IS/勇者王ガオガイガー─白き翼の戦士と勇気ある者― 作:オウガ・Ω
ーええ、でもギャレオンだけなんとか間に合って良かった……でもジェネシックマシンはまだ時間がかかるー
ーマヤ……あの子。燐くんは本当に使いこなせるの?ー
緑色の光があふれる空間に浮かぶ二人の女性の一人が心配そうに聞く…ここに《Gクリスタル》に来て日はまだ浅い。しかし彼女《マヤ》と出会い様々な事を知り得た
この世界にある巨悪《バイオネット》、彼らに戦いを挑むGGGにマヤの息子がいること。彼女の息子と年は変わらない。しかし大切な人たちを失い、身体を切り刻まれた地獄は想像を絶するモノだった
それを一切見せることなく、明るく振る舞い命がけで、戦う燐に胸が締め付けられた
ーあやめ、私は信じたいの……それに燐は一人じゃない……シェルの子《シャル》ちゃんと束ちゃん、義父さん、大河さん、ジーク叔父様がいる……その時がきたらジェネシックマシンは燐の元に向かうわー
ー信じてるのね…燐くんをみて統夜が気づいてくれるといいわね……統夜も燐くんと同じ優しい子だからー
ーありがとう、あやめ……ジェネシックマシンの調整を続けるわ…ー
二人の会話は終わり、再びジェネシックマシンの再調整を始めたマヤ……あやめははるか離れたアフリカの地で戦う息子の無事を願った
俺様の紛いモノ、不動統夜と剣を切り結びながら見たのはISサイズのライオン?を纏った出来損ない(サイボーグ)…胸にライオン?だっせえったらありゃしない。ファイバード、ゴッドΣグラヴィオン、グレートバーン・ガーンみたいにカッコよくいかした武器の一つも装備していないようだな…
ーガイゴー、いやガオガイゴー。あのライオンもどきと出来損ない(失敗作)を殺せ……親であるお前の手でなー
ーリ、リョヨヨヨ……カカかい……GARAN様……ー
まるで壊れかけのラジオだなあ~まあ、仕方ないかフリールがあんだけいじくり回したらなあ~電極百本ぶち刺して記憶を読み出しすんのに無理矢理な神経接続で壊れかけてるからなあ
まあ、結果としてオヤジの会社《遠峰コーポレーション》が国連に売り込む《OGIS》の生体ユニットのテスト機としてデータは十分とれたからいいか。あの時の出来損ないの驚いた顔は最高だったなあ
そん時の映像を見せたらフリールの奴は何度もイってたからな~ククク
まあ、俺様からの最後の手向けだ。親に殺されちまいな?元バイオネット最高傑作《バイオダインRIN》(出来損ない)。どのみちあと数分したら解放点が完全に開く。アフリカ大陸は壊滅、人的および経済的損失も計り知れない被害を紛い物《不動統夜》に罪を擦り付けて、コイツを庇おうと地球防衛会議で擁護する忌々しいID5…クソ大河は根回ししされてることに気づいてない。念のために迅雷とゲシュペンストをロゼのババアを殺しに向かわせた。後ろ盾の無いGGGは全責任を取る形で解散に追い込めるし、まさに一石二鳥。間違いなく俺様の勝利だ
まあ、俺が本気を出すまでもなくな…さあ、楽しもうじゃないか
『よそ見すんなよ紛い物(不動統夜)!!飛天御剣流《龍翔閃》!!』
『ち!(剣戟が重い)』
この世界が俺様、バイオネットに敗北する特等席に招いてやったんだからな?楽しまないと損だぜ?
第二十話 弾劾の剣!勇者王復活!!
「束くん!アレはまさか!?」
「………ありえないよ。なんで《G》、ジェネシックのコアがリッ君に!……止めなきゃ、早く止めないとリッ君が!!」
GIS-00《ガイガー》を見てオペレーターシートから思わず立ち上がる。私が作った破壊神《G》(ジェネシック)のコアをまとったリッ君の姿…もし《ジェネシックマシン》を呼び出したら……リッ君が!?
「だいじょうぶだよ」
「え?シャルちゃん?」
カタパルトに居たはずのシャルちゃんが隣にいる?いつの間に来たの?って思ったことより大丈夫ってどういう事なのかな
「……まだ《目覚めの時》じゃないよ。僕たちはいま出来る事をやろう、今の燐に必要な大事な事を」
淡い緑の光を輝かせながら笑みを浮かべるシャルちゃんの言葉から、なぜかわからないけど安心する……それに…マヤさんの姿とだぶって見えたんだ
ー束ちゃん。わたしに何かあったら燐を…おねがいねー
あの日、Gクリスタルの前で遊び疲れたリッ君を優しく抱きながら話してくれたマヤさんと…
「わ、わかったよ………でもシャルちゃんも力を貸してね」
「僕に出来ることなら何でもするよ………燐を、ううん、守りたいから《この世界》に住む皆を」
……なんだろマヤさんと姿が重なる…でも今はシャルちゃんの言うとおり出来ることをやらなきゃ
わたしはシートに座るとキーを指で叩いてく……今のリッ君に必要な《力》を。待っててリッ君!
