もう一つの未来   作:蒲鉾侍

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機械神 クウラ

「貴様がフリーザを倒した超サイヤ人か」

 

「…あぁ…!俺だけじゃあない、あそこにいる悟飯さんもそしてその父親である悟空さんもフリーザを倒している」

 

トランクスはこの世界にくる前にフリーザを真っ二つに切り裂き、悟空は自分達の住んでいる世界でフリーザを倒し 更に以前 タイムマシンが造られたとき過去で悟飯がフリーザを倒した。

 

トランクスの知るなかでも、フリーザは3度も負けている。

 

「……なるほど、時間操作をしたんだな?俺はあまりそっちの方の研究はしていないな 貴様を倒してじっくりと時間の研究をさせてもらおう」

 

ビッグゲテスターの思考力によってトランクスの言葉に秘められた意味を見抜く。

 

「そんなことはさせない…!俺がお前を倒すからだ!」

 

そう意気込み、爆発させるように気を開放する。

しかし、それを見てもクウラは眉さえ動かさない。

自分の力がトランクスの力を上回っている事を知っているからだ。

 

「戦闘力の差を見れば戦いの結果は分かる…しかし、貴様と遊ぶぐらいは良いだろう 私も最近 張り合いのある相手がいなくてな」

 

「戦いの結果が分かっている……?それは誤算だったな クウラ!」

 

クウラはトランクスの事を甘く見ている。

それは、クウラの予想でもビッグゲテスターのデータでもトランクスの戦闘力がクウラを上回ると予測されていないからだ。

万に一つの可能性もない…そう判断されている。

 

しかし、トランクスはその予測を裏切るように気を紅く染める。

界王拳……Dr.ゲロの研究所に残っていた悟空のついての資料にあった身体能力を急激にあげる技だ。

本来、身体に負担が大きいが自分なりに界王拳を改良し超サイヤ人2での界王拳を可能にした。

超サイヤ人2の界王拳は悟飯を倒せるほどの戦闘力を得ることができる。

 

「ほう…確かにかなりのパワーだか…それでは俺のフルパワーと同じだ!見せてやろう!俺の最終形態を!!」

 

丸みをおびた頭から、角が4つ浮かび上がり 腕の側面にも角が生え そして口元にマスクがせり上がる。

 

クウラはメタル装甲を維持し、最終形態へと変化した。

 

「あぁ、だからどうした!戦闘力は同じでもパワーやスピードが格段に違う!」

 

クウラとトランクスの気の量は同じであっても、界王拳を使ったトランクスの方が身体能力は高い。

 

「はあァァッ!」

 

「くっ!!」

 

直後、現れたトランクスの攻撃を何とかガードするが耐えきれずに腕が吹き飛ぶ。

 

「バカめ…貴様が俺を一気に倒さなければ 俺はパワーアップを重ね貴様を倒すだけだ。それに持久戦は止めておくんだな 貴様のその技がいつまでも持つとは思えん」

 

破損した腕をコードやメタルパーツで再構築しながら、界王拳の分析をする。

 

「いくら貴様がパワーアップをしても、その大切そうに守っている 核 を壊すことが出来れば、俺の勝ちだ」

 

攻撃した際、不自然に防御体制に移ったのを見逃さなかった。

コンピューターは大切な核が存在することが多い、実際 核を破壊されれば 子機のメタルクウラ達も機能を停止しクウラ自身もパワーダウンする。

 

「よく見破ったな…しかし核を破壊させずに貴様を殺せばいい話だ」

 

「あぁ、やってみろ!」

 

腕を完全に修理したクウラはトランクスの前に無防備に核をさらけ出し挑発する。

 

「ふざけるなッ!」

 

「おっと、また腕か…良いだろう すぐに壊せんほどの耐久を手に入れる事が出来るからな」

 

トランクスの攻撃を何度も腕で受け、わざと腕の再構築をする。

その事によって、切断できないほどの耐久性をもった腕を手に入れることが出来るからだ。

 

 

 

界王拳によって有利に見えていた戦いも、限界を迎えた。

 

「いい加減にしろォ!」

 

