」

 

くそったれええええ!!…………まぁいいや。

 

名前はそうだなぁ……黒円卓だからエンちゃんとかはどうだろう。

 

「単純過ぎて透みたいね」

 

いい加減泣いちゃうよ?ていうかもう泣いてる。

 

じゃあ…………アノンとかは?まぁ理由なんてないんだけど。ただポケモンのアンノーンをもじっただけだし。

 

「ハァ……先輩のネーミングセンスはランクEレベルですn「それでいい」……え?」

 

「その名前でいい」

 

……別に無理しなくてもちゃんとした名前「この名前でいい」あっはいそうですか。そこまで言うならこれから君の名前はアノンだ。

改めて宜しく、アノン。

 

「宜しく、マスター」ニコッ

 

う!?な、なんて可愛いんだ!やっぱりルサルカは可愛い(確信)

 

「マスター……分かりやすい表情してる。可愛い」

 

「分かりますよアノンさん!このダメ人間でウブすぎて幼い子供同然の性格が先輩のいい所なんです!!」

 

一言も褒められた気がしないのは気のせいだろうか?

 

「気のせいよ。ほら、もう寝る時間でしょ。この前みたいに夜更かしなんかしたら……分かってるわね?」

 

は、はい!規則正しくちゃんと寝ます!!

 

「……早速アノンに見張りを任せようかしら。アノン、もし透が何かやらかしたら、容赦なく叱っていいわよ」

 

「了解」

 

……今夜は諦めよう(ボソッ)

 

そうして、何も起こることはなく1日が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌日~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

珍しく早起きしてしまった。隣にはベアトリス状態のアノンが寝ている。

 

……それにしても綺麗な髪だなぁ。メアリーやマシュのは見慣れたけど、ベアトリスの髪も素晴らしい。今度ハイドリヒ卿になってもらってアホ毛触らせてもらおうかな。

ていうかハイドリヒ卿にマスターとか言われたら某赤い弓兵しか浮かばないな。うん、脳内再生余裕でした。

 

 

コンコン ガチャ

 

「先輩、起きてくださ……おお!珍しく早起きですね!何時も起こさないと昼まで寝てる時もあったのに……ってそんなこと言ってる場合じゃなかった。先輩、お客さんです。今メアリーさんが相手をしていますから、先輩とアノンさんも降りてきて下さい」

 

こんな朝に客だと?一体誰が…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「英雄王ギルガメッシュです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………ぁえ!?

 

 

 

 



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15話:ひと狩りいこうぜ!!!


お気に入りが60を超えててビックリです。
ありがとうございます!!




「フハハハ!!どうだ!我の痺れ罠は効くであろう!!おい雑種!さっさと大タル爆弾を配置せよ!!」

 

了解です王様!!

 

「あ、皆さん体力ヤバそうなので粉塵使いますね」

 

「誰かクーラードリンク余ってない?少し分けて欲しいんだけど」

 

「……狩猟笛楽しい」

 

 

俺達は今、砂漠ステージでダイミョウザザミを狩っている。

ちなみに装備はマシュが太刀、メアリーがハンマー、アノンは狩猟笛で、王様は弓、そして俺が片手剣となっている。

 

普通ならP○Pで5人プレイなんて出来ないが、ここにはご都合主義(メアリー)がいる。改造なんて御茶の子さいさいなのだ。

 

何故こんな状況になったかと言うと………

 

 

 

 

 

~1時間前~

 

 

 

 

 

 

「透、ちゃんと挨拶しなさい」

 

メアリーに言われ、まだ少し寝惚けている俺は何とか挨拶をする。

 

えっと、おはようございます。

 

「フン、本来なら我を待たせた時点で死に値するが……この前の余興に免じて、今回は(オレ)の寛大さに感謝するがいい」

 

(……この王様なんか優しくない?あるぇ?滅多刺しにされるかと思ったのに……)

 

「それで、英雄王がわざわざこのような所に何の御用でしょうか」

 

「……用が有るのはそこの腑抜けている雑種だ。貴様、セイバーにサインを欲したようだな…………何故だ……」

 

 

え?ああ……あの時のですか。

それが何か……

 

 

 

 

 

「何故我にも求めてこなかったのだ!!セイバーやライダーには頼み、あまつさえこの俺には何も言ってこないとはどういう了見だ!!!答えよ!!!」

 

えぇ…………もしかして書きたかったんですか?

