東方紅白龍 (化道 龍牙)
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プロローグ ~転生者の幻想入り~
幻想入り、博麗の巫女との出会い


どうも、死にたがりの道化(ピエロ)と申します。
最近、小説投稿をはじめました。
投稿速度は遅いかもしれませんが、精一杯がんばります!
それでは、本編どうぞ。


※注意
作者は文才がありません。どうぞ暖かい目で見守ってあげてください。
それが嫌な人や、タグに嫌いなのがある人は、ブラウザバックを推奨します。
それでもいいって人は、ゆっくりしていってね!


―気がつくと、そこは真っ白な部屋だった。

何もない、ひたすらに白い空間だった。

 

?「…ひとまず状況を整理しよう」

 

俺の名前は神代 龍夜《かみしろ りゅうや》、

ただの高校生だ。

…なんか中二臭い名前だけど。

確か俺は、いつも通りに朝起きて、飯食って、

高校に向かって歩いてたら、

急に浮遊感に襲われて…

 

 

?「そう、もう君は死んでるんだよ。」

龍夜「!?」

 

声のする方を見ると、

そこには龍夜(オレ)が立っていた。

 

龍夜「お、俺!?」

?「違うよ。僕は『神様』さ。

君の姿をしているのは、姿を決めるのが面倒

だったからさ。」

 

なんだその理由……ってそうじゃなくて!

 

龍夜「それよりも、俺が死んでるってどういうことだ!」

神様「そのままの意味だよ。君は、マンホールの穴に落ちて落下死したのさ。浮遊感の正体はそれだよ。」

 

…マジか。

我ながらなんとくだらない死にかただ。

 

神様「まぁ、ぶっちゃけ、僕のミスだったんだけどね。」

龍夜「お前のせいかよ!」

神様「ごめんごめん。そのお詫びと言ってはなんだけど、君に転生の権利をあげる。何か希望はある?」

 

希望か。…よし。

 

龍夜「じゃあ、転生先は『幻想郷』で頼む。それと、俺に神器『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』と『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』を宿してくれ。…できるか?」

神様「できるよ。あまり神様をなめないでもらいたいね。じゃ、始めるよ。」

 

神様が手をあげると、俺が光に包まれていく。

これが転生……実感湧かないな。

 

神様「第二の人生、存分に楽しんでね。」

龍夜「……ああ、言われずとも。」

 

そういった会話が終わった後、俺は光に身を任せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び目が覚めると、そこは草原だった。近くには里らしきものが見える。

ふと手元を見ると、手紙があった。

 

『そこはもう幻想郷だよ。君の能力は、君の希望を含めて4つあるよ。

〈ありとあらゆるものを倍加・譲渡する程度の

能力〉

〈ありとあらゆるものを半減・吸収する程度の

能力〉

〈ありとあらゆる「力」を操る程度の能力〉

〈想いを力に変える程度の能力〉

倍加と半減は、君の中の神器が目覚めないと

使えないよ。

それじゃ、幻想郷ライフを楽しんでね~。

神様より』

 

…まあ、しょうがない。

とりあえず、どうすr「グルァァァ!」

…え?

声のする方を見ると…、

大量の狼っぽい妖怪が俺を見て涎を垂らしていた。

 

龍夜「…嘘」

狼妖怪たち「「「「グルァァァ!」」」」

龍夜「まだ能力にも目覚めてないのにぃぃ!?」

 

やべぇ、とにかく逃げるっきゃねえ…ん?

〈ありとあらゆる「力」を操る程度の能力〉なら使えるかも…。でも、「力」って何を指すんだ?

 

龍夜「一か八か、やるしかない!」

 

ぶっつけ本番で、霊力(たぶん)を腕に纏わせ、強化する。

 

龍夜「いくぜ!どりy「霊符『夢想封印』!」ファッ!?」

 

いきなり、巫女服…?を着た赤いリボンの女の子

が、なんか虹色のエネルギー弾みたいなのを

妖怪たちに撃った。

 

狼妖怪たち「「「「ギャァァ!」」」」

ピチューン

?「ふぅ、退治完了っと。あんた、大丈夫?」

龍夜「あ、ああ…。あんたは…」

?「私は霊夢。博麗霊夢《はくれい れいむ》よ」




はい、オリ主が幻想入りしました~。
ここで、オリ主についてまとめていきます。


名前 神代 龍夜

年齢 17才

性別 男

外見 ハイスクールDxDの兵藤一誠を黒髪黒眼にしたような感じ

性格 どっちかっていうとクール。ネタが好き。感情的になりやすい。

能力 〈ありとあらゆるものを倍加・譲渡する
程度の能力〉…赤龍帝の籠手の力
〈ありとあらゆるものを半減・吸収する
程度の能力〉…白龍皇の光翼の力
〈ありとあらゆる「力」を操る程度の能力〉…龍夜本人の力
〈想いを力に変える程度の能力〉…籠手と光翼の「神器としての」力

このぐらいですかね~。
では、次回もお楽しみに!


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騒々しい魔法使い

どうも、死にたがりの道化(ピエロ)です。
前回、載せ忘れた部分を載せておきます。


・赤龍帝の籠手《ブーステッド・ギア》
龍の腕の形をした、赤い神器。
あらゆるものを10秒ごとに倍加する能力を持つ。
他人に譲渡も可能。
二天龍とまで呼ばれた最強クラスのドラゴン、
赤き龍の帝王《ウェルシュ・ドラゴン》、
ドライグが宿っている。
白龍皇の光翼とは対となる神器であり、
同時に宿ることなどまずないが、
特典ということで、神様が無理やり2つを宿した。
なお、物質の大きさは倍加できても、量は倍加
できない。


・白龍皇の光翼《ディバイン・ディバイディング》
光でできた龍の翼の形をした、白い神器。
(骨のような部分は物質)
あらゆるものを10秒ごとに半減、吸収する能力を持つ。
ドライグと対をなす二天龍、
白き龍の皇帝《バニシング・ドラゴン》
アルビオンが宿っている。
赤龍帝の籠手と対をなす神器だが、
前述の通り、神様が無理やり2つを宿した。


それでは、本編どうぞ。


霊夢「あなた、外来人ね?名前は?」

龍夜「俺は神代龍夜、外来人…かな?」

霊夢「何よ、はっきりしないわね。」

 

いや、いろいろ事情があってだな…

 

霊夢「まあ、いいわ。ここじゃあなんだし、話は

私の家で聞くわ。ついてきて。」

龍夜「分かった。」

 

 

 

少年少女移動中…

 

 

 

霊夢「着いたわ。ここが私の家、博麗神社よ。」

龍夜「…ボロいな」

 

連れてこられた神社は、霊夢には悪いが、かなり古く、

ボロかった。

 

霊夢「し、仕方ないじゃない…お賽銭が

入ってこないんだから…(泣)」

龍夜「…なんか、ゴメンな」

 

そう言いながら、俺はなぜかあった財布を

取り出し、中身を確認する。が…

 

龍夜(…何で一万円札が3枚と10円玉が1枚しか

ないんだよ)

 

…仕方ない。10円なんて論外だし。どうせ

この世界ではこの金使えないだろうし、一万円札を2枚くらい賽銭箱に入れる。

 

霊夢「…ここに神様がいるわ…!」

龍夜「そんな大層なものじゃないさ。どうせ

この世界の金じゃないし」

霊夢「いいのよ!後で紫に交換してもらうから!

さ、上がって上がって!お茶でも飲みながら、

ゆっくり話しましょ!」

龍夜「あ、ああ。(お賽銭でこんなにテンション

上がる人、初めて見た…それに、紫って誰だ?)」

 

 

ちょっとカット

 

 

霊夢「で、結局どんな事情があるのよ。」

龍夜「ああ、それはな…」

 

 

 

少年事情説明中…

 

 

 

霊夢「へぇ。どおりで力がごちゃごちゃしてる訳ね」

龍夜「ごちゃごちゃ?」

霊夢「普通、人間は、霊力か魔力しか持ってない

のよ。でもあなたは、妖力や神力もわずかに

感じられるのよ。それに、何か分からないけど、

もっと強い力もね」

龍夜「『力』ってそういうのかよ…もう俺、

人間じゃない気がしてきた…」

霊夢「だ、大丈夫よ!能力のせいでそうなってるだけだから…多分」

龍夜「そこは言い切ってくれよ…ところで、霊夢にも能力があるのか?」

霊夢「ええ。私の能力は、《宙に浮く程度の能力》よ」

龍夜「…それって概念からも浮けるのか?」

霊夢「ええ。威圧も殺気も、その気になれば攻撃

からだって浮けるわ」

龍夜「完全なチートじゃねーか…」

 

もし俺の能力で力の概念を操れても、浮かれたら意味ないしな。

 

霊夢「そうだけど、弾幕ごっこでは無敵という訳じゃないのよ」

龍夜「…弾幕ごっこ?」

霊夢「ああ、説明がまだだったわね。弾幕ごっこっていうのはn「霊夢~!」…もう」

 

 

ドンガラガッシャーン!

 

 

龍夜「どわぁっ!?」

 

土煙が収まると、そこには白黒の服を着た、金髪の少女が立っていた。

 

?「霊夢!遊びに来たぜ!」

霊夢「遊びに来たぜじゃないでしょ!毎回毎回神社壊して!」

?「止まれなかったんだからしょうがないだろ…ん?お前、誰だ?」

龍夜「俺は神代龍夜、一応外来人だ。お前は?」

?「私は魔理沙、霧雨 魔理沙《きりさめ まりさ》だぜ!




お知らせ:活動報告でスペカを募集しております。
たくさんのアイデア、よろしくお願いします。


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住居の決定と弾幕ごっこ

どうも、死にたがりの道化(ピエロ)です。
投稿が遅れて申し訳ありません。
風邪をひいてしまいまして…
そういえば、スペカ募集の件ですが、
返信が一通も来ません…(´;ω;`)
思いつきでもいいですから、よろしくお願いします。
基本的には、全部採用します。
それでは、本編どうぞ。


龍夜「まったく、お前あとちょっと着陸地点ずれてたら、俺に激突してポックリ逝くところだったんだからな」

魔理沙「悪い悪い。でもそうならなかったん

だからいいだろ」

龍夜「…霊夢、お前苦労してるんだな」

霊夢「ええ、本当に…」

 

…霊夢さっき、いつもいつもって言ってたよな?

これはちょっとやり過ぎだから…

 

龍夜「さて、魔理沙とやら…」

魔理沙「ん?」

龍夜「ちょっとO☆HA☆NA☆SHIしようか?(#^ω^)」

魔理沙「待て、そんなに怒ることないだろ!?

結果的にお前に激突してないんだし!」

龍夜「問答無用。霊夢、ちょっと隣の部屋

借りるぞ」

霊夢「え、ええ…(魔理沙…生きて帰ってくるかしら?)」

 

 

 

少年粛s…ゲフンゲフン

少年O☆HA☆NA☆SHI中…

 

 

 

魔理沙「本当にすいませんでした(土下座)」

霊夢「い、いいわよ土下座までしなくても…

その代わり、壊したところ直してね」

魔理沙「喜んでやらせていただきます」

霊夢「…あんた何したの?」

龍夜「1時間くらいO☆HA☆NA☆SHIした後

げんこつ一発」

霊夢・魔理沙(龍夜を怒らせるのだけはやめよう)

龍夜「そういえば、魔理沙って格好からして魔法使いなのか?」

魔理沙「それ今聞くか?まあ、私は普通の

魔法使いだぜ」

龍夜「魔法使いって時点で普通じゃないと思うんだが」

霊夢「そういうの気にしてたら、幻想郷では

生きていけないわよ」

 

……マジか。

恐るべし幻想郷。

 

魔理沙「そういうお前は外来人なんだろ?

帰らないのか?」

龍夜「ああ、帰る場所も無いしな」

魔理沙「?どういうことだ?」

龍夜「そういえば説明がまだだったな」

 

 

 

少年事情説明中…

 

 

 

魔理沙「なるほど。じゃ、お前はどこに住むんだ?」

龍夜「………考えて無かった」

 

どうしよう……キャンプでもしようか。

いや、妖怪に食い殺されるのがオチか……

そう考えていると……

 

霊夢「じゃ、ここに住む?」

龍夜・魔理沙「「………えっ!?」」

 

霊夢から意外な案が出た。

 

魔理沙「どういう風のふきまわしだ!?」

龍夜「いいのか?俺なんかが住んで」

霊夢「いいのよ。外来人の保護も、博麗の巫女の務めなんだから」

 

……博霊の巫女って大変だな。

しかし他に当てもないし…お言葉に甘えよう。

 

龍夜「それじゃあ、これからよろしくな、霊夢」

霊夢「よろしく、龍夜」

魔理沙「……霊夢がいいならいいけど。

それより龍夜、せっかく幻想郷の住人になったんだし、弾幕ごっこしてみようぜ!」

 

……?

 

龍夜「…弾幕ごっこってなんだ?」

魔理沙「え?霊夢、お前教えてなかったのか?」

霊夢「教えようとしたら、あんたが突っ込んで

きたんじゃない…」

 

そういえばそうだったな。

 

龍夜「で、結局弾幕ごっこってなんだ?」

霊夢「弾幕ごっこっていうのは、この世界の決闘方法よ。そっちの世界のじゃんけんみたいなものよ」

龍夜「ふむふむ」

霊夢「これは、力で作った弾幕を撃ち合って、

美しさを競うのよ。弾幕の質は、個人で異なるわ。自分の力を感じとって、圧縮するイメージで出してみて」

龍夜「分かった。はぁぁ~~~…」

 

とりあえず、感じられる力を全て圧縮して出してみた。すると、鱗のような形の様々な色の弾幕が出た。

 

霊夢「やっぱり、能力のせいか、弾幕も個性的ねぇ。一つ一つに違う力がこめられてる」

 

霊夢が言うには、俺の弾幕は5種類あるらしい。

白い弾幕はバランスがいい霊力弾。

紫色の弾幕はパワーがある妖力弾。

蒼い弾幕はスピードがある魔力弾。

金色の弾幕は強力だが消費がやや激しい神力弾。

紅と白銀が混じりあい、侵食し合う弾幕は、霊夢の言う「もっと強い力」がこもっているらしい。

 

龍夜「なるほど。要は使い分けろってことか」

霊夢「そういうことね。後は、スペルカードに

ついて説明しておくわ」

龍夜「スペルカード?」

霊夢「略してスペカ。必殺技みたいなものよ。

事前に作っておいて、枚数は戦う前に設定

しておくの。使うときは、相手に宣言するのよ」

龍夜「なるほど」

霊夢「まあ、面倒だから後はまとめもかねて

ざっくり言うわね。

・物理攻撃あり。

・戦う前にスペカの枚数と被弾回数を設定して

おいて、自分の全てのスペカを攻略されるか、

回数以上被弾したら負け。

・擦っても、グレイズとなって被弾にはカウント

されない。

こんなとこかしらね」

龍夜「なるほど、だいたい分かった」

魔理沙「そろそろいいか?ってか私完全に空気

だったんだが」

龍夜・霊夢「「悪いけど完全に忘れてた(わ)」」

魔理沙「お前ら完全に確信犯だろ!」

 

当然じゃないか(黒笑)

 

龍夜「まあ冗談はここまでにして、やるか、弾幕ごっこ」

魔理沙「おう!」

 

そう言うと、魔理沙は空に浮かび、

どこかの時代劇みたいに、葉っぱが落ちてきた。

 

 

龍夜・魔理沙「「いざ尋常に…勝負!」」

 

 

葉っぱが地面に着いた瞬間、お互いが弾幕を撃ち始め、弾幕ごっこが始まった。




今回は特にあとがきはありません。
それでは、次回もお楽しみに!


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vs.魔理沙

どうも、死にたがりの道化(ピエロ)です。
時間に余裕があったので、早めに投稿しました。
それでは、本編どうぞ。


龍夜「そういえば、スペカと被弾回数何回だ!?」

 

霊力弾を撃ちながら、魔理沙に尋ねる。

まだ慣れてないから、あまり喋る余裕はないがな!

 

魔理沙「被弾3回、スペカ無制限だ!お前の今の全力を見せてもらうぜ!」

龍夜「そうかよ!」

 

魔理沙は星形の弾幕を撃ってくる。

霊力弾を打ち破ったところを見ると、パワー重視か…って考えてる場合じゃねぇ!

紙一重で躱すが、一発脇腹に被弾する。

 

龍夜「…っ!」

 

霊夢いわく、通常の弾幕ごっこは殺傷性はないみたいだが、めっちゃ痛ぇ…!やっぱパワー重視だなこの弾!

 

魔理沙「どうだ!弾幕はパワーだぜ!」

龍夜「なめるなっ!」

 

どうする、弾幕勝負じゃ多分魔理沙には

敵わない。なら…物理で勝負だ!

 

龍夜「これならどうだ!氷符『ソードフリーザー』!」

 

俺がスペカを宣言すると、氷の弾幕が少し飛び散り、氷の剣が2本、俺の手に握られた。

 

龍夜「どりゃあああ!」

 

俺は空中にいる魔理沙に斬りかかり、隙のない

連撃を仕掛ける。

 

 

霊夢「すごい…初めてで、魔理沙とあそこまで戦えるなんて」

魔理沙「なっ!?なんでお前、外来人なのに

飛べるんだぜ!?」

龍夜「飛んでる訳じゃねえよ!種明かしだ、お前の周りをよく見な!」

魔理沙「!?」

 

魔理沙の周りには、よく見ると、半透明の板が

浮かんでいる。

 

龍夜「それが種さ!霊力で作った板を連続で蹴り続けただけだ!」

魔理沙「なんて攻撃だ!普通思いつかないぞ、そんなの!」

龍夜「こうでもしなきゃ、お前に勝てない

だろうが!」

 

そう言いつつ、連撃を続け、一発被弾させた。

 

魔理沙「っ!お前すごいな龍夜!お礼に私の

とっておきを見せてやるぜ!」

 

そう言うと魔理沙は、中心に陰陽玉がある八角形の道具を取り出した。

 

 

霊夢「!あんたまさか…」

魔理沙「いくぜ!恋符『マスタースパーク』!」

 

魔理沙がスペカを宣言すると、その道具から虹色の極太レーザーが放たれた。

 

龍夜「嘘だろぉぉ!?ギャァァ!」

 

ガードの形をとったが、意味を成さず、俺はレーザーに飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍夜「………ん?」

 

 

気がつくと、紅と白銀が混じりあった、不思議な空間に俺はいた。

 

?『来たか、今代の赤龍帝よ』

?『来たか、今代の白龍皇よ』

龍夜「!?」

 

声のする方を見ると、赤と白の巨大な2匹の龍がいた。それを見ると突然、脳裏に二つの名前が

浮かぶ。

 

龍夜「……お前たちは、赤き龍の帝王(ウェルシュ・ドラゴン)白き龍の皇帝(バニシング・ドラゴン)……か?

 

?『その通り。俺は赤き龍の帝王

(ウェルシュ・ドラゴン)《ドライグ》』

?『我は白き龍の皇帝

(バニシング・ドラゴン)《アルビオン》』

 

やはりか。ということは、こいつらが神器に宿る龍…

 

ドライグ『我らの主よ。我らの力を使いたくば』

アルビオン『その覚悟を我らに示せ』

龍夜「覚悟?」

ドライグ『強い力を持つ者は、力に溺れぬ強い心が必要だ』

アルビオン『我らの力に耐えられる、強い心を

我らに示せ』

ドライグ・アルビオン『『汝が真に我らの力を

求め、その覚悟を示した時、我らは汝を主と

認め、汝の覇道を共に歩まん』』

 

 

彼らがそう言い終わった瞬間、視界が真っ白に

なった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍夜「………ん」

 

再び目を覚ますと、そこは神社の和室だった。

 

霊夢「よかった、目が覚めたのね」

龍夜「ああ」

魔理沙「さっきは悪かったんだぜ」

霊夢「ほんとよ!初めて弾幕ごっこをする人に、マスパ撃っちゃうなんて、何考えてるの!?」

魔理沙「いやー、思ってたより強かったから、

つい…」

霊夢「ついじゃない!」

 

この二人の喧嘩を見ながら俺は、これからの生活を思い浮かべ……

 

龍夜「……ははっ、苦労が重なる未来しか見えねぇな」

 

でも……にぎやかで楽しそうだな、と思い、俺は

静かに微笑むのだった。




スペカ説明

氷符「ソードフリーザー」
オリスペカ。
レイピアのような細身の氷の剣が両手に出現
する。その際、牽制程度の氷弾幕が飛ぶ。
使用者は龍夜。

はい、少し伏線を張りました。
回収は、わりと早いかも(*・∀・*)ノ
あ、ドライグとアルビオンは、ハイスクールDxDの
時系列の後という設定ですので、和解してます。
もしよければ、感想、評価、スペカのアイデアを、
よろしくお願いします。
それでは、次回もお楽しみに!


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紅霧異変~二天龍の覚醒~
出現、魔性の赤い霧


どうも、死にたがりの道化(ピエロ)です。
この章からは、視点変更と場所変更を使っていきます。
(何も書いてない話は、龍夜視点です)
それでは、本編どうぞ。


~?視点~

 

《???》

 

?「始めるのね、レミィ」

?「とうとうお嬢様の悲願が達成されるの

ですね」

?「ええ」

 

私が手をあげると同時に、赤い霧が空を

覆い始める。

 

?(これが成功すれば、あの子も…)

 

?「どうされましたか?お嬢様」

?「なんでもないわ。さあ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私たちの『異変』を始めましょう」

 

~?視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~龍夜視点~

 

《博麗神社》

 

俺が幻想郷に来て、3ヶ月が経った。

あれから霊夢に修行をつけてもらい、魔理沙に

魔法を教わり、魔理沙と互角に戦えるくらいには強くなった。もっとも、まだ神器は目覚めないのだが。

なんだかんだで、空も飛べるようになった。

…のはいいんだが…

 

 

霊夢「龍夜ー。人里に食材買いに行ってきて」

龍夜「このくそ暑い時に…分かったよ…」

 

 

それに比例して、霊夢にこきつかわれる頻度や

仕事の難易度も増えたんだ!

もう7月末だぞ!?めっちゃ暑くなる時期

だぞ!?それなのに本人は和室で左うちわだ!

 

龍夜(でも断れないんだよな…一応、住まわして

もらってるわけだから)

 

龍夜「行ってきます」

霊夢「行ってらっしゃい」

 

 

 

少年移動中…

 

 

 

《人里》

 

龍夜「えっと、買うものは…」

 

 

トマト、きゅうり、スイカ、酒…

ほとんど夏野菜かよ!ん?

 

 

『追伸:安売りしてないお肉なんか買ったら、

夢想封印だからね。 霊夢』

 

逆に言えば安売りの肉買ってこいってことか。

あれ、急に薄暗く……え?

