やはり俺の家事ラブコメは間違っている。 (晴れた羊)
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とにかく比企谷八幡はくさっている

どうも!晴れた羊です。
処女作であるため拙いところは多いと思いますが、よろしくお願いします!
ってか全然使い方が分からん……
ってかなんで2つも出てるの?僕の馬鹿!


「高校生活を振り返って」

2年F組 比企谷八幡

私は特に振り返ることの出来るような高校生活を送ってきていないのでテーマから外れるようだが高校に在籍中の自分の活動を振り返る事にする。

私の親は共働きで夜遅く帰ってくるため、家事のほとんどは自分でやっている。今までは妹も手伝ってくれてはいたのだが去年の夏から受験勉強に力を入れるとのことで、ますます私の負担が増えている。一年の二学期から少々不真面目な態度で授業を受けているのもそのためである。

そして去年度を振り返るとするならばMAXコーヒーを抜いて話は出来ない。この尋常でない甘さは幼少の頃は苦手であったのだが、家事の疲れをとるためこの5年毎日愛飲している。私以外にもMAXコーヒー愛飲者はかなり居りMAXコーヒーのおかげで世代の違う人とも関わりを持つことができた。

こうして振り返ってみると下手に高校で部活しているよりも充実しているように感じる。このように充実しているのも元を辿れば親が必死に働いてくれているからである。

よってこれからも親に感謝し家事を励みMAXコーヒーを愛飲し続けることをここに誓います。

 

 

 

「なぁ、比企谷。私は授業でどんな課題をしてこいと言った?」

 

「……確か『高校生活を振り返って』ですよね。その紙にも書かれている通り」

 

放課後に職員室に来いと国語教師の平塚先生からお呼び出しがあったのだが、全く身に覚えがない。俺は悪くない……と思うのだが。

 

「その通りだ。なのにお前は何故勝手に題材を変えて書いているのだ?」

 

……本当にこの人国語教師なのか?

 

「書いてあるでしょう?振り返るような高校生活なんてないから書けなかったんですよ」

 

「じゃあ、何故お前が高校生活を充分に送れなかったか当ててやろう」

 

どうせこの人も腐った目とかいろいろ難癖つけるのだろう。

 

「例えばほら、その腐った目だ。この目を見れば大体の事は分かる」

 

やっぱかよ。どうしてこうも先生方は見た目で決めつけるのだろうか。あ、作文でもか。

 

「ちなみに、念の為に聞いておくが友達とかはいるのか?」

 

いや何でこんなに念をおされなきゃダメなんだよ。

 

「いますよ。まぁ、葉山とかとは違ってそんなに多くはないですが」

 

「……何?」

 

「勝手に決めつけないでください。」

 

いや失礼すぎるだろ。確かに中学時代は居なかったが今では両の手の指で足りるほどだがいる……すいません見栄張りました片手で足りました。

 

平塚先生は……なんかこの人に先生って付けるのも嫌になってきたな。男っぽいし「国語の平塚」とかでいいか。

 

「何か失礼な事を考えなかったか?」

 

「い、いえ、なんにみょおみょってにゃいでしゅよ?」

 

怖えよ。何かに比喩したいのに怖すぎて頭が働かない……。

疲れた頭にMAXコーヒー!

って家に忘れたんだった。俺は無事家に帰る事が出来るのだろうか……。

 

「いや本当にこの人男っp」

 

何かが俺の顔の横を通った。……って国語の平塚の拳じゃねぇか。何この人体罰で訴えられないかしら。

 

「次は無いぞ」

 

終わったな。

 

「すいませんでした。書き直してきます」

 

速くお家に帰るための布石の言葉を選択。

 

国語の平塚 には 効果が無いようだ……

 

「ふむ。まぁ書き直すのは書き直してこい。しかしこれで許されると思っていないだろうな」

 

ふえええ、国語の平塚がいじめてくるよぉ〜

 

ってかマジで何されるんだよ。面倒な事に巻き込まれないだろうな……

 

「そうだ、お前には奉仕活動をしてもらう。腐った目を治すためだと思えば良いだろう」

 

いやいやいやいや!奉仕活動?腐った目を治す?いや後者はありがた迷惑だよ。ってか治らねぇよ。ダメだ悲しくなってきた。

 

「ちなみに奉仕活動って、何をするんですか?」

 

並大抵の事なら出来る筈だ。多分……って俺は何を言ってるんだ。俺は他人のためになんて働かないぞ。働いたら負け。ほら、かの安西先生も言ってたよね「負けたらそこで試合終了ですよ」……あれなんか違くね?

 

「まぁ、後で説明する。まずは付いてきたまえ」

 

え?移動するの?家帰って早く洗濯物を引き上げないといけないのに?

 

廊下から見える窓からは黒い雲がもくもくと発達していた。

 

「おい、早くしろ」

 

鋭い眼光で睨みつけられた。いや、どっちの台詞だよ。

とは思ったものの拳が飛んでくるのも嫌だしついていくか……

 

とぼとぼと国語の平塚の後についていく。

……なんなのあの人、今にもスキップしそうだぞ。

途轍もなく嫌な予感がしながらも諦めていると

 

「あんた、何やってるの?」

 

青髪が降臨した……

 

あ、ピアスじゃないよ?