(俺の中で英雄王のイメージがガラリと変わったんだが)

 

それはすみません。あの英雄王に声を掛けるなど、私には恐れ多くて……あの時は申し訳ありませんでした。

 

「フン……分かれば良い……」

 

(何この王様めっちゃ優しいじゃん。誰だよ慢心王とか言った奴!!俺も思ってたけどさぁ!!)

 

じ、じゃあサイン書いてくれるんですか!?

 

「たわけ!この俺を誰だと思っている!!真なる王!その(オレ)が許可する!!」

 

よっ!最古の英雄!!偉大なるウルクの王様!!宇宙一!

 

「フハハハハ!!当たり前だ!!…………ん?貴様……まさか我のサインにこんな物を使うとは言わんよなぁ?」

 

やっぱり……普通の色紙はダメでしたか?

 

「それなら、これを使いなさい。即興で作ったけど品質は保証できるわ」

 

……色紙から出てるオーラは何なんだ。

 

「ただの神秘を帯びた色紙よ?」

 

何してくれてんの!?

 

「よい、それを貸せ雑種。我の直筆だ。一生拝めるものではないぞ?」

 

そう言いながらスラスラと何処からか取り出したペンか何かでサインを書いている英雄王。

 

(…………ホントに書いてもらっちゃった…つうかめっちゃ字が綺麗だな。読めないけど)

 

「ほら、お礼言わないとですよ!先輩」

 

ボーッとしている俺にマシュが声を掛けて我に帰る。

 

あ、ありがとうございます!!一生大事にします!

 

「よい、それよりも貴様の手に持っているそれは何だ」

 

こ、これはP○Pというゲーム機で……要は人間が作った娯楽の機械です。因みに今やってるのは巨大なモンスターを狩るゲームですね。

 

「……それは他に竜なども出るのか?」

 

ま、まあ出ますね。飛龍とか古龍とか大雑把に言えばですが。

 

「……我に貸せ、少し興味が湧いた。勘違いするでないぞ?今の人間の業がどの程度のものであるかを我の目で見るのだからな」

 

………じゃあ皆で狩りでも行きますか?一応通信プレイで四人までなら出来ますし。

 

「……何?我に有象無象と組めと?」

 

いえ、王様はまだやり方知らないでしょう?それに……皆でやった方が……楽しいと思います…はい。

 

「…………フン…呆れた奴だ…良かろう。貴様の我儘に付き合ってやる。我の器量に感謝するのだな」

 

(何このツンデレ英雄王……もしこの人が女性だったら堕ちてたな……俺)

 

な、なら早速クエストに行きませんか?プレイに慣れる為にも。

 

「精々我の足を引っ張らぬことだな」

 

(んじゃあ適当に……ダイミョウザザミでいいか……)

 

「私はハンマーにしようかしら」

 

「うーん、大剣も良いですが今回は太刀で行きましょうか」

 

「……この狩猟笛って武器……面白そう」

 

 

 

そして今に至る。最初は少しもたついていた王様だが、やはり英雄王は伊達ではなく、直ぐに操作に慣れ、あっという間に俺よりもプレイが上手くなっていった。

 

「フハハハハ!!所詮はカニ!この我に勝てるはずもなかろう!おい雑種!次は古龍種だ!!」

 

英雄王が楽しそうで何よりです。

 

じゃあ次はラオシャンロン行ってみますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから3時間ほど時間が過ぎ、狩りを楽しんだ俺達。

英雄王がモ○ハンを気に入ったらしく、メアリーが作った半永久的に使えるように改造したP○Pを渡した。しかも俺のとリンクしているようで、星と星の間でも通信プレイが出来るらしい。これには結構喜んでいた。

 

「……そう言えば貴様等に言い忘れていたことがある」

 

急に英雄王の顔がカリスマモードになった。

 

?……何かありましたか?