『ガ・オーン…いやギャレオン、いくぞ!』
ーガ・オーン、わかったー
腰部スラスター全開でガオガイゴー、父さんに接近する。それに気づいたのか、拳を構えブロウクン・ファントムを撃ちはなってきた。ファントムリングに触れれば機体はバラバラになる。軽く身体をひねりリボルバー・イグニッションでジグザグ飛行していく
『すごい、ガオファーよりも反応が早い!それ以上に力が溢れてくる!!』
数年前に束さんが生み出した最強最悪の破壊神のコアを担うすべてのGISシリーズの原点《G》…初めて動いた筈なのに身体にフィットして思う通りに動く。でも今はガオガイゴーから父さんを、プラネットエナジー解放点解放を阻止してアフリカも救う!拳に意識を向けるとガイガークローが展開、一気に間合いを詰めた
『そこだ!ガイガークロー!!』
『………プ、プロテクトシェード………』
不可視の光、プロテクトシェードがガイガークローを阻む。やはりガオファイガー同様に使えるのか!
『まだまだあ!!』
ガイガークローを閉じ、拳を構え勢いをつけ再び殴りつけ反動で頭上へ浮くと、そのまま落下し脚と脚に首を架け腰部スラスターを下方に展開と同時にバランスを崩す。狙いはガオガイゴーの首の付け根にあるGファイバーとリンカージェルコネクターユニット。そこを破壊すれば操られている父さんを安全に助け出せる。この僅かな隙…首の付け根へガイガークローを突き出した…
『………プラズマ・ホールド………』
『な!ウワアアアアア!?』
『燐!』
『余所みたあ、ずいぶん余裕だな?おら!フレイムミサイル!!』
『く!』
プラズマホールドで拘束された燐をみて叫ぶ俺にファイバードから放たれたミサイルを対ミサイルで迎撃、あたりが煙で見えなくなる。フレイムソードを構えあたりを伺いながら奴の気配を探す…バイオネット総帥、俺を嵌めるだけに今回の事を仕組んだコイツだけは許せない………ただ、コイツは今まで戦った相手より格上だ油断したら確実に負けるか……
『おらあ!』
『く!』
煙が切り裂かれる。咄嗟にスラスターを噴かしその場から離れた俺の前には狂気の光を湛えた目を光らせ立つファイバードが残念そうに見ている。いきなり手を軽く叩くと堕淫の書を手にパラパラ捲る
『よくかわしたなあ…紛い者。少し盛り上げてやるよ……堕淫の書に契約せし者《深月真夜》に命ずる。これより《名も無き島》へ向かい男達に身を捧げよ』
『……今、なんて言った』
『え?きこえなかったのか?ならもう一度聞かせてやるよ……堕淫の書に契約せし者《深月真夜》に命ず………』
『お前がその名前を軽々しく呼ぶな!』
『へぇ、そんなに大事なのか?この女が……よく見るといい女だな~なんなら俺様の肉…おおっと、今のは危なかったな』
『ふざけるな。おまえだけは…俺の手で斬る……』
裂帛の気合いを込めフレイムソードで斬りつける…ちとせの真名は心を許した相手にのみ呼ぶことを許される、それを軽々しく、さらに名も無き島に向かって犯されろだ?怒りがふつふつ湧き上がるのを感じながらも冷静になりながら八双の方を取りながら逆袈裟、切り払いを様々な角度から仕掛ける
『………なんなら斬ってみろよ?…速くしないと、お前の大事な大事な《真夜ちゅわあああん》が犯されちまうぜ。ほ、よっと、あらよと』
ふざけた口調を言いながらで紙一重でかわされていく……ならこれはと、フレイムミサイルに時差式着弾設定を加え、連続発射と同時に離れヤツの身体へ時差式で迫るのを見ながらバレルロールしながらフレイムキャノンを一斉に撃つ
『(……………怒り狂うと思ったが意外と冷静だな…
すこし本気を出さないとな)……甘いな!フレイムキャノン・ブラスターモード!!』
着弾寸前でフレイムキャノンから持続力の長いビームで凪払った…内部に相当手を加えてるのがわかった…解放点も気になる。それ以上に奪われた堕淫の書を取り戻さなければ取り返しのつかないことになる
早く決着をつけなければ、この世界が終わってしまう
「リッ君!」
「博士、何とかなんねぇのか!」
「……《G》、いやガイガーだけでは勝てん……せめてガオーマシンさえあれば…クッ」
ーグ、グアアアアア!!ー
プラズマホールドで拘束された燐の苦しみに似た叫びがスクリーンから響く、ファイナルフュージョンしたガイゴー、ガオガイゴーには手も足も出んのはわかっておる。それにガオーマシンがあったとしてもファイナルフュージョンプログラムを一から組み直さなければならない