 

龍夜「空が…」

 

 

空を見上げると、さっきまで真っ青だった空が、血のように赤く染まっていた。

 

龍夜(…霧か、これ。でもこの霧…微量に魔力を

含んでる!)

 

もう買い物どころじゃない!ひとまず、博麗神社へ戻ろう!

 

「スペルカード!

帰還『リターンオブハクレイ』!」

 

 

もしもの時にと霊夢に渡された、博麗神社に一瞬で戻れるスペカ、使わせてもらう!

 

~龍夜視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~霊夢視点~

 

《博麗神社》

 

霊夢「暑い~…」

 

龍夜に買い物を頼んだ後、私は暑さでバテていた。

この巫女服、脇が開いてるから他の服に比べたら風通しがいいんだけど、暑いものは暑い。

 

霊夢「あ~。せめて少しでも雲が出てたら、いくらかマシだったかもしれないのに」

 

 

こんなどうにもならないことを呟いていると、いきなり薄暗くなる。

 

霊夢「あら?涼しくなってきたわ。……え?」

 

 

急な気温の変化に驚いて空を見上げると、血のように赤い霧が、空を覆い隠していた。

 

霊夢(何よあれ…しかも微量の魔力入りじゃない)

 

龍夜「霊夢!」

 

突然、境内に陰陽の陣が現れ、龍夜が戻ってくる。

リターンオブハクレイを使ったらしい。

 

龍夜「霊夢、空が…」

霊夢「分かってる。これは間違いなくー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『異変』よ」




お気づきの方もいるかもしれませんが、この小説の霊夢はフラグ建築士です。
それでは、次回もお楽しみに!


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凍る湖と紅い館(と⑨)

どうも、死にたがりの道化(ピエロ)です。
今回の話は…正直あんまり自信がないです。
それでは、本編どうぞ。


《博麗神社》

 

霊夢「さて、異変調査に行きましょうか…」

龍夜「めっちゃ嫌そうだな」

霊夢「そりゃ嫌よ、面倒くさい」

龍夜「お前、異変解決者じゃないのかよ…」

 

あれから、霊夢はお札やら封魔針やら持てるだけ

持って、フル装備で異変解決に挑むみたいだが…

 

龍夜(俺的には、早く日向ぼっこしたいから、

とっとと解決してほしいんだけどな…やる気

なさそう)

 

龍夜「そうだ、俺も行くよ。能力持ちだし」

霊夢「っ…いいわよ、止めても聞かないだろうし。でも…死なないでよ」

龍夜「?ああ、分かった」

 

何だ?…一瞬、霊夢の表情が暗くなったような……

 

霊夢「じゃあ、行きましょうか」

 

……気のせいか。

 

龍夜「心当たりはあるのか?」

霊夢「ないわよそんなの。勘よ、勘」

龍夜「不安しかねぇ…」

 

 

 

少年少女飛行中…

 

 

 

《霧の湖》

 

魔理沙「霊夢~!龍夜~!」

 

霊夢の勘にしたがって、あてもなくさまよって

いると、魔理沙が手を振りながら飛んで来た。

 

龍夜「魔理沙か。そういえば、魔理沙も異変

解決者だったな」

魔理沙「ああ、今から博麗神社に向かうところ

だったんだ」

龍夜「じゃあここで会って良かったな。また

突っ込んで来たら、今度はO☆HA☆NA☆SHIレベル

では済まなかったからなあ(黒笑)」

魔理沙「ここに悪魔がいる…」

龍夜・霊夢「「いやあれはお前が悪い」」

魔理沙「なんでこういう時だけハモるんだ!?」

龍夜「悪い悪い。でもそんなことより、もっと

おかしい事がある」

魔理沙「なんだ?」

龍夜「それはな………今夏なのに湖がカッチコチ

に凍ってることだ!」

 

 

そう、赤い霧で太陽が隠れ、少し涼しくなった

とはいえ、今は真夏だ。なのに…

あり得ないっつーの!

 

霊夢「なるほど、言われて見れば確かに変ね」

龍夜「逆になぜ言われるまで気づかなかった!?」

霊夢「いや、だってここ幻想郷だし」

 

納得してしまう自分が嫌になる……

 

魔理沙「いやいや、幻想郷でもそんな非常識な

こと、自然には起こらないって!」

龍夜「そのくらいの常識があって助かった。でも、

それじゃあ原因はいったい何d「こら~!」!?」

 

声のする方を見ると、水色のちっちゃい…妖精?

が飛んで来た。

 

?「ここはアタイの縄張りだ!帰れ!」

龍夜「お前、誰?」

?「アタイはサイキョーの妖精、チルノだ!」

龍夜「真夏の湖をカッチコチに凍らせるぐらい

には最強みたいだ」

チルノ「ふっふ~ん、すごいだろ(ドヤ顔)!

アタイが本気出せば、あんたたちなんてすぐに

凍らせられるけど、見逃してやるから早く帰れ!」

 

……こいつ、チョロいタイプだな。

 

龍夜「そうもいかないからなあ。この霧の

原因を調べなきゃいけなくてな。最強の妖精様

は、何か知らないか?」

チルノ「ああ、それならそこにある紅い建物から

出てるみたいだぞ(照れ)」

龍夜「なるほど…そこまで行きたいから、

ちょっとだけここ通ってもいいか?」

チルノ「特別に許可してやるぞ!気をつけてな!」

龍夜「ああ、ありがとうな」

 

 

 

少年少女飛行中…

 

 

 

やっぱりチョロかった。

 

魔理沙「お前、丸め込むの上手いな」

龍夜「単純にあいつがチョロいだけだ」

魔理沙「まあ、確かに(笑)」

霊夢「私達からしたら、めんどくさいだけなのよね」

龍夜「そうか。それよりも、見えてきたぞ」

 

 

さあ、異変解決開始だ!




この小説のチルノは、おだてると弱いタイプです。
それでは、次回もお楽しみに!


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完全で瀟酒な従者 …と居眠り門番

作者「どうも、死にたがりの道化(ピエロ)です。
実は私、執筆中にあることに気がつきました。
それは…他の作者に比べて、文字数が極端に
少ないということです!」
龍夜「今更だな」
作者「うるさいよ!あ、今回から会話形式を採用
してみました。前の方が良かったと思う人は、
感想で教えてください」
龍夜「感想稼ぎはいいから、本題に入れ」
作者「分かりましたよ…それで、文字数の問題で
散々悩んだ結果、読者に決めてもらう事に
しました。このままの方が読みやすくていいか、
もっと文字数を増やして欲しいか、感想で教えて
ください」
龍夜「結局感想稼ぎかよ!」
作者「違いますよ!純粋に、読者がどう思ってる
か知りたいんです!」
龍夜「そうかよ…」
作者「では、よろしくお願いします!」


《紅魔館 正門》

 

?「zzz…」

龍夜「…こいつ、門番か?こんなに意味ない門番

は初めてなんだが」

 

チルノに教えてもらった館に着いたはいいが、

その門の前で、龍の字が書かれた帽子をかぶった

チャイナ服の女が寝ていた。何この意味不明な

状況。

 

 

霊夢「いいじゃない。こっちにとっては良いこと

ずくめよ」

魔理沙「だな。さっさと中に入ろうぜ」

龍夜「それでいいのか…?」

 

そうやって門番(?)を無視して通ろうとするが。

 

 

ヒュ!

 

 

龍夜「!…やっぱそう簡単にはいかないよな!」

 

だいたい予測はできたが、凄まじい威力の蹴りが

飛んで来た。それをなんとか防ぐが、腕がかなり

痺れる。

 

?「ここから先は、この紅美鈴《ホン メイリン》

が通しませんよ!」

龍夜「普通そうなるよな…でも、こっちも暇じゃ

ないんでな、これで遊んでな!

射符『暴走する乱射魔』!

結界『リフレクトバリア』!

速符『スターブレイク』!」

美鈴「えっ!?」

霊夢・魔理沙「「嘘でしょ(だろ)!?」」

 

俺が3枚のスペカを唱えると、美鈴の周りを結界

が包み、さらにその周りを大型の弾幕が

飛び交い、結界の中で弾幕やレーザーが不規則に

飛び交い始めた。おまけに結界で跳ね返って

さらに予測不能になる。

 

美鈴「ちょっとぉぉ!容赦無さすぎません!?」

龍夜「知らんな。それと、結界壊したら外の弾幕

が大☆爆☆発するからな」

美鈴「あなたは悪魔か!」

龍夜「妖怪に言われたくはないな」

美鈴「うっ…てギャアアア!」

 

 

ドカッ!バキッ!トゥーー(よくあるマスパ音)!

 

 

龍夜「…一瞬でも油断したら連鎖的に全部当たる

に決まってるだろ。さあ、行こうぜ」

霊夢・魔理沙「「…鬼畜すぎ」」

龍夜「いや…だって、ああでもしないと多分

勝てないし…」

 

 

 

ちょっとカット

 

 

 

《紅魔館 エントランス》

 

いざ入ったはいいけど…

 

龍夜「あの外観でこの広さはおかしいだろ」

霊夢「そうね。誰かの能力が作用してる

のかしら?面倒くさいわね」

?「あら、それはすいません」

 

 

シュ!

 

 

龍夜「!?氷符『ソードフリーザー』!」

霊夢「!封魔針!」

 

 

キンキンキンキン!

 

 

いきなり飛んで来たナイフを、俺は氷の剣で、

霊夢は封魔針で弾く。

 

龍夜「誰だ!」

 

飛んで来た方を見ると、ナイフと懐中時計を

持った銀髪のメイドがいた。

 

?「人に名前を訪ねる時は、自分から名乗るのが

礼儀でしょうに…

私は十六夜 咲夜《いざよい さくや》。この館、

紅魔館のメイド長です。以後、お見知りおきを。

と言っても、すぐにお別れですが」

龍夜「だいたい予想はつくが、どういう意味だ?」

咲夜「決まっているでしょう。侵入者を排除

するんですよ」

龍夜「やっぱそうなるよなぁ…でも、こっちも

排除されるわけにはいかないんでな!

俺は神代龍夜だ!覚えておけ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍夜「そういえば、魔理沙はどこ行った?」

霊夢「『黒幕は大体地下にいるもんだ!』って、

さっき一人で突っ込んでいったわ…」

龍夜「魔理沙ぁぁぁ!」




スペカ説明

射符「暴走する乱射魔」
オリスペカ。
弾幕・レーザーを不規則に乱射しまくる技。
以外に避けにくいが、運が悪いと一発も当たらない。
使用者は龍夜。

結界「リフレクトバリア」
オリスペカ。
弾幕・レーザーを反射する結界を張る。が、
バリアにしては強度が低いので、防御には向かない。
使用者は龍夜。

速符「スターブレイク」
募集スペカ。
大きめの魔力弾を5つ、かなりのスピードで撃つ技。
シンプルだが扱いやすい。
使用者は龍夜。

美鈴「なんですか、あのタイトルと
私の扱いは!?」
作者「エーナンノコトカナー」
龍夜「次回もお楽しみに!」
作者「私の台詞!」


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紅を蝕む狂

作者「どうも、死にたがりの道化(ピエロ)です。
投稿が遅れて申し訳ありません…。
期末テストなんてサイテー!
そしてお気に入り十五件ありがとうございます(≧▽≦)」


~龍夜視点~

 

《紅魔館 エントランス》

 

龍夜「…霊夢、咲夜の相手任せていいか?」

霊夢「え?」

龍夜「多分、あいつの能力は時間か空間に

関係する能力だ。霊夢は、そういう能力の相手

でも問題ないだろ? 」

霊夢「え、ええ。でもどうして分かるの?」

龍夜「あいつ、館の広さがおかしいのは自分の

能力のせいだって認めたろ?それに加えてさっき

の瞬間移動だ。だったらそういう能力だと考える

のが妥当だろ」

霊夢「あんた…観察力凄いわね」

龍夜「…それはおいといて、魔理沙をほっといた

ら何するか分からないから、俺が追いかける。

この場は霊夢に任せたいって話だ」

霊夢「あんたは母親か。って言いたいところ

だけど、間違いなく何かしでかしそうだものね。

いいわよ、ここは任せて行きなさい」

龍夜「感謝する!」

 

早く追い付かないとな!

 

~龍夜視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~霊夢視点~

 

霊夢「追いかけないのね」

 

咲夜と名乗ったメイドは、意外にも直立不動だった。

 

咲夜「ええ。だって、順番が変わっただけです

もの。二人とも始末するのには、変わり

ありませんわ」

霊夢「ずいぶん舐められたものね…いいわ。

博麗の巫女の力、見せてあげる!」

咲夜「ふふ…返り討ちですわ!

奇術『ミスディレクション』!」

 

咲夜がそう宣言すると同時に、ざっと四十本ほど

ナイフが飛んでくる。

 

霊夢「ふっ!」

 

当然、全部避けるけどね!

 

 

咲夜「なかなかやるわね。普通なら、さっきので

仕留められるのに」

霊夢「博麗の巫女なら、これくらい普通よ?」

咲夜「そうですか。ならこっちも本気を…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「境符『正気と狂気の天秤』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…出し…ッグ!?」

霊夢「…?」

 

 

突然、咲夜や周りにいた…妖精メイド?たちが、

胸を押さえて苦しみ始める。

 

 

咲夜「が…ア…」

 

 

だんだんと、赤黒いオーラが彼女らを飲み込んで

いく。

そして、やがて()()に完全に飲み込まれ、

そこにいたのは、

 

 

咲夜(狂化)「キヒャ…ヒャ…ヒャハハハハ!」

 

白目を黒く、黒目を赤く染め、赤黒いオーラを

纏った、まさしく「狂気」の化身だった。

 

 

霊夢(!?何がどうなってんのよ!…え?)

 

 

彼女らのオーラでカーテンが吹き飛び、窓から

見えたのは、紅魔館全体を包む黒い結界だった。

 

咲夜(狂化)「ヒャア!」

霊夢「っ!…速い!」

咲夜(狂化)「ヒャヒャヒャヒャ!」

 

 

キンキンキンキン!

 

 

狂気に飲まれたことで身体のリミッターが外れた

のか、さっきまでとは比べ物にならないスピード

で攻めてくる。

ナイフ投げや能力の使用はしなくなったけど、

身体能力が高すぎて意味がない。

 

霊夢「くっ…こんなところで無駄に体力を使う訳

にもいけないし、悪いけど決めさせてもらうわ!

神霊『夢想天印』!」

 

発動したと同時に、私の体は少し透き通り、

陰陽玉が四つ、私の周りに出現する。

 

咲夜(狂化)「ヒャヒャヒャ…ヒャ?」

 

 

スカスカスカスカ。

 

 

霊夢「残念。夢想天印を発動した私には、物理

攻撃は効かないのよ。…って聞こえてないか」

咲夜(狂化)「キヒャヒャヒャ!」

霊夢「悪いけど…これで終わりよ!」

 

私の周りの陰陽玉から、凄まじい量の弾幕が

放たれる。

 

咲夜(狂化)「ギャアアアアア!」

霊夢「ふう。にしても…なんだったの?あの変化

は…待って!外の結界は!?」

 

そう、外の結界はまだ健在なのだ。

どんな効果なのか分からないけど、危険なのは間違いない。

 

霊夢「じゃあ…龍夜と魔理沙が危ない!」

 

間に合って!

 

~霊夢視点 終了~




スペカ紹介

境符「正気と狂気の天秤」
黒い結界を生み出し、その中にいる者を狂気化
させるスペルカード。
元から狂気を持つ者は、その力を増し、それぞれ異なる反応を示す。
精神力が異常に強い者、浄化の力を持つ者には
効果がない。
使用者は不明。

神霊「夢想天印」
夢想封印と夢想天生の中間のスペルカード。
物理攻撃のみ無効化できる。
弾幕の量は、夢想封印よりかなり多く、
夢想天生より少し少ない。
使用者は霊夢。

次回もお楽しみに!


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狂気に捕らわれた賢者

作者「本当にすいませんでしたぁ!(土下座)」
龍夜「何だいきなり!?」
作者「今までの話で、キャラの容姿の描写を
入れるのを忘れてました!東方を知らない
読者様、本当に申し訳ありませんでした!」
龍夜「アホかぁぁ!てかそれって、小説として
どうなんだよ!?」
作者「ダメですね」
龍夜「開き直るな!」
作者「すいません!全話編集し直したので、
許してください!」
龍夜「…まあ、こんな先行きが超心配のバカが
書く小説ですが、これからも応援よろしくお願い
します。それでは、本編どうぞ」


霊夢が咲夜を倒し、二人を追いかけ始めた頃、

龍夜は…走っている!

 

龍夜「周りの妖精たちがいきなり変になるし、

なんなんだよこれは!?」

 

 

 

 

~魔理沙視点~

 

《紅魔館 大図書館》

 

さて、こういう時はだいたい地下に敵がいると

思って来てみたが…

 

魔理沙「まさか図書館があるとは!見たことない

魔導書もたくさんあるし…ラッキー!」

 

?「あら、こんなところにお客さん?」

魔理沙「? 誰だ?」

 

そこにいたのは、紫の髪の、寝間着みたいな

ゆったりした服を着た女だった。

かなりの魔力を感じるから、多分魔女だな。

 

?「私はこの図書館の主、

パチュリー・ノーレッジよ」

魔理沙「そうか。私は魔理沙だ」

パチュリー「いや、さりげなく本を取らないで

くれる?ここは貸し出しはしてないのよ」

魔理沙「ケチ臭いこというなよ。ちょっと借りる

だけだって。死ぬまでな」

パチュリー「さりげなく泥棒宣言しないで、

さっさと返しなさい!」

 

言うが速いか、パチュリーは紫の弾幕を撃って

くる。

 

魔理沙「おっと!」

 

避けるけどな。

 

魔理沙「いきなり弾幕はないんじゃないか?」

パチュリー「侵入者に言われたくないわ」

魔理沙「やっぱばれてたか」

?「ちょっとパチュリー様~、待ってくださいよ~!」

 

後ろから、赤い髪の、頭と背中に蝙蝠のような

羽を持った女が走って来た。

 

?「いきなり移動魔法を使うのはやめてって

言ってるじゃないですか!」

パチュリー「歩くの面倒くさいじゃない。それに

侵入者いるし」

?「あっ本当だ!侵入者め、この

小悪魔《こあくま》が成敗します!」

パチュリー「いや、多分貴女じゃ無理よ?

かなり強い魔力を感じるし」

小悪魔「そんな!?」

魔理沙「…お前ら、なに漫才やってるんだ?」

パチュリー「うるさい。こぁ、いつものお願い」

小悪魔「は、はい!はぁ~…!」

 

小悪魔って奴が目を閉じると、パチュリーの体が

光りだし、感じる魔力が強くなる。

 

パチュリー「これは、対象者の魔力を増加する、

こぁの得意技よ。二人で戦うより、私の魔力を

底上げする方が、効率がいいからね」

魔理沙「そういう事か。じゃ、さっさと倒して

本を借りさ(盗ま)せてもらうぜ!」

パチュリー「じゃって何よ?正直面倒くさい

けど、泥棒は追い…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「境符『正気と狂気の天秤』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…払う…ッ!?」

魔理沙「? なんだ…グッ!?」

 

突然、とても嫌な感じの()()が襲ってきて、

うずくまる。パチュリーと小悪魔も、

胸を押さえて苦しそうだ。

 

魔理沙(なんだ…このッ…何かヤバい物が

体に…心に入ってきてるような感覚はッ…!?)

 

やがて、パチュリーと小悪魔の体から、赤黒い

オーラが出始め、彼女らを飲み込み始める。

小悪魔は、魔力を譲り渡して限界が来たのか、

完全に飲み込まれる前に倒れ、パチュリーは、

 

パチュリー(狂化)「ふふ…あはは!体が軽い…

とってもいい気分だわ…」

 

完全に飲み込まれ、パチュリーじゃない何かへと

変わった。そして私からも、同じオーラが

出ているのが分かる。

 

魔理沙(…私も、私じゃ…なくなっチゃうノかな?

……意シキが…遠くナル………

………イ……ヤ………)

 

龍夜「魔理沙!」

 

扉を蹴飛ばし、龍夜が勢いよく駆け込んでくる。

 

魔理沙(…リュウ…ヤ………?)

 

龍夜「! おい、しっかりしろ!

お前は魔理沙だろうが!どんなことでも笑って

乗りきる、霧雨魔理沙だろうが!

俺の自慢の師匠は、こんなところでくたばる奴

じゃないだろ!」

 

魔理沙(……そウダ……私ハ、霧雨魔理沙だ……

それ以外の、何者でもない………!

私の中から……出ていけ!)

 

魔理沙「……あああぁぁぁぁあ!」

 

龍夜「!?」

 

私の体から赤黒いオーラが吹き飛び、辺りの物を

吹き飛ばす。

もう、嫌な感覚は感じない。むしろ、体から力が

溢れてくる。

 

魔理沙「…心配かけて悪かったな。もう大丈夫だ」

龍夜「…全くだ!弟子にあんまり心配させんな

っての!」

魔理沙「だから悪かったって。それは後にすると

して、さあ…第二ラウンド始めようぜ!」




作者「説明すると、魔理沙は、持ち前の根性で、
狂気を克服し、自らの魔力に変換しました。
え?狂龍ウイルス?何のことやら。
後、狂気化パチュリーが片言じゃないのは、
賢者のため、狂気化しても知能が失われなかった
からです。
それでは、次回もお楽しみに!」

※活動報告で、私の作者名についての意見を
募集しております。よろしければ、協力
よろしくお願いいたします。


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パチュリーの奥の手、()せろ師弟の絆

作者「どうも、死にたがりの道化(今のところは)
です。昨日はメリークリスマス!私は今年も
ぼっちですよ……( ;ω;)
クリスマスとかお正月の特別編は、
今回はやりません。理由は、そういうのをできる
ほどキャラが出てないからです。
それでは、本編どうぞ」


~魔理沙視点~

 

《紅魔館 大図書館》

 

魔理沙「さあ…第二ラウンド始めようぜ!」

パチュリー(狂化)「ええ、始めましょう…貴女

たちの命の最終ラウンドを!」

龍夜「俺たちはまだ死なねぇよ!勝つのは、

俺たちだ!」

 

龍夜のその言葉と共に、弾幕と魔法の勝負が

始まった。

私の星型の虹色の魔力弾、龍夜の鱗型の蒼い

魔力弾、パチュリーの七つの属性の魔力弾が

飛び交い、ぶつかり合う。だが、パチュリーの

弾幕は狂気によって黒く塗りつぶされ強化

されていて、だんだんとこっちが押されていく。

 

龍夜「ッ…!魔力弾では威力が足りないか…!」

魔理沙「狂気ってこんなに強いのかよ…!?」

パチュリー(狂化)「そろそろ楽にしてあげるわ…

燃え尽きなさい…

狂日&狂火符『ブラックサン』!」

 

パチュリーがスペカを使うと、黒い炎弾幕が

集まり、黒い太陽を形成して襲いかかってくる。

おまけに、太陽から黒い炎弾幕が出続けるため、

避けることも難しい。

……避けられないなら、破るだけだ!

