TDN淫夢厨が幻想入り (ポレポレポレゴン)
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クッソきたない4人とクソザコナメクジ一人

 はっきり言って主人公はただの器です、それ以外の役割はほとんどないです。

 TDNは器だった……?

 (文才は)ないです

 (今回は弾幕ごっこじゃ)ないです


 

 今、紅い館の中で一人の人間と一人の妖怪が対峙していた。

 

 一人はレミリア・スカーレット、吸血鬼にしてこの館の主。

 

 もう一人は佐藤良太、どこにでもいるごく普通の名字と名前を持つ人間だ。

 

 変わってる所を挙げるとすれば………

 

 (やべえよ…やべえよ…)←佐藤

 

 (駄目みたいですね……)←田所

 

 (あ……そっかぁ)←MUR

 

 (やめてくれよ……)←KMR

 

 (戦う前からビビりやがって……人間のクズがこの野郎)←AKYS

 

 身体の中に4人の淫夢ファミリーを宿しているという事だ。

 

 ちなみにこうなった経歴は簡単に説明すると

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

 神「間違えて殺したから転生させるンゴ」(Jカス)

 

 佐藤「申JN、ファッ!?転生出来るんか?」

 

 神「おう、あ、そうだお前淫夢厨だしクッキー☆繋がりで東方の世界でいいよな」

 

 佐藤「東方とクッキー☆は別物だってそれ一、てか特典とか無いの?そんなんじゃ甘いよ」(棒読み)

 

 神「しょうがねぇなぁ(悟空)じゃあお前の人格に4人の淫夢ファミリー(バトル淫夢)入れるから、パパパっとやって、終わり!」

 

 佐藤「ありがとナス!淫夢ファミリーとかええやん!」

 

 神「じゃあ俺テンプレ通りお前を下界に落として帰るから」

 

 佐藤「神 is GOD」

 

 ーーーーーーーー

 

 という事があったからだ。

 

 ちなみに何故紅魔館にいるかというと、

 

 異変が起きる→AKYS「修行ついでに異変解決してこい、あくしろよ」→釣りキチ、中国、よっちゃんイカ、どすこい撃破→今ここ

 

 という状況だ、ちなみにRIM姉貴とMRS姉貴がくる前に乗り込んでいる。

 

 「あかん、これじゃ俺死ぬぅ!」

 

 「後悔しても遅いわよ、あなたはこの紅魔館に乗り込んだのよ」

 

 「見逃してくれよな~たのむよ~」

 

 「……ここまでプライドが無い人間なんてあまり見たくないわね、もういいわ」

 

 レミリアはそう言うと宙に浮かび、右手に槍を創りだし、そして

 

 「今夜はこんなにも月が紅いから、本気で殺すわよ」

 

 「だめみたいですね……」(諦め)

 

 その瞬間、レミリアが弾幕を放ち、佐藤は背中を見せ、情けなく逃げる。

 

 「やべえええ!死ぬ、死ぬって!田所さん!変わってくれ!」

 

 (しょうがねぇなぁ……)

 

 その時、佐藤が光に包まれ、姿が変わった。

 

 佐藤の顔つきは多少は残っているものの、前の姿や雰囲気とは全く違っていた。

 

 (様子が変わった……?)

 

 その現象にレミリアは困惑しつつも、佐藤(田所)に突撃する。

 

 「ーー邪剣`夜`」

 

 突如空中に剣が浮かび上がり、田所はその剣でレミリアの攻撃を防ぐ。

 

 「いいよ、こいよ!」

 

 「調子に乗らないで頂戴」

 

 レミリアは空いてる左手で弾幕を田所に放つ。

 

 しかし田所はそれを回避し、レミリアに蹴りを入れる、レミリアは後ろの壁に激突するが、大してダメージはなさそうだ。

 

 「それなりには出来るのね、なら……これならどうかしら?」

 

 レミリアは空中に大量の弾幕を創りだす。

 

 「ファッ!?クゥーン……」

 

 田所はそれを見て驚愕するとすぐにKMRを頼った。

 

 「KMR~たのむよ~」

 

 (なんで行く必要があるんですか)

 

 「いいからこいホイ」

 

