やはり俺がボーダーの隊長なのは間違っていない (成瀬正義)
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キャラ設定
A級9位[比企谷隊]
ボーダー本部所属の精鋭である部隊の1つでボーダーと提携校である総武高校に在籍している比企谷八幡が隊長を務める隊で嵐山隊のサポートとして新人隊員のレクチャーをしたりもする。(綾辻が無理矢理、八幡達もレクチャーするように嵐山に頼み込んだりしたのも理由の1つ)。主に鬼怒田開発室長の作った試作トリガーの試験運用を担当している。隊服はジャージタイプを使用しておりエンブレムはカットラスとピストルが互いに背を守るように配置している。
リア充なシスコン
名前 : 比企谷八幡
年齢: 17歳(高校生) 8月8日生まれ
身長: 175㎝
星座: ぺんぎん座
血液型: A型
好きなもの: 金 恋人の手料理 マッカン ボーダーの仲間 妹
所属: ボーダー本部所属 A級9位 比企谷隊
階級: A級隊員 隊長
肩書き: オールラウンダー 個人総合5位
所持トリガー: ボーダーのノーマルトリガー
メイン> 孤月 旋空 シールド グラスホッパー
サブ> アステロイド(突撃銃型) バイパー(突撃銃型) バッグワーム メテオラ
頭頂部にあるアホ毛が特徴的な髪型のボーダーの最年少隊長の1人。両親はともに旧ボーダー時代から所属しており、八幡自身も旧ボーダーの頃から参加している古株で同年代の小南に振り回された過去がある。
リアリストでありながら、どことなく人の事が放っておけず遠回しに手を差し伸べたりするなど少しひねくれた部分もあるが本心は優しい隊員。元来コミ症なので新人隊員のレクチャーを請け負うのを渋っていたが、恋人からのお願いで1発OKした。
剣の師匠は父親で銃と戦術の師匠は母親。
A級5位の嵐山隊の綾辻遥とは恋人関係にあり、中学1年の頃から付き合っている。
ボーダー内で一番の天賦の才を持つ武芸者
名前 : 千葉エリカ
年齢 : 17歳(高校生) 10月30日
身長 : 162㎝
星座 : とけい座
血液型 : A型
好きなもの: パフェ ココア
所属 : ボーダー本部所属 A級9位 比企谷隊
階級 : A級隊員
肩書き : No.2アタッカー 個人総合3位
所持トリガー : ボーダーのノーマルトリガー
メイン> 孤月 旋空 シールド グラスホッパー
サブ> 孤月 旋空 シールド バッグワーム
比企谷隊のアタッカーを務める10人が10人とも認める陽性なの美少女でありムードメーカー。県外でスカウトされた人物で実家は剣術道場を営んでいる。師匠はおらず、個人の技能でNo.2アタッカーまで上り詰めた才媛ボーダー最速の剣技を持っており、他の隊員からもその技術力を認められている。最近の楽しみは隊長である八幡の綾辻との関係で弄ること。ボーダー提携校の普通校に通っていて成績は中の中。
米屋や太刀川と同じと言われると殴ったりすることもある。
エリカ担当
名前 : 青木拓篤
年齢 : 16歳(高校生) 3月10日
身長 : 180㎝
星座 : みつばち座
血液型 : B型
好きなもの : ボリュームある飯 木崎飯 焼肉食べ放題
所属 : ボーダー本部所属 A級9位 比企谷隊
階級 : A級隊員
肩書き : シューター
所持トリガー : ボーダーのノーマルトリガー
メイン> アステロイド ハウンド バイパー シールド
サブ> アステロイド メテオラ バッグワーム シールド
ネープレスと呼ばれるえり足(首筋の生え際)付近を短めにカットした茶髪が特徴的なエリカの相方的ポジション。本人は嫌がっているが、エリカの強さ自体は認めており、自分が同じ事は出来ないと理解しているので頭脳戦で勝負することが多い。だが、障害物が邪魔な時は平気な顔して障害物ごとトリオン兵を倒す。学力は優秀で比企谷隊の中では一番賢く、エリカに勉強を教えてもらえるようにせがまれたりしている。出水以外の第二の弾バカの愛称で呼ばれている。
理論派No.3スナイパー
名前 : 朝田詩乃
年齢 : 17歳(高校生) 6月2日
身長 : 154㎝
星座 : うさぎ座
血液型 : O型
好きなもの : 仲間 ゲーム 甘いもの
所属 : ボーダー本部所属 A級9位 比企谷隊
階級 : A級隊員
肩書き : No.3スナイパー
所持トリガー : ボーダーのノーマルトリガー
メイン> イーグレット アイビス ライトニング シールド