 

 

 

 

 

 

 




誤字の報告や、家事について等いろいろお願いします。
さて家事について調べなければ……


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青髪は比企谷八幡と比企谷家の洗濯物を救う

勢いに乗って二話目です!
皆さん安心してください。その後行き詰まりって投稿スピードが落ちますから。安心できねぇな。
ではどうぞ!


「あんた、何やってるの?」

 

「おぅ、いや、な」

 

急に話しかけられれば元ぼっちなんてこんなもんですよ悪かったな

 

「なんか平塚先生に怒られて連行されてる途中」

 

「あんた、洗濯物はどうするの?もうすぐで雨降るよ?」

 

「どうしようか……」

 

と話しているとさっきまでスキップする勢いだった国語の平塚は見えなくなっていた。よし、明日には明日の風邪を引くってね。

 

いや、風邪ひいちゃいかんだろ。

 

「よし、川崎。ばっくれるぞ」

 

「ちょ、あんた、明日大丈夫なの?」

 

「明日には明日の風が吹くだろ」

 

今は一刻も早くここから立ち去らねば……

 

 

 

 

 

「ふぅー」

 

なんとか雨が降る前に取り込む事が出来た。いや、雨で濡れた洗濯物を部屋干しすると、ジメジメするから嫌なんだよな。え?もうお前でジメジメしてるって?うむ、一理ある。

 

と自虐ギャグを脳内で繰り出しながら我らの心の在りどころであるMAXコーヒー通称マッカンを口に流し込む。甘い。甘いは甘いが生温い甘さではなく暴力的な甘さ。それがいい!

 

「たでーま、お兄ちゃん……きもいよ?」

 

ぐはっ!幾ら甘いマッカンでも愛しの妹からの口撃を癒す事は出来ないか……

 

「お、おう、おかえり小町」

 

小町ちゃん、それはちょっと酷くない?お兄ちゃん頑張って洗濯物を守ったんだよ……?

 

「じゃあ、ご飯できたら呼んでねー」

 

兄の尊厳とは一体……

 

「はぁー」

 

落ち込んでいてもしょうがないので冷蔵庫の中身を見る。

うわ、こんなに少なかったっけ?野菜はレタス……だけ?まじかよ、明日なんか買いに行かないと……

 

肉は豚肉か……よし、生姜焼き丼にしてレタスには缶詰のコーンと……他には何もないか。家族の皆さん、ごめんなさい

 

「まぁ、まずご飯炊くか」

 

 

 

 

 

うん、出来た。もう何もしたくないでござる!

 

あ、お風呂洗わなきゃ……はぁ

 

「小町ー、ご飯できたぞー」

 

「はいはーい、今行くー」

 

間も無くドタドタと足音が聞こえ、少し疲れた小町の顔が現れた。

 

「ご飯の後にコーヒーでも淹れるか?」

 

「うん!」

 

まぁ、少しは元気になったかな?ならよし!

 

「「いただきまーす」」

 

 

 

「「ご馳走様でした」」

 

うん、いつもと変わらないクオリティ、超絶美味しいってわけじゃないが、そこそこだと思う。うん。アレだ、お袋の味みたいな奴だ。

 

さて、小町のコーヒーを用意するか……

 

なんと小町は兄と違い、コーヒーはブラック派なのである。

 

ついでに淹れた自分のコーヒーには練乳をドバッと入れる。

人生が苦いんだから、コーヒーぐらいは甘くないとな。

 

「お兄ちゃん、糖尿病に気をつけなよー?あっ!今の小町的にポイント高い!」

 

「はいはい、高い高い」

 

まぁ、なんか不満そうな顔をしているが、今から風呂を洗わねばならんのだ。

 

「風呂洗ってくる」

 

「頑張ってお兄ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

 

ぼっちの夜は長い。あ、ぼっちじゃなかったか。

今日会ったことをつらつらと頭の中に思い出していく。

 

そこで思い出す。国語の平塚から逃げた事を。

 

「明日生きて帰ってこれるかな……」

 

マッカン三本は必須だな

 

 

 

 

 

 




あのー、マッカンってどんな味がするでしょうね?
ちなみに僕はブラック派です。


んはっ!?サキサキが最初しか出てない……タイトル詐欺ここに極まれり……


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比企谷八幡は鶴の一声にも助けられる。

いやー、どうも晴れた羊です。
一昨日、君の名は。を見てきたんですが、良かったです。ああいうのを見てると「恋人欲しい」とか思いますね。出来ないんですけどね。

ではどうぞ!


