もう一つの未来   作:蒲鉾侍

2 / 47
トランクスは本当に苦労人ですね。
戦闘力はドラゴンボールだから、書いた方がいいのかな?
一応、後書きに書いておきます。いらない と言うことでしたら、コメントなどでお願いします。


人造人間編
7年前にタイムスリップ


ここは何処だろう。

どこか見馴れたはずの天井。

見馴れたベット。

 

目に映る女性は、優しい顔をしている。

母さんに似ているが、どこか若い感じがする。

母さんに言ったら、怒られるだろうな。

 

あっ、目が合った。

 

「……トラン……クス」

 

自分の名前を呼ばれた。

若い感じがするけど、やっぱり母さんなんだ。

俺は生きているのか…。

 

「ご、悟飯くん!トランクスが目を覚ましたわよっ!」

 

悟飯さん……?そんなはず…悟飯さんは数年前に……。

もしかして、俺は過去に来たのか?

悟飯さんは、俺より小さい方の悟飯さんで…。

階段を転げ落ちるような音が聞こえる。

どんどんと走っているような音が聞こえる。

それはこちらに、音を立てて近づき、ドアを開けた。

 

「はぁ、はぁ、トランクス!大丈夫かっ!」

 

悟飯さんだ……!!小さい方の悟飯さんじゃない!なんで、生きているかは、分からないけど、俺の目の前にいるのは、間違いなく、俺を鍛えてくれた師匠だ!

 

「…悟飯…さん」

 

精一杯、声を出したつもりだったが、かすれて弱った声になっていた。

だか、そんなことよりも俺にとっては目の前の悟飯さんのことの方が重要だ。

 

「悟飯さん…」

 

「ど、どうしたんだ、?トランクス」

 

思わず涙を流しながら悟飯さんに抱きついた。

もう二度と会えると思えなかった。どんな状況かは理解できないが感情の制御ができず抱きついてしまった。

 

 

「全く、無理しちゃダメだろ。人造人間に一人で挑むなんて」

 

悟飯さんは、人造人間セルを知っているのか…?

ん?なんだ、この腕は……?俺の体…なのか?

まさか……。

 

「トランクス!どこに行くの!」

 

母さんの制止の声が聞こえる、でも止まらない。

確かめないと…!

 

トランクスは洗面所に置いてある、鏡を見た。

そこに写るのは、少し幼さの残る顔。

筋肉の少ない頼りない腕。

間違いなく、若い自分。

鍛え上げた体の面影はない。

 

後ろにいる、孫悟飯は死んだはずの人物。

それに失ったはずの左腕もある。

 

トランクスは確信した。

 

間違いなく、過去に来た。

 

そう、トランクスは過去に来たのだ。

それは7年前の過去に。

トランクスはこの時代のトランクスと合わさり、姿は13歳。

悟飯は20歳。

 

トランクス 20歳 ➡ 13歳

悟飯 死亡(23歳)➡ 20歳

 

「悟飯さん……人造人間は17号と18号ですよね…」

 

「……あぁ、奴等は今の俺達では敵わない実力を持っている」

 

敵はセルではなく、17号と18号。

タイムリミットは3年。

3年で17号と18号を超えないと、トランクスの師匠

孫悟飯は死ぬ。

 

「悟飯さん、俺はもう大丈夫です。修行をしましょう!」

 

「本当に大丈夫なのか…?……分かった。行くぞ、トランクス」

 

トランクスの体は、傷は塞がったとはいえ、動きすぎると傷はまた開いてしまう。

それはお互いに分かっている。

悟飯は、トランクスを目の奧に、メラメラと燃える炎を見たのか、承知した。

 

トランクスは着替えを終え、修行場についた。

人造人間には見つからないように、その場所に向かった。

 

孫悟飯は、2年後に左腕を失う。

そして、3年後に死んでしまう。

 

トランクスはその歴史を変えるために……。

大好きな人に生きてもらうために……。

地球を救うために……。

 

長くて短い、トランクスの闘いが始まった……。

 

修行を開始すると、トランクスは超サイヤ人にはならず、気を解放した。

気を解放しても大丈夫なのは、人造人間達はパワーレーダーを持っていないからだ。

目撃されて見つかる心配はあるが、それ以外で見つかる心配はない。

 

「!…トランクス…腕を上げたな」

 

トランクスが、数年修行した分が少しだけ、パワーアップさせたのだ。

数字的には4が5になったほどだが、大きな進歩である。

 

「まず、超サイヤ人にならずに組み手だ、油断するなよ?俺は本気でいく!」

 

「はいっ!!!」

 

悟飯の言葉に大きく返事をする、トランクス。

死んで、もう会えないはずの師匠と闘えるのが嬉しいのか、トランクスは涙を少し浮かべていた。

泣いてはいられないと、すぐさま涙を拭き取り、悟飯の懐に向かって突き進む。

 

突きだした腕は、悟飯に受け止められ、投げ飛ばそうになると、脚を開き、踏ん張りをつける。

 

「はっ!!」

 

トランクスが、気合いを入れて、足払いをかけようとするが、ジャンプして避ける悟飯。

そして、そのまま、跳び蹴りをするとトランクスは後ろに吹き飛ばされる。

 

「ふぅ、踏ん張ったのはビックリしたぞ、トランクス。昨日とは別人みたいだな」

 

悟飯は、汗を拭き取り、トランクスに手を差し伸べる。

 

「ほら、捕まれトランクス」

 

「……ダッ!」

 

悟飯の手に捕まって、起き上がったトランクスは、そのまま悟飯に蹴りを入れた。

 

「まだ、終わってませんよ。悟飯さん!」

 

「やったな、トランクス。今度は本気でいくぞおおぉ!!」

 

起き上がって、超サイヤ人に変身する悟飯。

それに会わせて、トランクスも超サイヤ人に変身する。

 

「ダァーッ!」

 

「てりゃーっ!」

 

二人の拳が交差する。

 

 

 

 

野原の真ん中に、寝転ぶ、二人。

トランクスはつらそうな顔をしているが、悟飯の方にはまだ余裕が見られる。

トランクスはこのような楽しい日々が続けばいい、と思ったが現実は残酷だ。

この日はニュースはなかったが、数日するば、人造人間による大量虐殺が起こるだろう。

そうなってしまったら、二人は黙って入られない。

 

いち早く、強くならなければいけない。

強く拳を握ったトランクスだった。

 

 




悟飯
戦闘力 300万(通常) 1億5000万(超サイヤ人)
父親、孫悟空と同じくらいの戦闘力。

トランクス
戦闘力210万(通常)1億500万(超サイヤ人)
悟飯と4500万の差。この差は結構大きい。

トランクスは通常は200万にしようと思ったけど、トランクスとトランクスが合わさって二人分なので10万+です。
後々、実力が羽上がると思います。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。