きんいろモザイク~もう1人のきんいろ~   作:園部

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なのはの方が行き詰っちゃって息抜き用に書きます。

『』この表記は英語のつもりでお願いします。それ以外は日本語で


プロローグ イギリスへホームステイ!?

俺の名前は進藤圭。髪色が金髪なのと小さい頃イギリスに住んでた以外はどこにでもいるような中学1年生だ。

だからと言って、俺は不良じゃない。死んだ母親がイギリス人で父親が日本人のハーフだからだ。母親からは金髪を、父親からは日本人としての顔を貰った。知らない人はたまに俺を不良みたいに見るが、決してそんなことは無い。

日本に来たのは小学生の頃、最初は色々戸惑ったけど5年もいれば慣れる。

 

「どうした?圭」

 

「何でもないよ。陽子」

 

コイツは猪熊 陽子。俺が日本に来た時に最初の友達になった子。若干男勝りの面もあるが顔は可愛い女の子だ。

 

「具合が悪いなら言いなさいよ?無茶しちゃダメだからね」

 

この子は小路 綾。今年の5月頃に転校してきた子。長いツインテールが特徴のちょっと怒りっぽいが優しい女の子。よく言われるツンデレ?に該当する子だと思う

 

「いや、シノ遅いなーって」

 

「あーまた寝坊か?」

 

「待つのも慣れたわね」

 

そうしてシノを待っていると走ってこちらに来る女の子がいる。

 

「みなさーん!遅れましたー」

 

「遅いわよシノ!」

 

「いつも通りだな」

 

「まぁ、間に合いそうではあるしいいんじゃないか?」

 

こっちに来てるのは大宮忍。渾名はシノ。見た目日本人形に似てる女の子。好きなものは・・・・・

 

「あー!朝から圭君の金髪が眩しいです!」

 

金髪だ。というか洋風なものなら何でも好き?見た目は日本人形のそれなのに

 

「うるさいシノ。で、何かあったのか?いつもより騒がしいというかテンション高くないか?」

 

「それがですねー・・・・・実は私!この度イギリスにホームスティすることに決まったのです!!」

 

 

「「「・・・なにー!?」」」

 

「シノがイギリス?英語話せるの!?」

 

「話せますよー。」

 

「じゃあ試にどうぞ」

 

「分かりました。ハロー」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「それだけ?」

 

「はい」

 

「ダメダメじゃねーか!!え?そんなんで本当に行くのか?」

 

「もちろんです。もう決まったことなので!」

 

心配だ・・・・すごく心配だ・・・・

 

「シノ?悪いことは言わないわ・・・・止めときなさい」

 

「何でですか!?」

 

「だってハローしか話せないのに行くとかおかしいでしょ!」

 

「大丈夫です!何とかなります!」

 

そういえば最近行ってなかったしなー・・・・・

 

「シノ」

 

「圭君も反対なんですか!?」

 

「いや、俺は反対しないよ」

 

「「圭!?」」

 

「ただし俺も行く」

 

「え?圭君も?」

 

「ああ、ホームステイの詳しい場所はどこ?」

 

そしてシノが鞄を漁る

 

「ここです」

 

詳細が書かれた紙を俺に手渡すと

 

「・・・・マジか」

 

そこは幼馴染の家の住所だった。

 

「圭君?」

 

「詳しい場所が分かったし問題ない。ここの近くは俺が昔住んでた場所だからな」

 

「そうなんですか!?」

 

「ああ、俺からユウさんやお前の母親に話を通しておくから。2人もそれなら心配ないだろ?」

 

「それは・・・そうだけど」

 

「別な意味で心配・・・・は、ないか」

 

 

ホームステイ当日

俺達はイギリスに来ていた。

 

「私初めて飛行機に乗りましたよ!」

 

「テンション高いな」

 

「当然です!あれ?もしかしてあの人が案内の人ですかねー」

 

そこには「welcome shinobu」と書かれたプラカードを持っている俺の幼馴染の父親が立っていた。

 

『お久しぶりです』

 

『やぁ、直接会うのは5年ぶりだね。久しぶりに連絡くれたときは驚いたよ』

 

『そうですね。俺も驚きました』

 

