我らの勝利と、貴公との出会い、そしてこの世界に!光りあれ! (薪の王)
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1話 プロローグ光りあれ!

ダークソウルシリーズで好きなキャラはフォドリック。

狂えば分かる。

いつか皆家族になるのだ。


我が世界と、

 

 

 

 

貴公の世界、

 

 

 

 

そして、我らの勝利に!

 

 

 

 

光りあれ!

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

名も無く。

 

 

竜にもなれなんだ。

 

 

ただのなりそこない。

 

 

けれど、だからこそ。

 

 

なりそこないは竜になりたがるのさね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは、イルシール地下牢囚われの囚人や看守ばかりがいる場所。

 

そこに一匹のなりそこないがいた。

 

 

 

 

「ピィィィ!ギャアギャア!」

 

 

(ああ・・・五月蝿い。)

 

 

自我が芽生えた時には、もうここにいた・・・。

 

 

自分が、人間だったころの記憶も少しある。

あの懐かしい■■の生活何て言ったかはもう覚えていない。

 

 

だがここがイルシール地下牢だと言う事は何故か分かった。

 

 

自分の同族と思われる生物が、自身の尾骨を削りだしている。

故にここの悲鳴が絶える事は無かった。

 

 

 

ああ・・・五月蝿い。

 

 

 

出られるものならここから出たい。

 

 

しかし、今自分がいる場所は牢屋鍵を開けなければ、でる事は叶わない。

 

 

だから自分はここから出れる好機を待ち続ける事にした。

 

 

俺が居る牢屋には他になりそこない達が、数体いるがそれ以外は対した物はない。

 

 

「ギィ!」

 

 

なりそこないの一体が、尾骨で出来た槍を、完成させた様だ。

 

 

その時看守が、牢屋に入って来て尾骨の槍を完成させたなりそこないを連れてった。

 

 

どうやらここから移動させるだけであったがその時そのなりそこないは尾骨の槍を落として行った。

 

 

俺はその時好機だと思った尾骨の槍を拾いその力で看守を吹き飛ばした。

 

 

 

俺はその牢屋から逃げ出した。

 

 

 

他のなりそこない達もどんどん牢屋から出てくる。

 

 

俺以外のなりそこない達は知能が低いから、脱獄してるとは考えてないし、牢屋の外が珍しいから出てくるだけだと思う。

 

 

だが俺はそれを利用して看守の目から逃げ出す。

 

 

俺以外のなりそこない達は看守に捕まってどんどん牢屋に戻されていた。

 

 

俺は必死だった看守に追いつかれそうになると尾骨の槍で吹き飛ばした。

 

 

俺はそこらのなりそこないよりはずっと速かった。

 

 

やっとの思いで、イルシール地下牢を脱出した。

看守はイルシール地下牢から出てまで追う気はないらしく、俺を追うのを諦めた様だ。

 

 

しかし、必死に逃げていた為俺はもう限界だった。

 

 

ああ。意識が・・・

 

 

そう・・・言えば・・・イルシール地下牢は・・・ダークソウル3 の・・・舞台だった・・・様な・・・。

 

 

消えかけの意識の中で最後に見たのは巨人だった。

 

 

ああ・・・巨人・・・初めて見たけど・・・カッコイイなぁ・・・。

 

 

そこで俺の意識は途切れた。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

巨人ヨームは困惑していた。

 

 

本来イルシール地下牢にいるはずのなりそこないが何故罪の都にいるか分からなかったからだ。

 

 

ヨームはなりそこないを助ける為己の家に持ち帰った。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

「おお!ヨーム戻ったか。」

 

 

家に帰ったヨームを迎えたのは親友のカタリナ騎士ジークバルトである。

 

 

ヨームは己の手に持つなりそこないをジークバルトに見せる。

 

 

「ん?イルシール地下牢にいる筈のなりそこないか?」

 

 

ヨームは肯定する。

 

 

「助けてきたのか・・・。

 

助けたのに地下牢に戻すのは・・・。

 

うーむ・・・ウムムムム・・・。

 

うーむ・・・うーむ・・・。

 

!お、おお!

 

そうだ!

 

ここの隣に空き家があっただろうそこに泊めたらどうだ?

 

ここは街外れだし、ヨームが所有しているがここに来る時の私専用の宿と化しているからな。」

 

 

 

 

ヨームは何故と言った顔をする。

 

 

「そのなりそこないは、イルシール地下牢から出てこられたと言う事は、普通とは違うなりそこないと言う訳だ。

 

近くで暮していけば何か分かる事もあるだろう。

 

なあに心配するな、私もいるから大丈夫だろう。

 

ガハハハハ!」

 

 

 

ヨームはお人好しな友に少々呆れたが、それでこそ我が親友と言うものだ。

 

 

「まあ、何にせよなりそこないが起きてからじゃないと始まらないな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

目が覚める。

 

 

 

ここは何処だ?

 

 

「おお!起きたか。」

 

 

特徴的なこの鎧は・・・

 

 

「カタリナ・・・」

 

 

「!お、おお!貴公カタリナシリーズを知っているのか!」

 

 

「ああ、カタリナシリーズは好きだぞ。」

 

 

「貴公とは気が合いそうだ!

ガハハハハハ!」

 

 

カタリナ騎士は豪快に笑う。

 

 

「それにしても貴公なりそこないだがまともに話せる様だな。」

 

 

「俺はそこらのなりそこないとは違うからな。」

 

 

「ハハハ!違いない。

私の名はジークバルトだ。

よろしく頼む。」

 

 

「よろしく。」

 

 

「さて、貴公は帰る場所はあるのか?。」

 

 

「・・・。」

 

 

「その反応で大体分かった。

ところで貴公隣に空き家があるのだがそこに住む気はないか?」

 

 

「!いいのか!」

 

 

「ハッハッハ!困っている時はお互い様だろ。」

 

 

「ありがとう。」

 

 

「感謝なら貴公の後ろにいるヨームに言ってやってくれ。」

 

 

俺は後ろに振り向いた。

 

 

そこにはあの時に見た巨人がいた。

 

 

「貴方はあの時俺を助けてくれた!

ありがとう!」

 

 

ヨームは気にするなと言った顔をする。

 

 

「それでも感謝します!」

 

 

「ん?貴公ヨームが何を伝えようとしているかわかるのか?」

 

 

「何となく。」

 

 

「ハッハッハ!それでも十分だ。」

 

 

「さて、早速乾杯といこうか。」

 

 

ジークバルトはヨームと俺に酒を渡す。

 

 

「私特製の酒だ上手いぞ。」

 

 

「新たな友が出来たことの祝杯といこうか。」

 

 

「ちょっと待ってくれ俺何かが友でいいのか!?

なりそこないだしこんな見た目だし・・・。」

 

 

俺は困惑しながら言う。

 

 

「ハッハッハ我らの友となるのに種族も容姿も関係ないだろう!」

 

 

ジークバルトは優しく笑いながら言う。

 

 

俺は泣きそうになるのを我慢する。

 

 

 

「祝杯は楽しくなくてはな!」

 

 

 

 

 

 

「貴公との出会いと、

 

 

 

 

我らの誓い、

 

 

 

 

そして、我らの永遠の友情に

 

 

 

 

太陽あれ!!

 

 

 

 

ガハハハハハ!」

 

 

 

 

「さて、少し眠ろう。

 

 

祝杯の後は、そうと相場が決まっているからな。

 

 

ハハハハ!」

 

 

 

俺達はそのまま深い眠りについた。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

俺とヨームとジークバルトの生活は続いた。

 

 

ジークバルトが持ってきた竜体石を使って竜体になった。

 

 

竜体はなりそこないに、使ったからなのかは知らないが、ダークソウル2の竜体に似ていた。

 

 

ダークソウル3 の竜体じゃなくて良かった。

 

 

ダークソウル3 の竜体はその見た目から竜と言うよりもヤギと呼ばれるほうが多いいからだ。

 

 

 

罪の都にいる魔術師に魔術を教わったり、呪術師に呪術を教わった。

ジークバルトからは奇跡を学んだり、ヨームからは戦い方を教わった。

 

 

 

ある日ジークバルトが言った。

 

 

「竜体のままでは何かと不都合があるかもしれん。

 

だから私が貴公専用のカタリナ装備を自作した、来てみるといい。」

 

 

そのカタリナ装備は竜体の自分でも着れるように普通よりも自分用に調整されていて、デカかった。

 

 

「今日は我らが友となった記念日だちょうどいいだろう。」

 

 

ヨームから希少なグラン鋼を用いたというリンドの盾を貰った。

 

 

「うむ。立派なカタリナ騎士ではないか。

 

それにしてもヨームなぜ小盾を渡したのだ?」

 

 

ジークバルトが疑問に思いながらヨームに聞くと。

 

 

ヨームは自分の大盾を指して、次にジークバルトの中盾を指して、最後に俺が持つ小盾を指した。

 

 

「!おお、!そうか!これで大盾、中盾、小盾となってバランスがいいという訳だな!