彼が造ったアシストマシーンは強制解除時にシステムエラーを起こしておる……打つ手は無いのか
ーまだ、方法はあるー
三式空中研究所に声が響いた。この声はまさか……スクリーンを見るとアフリカに向かう高速で向かう物体…いやコレには見覚えがあると感じた時、スクリーンに映し出された薄紫色の髪の青年の姿をみて獅童博士は勢いよく立ち上がった
「サ、サンジェルマン伯爵!なぜココに!?」
ー話はあとだ獅童博士。GGG中国より預かった希望をこれより《若き獅子》へ送ろうー
「ま、まさか!」
青年、サンジェルマン伯爵の後ろには三機の機影…をみてすぐさまレイジ博士は三段飛行甲板空母へ通信をつないだ
『グ、グウウウ』
プラズマホールドから逃れようとするけど力が入らない。無理なのか?父さんも、アフリカも…守ることも出来ないのか?解放点活性化装置を凍也達とオルコットさんが見つけ、攻撃を仕掛けるも未知のフィールドに阻まれ攻撃が通らない。超竜神にシンメトリカルドッキングしウルテクビーム一斉掃射してフィールドを貫いたけど半減され効果が無い…という暗号通信に焦り始めた
ーシドオーリン、しっかりする。あきらめるな…………?リン、ナニカが来るー
ガ・オーンの声と同時だった、黒い影がガオガイゴーへ体当たりを仕掛け、たまらず体勢を崩しプラズマホールドの拘束が解けた。あの黒い影はステルスガオー?今度は別方向から二つの影…ライナーガオー、ドリルガオーが現れた
『こ、これは旧ガオーマシン?確か中国の宇宙ステーションでハイパーレーザーコーティング実験をしてたハズ!?』
ーリッ君、聞こえる!ー
『束さん?このガオーマシンは?』
ーサンジェルマンさんが中国、GGG中国に掛け合ってくれたんだー
『サンジェルマン伯爵が?じゃあこのガオーマシンを使ってファイナルフュージョンを』
ーそのガオーマシンは整備は万全だけどファイナル・フュージョン・プログラムを一から作らないといけないの…それにガイガーと旧ガオーマシンとのファイナルフュージョン成功率が…レイジ先生とわたしがサポートプログラムを組めば40%になるんだけど………でもー
途切れた束さんの言葉の先はわかる。成功率が30%が意味するのも。でも今はファイナルフュージョンをしなければ現状を打破する事が出来ない…だから
『たとえ成功率が40%しかなくても、束さん、ファイナルフュージョンをさせてくれ!』
ーで、でも………ー
『時間がないんだ!解放点開放リミットまであと五分余りないんだ。凍也、炎竜、オルコットさんたちが解放点活性化装置を見つけ出したけど、破壊するのに時間がかかる……この状況を打破するにはファイナルフュージョンしかないんだ』
ー束くん、燐を信じよう。ワシらが作っサポートプログラム、さらに成功率を上げるためにシャルロットくんの力も借りたい、いいかの?ー
ーハ、ハイ、僕の力でよければー
ー燐、一人一人が10%の成功率、サポートプログラムが40%、なら獅童博士、篠ノ之、デュノア、燐のを合わせて80%、残り20%は勇気とガッツで補え!ー
『参謀………束さん、シャル、じいちゃ《リン、オレもいる》………ガ・オーン、俺に皆の勇気を貸してくれ!………………ガオーマシン!!』
アフリカの分厚い雲を突き破り現れたのはステルス戦闘機…ステルスガオー、大地を貫き瓦礫を押しのけ現れたドリルガオー、ライナーガオーが姿をあらわす
三段飛行甲板空母の中央司令室の扉が開き、薄紫色の髪にモーニングスーツ姿の青年《サンジェルマン伯爵》が静かに入り右手に構えた緑色の宝石がはめられ金細工がめだつロッドを優雅に振るい構えた
「我が親友《大河幸太郎》、アプロヴァール事務総長にかわり私が宣言しよう…………ファイナルフュージョン承認!!」
華麗に振るわれたロッドに填められた宝石に《G》の幾何学紋様が輝くと共に桜の花びらが軽やかに舞う…一瞬呆けるシャル、束、レイジ…反面、激は軽く頭を抑えながら気を取り直した
「了解、シャルちゃん一緒にやるよ!ファイナルフュージョン…」
「う、うん……「「プログラムッドラアアアアアアアイブ!!」」」
声をシャルちゃんと合わせ一緒に振り下ろされた拳は、赤く明滅するセーフティーパネルを割り緑色に輝く…
「サポートプログラム起動!シャル君、束君、頼んだぞ」
レイジさんの言葉に強く頷きシャルちゃんにHUDをかぶらせて意識を集中させスクリーンに移るリッ君がファイナルフュージョンが成功することを強く願ったんだ
