もう一つの未来   作:蒲鉾侍

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今回は、クウラとスラッグの過去。



バビディの魔術

 

 

ナメック星 ナメック星人 最大の悪 スラッグ。

過去ナメック星が危機に瀕した際にスラッグ星に逃がされたナメック星人の1人。

この際にピッコロが分裂する名も無かった頃 『カタッツの子』も同じ時期にナメック星から逃がされた。

 

悪の心しかもたぬ 名もないナメック星人だったスラッグの名はスラッグ星からとったのだろう。

スラッグ星の魔族を統一し自身の部下にしたスラッグ。

 

彼の本来の姿はサイヤ人の大猿よりも巨体であり、本来は体を縮小している。

ナメック星 最高の戦士 ネイル さえも手も足も出ないほどの戦闘力を持ち その実力は宇宙の帝王フリーザの第一形体ほどの戦闘力を持つ。

 

彼はナメック星のドラゴンボールを使い永遠の若さを手に入れた。

あと二つの願いをどうするか考えていると、ナメック星を確実に滅ぼすであろうサイズの隕石が迫ってくるではないか。

 

スラッグは永遠の若さで全盛期の強さが手に入ったが、外的要因によっては死亡する。

星の衝突を受けてしまえば、スラッグも死んでしまうかもしれない。

スラッグはすぐにナメック語で あの隕石を破壊しろ

とポルンガに言いつける。

 

「残念だが、それは不可能だ。あの隕石……星はエネルギーを纏っている。私では破壊できん」

 

そうポルンガに言われ、次なる策を考える。

そして、次は あの隕石の軌道を反らせ というものだった。

 

「それなら、できる……願いは叶えやった。3つ目の願いを言え」

 

これで、危機はさった。

そして、スラッグは次なる願い 本当の最強になるための願い ナメック星人 全てを私と同化させろ というとんでもない願いを言おうとしたとき 部下が叫び声をあげる。

 

「す、スラッグ様っ!!隕石が戻ってきます!」

 

「なにっ!?おい!ポルンガ!どういうことだ!ちゃんと願いは叶えたのか!」

 

部下が言った言葉に目を見開き、隕石を見やる。

確かに、軌道がこちらに戻っている。

 

「あぁ、叶えてやったぞ。あの隕石は人工惑星だ。

わざと軌道を戻したのだろう」

 

「なにっ!?先に言え!」

 

「どうするんですか?スラッグさま!」

 

うっかりしているポルンガに、怒りを露にするスラッグ。

そして、危機を感じて叫び続ける部下たち。

 

「俺たちをナメック星と隕石の衝突の影響を受けない所へ送れ!(ナメック語)」

 

「わかった……………少し時間がかかるが待て」

 

ポルンガが願いを叶えようとしている間にどんどんと近づいてくる隕石。

 

スラッグと部下たちは不安を増幅させていく。

 

「もういい!俺だけでもいい!早く送れ!」

 

スラッグはナメック語で自分だけ助かるように願いを言う。

 

「い、いまなにを言ったんです…?スラッグさま?」

 

「わかった…願いは叶えてやった…さらばだ」

 

ポルンガが目を赤く光らせると、スラッグの姿が消える。

 

「おい!まて!俺たちは……どうなるんだ!」

 

部下たちが散らばっていくドラゴンボールを見ながら、叫ぶが願いは一向に叶わない。

 

部下たちは絶望へとおちていく。

 

 

 

そして、隕石……星とも言える大きなものの正体はビッグゲテスター。

人工テクノロジーの惑星はナメック星をのみ込んだ。

 

スラッグはナメック星から離れた銀河で星を侵略していった。部下達を失ったがスラッグはそれをどうとも思わない。

 

ナメック星がビッグゲテスターに支配され 数年がたった頃。

それをある人物が見つけた。

 

「ほう、これはいい!"俺が"この科学力を取り入れよう」

 

彼は宇宙の帝王フリーザの兄 クウラ。

わざとビッグゲテスターに吸収され、驚くべき精神力で中心部を乗っ取った。

科学力を手に入れたクウラは自らの細胞を組み込んだら分身を何千体も造り出した。

破損するば、そこを改善し強くなっていく最強の肉体の自分を造り上げたのだ。

当の本人はビッグゲテスターのコアを搭載し、他のメタルクウラとはかけ離れたほどの戦闘力を持った。

 

しかし、それもまた数年後に訪れた バビディによって利用された。

 

「君が、このコンピュータ達の長だね~。さっそくだけど操らせてもらうよ~!」

 

「ぐっ!!?や、やめろ!ぐあぁぁーー!!」

 

バビディの魔術によって、クウラは完全に操られた。

 

「きみ、潜在能力がすごいねー。すぐに解放してあげるよ。ダーブラよりもすごくなっちゃうかもねー」

 

「…はい。お願いします。バビディ様」

 

「な、なんだと!?」

 

バビディの魔術で更にパワーを得たクウラ。

そして、メタルクウラ達を連れ バビディらと共に次の"標的"を目指す。

 

~~~~

 

「俺は今とてつもないパワーアップをしているんだ!実験台となるがいい!」

 

「暗黒魔界の王ダーブラ様が相手してくれるわ!」

 

魔凶星の接近でパワーアップした、スラッグも同じ原因でパワーアップしたダーブラに返り討ちに合い バビディにコントロールされる。

 

そして、プライドの高かった2人は……いや、ダーブラを含め 3人はバビディの部下となってしまった。

 

 


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