 また光が田所を包み込んだ、それと同時にレミリアも弾幕を放つ。

 

 が、目の前の相手は大量の弾幕を一つずつ正確に避け、拳で相殺していく。

 

 「よう、吸血鬼の姉ちゃん、もう終わりか?」

 

 全ての弾幕を撃ち落とした佐藤(KMR)は、挑発するようにレミリアに語りかける。

 

 「図に乗るなよ、人間が……」

 

 レミリアはそのまま接近戦に持ち込むが、KMRは一撃一撃を正確に回避し、勢いは無く、しかし鋭い一撃をレミリアに与えた。

 

 「しかし吸血鬼が相手だと決定打に欠けますね……MURさん、交代してもらってもいいですか?」

 

 (いいゾ~)

 

 また光がKMRを包むと、今度はどこか抜けた顔をしていながら、同時に勇ましく、知将のような顔つきになった。

 

 佐藤(MUR)は交代した直後、無駄のない動きで一気にレミリアに接近し、拳を構えた。

 

 「悪いが一気に決めさせて貰うゾ」

 

 ーーー迫真空手流奥義・葬打夜

 

 MURは頭、胴体、背中の力を抜き、足、肩、両腕、両手に力を集中し、拳をレミリアに打ちつけた。

 

 ーーー支える足と武器の手だけに力を使えばいい、そうすればその一撃はあらゆる壁を貫く

 

 拳が直撃したレミリアは、そのまま吹き飛び、瓦礫に埋もれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「………かったあああああ!」

 

 (ぬわあああん疲れたもおおおん)

 

 (やりましたね、先輩!)

 

 (ポッチャマ……)

 

 (よし、よくやったお前ら、今すぐ帰って腹筋893回の続きだ)

 

 「ファッ!?」

 

 (……と言いてえ所だが、今日はもう終わりでいいぞ)

 

 「さすがAKYSさん!粋すぎィ!じゃけんさっさと帰りましょうね~」

 

 (あ、そうだ、おい佐藤!家に帰ったらポジモンみたいから身体交代してほしいゾ)

 

 (MUR、この世界そもそもテレビないっすよ)

 

 (あ、そっかぁ)

 

 「後で香霖堂に探しに行きますよ~イクイク」

 

 (いいゾ~)

 

 (でもそもそもテレビ局が無いんじゃ……)

 

 (ポッチャマ……)

 

 「ははは……まあ、とりあえず早く帰りましょう」

 

 (ああ……そうだな……それとあの吸血鬼の女まだ気絶してねえぞ)

 

 「ははは……え?」

 

 (え?)

 

 (え?)

 

 (え?)

 

 (何揃いも揃ってアホ面してんだ、ほら、よく見ろよ)

 

 再びレミリアが吹き飛んだ場所を見ると、瓦礫が一気に吹き飛び、その中心にレミリアが立っていた。

 

 「やべえよ……やべえよ……変なオーラまで溢れてるよ……」

 

 「………油断したわ、完全に油断した……いいわ、認めてあげる、あなたはそこら辺の人間とは違うようね、故に全力を持って叩き潰してあげるわ」

 

 今までとは明らかに違う威圧感から、さっきまでは全く本気を出していなかった事が伺える。

 

 (おい佐藤、俺と変われ)

 

 「え……?いいんですか?」

 

 (さっき今日はもう終わりでいいって言ったよな?つまり俺がやってやるって事だ)

 

 「AKYSさん……オッスお願いしま~す」

 

 佐藤(本人)を光が包むと、今度はAKYSへと変化した。

 

 「よお、`ガキ共`の代わりに俺が相手してやるよ」

 

 「ふん………お前の全力を見せてみろ、人間!!」

 

 レミリアはそのまま空へと飛び、右手に槍を創る。

 

 それも、今までのとは比べ物にならないくらい巨大で強力な槍を、

 

 一方AKYSの方も拳を構え、謎のオーラを出していた。

 

 (俺らの師範代はいつから人外になったんだゾ?)