気づけば教室には誰もいなかった。

時計を見るともう放課後だった。どうでも良いけど昔よく放火後とか書き間違えたりしなかった?しない?ああそう……

結局2日連続でお呼び出しである。でも国語の平塚さん?そんな授業中にクラスの連中にまで聞こえる声で言わないでくれない?みんな「ヒキガヤ?誰?」みたいな顔してたよ?まぁ一人だけ殺気放ってる奴いたけど。

ってかよく考えたら飯食うの忘れてるな。1時限目の国語は辛うじて起きていたが、それ以外はずっと眠りっぱなしだったしな。

腹が空いては戦はできぬ、とはよく言ったものだが別に戦争をする訳ではないので、三本あったマッカンの最後を胃に流し込む。え?後の二本はどうしたって?あれ、登校中に一本飲んだけどもう一本はどこに行ったんだ?気づかない間に摂取したのかもしれない。ハチマン恐ろしい子!

 

 

「比企谷、何で昨日帰ったか理由を聞こうではないか」

怖いから指をバキバキ鳴らさないで!指太くなっちゃうよ?

「昨日の作文に書いていませんでしたか?今の比企谷家の家事は俺がやってるんですよ。昨日、先生は気づかなかったのでしょうが、雨が降りそうだったんですよ。洗濯物が濡れたら色々面倒じゃないですか?なので早めに帰らせていただきました。」

マッカンを摂取した俺はこんな長文でも噛まない。

「面倒程度でサボるな、洗濯物ごときで」

「お言葉ですが「平塚先生、それはちょっと聞き捨てなりませんね」」

誰だよ俺の言葉遮ったの?と声の主を探した。

家庭科の鶴見先生であった。

いやー、家庭科の授業だけ頑張ってた甲斐があるね。鶴見の恩返しってね。

「そもそも雨というものは………

 

 

 

……なので洗濯物は雨に当てないほうが良いんです。分かりました?」

1時間にも及ぶマシンガン説教を受けた国語の平塚は意気消沈していた。国語の平塚にとっては説教であったかもしれないが、俺にとってはかなりためになる話で途中ぐらいからメモを取りながら聞いていた。

「恐らく平塚先生は奉仕部に比企谷君を入れようとしているみたいですが、理解のない顧問の部活よりも少しは理解出来る私の家庭科部の方がマシだと思います。比企谷君、どうします?」

部活に入る気は無かったが先程の話で気持ちが変わった。確かに家庭科部なら家事で抜ける事も許されるだろうし、この顧問なら学ぶ事も多いだろう。それに比べ奉仕部は元々得体のしれない部活であり、顧問がこれである。ついでに他人のために何かをするのとか面倒だ。

「鶴見先生の言葉に甘えさせてもらってもいいですか?」

国語の平塚はまるで燃え尽きた廃のように、じゃなかった灰のようになっていた。

「もちろん、では案内しますね」

 

「さっきはありがとうございます」

「いえいえ、MAXコーヒーのお礼ですよ」

犯人この人だったのか……




鶴見先生って原作で何か喋ってましたっけ?
全然口調分からないのでなんかおかしい所や木になる、じゃなかった気になる点等があれば指摘してくれると有り難いですはい。



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そして比企谷八幡は家庭科部に入る

はい、お久しぶりです!晴れた羊です
いや、いろいろ遅れたのには理由があるんですよ。
ハーメルンの作家さんとツイッターで話せて1日中飛んでたり、普通に勉強しながら小説をどう言う風にしようかなと思ってたら寝てて先生の拳骨が飛んできたり(いや、あれは怖かった)



鶴見先生に連れてこられた先は……まぁ普通に調理実習室だった。

「そういえば、川崎さんは知り合いですよね」

「ええ、唯一この学校で話す事の出来る奴ですし」

そうか、そういえばそうだったな去年さんざん勧誘されたもんなぁ。

「それならよかったです。じゃあここで待っててくださいね」

そういうと鶴見先生は教室の中に入っていった。

……それにしても俺が部活か……今でも信じられない

春といえども冷えているモルタルは足と体を凍てつかせていく……すいません。誇張しました。そこまで寒くありません。

 

 

「比企谷君、来てください」

 

 

えーと、川崎と他は……え?3人?あれ、部の条件って部員5人以上じゃなかったっけ?川崎は俺の顔を見るなり鳩が豆鉄砲喰らったような顔をした。

 

「ひきぎゃやはちみゃんでしゅ。よりょしきゅ」

あああああ

いや?適当な主人公の名前じゃないからね?

ついにマッカンの効果が切れたか……。

川崎は俺の噛み噛みの自己紹介で正気に戻り、他の面子はニヤニヤしてた。暫くはこのネタでいじられるわ…。

「じゃあ川崎さんからどうぞ」

 

「知ってると思うけど……2-F、川崎沙希、よろしく」

若干睨みを利かせているからだろうか(本人曰くオートスキルらしいが)よろしくが、夜露死苦に勝手に変換された。仕方ないね。

 

「えーと、2-B鶴見留美、これからよろしく」

……む?この感覚、もしやお主、ボッチであるな?モハハ……って危ねぇ、このまま行ったら剣豪将軍になる所だったわ。剣豪将軍って誰だっけ?

