もう一つの未来   作:蒲鉾侍

24 / 47

火曜日…テスト…?
なんの事じゃい?よくわからんのう。


本当の神

 

 

「俺は最強だあぁ!」

 

ブロリーの雄叫びにより、大気が震え空気がピリピリと音を立てる。

 

「トランクスッ!攻め続けるぞ!」

 

「はいっ!!」

 

仁王立ちするブロリーに向かって二人が走る。

片手に気功波を作り同時に撃つ。

 

「「ハッ!」」

 

「ぬう!!」

 

二つの気功波を弾き、トランクスと悟飯がブロリーを殴るために動かした腕を掴む。

 

「ハハハハハッ!!」

 

「ぐっ!やめろっ!!」

 

「離せっ!」

 

腕を掴んだ状態で二人をぐるぐると回し始めるブロリー。

あまりの回転の速さに苛ついたトランクスと悟飯がブロリーの左右の頬に拳をめり込ませる。

 

「くっ!吹き飛べっ!!」

 

「ぐあぁぁ!!!」

 

「ぬあぁぁ!!」

 

生半可な攻撃ではなく、首が折れそうになるほどの威力に耐えかねたブロリーが二人を別々に飛ばした。

飛ばされた場所には瓦礫があり、それに当たりさらにダメージが追加される。

 

「フハハハハ!いくらカカロットの息子がべジータの息子と力を合わせたところでこの俺を越えることはできぬうぅ!!!」

 

「「があぁぁぁ!!」」

 

動きが鈍くなった二人に気功波を打ち付けると トランクスと悟飯の悲痛な叫び声が当たりに響き渡った。

 

「終わりだあぁ!!」

 

悟飯とトランクスに止めをさすためにブロリーは巨大な気功波を作り上げて撃つ。

 

「させるかあぁぁぁ!!」

 

「なんだぁ?ほう、まだ生きていたかぁ」

 

その気功波の前に現れたのはシン。

全力の衝撃波を何度も繰り出してブロリーの気功波を弾いた。

ブロリーはその弾かれた気功波を軽く避けて シンに近づく。

 

「私は界王神!!この命に変えても貴方を倒さなければこの宇宙に住む人々が安心して眠れないのです!!」

 

シンは乱れる息をなんとか整え、大声で叫ぶ。

 

「お前が神?ハハハ!ならば俺は破壊神だっ!!」

 

「破壊神?笑わせないで下さい。破壊神はもっと強いですよっ!!!」

 

破壊神と言う言葉を聞き思わず笑うシン。

しかしすぐに笑うのを止めブロリーに向かって拳を突き出す。

 

「これ程度の攻撃で俺を殺せると思うなよ!!」

 

「ぐうっ!ま、まだまだっ!!」

 

反撃を受けても、耐えてまた拳を突き出す。

 

「面倒なやつだなぁ」

 

ブロリーが面倒になり、反撃を止めるとシンはがら空きの腹に攻撃をし続けた。

殴り、蹴り 、気功波を打ちつける。

 

「ハアァァァァ!!!」

 

「鬱陶しい!!」

 

「ぐあぁぁ!!!」

 

しかしその攻撃もブロリーの大きな腕から繰り出される拳によって中断された。

その衝撃であばら骨が折れてしまい血を吐く シン。

それでもブロリーを睨み続ける。

 

「貴様もこれで終わりだ」

 

「く、くそおぉぉ!!!」

 

痺れを切らした ブロリーの巨大な気功波にシンは飲み込まれた。

 

 

 

 

 

「なんなんだあぁ?お前はっ!?」

 

「き、キビトッ!!」

 

しかし、その気功波を全身に浴びたのはシンではなく、キビトだった。

 

「こ、これ…ぐらいでないと……やくにたてない…もの…ですか…ら……」

 

赤肌をその上から更に赤く染める血。

致死量の血がキビトから溢れだしている。

シンに言葉を告げた後に力を失い地表に落ちていく。

 

「キビトおぉぉぉ!!!」

 

シンの叫び声と共に涙が落ちていく。

 

「私は、界王神でありながら付き人も守れないのですかっ!?やはり私は未熟なままなのですかっ!?

私はっ!……界王神だ」

 

涙がぼろぼろと流れるのを唇を噛んで悔しむ。

己の力の無さに怒りを覚える。

未熟なままなのに哀しみを覚える。

この男のせいで 苦しんでいる人を助けたい。

せめて、死んでいった人達が成仏出来るように…。

 

シンの終盤の言葉には決心が浮かび上がっていた。

シンを覆う気が消えて濃い桃色のオーラが身体を覆った。

 

 

「むっ?貴様の気が無くなったぞ…?どうした?そこまで弱っているのか?」

 

シンから気は感じ取れなくなった、しかし神々しいオーラを放っている。

 

シンは本当の神になったのだ。

 

「貴方は醜い闇を心に宿しています。私が貴方を救いましょう」

 

「お前が俺を救う…?フハハハハ!面白い冗談だなぁ!!」

 

 





破壊神と同じステージに界王神が足をかけました。
濃い桃色は超サイヤ人ロゼの色をモデルにしました。
ドラゴンボール超は賛否が完全に別れますね。
この小説はドラゴンボール超ルートです。
ご了承ください。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。