 

魔理沙「あいにく、諦めが悪い性分でな!

くらえ!魔砲『ファイナルスパーク』!

龍夜「それでこそ俺の師匠だ!

神霊『アマテラス』!」

 

私は八卦呂から極太のマスパを、龍夜は

ブラックサンを太陽の色に戻したような弾幕を

放つ。

 

魔理沙・龍夜「「はぁぁぁぁぁ!!」」

 

バリバリバリバリ……バシュン!

 

パチュリー(狂化)「なに!?」サッ

 

この一撃は、ブラックサンを打ち破り、

パチュリーに矛先を向ける。避けられて

しまったが。

 

パチュリー(狂化)「……………」

 

パチュリーは、しばらく呆気にとられた顔をして

いたが、その後、口をニヤリと歪ませる。

 

パチュリー(狂化)「面白いじゃない……いいわ、

全力で貴女たちを潰してあげる!

狂金符『マッドネスドラゴン』!

禁符『人魔融合』!」

 

発動と共に、パチュリーの体と足元に魔法陣が

出現し、足元の方から、赤い眼を持った黒龍型の

弾幕集合体が現れ、

 

術者であるパチュリーに、激突した。

 

魔理沙「えっ……ええ!?」

龍夜「!? 何を……!?」

パチュリー「……あああァァああアア!」

魔理沙・龍夜「「!!!!!!」

 

なんと、激突して弾けた黒龍は、パチュリーを

中心として復活を始めた。

 

魔理沙「おいおい……マジかよ……!」

龍夜「…全力ってそっち系かよ…」

パチュリー(狂化)「…魔力を自身と融合し、怪物

を生み出す禁術よ。さあ来なさい…全てを

喰らってあげるから…!」グオオオオオオッ!

 

ちょっと……ヤバいことになってきたぜ……!

 

~魔理沙視点 終了~

 

~龍夜視点~

 

マジかよ……弾幕と融合するって……

おまけに……

 

パチュリー(狂化)「あははハハ!粉砕!玉砕!

大喝采ィィ!」

 

なんか危なそうな暴れっぷりだよ!

止めないといけない気がする!

 

龍夜「これなら……どうだ!」

魔理沙「デカくなっても、倒すことは変わらない

ぜ!魔符『スターダストレヴァリエ』!」

 

俺は霊力弾と神力弾を、魔理沙は巨大な星型弾を

撃ちまくる。

………が。

 

パチュリー(狂化)「無駄無駄無駄無駄無駄ァ!

黒龍に阻まれて、私までは届かないのよ!」

龍夜「さっきから危ないセリフが多過ぎ

だぁぁ!」

魔理沙「………?」

龍夜「…いや、何でもない」

 

どうする……この状況を打破する方法……

! ある……成功するかは分からないが…

やるしかない!

 

龍夜「魔理沙!俺が隙をつくるから、デカいの

一発放って怯ませてくれ!」

魔理沙「分かった!」

パチュリー(狂化)「何をしようと無駄よ!

死になさい!」

 

パチュリーは黒龍の足で踏み潰そうとしてくる。

……こういう大振りな攻撃を待ってたんだよ!

 

龍夜「炎壁『ボルケイドウォール』!」

パチュリー(狂化)「!?」

 

ガキィィィィン!

 

スペカでつくった炎の壁が、黒龍の足を弾く。

その反動で、パチュリーはバランスを崩す。

 

パチュリー(狂化)「くっ……!」

龍夜「その巨体じゃあ、一度崩れたバランスを

持ち直すことはできないだろ!行け、魔理沙!」

魔理沙「任せとけ!

彗星『ブレイジングスター』!」

 

魔理沙は、箒に八卦呂を取り付け、そのまま

フルパワーのマスパの勢いで黒龍の頭に

突っ込んだ。

 

パチュリー(狂化)「ッ!……効きもしない攻撃を

ちまちまと……!」

龍夜「その余裕を無くしてやるよ!」

 

…一瞬でいい……力を貸してくれ……

アルビオン!

 

龍夜「魔符『エナジードレイン』!」

パチュリー(狂化)「何を……!?」

龍夜「はぁぁぁぁぁぁ!」

 

スペカの発動と共に、周りに風が吹き荒れ、黒龍

の体から黒い魔力が徐々に外に漏れ、俺の周りに

集まり始める。後で魔理沙に聞いた話だが、

この時俺の背中に一瞬、白い翼が見えたという。

 

パチュリー(狂化)「嘘!?……やらせるもんです

か!」

魔理沙「おっとこっちは通行止めだ!

恋符『マシンガンスパーク』!」

パチュリー(狂化)「ッ!」

 

当然、おとなしく魔力を抜かせてはくれないが、

魔理沙が小さいレーザーを撃ちまくって足止め

する。

 

龍夜「ぐっ!?ぐぁぁぁぁぁ!?」

 

やがて黒い魔力は、俺の体に吸収され始めるが、

想像以上にッ……キッツい……!

 

龍夜(気持ち悪い……入ってくる度、俺の体が

喰われるみたいだ……!)

 

まあ、魔力が狂気に塗りつぶされているから、

気持ち悪いだけだと思うが。

でも……やるしかないんだよ!

 

龍夜「ぐっ……はぁぁぁぁぁぁ!」

 

やがて、黒い魔力は黒龍の形を保てなくなり、

霧散した。

 

龍夜「はぁ……はぁ……」

魔理沙「やったぜ龍夜!黒龍を引き剥がした!」

パチュリー(狂化)「……やってくれたわね……

もう許さない……!魂まで灰にしてあげる!」

 

キレたパチュリーは、両手を前で合わせる。

そこに、特大サイズの魔法陣が出現し、

とてつもない量の魔力が集中する。

 

龍夜「いいぜ……次で決めてやるよ……!」

魔理沙「あれやるか、龍夜?」ニヤッ

龍夜「! ああ、やるか!」ニヤッ

 

俺と魔理沙は、俺は右手を、魔理沙は左手を

使って、八卦呂を()()()構えた。

 

魔理沙・龍夜「…………………………」

 

精神を集中し、二人の意識と魔力を同調させ、

その全てを八卦呂にこめる。

 

キィィィィィィィィン

 

パチュリー(狂化)「消えなさい!

日月火水木金土符『真・賢者の石』!」

魔理沙・龍夜「「これで決める!

重奏『ユナイトマスタースパーク』!」」

 

ドギュゥゥゥゥゥゥン!

 

パチュリーが放った虹色の、でもどこか黒が

混じったみたいに禍々しい極大の光と、

俺たちが放った融合マスパがぶつかり合う。

 

パチュリー(狂化)「無駄よ!これは七つの属性

全てを合わせた魔法の完成形!これを越える魔法

なんてあるわけないわ!」

魔理沙・龍夜「「………それでも………」」

 

 

「「勝たなきゃいけないんだよ!」」

 

 

パチュリー(狂化)「嘘!?押され……」

魔理沙・龍夜「「はぁぁぁぁぁぁ!」」

パチュリー(狂化)「きゃああああああ!?」

 

ドギュゥゥゥゥゥゥン!

 

パチュリー「むきゅ~……」

龍夜「……勝った……」

魔理沙「やったな!」

龍夜「ああ!」

 

ふ~…ギリギリ勝てた……

 

魔理沙「しっかし、お前って見かけによらず大胆

だなぁ~?」ニヤニヤ

龍夜「? 何がだ?」

魔理沙「ほら、私を助けてくれた時だよ。

よくあんな恥ずかしいセリフ言えたなぁ~?」

 

そういえば……今思えば、あれ端から見たら

めっちゃ誤解されるじゃん!恥ずかしい!

……でも………

 

龍夜「もう何も………失いたくないんだ」

魔理沙「えっ………?」

 

そう………

もうあんな思いはたくさんだ……

俺はみんなを守る

例え……

どんなことをして、何を敵に回しても……




スペカ紹介

狂日&狂火符「ブラックサン」
オリスペカ。
狂気化時専用。
黒い太陽のような巨大な黒い炎弾で攻撃する。
しかもそこから黒い炎弾幕が出続けるので、
時間が経つほど避けられなくなる。
狂気化してない時でも放てるが、その場合は、
普通に太陽の色の、
「日&火符『バーニングサン』」
となる。
使用者はパチュリー。

狂金符「マッドネスドラゴン」
オリスペカ。
狂気化時専用。
黒い龍型の弾幕集合体を出す。
使用者はパチュリー。

禁符「人魔融合」
オリスペカ。
自身と弾幕を融合し、怪物を生み出す。
と言うよりは、自身を核として弾幕集合体を操る
と言った方が正しい。
そのため、発動条件として、弾幕が明確に何かの
形をしている必要がある。
使用者はパチュリー。

日月火水木金土符「真・賢者の石」
オリスペカ。
ラストワード。
火水木金土符「賢者の石」に日と月の力を
(無理やり)合わせた、パチュリーの魔法の完成形。
狂気化時は体力を気にしないので放てたが、
体が弱い今のパチュリーでは、負担に
耐えられないので放てない。
使用者はもちろんパチュリー。

神霊「アマテラス」
オリスペカ。
前述のバーニングサンとそっくりな技。
が、神力を使っている分、こっちの方が強い。
使用者は龍夜。

炎壁「ボルケイドウォール」
募集スペカ。
文字通り炎の壁。
相手にぶつけることで、攻撃にも使用可能。
使用者は龍夜。

魔符「エナジードレイン」
オリスペカ。
白龍皇の力を不完全に解放したスペカ。
対象者の力を吸収する。
が、不完全なので、余分な力を排出できない
ため、吸収しすぎると体が持たない。

重奏「ユナイトマスタースパーク」
オリスペカ。
龍夜の修行中に魔理沙が言い出した合体技。
二人の魔力を同調させて八卦呂に集中し、
特大のマスパを放つ。
二人の意識が完全に同調しなければ放てない。
使用者は魔理沙と龍夜。

次回もお楽しみに!



作者「活動報告に意見が来ない……( ;ω;)」


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狂った館、"運命"の悪魔と"狂気"の悪魔

作者「どうも、活動報告で申した通り、
死にたがりの道化改め、化道 龍牙です!
明けましておめでとうございます!
今年も、東方紅白龍をよろしくお願いします!」
龍夜「もっと他に言うことないのかお前は」
作者「言いたいことはいろいろあるはずだけど
伝える言葉が見つからないZE☆」
龍夜「だめだこいつ……」
作者「それでは、本編どうぞ!」


龍夜と魔理沙がパチュリーを倒し、なにやら

シリアスな雰囲気になっている頃、霊夢は……

 

 

 

 

~霊夢視点~

 

《紅魔館 ???》

 

霊夢「……ここも違う……ここも違う……!」

 

龍夜と魔理沙を追いかけて走り出したのはいいん

だけど、あのメイド長がおかしくなってから、

この館も変になり始めた。

何かこう……館の広さや部屋の配置が、

めちゃくちゃになった感じ。

…!

 

~回想~

 

龍夜『あいつ、館の広さがおかしいのは自分の

能力のせいだって認めたろ?』

 

霊夢『(能力の使用はしなくなったけど~)』

 

~回想 終了~

 

あの状態は、能力を使用できない様子だった…

そのせいで、館に作用していた能力も制御が

外れて、こんなふうにめちゃくちゃに……

………

 

あ~腹立つ!黒い結界貼った奴見つけたら…

妖怪なら滅す!人間なら、死なない程度に

ブッ潰す……!(鬼巫女)

 

《紅魔館 大図書館》

 

龍夜「!?」ゾクッ

魔理沙「……どうした?」

龍夜「いや、霊夢が何かヤバいオーラ放ってる

気がして……」

魔理沙「?」

 

《紅魔館 ???》

 

まあ、それは後でするとして、問題は……

 

霊夢「結局あの二人どこにいるのよ!?

ここはいったいどこなのよ~!?」

 

もうやけくそよ!勘に任せてしらみつぶしに

探してやるわ!

 

 

ちょっとカット

 

 

《紅魔館 主の部屋》

 

?「いらっしゃい、博麗の巫女」

 

ど う し て こ う な っ た

 

あれから勘で一部屋一部屋調べてたら、

ドアノブカバーみたいなナイトキャップかぶって

ピンクの服を着た子供がドヤ顔で玉座に

座ってた。

しかも蝙蝠みたいな羽あるから絶対妖怪。

 

?「私はこの館の主、レミリア・スカーレット。

貴女が来る運命が、私には見えていたわ」

霊夢「運命?」

レミリア「ええ。私の能力は、

《運命を操る程度の能力》なのよ」

霊夢「私よりチートじゃない!」

レミリア「といっても、未来予知をしたりできる

だけよ。運命を自由に操れるほど、私に力はない

わ」

 

あったら反則レベルだ。

そんな能力、龍神様だって持ってるかどうか。

 

霊夢「そういえば、あんたはあの黒い結界の影響

を受けてないのね」

レミリア「ええ。誇り高き吸血鬼が、あんなのに

負けてたまるもんですか。それに、この程度の

術に勝てないようじゃ、運命なんて見られない

わよ」

 

……遠い目をしている。

よほど辛い運命でも見たことがあるのかしら?

 

霊夢「まあ、そういうことはおいといて、

あんたがこの異変の首謀者…ってことでいいの

かしら?」

レミリア「ええ。吸血鬼にとって、日光は毒です

もの」

霊夢「えっ!?それって大変じゃない!

日向ぼっこができないなんて、人生…妖生?の

半分は損してるわよ!?」

レミリア「えっ?じゃあ、異変見逃して

くれる?」

霊夢「それとこれとは話が別よ」

レミリア「やっぱり……まあいいわ」

 

そういうと、レミリアは不意に天井を壊す。

外はいつの間にか夜になっていて、黒い結界の

向こうに、霧で紅く染まった月が見えた。

 

レミリア「さて、こんなに月が紅いから…」

霊夢「はあ、こんなに月が紅いのに…」

 

「楽しい夜になりそうね!」

「面倒な夜になりそうね!」

 

霊夢(………お腹が減った)

 

~霊夢視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~龍夜視点~

 

《紅魔館 地下》

 

パチュリーを倒して、さらに地下に進んでいる

のだが………………………

気まずい。

シリアスな雰囲気のせいで気まずい!

 

龍夜「………」

魔理沙「………」

 

静寂が辛い!

何でもいいから音!音が欲しい!

……ん?

 

龍夜「何だあれ……?」

 

そこには、石で出来た重そうな扉があったが、

問題なのは、()()()()()()()()()()()()()()()

ことだ。

 

魔理沙「この鎖……封印魔法が仕込んである」

龍夜「マジかよ……どんな奴が中にいるんだ?」

?「誰か……いるの?」

 

扉の奥から、寂しげな声がする。

 

?「この気配……お姉さまでもパチュリーでも

こぁでも美鈴でも咲夜でもない」

龍夜「ああ、ちょっと用事があってここに

来たんだ。俺は神代龍夜だ」

魔理沙「私は霧雨魔理沙だぜ」

?「……私はフラン、

フランドール・スカーレット」

龍夜「フランか。フランは、何でこんなところに

いるんだ?」

フラン「……私の、能力のせいなの」

魔理沙「どんな能力なんだ?」

フラン「………《ありとあらゆるものを破壊する

程度の能力》」

龍夜・魔理沙「「!?」」

 

なんだそのチート能力……

 

フラン「やっぱり、嫌だよね…

こんな危n「かっ…」?」

龍夜「かっけええ!」

フラン「え…………?」

龍夜「何だその響き!かっこよすぎる!」

魔理沙「確かに強そうだな。うらやましいかも」

フラン「………ありがとう」

龍夜「しかし、扉越しに話すのは慣れないな…

そこから出る方法はないのか?」

フラン「その気になれば鎖や扉を壊せるけど…

私を出すのは危ないよ?」

魔理沙「危ないのは能力で、フランじゃない

だろ?大丈夫だって!」

フラン「……………」キュッ

 

バリィィィィィン!

 

なんと、鎖が砕け散り、扉が開いて、

ドアノブカバーのようなナイトキャップを

かぶり、どことなく霊夢の巫女服にも似た

紅白の服を着た、背中に七色の結晶が枝に

ぶら下がったような羽がある金髪の子供が出て

きた。

 

龍夜・魔理沙((か……かわいい!))

 

フラン「えへへ……よろしく、龍夜、魔理沙。

そういえば、二人はどうしてこの館に来たの?」

龍夜「ああ、それは……」

 

 

 

少年少女事情説明中…

 

 

 

フラン「紅い霧……?」

龍夜「ああ、何か知らないか?」

フラン「…多分、お姉さまがやったんだと思う」

魔理沙「お姉さま?」

フラン「私のお姉さまで、この館の主、

レミリア・スカーレット。ちょうど、この部屋の

真上に、お姉さまの部屋があるわ」

龍夜「そうか…」

フラン「…ッ!?」

 

突然、フランが頭を押さえてうずくまる。

 

フラン「やめて……出て来ないで……!」

魔理沙「どうした、フラン?」

フラン「…お願い……早く…逃げて……!」

龍夜「!? 何を言ってるんだフラン!?」

フラン「もう何も…壊したくない…アア…!」

龍夜「……これは……!?」

 

フランの体から、妖精メイドやパチュリーと同じ

赤黒いオーラが出ていた。

 

龍夜(幽閉されてた理由って…これか!?)

 

フラン「グア……グッ……ハ…ハハ…

アハハハハハハハハ!久シブリノおもちゃダァ…

一緒ニ…遊ビマショ?」

魔理沙「! フラン……!」

フラン(狂気)「きゅっトシテ~…」

龍夜「! 避けろ、魔理沙!」

魔理沙「お、おう!」

フラン(狂気)「…どかーん!」

 

ドカァァァァン!

 

さっきまで俺たちがいた場所が、大爆発した。

 

フラン(狂気)「ヘェ…貴方タチハ、ナカナカ長ク

遊ベソウ…!」ニヤッ

龍夜「……マジかよ……!」

 

こうなったら戦うしかない……

絶対元に戻してやるぜ、フラン!

 

~龍夜視点 終了~




作者「気まずいと言いながら、その空気を
一瞬でぶち壊す龍夜君……(笑)」
龍夜「あ?(#^ω^)
ちょっとO☆HA☆NA☆SHIしようか?」
作者「えっちょっ……」



龍牙のLP 9999→4999


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レミリアの本気

作者「どうも、化道 龍牙です。
今回の話は、注意点が三つあります。
ひとつは、今回のレミリアはカリチュマとか
カリスマ(笑)とか呼べません。ガチのカリスマ
です。後、妹共々スペカを一枚魔改造してます。
ひとつは、怨みっ子というホラゲーをプレイした
後のSAN値0の状態で編集したので、文とか
構成とかが変かも知れません。そういうのを発見
したら、感想か誤字報告をお願いします。
ひとつは、霊夢が若干戦闘狂みたいになって
ます。
理由は本編で書いてます。
長い前振り、失礼しました。
それでは、本編どうぞ」


~霊夢視点~

 

《紅魔館 主の部屋》

 

レミリア「紅符『スカーレットシュート』!」

霊夢「霊符『夢想封印』!」

 

レミリアが放った、パワーもスピードもある数発

の紅色の弾幕と、私が放った七色の弾幕が

ぶつかり、相殺する。

 

レミリア「紅符『スカーレットマイスタ』!」

霊夢「符の参『魔浄閃結』!」

 

レミリアは、今度はややスピード寄りの密度の

高い紅い弾幕を放つ。

それを、同じくスピード寄りの光にも見える弾幕

で相殺する。

 

霊夢「まるでいたちごっこね…埒が明かないわ」

レミリア「なかなかやるじゃない…私と互角

なんて。でも、このままではいたちごっこは

終わらない…だから、そろそろ決めさせてもらう

わ。神槍『スピア・ザ・グングニル』!」

 

そういうとレミリアは、紅にも紫にも見える

巨大な光の槍を出現させ、全力で投げてきた。

 

霊夢「そうね…その言葉、リボンを付けて返して

あげる!『夢想天生』!」

 

私の体は半透明になり、陰陽玉が数個、私の

周りを飛び交う。

 

レミリア「終わりだ、博麗の巫女!」

霊夢「無駄よ」スッ

レミリア「何!?」

霊夢「夢想天生を発動した私は、攻撃から

浮いて、どんな攻撃も効かないの」

レミリア「貴女の方がよっぽどチート

じゃない!」

霊夢「じゃなきゃ博麗の巫女は務まらないわ。

終わりよ、ふっ飛びなさい!」

 

私の周りの陰陽玉が、視界を全て覆い尽くす

密度の弾幕を放ち、レミリアを飲み込む。

 

レミリア「キャアアアアア!」

霊夢「勝った……」

レミリア「なんてね!」

霊夢「!?」

 

なんと、レミリアは大ダメージこそ負ったが、

まだ倒れていなかった。

 

霊夢「嘘!?」

レミリア「今のは危なかったわ…でも、私を

倒しきるには少し足りなかった」

霊夢「だったらもう一発……!」

レミリア「無駄よ、もうチャンスはないわ。

今から全力で相手をするから。それと…

その技は無敵ではないってことを教えてあげる」

 

そういうとレミリアは、グングニルを構えた。

 

「神器、全能の神の槍(スピア・ザ・グングニル)………禁手化(バランス・ブレイク)!」

 

グングニルが形を変え、レミリアを包み込み、

卵のようになる。

やがてそれは光を放ち、出てきたのは、

霊夢と同じくらいの伸長になり、紅と黒のドレス

に身を包み、二周りほど大きくなった四枚の羽と

一本の尻尾を持ち、ナイトキャップの代わりに

ティアラのような王冠をかぶった、カリスマと

呼ぶにふさわしい威厳を持ったレミリアだった。

手に持ったグングニルも、光の槍ではなく

紅い実槍となっている。

 

レミリア「この姿になるのは久しぶりだ……

誇っていいぞ、私に本気を出させたのだから」

霊夢「姿だけじゃなく、妖力も上昇してる…!?

何をしたの!?」

レミリア「博麗の巫女は知らないのかしら?

神器……神器(セイクリッド・ギア)のことを」

霊夢「神器!?あれは人間にしか宿らない

はず…!」

レミリア「天然ではね。でも今は、その規則も

乱れに乱れているわ。何百年か昔、イレギュラー

が起こり過ぎたから」

霊夢「イレギュラー?」

レミリア「ええ。ある堕天使が、神器を無理矢理

奪ったり、その当時の堕天使の長が、一人に

複数の神器を宿したり、ある少年たちが、

対となるもののバランスを壊したり……

そんなことが続いたせいで、神器の規則は不安定

になっていったの。今では、宿主が死んでも、

形をとってこの世に残るものも多い。

これもその一種、先祖のものを代々受け継いで

きただけ」

霊夢「ありがとう。疑問が解けてすっきりした

わ。これで心残りなく退治できる!」

 

言うが早いか、先手必勝で夢想天生を叩き込む。

 

レミリア「ああ、ひとつ言い忘れていた。

この槍は神滅具(ロンギヌス)、二つの能力を有す、

神をも殺せる上位神器だということをな!」

 

レミリアは、グングニルで夢想天生の弾幕を

切り裂き、攻撃を仕掛けてきた。

 

霊夢「………!」

 

これを私は、直感でガードする。

が、これが生死を分けた。なぜなら、

 

ガキィィィン!