いいじゃないか!」

 

 

ヨームは付いてこいと言った顔で移動する。

 

 

ヨームに付いて行くと、罪の都の下層にきた。

 

 

「ここに何かあるのか?」

 

 

俺はヨームに聞く。

 

 

ヨームは前の方を指す。

 

 

そこには、台座に刺さった斧があった。

 

 

その斧は斧と言っていいかもわからない塊。

 

 

その斧は焼け爛れて炭化したような、質感であり、斧の内側からは何かを宿していた様に感じ取れる。

 

 

その大きさと形状はデーモンの大斧に近い。

 

 

「ヨームあの大斧は!」

 

 

ジークバルトは吃驚していう。

 

 

「今まで誰も引き抜け無かったという、名前が無いがゆえの無銘の大斧ではないか!」

 

 

「俺なら引き抜けると言うのか?」

 

 

俺はヨームに聞く。

 

 

ヨームは頷いた。

 

 

「そこまで信用されたら引き抜くしかないだろう。」

 

 

「無銘の大斧は、資格なき者が触れると発狂してしまう、それでもいいのか?」

 

 

ジークバルトが不安そうに聞いてくる。

 

 

俺は「愚問だな。」と答えた。

 

 

ジークバルトは一瞬黙って。

 

 

「そうか!そうか!愚問だったな!ガハハハハハ!」

 

 

笑いながら言った。

 

 

俺は無銘の大斧に手に触る。

 

 

その時俺の頭の中に一瞬ナニカが流れこんでくる。

 

 

 

 

 

 

 

タラヌ、ヒカリガ、■■、■■、■■、■■、■■、■■、■■、ヌケテイル。

 

 

ソシテ、ナンジ、シンノシカク、アルナラ、■■■■ダロウ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

!何だったんだ今のは。

 

 

 

よく分からないが、今までこの斧を触れた奴らはさっきので、正気を失ったのか・・・。

 

 

 

俺はそのまま無銘の大斧を抜いた。

 

 

 

「!お、おお!ハッハッハ!誰にも抜けなかった無銘の特大剣を抜いたか!」

 

 

ジークバルトは嬉しそうに言う。

 

 

ヨームも嬉しそうな顔をしている。

 

 

「ハッハッハ!それでは戻るとするか。」

 

 

俺達は地下をでた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後罪の都の罪の火が暴走した。

 

 

 

罪の都の最大の罪は罪の火である。

 

 

 

 

イザリスの魔女は始まりの火の燃料や始まりの火を擬似的に作ろうとしたが、火を制御出来ずに、娘達と共に混沌の炎に飲み込まれた。

 

 

 

それと同じく罪の都の住民達は擬似的な始まりの火として、罪の火を作ったが制御出来なくなった。

 

 

しかし、罪の都の住民は罪の火を始まりの火の燃料とする事を思いつくこれは、勝手な妄想であり何の証拠もないが、罪の都の住民はそれが、可能と信じて疑わなかった。

 

 

そこで、薪の王として白羽の矢が立ったのが巨人ヨームだった。

 

 

薪の王となれば罪の火を鎮められるばかりか、罪の火を始まりの火の燃料にできる。

 

 

罪の都の住民達はヨームに請うた。

 

 

「我らの王に。薪の王になって下さい。」

 

 

住民達がヨームを王と呼ぶその声には心が無かった。

 

 

ヨームは、住民に心から慕われて無い事は、知っていたが、この世界の為、薪の王として、人々の王として、その重い刃として、硬い盾となる事を決意した。

 

 

 

ヨームは薪の王となる前に二人の友とある約束をした。

 

 

 

もし、玉座を放棄したら・・・

 

 

 

 

このストームルーラーで■■■■■■。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

ヨームが薪の王となった後罪の都にたいして、大規模な侵略があった。

 

 

侵略者の軍勢が罪の都を侵略してくる。

 

 

罪の都にある様々な財宝とそして何より罪の火に目をつけたのだろう。

 

 

侵略者の軍勢にたいしてヨームは一歩も引かなかった。

 

 

大盾と大鉈を振るい敵をなぎ倒して行った。

 

 

俺とジークバルトもヨームと同じく侵略者の軍勢と戦った。

 

 

侵略者の軍勢の大半はヨームの方を向いている。

 

 

ジークバルトはツヴァイヘンダーを振るい。

 

 

俺は無銘の大斧を振るった。

 

 

俺は、魔術や呪術、奇跡を教わっているので色々出来る。

 

 

無銘の大斧を振るう合間に魔術や呪術、奇跡で攻撃した。

 

 

それらの素質が高いのか俺の魔法は他の人とは違って・・・いや、異常に性能が良かった。

 

 

ソウルの奔流でなぎ倒して、混沌の嵐で敵を焼き、神の怒りで敵を吹き飛ばしたりもした。

 

 

長きに渡る戦の途中で罪の都にいたガーゴイルが奪われるなど不測の事態も発生した。

 

 

 

しかし、俺達三人の奮闘もあり、最終的には侵略者の軍勢は形勢の不利を悟り撤退していった。

 

 

 

「ふぅ。終わったな。」

 

 

ジークバルトが安心して言う。

 

 

「先ずは、乾杯だな。

 

 

 

 

 

我が剣と、

 

 

 

 

 

我が友の勇気、

 

 

 

 

 

 

そして、我らの勝利に!

 

 

 

 

 

 

太陽あれ!

 

 

 

 

 

 

 

ハッハッハ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジークバルトが旅にでていていない時。

 

 

ある日罪の都は炎によって滅びた。

 

 

 

それは、空より生じ、人々だけを焼いた。

 

 

それは突然だった。

 

 

「ん?何だあれ?」

 

 

上空にいきなり炎がでたのを罪の都の住民は不思議がっていたが、その炎は人々の近くにも現れ、人々を焼き始めた。

 

 

「「「!?ギャァァァァァ!?」」」

 

 

訳も解らず焼かれる人々。

 

 

薪の王となった巨人ヨームは、その異変にいち早く気づいた。

 

 

そう、空より生じた、炎が人々を焼いている事を

 

 

ヨーム達がいる場所は罪の都の外れ、しかし、その炎はヨームの友の近くにも現れた。

 

 

ヨームはそれを察知して、大盾で友を守ろうとした。

 

 

だが、遅かった。

 

 

炎のほうが早かったのだ。

 

 

炎に焼かれた友は悲鳴をあげながら無銘の大斧と共に奈落に落ちていった。

 

 

ヨームがいた場所は崖がすぐ近くにあり、炎に焼かれた友はパニックになり落ちてしまったのだ。

 

 

 

 

 

目の前にいた友すら守れなかった・・・。

 

 

 

 

人々を守る大盾は、一人の友すら守れなかった・・・。

 

 

 

 

ヨームは大切な友を失った事を嘆き叫んだ。

 

 

 

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!」

 

 

 

 

声なのか分からない声で・・・。

 

 

 

 

 

 

守るべき人々とそして、友を失い、守れなかったヨームは、守る為の大盾を友が落ちた崖の下に捨てた。

 

 

 

 

 

ヨームは大蛇一本で戦うようになった。その様は、彼の晩年、凄まじい戦いの語り草になった。

 

 

 

 

その後、薪の王ヨームは王としての責務を終え長い眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは・・・何処だ?

 

 

 

俺は確か炎に焼かれて・・・

 

 

 

周りが暗い、しかし先のほうに光りが見える。

 

 

 

俺は光りに向かって歩きだした。

 

 

 

光りの所についた瞬間体が燃え始めた。

 

 

 

突然燃えだした事に驚くも、何故か痛みが無かった。

 

 

 

『―――選ばれし者よ。』

 

 

 

・・・誰だ?

 

 

 

『―――原初より世界に広がる虚無。』

 

 

 

始まりの火ではないのか?

 

 

 

『―――否、始まりの火と我々は別物。』

 

 

 

さっきの声とは別の声で聞こえてくる。

 

 

 

『―――我々は世界の■■■であり、今はただ世界の中心で■■■するのみ。』

 

 

 

一部の言葉が聞き取れない。

 

 

 

『虚無は暴走しかけていた。』

 

 

 

『我々の意識は消え、世界に先の見えない暗黒の時代が訪れていただろう。

 

()の時代とは違う。』

 

 

 

 

『全てを犠牲にして世界は■■。』

 

 

 

『そうなる前に、虚無を制御する者が必要。』

 

 

 

『汝、生き残りたいと、思うなら、

 

虚無を纏うがいい。

 

その覚悟があるなら。』

 

 

 

 

ああ、虚無を纏う。

 

 

 

俺はまだやるべき事がある。

 

 

 

『それでは、汝、二つの姿を与えよう。』

 

 

 

『人の姿、汝の祖たる竜の姿。』

 

 

 

『竜の姿は他の竜とは違う。

 

虚無を纏い、直立立ちした竜。』

 

 

 

『さあ、行くがいい。

 

この罪の火を纏った無銘の大斧と共に、

 

ここはもう汝には窮屈だ。』

 

 

 

世話になったな。

 

 

 

『よい。我々は滅びゆく運命(定め)礼は不要。』

 

 

 

さて、行くか。

 

 

 

虚無を纏った竜は上空に向かって飛んだ罪の火を宿した無銘の大斧を持って。

 

 

 

『汝に光りあれ。』

 




この先苦しみがあるぞ。

絶望とはな・・・。

ああ、その資格は無い。

ジェスチャーの時間た。

















・・・苦しいです。評価してください。







ああ、お前、どうやら足掻いてるみたいだな結構な事だ。

アイツも、さぞ喜んでいるだろうさ。

だが、お前は知っているか?クロスオーバー作品が人気でやすい理由を

例えば、二つの作品のクロスオーバーさ

二つの作品を混ぜればどちらで検索しても引っかかる。

片方が同じなら、もう片方の作品の分だけネームバリューで負けるという訳だ。

どんなに良い作品だって見つけられないと意味がない。

俺達の作品は見つけられずらい。

クロスオーバー作品は俺達よりは見つけやすい。

クロスオーバーとはつまりそう言うもの。そんなのに挑もうってのかい?