 

「近々この聖杯戦争(茶番)も終わる。それだけだ………まぁ、ライダーは別だがな」

 

(普通に聖杯戦争放ったらかしにしてたわ……)

 

「ではな…………腑抜け」

 

そう言って霊体化して消えて行った英雄王。

 

……あれ?…最後雑種じゃなくて腑抜けとか言われなかったか?

 

「良かったじゃない透、ある意味認められたんじゃない?」

 

そ、そうかなぁ?

 

「そうですよ、先輩の鈍感さがあの人にも作用したんだと思います」

 

……最近マシュの当たりが強くなってる気がする。気のせいでありたい。

 

「ところで……透?…貴方ゲーム機隠し持ってたのね……つまり夜更かしをする気があったと……へぇ?」

 

こ、今回はすぐに寝たので未遂です!!

 

「……なら今回は不問とします」

 

た、助かっt「但し!おやつ抜きよ」あァァァんまりだァァアァ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「英雄王……………失礼ですが何を……」

 

「時臣か……見ての通り狩っているのだ」

 

「……それは……ゲーム機…でしょうか」

 

「あぁ……存外楽しめるものだな……これは」

 

(一体何をどうしたら英雄王が夢中になってゲームをしているというのだ!)

 

「そ、そうですか。では邪魔にならぬよう、私は失礼いたします」

 

ガチャン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………少し不安になってしまった……いかんいかん。私は遠坂家当主、この程度の事で取り乱してはいけない」

 

一旦深呼吸をして、落ち着く……

 

「……胃薬を用意しておくか」

 

遠坂時臣は今日も優雅に一日を終える。

 

胃薬を片手に…………

 

 

 




Zero編が終わったらstay nightかGrandOrderやろうか迷ってます。あくまで予定ですが。


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番外編:再会

本編大して進んでないのにやってしまった。後悔はない。反省はしている。




 

今日も今日とていい天気……

最高のだらけ日和である…………だが……

 

 

 

 

 

 

風 邪 を 引 い て し ま っ た

 

 

 

 

いい加減にしたまえ……いつまで設定を無視すれば気がs「看病プレイがしたいと言ったのは先輩ですよ?」……ごめんなさい。

 

「メアリーさんが先輩の身体を全力で弱体化させて、数万種類の毒や呪いの類いを体内に直接注入して、ようやく普通の風邪に出来たんですから……まったく、我儘にも程があります。少しは反省して下さい」

 

うん……我ながらこれは酷いと思った。後でメアリーに謝る。

ところでアノンさん……背中に…そのぅ…胸がですね…

 

「当ててんのよ……こう言えばいいの?」ナデナデ

 

頼むからリザさんの姿でそういう事するのは辞めて!

そんなに俺をおちょくるのが楽しいの!?

 

「 「はい(うん) 」 」

 

ですよねー

 

「……何バカやってんの。ほら、看病ごっこは終わり。さっさと準備して桜達に会いに行くわよ」

 

あ、そうだった。この間の旅行の土産を桜ちゃんとおじさんに渡してなかったっけ。

 

「忘れてると思ったわ。さあ、思い出したならさっさと着替えなさい。朝食出来てるから」

 

ん、分かった

 

 

 

 

 

 

 

~出発時刻~

 

 

 

 

 

なんか昔学校であった遠足みたいだ。少しワクワクする。

 

「先輩、楽しみなのは分かりますが何故アノンさんに肩車されてるんですか?」

 

……だってまだアホ毛触ってなかったんだもん。

だから敢えてアノンにハイドリヒ卿になってもらったんだ。肩車はついでだけどね。

 

「マスターは高所恐怖症の筈だけど……大丈夫なのか?」

 

いやいや、流石に肩車で一々怖がるなんて事なんk「えい」あ、ちょ!?やめて!揺らさないで!!落ちる!落ちるうぅぅぅぅぅ!!!

 

「ハイハイ。空間繋いだから、早く入っちゃいなさい」

 

よし、じゃあ出発!

