さて、本日晴天。風向南東3、周囲に船舶なし。絶好の航行日和だ。
「よし、準備完了っと。ワイヤー問題なし、アーセナルギア自動航行待機。抜錨も完了・・・後やることは、ないか。」
一人だと意外に時間がかかったな。だからといってここまでやったものを片付けるのもねぇ?
一度アーセナルギアの館内に移動して目的地の入力と、曳航していることも考慮してのエンジン出力の調整、くらいなもんか。さっさと終わらせよう。
side神風
「やっぱり引っかかるわね」
独り言を言っているとハゲるとどっかの誰かに言われた気がするが迷信は迷信でスルーしておく。それにしても“黒羽響”と同姓同名の人間がもう一人いる。そして今日、それもさっき響の自宅にその姉が訪れている。やっぱりこの二人が別人という方がしっくりくるはずなのにおかしく感じる。
あと響に頼まれてた缶と機関のマニュアルは見つけた。まあどっかのコレクターさんが全ページコピーしてネットに上げてたわ。あとご丁寧に現代語訳したバージョンもね。
ちゃんと頼まれたことはやるわよ?まあ面倒だからネットで調べるに留めたんだけど。それは別の話。
とりあえず、この黒羽沙織という人物に話を聞く他ないか。
side響
「設定終了っと」
やっぱり、呉で作られた艦はかっこいいなぁ。ありがとうございます。呉もかっこいいなぁ。冗談はよしてくれよ
テンプレートで遊ぶのはこのくらいにしておいて。用意は完全に終わった。航行準備よし。各種兵装問題なし。
「大和型一番艦大和、出航!」
いいセリフ思いつかなかったの?作者さん。
ごめん・・・出撃ってわけでもなかったから、とりあえず出航ってことで・・・
「はっ!俺は今何を?!」
気のせいか。気のせい気のせい・・・。まあ、いいや
ん?対潜レーダーに感あり?
「北東2マイル。こっちに向かってきてる?」
Prrrr...
無線以外で着信が来るなんていうのも随分と久しぶりに感じる。自発的に連絡をしても相手からは連絡があまり来ないもんでね。
「もしもし」
「やあ、響くん。どうやら随分と大きな船を2隻も持っているようだね」
「シャーロックさん?俺番号教えましたっけ・・・」
「些細なことを気にしてはいけないよ。今、ちょうど伊・Uで沖に出るところだったんだが君も一緒にどうだい?」
「生憎とこっちは水上で15ノットしか出ていないんですよ。人手と機関の動かし方を教えてくれるならお付き合いしますよ?」
「もちろん構わないさ。じゃあ、そこで待っていてくれるかい?こっちは水中で20ノット出るからすぐ追いつくよ」
「了解です。では」
さて・・・アーセナルを止めるか。
iDROIDに操作系を導入しておいてよかった。機関停止、ワイヤー切断。待機海域に離脱。
一応既存の艦ではないから隠しておこう。RAYは大和に積んであるし、問題ないな。
ダグボートでも付けておけばバレないかな?
まあ、いいや。大和改造してアーセナルと同じように動かせるようにしたい。
響「やっぱ戦艦はロマンでしょ!」
作者「どうした、いつにも増してテンションが高いな。ロボットオタクのアムロ・レイみたいになってんぞ」
響「ツッコミがわかりにくいな」
作者「これ書いてる間ちょくちょくWiki見に行ってロ号艦本式缶とかを調べたりして疲れただけ」
???「提督、大丈夫ですか?ラムネいります?」
作者「ありがとう・・・」
響「・・・?!」
作者&響「誰だお前?!」