 

「2-C、保土ヶ谷保泉ー、よろしくー」

……なにこれこの「働いたら負け」Tシャツきてそうなテンションの奴は。まぁ、俺からすれば「働いたらそこで人生終了ですよ」なんだが。人生終わっちゃうのかよ。って欠伸してるし。後で飴ちゃんあげとこ。

 

「2-J、港北湊だよ!よろしくね!」

あー、分かった、トップカーストだ。キツイな。ってかJ組って秀才クラスじゃねぇかよ。とてもそうは見えない……。

 

「取り敢えず自己紹介は終わったし、時間も時間なので解散にします。比企谷君、家庭科部は月水金が活動日だから明日は休みよ。」

 

なんだこの超ホワイト企業……じゃなかったホワイト部か。

 

「比企谷君、この後駅前の喫茶に寄らない?」

 

えー、マジかよ家帰りたいのに……

 

「……(川崎、どうにかならないか?)」

 

「……(湊は言うこと聞かないからね、諦めな)」

 

ちゃんと喫茶店に練乳置いてあるかしら……置いてないな。

 

はぁ、家帰ってマッカン飲みたい……

 

 




なんかグッズグスなんだけど……
また色々手直しを入れる事と思いますが、なんせ生暖かい目で見守っててください。僕は「処女作だから仕方ない!」と開き直ってますから。


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比企谷八幡は土下座する

はい、やっはろー!晴れた羊です。
昨日、合宿帰りに書いたのですが、そこから親に怒られて一日分のご飯を抜かれて瀕死だったためこのように遅れました……。腹減った。
今回も1000文字ギリギリなので短いと思いますが、どうぞ暖かい目で読んでください。


すっかり外は暗くなり、月は煌々と窓の外で光っている。

昨日と違い雨も降らず静かな夜に俺こと比企谷八幡は……

 

 

妹に土下座していた。

 

なぜ俺が土下座しているかというと、昨日の夜ご飯を思い出して欲しい。……誰に何言ってんだ俺。

俺は昨日の夜、冷蔵庫の中身の少なさに驚きながら、仕方なくあるだけの材料で出来る豚の生姜焼きを作った。冷蔵庫の中身をかき集めて作ったようなものだ。

 

つまり全然食材がないのである。

 

いつもなら放課後にスーパーに寄って買い物をするのだが、今日は慣れない事の連続だったので忘れていたのだった。家に帰って冷蔵庫見た時には顔から血が引けて行くのが分かったね。こればっかりは弁明しようがない。たとえどんなに疲れたとしても専業主夫志望としてはこんな事があってはならないのだ。養ってくれる相手がいないんじゃねーの?とか言わないで!分かってるから。

 

「はぁー、これだからごみいちゃんは……」

 

小町は、この粗大ゴミいつ捨てようかしら?とでも言いたそうな顔で呟いた。あのー、小町ちゃん?粗大ゴミは捨てるのにお金がかかるから捨てないで?いや、まず俺粗大ゴミじゃないからね?

 

今からでも買いに行こうかと思い、立ち上がり(しかし土下座していた所為か足が痺れてよろめいて小町に怪訝な目で見られた。死にたい……)自転車の鍵を取ろうとした時、インターホンがなった。誰だろう。

 

「はーい、って川崎かどうした?」

 

はい、皆さんお馴染み川崎さんでした。学校で会った時とは違い、黒のTシャツにジーパン、その上にエプロンという主婦の鏡のような格好だ。流石似合っていらっしゃる。

 

「いや、あんた今日冷蔵庫に何もないって言ってたのにスーパーに寄ってなかったから、大丈夫かなって思ったんだけど」

 

「覚えていたか……いや全くその通りで専業主夫失格だな、と落ち込んでいたところだったんだ」

 

「やっぱり……ってかその夢まだ捨ててなかったんだ。相変わらずね。で?あんたどうするの?」

 

「いや、今から買いに行こうかなって」

 

「じゃあ今日の分はいいから、後3日分の夜ご飯の食材と、鰯を四〜五尾ぐらい入ってるパック買ってきてくんない?割引になってる奴でいいから」

 

「マジで?分かった。小町にも伝えてくるわ」

 

マジで助かった。このままじゃ、ただでさえ高校生にしては少ないお小遣いが小町の訴えで減る所だったわ。神様川崎様仏様だな。うん。しかも川崎の料理うまいからな。でも鰯何に使うんだろ?色々学ばせてもらおう。むしろ弟子入りしようかな?

 

 




あー、サキサキの飯が食いたい。
次の投稿は一週間後にテストを控えていますので、もしかしたら遅くなるかもしれません。
テスト……不幸だ!


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そして再び邂逅する

さて、テストが2日後に迫ってかましたが、思いついたので投稿します!
今回ちょっと長くできました。って言うても1300文字なんですがね。懸念してるのは気づかずに関西弁になってないか、って所なんですが……大丈夫ですよね?多分

まぁ、前書きはここまで。

どうぞ!