 

そうして俺達は、メアリーの開いたゲートに入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~間桐家~

 

「おじさーん!起きてー!!朝だよー!」

 

「んぅ……桜ちゃん………あと5分寝かせて」

 

まったく、最近のおじさんは寝坊が多いです。いくら休みだからって、余りだらしないと……えい!

 

「痛っ!さ、桜ちゃん!?か、髪を引っ張らないで!」

 

「おじさんが起きないから悪いんだよ?ほら、一緒にご飯食べよ?」

 

「あ、ああ……そうだね。じゃあいつも通り、一緒に作ろうか」

 

「うん!」

 

ここの家に来てから、雁夜おじさんと暮らしてもう一年が経つ……まるであの家に居た頃が嘘のようだ。今こうやって過ごしているのは夢なのではないだろうか……そう思うこともあった。

 

だけど……夢じゃない………こうやって過ごしているのは………夢なんかじゃない。

 

私は今……とても幸せだ。

 

 

 

ピンポーン

 

 

 

「ん?誰だろう?誰か来るなんて聞いてないんだけどなぁ」

 

「おじさん、私が出る!」

 

「ああ、気をつけてね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はーい!今出ますね!」

 

ガチャ

 

「あら、久しぶりねぇ桜。少し背が伸びたんじゃない?」

 

「へー、ここが今の二人の家ですか。いい雰囲気ですね」

 

「…………初めまして」

 

久しぶり~桜ちゃん。元気にしてた?

 

「…………ゃん」

 

ん?

 

「透お兄ちゃぁぁぁぁん!!」

 

ガバッ!

 

うぉ!?と、飛びかかるとわ思わなかったな。

その様子だと元気そうだね。良かった良かった。

 

「うん!メアリーお姉ちゃんもマシュお姉ちゃんも久しぶりだね!」

 

「桜ちゃん、一体どうs………まさか……透か?それにメアリーさん達まで……来てくれるなんて思わなかったよ。一年ぶりだな」

 

一年?そっちでは一年も経ったのか。

こっちとそっちでは時間の流れが違うのか?

 

「どうやらそうみたいね」

 

「まあここで話すのもなんだ、家に上がってくれ。余り持て成しも出来ないが……」

 

いえいえ、こちらが急に押し掛けたんで。お気になさらず。

 

久しぶりに俺達は、雁夜おじさんと桜ちゃんに再会した。

二人にはちゃんとアノンを紹介して、二人が今までどう過ごしていたか、俺達の方はどうなっているんだとか、お互いの現状を話した。

 

「そうか……そっちはそっちで上手くやっているんだな。わざわざお土産まで貰っちゃって。悪いな」

 

「気にしなくていいのよ?私も様子は気になってたから、いずれ行く予定だったし」

 

そうそう

 

「先輩は完全に忘れてたじゃないですか」

 

「うんうん」

 

「…………お兄ちゃん?桜のこと忘れてたの?」

 

な、なんか桜の背後から少し黒いオーラが……あ、おじさんが少し震えてる。この歳から黒桜の素質があったのか……まぁ冗談だけど。

 

「私を忘れるなんて……お仕置きだね…………お兄ちゃん?」

 

は、ハハハハハハハ!さ、桜ちゃんも冗談を言えるようになったんだね!

 

「桜……ちょっとこっちに来なさい。これを……」

 

「え?これ何?メアリーお姉ちゃん…」

 

「これはね?…………というふうに使うの」

 

……さっきから二人で何話してんの?ガールズトーク?

 

すると、いつの間にか桜の手元には小さいバズーカのような物が置いてあった。桜は躊躇なく自身に向けてそのバズーカの引き金を引く。

 

 

 

ボフン!!!!!

 

 

 

うわ!?さ、桜ちゃん!大丈夫!!

 

「な、なんだ!一体何が……」

 

 

煙が晴れていく…………そこにはstay night時の桜が立っていた。

 

 

「わぁ♪凄いです!本当におおきくなってます!!」

 

…………え?何で桜ちゃんが大きくなってんの?

まさか、メアリーの仕業か!

 

「あら、透も察しが早いわね」

 

当たり前だ!こんなこと出来るのメアリーしかいないだろ!!

