うん......?真っ白な場所だな......
おかしい、さっきまで俺はこんなとこになんていなかったはずだ。
何にもねえ。どうすりゃいんだよ…
『起きたようじゃな』
髭を生やしたお爺さんがいきなり現れた。
つかなんで頭に響いてくんの?
『お主は一度死んだ。じゃがまあアレじゃ。
チャンスをやろう』
「生き返らせてくれんのか?そもそも死んでない気が
するけど」
『そういうことじゃ。もともとあそこで
死ぬ予定ではなかったしの』
「はあ、まあ取り敢えずさっさと生き返らせてくれよ」
『というわけで転生してもらう』
..............................はい?
「まて!んなの聞いてねえ!?」
『二人ほど先に行ったし…さっさと行くのじゃ』
「え?ちょ?えええええええ?!」
そうして俺こと加賀美創(かがみ そう)はいきなり
現れたブラックホール(?)に
吸い込まれた。
気がついたら知らない天井......及び室内。
まあまあのサイズ、普通の一軒家みたいだ。
どうしてこんなとこにいるかって?
そりゃ転移させられた部屋のテーブルにあった機械からここが俺の家だって教えてもらったのさ。
ちなみにデバイスってもんらしい。
《私の固有名称はマスターが決めてください》
「といわれてもね......
つかそもそもデバイスってなんだよ」
《それは私の方から説明します》
ー説明中ー
「魔法ねえ.......なんとも物騒なもんだよオイ」
《お分かりいただけましたか?》
「大体はね~取り敢えず名前だったか?」
《はい。よろしくお願いいたします》
「そうだな......そういやその声はデフォルト?」
《はい。この声で固定です》
「じゃあ男っぽい名前は駄目だな…
じゃあティナで」
《了解しました。登録します》
「よっしゃよろしく頼むぜティナ」
《こちらこそよろしくお願いいたしますマスター》
「さて、一つ聞きたいんだが」
《なんでしょうかマスター》
「なんで俺7歳?」
《神からの伝言では原作介入しやすいようにということでしたが.......》
「なんだそりゃ......するつもりもねえし、したくもねえんだけど」
《マスターには魔力がありますので介入せざるを得ない状況に陥りやすいのでは?》
「はあ、だよな…」
それに俺以外に二人いるみたいだし…
せめて平和に暮らしたい………………………
というわけでなんか事件が起こるのは確定みたいだし、
鍛えておくことにした。
魔法の使い方も学んでおかなければならない。
まあ、戦闘に関してはほとんど問題ない。
前世で散々してきたことだし…
生活面では生活費の問題があるかと思ったが、
口座に勝手に入ってた。
多分神だ。絶対神だ。
その他の問題は......家事かな。ま、できない訳ではない。一般人程度には出来ますとも。前世でも一人暮らしみたいなもんだったしな......
......が、これがまた難しい。前世じゃ18歳だったからな。感覚が違いすぎる。
「まずこの体に慣れねえとな…」
まずまず慣れてきて一週間。
ついに魔法の訓練である。
《マスターの魔力はAです。ですので基本的なものは大体使えます。》
「ありがとうティナ。それでなんかカモフラージュみたいなもんって使えないか?人目のつかないとこなんてそうそう無いし」
《でしたら結界を。展開します》
「了解っと」
ブレスレット状のティナを掲げ、庭に結界とやらを張ってもらう。
そのあと、シューターだのプロテクトだの色々練習した。
結局その日は朝から晩までひたすらに練習していた。お陰で全身の疲労が......
あ、学校とかって行かなくて良いのかなコレ......