『君の家は九条さんにも協力してもらってそのままにしてある。定期的に掃除もしてるから安心してほしい』

 

『そこまでやってくれたんですか!?・・・ありがとうございます。でも、何でそこまで?』

 

『アリスとカレン2人の為だよ。いつか帰ってきてもいいように残してほしいって強くお願いされてね』

 

そっか・・・・あの2人は・・・・・そしてこっちを見て驚く忍

 

「圭君って英語話せたんですか!?」

 

「イギリスに住んでたって言ったじゃねーか!」

 

相変わらずのボケっぷりに涙も引っこんじまったよ

 

『あ、紹介します。こっちがホームステイを予定していた大宮忍です。色々変わり者ではありますが根は良い子なのでよろしくお願いします』

 

俺はシノを諭して挨拶させる

 

『こんにちは、大宮忍です。こんにちは』

 

こいつ2回ハローって言ったぞ。

 

『よろしくね。さ、移動しようか。車に乗って』

 

そういって車に乗り込む俺達

 

『失礼します』

 

『こんにちは』

 

ホントにハローだけでやり切るつもりなんだろうか・・・・

 

『ホントに面白い子だね。』

 

『多分ずっとハローしか言わないので困惑すると思いますけど・・・・』

 

『大丈夫だよ』

 

出来た人だ。

 

「圭君ばっかり話してズルイです!」

 

「お前はハローしか言わないのが悪いんだろ!」

 

適当に話しているとアリスの家の前に着いた。

 

『さ、降りて』

 

「降りてだってさ。行くぞ」

 

「はい・・・・」

 

さすがのシノでも不安なのか・・・・

 

「大丈夫だ。ここの家の家族はみんな優しいよ」

 

俺はそう言って車から降りると、アリスのお母さんと・・・・アリスがいた

 

『・・・・お久しぶりです』

 

『久しぶり。元気だった?』

 

『はい、何とかやってます。相変わらず父は放浪してますけどね』

 

『そう、あの人は相変わらずなのね。』

 

そして俺はアリスに向き合った

 

『久しぶり、アリス』

 

『・・・・・・』

 

『今まで心配かけて悪かった。でもこっちに来るくらいには回復したよ』

 

『・・・・・・・』

 

『長期滞在は出来ないけど、また一緒に遊んでくれるか?』

 

俺がそういうと泣きながらアリスは抱きついてきた

 

『・・・・・ずっと・・・・ずっと・・・・寂しかったよ!バカー!!!!』

 

『ごめん・・・・で返事は?』

 

『もちろんOKだよ!また一緒に遊ぼう!』

 

その2人のやり取りはよく分からない忍であったが1つだけ分かったことはある。

 

「金髪同士最高!」

 

そういってアリスにダイブした

 

「にゃー!!!!!」

 

「逃げないでくださーい!!!」

 

そういって家中走り回る忍とアリス。

 

「(得体の知れない相手にダイブされたらなぁ・・・・)」

 

俺はアリスに声をかけた

 

『そいつ俺の友達だから仲良くしてやって!俺一度実家のほうに行くからまた後で!』

 

『分かっ・・・・助けてくれないの!?』

 

『折角だし日英同士楽しんどけ。と言うわけなんで俺はそろそろ』

 

『待って、これ家の鍵』

 

『ありがとうございます』

 

俺はアリスママに鍵を渡されここから徒歩5分にある実家に向かった。

実家について鍵を開けると、そこには当時住んでたままになっていた。

 

「掃除はしていたみたいだけど物は極力動かさなかったんだな・・・・・本当に感謝するよ」

 

懐かしい。小さい頃はアリスとカレンで一緒に遊んだっけ。その後は家族(父親は不在がちだが)と一緒に夕飯食べて・・・・・これって家族写真・・・・

俺が小さい頃の家族写真がリビングにあった。たまに帰ってくる父親と優しい母さん。そして小さい俺が写っていた。

 

「母さん・・・・・」

 

俺がイギリスから出ていったのは母さんの思い出が蘇り辛かったから。当時それを心配していた父親は俺をイギリスから自分の故郷である日本に移住させた。父親は仕事が忙しく日本に来てもあまり一緒にいられなかった。けど・・・・

 