 

 (元からでしょ)

 

 (元からですよ)

 

 (お、そうだな)

 

 「……やっぱり帰ったら腹筋931回追加だ」ボソ

 

 (ポッチャマ……)

 

 (余計な事言うから……)

 

 AKYSは一言呟くと、再びレミリアに向き合う。

 

 「人間よ!お前はよく頑張ったわ、だけどそれは人間の範囲内でよ、人の身でありながらこの技で散れる事を誇りに思いなさい」

 

 レミリアは右手に溜まった妖力と槍をAKYSに放った。

 

 「神槍・スピア・ザ・グングニル!!」

 

 その一撃は、地に近づく度、大地をえぐり、砂煙を巻き起こす。

 

 「人間でありながらか……勘違いするな、人間だからここまで来ることができたんだよ」

 

 AKYSは静かに構え、拳を打ち出しーーーーー

 

 ーーー迫真空手流奥義・聖拳月

 

 その一撃は、レミリアのスピア・ザ・グングニルを相殺した。

 

 「な……あ……」

 

 「呆けてる暇はねえぞ」

 

 「!?」

 

 後ろにはいつの間にかAKYSが跳躍しており、そのままレミリアを叩き落とした。

 

 「がッ!」

 

 「俺の一撃は他のと違って痛いから我慢しろよ!」

 

 そのままレミリアの腹に手を当て、再び拳を打ち込む。

 

 「迫真空手流奥義ーーーーー炎神仙壊」

 

 無防備の状態でそのままくらったレミリアの意識を刈り取るには充分だった。

 

 「人間をあまりなめるなよ」

 

 {(人間じゃ)ないです}

 

 {(冗談は)やめてくれよ……}

 

 (嘘だよ)

 

 (うわあ、これはTDN化け物ですね……たまげたなぁ)

 

 「お前ら腹筋114514回な」

 

 (逝きますよ~逝く逝く)

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーー

 

 

 

 「……なあ霊夢、霧、晴れたな」

 

 「……晴れたわね」

 

 「……何かすごい音なったな」

 

 「……何かすごい音なったわね」

 

 「……あの館の天井吹き飛んだな」

 

 「……吹き飛んだわね」

 

 「……紫になんて報告する?」

 

 「……天井が吹き飛んで異変が解決しましたって」

 

 「……私達が来た意味は?」

 

 「…………さあ?」




 ひなすき


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一度ある異変は二度ある


 KMNライダーDNOU見て主人公の身体思いついた、リュウタロスすき


 

 「そういえばこの前倒した吸血鬼、また異変起こしたみたいですよ」

 

 (懲りねー奴だな)

 

 (全くだゾ)

 

 (じゃあ今から倒しに行きましょうよ!)

 

 (お前ら腹筋後1919回残ってるからって逃げようとしてんじゃねえぞ)

 

 (ファッ!?)

 

 「そもそも一人ずつ交代して一人114514回腹筋するなんて無理ですよ!」

 

 (いいだろお前成人の日だろ)

 

 「関係ないでしょ」

 

 (大体2日で腹筋114514回終わらすMURさんもおかしいんだよなぁ)

 

 (……でも割と本気でこの異変放置しててもいいんですか?)

 

 「多分それについては原作組が何とかするし大丈夫でしょ、てかまた俺らが介入しちゃうと原作組同士出会わなくなっちゃうし、それにあの原作組が負ける事はないでしょ」

 

 (まあ、そうですね)

 

 (そうだよ)

 

 (おらお前ら無駄口叩いてんじゃねえぞ、佐藤は後810回残ってんだからな)

 

 「ファッ!?」

 

 そんな下らない会話を交わしながらもKMRは何か違和感を感じていた。

 

 (……でも、本来いなかったはずの僕等が一度介入しちゃったんですよね)

 

 「お、そうだな」

 

 (もし、その時の敗北によって人間に対する油断が完全に無くなってたとしたら?)

 

 「………あ」

 

 (ま……ま、多少はね?)

 

 (それにどの道俺らがこれ以上介入するわけにはいかねーだろーが)

 

 「ま、まあ何とかなるでしょアゼルバイジャン」

 

 

 

 

 

 ーーーーーー

 

 「ぐっ!」

 

 (もう二度と人間に負ける訳にはいかないのよ………吸血鬼のプライドに掛けて!)