サブ> アステロイド(拳銃型) ハウンド(拳銃型) バッグワーム
比企谷隊のスナイパーでゆる巻きミディのヘアスタイルが特徴のメガネ女子高生で奈良坂の弟子の1人。師の教えを忠実に守り、相手を上手く動かす事や、隙を作るための狙撃をしたり、専らは援護型だが、相手に気付かれていないときは相手にヘッドショットをかまして一撃で屠ることも狙う比企谷隊の影の実力者。ゲーム好きでよく太刀川隊の国近と徹ゲーしたりしている。
ふるゆわ生徒会長
名前 : 城廻めぐり
年齢 : 17歳(高校生) 1月21日
身長 : 159㎝
星座 : かえる座
血液型 : O型
好きなもの : ちょこ菓子 お茶 仲のいい子達
所属 : ボーダー本部所属 A級9位 比企谷隊
階級 : A級隊員
肩書き : オペレーター
八幡と拓篤、詩乃の3人の通う総武高校の生徒会長で三つ編みの髪型が特徴のふるゆわした人物。八幡はそれをめぐりんパワーと呼んで国近と2人を合わせて、二大ほんわか女子と呼んでいる。
八幡と綾辻の仲の良さにを認めていて生徒会室でよく3人でお昼を食べている。
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俺ガイル原作第1巻
比企谷八幡はうまいこと奉仕部の部室を訪れないで済んだ
10月7日に作文の内容を変更しました。
『高校生活を振り返り』
2年F組 比企谷八幡
この一年間の学校生活を振り返ってみたところ、恋人、友人やボーダーのチームメイトと学園祭で恋人と過ごしたり、体育祭で同じボーダー隊員と本気で勝負したりするなど充実していました。
結論、ボーダーの方を重視して過ごしても学校生活は送れる。
「さて比企谷。殴る前にこのふざけた作文に対する言い訳だけは聞いてやろう」
放課後の職員室の応接室。俺は国語教師である平塚先生から呼び出しを受けてやって来たところ、問答無用で殴る宣言を言い渡されるという仰天的な出迎えを受けた。
てか、教師が生徒のこと殴っていいのかよ?よくないよね。昨今は体罰だ、なんだと騒がれてるからそんな行動はやめるべきだと思う。
「はあ、ふざけたもなにも高校生活を振り返ってというお題に沿って答えたんですけど」
「そうだな。それでなぜその結果こんなふざけた作文を書き上げて来たんだ。仮にも君はボーダー隊員だろ、他の隊員はもっと良い作文を出しているぞ」
そういうと平塚先生はデスクに備えられているタイヤの付いた回る椅子に座ったまま俺に自分の作文を押し付けてくるが、課題だったし、何より振り返ってもそれしか出てこない。てか、彼奴らは彼奴らだし、俺は俺だ。遥は別だが、彼奴らが全てにおいて正しいわけがない。
「いえ、実際のところ俺は学校よりボーダーの方を重要視してますので、思い入れのない学校に対する想いなんてこの文章ぐらいしか書けないんですよ。………大体、俺は成績だって良いですし、遅刻もしてません。防衛任務で多少遅れることはあっても問題を起こしてるわけではないですから、学校での過ごし方や学校への期待のなさを文にしても怒られる筋合いはないと思います。ましてや高校は義務教育じゃなくて本人の意思で来てるわけですからこれで良いと思います」
「小僧、屁理屈を言うな」
「小僧って、そりゃ確かに先生の年齢からしたら俺は小僧ですよね」
俺が平塚先生の言葉を逆手に取って、文句を言うと顔の横を風が吹いたのでちらりと横目で確認すると白衣を纏った拳が俺真横を通り過ぎており、今の一連の流れとして、俺が年齢の話をする→平塚先生が殴る→頬に風が吹く(今ココ)
マジで殴るか?しかも結構早いし。まあ、エリカの速度に比べたらそこまではってところだけどな。エリカの場合は早いとかそういう問題じゃないからなあ。なんだよ韋駄天と同じ速度動くって、まあその分障害物にもぶつかりそうになるけどそれも斬って進むからなぁ彼奴。
そんなことを考えながら平塚先生の顔を見ると憤怒が爆発一歩手前の状態だった。
「女性に年齢の話をするなと教わらなかったのか?次は当てるぞ」
平塚先生はそう言って脅すけど、俺には通用しない。それにそんなガサツというか、男勝りだと結婚出来きない。
「いや、今のは平塚先生の自業自得っすよ。なら次は躱します。痛いのは勘弁なので」
にしても異様に早いな。もしかしてトリオン体なのか?いや、平塚先生の名前なんてボーダーにはなかったから生身のはずだ。
「ほう、それは面白い」
いや、何で嬉しそうなの?実は戦闘民族なの?理性が吹き飛ぶと本能によって髪が金髪に変化して異常なパワーを得るの?