何度も何度も腕で防がれるのに苛立ちを覚え、力任せに手刀を打ちつける。

 

今までには聴くことの無かった音が響き渡る。

大きな金属音だ。

 

「……おっと、とうとう俺の腕の耐久が貴様の攻撃力を越えたようだな……そして、貴様の技も限界のようだ 」

 

「チッ……そうみたいだな」

 

トランクスを覆っていた紅い気がなくなり、通常の黄金の気に戻っている。

 

「ぐあぁぁ!!?」

 

もはや、ここまでかとトランクスが覚悟したとき悟飯と戦っているはずのスラッグがこちらまで吹き飛んできた。

 

「……茶番はやめろ!スラッグ!」

 

スラッグの姿を見たクウラが呆れながらも、スラッグに渇を入れる。

 

「あ?あぁ…そうだな そろそろ殻を破るか」

 

緑色の肌のはずが、一部金属を思わせる光沢を放っているのを見たトランクスは動揺するがすぐに切り替える。

 

トランクスが考えている内にも会話は進んでおり、クウラがスラッグを蹴り飛ばしていた。

 

「っ!てめぇ!なにしやがる!」

 

「貴様が悪い、戦いを邪魔するな」

 

何を言い争っているんだ と一瞬考えるが、すぐにこれは攻撃のチャンスだと思い、気をためる。

 

悟飯とアイコンタクトをして、同時に技を放つ。

 

「かめはめ波っー!!」

 

「ギャリック砲ッ!!」

 

二つの気功波はスラッグとクウラを巻き込む。

 

少し予想外なダメージを喰らった二人だが、スラッグは、すぐに悟飯に反撃を仕掛け クウラは冷静にトランクスの前に立つ。

 

あまり感情を出さないクウラにトランクスは冷や汗を流していた。

 

 

 

どう戦えば、こいつに勝てるんだ。

 

トランクスは脳を出来るだけ高速で回転させ、勝利をするための算段を考える。

 

 

超サイヤ人2での界王拳ではもう倒しきれない……。

こうなったら、一か八かで…!

 

「ハアァァーーッ!!」

 

「気を膨らませただけではないか」

 

トランクスの黄金の気が、以前に増して膨れ上がる。

しかし、それでもクウラにはとどかない。

 

「…………む?……なにッ!?」

 

クウラの中の戦闘力を感知するメーターが狂ったように回り始める。

それには流石に驚き、数歩後退する。

 

「これが………!お前を倒す力だ!!!」

 

トランクスの気はいつの間にか、天にとどきそうなまでに突き上がっていた。

そして、トランクスの気の色は黄金からオレンジ色に変化している。

 

 

超サイヤ人2と界王拳の完全な一体化。

トランクスはそれを行った。

慣れていない力は命の危険を意味するが、それに怯えていては地球は救えない。

 

超サイヤ人2を完全にマスターしていたトランクスは超サイヤ人のように消費をギリギリまで抑え最大限のスピードとパワーを引き出すことが出来ていた。

そして、超サイヤ人2に界王拳をかけた状態はクウラと同格。

しかし、完全に一体化させることによって気は紅と黄金が混じったオレンジに変化しその戦闘力は超サイヤ人2の四倍 悟空の見出だした超サイヤ人3の戦闘力に匹敵する。

 

今、圧倒的パワーを持っているのはトランクスだ。

 

「さぁ、覚悟しろ クウラ…!」

 

「くっ…!面白い…!」

 




戦闘力

クウラ 3000億(第4形態) 6000億(第5形態)
最終形態に変身したは良いものの2倍にしかなっていない。
やはり、メタル化が原因?

トランクス 30億(通常最大)1500億(超サイヤ人)
3000億(超サイヤ人2) 6000億(超サイヤ人2の状態で界王拳) 1兆2000億(超サイヤ人2と界王拳を一体化)

超サイヤ2と界王拳を一体化することで、
通常の超サイヤ人2の四倍。
魔人ブウ編の悟空の超サイヤ人3に匹敵する。
しかし、そこまで時間は持たないだろうけど。


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