 

 「くぅぅっ!」

 

 (予想以上に激しい攻撃ね………!)

 

 ーーーーーー

 

 

 

 「ぬわあああん疲れたもおおおん!」

 

 原作組が原作以上に苦戦している事も知らずに、佐藤は床に転んでいた。

 

 (おい、この後仕事もあるんだろ?)

 

 「まだ時間ありますし大丈夫ですよ」

 

 転生者である佐藤が幻想郷で生きていくには、何か仕事が必要だった。

 

 その結果決めたのは二つ、一つは農業、こちらに関しては村の農家の人に頭を下げて、教えてもらった。

 

 二つ目はちょっとした退治屋みたいな物だ。

 

 幻想郷には時々、村との協定などを守らずに人間を襲う者がいる、そういった者を退治するのが仕事だ。

 

 だが、人間に害を及ばしていない者の退治は断っている。

 

 「じゃけんそろそろ行きましょうね~」

 

 佐藤は家を出た

 

 

 

 ーーーーーー

 

 

 

 「確かこ↑こ↓らへんらしいけど………」

 

 (こんなに静かだとお化けとか出そうですね)

 

 (K、KMR冗談でもやめてくれよな~)

 

 (何女の子みたいな恐がり方してるんだゾ)

 

 (お前ら静かにしろ……来るぞ)

 

 (で……でますよ)

 

 薄暗く静かな森の中、奥の方からカサカサっと音がなると巨大な陰が見えてきた。

 

 それも異常な影だ

 

 軽く3メートルはあるであろう巨大、背中に羽のようなもの、そして一番下の部分の影が複数ある事から、足も複数ある事が伺える。

 

 「アギャギャギャギャ………」

 

 そして出てきたのは、イメージ通りの化け物だ。

 

 化け物が巨大な右腕を佐藤に叩きつけるが、佐藤は横に跳び、回避する。

 

 (よし、田所、今日はお前が行け)

 

 (ええ……俺こういうの苦手なんですよね……)

 

 (文句言うな、また腹筋させられたいか?)

 

 (しょうがねぇなぁ)

 

 そう言うと、田所は佐藤と精神を入れ替えた。

 

 「こういうキモいの苦手なんですよね……」

 

 「カゴギャぎィ!」

 

 「ーーー邪剣`夜`」

 

 田所は右手に剣を出現させ、そのまま化け物に切りかかる

 

 ガキンッ!

 

 「ファッ!?堅すぎィ!」

 

 予想以上の腕の頑丈さに弾かれてしまい、そのまま化け物の攻撃をくらってしまった。

 

 「ッッッ!はえ~思った以上に厄介……」

 

 化け物はそのままひたすら田所に襲いかかり、その怪力を振りまく。

 

 ドゴオオオオオン!

 

 「うお!」

 

 バギッ!

 

 「おっと!こうも激しいと攻撃する隙もないですねぇ」 

 

 田所は一旦距離をとり、体制を立て直す。

 

 「しょうがねぇなぁ……`アレ`を使うか」

 

 (おい田所、アレは使うな、なるべく幻想郷の力を持つ奴らにバレないようにしろ)

 

 「分かりましたよ……じゃあ`あっち`で」

 

 (……あまり力を出し過ぎるなよ)

 

 「分かってますよアゼルバイジャン」

 

 化け物は田所に再び目をつけ、勢いよく突っ込んできた。

 

 距離があった分だけ、その勢いは強くなっている、対する田所は剣を構え

 

 「邪剣`夜`」

 

 剣に語りかけると、剣が応えるように黒く光り、

 

 「ーーー逝魔衝音」

 

 そのまま剣を化け物に振りかざした。

 

 「あ…ぎィ…ギャ…」

 

 化け物はそのままドサリと倒れるとピクリとも動かなくなった。

 

 「うわ……血飛び散った……ヴォエ!」

 

 ーーーーーー

 

 

 

 

 佐藤達は依頼人に報酬を貰い、帰宅している最中だった。

 

 「Foo!気持ちいいー!」

 

 (戦ったのは俺なんですけどね……)

 

 「まあまあ、そう拗ねないで、さっき依頼人の人が報酬ついでに豚肉くれたから」

 

 (やりますねぇ!)