忍と陽子・・・・・俺は2人に救われた。日本に来たときにはまだ立ち直れなかった。しかし、陽子の名前通りの陽気さと、忍の天然のおかげで俺は徐々に立ち直ることができた。日本語がまだ理解できなかったのに、暗いやつだったのに、それでも根気良く俺に構ってくれた。これは絶対に本人たちには言わないが、俺にとって2人はヒーローだ。

 

「そろそろ戻るか」

 

俺はカータレット邸に戻ると、そこには・・・・

 

「はぁはぁ・・・・」

 

疲弊したアリスと

 

「最高です~」

 

ツヤツヤしているシノだった。

 

俺を見つけるとアリスは俺に抱きついてきた

 

『ケイ~!あの子怖いよ~!』

 

『あー、後で説教しとくから許してやってくれ。ただアリスと仲良くなりたいだけなんだよ』

 

『うぅ・・・・』

 

さてと・・・・

 

「シノ~アリス怖がってんじゃねーか。何したんだよ?」

 

「だって金髪ですよ!イギリス少女ですよ!テンション上がって暴走するに決まってるじゃないですか!」

 

こいつここに来て悪い意味で成長してないか?

 

「だからって人の嫌がることしない!ほら、仲介してやるからこっちに来な」

 

「はーい・・・・」

 

そうして仲介してやると・・・・・予想以上に仲良くなった。

 

『もう大丈夫か?』

 

『大丈夫だよ!シノブっておもしろいね!』

 

2人が仲良くなってくれて本当に良かった

 

 

夜になり寝床につく俺達・・・・・

 

『ベッド1つしかないしなー・・・・・俺家に帰ったほうがよかったんじゃ・・・』

 

『ダメ!久しぶりの再会なんだから一緒に寝るの!』

 

「は・・・・ろー・・・zzz」

 

3人で同じベッドで寝てる。

 

『シノブは寝付くの早いね』

 

『ああ、もはや1つの特技に昇華してるよ』

 

『そうなんだ・・・・』

 

『なぁ、カレンって家にいるのか?』

 

『カレン今旅行中だから・・・・滞在中には多分会えないよ』

 

『そっか・・・・カレンにも会いたかったなぁ』

 

『・・・・・・ねぇケイ』

 

『どうした?』

 

『・・・ずっと一緒に暮らさない?もう立ち直ったんだよね?ならイギリスに戻ってきても・・・』

 

『ごめん、アリス。俺は高校卒業まで戻るつもりはないよ』

 

『・・・・・・なんで?』

 

『俺はここにいるシノブと日本にいる陽子によって救われた・・・・だからって訳じゃないけど、せめて高校卒業するまではコイツらと一緒に学校通いたい』

 

『そっか・・・・じゃあ私が行くよ。』

 

『え?』

 

『中学は無理でもダディに頼んで高校は日本の高校に通わせてもらうようにする』

 

『・・・・カレンとも離れることになるぞ?』

 

『それでも・・・・高校だけはせめてケイとシノブのいる日本で暮らしたい』

 

『なら、その日を楽しみにしてるよ』

 

『うん、日本語頑張って勉強するからね』

 

『じゃあそろそろ寝とけ』

 

『うん、おやすみ・・・・』

 

 

そして滞在期間は過ぎていき・・・・

 

 

「ハローハロー!」

 

「コニチワ!コニチワ!」

 

「なんだこの会話・・・・・」

 

帰国当日

結局こいつらお互いの国のあいさつしかしてないぞ

 

『あっはっは、アリスにまで影響あったのか』

 

『いや、アレ良いんですか?』

 

『楽しそうだしいいんじゃないかな?』

 

『あれで会話が成り立って・・・るのか?』

 

『魂で会話をしているんだね。じゃあそろそろ行こうか』

 

そうして車に乗る俺達

最後まで挨拶しかしてない忍達!

 

『ケイー!私絶対日本に行くからねー!!!』

 

『楽しみに待ってるぞ!!』

 

「なんて言ってたんです?」

 

「んー・・・・また会おうねってこと」

 

「そうですか!また来たいですねー」

 

 

俺達は日本に帰ってきた。

そして何度目かの季節が過ぎ去り

俺達は、高校生になった・・・・




まぁ、細かいツッコミはなしでお願いします。英語なんてワカリマセーン

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