・・・アッハッハッ・・・。


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2話 法王サリヴァーン

虚無を纏い、罪の火を宿した無銘大斧を、持った竜は地下から罪の都に戻った。

 

 

しかし、竜は罪の都に戻り見た物は、黒焦げの死体が転がり、建物は壊れ、壊滅した罪の都だった。

 

 

竜は呆然とした。

 

 

これではまるで、ここはとっくの昔に壊滅したかの様だ。

 

 

自分は地下にどれだけいたのか?

 

 

こんな事思っている場合ではない。

 

 

友は?ヨームは無事なのか?

 

 

確認する為に竜は飛んだ。

 

 

飛び慣れていない体で・・・

 

 

竜がヨームの家に入ったら、そこは・・・

 

 

もの家の殻だった。

 

 

何もない、ヨームもいない、ジークバルトもいない・・・。

 

 

竜は最後にヨームと最後にいた崖に行った。

 

 

そこには、一本のストームルーラーがあった。

 

 

ストームルーラーの刀身には、文字が書いてあった。

 

 

 

【我が友へ、

 

 

もし、貴公が生きているなら、

 

 

このストームルーラーを見ているだろう。

 

 

この場に我がいないなら薪の王としての使命を終え眠りについているだろう。

 

 

それに、もう疲れたのだ。

 

 

そうだ、貴公には名が無かったな。

 

 

貴公の名はジークヨルム。

 

 

 

我が友に太陽あれ】

 

 

 

そうか、ヨームはもう・・・。

 

 

「■■■■■■■!!」

 

 

竜いや、ジークヨルムは吠えた。

 

 

それに呼応するかの様に、虚無が渦巻き、ストームルーラーが嵐を起こし、無銘の大斧から罪の火が吹き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔術師サリヴァーンは優秀な魔術師だった。

 

 

サリヴァーンはある日イルシールに地下がある事を噂で知った。

 

 

サリヴァーンは好機心を抑えられずにイルシールの地下に行ったのだ。

 

 

サリヴァーンが見た、イルシールの地下は牢屋だった。

 

 

牢屋には亡者やなりそこない達がいて、見つからない様に慎重に、イルシール地下牢を抜けた。

 

 

イルシール地下牢を出たサリヴァーンが最初に見た光景は、崩れた街そして、何よりも崖の上で、嵐を起こし、大斧からは火が吹き出し、悲しく吠える竜の姿だった。

 

 

その時魔術師サリヴァーンの心に野心が灯った。

 

 

あの方についていけば、私は更なる高みを目指せる。

 

 

もっと上の地位に、いやイルシールの王にすらなれるかもしれない。

 

 

そう思ったサリヴァーンは、強大な力を持つ竜に問うた。

 

 

「竜よ。何故貴方は悲しく吠えているのですか?」

 

 

竜は答えた。

 

 

「我が友はもういない。

 

 

ここが壊滅したのは、愚か者のせい。

 

 

我が友は苦しんでいた。

 

 

命を燃やして守り続けた結果がこれだ。

 

 

火継ぎは呪いだったのだ。

 

 

これ以上火継ぎの犠牲者をだす訳にはいかない。

 

 

だが火継ぎを終わらせるには、今の俺では力不足だ。

 

 

力が必要なのだ。」

 

 

 

「それなら、私をお使い下さい。

 

 

貴方様の障害となるゴミを排除しましょう。」

 

 

「何故、俺に肩入れする?」

 

 

「貴方様について行けば私はもっと高みを目指せる。

 

 

貴方様の目標のついでに。」

 

 

「そうか、俺を利用する訳だな。」

 

 

「はい。恐れながら。」

 

 

「そうか。そうか。面白い、貴公の目標の為に俺を利用するがいい。

 

 

俺は俺の目標の為に貴公を利用しよう。」

 

 

 

「友により授かった俺の名はジークヨルム。」

 

 

「私の名はサリヴァーンでございます。ジークヨルム様。」

 

 

「では、サリヴァーン貴公の大剣をこちらに差し出すがいい。」

 

 

ジークヨルムが指したのはサリヴァーンの持つなんの変哲もない大剣。

 

 

「?どうぞ。」

 

 

サリヴァーンは疑問に思いながらも大剣を差し出した。

 

 

ジークヨルムはそれを受け取りそれを無銘の大斧に宿った罪の火に当てた。

 

 

罪の火は無銘の大斧から大剣に燃え移った。

 

 

火が消えた頃には新たな大剣に生まれ変わった。

 

 

ジークヨルムはそれをサリヴァーンに渡す。

 

 

「ジークヨルム様これは?」

 

 

「罪の大剣。罪の火を一時的に呼び出すことが出来る。

念じるがいい罪の火は答える。」

 

 

サリヴァーンは罪の大剣を持ち罪の火が現れるように念じてみた。

 

 

罪の大剣に火が灯る。

 

 

「おお!ジークヨルム様ありがとうございます。」

 

 

「さて、サリヴァーンどうする?

 

 

高みを目指すとしてもどうするのだ?」

 

 

「私はイルシールの王となろうと思います。

 

 

イルシールにおける最高権力者は王です。

 

 

しかしイルシールの王は血によって受け継がれるものであり、私が王には絶対になれません。

 

 

そこで、王家を廃し、イルシールを宗教国家と化して、私は法王として王になります。」

 

 

「ほう。やってみるがいい。」

 

 

「必ずや、イルシールを手中におさめてみせます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サリヴァーンは王家を廃し、イルシールを宗教国家として確立させた。

 

 

自らを法王とした。

 

 

サリヴァーンは旧王家に二振りの剣を与え踊り子たるを命じ後に外征騎士として彼女に法王の黒い瞳を渡し追放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、法王となったサリヴァーンも主神であるグウィンドリンには立場上逆らえない。

 

 

権力を完全に掌握するにはグウィンドリンは邪魔だった。

 

 

望まぬ主従を強いられた法王の懊悩は、とある存在のお陰で解決に至る。

 

 

その者の名はエルドリッチ。陰った火の先に深海の時代を見て、遥か長い苦行の道と知ってなお神に仇なす事を決意した聖者。後世では神喰らいと呼ばれる愚者であった。




ダークソウル3 でお気に入りの装備はカタリナ装備と外征騎士装備。

カタリナ装備の時はツヴァイヘンダー。

外征騎士装備の時はボルトの大槌。







ダークソウル二次創作人気の可能性がまだ残っているという。

皮肉にもダークソウルクロスオーバー作品のお陰でもあるがな。

それらを見てくるといい。

・・・お前が、心折れるのを恐れぬならばな

フンッ・・・フッフッフッ・・・




サリヴァーンどうしようかな?

敵になるか味方のままかそれとも・・・

皆さんはどう思います?


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3話 深みの聖者エルドリッチ

「サリヴァーン。

 

近接戦闘も出来て、魔法を使える。

 

万能型に成る事こそ法王たるに相応しいと思わないか?」

 

 

「いえ。私は法王とは関係ないかと思いますが。」

 

 

「そんなことで、法王が務まるか!

 

その軟弱さを鍛え直してやろう。」

 

 

「い、いえ!けっこu「いくぞ!」

 

 

ジークヨルムは無銘の大斧で攻撃する。

 

 

サリヴァーンはそれを紙一重で躱す。

 

 

「貴公には、二つの剣が有るはずだ!」

 

 

サリヴァーンは裁きの大剣と罪の大剣を背負っていた。

 

 

サリヴァーンは嫌々ながら二つの大剣を構えた。

 

 

「油断すると死ぬぞ。」

 

 

ジークヨルム雑な振り方で無銘の大斧を振るうしかし、その一撃はサリヴァーン吹き飛ばすには十分な攻撃だった。

 

 

しかしサリヴァーンは弱くて権力で胡座かいているような連中とは違う。

 

 

サリヴァーン本人にも戦闘能力があるのだ。

 

 

裁きの大剣で無銘の大斧を防ぐ、どちらも罪の火や暗い魔力で強化はしていないが、恐ろしく威力が高かった。

 

 

一瞬鍔迫り合いをした後にサリヴァーンは吹き飛ばされた。

 

 

単純な物理攻撃なら無銘の大斧に軍配が上がるのだ。

 

 

 

「くっ、流石です。」

 

 

「さあ、お前の力を見せてみろ。」

 

 

サリヴァーンは思いついた。

 

 

力で勝てないなら手数で押すしかない。

 

 

片手に罪の大剣、もう片方に裁きの大剣を持った。

 

 

サリヴァーンはそのまま二刀流でジークヨルムに斬りかかる。

 

 

ジークヨルムはそれを無銘の大斧でカードして応戦する。

 

 

サリヴァーンの攻撃は確実にジークヨルムのカードを削っていく。

 

 

「(このまま押し切ればいける!)」

 

 

サリヴァーンはそう確信して、大剣を振るおうとした時、ジークヨルムの左手に小盾が握られている事に気づいた。

 

 

「(小盾?)」

 

 

気づいた時には遅かった。

 

 

そう、ジークヨルムはリンドの盾でパリィしたのだ。

 

 

「!」

 

 

大きく体制を崩したサリヴァーン。

 

 

そのままジークヨルムの致命の一撃がはいるかと思われたが。

 

 

致命の一撃はサリヴァーンに当たるスレスレで止まった。

 

 

「まだまだ、・・・甘い。」

 

 

ジークヨルムは呟いた。

 

 

「まだだ、まだ、お前は強くなれる。そして、俺も・・・。」

 

 

その日からジークヨルムとサリヴァーンの戦闘訓練は続けた。

 

 

ある日は法王騎士を巻き込んで、

 

 

「さあ、こい法王騎士まとめて相手にしてやる!」

 