 

 (いいゾ~これ)

 

 (これで当分は食事には困りませんね!)

 

 3人が脳内でワイワイやってる中、AKYSが語りかけて来る。

 

 (おい佐藤、もうすぐ次の異変じゃねえか?お前はどうするつもりだ?)

 

 「そうですね……まあ、気が向いたら解決しにいきますよ」

 

 とりあえず今はこの日常が続けばいいですかね、と佐藤は呟き、スキップしながら上機嫌に歌い、帰って行った。

 

 「幸福なのはギムナンデス!幸福なのはギムナンデス!」

 

 

 

 





 原作組との絡み?そのうちするんじゃない?(適当)


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真冬の夜の淫夢


 春より冬の方がすき


 佐藤家自宅

 

 「いや~寒いですね~」

 

 (ポッチャマ……)

 

 (寒すぎィ!)

 

 {(これ以上気温下げるの)やめてくれよ……}

 

 「……てかなんでAKYSさん下着一枚で平気なんですか?」

 

 (お前らは鍛え方が足りねえんだよ)

 

 (そういう問題じゃないと思いますけど……)

 

 (布団からでるのやめたくなりますよ~)

 

 (ポッチャマ……ポッタイシ……エンペルト……)

 

 「ああ……MURさんが余りの寒さに壊れだした……」

 

 (つーかよぉ……)

 

 

 

 

 

 

 (とっくに冬過ぎてんのに春が来ないのはおかしいだルルォ!?)

 

 (やっと気づいたか、これは異変だぞ)

 

 「気づいてたんなら教えてくださいよAKYS!」

 

 (馬鹿か、これぐらい自分達で気づきやがれ)

 

 (……)

 

 (あれ?MURさん、どうしたんですか?)

 

 (……………)

 

 (………MURさん?)

 

 (………………この)

 

 「?」

 

 (この畜生が!!!)

 

 (!?)

 

 (昨日佐藤の身体借りて歩いてたら雪のせいで足を滑らせてポッチャマ人形とポッチャマ財布とポッチャマカバンとポッチャマTシャツを落としたんだゾ……!しかもこの世界にはもうポッチャマグッズはないんだゾ………!)

 

 (そもそもなんで人形なんか持ち歩いてるんですか……)

 

 (いや、MURそれは自分の不注意じゃ)

 

 (は?)

 

 (クゥーン……)

 

 (この異変起こした奴許さないゾ殺ゾ死ゾ)

 

 「止められそうにないですね……」

 

 {よし、じゃあ(心臓に一発)ぶち込んでやるぜ}

 

 (………馬鹿共が)

 

 

 

 

 ーーーーーー

 

 

 

 

 

 佐藤は異変を探りに様々な場所を訪れていた。

 

 「でも俺が行く必要なんかあるんですか?」

 

 (いや、今回ばかりは自ら殺……倒さないと気が済まないゾ)

 

 (今殺すって言いかけましたよね?)

 

 (てか佐藤お前転生者なんだから誰が黒幕か知ってんだろ?教えてくれよな~頼むよ~)

 

 「いや~別に東方に詳しかった訳じゃないですし」

 

 (は?ホンマつっかえ……)

 

 「まあ、少しずつ探していくしか……あ、あそこの子に聞いてみましょ」

 

 佐藤が指を指した先には白銀のような髪の色をした少女がいた。

 

 「あの~すいません、聞きたいことが「くろまく~」………え?」

 

 「くろまく~」

 

 (…………見つけたゾあいつが犯人ゾ殺るゾ)

 

 (ちょ、MURさん落ち着いてください!)

 

 (うるさいゾあいつが黒幕ゾ殺ゾ死ゾ)

 

 (駄目だ………暴走してる………)

 

 (佐藤身体代わるゾ死ゾ死ゾ死ゾ)

 

 (何にも聞こえてない、はっきりわかんだね)

 

 「ちょ、やば………」

 

 佐藤の身体が光り、MURとチェンジする。

 

 「!?何が起き……」

 

 「迫真空手流奥義・葬打夜」

 

 「きゃ!?」

 

 目の前の少女はギリギリMURの攻撃を避け、距離をとる。

 

 「ちょ、ちょっと、戦うならせめて弾幕ごっこ……」

 

 「葬打夜」

 

 「ま、また!?」

 

 「ポッチャマの仇ゾ」

 

 「ポッチャマ?何を言って……」

 

 「よし、ぶち込んでやるぜ!」

 

 「きゃ!ま、待ちなさ……」

 

 「殺ゾ死ゾ」

 

 「く……こうなったら悪いけど少し眠ってて貰うわ!」

 

 (先輩、どうするんですか!?)

