秘奥義しか使えない?・・・って、オーバーキルすぎるだろう!!   作:神谷秋光
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お待たせしました。秘奥義です。


まあ、こうなるよね

「スバルを治療してもらって、ありがとうね」

「・・・別に、これぐらいいいわ」

翔は銀髪少女に、お礼を述べるが少女の返答は淡白だったので、翔は苦笑いした。

場所は変わって、この街を一望できそうな場所に翔達はいた。

景色を見ると改めて、この街の広さを翔は知った。よく、この中からピンポイントで1人の人物を見つけられたのだと、自分たちの運の良さに感謝する。

銀髪少女に聞くと、この街・・・いや、この国は王都ルグニカと呼ばれる場所だった。

その時にそんなことも、知らないのかと少女は翔を訝しんだが、適当にその場はごまかした。

もちろん、翔はルグニカという国名は聞いた事はない。

「しかし、魔法ね・・・」

ポツリと、こぼす。

翔の視線の先には、人間サイズの大きさの猫に膝枕されているスバルがいた。男達の暴行により、怪我を負って気絶していたが今は、息が落ち着いていて気持ちよさそうに寝ている。

それは、銀髪少女のおかげだった。

翔は、路地裏から逃げ出しこの場所に移動したが、スバルの手当をどうしようかと悩んでいたのである。

秘奥義の中で、傷を回復させるものがあったと気づくが、いまだかつて未知の能力を使うのに躊躇いがあった。

そんな時に、銀髪少女がスバルを治療してくれると、かってでたのである。

スバルに近づき、両手を添えると淡い青い光がともり、みるみるうちに傷が治っていった。

この世界に召喚されて、不思議なものをたくさん見た翔だったが、魔法というものを初めて見て自然と感嘆の声がもれた。

夢物語でしかなかった魔法が、こうして目の前で起こっている。その事実が、ここが異世界なのだと改めて認識した。

スバルの治療をおえると、突然手のひらサイズだった猫が人間ほどに巨大化し、スバルに膝枕をしたのだ。

それを間近で見た、翔は実にシュールだと思った。

「さて、あなた達に聞きたい事があるの。正直に答えて」

そう言ったのは、銀髪少女だ。翔達と初めてあった時のような、雰囲気は感じず、ありのまま答えろと詰問するようなものだった。

「あなた達は、あそこで何をしてたの?」

「それは、さっきも言った通り路地裏に入ったら、偶然チンピラに絡まれてね。いやー、大変だったよ」

「じゃあ、あの女の子は?」

「それも、偶然だよ。俺たちの間を避けるようにどこかに行っちゃたからなあ」

「そう・・・じゃあ、質問を変えるわ。あなたは、徽章について何か知っている?」

「徽章って確か・・・バッジみたいなものだよね?」

「私には、バ、バッジ?って言葉はよくわからないけど、これぐらいの大きさで、真ん中に赤い宝石があるの」

銀髪少女は、そういうと手のひらにおさまりそうな、ぐらいのものを翔に伝える。

それについて、翔は知らないと首を振った。

「はあ・・・じゃあ、あなた達は私が、探し物をしている時に男の人たちに絡まれているところに偶然会ったというわけね」

「そ、そういうことになるかな」

明らかに、期待ハズレという風に銀髪少女はため息を吐く。銀髪少女が探し物をしていたのに、自分たちのせいで邪魔をしてしまったことに翔はいたたまれなくなった。

「その、徽章だっけ。大事なものなの?」

「ええ、すっごーく大切なもの。その子に盗まれたの」

その言葉を聞いて、なおさら罪悪感の生まれる翔だった。

「それにしても、あなた達はどこから来たの?黒髪に黒目、さらには、見たことのない服装。この国の人ではないでしょう?」

「日本っていう、国から来たんだけど・・・知らないよね?」

「・・・聞いた事がないわね」

「ですよねー」

それに、やっぱりと思ってしまう翔。

いつになれば、自分たちの国に帰れるのか、空を見て現実を逃避した。

「・・・正直、あなた達のことは偶然会った赤の他人でしかないわ。出会った最初こそは、あんなんだっけど話せないような理由があるのなら無理に話さなくていいわ」

だが、銀髪少女はその言葉と裏腹に、こうしてスバルを治療してくれている。

「・・・ツンデレ?」

「つ、ツンデレ?って、言葉がよくわからないけど、すごーく不快な言葉ってわかるよ」

「いや、言葉と、裏腹に優しい人だなあって。ほら、スバルを治療してくれたし」

「べ、別にそんなことないわ!こ、これはそうあなた達から情報を得ようとしたから、私があなた達に報酬として与えているだけ!」

「はいはい」

「そんな、優しい目で見ないで!」

翔は、笑いながら答える。

そんなやりとりが、しばらく続いたのであった。








☆ ★ ☆








しばらくすると、スバルが目覚めた。