「すんません書き直します」
「何だ、その適当な返事は。比企谷、私は別に怒ってるわけじゃないんだぞ」
出た、出たよ。怒らないから言ってごらん。そう言って素直に言って怒らなかった人間など来馬さんとめぐり先輩だけだろ。来馬さんは太刀川さんのレポート手伝わされたり(後で風間さんにばれて来馬さんに土下座させられた。)、別役にアクアリウムに飼育していた熱帯魚を白湯でにされても笑って許してしまうような広い菩薩の心を持っている。
めぐり先輩はあの太刀川さんが自らレポートするように説教するなど、風間さんから真顔で感謝されていた。
俺がそんな風に来馬さんに尊敬の念とその菩薩精神とめぐり先輩のほんわかしためぐりんパワーを持つめぐり先輩をリスペクトしていたら平塚先生が気まずそうに話しかけてきた。
「その、君に友達はいるのかね?」
「未だに友達って定義がよくわかりませんが、友人として付き合いがある人間ならそこそこいます」
この総武高校と三門市立第一高校はボーダー提携校だ。その2つの学校にはチームメイトのエリカ、拓篤、詩乃、めぐり先輩、恋人の遥、三上、宇佐美、冷見、辻、奈良坂、三輪、米屋、出水、古寺、菊地原、歌川、犬飼先輩、荒船先輩、今先輩、国近先輩、当麻さん、カゲさん、穂刈先輩、半崎、鋼先輩、別役、笹森、小佐野、加賀美先輩、人見先輩、奥寺、小荒井、茶野、藤沢、時枝、佐鳥、烏丸、ゾエさん、熊谷、仁礼と沢山いる。他にもボーダー提携校ではない学校には那須と小南、照屋がいるし、大学生組には太刀川さんや風間さん、嵐山さんに加古さん、月見さん、レイジさん、二宮さん、諏訪さん、堤さん、東さん、柿崎さんと沢山いる。といってもボーダー内という限定されるのだが……
「それはボーダー内ということか?」
「そうですが、何か悪いですか?俺はちゃんと平塚先生の友達がいるのかという問いに答えただけです。それとも何ですか?ボーダー隊員はカウントしたらダメなんですか?」
「いや、別にそういうわけじゃないんだが………そ、それはそうと、彼女はいるかね」
この先生、あからさまに自分が不利だと思って話題を変えて来やがった。
「逆に先生に彼氏はいるんですか?」
投げやりに返答すると問答無用で平塚先生がノーモーションで殴りかかって来たので手首を掴み、本来曲がる方向とは逆に捻る。これが結構痛くで、物を持っている人ならこれで落としてしまう。
「ガッ、比企谷ッ!手を離してくれ!」
仕方なく手首を離すと手首を摩りながら平塚先生がこちらを睨んでくるけど今のは平塚先生の自業自得だから俺は悪くない。
「全く、教師に手を挙げるのはどうかと思うぞ?」
「生徒に手を挙げる教師よりはマシかと。後、俺はそろそろ防衛任務で警戒区域に行きたいんですが」
「そ、そうか分かった。レポートはまた今度再提出してくれ。しっかりと街を守ってくれよ」
「ええ、必ず」
平塚先生がやれやれといった感じに言うが、正論で返して防衛任務の時間が差し迫っていることを伝えると解放してくれたので礼をして職員室を後にした。
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比企谷八幡の恋人とのイチャつきは危険である
職員室での平塚先生との話が終わった俺はそのまま警戒区域に向かわずに、ある部屋を目指して歩を進めていた。普段は教室へ行くというのは足取りが重くなることが多いが、今向かう場所へ行く時に限ってはそんなことが一切起こらない。無論気持ちの持ち方ひとつの違いであると思うが………
コンコン
『どうぞ〜』
目的の場所に着くと他の教室と変わらない引き戸、引き戸の上のプレートがある。だが、そこには生徒会室と書かれていて一般の生徒としてはあまり入りたいとは思わないし、遠慮したい空間ではあるけれど、俺の場合そうも言っていられない。何故なら、ここには俺の大好きな恋人とチームメイトがいるからだ。