 

ある日は外征騎士を巻き込んで、

 

 

「さあ、こい外征騎士獣の如きその力俺に示してみろ!」

 

 

ある日はジークヨルムは外征騎士を気に入ったり。

 

 

「サリヴァーン。

 

外征騎士を俺の部下にしてもいいか?」

 

 

「ええ。いいですよ。融通は聞かないですけど。」

 

 

「外征騎士お前らは今日から俺の部下だ。」

 

 

ある日は外征騎士と法王に虚無の一部をわたしたり。

 

 

「虚無は自分に降りかかる属性攻撃を無効にする力がある。

 

本来は全てを無にする力があるが、虚無本体を渡した訳では無いのでそれは不可能だ。」

 

 

ある日は外征に行っている外征騎士に大槌を渡したり。

 

 

外征騎士は獣になった時に皆名前を忘れている。

 

 

「今日からお前は外征騎士の騎士団長だ。

 

この大槌をやろう。

 

騎士団長だからな名前が無ければ不便だろう。

 

お前の名はボルドだ。」

 

 

虚無を法王の力を抑える為に使って、獣化を抑える事が出来る様になったり。

 

 

「外征騎士団、騎士団長ボルド。

 

ジークヨルム様に忠誠を誓います。」

 

 

 

外征騎士がジークヨルムに膝まついて忠誠を誓ったりした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日の事、深みの聖者エルドリッチが深みの主教達を引き連れてイルシールにやってきたのだ。

 

 

「ジークヨルム様、深みの聖者エルドリッチと我らは同盟関係にあります敵対するのは得策では無いかと思われます。」

 

 

サリヴァーンはジークヨルムに忠告する。

 

 

「ああ、分かっている。

 

深みの聖者エルドリッチが何故イルシールに来たのか理由を問わねばならん。」

 

 

サリヴァーンは深みの聖者エルドリッチに問いた。

 

 

「深みの聖者エルドリッチ様。今回はいかがしましたか?」

 

 

深みの聖者エルドリッチが疎い声で言うには

 

 

「私は、陰った、火の、先に、深海の、時代を、見た、のだ。

 

 

火が、消え、欠けて、いる、のは、神が、見放そう、として、いる、からだ。

 

 

私は、薪の王に、玉座に、絶望した、のだ。

 

 

深海の、時代では、多くの、者達が、取り、残される、だろう。

 

 

その、者達を、導く、為には、強大な、神の、様な、力が、必要だ。

 

 

しかし、神は、深海の、時代が、来たら、見放す、だろう。

 

 

故に、導く者が、必要、遥か、長い、苦行と、知って、いるが、私は、神を、喰らう。

 

 

そして、私が、導く者、になる。

 

 

取り、残される、者達を、導く、のだ。」

 

 

 

「ああ、そうか・・・、そこまでの覚悟があるなら。

 

我らも協力しよう。」

 

 

ジークヨルムはエルドリッチに協力する事を決意する。

 

 

「ええ、丁度奴らも邪魔になってきた所です。」

 

 

サリヴァーンもジークヨルムに賛同する。

 

 

「協力、感謝、する。」

 

 

エルドリッチがお礼を言う。

 

 

ジークヨルム率いる。

 

外征騎士。

 

 

サリヴァーン率いる。

 

法王騎士、火の魔女、奴隷。

 

 

エルドリッチ率いる。

 

深みの主教、聖堂騎士。

 

 

 

 

アノールロンド攻略が始まる。




エルドリッチは悪役やら外道とか思われていると思います。

しかし、エルドリッチは確かに人食いをしたりしているので、外道ですが神喰らいとなったエルドリッチは個人的には英雄だと思っています。








・・・お前は、どうやら本気のようだな。身の程知らずの大馬鹿野郎だ。


それにお前何だか嬉しそうだな。


なに?気の良い太陽戦士に会っただと?


今の世で馴れ合いか・・・。


・・・フン・・・だったらこれをくれてやる。


【誓約太陽戦士】を手にいれた。


・・・逃げ出した俺には、もはや用の無いものだからな


フン・・・フフフフ・・・


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4話 暗月騎士団総長ヨルシカ

場所はアノールロンド。

 

 

深みの聖者エルドリッチがアノールロンドに攻め込んできたのだ。

 

 

アノールロンドを守る銀騎士達はアノールロンドに攻め込む愚か者を排除する為攻撃を開始しようとして敵を見た所。

 

 

深みの聖者エルドリッチの軍勢のみならず法王の軍勢が見えるではないか。

 

 

銀騎士達はここで理解した法王サリヴァーンは我らの主神を・・・暗月の神グウィンドリン様を裏切ったのだと・・・。

 

 

異変はそれだけあらず、上空には、異形の竜が飛んでいるではないか、異形の竜は巨大な大斧を持っており、何か霧?の様なものを纏っていて、下にいる外征騎士達も霧?の様なものを纏っていた。

 

 

しかし、混乱しているだけでは、銀騎士は務まらぬ。

 

 

すぐさま、迎撃を開始した。

 

 

竜狩りの大弓で迫り来る軍勢に対し攻撃する。

 

 

しかし、遠距離攻撃出来るのは敵も同じだった。

 

 

銀騎士達は雷の槍と竜狩りの大弓で、対する深みの聖者エルドリッチの軍勢は火球と深みのソウル、罪の火で攻撃した。

 

 

個別の強さでは基本的に銀騎士に軍配が上がる。

 

 

しかしそんな銀騎士達にも個別の強さで負けていない者達がいるそれは、獣の如き戦闘をしている外征騎士だ。

 

 

銀騎士ほどの熟練の技術は無いが、その巨体の割には素早く、冷気と虚無を纏った外征騎士は銀騎士に劣らない強さを持っている。

 

 

しかし、外征騎士が銀騎士に劣らない上に数の差で銀騎士達は押され始めた。

 

 

銀騎士達は外征騎士達に問いた。

 

 

「何故我らの主神である暗月の神グウィンドリン様を裏切るのだ!」

 

 

「ワレラノ、カミハ、ジークヨルムサマ、タダヒトリ。」

 

 

「邪教に染まったか・・・。

 

ならば、ここで倒すのみ!

 

グウィンドリン様に使える銀騎士の力を見せてやろう。」

 

 

冷気と虚無を纏う外征騎士と雷を使う銀騎士がぶつかり合う。

 

 

しかし、勝負は五分五分他の敵もいて埒があかない。

 

 

 

しかし銀騎士達はここで打開策を思い付く、戦争で勝つには敵の大将を倒す事が重要となる。

 

 

空を飛んでいる異形の竜目掛けて雷の槍を一斉に放った。

 

 

大量の雷の槍は真っ直ぐ異形の竜に向かって行って異形の竜を倒した事を確信した銀騎士達だったが・・・。

 

 

雷の槍は異形の竜に当たる前に消滅しているではないか。

 

 

外征騎士は言う。

 

 

「ワレラノ、カミジークヨルムサマニ、ナマハンカナ、ゾクセイコウゲキハ、キカヌ。」

 

 

銀騎士達に動揺が走る。

 

 

銀騎士達が動揺している間にジークヨルムの無銘の大斧から罪の火が吹き出す。

 

 

ジークヨルムが戦闘に加わったのだ。

 

 

ジークヨルムは圧倒的だった大斧を振るうたびに銀騎士は吹き飛び、大斧を降るのみならず、魔術や呪術も使ったのだ。

 

 

遂に銀騎士達は敵に聖堂の侵入を許してしまった。

 

 

法王騎士や奴隷達が聖堂に雪崩込む。

 

 

しかし、聖堂を守っているのは銀騎士のみではない。

 

 

巨大な大槌が法王騎士達を吹き飛ばす。

 

 

そこに、いたのは四騎士がいない今聖堂最強の騎士スモウである。

 

 

スモウは戦った例え圧倒的不利な状況でも迫り来る法王騎士や奴隷達をなぎ倒す。

 

 

時には、外征騎士も退いた。

 

 

そんなスモウの前に己と同じくらい・・・いや、それ以上の大きさかもしれない異形の竜ジークヨルムが現れた。

 

 

敵は誰であろうと関係ないただ倒すのみ。

 

 

銀騎士はほぼ壊滅状態援護は望めない。

 

 

スモウはそんな状況でも敵を倒すべく大槌を振るった。

 

 

振るわれた大槌は大斧とぶつかり鍔迫り合いとなった。

 

 

スモウは驚愕した己と張り合える力の持ち主がいたとは、異形とはいえ竜か。

 

 

長い鍔迫り合いになるかと思われたが徐々に大斧が押し始めた。

 

 

そして、スモウの大槌は無銘の大斧に弾かれたのだ。

 

 

スモウは大きく体制を崩してしまい最後に見たのは罪の火で激しく燃える無銘の大斧が振り降ろされる所だった。

 

 

最後まで聖堂を守った勇敢な騎士スモウはここでその生涯を終えた。

 

 

一足先にジークヨルムはグウィンドリンに会った。

 

 

グウィンドリンは病でまともに話も出来ない体でジークヨルムと話した。

 

 

「・・・!」

 

 

「喋らなくていい、どうせまともに喋れないだろう?

 

最後に言いたい事があるなら聞くが?」

 

 

グウィンドリンは掠れた声で話す。

 

 

「ヨル・・・シ・・・カ・・・を・・・どう・・・か・・・頼・・・み・・・。」

 

 

グウィンドリンはそう言って暗月の紋章とグウィンドリンのソウルの欠片をこちらに渡す。

 

 

「・・・ヨルシカを任せると?