頑張って、リッ君……わたしとシャルちゃんが全力でサポートするから
☆☆☆☆☆☆☆
『ファイナルッ!フュージョオオオオン!!』
左右腰アーマからEMTを放出、回転しながらフィールド形成する。そこに三機のガオーマシンがフィールドを抜け俺の周りを旋回する、まずはドリルガオーが脚へ装着、内部でシリンダーがせり上がりロッキング、背部に肩部装甲とガイガークローが背中に移動、ライナーガオーが左肩にふれた瞬間量子化反対側に再構成され制動がかかり固定された
……合体プログラムが無いのに等しいのに関わらず、問題なくドッキングが出きるのか。それはレイジ、束がリアルタイムでファイナルフュージョンプログラムを作成インストール、さらには
「束さん、ライナーガオードッキング0.5秒後にステルスガオーのロッキング時間を二秒に、突入角を二度さげて!」
「二秒!突入角修正やってみる!!」
シャルロットの持つ技能《ラピッドスイッチ》を応用したガオーマシンドッキング時のタイムラグと侵入角度。さらにはGストーンを介して燐の感覚を読み伝えることで最高の精度を維持していたからだ
(………僕は燐を信じてるから、だから精一杯サポートするから……だから頑張って燐)
ステルスガオーが背面にと現れ肩部装甲をクランクロック、両脇からライオンのたてがみ状のパーツがせり出し装着と共にギャレオンの瞳が輝く、エンジンブロックが火花と共にせり上がり燐の腕をおおうとインテークシャッターが開き拳が勢いよく飛び出し、最後にヘッドギアがつき額の中央にGストーンがせり上がりGの幾何学紋様が輝いた
『ガアァオッ!』
両拳を激しく打ちつけ、緑光のプラズマがほとばしった
『ガァアアアィッ!』
両腕を交差、EMTフィールドが軋み
『ガアアアアアッ!!』
雄叫びと共にEMTフィールドが霧散、現れたのは黒き鋼のIS……
三十数年前に地球を守った勇者の一人《ガオーン》の魂宿るガイガー、ファイナルフュージョンプログラムを構築したシャルロット、束、レイジ、サンジェルマン伯爵が手配した旧ガオーマシンと一人一人の知恵と勇気により生まれたファイナルフュージョンする事で復活した人類の新たな希望
その名も勇者王ガオガイガー!!
「ファ、ファイナルフュージョン成功したよ!!」
「よっしゃあああ!/成功じゃああああ!!」
黒い装甲に力強い意思を感じながら堂々とした佇まいに、僕は胸が高鳴る……良かった、本当に良かった、周りの皆も喜んでる、サンジェルマン伯爵さんも笑みを浮かべてる
「篠ノ之!ディバイディングドライバー射出!!」
「了解!ディバイディングドライバー、キットNo.01、イミッション!!」
束の後ろに現れたパンチユニット、それを思いっきり叩くと、三段飛行甲板空母から銀色のナニカが飛び出していく
「ねえ束、ディバイディングドライバーを何に使うの?」
「ん?それはみてからのお楽しみだよシャルちゃん」
満面の笑みを浮かべた束、何が起きるのか気になって
正面スクリーンに目を向け、ディバイディングドライバーを装着した燐の動きを一緒に見守った
☆☆☆☆☆☆
『目標……追尾………ブロウクンファントム』
『く!凍也達がいるのは……アソコか、ウオオオ!ディバイディングッ!ドライバアアア!!』
俺にブロウクンファントムを撃つ父さんの攻撃をかいくぐり、凍也達がいる方向にディバイディングドライバーを叩きつけた…何発も銃を撃つ音が響きシリンダーが軋む。アフリカの大地に真っ直ぐ光が伸びる。解放点活性化装置へ攻撃を仕掛ける凍也…超竜神が俺の意図に気づいてオルコットさんと共に離れた瞬間、レプリケーションフィールドにより大地が別れ瞬く間に直径10キロの円形に広がりアレスティングフィールドで固定された戦闘フィールドが生まれ、その中に解放点活性化装置が勢いよく落ちていく。
「『うまくいったな燐、いきますよセシリアさん。ウルテクビーム一斉掃射!!』」
「任せてください。おゆきなさいブルーティアーズ!!」
ラダートンファー、クレーン、両腕部砲口からウルテクビーム、オルコットさんのブルーティアーズがプラネットエナジーから供給していたシールドは消失した解放点活性化装置の厚い外郭を貫く。やがて爆発四散したと同時にアフリカ大陸中で起きていた噴火、地震が嘘のようにおさまった
(俺様が用意した解放点活性化装置を……出来損ないのバイオダイン達がやったのか!)