 

霊夢「!?」

 

夢想天生を発動しているにも関わらず、

()()()()()()()のだから。

 

レミリア「グングニルの能力は適応と加護。

貴女の技に適応し、攻撃が通るようにしたのよ。

ちなみに伸長が伸びたのは、所持者の全盛期の姿

で戦えるという加護の効果よ」

霊夢「やっぱあんたの方がチートよ!それに

さっきは……!」

レミリア「禁手(バランス・ブレイカー)は文字どおり禁じ手……

神器の力の完全解放。本気を出すというのは

こういうことよ!」

 

なんて奴……でも………

 

霊夢「……あははは!」

レミリア「? 何がおかしいの?もしかして、

壊れてしまったのかしら?」

霊夢「いや、私は正常よ。ただ少し嬉しくてね」

レミリア「嬉しい……?」

霊夢「夢想天生は、私の文字どおりの必殺技…

あれを使って、負けたことはなかった。

………そのせいで、対等に戦ったことが

なかった。本気を出したこともなかった。

でも…あんたとなら、本気の勝負ができる!」ニヤッ

レミリア「……面白いことを言うじゃない、

博麗霊夢。これは異変、死ぬのが怖くないの?」

霊夢「少しは怖いけど、博麗の巫女にとって

いまさらよ!」

レミリア「……いいわ。本気の戦いを楽しm」

 

ドカァァァァン!

 

霊夢・レミリア「「!?」」

フラン(狂気)「アハハ!モット激シク

遊ビマショウ!」

龍夜「マジかよ……結構ギリギリなんだけどな!」

魔理沙「こら!弱音吐くな!」

霊夢「魔理沙!?龍夜!?」

レミリア「フラン!?」

 

いきなり壁が爆発したと思えば、レミリアに

なんとなく似ている吸血鬼?と魔理沙と龍夜が

飛び出してきた。

さっきから急展開が多すぎるわよ!

なんなのよ~!?




神器説明

全能の神の槍(スピア・ザ・グングニル)
レミリアが持つ神器。神滅具(ロンギヌス)
神器の規則の乱れにより、所持者が死んでも
消えない現界神器となっている。
レミリアの先祖が、人間から奪ったもの。
永く受け継がれる中で、誰かが事実をねじ曲げて
伝えたため、レミリアは先祖が宿していたものと
思っている。
有する能力は適応と加護。
適応は、敵に適応し、敵の弱点を突いたりと
いった使い方。(緋想の剣に似てるような…)
加護は、所持者の全盛期の姿になれるという
もの。だが、未来は確定していないため、
成長する場合は力まで再現できない。



とある堕天使が、神器を無理矢理奪った
→レイナーレがアーシアの神器を奪ったこと

当時の堕天使の長が、一人に複数の神器を宿した
→アザゼルが、匙元士郎に魔改造を施したこと

とある少年たちが、対となるもののバランスを
壊した→兵藤一誠のディバイディング・ギアや、
木場祐斗の聖魔剣など

次回もお楽しみに!


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ミンナデ遊ビマショ?

作者「どうも、化道 龍牙です。実は私、
最近、なんだかスランプ気味でして、無い文才が
さらに無くなってしまっています。
その中で頑張って投稿したこの話は、内容が
変かも知れません。ご了承ください。
それでは、本編どうぞ」


~龍夜視点~

 

《紅魔館 地下》

 

フラン(狂気)「禁弾『スターボウブレイク』!」

龍夜「おっと!」

魔理沙「どわっ!?」

 

紅い弾幕が飛び交い、館の地下を破壊していく。

魔理沙の弾幕よりよりパワー特化なのに、

スピードも段違いだ。

当たったら終わる無理ゲーじゃねぇか!

さすが幽閉されてただけのことはある!

 

フラン(狂気)「ヘエ…ソコラノ妖精トハ

違ウミタイダネ。ジャア…切リ壊ス!

禁忌『レーヴァテイン』!」

 

フランが握ったのは、巨大な炎の剣。

 

フラン(狂気)「アハハ!壊レチャエ♪」

龍夜「残念ながらそれは出来ないな!

氷符『ソードフリーザー』!」

 

俺は炎に対抗して氷の剣を構える…

が。

 

フラン(狂気)「ソンナ小サナ剣ナンテ

無駄無駄ァ!」

 

パキィィィィン!

 

一瞬で砕け散る。

 

龍夜「嘘だろおい!」ヒュッ

 

ギリギリで避けるが、少し頬と横髪が切れる。

って熱ッ!

 

魔理沙「こっちもかまってくれよ!

魔符『ミルキーウェイ』!」

 

魔理沙がレーザーや星型弾幕を撃ちまくるが、

もはや牽制にもならず、全部避けられてしまう。

 

魔理沙「速っ!?」

フラン(狂気)「ジャア的ヲ増ヤシテ

アゲヨウカ?」

魔理沙「是非ともそうしてもらいたいぜ!」

龍夜「いや魔理沙それフラグ……」

フラン(狂気)「ソレジャア行クヨ~♪

禁忌『フォーオブアカインド』!」

龍夜・魔理沙「………え?」

 

あれー気のせいかなーフランが四人に増えた

ような……

 

フラン(狂気)「「「「サ~テ、次ハドウヤッテ

壊ソウカナ~♪」」」」

 

嘘だろぉぉぉ!?

 

フラン(狂気)「「「「決~メタ♪

禁忌『クランベリートラップ』!」」」」

 

スターボウブレイクより多めの弾幕が、

四方から放たれ、視界を紅く染める。

……あ~もう仕方ない!

 

龍夜「使わないつもりだったんだけどな……!

邪符『喰らい尽くす闇』!」

魔理沙「ちょっ!?闇魔法は危険だから

今は使うなって言ったろ!?」

龍夜「出し惜しみしてる場合か!」

 

闇魔法……魔法の中でも、飛び抜けて強力で、

飛び抜けて危険な魔法。

下手をすれば、術者が魔法に飲まれるため、

魔理沙に使用を禁止されたが……

これくらいの無茶、なんてことない!

発動と共に、底が知れないおぞましい闇が

広がり、辺りを黒く染めていく。

 

フラン(狂気)「アレェ?」

 

やがて闇は、触れたものを取り込み、喰らい、

力を増していく。

弾幕も、分身も、この空間も、この闇には

餌でしかない。

当然、フランのスペルも喰らい、フランは

一人に戻り、弾幕も消える。

何故かレーヴァテインは喰らうことが

出来なかったが。

 

フラン(狂気)「スゴイ!ココマデ遊ベタノハ、

オ姉サマ以来ダヨ!」キュッ

 

バシュン!

 

闇が消える。

形がないものも破壊できるとか、やっぱ

チートだ!

 

フラン(狂気)「ン~ココジャチョット

狭イナ~……」ブンッ!

 

フランがレーヴァテインを振るうと、

その方向にあった天井や壁が爆散した。

その先に見えるのは、霊夢と、紅いドレスの

吸血鬼の姿。

 

霊夢・レミリア「「!?」」

フラン(狂気)「アハハ!モット激シク

遊ビマショウ!」

 

そういうと、フランは霊夢たちがいる部屋へ

飛ぶ。

 

龍夜「マジかよ……結構ギリギリなんだけどな!」

魔理沙「こら!弱音吐くな!」

 

そう言いながら、俺たちも飛ぶ。

 

霊夢「魔理沙!?龍夜!?」

レミリア「フラン!?」

 

龍夜「よう霊夢。悪いが説明は後だ!」

レミリア「貴女がなぜここにいるの、フラン!?

狂気は鎖で封印してたはず……!」

 

紅いドレスの吸血鬼が動揺している。

あいつがレミリアか?

 

魔理沙「あ…あれ狂気の封印魔法だったのか…」

霊夢「レミリア、アイツ誰よ!?」

レミリア「私の妹、フランよ!

狂気を宿してしまったから、地下で

狂気を封印してたんだけど…」

龍夜「悪い、俺たちが出しちまった!

正気に戻すの手伝ってくれ!

あとレミリアって奴後でシバく!」

霊夢「何やってんの!?仕方ないわね!」

レミリア「分かっ……シバくって

どういう意味だ!」

フラン(狂気)「アハハ~遊ビ相手ガ

イッパイダァ~♪」

 

壊す対象が増えて嬉しいのか、フランの口元が

さらに大きく歪む。

 

フラン(狂気)「シカモ、オ姉サマハトッテオキヲ

使ッタミタイダシ、マダマダ簡単ニハ壊レナイ

ヨネ?サア、壊レルマデ夜ヲ楽シミマショウ!」




龍夜「こんな出来だが、あいつ(作者)も頑張って
いるんで、勘弁してやってくれ。
それでは、次回もお楽しみに」


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覚醒、二天龍

作者「どうも、化道 龍牙です。
投稿が遅れて本当に申し訳ありませんでした!
書けない時って、すごくイライラしますね。
あ、今回から、回想の表現を変えます。
(〇『〇〇〇〇』)みたいな感じで。
いちいち~回想~って書くのはめんどくさいので。
それでは、本編どうぞ」


~客観的視点~

 

《紅魔館 主の部屋》

 

フラン(狂気)「アハハ!ミンナ粘ルカラ面白イ!

ヨーシ、モットトバシテイクヨー!」

レミリア「くっ…!」

霊夢「ほんと、強すぎて嫌になるわね……!」

龍夜「まだ本気じゃないのかよ……(汗)」

魔理沙「…ちょっと、ヤバいかもな…」

 

フランの気まぐれで乱戦が始まって数分後、

激しくなるばかりのフランの攻撃に、

龍夜たちは苦戦していた。

だが、互いに押しきれておらず、状況が

変わらないまま、時間だけが過ぎていく。

当然、消費が激しい龍夜たちは、体力的にも

不利になる。

 

龍夜「(ヤバい……このままじゃ……そうだ!)

イチかバチかだ!魔符『エナジードレイン』!」

フラン(狂気)「? 何ヲシテ…ッ!?グッ……

アアアアあああ!?」

 

突然、フランが頭を押さえて叫びだし、

紅く濁った目に、少し光が戻り始める。

 

レミリア「……狂気が弱まってる!?どういう

こと!?」

龍夜「力の吸収の応用で、狂気の力を奪った!

今のうちに決めるぞ!」

霊夢「あんた、狂気吸収して大丈夫なの!?」

龍夜「攻撃に全部乗せて外に出すから問題ない!

いくぞ!狂符『黒龍砲』!」

魔理沙「よっしゃ!全身全霊……

魔砲『ファイナルマスタースパーク』!」

レミリア「あとちょっとの我慢よ、フラン…!

『スカーレットディスティニー』!」

霊夢「これで終わりよ…!『夢想天生』!」

 

龍夜の黒いレーザー、魔理沙の虹色のレーザー、

レミリアの紅い超高密度弾幕、

霊夢の虹色の超高密度弾幕が、苦しむフランに

直撃する。

全員が、やった、と思った。

気がゆるみ、レミリアの禁手も解除された。

だが……

 

フラン(狂気)「スゴォォイ!デモ、マダ足リナイ

ヨォォォ!」

龍夜「! …マジか!?」

霊夢「嘘!?あれ全部直撃して……!」

魔理沙「おいおい、もう魔力ほとんど残ってない

ぞ!?」

レミリア「……そんな……!」

 

立つのも辛いであろう重傷を負いながらも、

フランは倒れていなかった。

そして、

 

フラン(狂気)「アア、楽シイ……!デモ、

ソロソロ決メチャオウカナ♪」フッ

龍夜「消えた……?いったいどこに…!」

フラン(狂気)「最初ハ……オ姉サマァァァァ!」

 

握りしめた炎の凶刃は、レミリア・スカーレット

の命を刈り取るために動いていた。

 

~客観的視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~龍夜視点~

 

フラン(狂気)「最初ハ……オ姉サマァァァァ!」

 

消えたと思ったフランは、レミリアの背後から

レーヴァテインを振り下ろしていた。

 

―俺の中で、時間が止まる。

 

(?『ハハハハハ!』ザンッ

父『龍夜!優奈を連れて逃げ…ぐああああ!』

母『お願い!子供だけは……きゃああああ!』)

 

―蘇る。俺の中で、最も忌むべき記憶が。

 

―また、守れないのか?

 

フラン(狂気)「クッ……」

龍夜「!」

 

フランの様子がおかしい。

 

フラン「それだけは…させない!」

フラン(狂気)「クッ……邪魔シナイデ!」

 

フランが狂気を抑えている……?

そうか、狂気の力が弱まったから…

 

フラン(狂気)「……貴女ニ…私ハ止メラレナイ!」

フラン「ッ……抑え……られない…!」

龍夜「フラン!」

フラン「! 龍夜……

お願い……お姉さまを…私を……」

 

(優奈『お兄ちゃん……怖いよ…私を……』)

 

 

 

 

 

「助けて………!」

 

 

 

 

 

―俺の中で、何かが切れた。

 

 

 

そのまま、ゆっくりとフランに向かって

歩き出す。

 

フラン(狂気)「ハア…ハア……予想外ダッタケド、

所詮貴女ニデキル事ナンテ無イノヨ!」

 

―おい、ドライグ、アルビオン。

 

―覚悟を見せるとか、難しいことは分からない。

 

―けどな……

 

―もう失うのはうんざりなんだよ…

 

―だから……

 

 

 

 

 

龍夜「俺に……力を貸せぇぇぇぇ!」

《Dragon Booster!》

《Dragon Divider!》

 

その音声と共に、俺の左腕に赤い籠手が、

背中に白い光翼が表れる。

 

霊夢「え!?何が起こったの!?」

魔理沙「お前、その翼さっきの…!」

レミリア「…あれは、まさか……」

フラン(狂気)「! ヘェ~、マダソンナノガ

アッタンダ~♪」

龍夜「……神滅具(ロンギヌス)赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)

白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)

もう…大事なものは何もこぼさない!」




スペカ説明

狂符「黒龍砲」
吸収した狂気の力を外に出すために使った
スペカ。威力は、いまのところは
ファイナルマスタースパークと同等くらい。
狂気の力で放つので、龍夜が狂気に飲まれない
限り、もう使われないだろう。
使用者は龍夜。

作者「龍夜の過去は……もう分かりますよね?
さて、ついに二天龍覚醒です。
(これで、今まで使えなかった募集スペカや
募集キャラが使える(≧▽≦))
その力で、全てを守ってくれよ、龍夜!
それでは、次回もお楽しみに!」


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決着、そして新たな戦いの予感

作者「どうも、化道 龍牙です。
いよいよ紅霧異変もクライマックスです!
展開が早いかも知れませんが、許してください」ポリポリポリポリ
龍夜「おい、何かじりながら言ってんだ」
作者「ひなあられ」
龍夜「よこせ!」
作者「うわっ!?なんですかいきなり!」
龍夜「俺は甘い物に目がないんだ!
黄色のひなあられよこせぇぇ!」
作者「以外な一面!?」
霊夢「…なにやってるのよ。
それでは、本編どうぞ」


~霊夢視点~

 

《紅魔館 主の部屋》

 

霊夢「なんなの、あの赤い籠手と白い翼は…」

レミリア「……赤龍帝の籠手(ブーステッドギア)に、白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)……聞いたことがあるわ。

私のグングニルと同じ神滅具(ロンギヌス)で、それぞれ倍加と譲渡、半減と吸収の力を持っているみたい。

しかも、二天龍と呼ばれた伝説のドラゴンが宿っているとか。でも、あの二つは対となる神器

だから、一人に宿ることはない筈なんだけど…」

 

ああ、確か、転生の特典とか何とか…

……ダメだ。さっきから展開が凄すぎて、

頭が回らない。

こういう時は、あれで無理矢理納得しよう。

 

霊夢「別にいいんじゃない?だってここは幻想郷

だもの。非常識には慣れっこよ」

魔理沙「だな。分からないことをずっと考えても

しょうがない」

レミリア「……ここってそんなもんなの?

…まあ、結局何が言いたいかっていうと、私達の中では、あいつが一番、フランを止められる可能性があるということよ」

 

……そうなんだけど、なんか釈然としないのよね。

特に、神器を出す前に見せたあの表情……

あいつ、昔に何があったのかしら?

 

~霊夢視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~龍夜視点~

 

龍夜(不思議な気分だ……)

 

フラン(狂気)「マダマダァ!

秘弾『そして誰もいなくなるか?』!」

龍夜「これくらい!」《Divide!》《Boost!》

 

敵味方関係無く破壊し尽くすような弾幕の嵐が

俺を襲うが、それを半減し、自分の力を倍加

して、蹴りで弾き返す。

 

龍夜(さっきまで、あんなに取り乱していたのに、

今はこんなに落ち着いている……。

ドライグとアルビオンのおかげか、それとも、

狂気(あいつ)への怒りで、頭がシーンとしてるのか…)

アルビオン《どちらも、といったところだ。

確かに我らは、お前を冷静にさせようとはして

いるが、完全には無理なようだしな》

 

そういえば、全然関係無いが、神器の覚醒と同時に、二天龍と脳内会話が出来るようになった。

……誰に説明しているんだ、俺は?

 

ドライグ《まあ、あいつにキレるのは、

分からないでもないぞ。いっそ、こっちから

煽ってみたらどうだ?》

龍夜(……まあ、やってみるか)

ドライグ《ま、なるようになれだ。

いざとなったら、俺たちが助けてやるさ》

 

龍夜「おい、そろそろ芝居は止めたらどうだ?」

フラン(狂気)「……………」

龍夜「誰でも、自分の家族を殺すのは、無意識にためらう。例え狂気に飲まれても、無意識なんだから、殺すのは最後にする、くらいのためらいはどうしても生まれるんだ。だが、お前は真っ先にレミリアを殺そうとした。それは、フランを追い詰め、体を奪うため。そこまで明確な意思を持つなら、もうそれは狂気じゃなくて、別人格の域だ。実際、さっきのフランとの主導権の取り合いでも、明らかにフランの口調じゃないところが

あった。…いったい、お前は誰だ?」

フラン(狂気?)「……へえ~。凄い観察力ね。

まさかバレるとは思わなかったわ。まあ私も、

口調をフラン(この子)に合わせたり、片言で喋るのに

うんざりしていたところだったし、ちょうど

良かったけど」

 

俺の予想は正しかったようで、フランの狂気?

は、さっきまでとは違う、落ち着いた女性の

ような口調と声になる。

 

フラン(狂気?)「結論から言うと、私はこの子の狂気だったモノ。仮に私に名前を問うとすれば…

『憤怒』のサタン。本物じゃないわよ?

憤怒を司るのは本当だから、名前を借りただけ」

龍夜「そうか。聞きたいことはもうない。

だから…フランを返してもらおうか!

同符『双竜拳』!」

 

スペカを発動すると同時に、俺の体が光に

包まれる。

そして、その光が収まった時俺は、

赤い髪、赤い実翼、赤い籠手を持つ俺と、

白い髪、白い光翼、白い籠手を持つ俺に分裂していた。

ちなみに、意識や感覚はある程度共有してる。

 

フラン(サタン)「え、何それ!?」

龍夜(白)「一人で二天龍の力を操るのは、思ったより難しかったから、分裂しただけだ」

龍夜(赤)「そんなに驚くなよ。お前もさっき四人になったじゃないか」

 

…性格は若干分かれるが。

 

フラン(サタン)「…面白いじゃない。聞いてたよりも、楽しめそうね!」

 

言うが早いか、サタンは炎が更に増したレーヴァテインで斬りかかってくる。

 

龍夜(赤)「そんなに焦るなよ!

氷符『ソードフリーザー』!」

 

赤い俺は、氷の剣で対抗しようとする。

 

フラン(サタン)「だから、そんな小さな剣なんて無駄だと…!」

龍夜(白)「それはどうかな?」《Divide!》

 

白い俺がレーヴァテインの炎を半減、吸収し、

威力を弱める。

 

フラン(サタン)「何!?」

龍夜(赤)「まだまだぁ!」《Boost!》《Transfer!》

 

赤い俺が、倍加の力を氷の剣に譲渡し、

標準サイズの二本の剣が、太く鋭い一本の剛刃に変わる。

 

龍夜(赤)「名付けるなら…

轟氷符『フリーズエクスカリバー』!」

 

ガキィィィン!

ビキビキビキッ

 

氷の剛刃は予想以上に強力だったようで、

レーヴァテインが半分凍りつく。

 

フラン(サタン)「炎の剣を凍らせるなんて、凄い威力ね!」ドカッ!

龍夜(赤)「ぐっ!」

 

このままだとまずいと判断したのか、サタンは

赤い俺を蹴り飛ばし、距離を離す。

 

龍夜(白)「おっと、まだ終わりじゃないぞ!」

 

白い俺は、吸収した炎を集束し、炎の剣を作り

出す。

 

龍夜(白)「名付けるなら…

炎符『フレイムサーベル』ってところか」

龍夜(赤)「もう一発!」《Boost!》《Transfer!》

 

更に、赤い俺が倍加の力を譲渡し、炎の剣は

炎の剛刃に変わる。

 

龍夜(白)「そしてこれが…

爆炎符『フレイムエクスカリバー』!」

龍夜(赤)「更にもう一発!いくぜ俺!」

龍夜(白)「ああ!」

 

二人の俺はうしろに下がり、鏡合わせのように

左右対称の同じ構えをとる。

それと同時に、()()()()が広がり、

二人の俺とサタンを囲む。

 

フラン(サタン)「なるほど、迂闊に氷に手を

出したら炎の餌食……退路を無くしたわけね。

だったら…お望み通り正面衝突よ!」

 

サタンも次の一撃に賭けるつもりなのか、

レーヴァテインの氷を砕き、その炎はもはや

剣の形を留めないほど燃え上がる。

 

龍夜(赤・白)「「俺たちの本気の一撃……

止められるものなら止めてみな!

龍符『双龍氷炎斬』!」」

フラン(サタン)「いいわ、これで終わりよ!

憤怒『ラースブレイズ』!」

 

二人の俺の二色の剣と、サタンのレーヴァテインの炎がぶつかり合う。

その衝撃のせいか、辺りには台風クラスの突風が吹き荒れ、二人の俺の斬撃は、螺旋状に渦を

巻いて赤白の竜巻となり、サタンの炎も同等に

炎の竜巻となる。

 

レミリア「きゃああああああ!?」

魔理沙「どんな馬鹿力なんだよぉぉぉ!?」

霊夢「コラぁぁぁ!私達のことも考えなさぁぁい!」

 

霊夢たちが何か叫んでいるようだが、聞き取る

余裕がない。

 

龍夜(赤・白)「「うおおおおおおお!」」

フラン(サタン)「はあああああああ!」

 

ドカアアアアアン!

