ここは教皇の間です。星矢です。教皇の間の空気が最悪です。帰りたい。
「だから星矢は将来蠍座を継ぐ人間だと言っている!」
「何をいうかと思えば。ミロよ。このシャカと星矢が出会った事は神からのお導き。星矢は乙女座を継げる男なのだぞ」
「まぁ待て。星矢は積尸気を自由に往き来出来るようになったんだ。蟹座の導きとだって言えるだろう?(つーかあいつエイトセンシズ目覚めてね?どんどん冥界の奥の方に行ってるみたいに言ってたが)」
「というのかデスマスクお前いつの間に星矢に」
「それを言うなら双魚宮に咲き誇るロイヤルデモンローズの毒も、星矢はもはや苦にはしないのだ。魚座が導いた事だと言えるだろう」
「お前までかアフロディーテ!」
「フッ、星矢は既に氷の闘法を使いこなし始めている。水瓶座こそ星矢を選んだのだ」
どうしてこうなった?頭がパンクしそうだぜ。肩に手をポンっと乗せて、分かってるぞみたいな顔しないでアルデバラン!
「星矢が一番最初に使えるようになったのは俺のスカーレットニードルだ!」
「それを言うなら我がフリージングコフィンのほうが早かった」
「念話やテレポーテーション、超能力は私が教えた。六道の世界に旅立たせ、星矢の小宇宙を高め続けたのも私だ」
「冥界にしょっちゅう行ってるのも星矢の小宇宙を高めてる事の手伝いになるよな?」
なんかみんなの周りからゴゴゴゴゴと小宇宙が高まり出してる。やべえ。
やめて!皆、私の為に争わないで!
「皆、静まれ!」
教皇の一言で場が落ち着く。というのか粗方意見が出るのを待っていたみたいだね。さすが髪が青い善サガさんやで。
「星矢自身に聞く。お前はどうしたい」
全員の目がギロっと凝視している。これ発言間違ったら詰む?なんか下手したら俺の人生が詰むか、ここで"千日戦争"が勃発、いや多発しそうな空気なのは気のせいでいいよね?
「俺は"天馬座"の聖衣を目指して今まで修行してきました。それはこれからも変わりません」
聖域に来て五年。あと一年だしね!
『はぁ?』
なんか皆が呆れてる?Why?
「お前今更青銅聖闘士とか本気か?」
「青銅くらいなら初めて会った時には余裕で纏える小宇宙はあっただろう」
「いや白銀でも行けただろ?」
「そうなのか?弱いとしか判らなかった」
「うむ、弱かったな」
...え?
「黄金聖闘士の小宇宙に限りなく近づいてる今、少しは自覚したほうがいい」
怒られた。え?これ俺が悪い?
「はっはっは!」
「アルデバラン?」
「星矢はとりあえず天馬座にするのだろう。アテナのお膝元で我らが言い争いなんぞ、もってのほかだろう」
「確かに...」
「過去青銅や白銀から黄金聖闘士になった例は幾つもある。我々もまだ引退するには早すぎる。次代の候補が青銅にいる。いまはそれでいいではないか」
さすがアルデバランえもん!溢れる男気で話纏めた!でもとりあえずって何やねん!本命やぞ!しかもまだ成ってないぞ!とかせっかく話が纏まってきたのに水を差したりは絶対しません。空気読みます。たまには。
「アルデバラン、デスマスク、シャカ、ミロ、カミュにアフロディーテよ。話は着いたな?」
『は!』
「星矢よ。"天馬座"を争う闘いは一年後と決まっている。分かっているな?」
「え?」
「相手に敬意を払い全力を出し、かつ無益な殺生はするな」
そんなん無茶苦茶やん。てかほんとにそれだけ実力付いてるならもう聖衣貰えませんかねぇ?
「決まりだ」
あっはい。心読まれた。最後に念話で「お前は双子座を継ぐ男だ」とか言われてビクッてなったのは内緒のつもりだけど、挙動不審を怪しまれて皆に詰問されました。こればかりは言えねぇ。
打ち上げにBBQパーティーが行われて凄く楽しかったです。シャカは肉があるので来ませんでした。
うちの正ヒロインは星矢!十二宮編どうなるんですかねぇ
夕方、17話と19話が表示されて混乱した人、申し訳無い。投稿時間弄り間違えました。すぐ直したからあまり見られてないはずだけど。