「あっ、比企谷くん来たね」
「お昼ぶりだね八幡くん」
「ああ、そうだな遥」
「ふふ、八幡くん」
「また始まっちゃたなあ。私もこんな優しい彼氏欲しいなぁ」
生徒会室に入るとちょうど、他の役員は居らず、うちのチームのオペレーターであり、総武高校の生徒会長の城廻めぐり先輩と俺の大事な恋人で、同じボーダーのA級5位の嵐山隊のオペレーターと広報活動、新人隊員のレクレーションをチームで担当する総武高校の副会長の綾辻遥だ。
入ってきたのが俺だとわかると2人は大歓迎です、とばかりに招き入れると遥が嬉しそうに微笑むので、そばに寄って頭を撫でると嬉しそうにするのでお互いに名を呼びあう。
めぐり先輩が何か言っているが、俺の目には遥しか写っていない。
「遥………」
「八幡くん…………」
「2人ともいい加減にして」
俺たちは見つめ合い、そのまま顔を近付ける。10センチ、5センチと距離が近づき、遂に0センチになるという時にめぐり先輩の呆れた声が聞こえてきてきたのでそちらを向くと、めぐり先輩が冷めた目をこちらに向けながら拗ねていた。
「すいませんめぐり先輩。遥がどうしても愛おしくて」
「私も八幡くんの瞳に吸い込まれてしまって」
「君達2人がラブラブなのは分かったから、せめて独り身にはキツイ空気を醸し出すのはやめてもらえるかな?」
怒ってるめぐり先輩に俺も遥もきっちり謝るとめぐり先輩はほんわかとしたオーラを出しながら説教してきたので、肝に銘じておく。だが、俺はただ目の前に大事な
「そういえば八幡くん。今日平塚先生に呼ばれてたけど何だったの?」
空気が重くなり、いたたまれなくなった遥が話題を変えようと今日の俺の呼び出しについて聞いてきたので包み隠さず全て話したら、めぐり先輩は苦笑し、遥はいやんいやんとばかりに顔を手で覆って首をブンブン振る。振っている際に遥の耳が赤くなっているのは指摘しないでおこう。
「そ、それにしてもまた大胆に書いたね。遥ちゃんが最高って」
「当然じゃないですか?俺にとって遥は大事な恋人です。そんな恋人との学校でのことを延々と書くのもどうかと思いますしね」
「う、うん。それは、それで少し問題かもね……」
「と、とりあえず八幡くんも来ましたし、ボーダー本部に向かいましょう!」
俺は持ってきたカバンと遥のカバンを持って立ち上がると、ちょうど仕事も終わったのか他の役員が帰ってきてめぐり先輩に報告した後解散となったので遥とめぐり先輩を伴ってボーダー本部へと向かう。ちなみに遥は俺の腕に抱き着きながら歩いているので俺は二の腕あたりに遥の小山2つが形を変えてひっついている現状に自身の分身が臨戦態勢になるのを理性で必死に抑えながら、左ハンドルを右手で握って、めぐり先輩が左手で右ハンドルを握って移動するという奇妙な絵面になっていた。
それは本部に自転車を停めてようやく終わり、本部内の廊下を遥と手を繋ぎながら歩いていると嵐山隊の作戦室が見えたのでここで遥と一旦お別れである。
「八幡くん。防衛任務が終わったら一緒に帰ろ♪」
「ああ、ついでに泊まっていけ」
「うん」
「うちの作戦室の前で何やってるんですか比企谷先輩、綾辻先輩」
遥と今日のこの後の予定を立てていたら、作戦室から出てきた人物が不機嫌な声で話しかけてきた。
こいつは木虎藍。嵐山隊のニューエースでスコーピオンと拳銃型のアステロイド、スパイダーを使った頭脳派の戦闘を行う大型ルーキーだった人物の1人だ。嵐山隊は木虎が入ってA級5位になったのだからこいつの腕前も高い。
「何って、愛おしい恋人への愛を囁いてるだけだが」