少し改変しました。
ルミルミの服について書き足しました。


すっかり外は暗く、春になったとはいえ風が冷たかった。

 

自転車の鍵を外しながら、ふと空を仰いでみると……なんだっけな、春の大三角?あれ、春に大三角とかあったっけ?夏と冬は良く聞くが、春にあるとかあんま聞かねぇな。(注:あります)まぁ、それらしきものがポツポツと見える。あ、北斗七星。これで迷っても帰れるね!まぁ迷わないけど。

 

家から自転車でフラフラと漕いで10分のところにスーパーはある。

 

今日もまた、フラフラと10分漕いでスーパーにたどり着いた。今まで暗いところを走ってきたので光が目が痛い。

 

いや別に日陰者だからとかいう理由じゃないからね?まぁ、リア充は眩しいけどよ。何それリア充はみんな禿げてんの?それとも昔のスターみたいに金色の衣装を着てるの?

 

まず、3日分のメニューを考えねばならない。

いや、来るときに考えておけよオレェ!

 

「お、鰆の味噌焼きとか良いかもな」

 

たまたま鰯のついでに寄ったお魚コーナーで、鰆の味噌焼き用のパックが置いていたので籠に入れる。ちなみにふたり分だ。両親とも社畜社畜しているので、会社で弁当を食べているらしい。栄養偏るぞー。

 

後は何にしようと、ゾンb……ナメクジのようにノロノロと歩いていると、餃子の皮が目に入った。餃子の皮で目潰しされた訳では無いのでご安心を。

 

「餃子か、良いな」

 

と独り言をブツブツ呟いていると、

 

「あんた、何してるの?」

 

という声が聞こえてきた。何をしてるんでしょうね、あんたさんは。って痛ぇ

 

「話しかけてんだから無視しないで」

 

どうやら、あんたさんは俺の事だったらしい。

 

「いや、あんたって言われても分かんねぇだろ。今まで買い物中に話しかけられた事ないんだから、友達居なかったし」

 

「さらっと、悲しいことを言うね。まぁ、私もそうだけど」

 

そろそろ読者さんも誰だと気になると思うので説明しよう。そう、鶴見である。あ、生徒の方ね?ってか読者さんってなんだよ。お、俺は何も知らないぞ?鶴見は白い七分袖のシャツにジーンズを履いている(服に詳しくないのでこんな事しか分からん)

 

「で?何?」

 

「それこっちのセリフだから……」

 

そうだったそうだった、八幡うっかり☆彡

 

……気持ち悪っ!

 

「そうだったな。いや、買い出しだよ。見たら分かんだろうが」

 

「この時間に?」

 

「そこは触れるな。ってかお前も同じだろうが」

 

鶴見さん、ブーメラン投げるの上手ですねー。

 

「私は家がすぐそこだから足りない食材を買い足しに来たけど、あんたの籠を見るにあんたはそんな感じじゃないでしょ?」

 

うん、ブーメラン壊れてたらしい。

 

「今日、学校帰りに買おうとしてたんだけど、お前らの歓迎会で疲れてな。直帰しちゃったんだよ」

 

「ああ、納得できた」

 

謝りの言葉とか無いんですかねー?いや、謝られても困るが。

 

「で、何にするの?」

 

「鰆の味噌焼きと餃子と後もう一つ」

 

「ふうん、じゃあ魚続きにならないように間に餃子挟んで鰈の煮付けとかは?安いみたいだけど」

 

「マジか、それならそうするか」

 

流石、家庭科部所属といったところか。さっきお魚コーナーに行ったのに鰈が安いとか目につかなかった。

 

「じゃあ、また明後日ね」

 

「お、おう」

 

鶴見は少し手を振りレジの方に去った。

 

「さって、鰈を買って帰りますかね」

 

この時さりげなくマッカンの箱を籠に入れたのは内緒だ。だって小町が怒るんだもん。

 

 

追記すると、家に帰る途中で餃子の餡を買うのを忘れていたので引き返すことになった。やっぱ人と話すのは緊張するってことだよね!

 

そんなこんなで家に辿りつけば俺抜きで川崎家と小町は鍋をつついていたとさ。まぁ、俺が遅いのが悪いんだけどね!

 

まぁ、そういうことで鰯はうちで処分する事になった。味噌汁にでもつみれにして入れるか……

 

 

 




はい!
ちなみに鰆の味噌焼き用のパックって分かります?
鰆に黄色い味噌が塗ってある状態で売られてるやつです。

ってか留美、こんな感じで大丈夫?なんか不安!

って事で次はテスト明けにでもあげますよっと


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比企谷八幡は避けられない上

まず最初に……
すみませんでしたぁ!
いや、テスト終わって気を抜いていたらこのザマですよ。
では、どうぞ!


今日も今日とて良い睡眠時間を取ることのできた教室にグッバイして荷物を整理する。

 

……成績、大丈夫かな?特に数学。テストの点とか数字が二つ並んでいる事がない。

 

……そういえば今日は家庭科部の活動日だったな。行くか。

 

ふと川崎の席を振り返るが探しているその姿はなく、ただリア充共が視界いっぱいに広がる。……いや、どんだけいるんだよ。

 

ふと誰かの視線を感じたが、俺が見える奴なんているのか?だって次が体育の授業でも声を掛けずに残して行くんだぜ?それ関わりたくないだけー、知ってるー。

 

まぁ、教室に川崎が居ないんなら先に行ってんだろ。沙希だけに。

 

そして勇ましく……いやベトベトと調理実習室へと歩みを進めた。我ながら汚ねぇな。

 

 

 

さて、調理実習室の前に来たまでは良かった。なんで部員全員外に出てるのん?