解放点活性化装置がアフリカの大地に空いた大穴に堕ち破壊され歯軋りする…あの出来損ないのISにガオーマシンがあったことは知らなかった。日本から短時間で到達したこともだがガオーマシンを用意するのは不可能だ……まさか……アイツ等がGGGに力を!?
『ハアアアッ!』
『チョイサアアア!っとアブねぇ~』
今はアイツ等の事を考えるより、目の前のコイツを何とかするか……あのライオンもどきを解析したら第三世代に毛が生えたぐらいのスペックしかない。第四世代のガオガイゴーなら簡単に倒せる
それに、まだGGGをつぶす手はあるしな…俺様の勝利は間違いない。不動統夜(紛いモノ)、おとなしく罪を被ってGGGと共に滅びな
様々な方向から切りかかる刃を交わしながら堕淫の書に意識を集中する、次は誰を送ってやるかなあ?
『……も…目標確認……これより殲滅………す、す、す、る』
『父さん………………く!』
DDモードを解除と同時にディバイディングフィールドに俺、遅れて父さん……ガオガイゴーが降りたった。右腕を構えると回転と同時に光輪《ファントムリング》が形成される
俺も右腕を構え回転、Gエネルギーを限界まで高め狙いを定めた
『ブロウクンッ!マグナアアム!!』
『………ブロウクンファントム……』
叫び声と同時だった…撃ち出された俺のブロウクンマグナムとブロウクンファントムが中間でぶつかりあたりにブロウクンエネルギーとGエネルギーから生まれる放電と風が巻き起こる……ブロウクンファントムはブロウクンマグナムの強化版、威力は桁違いだ
でも俺は父さんを助け出す!そして一刻も早く統夜君に加勢をしなければならないんだ!
『……目標内部に高エネルギー反応……』
『ウオオオオオ!!』
ー……命の宝石、の、力あがっていく……ー
押され気味だったブロウクンマグナムがブロウクンファントムを押し返す。身体の奥から力が溢れていくオリジナルGストーン《Ⅰ》を組み込んだGSライドと俺の腕にある《Ⅶ》が共鳴しているのを感じた瞬間、ブロウクンファントムをリングを破壊しながら弾き返した。背部バーニア全開で一気に間合いを詰めドリルニーで回転膝蹴りを決め、追い討ちをかけようした瞬間、ガオガイゴーの胸が開いた
『………り、燐………痛いよ……燐』
『!!』
無数のケーブルに繋がれた父さんが苦しそうにつぶやく…一瞬、動きが止まる。すぐに胸が閉じお返しとばかりにドリルニーが顔面へ跳び蹴りの要領で入る…ふらふらしながら意識を保たせ再びガオガイゴーを見た
…ある構えを取っている。見覚えがある構え…ヘルアンドヘブンの構えを
『まさか、ヘルアンドヘブンを………』
あの構えは間違いない…今までバイオネットとの戦いでゾンダーISコアを抉り抜いたガオファイガーの大技…奪われたガオーマシンとファイナルフュージョンしたガイゴー……ガオガイゴーもできるのか……もし放てたとしても父さんの命が!
ーシドオーリン、あのままだと、リンのお父さん、もたない………ー
ガ・オーンの言う通りヘルアンドヘブンのエネルギーに父さんは耐えきれない……なら、救うにはコレしかない!
『ヘルッ!アンドッ!ヘブン!!』
両腕を力強く交差し叫ぶ、父さん…ガオガイゴーもヘルアンドヘブンを放つ構えを取った……旧ガオーマシンでファイナルフュージョンした俺、GIS-00ガオガイガー、ガオファイガー用ガオーマシンとファイナルフュージョンしたガオガイゴー
出力と装甲、基本性能はあっちの方が上だ……でも俺は負けない!!
『ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフオ…ムンッ!!』
『…ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ……………』
呪文を唱えながら攻撃のGエネルギー、防御のGエネルギー溢れさせる右手と左手を徐々に近づけ胸の前で突きだした形で組んだ瞬間、二つの緑色の竜巻《EMT》が発生、あまりの余波に空気が震えディバイディングフィールドの地表がめくれあがる
『ウオオオオオ!』
『目標確認……ゲ、ゲ、ゲ、撃破………』
荒れ狂う緑の竜巻…その中を背部バーニア全開で突き進む俺《ガオガイガー》と父さん《ガオガイゴー》の拳が火花を散らしぶつかり合いEMTが弾け飛んだ。
『グ、グウウウ!』
『も、目標腕部に破損確認、し、し、し、し、最大出力で……粉砕する』
Gパワーがぶつかり合いエネルギーが放電現象を起こし、腕に激しい痛み、さらには装甲に亀裂が走る…全身に広がる痛みに耐えながら力を込めていく……俺の力は命を奪うモノじゃない……命を救う為の力だ
『………ウオオオオオ!!』
『目標のエネルギー、急上昇………け、計測………フ、フノウ……』
『ウアアアアア!ムン………セヤアアアア!!』
ガオガイゴーの拳を砕きながら、首もとにあるGファイバーとリンカージェルコネクターを掴み握りつぶす。同時にプロテクトエネルギーで父さんとガイゴーを保護した瞬間、ガオーマシンに罅が大きく広がり爆発四散した
「『燐!』」
「獅童さん!」
『………凍也、オルコットさん、俺なら平気だ……父さんも……』
解放点活性化装置を破壊し、援護に着てくれた凍也、オルコットさんがホットした表情を浮かべる。父さん…ガイゴーを抱きかかえながら二人に近づく…そのまま父さんを三式空中研究所へ送るように頼むと、上空へ目を向ける…統夜君のファイバードとバイオネットのファイバードが激しく切り結んでいる
『ガ・オーン、もう少しだけ力を貸してくれるかな?』
ーわかった、シドオーリンー
……スラスターに意識を集中、ゆっくりと上昇するガオガイガーのダメージチェックをする。右腕および左腕装甲ダメージ大、リフレクションアーマも機能しない…旧ガオーマシンじゃヘルアンドヘブンに耐えきれなかったんだ
でも今は統夜君を助けにいかなければ、スラスター出力を上げ向かおうとした時、金属音と共に何かが横切る、視線の先には弧を描きながら落ちていく剣…再び二人に目を向けると剣を失った統夜君、剣を構え迫るバイオネットのファイバード…
平行世界から迷い込んで、バイオネットの企みに利用され戦いに巻き込まれただけなのに、俺やGGGの皆に護るための力を貸してくれた…
……………俺はいやGGGは全力で統夜君を守らなければならない!スラスター出力をさらに上げるけど、刃が迫る、何か手はないのか!!
脳裏に《巨大な剣》のイメージが浮かんだ次の瞬間、二人の間に眩いばかりの光が突然現れた
ー数分前…………ー
『あらよ、とほいさ…ドコ狙ってんだ?早くしないと、早くしないと《真夜》ちゅわああんが犯されちゃうぞ?』
『………何度も言うが、その名前を軽々しく呼ぶな!!』
また真夜の名前を呼んだ…コイツに何度も切りかかる、そのたびにふざけた動きでかわしていく。いや、そうじゃない。俺の動きを完全に読みながら受けた刃を滑らせ流してる
『なんで剣が当たらないって思ってるだろ?答えは簡単だ《エルザ》から定期的にお前に関する事細かな詳細な情報を聞いたからだ。フレイムミサイル、フレイムキャノンの使用頻度の比率から、剣を使う際の癖と神谷活心流の目録も含めてな。だ・か・ら・えい♪♪』
『うわ!』
鍔競り合う力が抜け、思わず前のめりに倒れた時、右腕に衝撃が走る。同時にフレイムソードが手から勢いよく弧を描き下へ落ちていく…みると手首に近い装甲が切られている、各武装アイコンを開くとエラーの文字で赤く染まってる、あの防壁を数秒で突破したのか!?
『さすがに硬いな、だが自慢の武器も使えないな?何故って顔だな。お前のフレイムソードが未知の金属で出来た特別製であるように、俺様のフレイムソードも特別製でな。一兆桁のアルゴリズム解析と防壁突破を可能とするシステムを内蔵してるんだよ。俺様にコレを使わせたのは《三人目》だ。さてコレでチェックメイトだ紛いモノ…解放点活性化装置はぶっ壊されガオガイゴーもやられたみたいだが、オマエだけはゆるさねぇ……武器も使えないまま死ね紛いモノオオオオオ!!』
手も足も出ない…最終装甲に使われているオリハルコンで防げたとしてもただではすまない。火器管制システム再起動まで内蔵火器は使えない。刃が俺に迫ろうとした時、眩いばかりの光があふれた
『な、なんだ!ウワッ!?』
アイツを吹き飛ばした光はやがて収束、一振りの巨大な剣が俺の前に現れた…息をのむような美しい造形、神秘さを溢れ出す圧倒的な存在感の剣に嵌められた宝石が淡く輝いた