「はぁ、比企谷先輩。そういうことは人目の少ない場所でやってください。毎回ここで綾辻先輩とその行為をするのはこちらも迷惑です」
「悪い悪い。次から気を付ける」
そんなやりとりを木虎として俺は嵐山隊の作戦室を後にすると警戒区域へと向かうと既に他の隊員は配置についていて俺を視認すると赤毛の髪の少女がニヤニヤしながら話しかけてきた。その後ろには本を読んでいる少年と冷めた目をこちらに向ける少女がいた。
「八幡くん、八幡くん。今日はお楽しみでしたか?」
俺にニヤニヤしながら話しかけてきたのはうちの隊のアタッカーである千葉エリカ。実家は県外で警察機構に対しての剣術道場を開いているらしい。そこの次女なのがエリカだという。うちの隊のアタッカーである彼女は持ち前の実力でNo.2アタッカーでもある。
そしてその後ろで本を読んでいるのがうちの隊のシューターである青木拓篤。シューターとしてはNo.3の地位にいる実力者だ。
そして最後に俺に向かって冷めた目を寄越していたのはスナイパーの朝田詩乃。奈良坂の弟子で日浦の兄弟子に当たる。
『ゲートが開いたよ。誤差2.47ね。モールモッドが6体、バムスターが9体だよ』
到着と同時に無線からめぐり先輩の声と同時にゲートが開き、めぐり先輩の言う通りの数が出てくる。
「いちいち教えるわけないだろ。それより集中しろよ、ゲートが開いてるみたいだからな」
「ちぇっ、仕方ないか。んじゃあいつも通り行ってきまーす」
俺の返しに面白くなさそうにするとモールモッドめがけて突っ込んでいった。俺はそれを横目で見ながら、三体のバムスターに向けて前進し、サブで持っている
こちらに気付いていたバムスターの一帯はそれによって目の部分にあるコアにあたり、トリオンを吹き出しながら崩れた。残りの二体もこちらに向かってゆっくり移動しているのを確認した俺は発車する弾をバイパーに切り替えて、2体に向かって再び連射する。
発射された弾丸はあらかじめ設定された通りにバムスターの口の周りを蹂躙し、コアを粉々に撃ち抜いた。
「はい、終了〜。めぐり先輩、他にゲートは?」
『今は特に開いてないよ』
「そうですか、了解です」
その後、飛行型と砲撃型が出たりなどしたが、全て撃破して時間終了後、やってきた太刀川隊に後を任せて俺たちは本部に帰投した。
無論、終わった後、報告書を書いて提出した俺は嵐山隊の作戦室に寄って遥を連れていえにかえった
終わり方が雑いですが、気にしないでください。誤字脱字あればどしどし感想で言ってください。
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綾辻遥は恋人のことを心の底から愛している
あの呼び出しから月が変わった頃の話だ。特にこれといって平塚先生に絡まれることも無く、遥とはいつものようにお昼休みは生徒会室でお昼を摂り、談笑した後に先に遥が戻り、俺が後から戻るというやり方を通している。
無論、生徒会室が人通りの少ない場所にあるということが大前提で行われているのであって、もし生徒会室が人通りの多い場所ならば、決して近づかないだろうと考えている。
そして学校が終わればボーダーの防衛任務の時間に合わせてランク戦ブースでA級3バカとランク戦したり、遥と比企谷隊の作戦室でゆったりしたりする。その際は俺の手にはマッカンがある。遥の手にはいいとこのどら焼きか、甘い物、グミなどあったりする。
不思議なのは遥はよくお菓子を摘むことが多いのにあまり太らない。痩せ過ぎず、太り過ぎずで程よい大きさの膨らみのある胸に端正な顔立ちと、まさしく美術品だ。その代わりなのか歌と絵の才能に関しては壊滅的だ。ネット用語ではそういうのを画伯とジャイアンというらしいがどういう意味なのだろうか?