 

「おい、何してんだよ?」

 

「「「「ひぃ?!」」」」

 

「いやいや、いくら俺の目がゾンビのごとく腐っているとはいえこの反応はないでしょうよ」

 

「そんなこと言ってないからー!」

 

両手をブンブン回しながら港北がそう言う。いや、危ないから。

 

「それより、何してんだよお前ら」

 

「あ、いやなんか部外者が二人いてね?入るにれないのよ」

 

そう言われてドアについているドアから覗くと確かになんかいる。

 

「でも元はと言えば家庭科部の部室なんだからご退出願ってもいいんじゃねぇの?」

 

「いや、あの中の一人があの雪ノ下さんだからねー」

 

雪ノ下雪乃

同じクラスの名前を一人しか知らない俺でも知っている学校内の超有名人である。……まぁ知ってる事って言っちゃあ、俺よりも国語の点が高いってことぐらいだな。こいつさえ居なければ一位だったのに……。

 

「なんか他人を寄せつけないオーラを出してるからねー」

 

「まるであんたみたいだね」

 

唯一俺と同じクラスの川崎が口を挟む。

 

「目がこれだからだろ。出そうとして出してる訳じゃない」

 

と、グダグダと話していると急に扉が開き

 

「あなた達、そこで何をやっているの?」

 

と雪ノ下が現れた。五人を見回し……おいこら、俺を見て眉を顰めるな。

 

「いや、そこ私達の部室なんだけど」

 

「あらそう、知らなかったわ。何部?」

 

「家庭科部だ。逆に聞くがお前らは何者で何しに調理実習室に来たんだ?」

 

「平塚先生が勝手に作った部活だからあなた達は知らないでしょうけど、奉仕部という部の活動で彼女は依頼者よ」

 

つまり、あのまま平塚に連れて行かれたら雪ノ下とお近づきになれたって事か。どうでもいいな。

 

「雪ノ下さーん、出来たよー」

 

その依頼者はオーブンからトレイに……なにあれ。なんか黒い煙が出てるし、なんかジョイフル本田で買った木炭みたいな塊がそこにはあった。家庭科部一同も口を押さえて顔を青くし、雪ノ下は冷や汗をかいていた。ああ、食べなきゃいけないのね。ご愁傷様です。

 

「ってなんでここにヒッキーがいるし!」

 

ヒッキー……?

 

「多分比企谷君の事だと思うよー」

 

「馬鹿言うな保土ヶ谷、そんな訳ないだろ?俺引きこもりじゃないし……ないよね?」

 

「ヒッキーはヒッキーだし」

 

と髪の毛の明るい依頼者は俺を指して言う。こら、人を指で指すなって学校で習わなかったの?

 

「で、なんでこうなったのかしら?」

 

ふと、空気の温度が下がった……気がした。

 

 

 

 




私ごとですが、今これ病院の待合室で書いてるんですけどね、マイコプラズマ陽性反応出ました!のでまた間隔が開くやもしれませぬ。
ちなみに友達にそれを知らせるときに「マイコプラズマ妖精」とか言う謎な存在とか作ってないんだからね!?

はい、あと友達に「おい、それをちょっと移してくれ」とも言われました。

ではではー


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比企谷八幡は避けられない?下

はいどうも、遅れてすみません。晴れた羊です。
部室でやろうと思ったら思いの外大富豪が長引きましてね……。
まぁ、取り敢えず。どうぞ!


「失敗は成功の母」とかいうけど、失敗ばかりして居ては何も成功しない。つまり失敗から何かを学ぶ事が出来れば失敗も有意義な物になるが、何も学ばずに同じ失敗を繰り返していれば失敗はただの失敗だ。そこからは何も学べない。だからこの言葉を他人の慰めに使うのはいいが自分自身で言っちゃうのは何か違う気がする。

って言うかこれだと「成功は失敗の子供」って事だよな。父親何処行った……。

 

「で、これ本当に食べれるの?念の為に校長に食わした方がいいんじゃねぇの?」

 

ほら、校長先生って毒味として給食を先に食べるっていうし。まぁ、中学までなんだけどね。何気なく女子を思いやるハチマンやさしー(棒)

 

「食べれないものは入ってないから大丈夫よ、多分」

 

おい、多分って言っちゃってんじゃねぇか。

 

「雪ノ下さん、流石にコレは……無理じゃない?」

 

「無理じゃないしー!」

 

いや作ったお前が言うなよ。自覚ないの?この木炭を見てそれとか、どんなフィルターかかってんだよ。

 

「流石にこれはダメだ。本人に食わせてその罪深さに気づかせた方がいい。」

 