 

そして、決着がつかないまま、力のぶつかり合いに限界がきて大爆発し、三人とも吹き飛ばされた。

 

龍夜(赤)「がッ!…痛え……」

龍夜(白)「ぐッ!…互角か……?」

フラン(サタン)「そのようね…」

 

サタンは吸血鬼の体だからか、吹き飛ばされた

反動のダメージはほぼないようだ。

だが……

 

フラン(サタン)「でも、もう戦意は無いわ。

降参よ、降参」

全員「「「「「……は?」」」」」

 

なんと、サタンの方から降参した。

驚きのあまり、双竜拳も解除される。

 

龍夜「え?降参…えっ?」

霊夢「どういうこと?」

フラン(サタン)「私は充分に楽しめたし…

それにさっきから、心の隅でこの子が泣いてる

のよ。私のせいで、みんなが苦しむ。ごめんなさい、ごめんなさいってね」

レミリア「………フラン………」

魔理沙「お前……」

フラン(サタン)「やっぱり、狂気でも別人格

でも、同じ『フランドール・スカーレット』

なのね。貴方の言う通りだったわ、龍夜。

それと…レミリア、ごめんね。今まで苦しめて」

レミリア「………………」

 

レミリアは沈黙を貫く。顔は見えないが、やはり複雑な気持ちなのだろう。

 

フラン(サタン)「私を消し去る方法は、宿主と

一番親しい神器使いが、神器をこの子に

押し当て、消えろと念じること。さあ、

やって、レミリア」

レミリア「……言われなくても」

 

レミリアはグングニルを構え、サタンに押し当てる。

 

レミリア「……さようなら」

フラン(サタン)「……ええ」

 

…………………

…………………?

特に、変わった様子は…

 

フラン(サタン)「……なぜためらうの?」

レミリア「…貴女が、フランだから。

フランの能力を恐れたから、何もできなかったから、私が弱いから生まれた、もう一人のフラン。

消せる筈、無いじゃない…」

 

レミリアは、泣いていた。

たった一人の妹を苦しめ続けた、自分を悔やんで。

 

フラン(サタン)「……優しいのね。さすが私達の

お姉さま。でも、けじめはつけないと……。

だから、こうするわ」

 

そう言ったサタンは、突然赤く光りだし、

その光がレーヴァテインに吸い込まれていく。

 

フラン(サタン)「私は、この神器に宿る。

それをどうするかは、この子次第。

またね、お姉さま」

レミリア「…ええ、また会いましょう、サタン」

フラン(サタン)「それと…龍夜。今回は、この子が優しかったから、こんな終わりかたになった

けど、これからはそうはいかないわ。折れない

意思と、実力を身につけなさい」

龍夜「…今回は? それってどういう…」

フラン(サタン)「それは、時が来れば分かるわ。

またね、龍夜…」

龍夜「おい、ちょっと待てよ、おい!」

フラン「……………」バタッ

 

赤い光が全てレーヴァテインに移動すると、

サタンの意思が消え、気絶したフランが倒れる。

 

霊夢「…サタンが言ってたことも気になるけど、

今は、異変解決を喜びましょう、ね?」

龍夜「…そうだな」

 

いつの間にか、紅い霧も黒い結界も消え、

空も少し白んでいた。

 

~龍夜視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~?視点~

 

《紅魔館 裏口》

 

?「…優しい狂気か、ふざけやがって。

まあいい。欲しかった物は手に入った」

 

俺の手には、七色の結晶のようなものが握られている。

 

?「次は…冥界の姫様のところでも行くか。

待ってろ幻想郷…滅びの序章の始まりだ」




スペカ説明

轟氷符「フリーズエクスカリバー」
オリスペカ。
赤龍帝の籠手で強化されたソードフリーザー。
見た目は、f〇teのセイバーのエクスカリバーの
氷版。
使用者は龍夜。

炎符「フレイムサーベル」
オリスペカ。
炎の剣。形は日本刀に似ている。
使用者は龍夜。

爆炎符「フレイムエクスカリバー」
オリスペカ。
フリーズエクスカリバーの炎版。
使用者は龍夜。

同符「双竜拳」
募集スペカ。
赤龍帝の龍夜と白龍皇の龍夜に分裂する。
赤い龍夜は、性格が元のイッセーに近く
(エロ除く)、白い龍夜はヴァーリに近くなる。
意識や感覚は、ある程度共有してるので、
息があった連携攻撃が可能。
使用者は龍夜。

龍符「双龍氷炎斬」
オリスペカ。
双竜拳、フリーズエクスカリバー、
フレイムエクスカリバーを発動し、二人の龍夜で
同時に切り裂く技。
使用者は龍夜。

憤怒「ラースブレイズ」
オリスペカ。
憤怒の罪の力。
全てを焼き尽くす極大の炎を放つ。
使用者はフラン(サタン)。







作者「実は私、もう一本小説書こうと思っているんですよ。
ただでさえ投稿ペース遅いのに何言ってんだ
って?まあ、こっちが行き詰まったら、
もう一本を書いて気分転換するんです。
詳細は、活動報告で。
それでは、次回もお楽しみに!」


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異変の後は大宴会(酒池肉林)

作者「どうも、化道 龍牙です。
春休み突入だー!」
龍夜「じゃあ投稿ペースも上がるんだよな?」
作者「…さらば!」ドロンッ
龍夜「…それでは、本編どうぞ。
待てコラヘタレ作者ぁぁぁ!」


龍夜「………ん?」

 

気がついた時俺は、博麗神社で布団の中だった。

 

霊夢「気がついた?」

龍夜「霊夢……なんで俺ここに?」

霊夢「サタンがフランから離れた後、あんた

いきなり倒れたのよ?大変だったんだから」

 

どうやら、あの後意識を失った俺を、霊夢が

運んでくれたらしい。

 

龍夜(マジかよ……双竜拳の副作用かなんかか?)

アルビオン《そう考えるのが妥当だろうな。

我らの力とお前の体を分裂させるなんて無茶を

するからだ》

ドライグ《その無茶に躊躇無く挑むような馬鹿、

俺は好きだぞ。前の相棒もそうだった》

龍夜(うるせえよ!)

 

ちなみに、フランはちゃんと意識を取り戻した

らしい。心の隅でサタンと俺達の会話を聞いて

いたこともあり、レミリアともわだかまりなく

仲直りできたようだ。

…本当によかった。

 

龍夜「…まあ、ありがとうな、霊夢」

霊夢「別にいいわよ、このくらい。働いてもらう

のはこれからだしね」

龍夜「…………へ?」

 

 

 

少女説明中…

 

 

 

龍夜「宴会?」

霊夢「ええ。異変解決の後は、みんなで宴会するのが、ここの暗黙のルールよ。異変起こしたやつもいっしょにね」

龍夜「幻想郷に馴染みやすくていいな」

霊夢「でしょ?という訳で、今日の宴会料理

作るの、よろしくね」

龍夜「……え?いや、どういう訳?しかも今日?

俺一応怪我人?なんだけど」

霊夢「もう治ってるでしょ。それに居候が文句

言わない」

龍夜「ひっでえ……」

?「まあまあ、心配させたからって雑に扱うのも、その辺にしておきなさい」

龍夜「…え?」

 

聞き慣れない声がする方を見ると、変な紫色の

裂け目から、たくさんの目が覗いていた。

 

龍夜「……………………」

 

思考が停止する。

そして俺は無意識に、

 

龍夜「恋符『マスタースパーク』!ブースト

バージョン!」《Boost!》

 

トゥーーーーーー(マスパ音)!

 

?「きゃああああ!?」

霊夢「ええ!?ちょっと落ち着きなさああい!」

 

全力で退治を試みた。

 

 

 

少年精神安定中…

 

 

 

龍夜「さっきはすいませんでした」

?「いいのよ、初見じゃみんな反応に困るみたいだし。いきなりレーザーを撃ち込む人はいなかったけど」

 

あの後、変な裂け目から、レミリアやフランと

同じようなナイトキャップを被り、フリルのついた紫色のドレスを着て、白い手袋を着け、紫色の日傘と扇子を持った、長い金髪の紫の目の女性が出てきた。

ちなみに、裂け目の中の目は、模様のようなものらしい。あんなところ、よく通れるな…

 

?「ああ、自己紹介がまだだったわ。

私は八雲紫《やくも ゆかり》。この幻想郷の

管理者よ。ゆかりんって呼んでね」

龍夜「全力で断る。それで、さっきの裂け目は

能力かなんかか?」

紫「ええ。私の能力は《境界を操る程度の

能力》。あれは、空間の境界をいじって繋げた、

スキマとでもいうべき物よ」

龍夜「なんで俺が出会う奴は大体がチート能力

持ってるんだ……」

紫「異変を起こすのって、そういう能力がなければすぐ退治されるから、目立つのは強い能力

ばかりなのよ」

霊夢「退治することには変わりないけどね」

龍夜「違いないな……」

 

歴代博麗の巫女の中でも一番チートな霊夢に

勝てる奴、あまりいないしな。

妖怪が全部悪い奴じゃないんだろうけど…

 

紫「そうそう、この宴会は貴方の歓迎会の意味もあるのよ。宴会料理は私の式神がやるから、貴方は楽しみなさい」

龍夜「式神?」

紫「ええ。藍、ちょっと来なさい」

?「はい。…まったく、紫様は式使いが荒過ぎる…」

 

紫がスキマに向かって呼び掛けると、

紫のと似ているが、二つのとんがりがある帽子を被り、青と白の中華風の服を着た、短い金髪の

金色の目の女性が出てきた。

だが、一番目を引くのは、腰から伸びる九本の

金色の尻尾。

有名な九尾の狐なら、帽子のとんがりは耳か?

……尻尾、ふわふわしてるんだろうなぁ~。

触りたいなぁ~。

 

?「私は八雲藍《やくも らん》。紫様の式の、

九尾の狐だ。よろしく頼む、龍夜。

……どうした?呆けた顔して」

龍夜「……ふぇ?いや、なんでもない」

紫「うふふ、どうやら尻尾を触りたいみたいよ?

目が釘付けだったもの」

龍夜「う、うるさい!(照れ)」

霊夢・藍(ちょっとかわいいところもある《のね/な》)

紫「さあ、ふざけるのもこれくらいにして、宴会の準備を始めましょうか。藍、よろしくね。

ふぁ~…」

藍「…え!?ちょっと、手伝ってくださいよ

紫様~!」

 

宴会の準備しようっていったのに、紫はあくびをしながらスキマで帰ってしまう。

 

藍「…………(呆然)」

龍夜「…準備始めるか」

霊夢「…そうね」

 

ドンマイ…藍。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜までカットォォ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍夜「…そろそろみんな来る頃か?」

 

あの後、材料買い込んで宴会料理を作り続け、

出しておいたテーブルに運ぶという繰り返し。

疲れた。

 

魔理沙「お~い、霊夢~!おっ、目が覚めたん

だな龍夜!いっしょに宴会楽しもうぜ!」

 

最初に、魔理沙が箒で飛んでくる。

さすがに、ブレイジングスターみたく突っ込んでは来ない。というか突っ込んで来たら腕力倍加

して殴る。

 

魔理沙「おい待て一瞬寒気がしたんだが」

龍夜「風邪じゃないか?」

 

無視して料理を運ぶ。

藍の料理、味見したら絶品だった。

盛り上がるな、今日の宴会。

………?

 

?「もぐもぐもぐむしゃむしゃむしゃ」

龍夜「…………………」

 

黒い球体から小さな手が伸びて、宴会料理を

片っ端から食べていた。

今日二度目の茫然自失。

そして時間差でキレる。

 

龍夜「何やってんだコラ」グリグリ

?「いふぁいはらやへてなのふぁ~(痛いからやめてなのだ~)」モゴモゴ

 

黒い球体に手を突っ込み、中の何かにグリグリ

攻撃をする。

すると、黒い球体が消え、中に、白黒の服に長いロングスカートを着た、短い金髪の赤い目の

子どもがいた。

頭には、少し大きめの赤いリボンを着けている。

 

?「う~…」モゴモゴ

龍夜「食いながら喋るな。お前誰だ?」

?「(モグモグ…ゴクッ)私はルーミアなのだ~」

龍夜「ルーミアか。俺は神代龍夜だ」

ルーミア「よろしくなのだ~。ところで、貴方は、食べてもいい人類?」

 

……そういえば妖怪は人を食べるものだっけ。

あまり見ないから忘れてた。

ってまだ食べるのか!?

 

龍夜「…俺は食べちゃだめだし、この料理も今はだめだ。後でみんなが食べ始めたら食べていい

から、今は我慢してくれ…」

ルーミア「…わかったのだ~。でも龍夜、普通

よくわからない玉には手を突っ込まないのだ~?」

龍夜「……準備準備(無視)」

 

まだ料理は残ってる、運ぼう。

ルーミアなんていなかった(自己暗示)

 

フラン「龍~夜~!」

咲夜「こんばんは」

レミリア「私達が一番だと思ったんだけどね」

龍夜「ああ、レミリア、フラン、咲夜。元気か?」ナデナデ

フラン「うん!(喜)」

レミリア「う~…やめなさいよ~…(照れ)」

咲夜「それにしては、嬉しそうに見えますね」

レミリア「う、うるさいわよ!」

 

…かわいいなぁ~。

和むなぁ~。

 

紫「あらあら、随分楽しそうじゃない」ニュッ

レミリア「きゃあ!?」

龍夜「心臓に悪いからそれやめろ!」

フラン「私はおもしろいと思うけどな~」

 

またいきなりスキマで現れる紫。

ついついマスパ撃ち込みたくなるからやめて

ほしいんだが…

それに、手伝いを式に任せてのんびりしてた罪は重いぞ?

 

紫「ねぇ、何か不吉な事考えてない?」

龍夜「気のせいだ。それより…一回藍に謝って

こぉぉい! 」《Boost!》

紫「きゃああああ!?」

 

腕力を倍加して、藍のところに紫を投げ飛ばす。

数秒後、博麗神社から絶叫が響き渡った。

 

 

 

ちょっとカット

 

 

 

紫「うう…ひどい」

藍「それはこちらの台詞です」

 

サボった罰として、その後の料理と運搬は全部

紫がやったらしい。

当然だ。

まあ、何はともあれ、宴会の準備は終わった。

 

霊夢「さて、準備は終わったし、始めましょうか」

魔理沙「という訳で、一言頼むぜ、龍夜!」

龍夜「俺かよ!?」

紫「言ったでしょう?貴方が主役の宴会でもあるって。ビシッと決めなさいな」

龍夜「…分かったよ」

紫「はい、マイク」

 

紫に渡されたマイクを握る。

…幻想郷にもマイクあるんだな。

 

龍夜「…堅苦しいのは苦手だから、一言だけ

言う。限界まで楽しめぇぇ!」

全員「「「「「おおおおおおっ!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

龍夜「気持ち悪い……」

 

あいつら全員、酔うと性格変わるのか!?

 

(霊夢『龍夜ぁ~もっと飲みなさいよぉ~♪』

魔理沙『酒が入ってねぇぜぇ~?飲め飲め~♪』)

 

無理矢理飲まされて二日酔いだ……

そのくせ片付けは俺一人に任せやがって…

おえぇぇぇぇぇ…




作者「次回は多分キャラ設定、次に日常編です。
それでは、次回もお楽しみに!」


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現時点の龍夜達

作者「どうも、化道 龍牙です。
連続投稿です。短いけど。キャラ設定ですけど。
今回は挿し絵があります。けど下手です。
誰か私に画力をください(泣)
それでは、本編?どうぞ」


神代 龍夜(かみしろ りゅうや)

 

性別…男

 

年齢…17歳

 

職業…赤龍帝、白龍皇、博麗神社の居候

 

容姿…ハ〇スクールDxDの兵〇一誠を黒髪黒目に

した感じ

【挿絵表示】

 

※普段は神器はしまっている。

 

能力…《ありとあらゆるものを倍加する程度の能力》

《力を譲渡する程度の能力》

《ありとあらゆるものを半減、吸収する程度の能力》

《ありとあらゆる『力』を操る程度の能力》

《想いを力にする程度の能力》

 

二つ名…《双天の龍皇帝》

 

詳細…主人公。元・普通の高校生。

神のミスにより、マンホールに落ちて死んで

しまい、神のお詫びで幻想郷に転生した。

その際、特典として、神器(セイクリッド・ギア)

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』を

宿している。なお、先代と違って格闘タイプではないため、赤龍帝の籠手はスタイリッシュに

なっている。

どっちかというとクールな性格。少なくとも熱血ではない。しかし感情的になりやすい。

人並み外れた観察眼や分析能力を持つが、甘い物、かわいい物、ふわふわした物に目がない

など、精神的に幼い面もある。大好物はみたらし団子。

目の前で誰かが傷つくことを、極端に嫌う。

ちなみに、霊夢と魔理沙を師匠に持つ。

パチュリーにも弟子入りしようかと思っている。

 

スペカ(オリジナル)…射符「暴走する乱射魔」

神霊「アマテラス」

恋符「マスタースパーク」

重奏「ユナイトマスタースパーク」

氷符「ソードフリーザー」

轟氷符「フリーズエクスカリバー」

炎符「フレイムサーベル」

爆炎符「フレイムエクスカリバー」

龍符「双龍氷炎斬」

結界「リフレクトバリア」

邪符「喰らい尽くす闇」

 

スペカ(募集)…速符「スターブレイク」

同符「双竜拳」

(nagasenseiさん)

炎壁「ボルケイドウォール」

(退会されたみたいなので分かりません)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗(はくれい)霊夢(れいむ)

 

性別…女

 

年齢…17歳

 

職業…博麗神社の巫女、異変解決屋

 

容姿…長い黒髪の、赤いリボンを着けた、

紅白の巫女服を着た少女。ただし、袖が別だったり、下はスカートだったりする。

 

能力…《宙に浮く程度の能力》

 

二つ名…《楽園の素敵な巫女》

 

詳細…お馴染みの東方の主人公。

この小説のメインヒロインだが、現在はそういうイベントは起きていない。

歴代博麗の巫女の中でも一番のチート。

軽度のフラグ建築士。8級くらい。

のんびりとした性格。基本的に神社の縁側で

日向ぼっこしながら茶を飲んでいる。

努力を嫌う。

弾幕ごっこでは本気でなくても勝ててしまうので、若干欲求不満である。

過去にも何人か外来人と出会ったが、全員が異変解決に行って死んでしまったため、龍夜に対して過保護になっている面がある。

龍夜の過去が気になっている。

 

スペカ…符の参「魔浄閃結」

霊符「夢想封印」

神霊「夢想天印」

「夢想天生」




日常編も、お楽しみに!


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日常編1~ただし普通じゃない~
人里を散歩しよう


作者「どうも、化道 龍牙です。
龍夜の日常を書いていくぜ(平和・平凡とは言ってない)!
ですが…今回はちょっとシリアスです。
それでは、本編どうぞ」


~龍夜視点~

 

《博麗神社》

 

龍夜「……暇だ」

 

博麗大結界のの管理とかで霊夢が紫に呼び出されたので、一人で留守番することになった俺は、暇を持て余していた。

……そうだ、人里をじっくり見て回ろうかな。

買い物以外であまり行かないし。

留守は、昨日手に入れた式神に任せよう。

といっても、霊符に、何かあったら連絡するよう術を組んだだけの物だが。

霊夢との修業の賜物だ。

 

龍夜「じゃあ、任せたぞ」

霊符「(コクッ)」

 

 

 

少年移動中…

 

 

 

《人里》

 

入口に到着。

白龍皇の光翼が使えるようになったので、飛んで移動するのが楽になった。

そんな事を思っていると、胸元が開いた青い服を着て、三角錐に六面体を乗っけたような帽子を被り、胸元と帽子に赤いリボンを着けた、腰まで届く長い銀髪の赤い目の女性が歩いて来る。

 

?「おお、龍夜か。久しいな」

龍夜「慧音さん、お久しぶりです」

 

この人は上白沢慧音《かみしらさわ けいね》。

人里の守護者兼寺子屋の先生で、初めて人里に来た時に色々お世話になった人だ。ちなみに半妖。

何故かこの人には敬語で話してしまう。

 

慧音「しかし、しばらく見ないうちに、変わった物を使うようになったな。神滅具の神器とは」

龍夜「まあ、色々あったんですよ。というか、

これの正体が分かるってどれだけ知識があるんですか」

慧音「自慢じゃないが、沢山だ。それと、人里では、あまり出さない方がいいぞ。

幻想郷の最高神は龍神様だ…人に見られれば、

間違いなく騒ぎになるだろう」

龍夜「なるほど…気を付けます」

 

注意通り、白龍皇の光翼をしまう。

 

慧音「それほど強力な力があるんだ…もしかして、この前の異変はお前が解決したのか?」

龍夜「まさか。ちょっと手伝っただけですよ」

 

実際、異変の犯人の妹を止めることに必死に

なって、異変自体は雰囲気でそれとなく解決した感じだし。

 

慧音「そうか。じゃあ、私はこれで」

龍夜「さよなら、慧音さん」

慧音「ああ。暇があったら、寺子屋の見学にでも来てくれ」

 

そう言って、慧音さんは去っていく。

寺子屋か…帰りにちょっと覗いていこうかな。

そう思いながら、目の前の茶菓子屋に行く。

 

看板娘「あ、こんにちは龍夜さん」

龍夜「こんにちは。みたらし団子四つ」

看板娘「かしこまりました!」

 

ここのみたらし団子は絶品だ。

霊夢にも一つ分けてやろう。

 

看板娘「お待たせしました!四百両になります!」

龍夜「はい。…顔が赤いけど、大丈夫か?」

看板娘「ふぇ!?だ、大丈夫です!ありがとうございました!」

龍夜「???」

 

よくわからないまま、茶菓子屋を追い出される。

なんなんだ、いったい?