 

 (………下手に止めない方がいいでしょ)

 

 少女とMURが向かい合う。

 

 「おい少女、名前は?」

 

 「………レティ・ホワイトロックよ」

 

 「よし、これでポッチャマの仇の名前が分かったゾ」

 

 「だから何の話よ!?」

 

 まるで話を理解しようとしないMURに怒るレティ、だが、MURはそんな事は知らんとばかりにレティに攻撃を仕掛ける。

 

 「ふっ!」

 

 (……っ!さっきと顔つきが違う!)

 

 MURの拳をかわすと同時に弾幕を放つレティ、MURも円を書くようにレティの周りを走り避けていく。

 

 「………ここだ」

 

 そして、隙が出来た瞬間、一気に敵に接近する

 

 

 が

 

 「あ」ツル

 

 (ちょ、MUR何足滑らせてんですか!)

 

 その隙を相手が見逃すはずも無く、

 

 (………!今よ!)

 

 レティから撃たれた弾幕を回避しようとするが、完全に体制を立て直していなかった事で幾つか被弾してしまった。

 

 「いってぇなあ」(弱気)

 

 (MURさん、大丈夫ですか!?)

 

 「これぐらいなら大丈夫だゾ」

 

 しかし、この地形じゃ厄介だ、とMURは地面を見ながら舌打ちした。

 

 (雪の中での戦闘は慣れないゾ……でも見た所相手はこの地形に慣れているみたいだな……)

 

 「どうしたの?もう終わり?」

 

 「まだまだこれからゾ」

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

 

 突然だが、MURの戦闘力について説明する。

 

 彼はパワーと性格な判断力で敵の攻撃を対処し、その持ち前のパワーで敵に強力な一撃を与える戦闘スタイルだ。

 

 実戦での強さもAKYSを除けば4人の中でもトップだった。

 

 紅魔館でもパチュリー、小悪魔を2人同時に相手をし、楽勝とはいかないものの勝利を収めている。

 

 レミリアに対しても有効なダメージを与えたのはAKYSを除けば彼だった。

 

 彼は空手部内でも一番信用できる強さを持っていた。

 

 故に、信じられなかった

 

 「ぐっ………!」

 

 彼がこれほどまで追い詰められている事に

 

 追い詰められている理由は単純だった。

 

 「馬鹿ね、普通の人間がこんな強い吹雪の中まともに戦えるはず無いでしょう」

 

 そう、彼はどんなに強くても人間の身であるため、ずっと寒さに耐えられるほど頑丈な肉体ではなかった。

 

 さらにレティの能力とも相性が悪かった。

 

 いや、レティの能力と今の季節の相性が良すぎたのだ。

 

 「私の能力は寒気を操る程度の能力、果たしてあなたは極限まで低下された気温の中でどこまで耐えられるのかしら?そう`人間の体`でね」

 

 「…………………少しヤバいゾ」





 (祝日は)ないです(午前午後バイト)


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知将


 魔理沙「たまげたなぁ」

 ファッ!?


 

  ーーーーーーー

 

 「ハア……ハア……ぐ!」

 

 「諦めなさい『寒符』リンガリングコールド」

 

 「っ!」

 

 MURは咄嗟にレティのスペルカードを回避しようとするが、体温を徐々に失われていき、尚且つ傷ついた体では完全には回避出来なかった。

 

 「く………!」

 

 戦況は時間が経てば経つMURは不利になっていった。

 

 (これは厄介だゾ、あの時の吸血鬼みたいにただ戦闘能力が高いだけならまだ何とかなったものの………)

 

 (MURさん、今すぐ交代してください!)

