もう一つの未来   作:蒲鉾侍

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父の宿敵

 

「では、行きましょう」

 

「はいっ!」

 

シンが手を伸ばすとそれにトランクスと悟飯が掴まる。

更にその上に赤い手が被さる。

 

「私も、忘れないで頂きたい」

 

「キビト……頼りにしています」

 

その手の主はキビト、この中では一番戦闘力が低いがシンにとっては大切な仲間である。

 

 

『カイカイ』

 

4人は伝説のサイヤ人が破壊活動を続ける南の銀河に飛んだ。

 

 

 

 

 

「ここは……」

 

4人がついた惑星では自然が破壊されたくさんの動物が死んでいた。

 

「誰なんだあぁ?お前らわぁ?」

 

声の聞こえる方向を見ると、逆立つ黄緑色の髪をもつ 2mはある大きい男だった。

その男からはおぞましい大きな気を感じ、この男が伝説のサイヤ人だ と判断した4人は距離を離す。

 

「人に名前を聞くなら、自分から名乗るのが普通だろう」

 

「……ブロリーです」

 

「俺は孫悟飯」

 

「俺はトランクスです」

 

「……なに普通に自己紹介してるんですかっ!」

 

ブロリーの自己紹介が終わると、悟飯とトランクスも自己紹介を始めた。

その姿にシンは注意を呼びかける。

 

「お前はこの星をどうするつもりなんだ?」

 

「破壊するだけだあぁ!」

 

ブロリーの言葉を聞き、やはり敵だと確信し さらに距離を離す。

 

「やはり、倒すしかないようだな!」

 

トランクスと悟飯は超サイヤ人に変身して、シンは気を開放する。

 

「貴様サイヤ人だったのかあ?貴様の親父は誰なんだあぁ?」

 

「俺の親は孫悟空っ!サイヤ人の名前では確かカカロ…「そうかぁ」

 

ブロリーの質問に悟飯が答えると言い終わる前に割って入ってきた。

 

「カカロットの息子かあぁ!!」

 

「なら…なんなんだっ!」

 

ブロリーの表情は笑っているように見えた、しかしそれを見て訳が分からない悟飯は疑問を投げた。

 

「殺すだけだ」

 

「なっ!?うああぁぁぁぁ!!!」

 

その言葉が聞こえてくると同時に悟飯は後方に弾き飛ばされた。

 

「悟飯さん!くそっ!!」

 

「その程度の攻撃なんぞ!効かぬっ!」

 

トランクスが蹴りを仕掛けると、それを片手で防ぎ 気の開放でトランクスを後方へ吹き飛ばした。

 

「次は貴様だあぁ!」

 

「なっ!?ハッ!!!」

 

「……?ぬう!!」

 

シンにブロリーが攻撃を仕掛けようとした時に衝撃波で防いだと思ったが、それはブロリーに通じたがそれでも 無理矢理シンを殴った。

その攻撃によって、シンは遥か彼方に飛ばされ一時的に戦線離脱となった。

その間に悟飯とトランクスが前線に復活。

キビトはシンを助けにいった。

 

ここに残るのはサイヤ人が三人となった。

超サイヤ人が二人が伝説の超サイヤ人に立ち向かっている。

しかし、伝説はそこまで安い名前ではないようで超サイヤ人二人を圧倒している。

 

「さあぁ!こい!血祭りに上げてやる!」

 

「……チッ、やってみろ!」

 

トランクスは背中に手を伸ばして剣を引き抜こうとしたが、花見の途中でできたのでそんなものは持ってきていなかった。

剣で戦闘力が上がることはないが、戦い易くなると考えていたトランクスだが その剣がないのなら仕方ないと超サイヤ人2に変身した。

超サイヤ人2に自由に変身出来るようになったのはいいが、あまり長続きはしないだろう。

 

悟飯もトランクスの変身を見て超サイヤ人2に変身することは出来ないが、気合いを入れ直して二度ブロリーに向き合い 構えをとった。

 

「なんでそんなに光ってるんだあぁ?」

 

ブロリーは超サイヤ人2に変身したトランクスを指をさして言っている。

トランクス自体は光っていないが、周りの気や気と気の摩擦で起こすスパーク などの光を見て言っているのだろう。

 

「舌を噛むぞ?ッ!!」

 

「がはっ!!?」

 

その質問にトランクスは答えることなく、ブロリーの顎をアッパーカットで打ち抜いた。

 

「ただでは死なさんぞおぉ!!」

 

「波あぁーーっ!!」

 

トランクスの攻撃に怒り狂うブロリーに向かって悟飯がかめはめ波を打ち抜いた。

 

「なんなんだあぁ?今のわぁ!?」

 

しかし、怒り狂ったブロリーの身体にその攻撃を受け付けなかった。

いくら戦闘力が離れているとはいえ、かめはめ波がここまで通じないことにトランクスと悟飯は驚いて黙り混んでしまった。

 

「絶望するがいい!俺は最強だあぁ!」

 

伝説の超サイヤ人(ブロリー)が二人に襲いかかる。


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