 

?「すみません、龍夜様ですか?」

 

振り返ると、緑の長着に赤いスカート、花が

書かれた黄色の着物を着て、花の髪飾りを着けた、短い紫髪の少女がいた。

 

龍夜「ああ。お前は?」

?「申し遅れました、私は稗田阿求《ひえだのあきゅう》と申します。今日は龍夜様に、お話を

聞きたいと思っております」

龍夜「話すのは別にいいが…その龍夜様っての

やめてくれ。普通に話しかけてくれたらいい」

阿求「分かりました、龍夜さん。では、私の家に行きましょう」

 

 

 

ちょっとカット

 

 

 

《稗田家》

 

龍夜「それで、何を聞きたいんだ?」

阿求「先日の、紅い霧の異変のことについて

です。あれは、龍夜さんが解決したんですか?」

龍夜「違う。ちゃんと博麗の巫女が解決した」

阿求「では、異変を起こしたのは誰ですか?」

龍夜「外から来た、紅い館の吸血鬼だ」

阿求「なるほど。では、異変の動機は何ですか?」

龍夜「…太陽が邪魔だったからだ」

阿求「では………」

 

 

 

終わるまでカット

 

 

 

阿求「今日はありがとうございました。後日、

お礼をします」

龍夜「いえ……お気になさらず…………」

 

俺は若干ふらつきながら、阿求の家から出る。

ちなみに、今は日暮れだ。

あいつ、昼頃から日暮れまで質問を続けた…

まるで尋問だ…パパラッチよりしんどいぞ…

これじゃ、寺子屋見に行く時間はないな。

帰ろう…

 

龍夜「帰還『リターンオブハクレイ』」

 

 

 

《博麗神社》

 

龍夜「すっげえ疲れた」

 

そう言いながら、縁側に寝転ぶ。

 

?「それは大変でしたね」

龍夜「まったくだ…え?」

 

顔を上げると、目の前に、霊夢と同じような白と赤の服と、水色の着物、それと羽衣を着た、金髪の不思議な女性がいた。

【挿絵表示】

↑こんな感じの人

 

龍夜「どなたですか?」

?「私は天輝主《あまてらす》。太陽の神です。といっても、別の世界の、ですけどね」ニコッ

 

彼女は微笑みながらそう言う。

…? 一瞬、左目が青く見えたような…

それにしても…異世界の太陽神様か。

それがなんでこんなところに?

 

天輝主「私の友の紫から、あなたのことを聞きまして。

少し見てみたくなって来ました。

それと…あなたに渡したいものも」

龍夜「渡したいもの?」

 

なんだろうか?

 

天輝主「この…"神刀・天照"です」

 

そう言って、彼女は刀を取り出す。

それは、太陽が写った、鏡を連想させる、

どことなく神々しい刀だった。

【挿絵表示】

 

 

天輝主「これがあなたを守ってくれます。

今は詳しく話せませんが…手放すことがないようにしてください」

龍夜「…分かりました」

天輝主「それと……

"なにかを守る力は、敵を壊す力ではありません"

これを覚えていてください」

 

そう言って、彼女は空へ登っていく。

…何故、俺にこれを…?

謎が深まるばかりだ。

 

~龍夜視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~天輝主視点~

 

…これで、しばらくは大丈夫でしょう。

あれには、闇を照らす力がある。

…私の能力の一つ《全てを見通す程度の能力》を使って見てみましたが…彼には、無自覚に力を

渇望する"闇"がある。

彼が闇に飲まれないことを祈ります…

 

~天輝主視点 終了~




キャラ紹介

名前…天輝主(あまてらす)

提供者…駄ピン・レクイエムさん

種族…神

容姿…パ〇ドラのアマテラスオオカミと
めがみ〇ぐり のアマテラスを合わせたような感じ
(本編に挿し絵有り。)

能力…《全ての神を従わせる程度の能力》
《全てを見通す程度の能力》

詳細…異世界の天照大神。幻想郷の神々や八雲紫と仲がいい。龍夜の中に"闇"を見る。





武器紹介

名前…神刀・天照

見た目…本編に挿し絵有り

詳細…三種の神器"鏡"を元にした刀。
鍔の部分の鏡に太陽が写っている。
神力を宿しており、闇を照らす力を持つ。
太陽の光を浴びると、刀身が白く輝き力を増す。
所持者は龍夜。

次回もお楽しみに!


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龍夜女体化大騒動

作者「どうも、化道 龍牙です。
投約二ヶ月も投稿できなくてすいませんでした!」
龍夜「理由は?」
作者「テスト期間とかレポートとか忙しかったんです!あ、投稿出来なかったお詫びに、禁手レミリアを書いてみました。
【挿絵表示】

そこまで上手い訳でもないという…」
龍夜「てか、そんなん書いてる時間があるなら、もうちょっと早く投稿できたんじゃないのか?」
作者「……それでは、本編どうぞ!」
龍夜「逃げやがった……そうそう、この小説と
リンクしてる小説『東方神帝録』の作者、ガルシオンさんが、俺の『神刀・天照』を書いてくれたんだ。
【挿絵表示】

ガルシオンさん、ありがとうな!」


~客観的視点~

 

《紅魔館 大図書館》

 

パチュリー「う~ん……どうしようかしら…」

 

現在、パチュリー・ノーレッジは、迷っていた。

魔法の実験の時たまたまできた薬をどうするか、決めかねていたのである。

 

パチュリー(危険な薬かもしれないから、処分した方が安全なんだろうけど…未知の薬を研究

したい…!でも、誰かに飲ませる訳にはいかないし…)

 

咲夜「パチュリー様、朝食ができております」シュッ

パチュリー「分かったわ」

 

咲夜が時を止めて、朝食に誘いにくる。

とりあえず後で考えようと、パチュリーは薬を机に置き、大広間に向かった。

が………

 

ルーミア「ふふんふ~ん♪…ん?

よく分からないけど…面白そうなのだ~♪」

 

 

 

一時間後…

 

 

パチュリー「ふう。結局どうしようかな…って

ない!?いったい何処にいったの!?」

 

 

 

《霧の湖》

 

チルノ「何それ、薬?」

ルーミア「面白そうだから持ってきたのだ~」

 

居眠り門番(美鈴)の怠慢により、館の中に散歩気分で

入ったルーミアは、パチュリーの薬を持ってきてしまった。

 

チルノ「ちょっと貸して!」

ルーミア「いいのだ~」

 

ルーミアはチルノに薬を渡す。

 

チルノ「へえ…何の薬(ツルッ)あっ!?」

 

だが、運悪くチルノはさっきまで凍ったカエルを持っていたため手が滑り、薬は回転しながら

飛んでいく。その途中で蓋が外れる。

そして、薬が飛んでいく先には、これまた運悪く龍夜が昼寝をしていた。

 

~客観的視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~龍夜視点~

 

暑い。

ただひたすらに暑い。

それもそのはず、今は八月。真夏だ。

しかも風がない。

そんなわけで、俺はチルノのおかげで涼しい霧の湖まで来た。

ちなみに霊夢には内緒。間違ってチルノを退治

でもされたら復活するまで暑いままだからな。

 

龍夜「ここなら暑さをしのげる…

…若干眠いな…」

 

急に涼しくなったので気が緩んだのか、眠気が襲う。ちょうど木もあるし、昼寝でもしよう。

………ZZZ………

 

チルノ「へえ…何の薬(ツルッ)あっ!?」

 

………?

なんだ?うるさいな……

 

龍夜「(スポッ)モガッ!?」ゴクゴク…

 

なんだこれ!?いきなり飛んできて…

…?体が…熱い……

それに…意識が…遠のいて………

 

駆け寄ってくるチルノとルーミアを僅かな視界に写したところで、俺は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍夜「…………何度目だこの展開」

 

そんなことを思いながら、博麗神社で目を

覚ます。だが…若干声に違和感を感じる…

それに…頭と胸も…重いな…って…

 

龍夜「なんじゃこりゃああああ!?」

 

なんで()()()()()()んだあああ!?

 

 

 

少年?(少女?)混乱中…

 

 

 

状況を把握した結果……

間違いなく性転換してました(泣)

しかも長髪の巨乳の。

しかも服がキツイ…

原因……絶対あの薬だよな……

 

霊夢「目が覚めたみたいね」

 

さっきの叫び声を聞いたのか、霊夢が部屋に

入ってくる。

 

霊夢「あの馬鹿妖怪二人が、必死であんたを

運んできたわ。さて、その姿も問題だけど…私に内緒で自分だけ涼みに行くってどういうこと

かしら?(黒笑)」

 

あ………俺オワタ……

 

 

 

少女粛清中…

 

 

 

龍夜「ごめんなさい」

霊夢「もういいわ。それに、私も誰彼構わず妖怪退治したりしないわよ…」

 

…妖怪キラーみたいに血も涙もない訳じゃないんだな。

 

霊夢「面倒くさいから」

 

前言撤回。意外に優しいと少しでも思った俺が

馬鹿だった。

 

霊夢「で?これからどうするの?」

龍夜「どうするって…チルノとルーミアに話を

聞く以外にあるか?」

霊夢「そうじゃなくて、格好よ。服、そのまま

じゃキツイでしょ?」

龍夜「確かに…でもどうするか…」

魔理沙「お~い、止めてくれ~!」

龍夜・霊夢「「…あの馬鹿…」」

 

外を見ると、予想通り魔理沙が突っ込んできていた。しかもブレイジングスターで。

魔法が暴走でもしたのか?

 

龍夜「…何はともあれ、一応仕掛けはしといたぞ。『対泥棒防御術式・神代氷結界』!」パチンッ

 

俺が俗に言う指パッチンをすると、神社の敷地の四隅にソードフリーザーの剣が出現し、そこから冷気が凝縮し、結界となって神社を包む。

 

魔理沙「え!?なんだなんだ!?(カチーン)………」

 

結界に触れた魔理沙は氷漬けになり、神社に

当たらずに止まる。

 

龍夜「じゃ、後は好きにしろ」

霊夢「分かったわ」

 

数秒後、氷が砕ける音と魔理沙の悲鳴が響き渡った。

 

 

 

魔理沙「容赦無さすぎだろ!?」

龍夜「何か言ったか…?(全力で殺気を放ちながら)」

魔理沙「ひぃ!?…ん?誰だお前?」

龍夜「あ、この姿じゃ分からないか。俺は…龍夜だ」

魔理沙「…は?んな馬鹿な!あいつは男だぞ?」

龍夜「ああそうだったよ…変な薬を飲まされて、この体になるまではなぁぁぁ!(泣)」

《Boost!》

魔理沙「きゃあああ!分かったからそれしまってくれぇぇぇ!(裏声)」

 

 

 

少女(龍夜)精神安定&少女(霊夢)説明中…

 

 

 

魔理沙「なるほど、変な薬か…。多分、パチュリーのだな。あいつ、実験の時に副産物でできた薬をどうしようか迷ってたから」

龍夜「よし大図書館行こう(ガシッ)何するんだ

霊夢」

霊夢「その前に、服を調達しないと。魔理沙、

香霖堂に行きましょう」

龍夜「香霖堂?」

魔理沙「外界(そと)から流れ着く物を拾って売ってる、変わり者の店だよ」

龍夜「へぇ…」

 

 

 

少女移動中…

 

 

 

《魔法の森 香霖堂》

 

霊夢たちに連れられて着いたのは、魔法の森の中にある、少し古そうな店だった。

 

龍夜「ここが香霖堂か…」

 

ガチャッ

 

?「いらっしゃい、ようこそ香霖堂へ」

 

恐る恐る扉を開けると、眼鏡をかけ、黒と青の

左右非対称の独特な服を着た、若干アホ毛が

目立つ白髪の金色の目の男性が出迎えてくれた。

 

魔理沙「こーりん、邪魔するぜ!」

霊夢「こんにちは」

?「なんだ、君たちか。…ん?そっちの女性は?」

龍夜「はじめまして、俺は神代 龍夜。外来人で、訳あってこんな姿だけど、本当は男だ。もう一度言う。男だ!」

?「お、男?…そうかい。僕は森近霖之助

《もりちか りんのすけ》。外界(そと)から流れてくる

ものを拾って売る、この香霖堂の店主だよ」

霊夢「で、早速だけど霖之助さん、女物の服ってあるかしら?」

霖之助「ああ、それならあっちの棚にあるよ」

魔理沙「ほう、どれどれ…」

 

霖之助が指差す方の棚を魔理沙が開けて見ると、

 

龍夜「!?」

 

セーラー服とか、人形が着るようなドレスとか、ビキニとか、見てるだけで恥ずかしくなるような服が並んでいた。

 

霊夢「…霖之助さんって、そんな趣味があったのね」

魔理沙「さすがに、ちょっと引くぜ…」

霖之助「断じて違う!そういうのしか流れてこないだけだ!」

龍夜「どっちでもいいけど、俺は絶対そんなの着ないからな!」

 

 

 

ちょっとカット

 

 

 

霖之助「また来てね」

龍夜「ああ」

 

そんな会話を交わし、香霖堂を出る。

結局、香霖堂で買ったのは、今着ているのより一サイズ大きい白のシャツと、あの中で比較的マシだった、どこかの学校の制服だ。

 

龍夜「ラインナップ偏り過ぎだろ香霖堂」

魔理沙「まあ、外の人間が何を忘れるかに依存してるからな。仕方ないぜ」

霊夢「つまり、忘れたい黒歴史ばっかり流れてくると」

龍夜「…………(汗)」

 

俺も元は外の人間なので、反論できない…

 

龍夜「そ、それより、早く紅魔館に行くぞ!

いつまでもこの姿なのは嫌だ!」

魔理沙「逃げたな」

霊夢「逃げたわね」

龍夜「頼むから逃げさせてくれ…」

 

 

 

少女移動(逃走)中…

 

 

 

《紅魔館 大図書館》

 

…いつものことだけど、すんなり通れるな。

門番の怠慢は問題だと思うが……

なお、霊夢は『疲れたから帰るわ』と言って

帰り、魔理沙は『私は盗んだ(借りた)本で調べてみるぜ』

と言って帰った。

……ん?

 

チルノ「え~と、この本棚は…」

ルーミア「…どれなのだ~?」

 

何故か、チルノとルーミアが、本を探して本棚を回っていた。

 

龍夜「…チルノ?ルーミア?何してるんだ?」

ルーミア「あ、龍夜なのだ~」

チルノ「え!?ちょっと待って…ごめんなさい!(土下座)」

龍夜「え……ええ!?」

チルノ「許して!土下座するから!靴舐めるから!」

龍夜「おいちょっと待て!土下座はともかく靴の件は何処で知った!?」

チルノ「土下座はけーね先生に叱られた時にで、靴舐めるのは、十年前くらいに幻想入りした

おじさんが言ってた!」

龍夜「そ、そうか…」

パチュリー「何よ、騒がしい…」

 

前と同じく、転移魔法でパチュリーが現れる。

ホント便利だなそれ。

 

パチュリー「……誰、貴女?もしかして、魔理沙の後任の泥棒かしら?」

龍夜「ちげぇよ!俺だ!龍夜だ!」

パチュリー「龍夜?…確かに面影があるわね…あの子たちが言ってた性転換の話は、本当だったのね」

龍夜「チルノとルーミアがどうかしたか?」

パチュリー「あの子たちが泣きながら駆け込んできたのよ。ここに置いてあった薬を飲んでしまって、龍夜が女の子になって気絶しちゃった、

助けて、って」

 

そうだったのか……

だからあいつら、パチュリーの手伝いを……

……ん?

 

龍夜「おい、ルーミア」

ルーミア「なんなのだ~?」

龍夜「なんで、そんなすんなり薬を持ち出せたんだ?」

ルーミア「門の前の人が寝てたからなのだ~♪」

 

元凶は美鈴(あいつ)のサボりか……

後で血祭りに上げてやる……(黒いオーラ全開)

 

パチュリー「落ち着きなさい……とりあえず、薬の効果について調べておくから、今日はもう帰りなさい」

龍夜「なるべく早くしてくれ……」

 

 

 

少女帰宅中……

 

 

 

《博麗神社》

 

龍夜「という訳で、薬の効果が分かるまで、

買い出し等はやらない。分かってくれ」

霊夢「分かったわ。でも、分かるまで暇ねぇ…」

紫「なら、この機会に似合う服装探しましょう♪」

龍夜「………え?」

 

紫の声が聞こえると同時に浮遊感を感じ、足元を見ると、地獄への入り口(スキマ)が大きく開いていた。

とっさのことなので、光翼の展開も間に合わず…

 

龍夜「嫌だあああああああ!」

紫「ふふ、着せ替えルームにご案内♪」

霊夢「………龍夜、気を強く保つのよ…」

 

この後、外の世界の服で着せ替え人形にされました。

ちなみに、薬の効果は、《性転換できる程度の能力》を付与する、という効果だったことが、

一週間後に判明した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「ほう、予想より早かったな。あの黒い力…

博麗の巫女の鬼巫女形態という前例から、怒りによる幻だと思われているようだが…あれは間違いなく、龍夜(あいつ)の身に宿る力だ。さて、少し計画を早めるか……」




神代 龍夜

能力:《ありとあらゆるものを倍加する程度の能力》
《力を譲渡する程度の能力》
《ありとあらゆるものを半減、吸収する程度の能力》
《ありとあらゆる『力』を操る程度の能力》
《想いを力にする程度の能力》
New!→《自由自在に性転換できる程度の能力》



作者「ちなみに、この後美鈴さんは『倍加の能力で眠気を極限まで高めた後、眠りかけたところに半減・吸収の能力を使って眠気を消す、ということを延々繰り返す』という拷問を受けました。
そして、女体化龍夜の見た目は、黒髪黒目の
リアス・グレモリーさんです」
龍夜「おい作者……お前も美鈴と同じく制裁だ…!」バヂッ
作者「え、ちょっと待ってなんで滅びの力纏ってるの……ギャアアア(ピチューン)」
霊夢「………次回も、お楽しみに(汗)」


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二天の修行

作者「どうも、化道 龍牙です。
今回は、新章へ入る導入話ですので、短くなっています。それでは、本編どうぞ」


~龍夜視点~

 

《博麗神社》

 

ドライグ《相棒、少しいいか?》

アルビオン《我らから提案があるのだ》

龍夜(別にいいが…何の用だ?ドライグ、アルビオン)

 

女体化事件から一週間後、今までやけに静かだったドライグとアルビオンに声をかけられた。

 

ドライグ《単刀直入に言う。修行をしないか?》

龍夜(修行?)

アルビオン《前にお前が使った双竜拳…あれは、我らの力を使いこなせないお前が出した苦肉の策だ。これから先、さらなる異変が起これば、通じないかもしれない》

ドライグ《実戦で使うな、とは言わないがな…

使う度に気絶していては、話にならん》

龍夜(うっ…確かに……)

 

気を抜けば解除してしまうっていう弱点もあるしな…未完成なのは間違いない。

 

ドライグ《そういう訳で、平和な今のうちに修行をしようという考えになった》

龍夜(それには賛成だが…どういう修行をするんだ?)

アルビオン《案ずるな、我らにいい考えがある。ただ、八雲紫の力を借りなければいけない》

龍夜(紫の?…分かった)

 

一つ方法があるにはあるが…確実性に欠けるし、やりたくない…でも仕方ないか。

 

龍夜「………ゆかりん」

紫「はぁ~い♪」スッ

龍夜「マジで来たよ……」

ドライグ『……久しいな、八雲紫』

アルビオン『……()()()()以来か?』

紫「………ええ」

 

……え、知り合い?しかも深刻な感じ……

と思っていたら、それに気づいたのか、紫は「なんでもないわ」と、ぎこちない笑みを浮かべた。

…何かあるのだろうが、下手に聞くべきではないだろう。

 

紫「それで、私に何の用なの?」

龍夜「ああ、それは…」

 

 

 

少年説明中…

 

 

 

紫「なるほど、修行ね…でも、なんでそれで私を呼ぶの?」

ドライグ『俺達の力を使うなら、同じ力を持つ者に教わるのが一番いいだろう。()()()の世界の、現役時代の時間に送ってほしい』

龍夜「……え?先代?マジ?」

紫「なるほどね……分かったわ。魔界で一番になった時代でいいかしら?」

アルビオン『それでは力の差が有り過ぎる。あの小僧が独立して、兵士(ポーン)から(キング)になる直前くらいでいいだろう』

紫「分かったわ。すぐ送るわね。と言っても、時間を操るから、私からすれば数日で戻ってくるのだけど」

龍夜「え?今すぐ行くの(ヒュー)いきなりスキマ開くなあああ!」

紫「ふふ…行ってらっしゃ~い♪」

 

~龍夜視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~紫視点~

 

修行…ね。こちらにとってもありがたい話だわ。

龍夜…貴方には、もっと強くなってもらわなければならない。

()()()()()に備えて、ね……

 

~紫視点 終了~




作者「次回から、ハイスクールDxDとクロスオーバーする新章『龍の修行編』スタート!次回も、お楽しみに!」


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龍の修行編~龍の力と神代の過去~
運命の交差


作者「どうも、期末テストが始まって、若干やけくそになっている化道 龍牙です。今回からの『龍の修行編』で、覚えていてほしいことがあります。実は私…ハイスクールDxDは、アニメでやったところからは、あまり知らないんです!」
龍夜「じゃあ何でこの小説始めようと思ったんだよ…」
作者「面白そうだからに決まっているじゃないか。まあ、一応他のサイトとかで調べて知識は得てますが、原作と矛盾するところがあったら、指摘お願いします」
龍夜「大丈夫かよ…それでは、本編どうぞ」


《ハイスクールDxDの世界》

 

~客観的視点~

 

《駒王学園 オカルト研究部 部室》

 

ここは駒王学園。小中高大一貫の進学校である。

また、元は女子校だったのだが、共学に変わって年が浅いので、女子生徒の比率が高いことでも

有名である。

そんな駒王学園、実は『悪魔』たちが数多く

通っている、または勤めている学校でもある。

この『オカルト研究部(以下:オカ研)』でも、

それは例外ではなく…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「遂に俺たちも高三か~…なんか実感湧かねぇな」

?「そうだね、イッセー君」

 

この少年は、兵藤一誠《ひょうどう いっせい》。呼び名はイッセー。

この春で高三になる、『悪魔』である。

冗談ではない。元は人間だったのだが、わずか

一年の間に、軽く三回程死に、悪魔、人型の龍、再び悪魔と、転生を繰り返している。長くなるので事情は省くが。

そして、彼こそが、歴代最強と呼ばれる

先代『赤龍帝』である。

そんな彼は、先日正式な恋人となった、オカ研の《グレモリー眷属》の(キング)『リアス・グレモリー』、女王(クイーン)『姫島朱乃《ひめじま あけの》』、戦車(ルーク)『搭城子猫《とうじょう こねこ》』と『ロスヴァイセ』、騎士(ナイト)『木場祐斗《きば ゆうと》』と『ゼノヴィア・クァルタ』、僧侶(ビショップ)『ギャスパー・ヴラディ』と『アーシア・アルジェント』、眷属ではないがオカ研メンバーの『レイヴェル・フェニックス』、悪魔ではないが天使の『紫藤イリナ《しどう いりな》』らと共に、久方ぶりの平和な時(春休み)を楽しんでいた。ちなみに彼は兵士(ポーン)である。

近々《アザゼル杯》という大会が開催されるので、あまり休んではいられないが、リラックスも必要と判断したのだ。

なお、一誠はキングとして、アーシア、イリナ、レイヴェルと共に別のチームを組むのだが、今日だけはグレモリー眷属だった頃に立ち位置を戻している。

 

リアス「ふふっ…イッセー♥」

イッセー「………(照れ)」

 

なお、休暇を提案した本人は、イッセーにデレデレである。逆に、イッセーの方は初々しい。

 

アーシア「………む~」

子猫「……いつになっても、いい気はしない」

朱乃「あらあら、お熱いですわ~…うふふ♪」

祐斗「まあまあ……(汗)」

 

だが、やはり彼らに平和は合わないようで…

 

「(スッ)どわあっ!?」ガッシャーン!

