「転生ですか?」
目の前の美しい女神のような女性は死んだ自分を転生、別の世界に生き返らせてくれると言ってくれた。普通の人間の自分が転生なんで夢小説みたいな事になるなんて夢にも思わなかった。
しかも転生したら3つまで願いを叶えてくれるらしい。それならと俺は夢にまで見た仮面ライダーに変身できるようにと願った。転生した後、自分の元に届いた仮面ライダーファイズと仮面ライダーカブトのベルトを見て、とても喜んだ。
その世界は昔自分が見ていたアニメの世界で、仮面ライダーの力を使って救えなかった人達を救おうとそう思った。
だが、現実は違った。誰も救えず、誰も助けれず、ただ1人俺だけが生き残った。死んでいった仲間の家族が恋人が親族が叫ぶ。
ーなぜ、助けてくれなかったー
ーなぜ、お前が生き残ってあいつが死んだー
ーお前が殺したんだー
ーお前が代わりに死ねばよかったのにー
そして、俺はその重圧と変わってしまった妹の姿に耐えきれずに自殺した。死んだ後、暗闇の中をずっと彷徨っていると、一筋の光にたどり着く、そこには俺を転生させた女神様がいて俺をギュッと抱きしめてくれた。
「そして
辺り一面、漆黒の黒に染まっている世界、何も無い無の世界に立つ2人の同じ存在、
「
「違う、
「
「「
《フィフティーン!!》《ザクロ!!》《ブラッドオレンジ!!》
大虎はフィフティーンロックシードを影大虎ザクロとブラッドオレンジロックシードをそれぞれ戦極ドライバーにはめる。
「「変身」」
互いにカッティングブレードを倒し、変身する。
『ブラッドザクロアームズ!!狂い咲き!サクリファイス!!『ブラッドオレンジアームズ!!邪の道!オンステージ!!』』
平成15の英雄の力を使いこなせる骸の仮面ライダー
仮面ライダーフィフティーン
邪と生贄の狂った救世主
仮面ライダーセイヴァー
変身した2人のライダーはゆっくりと歩き始める、そしてそのおでこがぶつかる程の距離に近づき、同じタイミングでフィフティーンは黄泉丸を、セイヴァーはセイヴァーアローを同時に斬りつける。
激しい火花とともにお互いは一歩下がるも、今度はセイヴァーアローと黄泉丸との鍔迫り合い、セイヴァーはもう片方の大橙丸を振りかざすが、フィフティーンはそれを鍔迫り合い中のセイヴァーアローをずらして防御する。
セイヴァーはそれを見て後ろに下がると、セイヴァーアローの弓を引き、エネルギーをチャージする。放たれた光の矢はまっすぐフィフティーンに向かって飛んでいく。
《ファイズ!!》
空のジッパーの様なものから空いた空間より出現した物体にそれは阻まれる。そしてそれは巨大な仮面ライダーファイズの顔をしていた。
《ファイズアームズ!ミスタージャスティファイズ!!》
仮面ライダーフィフティーンファイズアームズ、仮面ライダーフィフティーンは平成15の仮面ライダーの力を使うことができる。ファイズアームズへと変身したフィフティーンはクラウチングスタートをきりながら、セイヴァーにヤクザキックをかます、スナップを利かせ流れる様に連打を叩き込んでいく。
『ク!!図に乗るなッ!!!!』
セイヴァーはブラッドオレンジロックシードをセイヴァーアローに装着、エネルギーを刃に纏わせ斬りつけてくる。フィフティーンは平成15ライダーロックシードとは別のロックシード、昭和ライダーロックシードを取り出す。
《ブラックRX!!》
《ブラックRXアームズ!!サン・オブザ・サーン》
自身の体を液状化させその攻撃をすり抜け、更にセイヴァーに纏わりつくとその状態からバイオブレードとリボルケインを使い斬りつける。セイヴァーはたまらずその場を抜けようとするが、斬撃は全て当たらず逃げようとしてもゲル状なのでなかなか抜け出せない。
セイヴァーは決死の覚悟で自身のベルトをショートさせ電撃を発生させフィフティーンを引き剥がす。
『やっでぐれだなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!ゴミ風情がぁぁぁぁあ!!』
『やっと化けの皮が剥がれたか』
『ごろじでやる!!ごろじでやるぞぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!』
《魔蛇!!》
セイヴァーは一つのロックシードを取り出した。
《魔蛇アームズ!!邪の道は蛇!!》
セイヴァーはその真の姿を現わす。強大な力の余波がひしひしと伝わってくる。
『第2ラウンドって訳か、いいぜ、掛かって来な、アオダイショウ野郎』
『ウガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!!!!!!』
《クウガ!!》
《クウガアームズ!!超変身ハッハッハッ!!》