 

「大丈夫大丈夫、効果は二時間で切れるから」

 

そうか、なら安心だn「透お兄ちゃん?」……ん?

 

「えい♪」

 

ギュウゥゥ

 

「ふふ、身長が同じになりましたね♪」

 

あばばばばばばばば!や、柔らかい感触が!何かいい匂いが!ち、力が抜けるぅ。

 

「何だか弟が出来たみたいです♪ほーら、よしよしの刑ですからねぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後滅茶苦茶ハグハグされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう帰るのか?もう少しゆっくりしてもいいんじゃ……それに桜ちゃんだって」

 

「いいえ、二人の邪魔をしちゃいけないし、それにほら……」

 

メアリーが指した場所には、マシュにおんぶされて眠りこけている透がいた。

 

「こいつは相変わらず自由だな」

 

「でしょう?だけど、この子にも良い所はあるから……」

 

「あぁ……分かってる。だから桜ちゃんも懐いているからな」

 

「そう言ってくれると有難いです」

 

「……バイバイ…桜」

 

「うん……また…皆で来てくれる?」

 

「 「 「もちろん(です)」 」 」

 

「今度は、皆でピクニックに行こうね!」

 

「ふふ、楽しみにしておくわ。それじゃあ、二人ともお元気で」

 

「うん、バイバーイ!!」

 

「また来てくれ、何時でも歓迎するからな!」

 

 

 

 

 

 

 

こうして、少し短い再会は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~帰宅後~

 

……つい寝過ごしてしまった。折角桜ちゃんに会えたのに。

 

「また何時でも会えるでしょ?」

 

うん……そ…う…………だ…………ね……zzz…

 

「この子最近寝てばかりねぇ。生活習慣が乱れるわよ?はぁ、少し甘やかし過ぎかしら……」

 

んぅ……メ……ア…リ……

 

「?……なぁに?」

 

……あ……りが…………と…………う……

 

「……どういたしまして。ほら、またお腹出して寝てる。風邪ひくわよ?……いや、それは無いわね。ま、いっか。おやすみなさい。透」

 

やっぱり、甘やかし過ぎね………私……

 

 

 

 

 




うーんこの安定の雑さである。

あ、邪ンヌサンタリリィが出たみたいですね。
リリィ可愛いよリリィ


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16話:生活リズムは大事

安定のぐだぐだ感。
だがそんなことはどうでもいい………それよりもガチャだ!ガチャを回せ!!来いよイシュタル!弓なんか捨てて掛かってこい!!!!

ラーマきゅん来てくれたやったー(棒)


「透、起きなさい。もうすっかり暗くなったわよ」

 

うぅ……んぅ…………あと5時間……

 

「…………しょうがないわね……よいしょっと」

 

うぅ……メアリーおはよう……。

 

「時間的にはこんばんはだけどね。それにしても最近、元気ないわね。いたずらも全くしないし……病気…な訳ないか」

 

そのままお姫様抱っこ状態で運ばれていく。メアリーの言う通り、何だか何もする気が全くない。ただこうやって運ばれて、食事を食べさせてもらい、マシュに抱きついてもらいながらアノンをガン見したりと……大して気力が出ないのだ。

 

「先輩……大丈夫ですか?こうやってだらだらするのは構いませんが、聖杯戦争の様子とか見なくてもいいんですか?」

 

「マスター、余り私をじっと見てると……えーい」

 

わぁ、お星様が見えるー(棒)

 

「高い高ーい、高い高ーい。元気になーれー」

 

「ほら、アノンさんだって先輩の事を心配してるんてす。何か私達に出来ることは無いですか?」

 

うーん……特にはなぁ。

 

「……透、それなら一緒にタイムテレビを見ましょうか。そろそろ征服王と英雄王の対決が見られるわよ」

 

……そっかぁ……もうそんn…………何ですと?