 

・・・俺がそれを叶える義理もないのにか?」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

 

「もう、音も聴き取れなくなったか・・・。」

 

 

ジークヨルムがいなくなる。

 

 

そして、聖堂の最奥病で倒れているグウィンドリンが最後に見たのは蛸かアメーバの様な不定形物体が自分に迫り飲み込む所だった。

 

 

完全に消化はしていないもののエルドリッチは神を喰らう事に成功し、この時からエルドリッチは神喰らいとなった。

 

 

アノールロンドにはエルドリッチにより正気を失った銀騎士と深みの主教、傭兵ドラン、巨人、そして神喰らいの守り手が聖堂を守護している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・どなたでしょうか?

 

私はヨルシカ。暗月の騎士団、その総長です。

 

そして貴方は、何故こんな場所にいらっしゃいましたか?」

 

 

ヨルシカの前にはカタリナ装備を着た者が立っていた。

 

 

そう、このカタリナはジークヨルムが人間になった姿である。

 

 

ジークヨルムは人間の姿になる時は基本的には、カタリナ装備か外征騎士装備になる。

 

 

「・・・貴方がもしあやまって迷い込んだのなら、この場所を離れた方がよいでしょう

 

ここは虜囚の塔。留まれば貴方も、僭主サリヴァーンの不興を買ってしまいます。

 

・・・けれどずっと久しぶりに、他の人に会えました。

 

ありがとう不思議な方

 

貴方に、暗い月の祝福がありますように・・・。」

 

 

ジークヨルムを心配して離れるように促すヨルシカ、しかしその顔は悲しみで染まっていた。

 

 

ジークヨルムは暗月の紋章を取り出す。

 

 

「・・・ああ、貴方は・・・。」

 

 

ヨルシカは暗月の紋章を受け取りその裏を見たそこには小さな文字でこう書かれていた。

 

 

❴ああ、ヨルシカ私の妹よ。

 

 

貴女がこれを見ているという事は私はもうなき者です。

 

 

私がいなくなっても孤独に嘆く事はない。

 

 

貴女にはこのメッセージを渡した友がいる筈。

 

 

貴女に暗い月の祝福がありますように。

 

 

―――グウィンドリンより❵

 

 

 

 

「・・・ああ、私を・・・置いて逝かれてしまったのですね、兄様・・・。」

 

 

ヨルシカは悲しみながらメッセージを読む。

 

 

「不思議な方ありがとうございます。

 

貴方の名前を教えて下さいませんか?」

 

 

ジークヨルムは無銘の大斧を取り出し罪の火を纏わせる。

 

 

「貴方は何を!?」

 

 

ジークヨルムは言う。

 

 

「俺は異形の竜であり虚無を纏う者。

 

 

・・・そして法王サリヴァーンの主、ジークヨルム。」





































・・・ほう、貴公、なりそこないだな・・・



そして、律儀にもフロム以外とのクロスオーバーはしないで小説を作っている、そうだろう?



・・・だったら、ひび割れた赤い瞳をくれてやる。



自らの小説を書くために、他の小説を参考にするがいい。



それでこそなりそこないというものよ。



クックックッ・・・。


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5話 深海の時代の使者

「サリヴァーンの主!?」


ヨルシカは吃驚して言う


「ああ、そうだ。

そして、もう話し合いなど意味をなさなくなるだろう。」


「それはどういう!?」


「お前も兄の後を追うがいい。」


ジークヨルムの無銘の大斧がヨルシカに振り降ろされる。


しかし、その時


「待てい!」


その声とともに無銘の大斧が弾かれる。


「誰だ!」


ジークヨルムが向いたその先には水色で丸い頭の特徴的な機械が立っていた。



「俺の名はアクアビットマン!」


「説明しよう!

アクアビットマンとはPA製波性能19103&KP出力999を誇る最強のヒーローなのである!」


「アクアビットマンだがなんだが知らねえが俺が負ける訳ねぇだろ!行くぞおおぉぁあ!!」


「へ◯へ    いいぜ!魅せてやるよ!
  ○
 / >


  \◯
   ○ \  本物の実力って奴をな!
  / >


   三◯
  三※○※  コジマァァッァァア!!!
  三/ >


  ※※◯※/
  /※○※※ キャノォォォォン!!!
   / >



※茶番です。










「俺は異形の竜であり虚無を纏う者。

 

 

・・・そして、法王サリヴァーンの主、ジークヨルム。」

 

 

「サリヴァーンの主!?」

 

 

ヨルシカは驚く。

 

 

「ああ、そうだ。

 

深みの聖者エルドリッチに協力し、サリヴァーンと共に神を喰らう手伝いをした。

 

だから、俺は君の憎むt「凄いです!」

 

!?」

 

 

ジークヨルムの話の途中でヨルシカが驚いた様に話す。

 

 

「あの野心家高いサリヴァーンを手懐けたのですか!」

 

 

ジークヨルムは困惑しながら言う。

 

 

「ああ、そうだが違う!

 

注目する所はそこじゃ無いだろう!

 

俺は君の兄を喰らった者の仲間と言っているのだ何故俺を憎まない?」

 

 

ヨルシカは静かになり話す。

 

 

「確かに、兄様は深みの聖者エルドリッチに殺されたでしょう。

 

私も憎しみが無い訳ではありません。

 

しかしそれは貴方に対してではありません。」

 

 

「・・・何故だ?」

 

 

「だって貴方は、神喰らいのエルドリッチから兄様の(ソウル)を救ってくれたのですから。」

 

 

ジークヨルムはグウィンドリンのソウルの欠片を持っている。

 

 

「確かに俺はグウィンドリンのソウルを神喰らいのエルドリッチから救ったかもしれないが、俺がやろうと思ってやった事ではないし、ただ渡されただけなのにか?」

 

 

 

「それに・・・貴方は私の友達なのでしょう?」

 

 

ヨルシカは優しい笑みを浮かべながら言う。

 

 

ジークヨルムはその姿にかつての友を幻視した。

 

 

(ああ、そうか我が友は皆・・・。)

 

 

ジークヨルムがそうな思考をしながら黙っていると

 

 

「友達では無いのですか?」

 

 

悲しそうな顔で言ってくる。

 

 

ヨルシカはグウィンドリンの妹として・・・いやそれ以上に複雑な事情が絡んでくるのだが、種族のせいなのか、地位のせいなのか、友という者が今までで一人もいなかった。

 

 

ジークヨルムはこの時昔友が話した言葉を思いだした。

 

 

【ハッハッハ我らの友となるのに種族も容姿も関係ないだろう!】

 

 

ああ、そうだなジークバルト。

 

 

「それなら、新たな友が出来たことの祝杯といこうか。

 

これを受け取るがいい。」

 

 

ジークヨルムはヨルシカに酒を渡す。

 

 

「これは?」

 

 

ヨルシカは酒という物を知らないのでジークヨルムに聞く。

 

 

「我が友ジークバルト特製の酒だ上手いぞ。」

 

 

「これがお酒ですか。」

 

 

ヨルシカは珍しそうに見る。

 

 

「祝杯は楽しくなくてはな!」

 

 

 

「貴公との出会いと、

 

 

 

我らの誓い、

 

 

 

そして、我らの永遠の友情に

 

 

 

 

 

太陽()あれ!

 

 

 

 

ガハハハハハ!」

 

 

 

 

「さて、少し眠るか。

 

 

祝杯の後は、そうと相場が決まっているからな。

 

 

ハハハハ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

そこには異質にして異端外なるナニカ達が集まっていた。

 

 

一つの赤い目玉を光らせ黒く巨大な触手の塊のようなナニカ。

 

 

巨大な腹部ヒキガエルの様な顔をして背中からは蜻蛉の様な羽があり口からは舌をだし、体は短く柔らかな毛に覆われたナニカ。

 

 

外見は鮟鱇に似て、しかし、その額からは3本の茎状組織が伸びていてその先端には日がある、体からは無数の棘が生えているナニカ。

 

 

他にも異質なるナニカ達が蠢いている。

 

 

ナニカ達はノイズが走っているような声のようなナニカで話す。

 

 

『ジャマナモノ、イレギュラー。』

 

 

『ワレワレノシナリオガイノジタイダ。』

 

 

『デキルコトナラ、シマツシタイガ、イマ、ワレワレノ〘ヤツ〙ニタイスルカンショウハムズカシイ。』

 

 

『デハオロカニモ、ワレワレノコトヲサッチシタヤツヲ、ツカウ。』

 

 

『ソウツハドイツダ?』

 

 

『エルドリッチ。』

 

 

『ソイツハイイ、ヒッヒッヒ、タノシミダ。』

 

 

『シンカイノジダイハチカヅイテイル。』

 

 

『『『『『ヒッヒヒッヒヒ!』』』』』

 

 

ナニカ達は不気味に嗤う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

アノールロンド聖堂でエルドリッチは一人喋る。

 

 

「ああ!来て、しまう。

 

深海、の、時代、その、予兆が!」

 

 

エルドリッチの前では、空間が黒く歪み黒い触手が現れる。

 

 

「来たか、深海、の、時代、の、予兆、の、使者、めが。」

 

 

『ヒッヒヒッヒヒ!』

 

 

ノイズがかかったようで不気味に嗤う声が聞こえてくる。

 

 

黒い歪みから赤い目玉がこちらを見ている。

 

 

「貴様ら、の、思い、どうり、に、なると、思う、なよ。」

 

 

『ヒッヒッヒ、ソノカラダデ、ヨクホエル。

 

ソノチュウトハンパナジョウタイデ、ナニガデキル。

 

オマエノホンタイタルドロモ、マンゾクニウゴカセナイダロウニ。』

 

 

エルドリッチは魔術による先制攻撃を仕掛ける。

 

 

鎌を振るい紫色に光る巨大な光の矢で攻撃する。

 

 

しかしその攻撃は黒い触手によって弾かれる。

 

 

『ヒッヒヒッヒヒ、ソノヨウナコウゲキガ、キクトデモ?』

 

 

「一撃、で、効かぬ、なら、これで、どうだ!」

 

 

エルドリッチは弓を真上に放ち大量の弓矢を降らす。

 

 

大量の弓矢は深海の時代の使者に当たらないどころか勝手に逸れていくではないか。

 

 

『ソノヨウナ、カズニ、モノヲ、イワセルヨウナ、ヒンジャクナ、コウゲキハアタルアタラナイイゼンノ、モンダイダナァ?