まあ、そのことは捨て置くとして、今、俺は生徒会室でお昼を食べない時に利用しているベストプレイスに遥を招待してお昼を食べながら、テニス部員の壁打ちを眺めていた。
そのテニスに部員の壁を相手にしたテニスの練習はリズムがあり、そのリズムが睡魔を誘ってくる。
「ふぁ、あ〜」
睡魔によって眠くなりあくびが出てしまう。そんな俺の隣の遥も、眠そうではある。
昨日は、お互いに忙しい中でようやく取れた休日をデートに当てたのだ。そう当てたまでは良かったのだが、お互いに久しぶりの休日であることと休日にデートできた嬉しさでつい、遥と1日を共に過ごした。要するにおはようからおやすみまで遥でお送りしたわけでつい昨日は遅くまで房事に夢中になってしまい、気がつけば日を跨いでいたのだ。そのため互いに寝不足であるのは至極当然なのだ。
「八幡くん、おいで」
そんな俺の状態を見た遥が、膝をポンポンと叩く。言葉で言わないでもわかる。膝枕してあげるから頭乗せていいよという合図だ。俺はそんな遥の好意に甘えてベンチに座る遥の膝に頭を乗せて横になる。遥は俺の髪の毛を優しく撫でながら、嬉しそうに微笑えんでいるのを最後に意識が遠のいていった。
何処だ此処?見たことないし、俺の部屋とも違う。遥の部屋も少し違う。何処か落ち着いた雰囲気のある調度品を揃えた寝室で、俺はそんな部屋にピッタリ合ったダブルサイズのベッドで目を覚ました。とはいえ、全く心当たりもない部屋のため対応に困った俺は落ち着いて自分の状況ゆっくりと確認した。
見ると自分は少し身体つきが俺の知る自分の体より大人らしくなっている。
(監禁されているわけではないようだ。監禁しているなら、俺をこんなにも自由にさせるわけがない。逃げられないように監視をつけるはずだ。監視カメラや人もいないのだからより一層奇妙だ。なにより、俺を監禁してもそこまでの金は出ないのだからする必要もない)
コンコン
思考に浸っていたら、部屋に人がやって来たのかノックをして扉を開けて1人の女性が入って来た。その人物は寝間着姿にエプロンで肩にかかる程度の茶髪に端正で整っているも未だに若さを感じさせる。また、その髪型と顔立ちから恋人である遥を連想させられるが、彼女はまだ高校生で、美人ではあるがそこに可愛いという形容詞がつく。この女性は可愛いというよりも綺麗という形容詞がつく、そんな女性だった。
「あら起きていたの。おはよ、八幡く、じゃなかった、あなた♪」
女性は俺のことを八幡くんと言いかけるが、すぐにあなたと言い直してくる。
(あなたって、二人称の方のあなた?、それとも夫のことをいうあなたですが?)
「寝惚けてるの?ふふっ、お寝坊さんなんだから。起きて、ンッ」
どうでもいいことを考えていて返事をしなかったのを寝惚けていると判断したのか、女性はベッドに腰を下ろすと俺に口づけして来た。女性との距離がゼロ距離となって感じた唇の柔らかさ、女性特有の甘くていい匂いに俺の心は不覚にもドキドキしてしまい、遥のことを考えると罪悪感が浮かんでしまうと同時に意識がブラックアウトした。
次に眼が覚めると遥の俺にだけ見せる笑顔が俺を見下ろしていて、頭の後ろに柔らかい感触と視線を動かせば見えるむn、ゲフンゲフン、お山も一緒に見えた。
「あっ、八幡くん起きた」
「遥、今何時だ?」
「もう放課後だよ。2人ともぐっすり眠っちゃったみたい」
「そうか。授業サボったのは初めてだな」
今の今まで、一度たりともサボったりしたりしたことがない。てか、生徒会副会長が恋人で生徒会会長がチームのオペレーターなのでサボるという考えはとっくの昔に捨てた。苦手な科目も恋人に教わったりして頑張っている。
「私も初めてかな。あはは、お互い初めてだね」
「そうだな。俺たちはこれからまだたくさん初めてが待ってるさ」
俺たちはお互いに笑みを浮かべると、キスを交わしてきょうしつにかばんをとりにいった
後日、そのことがエリカにバレてエリカ達の前でキスする羽目になったのは別の話だ。
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