まるで俺に《自分を使え》といってるみたいだ…恐る恐る柄を握ると不思議な、例えるなら太陽の暖かさが身体中を駆け巡った時、頭に声が響いた
ーこの剣の名は超重弾劾剣ー
突然、光に満ちた空間に立つ俺に再び声が響く
ー美しき戦女神に託された金属を用いて生み出した神剣……使い手の傷を癒やし秘めた力と正の力をも無限に増幅する………聖なる衣にも使われたアルカナオリハルコンを用いた超重弾劾剣を君に託す………ー
声が途絶え、気がつくと再び元の場所に戻っていた…同時に凄まじいまでの殺気が浴びせられ、目を向けた先にはアイツが憎悪の光を湛えた瞳で睨みつけていた
『その剣を紛いモノが何故持っている!まさか、まさか……アヒャハハハハハ…そう言うことかジーク、ヒューギ!GGGと手を組みやがったなああああ!!』
ゴウッ!と闇よりも黒い炎を燃え上がらせ、フレイムソードに指を添え纏わせていく……大きく上段に構え振りかぶった、ヤバいと感じよけた。次の瞬間《黒い衝撃波》が今まで俺がいた場所を飲み込んだ…ぽっかりと空が無くなり、黒い大穴が空いている
もし避けなかったら…冷や汗が流れた
『………もう遊びはおしまいだ(ドライアスの野郎には悪いが本気でやらせて貰う)……死ね不動統夜!!』
再び、黒い炎がフレイムソードに集まり牙突の構えを取るバイオネット総帥……今までのふざけた態度は消え、濃厚な殺気を込め一気に突こうとした時だ。緑色の竜巻が奴の身体を飲み込んだ
『な、なんだ!身体が動かん!!テメェか!出来損ない!!』
身動きできずもがくヤツの視線を追う、そこには燐、いやガオガイガーの姿。しかもヘルアンドヘブンの時に使用するEMTトルネードをボロボロの腕から火花を散らしながら維持している……
『い、いまだッ!統夜君!!』
必死の表情で叫ぶ燐…無言でうなずき剣《超重弾劾剣》を大きく肩まで水平に構え力を注いだ…次の瞬間身体中に凄まじいまでの力が溢れ出す…あの声がまた響いてくる
ー怒りも、憎しみもすべて忘我の彼方へ…君の心に秘めた力を形に剣に込め解き放つのだー
……心に秘めた力、浮かぶのはすべてを断ち切る刃の姿をイメージし一気に突く、赤よりも明るい炎が剣を中心に渦巻き、ヤツをとらえたEMTトルネードと合わさりさらに締め上げる……怒りも、憎しみも無いまっさらな意識と共に空を駆け、勢いをつけたまま上段袈裟に切り払い抜けた
『ギ、ギャアアアアアアアアアアアアアア!?』
EMTトルネードと赤い炎に包まれ爆発、叫びが木霊する。あたりに立ち込めた煙が晴れ見えたのは右肩から下半身を切り落とされ血を溢れ出させ浮かぶヤツの姿。背後にそびえるキリマンジャロの山肌が大きく抉れ、さらに空すら切れ《スキマ》にも似た空間が切り口から見える。な、なんなんだ、この剣は?一歩間違えたら冷や汗を流した……いつの間にかに戻った堕淫の書の存在を身体の内に感じながらヤツを見据えた
『はあ、はあ、やりやがったな不動統夜!出来損ないのバイオダイ……いや獅童燐!!』
コ、コイツ、本当に人間か?あの傷でまだ生きてる……信じられないと思う。自分の頭を撃ち抜いても生きてるのを間近に見た以上、こいつは不死身だということがわかる
それに何か切り札を隠してるみたいだ。もし俺の予想通りならヤツが考えてることは一つしかない
『ふふ、残念だったな不動統夜、お前は一つ忘れてないか?世界中からお前は捕獲もしくは撃墜命令が出てることを?しかもアフリカの解放点活性化に、ガイゴー強奪犯人だ。ソレをかばうGGGは終わりなんだよ!俺様の勝ちだ』
「お前、馬鹿だろ?俺の容疑はお前のおかげで綺麗さっぱり存在しないって事に気づいてないのか?」
『なんだと?そんな事あるわけがねぇだろうが!!!』
「どうせお前のことだ。バイオネットの総帥であるお前がガオガイゴーを宣伝する為に表舞台に出て世界中にライブで流してたんだろ?だがこの場には燐のガオファーとGGGを助けた俺がいる。つまりは世界中の人間はどう思うかわかるよな?」
『…ま、まさかてめぇ!!」
「そうさ。俺の狙いは最初から『お前が表舞台に出て来ること』だ。解放点を開いてアフリカ大陸を壊滅させた責任をGGGになすりつけ、GGG機動IS部隊の要であるガオファーを倒してガオガイゴーの宣伝したかったんだろうが、詰めが甘かったな?」
『だ、だが、てめぇが俺様と同じ転生者、紛い物なのには代わりはねぇ!!』
「…違うな。俺がISが嫌いなのは『俺の大切な母親を殺した』、『それを利用しようとした一部の人間の思考』が原因だ。俺自身ISを造った束に対してのは俺と束との間で色々あったが終えてるし、残りの人生俺がどうしようと俺と俺の周りの勝手だ。お前のように『夢を奪いたい』『世界を壊したい』だけでIS嫌いなお前とは根本的に違う」
『ぐ』
「俺がお前の紛い物なら、勝手に言ってろ。最初から違う人間、同じ転生者ってのは変わらない。でもな《想い》も《覚悟》も俺はお前とは違う!紛い物なんかじゃない。不動統夜と言う別の世界で生きている一人の人間だ!!」
俺の言葉に黙り込む…だが様子が変だ身体が小さく震えだし狂ったように笑い出した…気でも狂ったのか?