 

コンドハコチラカライクゾ!』

 

 

深海の時代の使者が黒い触手をエルドリッチ目掛けて放つ。

 

 

エルドリッチは地下に潜り回避する。

 

 

が、深海の時代の時代はそれを見越していたようで、エルドリッチが出てきた瞬間に触手を巻きつけた。

 

 

「!しまっ。」

 

 

触手からエルドリッチにナニカが流れ込んでくる。

 

 

ナニカがエルドリッチの中に入り込む。

 

 

「あ、ああ!止めて、くれ、くるな、くるな!

 

書き、換え、られて、いく、私では、ない、ナニカに、

 

ああ!あああ!・・・・・・。」

 

 

エルドリッチの悲鳴は消え喋らなくなる。

 

 

『ヒッヒヒッヒヒ!!』

 

 

聖堂内には深海の時代の使者の不気味嗤いだけが響いていた。








・・・ほう・・・お前も、なりそこないと言うやつか・・・。



大した名も無き者がのこのこと、何を勘違いしたのやら



・・・フン、まあいい。忠告してやる。



お前がまともならさっさとただの読者に戻るがいい。



ここは、戦場お前の様な奴が生き残れる場所ではない。



・・・だが、もしもしお前が、良い作品を書ける作家気取りの馬鹿だと言うならランキングの上位でもみてくるといい。



だが、お前哀れだよ。まるで、炎に向かう蛾のようだ。



クッ・・・クックックッ・・・。








なお、アクアビットマンはその辺一帯にコジマ汚染を残した模様。


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6話 薪の王ヨーム

「もう、行くのですね。」

 

 

ヨルシカは前には己の友であるジークヨルムが旅立とうとしていた。

 

 

「ああ、薪の王であるエルドリッチがいるという事はヨームも生きているだろう。

 

だから、俺はヨームに会いに行くのだ。

 

約束を果たす為にも・・・。」

 

 

「短い間でしたが貴方との会話は私の大切な思い出となりました。

 

貴方が古き友に会える事を祈っています。」

 

 

ヨルシカはジークヨルムとの楽しい日々を思いだしていた。

 

 

「ああ、最後に。」

 

 

「そうですね。」

 

 

「我が友ヨルシカに

「我が友ジークヨルムに

 

 

光りあれ!」」

 

 

ジークヨルムは竜となり旅立つ。

 

 

ヨルシカは一人呟く。

 

 

「また・・・会えますよね。

 

ジークヨルム様・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イルシール外れの暖炉前

 

 

ジークヨルムは罪の都に向かう為イルシールの外れまで来ていた。

 

 

ジークヨルムはここに来るまで無言だった。

 

 

まあ、話す相手がいないせいでもあるが。

 

 

ジークヨルムは気配を感じ立ち止まる。

 

 

この先の暖炉前に何者かがいる気配がする。

 

 

ここら辺は普段は誰も居ない筈なのに・・・。

 

 

気配と共に、寝息も聞こえてくる。

 

 

「グウ・・・グウ・・・。」

 

 

どうやら、寝ているようだ。

 

 

寝ているなら好都合、誰なのか確かめさせて貰う。

 

 

ジークヨルムが寝ている者を確かめる為に近づいて見た者は

 

 

見覚えのあるカタリナ鎧を着た者だった。

 

 

「ジ、ジークバルト?」

 

 

「グウ・・・グウ・・・ん?」

 

 

ジークヨルムの声で寝ていた者が起きる。

 

 

「お、おお!貴公我が友よ!生きていたのか!」

 

 

古き友ジークバルトとの再開である。

 

 

その後ジークヨルムとジークバルトは再開を喜びながら話した。

 

 

ジークヨルムがヨームにジークヨルムの名を貰った事や、ジークバルトが火の無き灰に助けられた事など色々な事を

 

 

「ああ、そうか。

 

貴公も約束を果たしに行くのだな・・・。」

 

 

「・・・ああ。」

 

 

「では、共に行くか

 

我が友ジークヨルムよ。」

 

 

「ああ、共に行こう。

 

我が友ジークバルトよ。」

 

 

二人のカタリナは罪の都に向けて歩きだす。

 

 

友との古い約束を果たす為に・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

罪の都

 

 

人気のない罪の都で歩く二人の影。

 

 

「罪の都がここまで荒廃しているとはな・・・。」

 

 

昔自分達が暮らしていた所の変わりようを見て驚きが隠せないジークバルト。

 

 

「俺が目覚めた時にはもうこの状態だった・・・。」

 

 

「我らの家も見ておくか。」

 

 

ジークバルト達は罪の都の外れに向かった。

 

 

家はボロボロだった。

 

 

「やはり、ボロボロか・・・。」

 

 

「ヨームは・・・居ないな。」

 

 

「では、あそこか・・・。」

 

 

ヨームがここに居ないという事はここを戦場にはしたく無かったのだな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

罪の都の王室前

 

 

「この先にヨームが・・・。」

 

 

「覚悟は出来たか?」

 

 

「使命の覚悟はもう決めた。」

 

 

「では、行くか!」

 

 

ジークヨルム達が王室に入る。

 

 

王座にはヨームが座っていた。

 

 

 

「ヨーム、古い友よ。

 

 

 

カタリナ騎士ジークバルト、約束を果たしにきたぞ。」

 

 

 

「我らの古き友ヨームよ。

 

 

 

ジークヨルム、約束を果たしに来たぞ。

 

 

 

俺は貴公に救われた。

 

 

 

だから、今度は俺が貴公を救おう。」

 

 

 

「「薪の王に、我らが友に、太陽(光り)あれ。」」

 

 

「「うおおおおおお!!」」

 

 

ジークヨルムとジークバルトはヨームに向かって走り出す。

 

 

ジークヨルムは無銘の大斧を振るいヨームを攻撃するが

 

 

キィン

 

 

「硬い!?」

 

 

ヨームに殆どダメージを与える事は出来なかった。

 

 

「ジークヨルムよ!

 

ヨームの体は頑丈だ!

 

だが、弱点がある!

 

頭だ!」

 

 

「うおおおお!!」

 

 

ジークヨルムは杖を取り出し魔力を溜めて魔術を放つ。

 

 

ジークヨルムが放った魔術はソウルの奔流。

 

 

ソウルの奔流は蒼く光りジークヨルムの前方に照射する。

 

 

ゴォォォォォォ! 

 

 

凄まじいソウルの奔流がヨームの頭に直撃する。

 

 

その衝撃でヨームが仰け反り、体勢を大きく崩す。

 

 

「ジークヨルム!

 

 

私がストームルーラーを使う!

 

 

時間を稼いで欲しい!」

 

 

ジークバルトがストームルーラーを構え風を溜めていく。

 

 

「了解した!」

 

 

ジークヨルムは呪術の火を媒介とし混沌の火の玉をヨームに向かい投げる。

 

 

ドゴン!

 

 

ヨームにとってはたいしたダメージではないが、時間稼ぎには十分だった。

 

 

「ストームルーラーの準備が終わった!

 

 

離れろぉぉぉぉ!!」

 

 

ジークヨルムは急いでそこから離れる。

 

 

「うおおおお!!

 

 

嵐の王(ストームルーラー)ァァァァァァ!!!」

 

 

嵐の王(ストームルーラー)の一撃がヨームに刺さる。

 

 

しかし、ヨームは倒れない。

 

 

それどころか、体と武器に炎を纏った。

 

 

「なに!?

 

 

まだ、本気を出していなかったのか!」

 

 

ヨームの攻撃がジークヨルムに当たる。

 

 

その攻撃には炎が伴っていた。

 

 

その攻撃をくらいジークヨルムは吹き飛ぶ。

 

 

ジークヨルムは今虚無を纏っておらず竜形態にも成ろうとしないそのほうが戦況が有利になるのにだ。 

 

 

ああ・・・、俺だって分かっている。  

 

 

虚無を纏ったほうが竜形態になったほうが良いだろう。

 

 

だかな、俺はヨームに助けられた、一緒に暮らした、ジークヨルムとしてヨームを救う。

 

 

ヨームと離れた後に手に入れた虚無は竜形態は使わない。

 

 

それが、例え俺自身が死ぬ事になろうとも・・・。

 

 

ヨームは此方に向かって来て追撃しようとする。

 

 

「はぁぁぁぁ!」

 

 

ジークヨルムが手に持っていた無銘の大斧をヨームに向かって投げる。

 

 

ヨームは大鉈を振るいそれを撃ち落とす。

 

 

無銘の大斧はその一撃によって砕け散った。

 

 

だが、ジークヨルムが体勢を立て直すだけの時間は稼げた。

 

 

ジークヨルムはヨームの追撃を躱す。

 

 

ジークバルトが再びストームルーラーを構える。

 

 

がしかし、それを簡単に見逃すヨームでは無い。

 

 

ヨームは扇状に炎のブレスを吐いてジークバルトに攻撃する。

 

 

「ぐは!」

 

 

ジークバルトはその攻撃でストームルーラーを取り落としてしまう。

 

 

ヨームの追撃を何とか躱すジークバルト。

 

 

しかし、ストームルーラーからは離れてしまう。

 

 

ヨームの三連撃がジークバルトに向かって繰り出される。

 

 

「カタリナ騎士の力この程度では無い!