え?俺がグータラしている間に、すっかり終盤を迎えてるわけですかい?聖杯戦争。

 

「だって、関わるかどうかは透がこれをしたいと言った時だけよ?あくまで私は透の意思を尊重して動くの。まあ、急を要すれば話は別なのだけどね」

 

「要は、先輩は今まで通り好き勝手にしてていいんです。我儘言って、甘えて、ダメ人間まっしぐらの人生を満喫していればいいんです」

 

……何だか少しはぐらかされた気がする。気のせいか。

 

「気にしない気にしない。はい、アイスでも食べながら見ましょう。味は何がいい?」

 

…………チョコミントでお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さあ目覚めろエアよ!お前に相応しい舞台が整った!!!』

 

そう言って英雄王が掲げた剣……乖離剣を膨大な魔力が渦巻いている。それは、世界を切り裂いた剣であり、地獄そのものと言われた対界宝具。それを使う事は即ち、使うに値した相手であるということだ。

 

『……ッ来るぞ!!』

 

ライダーもその異質さを感じ取り、より一層気を引き締める。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして……それは放たれた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いざ仰げ!!天地乖離す開闢の星(エヌマエリシュ)を!!!!!』

 

一瞬の輝きの後、ライダーの固有結界が音を立てて崩れていく。万を超える数多の強者が、自らの覇道の象徴である『王の軍勢(アイオニオンヘタイロイ)』が、脆く崩れ去っていく。

 

だが、それだけで征服王は止まらない。

例え軍勢を失おうと、彼は止まることは無い。

 

『ライダー……』

 

後ろで自分のマスターの声が微かに聞こえた。

その声に答えるように、愛馬を果敢に走らせる。

 

駆け出すや否や、英雄王の王の財宝(ゲートオブバビロン)が展開される。その数はもはや百を超えるだろう。縦断爆撃の如く発射される宝具に対して、ライダーばひたすら走る。愛馬が倒れ、身体中に宝具が突き刺さる。だが、それでも速度を落とすことなく走り続ける。

 

『うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』

 

力を振り絞って剣を振るう。

その死力を尽くした剣閃が、英雄王を切り裂かんとしていた。

 

だが、それが英雄王に届くことは無かった。天の鎖、かの盟友の名を冠したこの鎖は、神性が高いほど拘束が強まるが、それ以外のものには頑丈な鎖でしかない。

だが、低ランクとはいえ神性をもつライダーには十分に有効だった。

 

 

ドシュ

 

その身をエアに貫かれる征服王。最早決着はついたも同然であった。

 

『……………………カハッ』

 

『…夢からは覚めたか、征服王」

 

『フッ…………此度の遠征もまた……よ………き……もの…であっ…た』

 

『いついかなる時でも挑むがいい。ここは全て我の庭、故に保証する。ここは貴様を飽きさせることは無い』

 

『ははっ…………そうか…………』

 

(ああ……この胸の…高鳴りこそが…………オケアノスの……)

 

スゥ

 

体が消滅していく。だが、消える寸前までライダーの顔は、少し晴れやかな表情をしているように見えた。

 

 

 

 

 

 

そして、そこで映像が途切れる。

 

ブツン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は?

 

え?ちょっと待って。今超いいところだったよね!?何!?故障なの!!?

 

「はい、良い子は寝る時間ですよ。続きは録画したやつを明日見なさい」

 

いーやーだー!!もうちょっとみーせーてー!!!

 

「先輩、余り駄々をこねちゃいけませんよ?」

 

俺は録画じゃなくて今見たいの今!!折角の名シーンなんだから今見ないとやだ!!!

 

「はいはい、ベッドに行きましょうねー」

 

HA☆NA☆SE!!俺は見るんだー!!!!!!

くそ!メアリーの力が強すぎるッ!何これ全然振り解けないんだけど!?

 

「よしよし、今日はもう寝なさい。ほーらガラガラですよ~?」

 

フッ……そんなもので俺が眠るわけ…………ねむ……ら…………zzz

 

「……先輩…いくら何でも早い気がします」

 

「………同感。マスターはちょろい」

 

「こうでもしないと、あの子ずっと起きたままだと思うから、新兵器を使わせてもらったわ」

 

(それでもこんなに早いのは……私も予想以上なのだけど)

 

 

 

 

 

 

 



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