blaine・stop   作:cl.
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過去-past-

ピピピピピ

 

カーテンの隙間から陽の光が差し込むなか、ニューロリンカーのアラーム音が俺の頭に鳴り響く。

 

目をこすりながら起き上がり、リビングに移動する途中に視界の左上に浮き上がるデジタル時計は土曜日の06:04 となっている。

 

「おはよ。母さん」

 

リビングに入ると、珍しく自分で起きた事を驚かれる。

 

俺は朝は弱いので基本的に6:30位に親に起こしてもらうのだが、今日はやりたい事があるので早起きをした。

 

椅子に座り、ぼぅ…TVの天気予報を横目に見ているいると親がイチゴジャムのトーストを2枚机に置く。

 

それを食べていると、次はドリップコーヒーを母親が入れてくれる。そこでようやく意識がハッキリし始めた。

 

昨日、あの後俺は結局《Twilight・Blade》を選んだ。

 

べ…別に神獣級エネミーからドロップしたからとかじゃないんだからね!

 

いや、まぁ性能も1番良かったし結構デザインも気に入ったのでこれにした。

 

それと、剣の扱いが全くと言うほど分からない俺は、師をつけることになったのだ。

 

それだけなら何も問題は無いのだが…

 

その師がレギオンマスターであり純色の七王の1人、近接最強ブルー・ナイトなのだ。

 

その師匠に今日から稽古をつけてもらうのだが…正直怖いしプレッシャーが凄い。

 

王に稽古をつけてもらえるバーストリンカーなんて、レギオン幹部や子位のモノだろう。

 

絶対に王の技をものにしなきゃな。なんて事を心の中で決意しつつ、食べ終わった食器を流しに入れ、俺は部屋に戻り、外出の準備をする。

 

稽古は無制限中立フィールドで行うらしいが、ブルー・ナイト曰く、俺は暫くの間表に出さないから過疎地まで行ってから加速するらしい。

 

それに加速中は幾ら思考が1000倍になるとはいえ、何か建物に入った方が良いので持ち合わせはいる。なので電子マネーがチャージしてある貯金額から幾らかニューロリンカーに移す。

 

そんな事をしていると時計は09:56になっていた。

 

「そろそろ行かなきゃな」

 

ワイシャツにジーパンという格好で、俺は待ち合わせの場所へと向かった。

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

夜の空に黒いビルが建ち並ぶ。

 

此処は魔都ステージ。建物がとてつもなく硬いステージだ。

 

あの後、俺は待ち合わせの北区に行き、そこからファミレスに入ってから加速した。

 

「じゃあ、始めるぞ」

 

一緒にダイブしたブルー・ナイトにそう言われると、俺はボイスコマンドを発する。

 

「こい。《トワイライト・ブレード》」

 

ボイスコマンドに従い空から一振りの大剣が落ちてくる。

 

それを手に取り、青の王ブルー・ナイト師匠の稽古が始まった。

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

この日、俺が潜っていた時間は現実時間で約20分。加速世界では14日、2週間程度だ。

 

その間様々な事を教えて貰った。

 

剣の扱い方や防御、パリィ等や、バーストリンカーとの戦い方を10日間叩き込まれ、後の4日は実戦も兼ねたエネミー狩りをした。

 

それから後はファミレスで頼んだ物を食べ、その日の稽古は終わった。

 

次の稽古はまた1週間後だ。高校生はやはり中学生より忙しいものらしい。

 

11時30分位になると彼は「そういう事でそれまでは自主錬を怠るな」と釘を指し帰宅し、俺も家に帰った。

 

帰ってからは残りのレベルアップボーナスについて考え、結局は全部アビリティ強化に振った。

 

そんな感じで夕焼けが空を染める頃、俺はふと昔の事を考えた。

 

俺が旅行に行っている時にレギオンメンバー、レギオンマスターである親は全損し、加速世界を去った。

 

もしも、俺があの場に居たら何か変わったのだろうか?

 

皆を護ることは出来ただろうか?

 

いや、俺は護れはしなかっただろう。

 

俺は弱いから。

 

弱かったから。

 

あの場に居ても皆を助ける事など出来なかった。

 

きっと、仲間を見捨てて逃げただろう。

 

だけど、今は違う。

 

俺は剣を手に入れ、力も強化した。

 

昔は護ることは出来なかったが────

 

 

 

────今度は護る。仲間(レオニーズ)を、友人を、そして、何時か出逢う《子》を

 




どうも皆様cl.です!

今回は早めに投稿してみました。

今回は早かっただけで次回は数ヶ月後になりそうです(白目)

剣を手に入れ、技を覚えたクラリネット・クロックは今度こそ大切な物を護れるのか。皆様また次回お会いしましょう






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