 

私は簡単には倒れんぞ!」

 

 

ジークバルトはそれを躱し、ツヴァイヘンダーで反撃する。

 

 

しかし、このままではジークバルトが負けるのは目に見えている。

 

 

ジークヨルムは何とかジークバルトの援護しなければと遠距離攻撃をする。

 

 

ジークヨルムは魔術を使いソウルの結晶槍を放つ。

 

 

ヨームにダメージを与えたもののこのままでは、ジークバルトが負ける事に変わりは無い。

 

 

どうするかとジークヨルムが必死で考えている時にジークバルトが落としたストームルーラーが目に入る。

 

 

ジークヨルムはストームルーラーを拾う。

 

 

ストームルーラーを構え、風を集める。

 

 

だが、出来るのか俺に嵐の王(ストームルーラー)を放てるのか・・・。

 

 

いや、出来るか出来ないかの話では無い。

 

 

やるしか無い!

 

 

「うおおおお!!!

 

 

嵐の王(ストームルーラー)ァァァァァァァァァァァ!!!!!」 

 

 

その渾身の一撃はヨームに当たった。

 

 

ヨームは倒れる。 

 

 

倒れるヨームはジークバルトとジークヨルムに向かってこう言った気がした。

 

 

 

――――――ありがとう。

 

 

 

 

 

「ハァ・・・ハァ・・・。

 

 

最後の最後で貴公に助けられた。

 

 

だが、ありがとう。これで我らの約束も守れた。

 

 

 

さあ、最後の祝杯だ。

 

 

 

 

貴公の勇気と

 

 

 

 

 

我らの永遠の友情

 

 

 

 

 

そして、古い友ヨームに」

 

 

 

 

「太陽あれ!」「太陽(光り)あれ!」

 

 

 

 

「ガッハッハッハッハ・・・。」

 

 

「さて、私は少し眠っていこう。

 

 

祝杯の後は、そうと相場が決まっているからな

 

 

貴公、我が友よ・・・例え貴公が孤独になろうと私とヨームは貴公の永遠の友だからな。

 

 

さあ、行くがいい。

 

 

貴公には、まだやる事があるのだろう?」

 

 

ジークヨルムはここを離れる。

 

 

「――――――さらばだ。我が友ジークヨルムよ。」

 

 

ガシャン

 

 

ジークヨルムが王室から出た瞬間に聞こえた。

 

 

振り返らなくても分かる。

 

 

ジークバルトはヨームと同じ所に行ったのだろう。

 

 

ジークバルトとヨームのソウルが自分に宿ったのが感じ取れたからだ。

 

 

ジークヨルムは小言で

 

 

「さらばだ。

 

 

我が二人の友よ・・・。

 

 

安らかに眠れ。」

 

 

ジークヨルムは前を睨む

 

 

「このタイミングでくるとは侵略者共。

 

 

ヨームの強大なソウルが無くなったタイミングを狙ったのか。」

 

 

ジークヨルムは無銘の大斧を持とうするが、もう無銘の大斧は無かった。

 

 

ジークヨルムは己が持つもう一つの武器、尾骨の槍を取り出す。

 

 

この尾骨の槍は自分がなりそこないの時から会った最初期の武器。

 

 

もとは、他のなりそこないの物だが今やジークヨルムの体一部の様に扱う事が出来る。

 

 

ジークヨルムは竜化して、竜化と共に大きくなった尾骨の槍を握る。

 

 

「貴様らの好きにはさせんぞ!

 

 

侵略者共!」

 

 

ジークヨルムは侵略者に向かい戦いを始める。

 

 

その手に尾骨の槍(相棒)を待って・・・。



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7話 サリヴァーンの過去

 私の名はサリヴァーン。

 

 アリアンデル絵画世界の忌み人である鴉人である。

 

 私は鴉人の中でも最高位の魔術師で私オリジナルの魔術も産み出せるほどの。

 

 絵画世界と言うのはいつか燃える定めであり私の故郷であるアリアンデル絵画世界もその例外では無かった。

 

 故郷が燃えるのを何とも思わないほどの冷酷な鴉人では無いが、なにをしてもこの絵画世界を守りたいと言う訳でも無い。

 

 ある日、もうすぐこの絵画世界も燃える定めが近づいていた時のことだ。

 

 神父アリアンデルと黒協会のエルフリーデと言う奴がどういう訳か出会った。

 

 私はその事を良く知っている訳では無いが、エルフリーデは火のなき灰だった。

 

 恐らく、アリアンデル絵画世界を焼く火に惹かれたのだろう。

 

 アリアンデルとエルフリーデの間に何があったかは分からんが、アリアンデルは絵画世界を燃やす火を己の血を使い消し始めたのだ。

 

 烏人達は喜んださ、自分達の故郷であるアリアンデル絵画世界が焼けないのだから。

 

 月日がたつに連れ異変が起きた。

 

 ――それは、アリアンデル絵画世界が腐り始めたのだ。

 

 烏人達は慌てたさ。

 

 アリアンデル絵画世界は腐り行くべきでは無い、燃えて新たな絵画世界を作るべきだと。

 

 烏人達は抗議した。

 

 そんな烏人をエルフリーデとアリアンデルの味方をした烏人が攻撃し始めた。

 

 ――この頃だったか、同胞である烏人を烏人が狩り始めたのは…。

 

 このままではこのアリアンデル絵画世界は腐るだろうそうなる前に私がこの絵画世界の終わらせよう。

 

 ――私なりの方法で…。

 

 そうして私はアリアンデル絵画世界を出た捨てるべき故郷を終わらせる為に…。

 

 それに私はまだ何も失って無い。

 

 アリアンデル絵画世界をでる前にこの世界に私オリジナルの魔術も残す。

 

 アリアンデル絵画世界を出た私に待っていたのは冷たい谷のイルシール。

 

 環境はアリアンデル絵画世界に似ていたが美しさが全く違った。

 

その美しきイルシールでも忌み人である鴉人は迫害されていた醜いだの穢れているだの酷い罵倒をされる…。

 

 故に私は顔や姿を隠した、誰も私を鴉人だと分からないように…。

 

 そうやってイルシールで暮らしていた私だったがある日このイルシールに地下がある事を噂で知ったのだ。

 

 イルシールの地下ならば、私の求める物があるかもしれないそんな期待を持って…。

 

 イルシールの地下にあったのは古い地下牢、そこの囚人としてなりそこないがいる。

 

 何故か私はこのなりそこないに既視感を覚えたそれは、私が忌み人故であったなのからだろうか…。

 

 イルシール地下牢を越えた私が見たものは嵐を起こし、強大な火が吹き出る大斧を持って、悲しく吠える人型の竜だった。

 

 私は人型の竜に近づき話掛けてみる。

 

 この方ならば、私を高みに導き絵画世界をどうにか出来る力を持っているという期待をもって…。

 

 これが私と人型の竜ジークヨルム様との出会いである。

 

 私は罪の火を宿す大剣を授かった。

 

 この火ならば、絵画世界を…。

 

 私はジークヨルム様にイルシールの王になるという事を伝える。

 

 ジークヨルム様の許可を頂き私のイルシールの王になる計画が始まった。

 

 まずイルシール兵を私の強大な力と説得で此方に引き込み、聖騎士に罪の火を見せたりもする。

 

 イルシールの住民は私の強大な力と罪の火に惹かれ殆ど私に従う。

 

 私は王家に対して革命を起こす。

 

 慌てた王家は私の兵を差し向けようとするがイルシールの殆どは私の支配下にいる誰も私を捕らえようとしなかった。

 

 私は堂々と王家の前に立つ。

 

 王家はそれに対し無礼だの控えよなど跪けなどいって来たが今力関係は私の方が上、私が王家を跪かせる。

 

 そこで私が王になる事を宣言した。

 

 王家から凄まじいほどの抗議が来たが王家以外に抗議する者はいない。

 

 私は王家に黒い瞳の指輪を渡し外征騎士として皆追放する。

 

 王家はその子孫に至るまで獣の落ち、私に抗議する者はいなくなったのだ。

 

 イルシールを宗教国家として、サリヴァーンは法王としてイルシールに君臨した。

 

 サリヴァーンは暗月の神にご機嫌取りとして色々な物を奉納する。

 

 しかし、サリヴァーンが完全にイルシールを掌握するには暗月の神が邪魔だった。

 

 サリヴァーンがどうやって暗月の神を始末するか考える時にジークヨルムとの訓練が始まる。

 

 ジークヨルム様は私や法王騎士や外征騎士と訓練しながら、私に反抗する為獣にして扱っていた外征騎士を理性を取り戻させた上で手懐けたのだ、やはり、ジークヨルム様は格が違う。

 

 ある日深みの聖者エルドリッチに出会い神を喰らう手伝いをする為にエルドリッチの供をする。

 

 深海の時代…、神が人類を見放した時代…。

 

 私は勝たねばならない、何にが神だ! 何が王だ! 自分達以外の生物がどれだけ迫害されていようと見向きもしない!

 

 私は、神を倒し神無き時代で新たな世界を創る! 例え深海の時代が地獄でも私が変えてみせる、天国とは言わないだが、今よりはましな世界を創り上げる!