 

 (KMR、気持ちは嬉しいがこれは俺の戦いだ、投げ出す訳にはいかないゾ)

 

 (そんな事言ってる場合じゃ……!)

 

 (それに)

 

 (……?)

 

 (一人の武人として自分がどこまでやれるのか試したくなった)

 

 (!!)

 

 (KMR、お前の負けだ、大人しくMURを信じて待っててやれ)

 

 (AKYSさん……)

 

 「どうしたの?突然黙って………諦めてくれたの?」

 

 「諦める?………冗談はよせ………お前を殴る方法を考えていただけだ」

 

 (ッッッ!雰囲気が変わった!?)

 

 MURは先ほどとは比べ物にならない程様子が変わっていた。

 

 MURから放たれる殺気がレティの肌を掠める、少しでも隙を見せたら今にも殺られそうな程の殺気が、

 

 「………大人しく諦めてくれれば傷つけずに済んだのだけどねっ!」

 

 レティは弾幕をMURに飛ばし、MURは防御の姿勢をとる、が

 

 「こっちよ!」

 

 後ろに回ってきたレティがさらに弾幕を撃ってくる。

 

 「ごめんなさいね、でも少し痛いだけだから」

 

 「しまった………」

 

 「すぐに気絶させてあげるから『白符』」

 

 レティは静かにMURに手をかざし、

 

 「アンデュレイションレイ」

 

 その一撃を放った

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 「ふう……まさか人間があんなに強かったなんて………」

 

 レティは白煙のする方へと歩きだす。

 

 「………少しやりすぎたかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そんな事ないゾ」

 

 ドオンッ!

 

 その瞬間、白煙の中心から衝撃波が発生し、白煙を晴らした。

 

 「まだ立って………」

 

 「隙だらけだ」

 

 次の瞬間、MURはレティの後ろに回り込み、そのまま足を掛け、転倒させた。

 

 「まずは一撃与えるゾ」

 

 「しまっ…………」

 

 ーーー迫真空手流奥義・葬打夜

 

 無防備のレティの体にその一撃を当てた

 

 「がッ………」

 

 レティは咄嗟に着地し距離を取る、MURも追撃しようとするがレティの放つ弾幕によりそれは叶わなかった。

 

 そして何よりもーーー

 

 「ぐ……!」

 

 MURの体の状態では弾幕を回避しつつ追撃する力が残っていなかった。

 

 そう、MURは葬打夜の一撃に全てを賭けていたのだ。

 

 その一撃の為に傷を負う事を承知で、レティを油断させる為にわざとレティのスペルカードをくらったのだ。

 

 しかし、一撃でレティを倒す事が出来ず、さらにはその一撃に力を殆ど使用した為、MURに戦う力は殆ど残されてなかった。

 

 「これ……は……しくじっ……た……ゾ」

 

 「ぐ………かなりのダメージは受けたけど、あなたはどうやら力を出し切ってしまったようね」

 

 (M、MURさん変わってくれよな~頼むよ~)

 

 「いや…だ……ゾ」

 

 (このままじゃ危険ですよ!無理はやめロッテ!)

 

 (例え負けるとしても、自分の戦いを誰かに投げ出す気はない)

 

 (………!MURさん……)

 

 (それに戦いはまだ終わってない、勝機だってまだあるゾ)

 

 (………MURさん)

 

 (ん?)

 

 (この辺にぃ、うまいラーメン屋の屋台来てるらしいっすよ、じゃけん夜行きましょうね~、佐藤の金で)

 

 (ファッ!?)

 

 (お前の身体なんだから当たり前だよなぁ?)

 

 (ははは………これはラーメンの為にも負ける訳にはいかなくなったゾ)

 

 「(ラーメン食いに)行きてえなあ」

 

 「?いきなり何を………」

 

 「レティ・ホワイトロック、俺はもうほとんど力が残ってないぞ」

 

 「………自分から言っていいのかしら?」

 

 「どうせバレてるし大丈夫ゾ」

 

 「じゃあ………降参という事かしら?」

 

 「違うゾ、さっきも言った通りもう殆ど力も残ってない、だから最後の一撃でお前を倒すゾ」

 

 「………素直に食らうと思うのかしら?」

 