「……この腐った目の男と同意見なのがすこぶる嫌なのだけど。依頼された以上は責任を持って食べなければ……」

 

義理堅いな。俺なら普通に「ウッアタマガ……」とか言い訳して逃げるが。

 

「いや、これダメな奴でしょ?……材料なんなの?どうやって作ったらこうなるの?」

 

「えーと先ずはうすりきこでしょ?」

 

「由比ヶ浜さん、それは"はくりきこ"と読むのよ」

 

「えー?でもうすりきこって書いてあるじゃん」

 

「もう分かったもういいお前はもうこれから一生料理に手を出すな」

 

「はぁ?ヒッキーマジキモいし」

 

「薄力粉をうすりきこと読んでいる時点でお前はもうダメだ」

 

「一旦腐った男は黙りなさい。で、薄力粉以外に何を入れたらああなるの」

 

「あとインスタントコーヒーと桃缶と……」

 

「もういいわ、桃なんか入れてる時点でおかしいし。次は雪ノ下がちゃんと付いていればそこまでひどくならないだろ」

 

「じゃあ、このクッキーは?」

 

由比ヶ浜は涙を滲ませて自分の作った木炭……ではなくクッキーを見つめる。女子が作ったクッキー……ね

 

「分かった、これは奴に渡そう。流石に毒よりはマシだろうから大丈夫だろ」

 

「ヒッキー……」

 

「少しでも有難いと思うのならヒッキーって呼ぶのやめような」

 

「ちょっと、あんたそれを誰に渡すつもり?」

 

「保土ヶ谷なら同じクラスだから知ってるだろ。材木座だよ」

 

「あー、あの剣豪将軍くんかー」

 

マジかよ、あいつ周りにその設定言っていたのかよ。あそこまで来るともう末期だな。

 

「あいつなら『女子の作ったクッキー』、喜んで食べるだろうからな……」

 

その時、俺はどんなに残酷な顔をしていたのだろうか。

 

ちなみに材木座はその次の日から2日間学校を休んだそうだ。マジでどうやって作ったんだよ……

 

 




えーと、Twitterでもちょくちょく言っていますが学校の部活でゲームのシナリオを書いていたりするのですが、もしかしたらその話をいろいろ膨らませて新たにここで書き始めるかもしれません。
この前『東方のss書きます?』と仰って下さった方も居たのですが、恐らくこっちの方が先になると思います。
何故なら、東方については齧っている程度の知識なので、いざ書こうとなると調べまくらないといけないからです。

まぁ、最優先でこの話を進めますがね。はい。

と言うことで、いつになるか分かりませんが乞うご期待って事で!

では!


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MAXコーヒーは千葉県民の血液である。

最悪という言葉がある。これは最も悪い、又は悪と書いて最悪。よく若者が「うわー、まじ最悪ー」とか頻繁に言うが、雨が降り出したりご飯が床に落ちた程度で最悪とはどんなに素晴らしい生活をしているのだろうか?まぁ、結論を出せばビッt……もとい由比ヶ浜のクッキーは本来の意味で最悪だったと言えるだろう。

 

まぁ、その毒ッキー事件の被害者である材木座には悪いとは思っている。反省はしていないが。

 

ただ材木座のおかげで俺が助かったのも事実なので、何か差し入れを持っていこうと思う。(川崎に脅されたからではない)

 

 

まぁ、あいつが喜ぶ物とか知らないし適当にマッカンを箱で買ってやるか。

 

 

 

「お、比企谷か。久し振りだな」

 

暑苦しい……違った熱血的な声が後ろの方から聞こえた。

 

「厚木先生ですか、お久しぶりです。今日もまた箱ですか?」

 

ここはマッカンを愛する千葉県民が集うマッカン専門店である。厚木先生というのは体育の先生……あれ、俺は何を言ってるんだ。まぁ、厚木先生もここの愛用者である。

 

「そういう比企谷は今日は何本にするんだ?」

 

「ちょっと材木座に差し入れをと思いまして、今日は箱にしようかと……」

 

「材木座か、あいつなんでこの2日間休んでんだ?」

 

「あ、えーとですね、実は由比ヶ浜が作ったクッキーを食べてですね」

 

「……そんなに酷いのか?」

 

「ええ、この世の物とは思いたくない代物でした」

 

思い出しただけで寒気がする……本当にあいつ素質あるよ。毒関係で。

 

「まぁ、そういう事なら俺も半分出そう。流石に箱は高校生の財布にはキツイだろう」

 

「え、本当ですか?確かに自分用のマッカン買う金が少なくなって来た所なんで有難いですけど、先生は大丈夫なんですか?」

 

「はっはっは、マッカン愛好者のためだ。若干の自腹など痒くも無いわ」

 

なんだこの先生、物凄くかっこいいじゃねぇか。

 

まぁ、先生の尊厳を守るためにレジで「あと2000円かぁ……」と言っていた事は心の中に留めておく。

 

 

 

 

 

「材木座ー、生きてるか?」

 

「お、おう、マジで死ぬかと思ったぞ」

 