目覚めて早々、目の前に人間ほどのサイズになった猫に驚いたなどがあったが、翔からみたスバルは元気そうだった。

「俺、完全にふっかーつ!」

「おおー、よかった。よかった」

翔が、パチパチと拍手をすると、スバルが「どうもどうも」と手をあげる。

「君が助けてくれたんだろ?サンキューな!」

スバルは銀髪少女に話しかける。

それに対する、言葉は「別に」という短いものだった。それに、思った返事をもらえず、隣にいる翔にスバルは事情を聞く。

翔から、事情を聞いたスバルは理解したと何度も頷く。

「なるほどなー。よし!この、俺が銀髪美少女のために、一肌脱ぎますよっと!」

「えーっと・・・」

「あ、つまり一緒に探し物を探してくれるみたいだね」

「他人事みたいに、言わないでくれますかね!?」

「えー」

「なんで、そんな『うわ、何言っているのこの人めんどいわー』って、表情してんだよ!」

「・・・よくわかったね。スバル」

「そこを、ガチトーンで言わないでくれます!?ここは、ついていく場面だろう!?」

「はいはい。スバルって、本当にいじりがいがあるよね。さっきは、期待通りにフラグ回収するし」

「それは、許してくれませんかねえ!チンピラに絡まれた時にはいけるって思ったんだよ!まあ、とにかく!」

ビシッと指を立てて、銀髪少女に向く。

「こんな、美少女に助けてもらって、何もしねえ俺が許せん!」

「ちょ、ちょっと、待ってよ!」

翔とスバルの中では、銀髪少女についていくことが、半ば決まったように話しをしていたが、それに銀髪少女が否定する。

「わ、私は別に助けたくて助けたわけじゃないわ!たまたま、通りかかっただけだわ。別に、お礼がして欲しかったわけじゃないし・・・」

「って、言ってもな。俺たちが、巻き込んじまったしな。無関係っていうのも違うだろう」

「確かに、そうだけど・・・」

「それにな。困っている人を助ければ、その分善行を詰めるんだ。まっ、金は持ってないけど、探し物の手伝いはできるぞ」

「さすが、スバル。あんなに、情報収集という名目上人と多く話していて、その都度コミュ障発動していたのに、美少女相手だとコミュ障発動しないね!」

「横から、いらんこと言わないでくれます!?」

「まあ、なんにせよ。そういうわけだから、手伝わせてくれない?」

すぐに、答えを出せないのか、「あー」とか、「うー」とか頭を抱えて銀髪少女が唸る。

最終的には、もとの手のひらサイズに戻った猫と話して決めた。

「ほんっとーに!お礼とか、できないからね!」

「ああ、いいぜ。美少女の喜んでくれる笑顔で十分だ」

「なんで、そんなことを初対面の人に言えるの?あと先考えない馬鹿なの?」

「・・・なあ、翔。お前、俺に対する毒舌酷くなってないか?」

「知らないっすねー」

「おい!」

「それよりもさ。まだ、お互いに自己紹介してないよね」

話しを切り替えるように、翔は提案した。

スバルは、翔にジト目を送るが本人は気づかないふりをする。

「後で、覚えていろよ・・・。俺の名前は、菜月昴!よろしくな!」

「俺の名前は、神谷(かみや)翔(かける)ね。神谷が苗字で翔が名前だよ。よろしくね」

「ボクは、パック!いやあ、さっきから君たち2人にセリフを取られていて中々喋る事が出来なかったよ。これでも、精霊さ」

3人(うち、精霊)がお互いに自己紹介をする。スバルは、パックが気になったのか体を掴んでモフモフしていた。













「・・・サテラ」










その言葉は、冷たく響いた。

だが、スバルは特に気にしていないのか、「よろしくな!」と答えた。

だが、疑問に思ったのは翔だ。

路地裏で、スバルは気絶していたときだったが、パックがリアと銀髪少女を呼んでいたのである。

サテラという名前に、ニックネームだとしてもリアという名前は当てはまりそうにない。

「えっ、でも。さっき、パックが・・・」

そのことに、ついて気づいたのか銀髪少女はハッとなって翔のことを睨む。

言外に、いうなと目で語ってきた。

本名を言うことは、まずいのだろう。理由がわからないがここは、彼女の名乗った偽名であるサテラと呼ばせてもらうことに翔の中で決定する。

「・・・趣味が悪いよ」

ただ、パックが呆れるように呟いた言葉だけが耳に残った。










☆ ★ ☆













場所は、変わって貧民街と呼ばれる場所に翔たちはいた。

大通りで情報収集をすると、盗まれたものが行きつく先は、スラムかここ、貧民街だった。

その情報をもとに、歩いている。

「いっきに、辛気臭くなってきたな。もう、夕方だし早いことしねえと、暗くなるぜ」

「・・・どっかの、誰かさんがコミュ障発動したせいで、思ったより時間がかかったせいでもあるんだよ?」

「ぐはあ!!」

