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一歩、あなたの方へと踏み出して(作者:宵地)(原作:ウマ娘プリティーダービー

「ねえ、お願いがあるんだけどいいかしら。レースには関係のない、個人的なものだけれど」 ▼「いいよ、俺にできることなら」 ▼ そんな何気ないやり取りが、彼と彼女を繋ぎ止めていた。 ▼ アドマイヤベガは変わっていった。喪ったものを受け入れて、生きてみようと顔を上げた。 ▼ トレーナーだった彼はずっと見ていた。惑う背中を見守って、止まるとその背を押してやった。 ▼ 変わって、変われなくて。もらって、もらって。わからなくて、わかっていると思い込…


更新日時:2022年08月09日(火) 00:00 自分も登録する