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

天井にスキマが開き、イッセーによく似た少年―龍夜が落ちてきた。

 

~客観的視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~龍夜視点~

 

痛え……!

毎度毎度、もうちょっと上手く送れないのか紫…

 

?「誰だ、お前!」

龍夜「……え?」

 

声のする方に目を向けると、俺と似ていて、

何か"共鳴"のようなものを感じる少年がいた。

その周りにもたくさんの人がいる。

……全員敵意マックスだが。

 

ドライグ(龍夜)『落ち着け相棒…いや、兵藤一誠』

龍夜「……兵藤一誠?あいつが?」

イッセー「ドライグ!?どういうことだよ!?」

ドライグ(イッセー)『いや、俺は何も言ってないぞ?……いや、そういうことか』

イッセー「だからどういう…」

ドライグ(×2)『『だから落ち着けと言ってるだろ』』

イッセー「…はい」

ドライグ(イッセー)『お前らもだ』

 

一誠のドライグ(多分)がそう言うと、周りの人も警戒を(少し)解いた。

 

ドライグ(イッセー)『それじゃあ、事情を説明

して貰おうか。俺が二体いるとややこしいから、そこの相棒に似たお前からな』

龍夜「ああ。その前に、あんたは赤龍帝の『兵藤一誠』で合ってるか?」

イッセー「ああ」

龍夜「信じられないだろうが…俺は、あんたの

一代後の赤龍帝だ」

 

そう言うと同時に、証拠として赤龍帝の籠手を出す。

 

全員「「「「「「「「「「「…え?」」」」」」

」」」」」

龍夜「そして同時に、一代後の白龍皇でもある」

 

続いて、白龍皇の光翼も出す。

 

全員「「「「「「「「「「「……ええええぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」」」」」」」

龍夜「……うん、一旦落ち着いてくれ」

 

 

 

少年少女鎮静中…

 

 

 

?「……にわかには信じられないけど、その神器が偽物って事はなさそうだし……」

 

一誠の隣にいた、紅い髪の少女がそう呟く。

……体のラインが少女に見えないのは俺だけじゃないはず。

 

ドライグ(イッセー)『まあ、なんだかんだで奴とは和解した訳だし、あり得ない話じゃないがな』

ドライグ(龍夜)『そういう事だ』

 

………一つ言わせてもらう。

 

イッセー「…なあドライグ…」

?「…ねぇドライグ…」

龍夜「…おいドライグ…」

龍夜・イッセー・?「「どっちが喋ってるのか紛らわしい!」」

ドライグ(×2)『『否定出来ん…』』

紫『はい、そのあたりでストップ♪』

龍夜「……え」

 

急に紫の声がしたので驚いていると、俺のポケットから見覚えの無い霊符が飛び出す。

そして、その霊符は紫の姿を写し出した。

 

紫『はぁ~い♪』

イッセー「!?」

龍夜「紫!?」

?「落ち着いて。これはきっと、伝達魔法の一種よ。意志疎通は不可能だわ」

 

……また変な物持たせたな。

 

紫『どうも、幻想郷の管理者にして大賢者、八雲紫です♪』

?「幻想郷…聞き覚えがあるわ。力を失った悪魔や神、妖の類がたどり着く楽園がある、と」

龍夜「ああ、俺はその幻想郷から来たんだ」

 

……しかし、幻想郷の事を知ってるとなると…ただの人間じゃないな。全員魔力が強いみたいだし…茶髪の少女と銀髪の女性からは、神力も感じるしな。

 

紫『もう事情は聞いたわよね?ということで…

次代の赤龍帝兼白龍皇の修行に協力してほしいの。もちろん、時間が無いのは承知しているわ』

イッセー「いやじゃあ送ってくんなよ!」

 

もっともな意見だ兵藤一誠。

 

紫『でも心配ありません。解決策は用意しています。それじゃあ、後は頼むわよ?』

?「はい」

龍夜「!?」

 

突然霊符が喋りだし、俺が驚いていると、霊符が光を放ち、少女の姿に変わる。

【挿絵表示】

 

 

?「……もう生半可なことでは驚かないわ」

龍夜・イッセー「「同感だ」」

?「皆さんはじめまして。私は、天霧イクサ

《あまきり いくさ》といいます。今回の問題の『解決策』として来ました」

?「それで、その『解決策』って何なの?」

イクサ「私は、《二つの点を繋ぐ程度の能力》を持っています。勝手ながら、今日という日が始まった"起点"と、今日という日が終わる"終点"を繋がせてもらいました」

イッセー「……えっと、つまり?」

イクサ「修行が終わるまで、今日という日を繰り返す、ということです」

イッセー「……マジか」

イクサ「それでは、私は霊符の姿でこの部室に

いますので、修行が終わったらお声がけください」ニコッ

 

そう言うとイクサは霊符の姿に戻り、部室の壁に張り付く。

…元から魔方陣とかあるし、壁の色も紫だし、今さら霊符が一枚増えても、あまり雰囲気が変わらないが。

 

イッセー「……あんまり、よく分かんねぇけど…」

龍夜「…修行の時間は、気にしなくていい、ってことらしいな…」

?「なんだか大変なことになっちゃったわね…

まずは、自己紹介でもしましょうか。私は

リアス・グレモリー。この《グレモリー眷属》の(キング)で、悪魔よ」

 

…眷属?王?

 

ドライグ《悪魔たちは、眷属として悪魔に転生

させる形で味方を増やすんだ。その時に使うアイテムの力で、彼らはチェスの駒に見立てた能力を得る。眷属も、その駒の数しか作れない。まあ、転生させる奴が強ければ強い程、使う駒が多くなってしまうがな》

 

なるほど…ん?じゃあ、ここにいるのは全員悪魔なのか?

と思っていると、俺意外の全員が一斉に()()()()()

 

龍夜「やっぱり全員悪魔なのか」

リアス「…あら、気付いていたの?今から言おうと思っていたのだけど」

龍夜「まあ、全員から強い魔力を感じたしな。銀髪の女の人と茶髪の奴からは、神力も」

?「ちょっと、私の扱いロスヴァイセに比べてひどくない!?あ、私は紫藤イリナ。眷属じゃなくて、天使だよ」

 

イリナは天使なのか。

どうりで神力を感じる訳だ。

 

?「そして私が、先ほど紹介されましたロスヴァイセです。眷属としての立ち位置は戦車(ルーク)で、このオカルト研究部の顧問を努めています」

 

一人だけ年が違うと思ったら、顧問の先生か。

 

ロスヴァイセ「一応、元戦乙女(ヴァルキリー)です」

 

……え?戦乙女?ガチの神?

 

?「…同じく戦車の、搭城子猫です。…元猫又です」

 

今度は猫又!?

 

?「ぎ、ギャスパー・ヴラディです!元吸血鬼です!僧侶(ビショップ)です!よ、よろしくお願いします!」

 

お次は吸血鬼!?これはいくらなんでも…

 

?「レイヴェル・フェニックスです。眷属ではありませんが、オカルト研究部のメンバーですわ。名前の通り、不死鳥(フェニックス)の力を持っています」

 

……不死鳥…あかん、チートや…

 

?「私は姫島朱乃。グレモリー眷属の女王(クイーン)ですわ。…元は、半堕天使でしたわ」

 

……ちょっと待て……

グレモリー眷属、メンバーに恵まれ過ぎだろ!?

 

?「…言いたいことはだいたい分かるよ…。僕は

木場祐斗。グレモリー眷属の騎士(ナイト)で、オカルト研究部副部長だよ」

?「同じく騎士で生徒会長の、ゼノヴィア・クァルタだ。よろしく頼む」

?「えっと…グレモリー眷属の僧侶(ビショップ)、アーシア・アルジェントです。オカルト研究部の部長をやっています。よろしくお願いします」

イッセー「そして俺が、グレモリー眷属の兵士(ポーン)で赤龍帝の、兵藤一誠だ。よろしくな!」

 

兵士…敵陣深く切り込めば、王意外のあらゆる駒になれる、ある意味最も強い駒か。数も多いし…ん?

 

龍夜「…兵士って、チェスでは八人いたよな?」

リアス「イッセーの潜在能力が高過ぎて、転生の時に兵士の駒を全部消費しちゃったのよ」

龍夜「マジか……」

 

先代赤龍帝、恐るべし。

まあ、それはそれとして、あいさつはちゃんと

しないとな。

 

龍夜「えっと…次代の赤龍帝兼白龍皇、神代龍夜だ。よろしく頼む」

 

さて、これからどんn「ほう、面白そうじゃないか」…!?

知らない声が響く。と同時に、魔方陣が展開され、白い髪の少年が現れる。その背中には、見慣れた白い光翼があった。

 

イッセー「ヴァーリ!?何でここに!?」

龍夜「ヴァーリ…先代白龍皇!?」

ヴァーリ「妙に俺と似た力を感じたから来てみれば…次代の白龍皇だったとはな」

リアス「来てみた、って…一応、オーディンの養子なのに…相変わらずねぇ」

ヴァーリ「それで俺が何か変わる訳でもないだろう。おい、お前…龍夜といったか。俺は

ヴァーリ・ルシファー。お前の先代の白龍皇だ。俺もお前の修行に付き合うことにした。よろしくな」

龍夜「お、おう…」

 

先代白龍皇ヴァーリの初対面の印象は、『なんかめんどくさい奴が来た』だった。

さて、これからしばらく、どんな日々になるのかな。

…それにしても、あのイクサとかいう少女、なんか見覚えあるような…気のせいか?

 

~龍夜視点 終了~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~イクサ視点~

 

《霊符の中の空間》

 

ふう…なんとか誤魔化せた…

動揺を表に出してしまうところだったわ。

 

?「…まったく、お前の演技には頭が下がるな」

 

私に力を与えた少年が、目の前に現れる。

 

イクサ「あなたに言われたくないわよ、こそ泥」

?「…言ってくれるなぁ。さすが、俺が最も嫌う狂気なだけはある」

イクサ「失礼ね。私をあんな獣と一緒にしないでくれる?」

?「…そうだったな。お前はその()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだったか」

イクサ「…用が無いなら、さっさと出ていってくれる?こう見えても私、忙しいのよ」

?「分かったよ…。この世界の奴らの"能力の欠片"を集めるのだけは、忘れるなよ?」

 

そう言い残し、忌々しい少年は消える。

 

イクサ「……ふふふッ……あははははははははははははッ!」

 

私は一人、笑う。だって…

 

イクサ「まさかまた会えるなんて…()()()()()()()()()()()なんて!きっと私たちは運命の赤い糸いえ赤い鎖で結ばれているのねこれは起こるべくして起こった出会いなのねそうよね絶対運命よね……ねぇ、龍夜ぁ…いえ……"龍也(たつや)"♥」

 

そのまま私は、狂ったように…いや、元から狂っているのにさらに狂いながら、笑うのだった。




キャラ紹介

名前…天霧(あまきり)イクサ

提供者…ガルシオンさん

種族…半妖

容姿…本編に挿し絵有り

能力…《二つの点を繋ぐ程度の能力》

詳細…元は龍夜と同じ世界の出身。とある理由で死に至るが、その後幻想入りする。紫の友人。だが、龍夜のことを龍也(たつや)と呼んだり、表の顔と裏の顔が違い過ぎたり、謎が多い。なお、霊符の姿になれる理由は、能力で自分と霊符を繋いでいるため。


先代二天龍たちは…紹介するまでもないでしょう。それでは、次回もお楽しみに!


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神器のさらなる能力を学ぼう(光翼編)

作者「どうも、化道 龍牙です。
三ヶ月も投稿しないですいませんでしたぁぁ!
完全オリジナルなので、なかなか進まず…そうこうしてるうちに、文の書き方すらうろ覚えになって…そんな理由で、駄文注意です。それでは、本編どうぞ」


~龍夜視点~

 

《駒王学園 オカルト研究部 部室》

 

俺がこっちに来てから三日が過ぎた。

が、まだ修行はしていない。

時間が無限にあると分かった以上、イッセー達の休暇を邪魔するわけにはいかないからだ。

そして今日が、修行を開始する日、なのだが…

 

龍夜「……………」

ヴァーリ「……………」

 

オカ研メンバーが全然来ない。

休暇ではしゃぎ過ぎて、疲れて寝てるのか?

 

ヴァーリ「……このまま待っていても埒が明かない。先に始めるか?」

龍夜「……そうだな」

イクサ「では、修行用境界結界を起動します」

 

………!?

 

龍夜「えっなんだそれ聞いてな(パカッ)……またこの展開かよぉぉぉぉ!」

ヴァーリ「(パカッ)!? くそっ、光翼の展開が間に合わないか…」

 

 

 

少年落下中…

 

 

 

《結界内部》

 

龍夜「(ドサッ)…毎度毎度…」

ヴァーリ「(ドサッ)…なんなんだ一体…?」

 

落とされた先は、真っ白い空間だった。

ここは何処だと思っていると…

 

紫『はぁい♪またまた登場、ゆかりんです♪』

龍夜「……………」

 

俺の懐の霊符が再び光り、また紫が投影された。

なんなんだもう。

 

紫『ここは私がいろいろな境界を弄って作った空間。技を出すと、技の終了後霧散した力が使用者に戻るようになっているわ。…要するに、消費が激しい・デメリットが大きい技をノーコストで使い放題ってわけ』

 

……もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな

 

紫『そういう事だから、出し惜しみせずビシビシ鍛えてやってくださいな。では、さようなら♪』

 

そう言い残し、紫の姿は消え、霊符が俺の懐に戻る。

 

ヴァーリ「……何というか、嵐のような奴だな」

龍夜「あれのどこが賢者なんだ……?」

ヴァーリ「…とにかく、場所をくれるなら、それに越したことはない。早速始めるか」

龍夜「ああ」

ヴァーリ「まず、お前はどこまで光翼の力を引き出せる?」

龍夜「どこまでって……吸収と半減以外に何かあるのか?」

ヴァーリ「……そこからか。…いいか、白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)には…いや、アルビオンには、

それ以外にも能力がある。『反射』と『減少』だ。ドライグとの和解で取り戻した力だが、俺達の後の世代、かつ赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)も宿しているお前なら扱えるだろう」

龍夜「……半減があるのに、減少の意味はあるのか?」

ヴァーリ「半減を使うと、吸収もセットで発動

してしまうだろう?それに格上には通じにくい。減少にはそういうデメリットがないから、意外と使いやすいんだ」

龍夜「なるほど」

 

………待てよ?

……どうして俺は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだ?

 

ヴァーリ「……どうした?」

龍夜「……いや、何でもない。続けてくれ」

 

…この疑問は後回しにしよう。

 

ヴァーリ「修行を始めるにあたって、いくつか条件を付ける。『その場所から動くな』『弾幕、スペカとやらを使うな』『俺の攻撃を防ぐな』

……だ」

龍夜「?……分かった」

ヴァーリ「最後に…神器は使用者の想いに答える。イメージや覚悟を決めておけ」

龍夜「?……ああ」

ヴァーリ「じゃあいくぞ。…ハァッ!」

龍夜「!?」

 

ヴァーリはいきなり、白い弾幕に似た物を放つ。

 

龍夜(まずい、避け―)

ヴァーリ「動くな!」

龍夜「!(ドカッ!)ぐっ!」

 

……痛って……どういうつもりだ、ヴァーリ?

 

ヴァーリ「その攻撃を反射で跳ね返してみろ。

あるいは、減少で威力を弱め霧散させろ。それが修行だ」

龍夜「なるほど…ッ、龍皇らしいスパルタだな」

ヴァーリ「ふっ。まだまだいくぞ!」

龍夜「(ドカッ!)ぐっ!」

 

想い……イメージ…跳ね返すイメージを(ドカッ!)

 

龍夜「……ッ!」

 

ダメだ…防御できない状況なんて初めてで、集中できない!

 

ヴァーリ「どうした、そんなものか!」

龍夜「(ドカッ!)くっ…!」

 

マズいな…このままじゃ…

…減少なら、半減と似て集中しやすいか?

 

龍夜「(ドカッ!)ぐぁ…!」

 

…減少…吸収しないで半減するイメージ……!

 

龍夜「(ドカッ!)かっ…」

 

…迷ってる暇はない!

 

龍夜「イチかバチかだ!はぁぁぁぁぁ!」《Divide…

ヴァーリ「半減か。減少しようとしたのだろうが失敗…」

 

H()a()l()f()!》

 

ヴァーリ「なに!?」

アルビオン(龍夜)『…これは驚いた』

 

通常と違う音声と共に、白い弾は半分ほどに縮み、霧散する。

 

龍夜「……なんとか、成功か?」

ヴァーリ「……いや、『成功』じゃない」

 

……うっそ~。

 

ヴァーリ「…だが、『予想以上』だ」

龍夜「…?」

ヴァーリ「お前は、『半減と吸収を分ける』ことができたんだ」

アルビオン(龍夜)《我も驚いた。…減少をないがしろにされたのは、少し不快だが》

龍夜「…マジか」

 

減少じゃなくて…半減を単体で発動したのか。

 

ヴァーリ「驚いた、が…だからこそ休憩は無しだ。その調子で、反射も会得して見せろ!」

龍夜「そうだったこれスパルタ修行だったなぁ!」

 

さっきの感じで、何か実態のある物に例えれば…

 

ヴァーリ「お前の成長速度は予想以上、窮地に陥るほどお前は強くなる!だからさらに激しくいくぞ!」

龍夜(ドカッ!バキッ!)ガハッ…!?」

 

連撃……容赦ないなぁ…!

 

龍夜(考えろ…反射する物…反射…反射…!)

ヴァーリ「迷っている暇はないんだろう!」

龍夜「(ドカッ!バキッ!)ぐはっ…」

 

…反射…!あれなら!

 

龍夜「やってやる!ハァッ!」

《Reflect!》

 

その音声と共に、鏡のような光が現れる。

 

ヴァーリ「鏡か…だが!」

 

バキィィィィン!

 

ヴァーリ「方向次第で簡単に割れる!」

龍夜「マジか!?」

 

鏡はダメだ…考えろ…考えろ!

 

ヴァーリ「まだまだ!」

龍夜「ああもう鬱陶しい!

《Reflect!》

……えっ」

ヴァーリ「…成功したか!」

 

白い弾幕は、見事に全部跳ね返る。

…イラついて、手で払いのけるイメージをしたら成功した…実感湧かないが、これで光翼の能力はマスターしたってことでいいんだよな?

 

ヴァーリ「だが、跳ね返す方向は改善の余地ありだ」サッ

 

…まだ課題はあったか。

 

イッセー「おーい、遅れてすまな(ドカッ!)どわぁっ!?」

龍夜・ヴァーリ「「イッセー!?」」

イッセー「……いきなりひどい……」

龍夜「……ごめんなさい」

 

 

 

少年謝罪&説明中…

 

 

 

イッセー「もう光翼の能力をマスターしたのか!すげぇな!」

ヴァーリ「まだ完全じゃないがな。ひとまず合格といったところだ」

イッセー「じゃあ、次は俺が(グゥゥゥゥ~)…」

龍夜「すまん、俺だ」

イッセー「…先に飯にしようぜ。一応弁当あるし」

ヴァーリ「ああ」

龍夜「……(恥ずかしさで真っ赤)」

 

羞恥で悶えながら腹ペコで食べる唐揚げ弁当美味しい。




作者「それでは、次回もお楽しみに!」


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戦闘術を学ぼう&神器のさらなる能力を学ぼう(籠手編)

作者「えー、皆さま久しぶりでございます、化道 龍牙です」
龍夜「おうクソ野郎。8ヶ月も感想の返信以外音沙汰なしで何してやがった」
作者「それについては誠に申し訳ありませんでしたァァ!いえ、ケータイ機種変してしばらくログインできなかったりとか、色々あったんです……」
龍夜「それにしたって長えよ。これからは投稿ペース上げるんだろうな?」
作者「………ほら、タグに投稿速度不安定ってありますし……」
龍夜「よし、遺言は?」
作者「修業のシーンなんですが、アバウトな表現とかカットとかそして時は流れみたいな展開とか多用します。誰も龍夜がひたすら子猫な投げ飛ばされたり祐斗に斬られまくったりを延々繰り返すのを見たくはないでしょうし」
龍夜「本心は?」
作者「そんな事細かに表現できる文章力はありません」
龍夜「よし、死刑執行だ。マスタースパーク」
作者「(^o^)」



龍夜「ちなみに、修業の内容を詳しく書いて欲しいという物好きは、感想とかメッセージとかで伝えてくれれば、作者(このアホ)働かせて番外編でも出すぜ。それでは、時期が空きすぎてさらに駄文になった本編どうぞ」


〜紫視点〜

 

《幻想郷》『博麗神社』

 

天輝主「紫、久しぶりですね」

 

龍夜が修業に行った数時間後、天輝主が私を訪ねて来た。

 

紫「久しぶり、天輝主。またお茶会……というわけではなさそうね」

天輝主「ええ。残念ながら、今回は別件です」

 

お互いに向かい合って座ると、私はスキマからちゃぶ台と陶器の茶碗と緑茶を出す。

それを一口飲んだ後、天輝主が話を切り出した。

 

天輝主「今日来たのは……神代龍夜の中の"闇"のことで話があったから。紫も気づいていたのでしょう?」

紫「………ええ」

天輝主「気づいていながら、何故あなたはなんとかしようとしないのです?」

 

厳しい目つきで天輝主が言う。

きっと彼女は、龍夜に対して何か対策をしたのでしょう。

でも……今回は愚策だったわね。

 

紫「何もしないのが、一番の最善策だからよ」

天輝主「……どういうこと?」

紫「……半端な光は、かえって闇を浮き彫りにする、ということよ」

 

〜紫視点 終了〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~客観的視点~

 

《ハイスクールD×Dの世界》『修業用結界内部』

 

イッセー「よし、腹もふくれたし、次は俺が籠手の能力を……いや、待てよ?」

 

修行再開、と龍夜が意気込んでいたら、なにやらイッセーが考え込む。

 

龍夜「ん?どうした?」

イッセー「…いや、やっぱり籠手の修行は後に

しようぜ(ニヤリ)」

龍夜「………?」

ヴァーリ「(ああ、また変なこと考えてるな

お前…)」

イッセー「それまで、戦闘の修行でもしよう。俺、みんなを呼んでくる!」

 

 

 

少年呼込(よびこみ)中…

 

 

 