 「別に避けても迎撃してくれても構わない、ただ言える事は一つだゾ」

 

 MURはレティに指を指し睨みつける

 

 「勝っても負けても次で最後だ」

 

 そのままMURは構えた、レティはどんな攻撃がくるか警戒した…………が

 

 「………?」

 

 MURはただじっと待っているだけだった。

 

 そう、無駄な体力を使わない為に相手から仕掛けて来るのを待っていた。

 

 (なりほど………そういう事ね)

 

 しかし、こんな単純な事がバレないはずもなかった。

 

 「無駄な体力を使わない為にこちらから動くのを待っているのね、けど………」

 

 レティも構え、両手に妖力を創りだした。

 

 「一撃で気絶したらチャンスも何も無いのよ!」

 

 レティは妖力をMURへとかざす。

 

 「『冬符』ノーザンウイナー!」

 

 両手に極限まで溜められ、球体のような形をした妖力の塊がMURへと襲いかかる。

 

 それはレティがこれまでの戦いでは見せた事のないほどの力を誇っていた、人間のMURですら、どれほど強力なのか分かるほどの。

 

 (さあ、どうくるのかしら?)

 

 MURはその妖弾を真っ直ぐ視線に捉えると………

 

 ドゴオオオッ!

 

 

 

 

 そのまま直撃した

 

 

 

 「な………何で避けないのよ!?」

 

 レティからすれば本気で放ちはしたが別に殺す気で放った訳ではなかった、防御の構えをとれば大ダメージは受けるものの、死にはしない威力だった。

 

 「……………馬鹿ね」

 

 レティはそう呟くと、そのまま背を向け歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「まだ終わってないゾ」

 

 「!?」

 

 その声の正体はMURだった。

 

 「戦いの中で背を向けるのは自殺行為だ」

 

 レティはすぐ離れようとするが、もう遅かった。

 

 「いくゾ」

 

 ーーー迫真空手流奥義・三炉世三炉世

 

 相手の背中に回り込み、一撃目を背中に当て、二撃目は無防備となった相手を背負い投げで地面に叩きつけ、そして三撃目で横たわっている相手の腹へと与えた。

 

 「ッッッッッッ!」

 

 「無理に動こうとしない方がいいゾ」

 

 悶え苦しむレティを見下ろしMURが近づく。

 

 「とにかくこの勝負、ポッチャマの勝ちだゾ」

 

 (あ、一人称がポッチャマになった)

 

 (アホ面に戻りましたね)

 

 (てか迫真空手流なのに背負い投げしていいんですかね?)

 

 (これもう空手か分かんねえな)

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

 

 

 「さて、俺が勝ったから異変を止めて貰うゾ」

 

 「イタタタ………異変って何の事よ?」

 

 「惚けても無駄だゾ、春が来ないのはお前のせいだって分かってるんだゾ」

 

 「別にこの異変を起こしたのは私じゃないわよ?」

 

 「でもさっき自分の事を黒幕って………」

 

 「ああ、あれは寒気を強くしていたのが私だから、あながち間違いでも無いでしょ?」

 

 「じゃあ俺が戦った意味は………」

 

 「無いわね」

 

 「嘘だよ………」

 

 「ええと………取りあえずもう行ってもいいかしら?」

 

 「もういいゾ………どうでもいいゾ………」

 

 「そ、それじゃあ………色々頑張って………」

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

 

 

 (それにしても1から探し直しですね)

 

 「そうだよ………あ、そうだ、佐藤に身体返すゾ」

 

 (あ、ありがとうございます………ん?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「痛すぎィ!?それと体冷たすぎィ!?」

 

 (さっきアホ面って言った仕返しゾ)

 

 「聞こえてたのかよ………」

 

 (おら、さっさと探しにいけ)

 

 「A、AKYSさん、少し休ませて………」

 

 (何言ってんだ、今の戦闘で時間食っちまったんだ、急ぐぞ)

 

 「そんな………田所さん……変わって………」

 

 (おう、やだよ)

 

 「K、KMRさん!」

 

 (………頑張って下さい)

 

 「ああああああああもうやだあああああああ!!」

 





 排便音ばかり聴いてると一周回って気持ちよくなってくる(重傷)


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