『……あははは。あははははははははは………ふぅ、すっきりした……確かに俺様の詰めが甘かった。今回はGGGに勝ちを譲ってやる。不動統夜、お前に良いモノを見せてやるよ』
ゆっくりと俺に近づき止まると、ゆっくりと頭部装甲に手をかけた。乾いた音と共に露わになった顔を見て息が止まる
『………驚いたか?……驚いたよなあ?………あばよ不動統夜…お前の世界でまた会おう……今度は本気でやり合おうぜ』
再び装甲を戻したヤツはそのままこめかみに銃口を押し当て迷わず引き金を引いた…血しぶきが舞い、鈍い音が響きかき消すように姿が消えた
『統夜君、何があったんだ?』
『い、いや何でもない……とりあえず三段飛行甲板空母に戻るぞ…お前も酷いケガしてるみたいだしな』
心配する燐に何でもないと言い、三段飛行甲板空母に向かおうとした俺は背後から迫る影に気づかなかった…影の正体は切り払った奴の左半身がフレイムソードを構え音もなく迫り大きく振りかざした
ハイパーセンサーに反応…気がついた時には俺と燐に向け黒い炎が纏われた剣が振るわれようとした時、影が割り込んだ
何かが切り裂かれる音、飛び散る緑色混じりの液体…俺も燐もをあまりの光景に声すらも出せない…何故なら目の前には半壊したガイゴー…胸部装甲が破られ生命維持用ナノケーブルが焼き切れ血塗れになった燐の父親がゆっくりと目を開けた
『だ、大丈夫かな……ふ、二人とも……ケ、ケガは…は、は、は、は、な、な……』
『と、父さん……父さん!!ブロウクンマグナアアム!!』
ヤツの左半身めがけブロウクンマグナムが叩き込まれ、砕くと同時に爆散したのも見届けず構わず燐は父親を抱きかかえた…
『父さん!気をしっかりもって……早く、血を止めなきゃ…生命維持ケーブルを予備バイパスに……リンカージェルを』
『………り、燐……もういいんだ……』
『な、なに言ってんだよ父さん、そんなこといわないでよ、生きるのを諦めないでよ!……やっと会えたのに……』
『……燐、泣くな……私は嬉しいんだ……こうやって大きくなった燐を一目見ることが出来た…これ以上にうれしいことは…ない……それに私の命はもう持たないんだ。そうだろ父さん?』
ー………ああ、すまん、ライ……ワシがもっと早くに気づいておれば……すまん燐、ワシが目を離さなければこんな事にはー
ーいいんだ…父さん…ー
三式空中研究所から届いたレイジ博士の痛々しいまでの言葉が燐の心に深く突き刺さる……もし俺が今の燐と同じ、肉親や仲間と戦う状況になったらと想うと身震いした
『き、君……少しいいかな……燐の力になってくれたのは君だね?』
『あ、ああ……もうしゃべらない方がいい』
『言わせてくれないかな…‥燐を………助けてくれてありが……とう……燐、私は、ワ…タシ……は』
それっきり言葉は途絶えた…燐は顔を俯かせながらゆっくりガイゴーを抱きかかえた…
『……帰ろう父さん……』
顔が見えないが、だいたいはわかった……何なんだよこんな再会で、こんな別れ方ってないだろ…父親を抱きかかえ三段飛行甲板空母に向かう姿は痛々しすぎるまでの悲壮感があふれている
『みんな待ってるから………父さんを………』
…三段飛行甲板空母のカタパルトについた瞬間、突然の脱力感に目の前が真っ暗になるのを感じながら意識を失った
第二十話 弾劾の剣!勇者王復活!!
了
君たちに最新情報を公開しよう
アフリカでの戦いが終わった直後、意識を失った統夜が目を覚ましたのは巨大な城がそびえるサンジェルマン伯爵領。そこで身体を癒やすなかGGGのメンバーも訪れ穏やかな時間が流れる
一方、燐はサンジェルマン伯爵領にある教会に束、シャルと共に訪れていた
IS《インフィニット・ストラトス》ー白き翼と勇気ある者ー
第二十一話 訪れた平穏…そして友の帰還
次回もファイナルフュージョン承認!
next・winning・Key!!
夜天教会
コレが勝利の鍵だ!!