もう一つの未来   作:蒲鉾侍

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タイトルから、分かるとうりシリアス回じゃない、完全に茶番回だ。



セルゲーム編
パーフェクトなボディ


「フハハハ!吸収吸収っ!」

 

悟飯とトランクスの前で人造人間二人を尻尾のような物で取り込んだのはセル。

 

「なんだ…こいつは…!」

 

「セルッ!貴様どうしてこの時代にっ!!」

 

トランクスはセルの存在を知っている。

だからこそ、人造人間を吸収しての変身を止めようとしている。

セルは以前に言っていた。

「人造人間を吸収することで、パーフェクトなパワーを手に入れることができる」と。

どれほどパワーアップするかは分からないが、わざわざパワーアップさせる訳にはいかない。変身を止めようと攻撃をする。

 

「ブラアアアァァ!もうおそい!私はもうパーフェクトボディを手に入れるっ!」

 

「ぬあぁっ!?」

 

セルの気の開放によって、トランクスは弾き返される。

そして、セルは光に包まれていく。

 

「トランクス!どういう事だっ!?あいつの様子が…!」

 

悟飯は混乱してトランクスに聞いているが、トランクスはどう説明したらいいか、こちらも混乱している。

 

「ブラアアァァ!!パーフェクトボディッー!!」

 

おめでとう!セルは気持ち悪い第一形態からパーフェクトボディの最終形態に進化したよ!

 

セルの姿を変えていた。

顔は虫から人間の様になっている。

そして、溢れ出す膨大な気。

思わず、二人は後退りする。

 

悟飯も何となく、状況を理解できたようだ。

 

「人造人間を取り込んで、パワーアップしたのか…

それにしても、パワーアップし過ぎだ!」

 

セルはニヤリと笑い、二人に近づく。

 

「来るなっ!」

 

トランクスが剣を引き抜いて威嚇をするがセルは動じない所かどんどん近づいてくる。

 

「トランクス、なぜ私がここにいるか説明しよう。

悟飯貴様にも分かるように説明してやる」

 

セルはそう言って、岩の上に座った。

 

「悟飯、私とトランクスは元々はこの時空には居なかった。少し前にトランクスの様子が変わった時があっただろう。それはこの時空にいたトランクスと違う時空からきたトランクスが合わさったからだ。

私とトランクスは元々はこの時代より未来に住んでいた。

未来には、人造人間は居なかった。トランクスが緊急停止装置を使って壊していたからな。

私達人造人間は8号以降は孫悟空を殺すために作られている。

私は孫悟空が生きている過去で、人造人間を吸収するために、トランクスのタイムマシンを奪いとった。

しかし、トランクスはタイムマシンに必死に捕まっていた。

私が過去につくともう居なかったがな。

トランクスはこの時代に落ちてこの時代のトランクスと合わさった。なぜ、合わさったのかは私もいまいち分からんが、恐らく時間の修正力でそうなったのだろうな。

そのころ、私は迷っていた。

なぜ、わざわざこんな過去に来てしまったのかと。

今のお前達がいる頃にタイムスリップすれば、敵は少なく簡単に吸収出来るのでは無いかと。

そして私はこの時代にきて完全体を手にいれた。

お分かりかね?トランクス、悟飯」

 

長い説明を終えて、二人に問いかける。

 

「分かるかぁ!」

 

「おっと」

 

トランクスの蹴りを受け止めるセル、

悟飯は必死に頭を回らせて、納得できるようにしている。

 

ここで、セルの説明をまとめよう。

 

原作ルート

 

セルが未来のトランクス殺害➡悟空達のいる過去に来て、人造人間吸収。これが原作の人造人間セル編。

 

もう一つの未来ルート

 

セルが未来のトランクスを殺そうとするが、破壊神ビルスに邪魔させて、トランクスを殺せなかった。

 

➡タイムスリップをすると途中までトランクスが捕まっていたが、落ちてしまって再び悟飯と修行できるようになる。

 

➡セル、考えると悟空やべジータのいない時代の方が、完全体になりやすい!

➡セル完全体 (いまここ)

 

原作ルートとはパラレルワールドなのでご理解いただきたい。

 

「それにしても、今思ったがこの時代に邪魔者が居ないのはいいが……私の目的の孫悟空もいないではないかあぁ!!」

 

勝手にキレだす、セル。

トランクスと悟飯は呆れている。

 

「もう、良い!貴様を殺してから、また過去に行くぞぉ!」

 

殺すと言う言葉に反応して、二人は構えて、トランクスは再び剣を構える。

 

「しかし、それではつまらんな…………そうだ!7日後だっ!7日後に私が主催の武道大会セルゲームを開くぞぉ!決めたあぁ!」

 

勢いが凄いセルについていけない、二人は今度は口を開けて驚いている。

 

「セルゲームのルールは殺害は無し!そして場外ありだぁ!私は宣伝してくるぞぉ!!」

 

嵐のようなセルはもう街に向かって飛んでいった。

一瞬街の方と言うのに、反応したがあの化け物が街を壊すのは無いだろうと疲れた体を座って休め始めた。

 

「その大会、私も参加して宜しいですかね…?」

 

突然、目の前に現れたのは、モヒカンの青年。

気は自分達と同じ位の大きさだ。

しかし、そんな見知らぬ者に警戒しないわけはなく。

 

「誰だっ!」

 

「ぶ、無礼者っ!」

 

青年の横には赤顔の大男が立っている。

 

「いいのですよ、キビト。私の名前はシン 素性は明かせませんが、あなた達の味方ですよ」

 




キビトとシン……大丈夫。
ピンクのふとちょはまだだから。

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