「で、お詫びとしてマッカン箱で買ってきたぞ」

 

「……八幡大菩薩様ぁ!」

 

「お、おう、流石に悪いと思ってな」

 

「良くやったぞ!我が半身八幡よ!」

 

「で、クッキーはどんな感じだった?」

 

「うっ、あまり我の前でその様な言葉を言うでない!次言えば我の内に秘められし力をだな」

 

「そういうことはいいから。どうだったんだ?」

 

「味などはしなかったが、何かジャリジャリとしていた様な気がする」

 

「え、何それ本当に食べ物なの?土でも入れたのかよ……なら尚更マッカンだな」

 

「いや、本当に有難い……」

 

 




はい、どうも遅れてすみません!今日の体育のサッカーで転けた時に左手首を捻挫した晴れた羊です。今回は前書きを書かない様にしました。やはりタラタラ書くのは後書きでないと。
そういえば今日はあーしさんの誕生日ですね!本当にゲームでのあーしさんは可愛かった……
そのうちあーしさんも出てくると思うので乞うご期待!

あと厚木先生?誰?なんて言わないであげて!?

12月13日22時ごろに大幅訂正しました


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材木座の夢は……

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ御贔屓に……

と三が日を過ぎて晴れた羊がなんかほざいてます。

まぁ、お気になさらず、どうぞ!


「では、この職業体験調査票は来週の月曜日に回収するので忘れないように」

 

平塚先生は、こちらをじろりと見やり教室を出て行った。

……え?呼び方が元に戻ってるって?

 

気にするな。決してあの先生の睨みに負けていたりなんてしないんだからね!

……いや、本当に怖かったんだってば。

 

 

にしても職業かー働きたくないなーと考えているといつもどおりに不機嫌そうなナイスバディなお嬢さんがやってきた。ファビュラス!でも御嬢ちゃん、そんな顔してるとせっかくのかわいいお顔が台無しだYO!……誰だこいつ。

 

「あんた、その、どこにしようか決めてる?」

 

「いんや、まだ何も……」

 

なんなら白紙のままで提出するまである。いやしないよ?イッツアジョーク。

 

「やっぱりか、いや後で鶴見先生が職業体験について話があるから部活に集まってくれ、って言ってたから。それだけ」

 

やっぱりとは失礼な、と言い返す間もなく自分の席へと戻っていった。

 

 

 

 

なん……だと?

 

キンクリしたわけじゃないのにあら不思議。もう教室には誰も残っていません。

……い、いや馴れっこだし!

 

大人になんてなりたくなーい働きたくなーい、とどっかのCMソングを口ずさみながら廊下を歩いていると前から「---まん!!」という知ってても知らない声が聞こえ……聞こえない聞こえない。

 

「はーちまーんおーい、はっちまっんおーい!」

 

「何だよ材木座、小説のプロットなら評価して返しただろうが」

 

何だ、このハイテンションな材木座は。はっきり言わせてもらうとウザい。

 

「いや、そうではないのだ。なんと我が八幡の助言を聞き入れて書いたものをネット小説としてアップしたらだな!ほれ!この画面を見よ!」

 

そう言ってスマホをぐいぐいと近づけてくる。何々、は?

 

「お前凄えじゃないか!」

 

その画面にあったのはとあるweb小説投稿サイトのルーキ日間という(まぁ新作ランキングみたいなもののはず)やつに恐らく材木座の付けたものであろう題名が10位と評された画像であった。にしてもこいつ……あんなにネットで叩かれるのを怖がっていたのによく投稿したな。

 

「これも我が半身八幡の協力があってこそ、改めて感謝するぞ!何か返せるわけではない。その代わりといってはなんだが、ラノベ作家になるという夢、必ずや!……叶えてみせる」

 

あれだな、息子が独り立ちしたときの親の気持ちってこんな感じなのかもしれないな。こいつに関することでこんなに感動するとは思っていなかったな。

 

「まぁ、あれだ。ちゃんとその話、完結させろよ?なんかあったらまた相談に乗ってやる」

 

あれですね、感動のあまり俺ジャナイ感が半端じゃないっすね。

 

「おう!」

 

 

そして意気揚々と殆どスキップ状態で帰っていった。

 

衝撃と感動の出来事で危なく忘れそうだったが今日は部活で先生の話があるって言ってたなぁ。

 

こどーもでいたーい、とまた口ずさみながら先ほどよりも軽い足取りで調理実習室へと歩みを進めた。

 

尚着くまでに数回躓いた模様。

 

 

 

 




はい、どうも。
なんか、材木座の姿が何故か自分にかぶってしまいましてね。
いや、厨二病ではない……はず。断定はできん。

材木座の成長が早過ぎる件については、触れるな劇物って事で。

あとちょくちょく俺ガイル6.5巻のドラマCDネタが含まれています。分かるかね?

以上材木座の部分を書きながら軽く涙が出そうになった晴れた羊がお送りしました。

P.S.(P)オリジナルの作品(勇者系?)とTwitterのアカウント(生誕祭ツイートがうるさいですが)もよろしくです。


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