リアス・朱乃・アーシア「私達が、『魔力操作』を教えます(!)」

イリナ・ロスヴァイセ「じゃあ、私達は『神力

操作』を」

子猫「では…私が『体術』を」

祐斗・ゼノヴィア「じゃあ、僕(私)達が『剣術』だ(な)」

龍夜「お、おう…よろしくお願いします」

イッセー「頑張れよ、龍夜!」

 

こうして、時間潰s…戦闘の修行が始まった……

のだが……

 

 

 

『魔力操作』

 

リアス「まずは、魔力を固めて形にしてみましょう」

龍夜「弾幕で慣れてるから余裕だ(龍とか翼の形を指先で作りながら)」

リアス「………そ、そう……」

朱乃「あらあら、うふふ♪」

アーシア「す、凄いです!」

 

 

 

『神力操作』

 

作者「魔力操作とほぼ同じだったので割愛」

イリナ「ちょっと、私達の扱いひどくない!?」

ロスヴァイセ「……どうせ私なんて……」

 

 

 

『体術』

 

子猫「せいっ…!やぁっ…!」

龍夜「魔理沙(どっかの泥棒)に比べれば遅い…!」

子猫「……ムカッ」

 

 

 

『剣術』

 

祐斗「ハアァッ!」

ゼノヴィア「セイッ!」

龍夜「…祐斗は素早いが直線的、ゼノヴィアは攻撃が大振りだッ!」

祐斗・ゼノヴィア「「逆に指南!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼノヴィア「お前……修業に来たにしては、戦闘技術が高過ぎないか?」

龍夜「アホみたいに強い師匠が二人いたもんでな……(遠い目)」

 

結論を言えば……修業にはならなかった。

霊夢や魔理沙といった滅茶苦茶な師匠に鍛えられ、異変解決も経験した龍夜なので、戦いの基礎は充分過ぎるほど身についていたのである。

 

祐斗「ところで、君は自分の剣は持っているのかい?」

龍夜「ああ。《Blade!》ほら」

 

そう言うと龍夜は、何故か籠手に空いていた穴----正確には、元々はイッセーのアスカロンが収納されていた穴----から、神刀・天照を取り出す。

すると、祐斗の表情が何故か、腑に落ちない、というように曇る。

 

龍夜「…どうした?」

祐斗「……いや、見たところその剣は、どちらかというと戦闘用じゃないんだ」

龍夜「戦闘用じゃない……?」

祐斗「うん。剣というよりは祭具に近い感じ。……でも、それにしては力が強い…まるで、何かを無理矢理剣にしたような……?」

龍夜「無理矢理……」

ゼノヴィア「まあ、いいじゃないか、そんなことは」

 

祐斗と龍夜が難しい顔で疑念を抱いているのを見て、ゼノヴィアがそう言った。

 

ゼノヴィア「別に、戦いに使えないってわけじゃないんだろう?」

祐斗「え、うん……」

ゼノヴィア「じゃあ問題ないだろう」

リアス「ねえ、ちょっといいかしら?」

 

突然、リアスが皆の注目を集める。

 

リアス「見ての通り、龍夜はかなりの実力を持っているわ。だから、基礎の修業じゃなくて、本気の勝負をしてみようと思うの。どう?」

ゼノヴィア「いいな…!お互いに勉強になる!」

子猫「私も…賛成。私を遅いと言ったこと…後悔させてあげます(黒笑)」

祐斗「顔が怖いよ、子猫ちゃん……」

朱乃「いいんじゃないかしら、ふふふ」

 

どうやら、実戦で決まりそうである。

 

龍夜「……お、お手柔らかに………」

 

龍夜は苦笑とともに、実戦の準備を始める。

 

龍夜(……しかし、戦闘用じゃないなら………何故、天輝主はこの刀を俺に渡したんだ……?)

 

その時、神刀・天照が反射した僅かな光に照らされた龍夜の影が、一瞬だけ、闇のように深くなり、龍のように蠢いたことに、気づいた者はいなかった。

 

 

 

〜夜までカット〜

 

 

 

龍夜「疲れた……」

 

龍夜が結界から出てはじめに出た一言はそれだった。

なにせ、夜までぶっ通しで戦闘だったのだから、当然である。

もちろん、これは龍夜にかなりの影響を与えた。

そのため、強くなったのは間違いないのだが、子猫に軽々と投げ飛ばされたり、朱乃の雷光で焦げてアフロになったり(もちろんアーシアが治してくれた)、祐斗に見えないほどのスピードで斬られたりしたため、龍夜には強くなった自覚がないようである。

 

龍夜「とりあえず、風呂で汗を流してご飯食べよう……」

 

そう言って龍夜はふと、結局籠手の修業はしなかったな、と思い出す。

まあいいか、と風呂に入ろうとするが、

 

イッセー「待ってたぜ、龍夜!」

 

風呂場の前で、タオルを腰に巻いたイッセーが仁王立ちしていた。

 

龍夜「……とりあえず、風呂入っていいか?今日はもう体がガタガタなんだが」

イッセー「おう、というかそれが修業の一環なんだ」

龍夜「………?」

 

 

 

少年入浴中…

 

 

 

龍夜「……いやどこが修業なんだよ」

 

湯船にどっぷりと浸かりながら、龍夜はイッセーにツッコむ。

 

イッセー「これからが、修業なんだよ」

龍夜「………?」

 

イッセーは不気味に笑うと、先に湯船から上がって風呂から出る。

そして、外から風呂のドアの鍵を閉めた。

ちなみにこの風呂は中から鍵を開けられないタイプのやつである。

 

龍夜「………は?」

イッセー「籠手のもう一つの能力はな、『透過』……いろんな物をすり抜けたり出来る力だ。というわけで、龍夜にはこの密室風呂から透過で脱出してもらう。ちなみにあと一時間でリアスたちが風呂に入りに来るから、それまでに出ないと生きれる保証はないぞ(黒笑)」

龍夜「……なんだとォォォ!?」

 

とんでもない爆弾発言がイッセーから飛び出した。

さっきまでリアスたちの恐ろしさを味わっていたのだから、龍夜の恐怖は相当であろう。

 

イッセー「じゃ、頑張れよー」

龍夜「ふざっけんなァァ!あいつ後で絶対仕返ししてやらァァ!」

 

こうして、割とマジで命がけの、透過の修業が幕を開けた。

 

 

 

10分後

 

 

 

龍夜「……コツすら掴めない……」

 

 

 

30分後

 

 

 

龍夜「ヤバイヤバイ、時間がない……!反射の時みたいに、イメージが大切なのか…? ………ああくそ、透明人間のイメージは違うか……!」

ドライグ《すまん……俺の元相棒が本当にすまん……》

 

 

 

50分後

 

 

 

龍夜「………オワタ………せめて風呂の湯気で隠れて見つからないみたいな奇跡を祈って、影を薄くして端っこにいよう」

 

 

 

59分後

 

 

 

龍夜「消えろ、俺の気配……薄くなれ、俺の影……《Penetrate!》……あ、出来た、のか……?」

 

残り一分の土壇場で、影を極端に薄くするイメージで透過を成功させた龍夜だが、それを自覚して喜ぶ元気はもう残っていなかったので、さっさと壁をすり抜けて脱出した。

まあ、これほど生きた心地がしなかったであろう風呂もそうそうないだろう。ドライグ曰く《イッセー(アイツ)に関わった主役級のキャラはエロから逃れられない)らしいので、これからもこんなトラブルがあるだろうが、負けるな、我らが龍夜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御目汚し(オマケ)

1時間30分後

 

 

 

イッセー「……ヴァーリに聞いた感じだと、龍夜は追い込むほど強くなるタイプだ。だからあんな手段に出たわけだけど……マジで大丈夫かな、龍夜……?」

龍夜「ああ、地べたを這い、泥水啜った気分で戻って来てやったぞイッセー……」

イッセー「龍夜!?……大丈夫か……?」

龍夜「大丈夫じゃねえよ……だから仕返しに来た……受けろ対イッセー必殺ッ」

イッセー「ちょっと待て、そこまで怒らなくてm」

龍夜(女)「擬似お色気の術〜♡」

イッセー「グファ(鼻血)」

龍夜(女)「勝った……!計画通り……」




擬似お色気の術…『龍夜女体化大騒動』にて手に入れた《自由自在に性転換できる程度の能力》を用いて、NARUTOで有名なお色気の術を再現する対ドスケベ技。


次回もお楽しみに!


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急転─狂気の魔の手は全てを蝕む

作者「え〜、長々とおまたせしてしまいました。紅白龍最新話、どうz」
龍夜「ちょっと待て。一年以上音沙汰無しで謝罪の一言も無しか」
作者「誠に申し訳ありませんでした…しかしこちらにも色々都合がありまして…」
龍夜「なんだ言ってみろ」
作者「まず母が持病で倒れました」
龍夜「大丈夫なのか!?」
作者「三日で退院できました」
龍夜「あー良かった…」
作者「ですが退院した次の日から私は期末テストでした」
龍夜「マジか」
作者「退院したとはいえ母が心配であまり点数が取れず、補習だらけになりました」
龍夜「うーむ…」
作者「そんな感じでいろんなことがこの後も起こり、今現在に至るわけです」
龍夜「……仕方がない、俺は許そう。俺はな。読者が許すかは知らんぞ。これを機に早く続きを書けるように努力して許してもらえ」

作者「実は、それについても重大発表があるんです」
龍夜「それって、この話の続きについてか?今度はどんな不祥事だ(呆れ)」
作者「リメイクします」
龍夜「…何て?」
作者「この作品の更新を止めて、リメイク版を投稿します」
龍夜「……理由を聞こうか」
作者「この作品は、元はといえば自分のために書いたものでした。小説投稿に興味があったというだけの理由で、当時の自分の妄想をあらん限り詰め込みました。だから設定もガバガバで矛盾だらけ、タグは増え続け、この後の話もカオスの巣窟になる予定だったんです」
龍夜「これ以上のカオスがあるのか…?逆にどんなか気になるな」
作者「言わぬが花だと思います。それにそのカオスを一番やるの君ですよ」
龍夜「確かに…」
作者「ともかく、そんな感じだったのですが、一定期間作品に触れ(られな)かったことで、改めて客観的に見た時、気づいたんです。『自分のために書くならともかく、読んでくれる読者様がいる身で出していい出来ではない』と。誰より私自身が、この小説に対し納得できなくなったんです。だから設定を見直し、文章を見直し、自分のベストを尽くしたリメイク版を投稿したいと思ったんです」
龍夜「そうか…決意は固いんだな」
作者「はい」
龍夜「なら、もう俺は何も言わない。頑張れよ」
作者「もちろんです。…ですが、ここで心配になるのは、『今までこれを読んでくれた読者様たちは、もしかしたら、私が納得できなくなったこの作風を、カオスに満ちた今のこの作品を気に入ってくれたのかもしれない』ということです。だから、リメイク版ではなく、今の紅白龍の続きが見たいという人もいるかも知れません。ですので、後書きの欄でアンケートを実施します。その結果で、紅白龍の続きも不定期に書いていくかを決めます」
龍夜「できるのか?」
作者「やるんです」
龍夜「そうか」
作者「さて、それでは前置きが長くなってしまいましたが、紅白龍本編、どうぞ」



龍夜「ところで、リメイクで設定組み直されたら、今の俺はどうなるんだ?」
作者「問題ありません。今の龍夜とリメイクされた龍夜は同姓同名の別人です。ブロリーとBRブロリーみたいな感じです。こちらはリメイク時に外見も変える予定ですが」
龍夜「そうか…」


〜イクサ視点〜

 

《霊符の中の空間》

 

 

イクサ「ふ……ふふふ……」

 

私一人の空間で、顔を歪めながら私は思う。

─そろそろ『頃合い』ね。さぁ、今迎えに行ってあげるからね、龍也(タツヤ)

 

?「まだ早いんじゃないか?奴が修行を開始して数週間しか経っていないぞ?」

 

また邪魔者(コイツ)か、と私は心の中で毒づく。私に力をくれたことは感謝するけど、私の行動にいちいち干渉してくるのは気にいらない。

……まあいい。今回は、コイツが口を出そうが何も影響しないのだから。だって……

 

イクサ「どのみち、龍也の方から来るもの」

?「……何故だ?」

イクサ「私の能力も、完璧じゃないということよ」

?「………」

 

邪魔者は何も言わずに去った。それが逆に不気味ではあるが……まあいい。龍也を私のものに出来れば、後はどうでも。

 

イクサ「ふふ……早く来てね、龍也ぁ♪」

 

私は笑う。笑い続ける。龍也が来るその時を待ち望み、壁一面に書いた私の想い(『アイシテル』)を見つめながら。

 

〜イクサ視点 終了〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜龍夜視点〜

 

《オカルト研究部 部室》

 

龍夜「イクサ、居るか?」

 

修行を始めて二週間が経過した今日、俺は幻想郷に帰るため、イクサのもとを訪れていた。

理由は、この世界の人たちが『繰り返す時間』の異常に気付き始めたからだ。春休みということでなんとか誤魔化せていたが、さすがに四月前半に差し掛かっても春休みが終わらないのは不自然なので、あちこちボロが出始めている。イクサの能力も、人の心までは操れないらしい。

もちろん、修行が中途半端で終わってしまうのは不本意だが、神器の能力自体は全部習得出来たので、後は幻想郷での修行でも大丈夫だろう。

 

龍夜「……だからって、みんなに何も言わずに来なくてもよかったかもな」

 

そう、俺は今日、オカ研のみんなに言わずにここに来たのだ。

理由は実に単純で、『未練が残るから』。この後、紫に頼んでこの世界の住人全員に記憶処理を施してもらい、繰り返す時間問題を無かったことにするのだが、最後にみんなと関わると、俺に未練が残ってしまう。……だから、これでいいんだ。

 

龍夜「しかし、本当にイクサ出てこないな……どこに行ったんだ?」

イクサ「ここよ……龍也♪」

龍夜「!?」

 

耳元でイクサの声が響くと同時に、強い浮遊感を感じる。いつもスキマに落とされる時に味わうものだが、今回は何か、まるで無数の手が俺の体を引っ張っていくような嫌な感覚がある……!それに、龍也って誰だ……!

だが、それを考える時間もなく、俺の意識は薄れていった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《霊符の中の空間》

 

龍夜「……ここは……?」

 

働かない頭を酷使し、周囲の状況を確認する。どうやら俺が引き摺り込まれたのは、スキマとも違う異空間のようだが……薄暗く、四角い空間ということしかわからない。

 

龍夜「…イクサ、どういうつもりだ……?」

イクサ「ふふ、やっと来てくれたね龍也」

 

気がつけば、目の前にイクサがいた。いや、目の前どころじゃない。どちらかが五ミリほど動けば互いの唇が触れ合う距離だ。

 

龍夜「だから、龍也って誰だよ……俺は、『神代龍夜』だ」

イクサ「いいえ、あなたは龍也よ。よく思い出してみて」

龍夜「だから思い出すも何も……!」

 

話が通じない苛立ちと共に、拭いきれない違和感を感じる。

……なんだ?イクサが『龍也』という名前を口にするたび、俺の頭の奥で何かが疼く……

 

龍夜「ッ……」

イクサ「思い出して、龍也。私のことを」

 

くそッ、頭が痛む……!イクサ、おまえはいったいなんなんだ……!

 

龍夜「やめろ……それ以上、言うな……!」

イクサ「ううん、やめない。あなたが私を、私との約束を思い出すまで」

 

約…束……?

何のことだ。そもそも俺は、イクサと昔会ったことは、ない……はず……

 

 

(『いつか……から………自由…………ら、私と………………………』)

 

 

……ッ!?

突然、脳裏に知らない映像が浮かぶ。モノクロでノイズも酷いが、どうやら誰かが話しかけているようだ。

なんだ、今のは……!?

 

イクサ「ねぇ、龍夜」

龍夜「………!」

 

 

 

 

 

「『いつかここから逃げて自由になったら、私とずっと一緒にいよう』って、約束したよね?」

 

 

 

 

 

龍夜「……何を言って……ぐッ!?」

 

頭が……割れそうだ…!何かが、頭の奥から溢れてくる……!

 

龍夜「ぐあぁあああぁぁああぁ!?」

 

俺の知らない何かが、俺の頭を駆け巡る。そのあまりの情報量が邪魔をして、内容が読み取れない。途切れそうになる意識を必死に繋ぎ止め、その断片に目を凝らす。

─知らない男の怒りの表情。

─知らない女の悲しみの涙。

─知らない屋敷の座敷牢。

─痛い。痛い。痛い。ノイズが混じったモノクロの映像からは、そればかりが伝わってくる。

─ああ、でも、たった一つだけ。知らない筈なのにどこか懐かしい少女の、見ていると心が安らぐ、太陽のように明るい笑顔。確か、名前は─

 

イクサ「思い出してくれた?龍也」

龍夜「……がはッ……!?はぁッ……はぁッ……」

 

コツン、とイクサが俺の額に指を当て、その感覚で俺は現実へと引き戻される。全身から汗が吹き出し、心臓が激しく脈動し、意図せず止めていた呼吸が乱れる。押し寄せる吐き気を噛み殺しながら、なんとかイクサの方を見つめる。

……見上げた彼女の浮かべる笑顔は、俺に安らぎではなく、恐怖だけを与えた。

 

イクサ「ふふ、思い出したみたいね?」

龍夜「……ああ、俺の知らない記憶があって、その中に一人の少女がいることは確からしい」

 

─だが、それでも。

 

龍夜「けどな」

 

たとえイクサが、あの記憶の中の少女だったとしても。何か大事な約束をしていたとしても。

 

龍夜「記憶の中の『彼女』は、安らかな笑顔を浮かべこそすれ、今のお前みたいに酷い笑い方じゃなかったぜ?」

 

俺は、こんなところでは止まれない。

戻らなければ、幻想郷に─守りたい人たちが、いる場所に!

 

 

イクサ「……ふ、ふふ、ふふふふふ……そう、やっぱりそうでなくっちゃねぇ?」

 

 

ニヤリ、と。まるで、そうなることを望んでいるかのように、イクサは笑う。それに呼応するように、彼女を中心に黒い渦が立ち上る。

…この気配は、フランと同じ、『狂気』…!?

 

イクサ「昔から龍也はそうだった。一度決めたら止まらない。大事なものは自分が守ると奮闘する。そんな姿が好きだったのだけれど…それが私との関係を邪魔するのなら、一度全て白紙に戻すのが一番いいわよねぇ?ふふふ…あっははははは!」

 

黒い渦は止まらず、イクサを中心に全てを呑み込んでいく。同時に、この空間自体が黒く染まり始め、壁にヒビが入る。

 

龍夜「くッ……!?」

 

それを止める手段を持たない俺は、渦巻く黒に呑み込まれ─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍夜「……ッ!」

 

重い瞼を開ける。どうやら俺は気絶してしまっていたようだ。

 

龍夜「何が、どうなった……?」

 

状況確認をしようと辺りを見回して、驚きのあまり俺は固まる。

 

 

龍夜「………駒王、町……?」

 

 

さっきまでいた謎の空間ではなく、二週間見慣れた駒王町の商店街の景色が広がっていた。

──しかし、灰色と黒以外の色は失われ、命の気配が感じられなくなった異質な空間と化している。唯一、空だけは色が残っているが、それもいつもの青ではなく、血のような赤だ。

 

龍夜「どうなって…!?」

イクサ「私の力よ」

龍夜「!?」

 

背後から囁くように話しかけられ振り向くと、そこにはイクサがいた。ただし、雰囲気や服装は全くの別物だ。それはまるで、物語に登場する淫魔(サキュバス)のような、妖しい色気を醸し出す露出の多い服装だ。

目のやり場に困りながら、俺は一つの考えにたどり着く。雰囲気の変化、狂気、すなわち─今のイクサは、狂気の人格と入れ替わっているのでは、と。

 

イクサ「ふふ、龍也らしい答えね。でも残念、私は私よ?」

龍夜「ッ!?」

 

俺の思考に、イクサは的確に返事をする。まさか─

 

龍夜「心を、読んだのか?」

イクサ「ええ。それが私の《色欲》の力。人を堕落させるために、人の心、正確には欲を読む力。まあ、『逃げたい』『認めたくない』といった大まかな思考を察せるくらいで、あまり役には立たないのだけど…龍也の思考を読むには、その僅かな情報で十分。ああ、人格の話なら、この力を得た時に一緒について来た人格…アスモデウス、といったかしら。あいつも一緒に取り込んで、完全に支配したのよ。だから私は私のまま、この力を扱える」

 

………それって、かなり

 

イクサ「『かなりまずい状況だなぁ。まともに向かってはいけない』…かしら?」

龍夜「ッ……!」

 

何を考えても筒抜け…どうやって戦う!?

俺がそんなことを考えている間に、それを読んだであろうイクサが不気味に笑い、こう告げる。

 

イクサ「まだ闘志を失わないのね、さすが龍也。

……ふふ、それにしても…この街の人間はいいわねぇ。良質な欲望にまみれているわ。さすがは悪魔が住む街、ってところね…とぉっても美味しいわ」

 

……美味しい?

 

龍夜「そうだ…お前、この街をどうしたんだ?欲を読む能力なら、この天変地異はおかしいだろ」

 

 

イクサ「全部、食べた」

 

 

………は?

 

イクサ「欲を読むってことは、欲を私の心に取り込むってこと。その能力を全開にすれば、欲を『奪う(食べる)』ことも容易い」

 

その時私の心が無数の欲で掻き乱されるこの感覚()がたまらないのよねぇ、と恍惚の表情でイクサは笑う。

 

龍夜「……街の、みんなは」

イクサ「死んではいないわ。ま、『生きたい』欲を失った人、『存続したい』欲を失った世界が、生きていると言えるかは微妙だけど」

 

…………………………………………………………。

意図せずして、拳が固く握られる。

さまざまな感情がオーバーヒートして真っ白に弾け飛んだ脳内で、俺の中の何かが叫ぶ。

 

龍夜「……許さない」

 

俺の中に、初めて生まれた感情。

敵意ではない。怒りでもない。

俺を染めていくこの感情は……殺意、だ。

 

龍夜「殺す…」

 

黒く塗りつぶされる思考の中、何故か俺はイッセーとヴァーリに言われタ一言を思イ出シテいタ。

 

─曰ク、神器ノ真髄ヲ解放スルニハ、強イ"キッカケ"ガ必要ダ、ト。

 

龍夜「お前だけは、必ず殺してやる……ッ!」

 

初メテ『何カヲ壊ス』タメニ戦ウコトヲ決メタソノ瞬間、俺の内側カラ何カガ湧キ上ガッテクル。ソレハ、自分ガ表ニ出テ来レル喜ビニフルエ、俺ヲ飲ミコモウトスル。

……イイダロウ。俺ヲ飲ミコメ。ソシテ、俺ノ大切ナ友人ト師匠ヲ奪ッタアイツヲ、殺セル力を俺ニ寄コセ!

 

 

 

「───禁手化(バランス・ブレイク)ッ!!」

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