カルデアの喫茶店   作:朝日が登る頃に
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*二部のネタバレ有り
*ほのぼのではないので注意


店主の日記 Part 3

2017年 12月△日 晴れ

 

レオナルドから朝のミーティングにてカルデアに第一次査問団がやって来る日付を伝えられた。これにより、マスターちゃんに従うサーヴァント達は強制的に退却せざるを得ない状態になった。まだ英霊達が退却するまで数日こそあるが……この日が人理修復を終えた日から分かっていたつもりだったが、幾分か彼等との思い出が多く出来すぎた。正直言うと……サーヴァントの皆との別れは辛い。だが辛いのオレ独りではない。皆辛い、そしてその中で最も辛いのは一番サーヴァントと契約を結び何日もの間、絆を深めてきたマスターちゃんなのだから。オレは大人として決して涙を流さず出来る限りの笑顔で彼等を見送ることに決めた。

 

2017年 12月☆日

 

カルデア退却における雑務があるので今日は割愛。レオナルド・ダ・ヴィンチさん?弟子のオレに雑務を押し付け過ぎではありませんか?巫山戯けていますか?よし、折角だし彼奴に対する今までの文句を全て書いてやろうか。

 

肉体性別が女性の癖に男湯に入ろうとした実に変態的な行動は弟子としt…………

 

 

2017年 12月☆日

 

あの野郎……最後の最後でとんでもない仕事の量を笑いながら押し付けやがって……例のトランクは数日後に移し替えが出来る。絶対にカルデアを退却する前に思いっきりぶん殴ってやる……勿論隠れてるホームズの奴もな!!!!オレは絶対に許さないからな!!!!

 

 

2017年 12月25日 快晴

 

多くのサーヴァントが英霊の座へと退却、彼らの居るべき場所へ還って行った。マスターちゃんとマシュは笑顔を崩さず、大切な仲間達を見送る。オレ自身も仲の良かった英霊達は別れの挨拶をしてどんどんと戻っていく。エミヤの野郎なんて別れの挨拶もせずに地味に嫌味&お節介な置き手紙なんて退却しやがった。兄貴に関してはじゃあな、の一言の後に肩を叩かれて実に彼らしい別れ方をした。

 

えっちゃんことヒロインXオルタは友人(そっくりさん)にオレの手料理を凄くお勧めしてくれるらしく、御礼にチョコを与えると軽やかな足取りで帰還していった。子供英霊達とも別れのハグをした後に幕末剣豪こと沖田は突然別れの挨拶に来たかと思えば私にもハグしてください!!!!とか頼まれたので恥ずかしいから無理と丁重に断ると、そんな!?後生ですから!! と擦り寄ってきたアイツの勢いに負けてハグしました。沖田は満足気に今度会ったらもう一度お願いしますね、っとなんかめちゃくちゃ下手くそに色っぽく頼まれた。がお前とは金輪際しないとそっぽ向いて応えておいた。

 

その様子を偶然?見ていたジャンヌ・オルタに慌てて声を掛けるとトマトみたいな真赤な表情で今度会ったら全力でぶん殴る!!!!とか意味不明な言葉を残して還った。本当になに言ってんだろなジャンヌのやつは?まぁ、最後まで元気そうで良かったと純粋に思った。

 

そして式はいつも通り気だるげな表情のまま、挨拶無しでそそくさと退却しようとしていたので元の世界でも健康に生活しろよ、って伝えると振りからずに片手を挙げてまたな、と言ってくれた。彼奴とはもう一度ちゃんとした形で友人として会いたいものだ。勿論、もう一人の『両儀式』とも別れの挨拶をした。彼女は私と貴方は直ぐに逢えるわ、と意味深な事を言い残してカルデアを去った。最後に頬に触れた彼女の手は相変わらず暖かくて寂しい気持ちになる。

 

アルトリアは、いつものように喫茶店にやって来てカルデアで過ごして来た普段通りに珈琲を頼んで朝食を食べて帰路に発とうとした時に、去り際に今までに凄く綺麗な笑みを浮かべていたので……

 

「またの来店をお待ちしております騎士王」

 

なんて言葉を吐いてしまった。

アルトリアはオレのそんな言葉を聴いたら

 

「あぁ……また来るぞ……トウカ」

 

そう、言葉を返してくれた。

これがオレのサーヴァント達との別れ話。

この遠い併置にやって来て数年こんなにも思い出が出来るなんて夢にも思わなかった。この喫茶店とも遂にお別れだ……素晴らしい人達との出逢いに感謝を……カルデアを解雇されたら日本にでも帰ろうかな。暫く祖国の実家で静かに暮らすのも一興だろう。だが、数日後には査問団との対談だ、全てが無事に終える事を願っている。

 

 

 

 

2017年 12月27日 曇りのち晴れ

 

カルデアから英霊達が去って日か経ち、遂に魔術協会から約50人程の人数で構成された第一次査問団がやってきた。アニムスフィア亡きカルデアを私財をはたいて買い取ったとされる錬金術の名家で知られるムジーク家の嫡子、魔術師ゴルドルフ・ムジークが物騒な私設部隊そして胡散臭い神父と女性を二人連れて来た。ホームズと師のレオナルドと共に予めムジークについて詳しく調べておいたが危険性は少ないと判断した。声は喧しい印象だった。しかし、あの二人。聖堂教会の言峰綺礼とNFFのコヤンスカヤはどうも妖しげな雰囲気を出していた。あのような奴等は危険な臭いがする。可能ならばオレ自身の杞憂で終われば良いが……

 

 

今日はとりあえず、独房にぶち込まれてオレは査問団に取り調べを受けた。出身、国籍、魔術、答えられる範囲を答えた。祖父が魔術師だったことを除けばオレはただの一般応募で来た普通の人間。そこまで質問は多くなかった。

 

マスターちゃんには査問団に変な事を聴かれても堂々としてなさいと事前に伝えておいた。君は最善の行動と最大の努力と行動をして世界を救ったカルデアのマスターと胸を張って答えろっと言っておいたので大丈夫だろう。

 

独房の帰り道にコヤンスカヤに嫌味を言われていたマスターちゃんと踏まれていたフォウ君を助けた。がそのせいで通りかかった数名の警備兵に銃で何度か殴られた。結構殴れたが、その時のコヤンスカヤは実に悪い顔をしていた……だけどマスターちゃんとフォウ君が無事で良かった。東館のスタッフの皆は元気にしているだろうか?元食堂の責任者として全員の食生活が心配だ。

 

 

2017年 12月31日

 

独房生活最終日との事だ。

上手くいけば解放されるだろう……マスターちゃんやマシュ……そして師のレオナルドは無事だろうか凄く心配だ。どうかこのままn…………

 

 

……文字が途中で消えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もし、この日記を貴方が再び閲覧していることを願い書き残して置きます。レオナルド本当にすまん。ロマニとマリーとの約束を破ってしまった。これから先はオレに出来うる限りの行動をしておく。どうか皆が無事でいられるよう切に願っている。

 

 

 

 

 




次回に続きます。





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