 

 行くか…。

 

 ――この世界に神は要らない。

 

 アノールロンドは陥没し、エルドリッチは神喰らいに成功し、神がいなくなったイルシールで私は名実共に法王としてイルシールを完全に掌握した。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 キャラ設定

 

――

 【名も無きなりそこない】

 

 彼の生前の人生はつまらないものだった。毎日が退屈でこれと言った変化がない。そんな彼は死亡した事によってダークソウル3の世界になりそこないとして転生する。なりそこないとなった彼はジークバルトとヨームに出会い友となる。彼は友と静かに暮らしていた。罪の都が壊滅する時まで…。

 

――

 【ジークヨルム】

 

 元は名も無きなりそこないだった。罪の都が壊滅した後、原初より世界に広がる虚無によって選ばれし者として虚無を纏い二つの姿を与えられた。そこから彼は火継ぎを勝手に呪いと決めつけ火継ぎを終わらせる為動き出す。

 

――

 

 【ジークバルド】

 

 ジークヨルムとヨームの友であり、陽気で優しい性格をしているカタリナ騎士。彼はカタリナ騎士として戦っている為とても強い。カタリナ鎧を玉葱というと怒る。まあ実際玉葱に似ているのだが…。

 

――

 

 【ヨーム】

 

 ジークバルトとジークヨルムの友である巨人、名も無きなりそこないにジークヨルムという名前を与えた者でもある。口数は多くは無いが優しく友思い。薪の王となった。恵まれた体躯を持っており力が強く大鉈を振るい戦う姿は晩年の語り草になるほど。 

 

――

 

 【サリヴァーン】

  

 アリアンデル絵画世界の鴉人。魔術師として優れた才能を持っていたが、絵画世界が腐っていくのを良しとしないで、絵画世界を終わらせる為アリアンデル絵画世界を出た。アリアンデル絵画世界の外の世界の状況に絶望した。そう酷い迫害があったのだ。サリヴァーンはジークヨルムとエルドリッチに会った事によりこの世界を変える事を決意した。






   








ダークソウル3dic楽しいなぁ
絵画世界とかサリヴァーンについて少し分かったし。


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我らの勝利と、貴公との出会い、そしてこの世界に!光り《太陽》あれ!

 荒れ果てた罪の都

 

 火の無き灰はファランの不死隊、深淵の監視者を倒し、イルシールに現れその地下である、イルシール地下牢を超えて、罪の都に来ていた。

 

 ここに薪の王、罪の都の孤独な王ヨームがいるという情報を知って。

 

 しかし、罪の都には、薪の王どころか敵の姿さえも見つからない。あるのは無数の死骸のみ。

 

 火の無き灰はさらに奥へと足を進める。

 

 奥には、元が何だかも分からない異形の死骸。そして王座? の前を護るように立つ弱った異形の竜がいた。

 

 異形の竜は口を開く。

 

 「…何…ようだ…?」

 

 火の無き灰は話が通じそうな異形の竜に薪の王ヨームを探しに来た事を話す。

 

 「ヨーム…か…、薪の王はもう居ない…。」

 

 火の無き灰は驚愕する。

 

 「汝が欲しいのはヨームの薪であろう?」

 

 火の無き灰は肯定を示す。深淵の監視者の時も薪のみを持ち帰ったからだ。

 

 「ヨームの薪は汝に託そう。だが頼みがある。火継ぎ、火継ぎを止めて欲しい…。」

 

 火の無き灰は悩む。

 

 「あぁ。そうか…良かった…。」

 

 しかし、異形の竜は目もまともに見えていないのか、火の無き灰が了承したと勘違いしているようだ。

 

 「あと…ついでと言っては…なんだが、会ったらでいい。サリヴァーンにこの尾骨の槍を渡してくれ。それとヨルシカに【さようなら。すまなかった】と伝えてくれ。」

 

 火の無き灰は静かに聞く。

 

 「……。」

 

 「これで…心残りは…無いというものだ…友よ俺もそちらに…は…は…は…は…。」

 

 異形の竜は力弱く笑った後、ピタリと動かなくなり、何も話さなかった。

 

 火の無き灰はヨームの薪を受け取り罪の都を後にした。

 

 

――――――

 

 

 イルシール王城

 

 「……、来たか…。」

 

 法王サリヴァーンは何者かの気配を察知し静かに言う。

 

 そう、現れたのは火の無き灰。

 

 「火の無き灰・・・。やはり灰は火に惹かれるものか・・・。貴様がなんの為に動いているかは関係無いし、興味も無いだかな。ここを通す訳にもいかん。」

 

 火の無き灰は尾骨の槍を取り出す。

 

 「!!そ、それは・・・ジークヨルム様の・・・。ああ…そうか、逝ってしまわれたのですか・・・。」

 

 サリヴァーンは悲しみながら話した。

 

 その時サリヴァーンの後ろからナニカが現れる。

 

 それは、変わり果てたエルドリッチだった。

 

 サリヴァーンは変わり果てたエルドリッチを見ながら言った。

 

 「エルドリッチ・・・いや、違う。深海の時代の使者か!」

 

 「ヒヒッヒッヒッヒ!!ヨク、ワカッタナア!!」

 

 悍ましき不快音をたてながら深海の時代の使者は話す。

 

 「サリヴァーン、キサマモコチラガワニコイ!ソウシタラ、キサマヲワレワレノナカマニシテヤロウ!」(サリヴァーン、貴様も此方側にこい!そうしたら、貴様を我々の仲間にしてやろう!)

 

 「・・・私は、己の野心の為に旧王家を追放した。神さえも殺した。騙しもした・・・。私は外道だろう・・・。

 だが!だがな!!この世界を地獄にしようとしている貴様らに協力するほど腐ってはない!!

 深海の時代の使者!いや、上位者の眷属よ!聞くがいい!

 我が名は法王サリヴァーン!!ジークヨルム様に仕える者!そしてこの世界を変える者なり!!!」

 

 「・・・ハァ、テメエハアタマノイイヤツダトオモッテイタガ、トンダカイカブリダッタミテエダナァ!!」(・・・はぁ、テメエは頭のいい奴だと思っていたが、とんだ買いかぶりだったみてえだなぁ!!)

 

 変わり果てたエルドリッジ、否上位者の眷属が襲いかかる。

 

 「火の無き灰よ。手を出すなよ。これは私の戦いだ!」

 

サリヴァーンが二つの剣を構え迎えうつ。

 

 「ヒヒッヒッヒッヒ!テメエミテエナザコガオレニカテルトデモヲ!?」

 

 上位者の眷属が無数の触手を飛ばす。

 

 「はぁ!」

 

 サリヴァーンが持つ罪の大剣から炎がでて上位者の眷属の触手を焼き消す。

 

 「ハ?ハアアア!?ナンダ!ナンダヨソレ!!オレノショクシュヲヤキケストカジョウダンダロ!?」(は?はあああ!?なんだ!なんだよそれ!!俺の触手を焼き消すとか冗談だろ!?)

 

 「知らぬ者よ恐れたまえ。闇の中でも尚燃える罪の炎を。かねて罪の炎を恐れたまえ。」

 

 「シネ!シネシネシネ!コロスコロシテヤル!!」

 

 上位者の眷属がサリヴァーンに向かい突っ込んでくる。

 

 「この炎は消えぬ野心とジークヨルム様と共にある。

 消えぬこの炎名は【罪の炎】」

 

 その瞬間凄まじい炎に包まれる。上位者の眷属の身体は一瞬にして燃え上がる。

 

 「Gyaaaaaaaa!!オレガモエル?ウソダ!ウソダ!ウソダ!キサマモミチヅレニシテヤル!!」

 

 上位者の眷属がサリヴァーンを道連れにしようとする。

 

 咄嗟の事でサリヴァーンは反応出来ない。

 

 「しまっ!」

 

 その時尾骨の槍が上位者の眷属に刺さる。

 

 「!この槍はジークヨルム様!」

 

 サリヴァーンはジークヨルムの姿を幻視した。

 

 (サリヴァーンよ後は頼む。)

 

 「!・・・はい!」

 

 サリヴァーンにはジークヨルムこう自分に伝えてくるような感じした。

 

 (上位者の眷属よ。貴様の主に伝えよ。ここに!この世界に貴様の居場所は無い!!!)

 

 「バカナ!バカナ!バカナァァァァ!!!」

 

 尾骨の槍は上位者の眷属と共に何処かに消えた。

 

 「ジークヨルム様・・・ありがとうございました。」

 

 サリヴァーンはその場だ頭を下げた。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始まりの火は消えた。名も無き灰が火継ぎを終わらせたのだ。

 

 新たな時代の幕開けだ。

 

 世界は変わった虐げられる者達はいなくなったのだ。

 

 世界に平和が訪れた。

 

 世界をまとめ上げたリーダーの名はサリヴァーン。

 

 彼の最後の言葉が残されている。彼は最後にこう言った。

 「この言葉はお方の受け売りだ

 

 

 

 

 

 

 

 

     我らの勝利と、

 

 

 

 

 

 

 

     貴公との出会い、

 

  

 

 

 

 

     

 

     そしてこの世界に!

 

 

 

 

     

   

 

 

   

 

     光り(太陽)あれ!!











 ああ、まさか完結させるとはな・・・


 所詮何者にもなれんと思っていたが・・・


 お前がそれなら、悪く無い。



 【凡人フロム信者のソウル】
 凡人でフロム信者だった者の名も無きソウル。
 その持ち主だった者は最後に満足した様な顔で消えていったという。
 何かを成せたのだろうか?


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