翔の言葉に、スバルはダメージを受ける。

サテラの探し物を探すと最初に言った、本人がコミュ障のせいで人とうまく話す事ができかかったせいで、情報収集がうまくできなかったのである。

そんなスバルは、先ほどまで人と話すときはサテラと翔の後ろに隠れていた。

「しょうがないだろう!もと、引きこもりなめんな!・・・あれ、そう言えば家族以外の人と話すのいつぶりだっけ?」

「もう、ちゃんと探すきあるの!?」

ちょっと、怒り気味であるサテラ。

「探す気はあるぜ!」

「ぶっちゃけ、疲れたから休みたいね!」

サテラは、スバルと翔の自由な言葉に頭を抱える。

もう、少しだからとサテラは、2人に言い聞かせると深いため息をはく。

思えば、初対面もわけがわからなかったと、サテラは思った。

ちなみに、パックだが精霊というものは1日に決められた時間しか存在できないので、今はサテラの懐に入っている宝石の中で眠っている。

結局、人に聞いて分かったことはフェルトという、人物だ。その人物が、この先にある盗品蔵という場所に盗んだものを売るらしい。

すると、3人の目の前に目的の場所が見える。


「到着っと!」

「思ったより、大きいね」

スラム街の盗んだ物を置くだけの建物だとイメージしていたが、思いの外、大きい。

「さて、行きますか」

「ちょっと、待って!ここは、私が行くわ!」

サテラが、扉に手をかけようとしたスバルに言う。

すると、何かを思い出したかのように翔が、

「あ、そう言えば忘れてたけど、多分俺、秘奥義使える」

「マジで!?」

過剰反応したのは、スバルだった。

翔が多分と言ったのは、チンピラに絡まれた時 、使おうと思ったが第三者が来たことで確かめることができなかったからだ。

だが、今でも秘奥義を使おうと思えば使えると言う確たる自信があった。

イメージした瞬間、体から脈動するかのように底から溢れる熱のような感覚。

今でも、その時の感覚は忘れない。

「秘奥義って、あのテイルズか?」

「うん」

「マジかよ・・・いまだかつて、自分の特典がわからないのに、なんで翔だけなんだよ・・・」

「フハハハハ!!俺、つええええええ!!・・・まあ、一回も使ったことないんだけど」

「ダメじゃん!!」

スバルの的確なツッコミ。

だが、異世界転生ということが起きた時点で2人に何かしらの能力が備わっていたとしてもおかしくはないとスバルは思った。

それこそ、攻略本(仮)があるようにだ。

「えっと、それで誰が行くの?」

「おお、そうだった!無視してごめんなサテラ!」

スバルがサテラといった瞬間、銀髪少女は曇った表情をする。

それに、スバルは気づいたが仕切り直すために、手を叩いた。

「よし!じゃあ、誰が行くかだが・・・翔行ってくんね?」

ズコッとこけそうになる。

今の言い方だと、スバル本人が行く展開なのに、本人は残るといった。

翔は、どういう意味なのだとスバルに耳をよせる。

「なんでやねん」

「いや、だって美少女を1人にさせられないだろう?」

「じゃあ、何で俺さ」

「察してくれよ。異世界召喚させられて、出会った少女は美少女!しかも、好みドストライクだぜ」

「普通なら、ここでかっこいい所を見せるんじゃないの?」

「いや、むしろ2人っきりになることで、お互い知らなかった、あんなことやこんな事が知れるんだろ!・・・ぶっちゃけ、コミュ障の俺が1人でいったところで役に立てそうにない」

「そうっすか・・・」

これ以上、この会話を続ける意味がないと代表して扉に手をかける。

「じゃあ、俺が代表して行くからね」

「おう!よろしくな!」

清々しいほどの笑顔に、翔の眉がピクリと動く。

サテラは、心配なのかついていこうとしたが、翔は大丈夫だと言い、ラグライトと呼ばれる灯りがともる物を貸してもらう。

翔は、一度ノックをするが、しばらくしても反応がないため、思い切ってドアノブをひねるとすんなりと開いた。

中は、真っ暗で光も届かない。

思いの外、不気味な場所に翔は不安でスバル達に振り返るが、いい笑顔を返されただけだった。

しょうがないと、割り切り中に入る。

「ごめんくださーい!誰かいますかー!」

大声で言うが、誰も返事がしなかった。

「あれ、誰もいないのかな?」

サテラに貸してもらった、ラグライトの光を頼りに奥に進む。

すると、奥に進むにつれ鼻をツンとつくような臭いを感じる。

何か、近くにあるのかと探して、見つける。

そこには、首を大きくさかれ、片腕を失った大柄な老人の死体があった。

「ぎゃああああああああああ!!」

翔は、叫ぶ。

叫んで、周囲のことに気づかなかったのか、その老人から出た血でできた、血だまりで思いっきり滑る。

「ごふっ!」

べちゃっという音と、くぐもった声。

すると、何かが風を切った音が、通りすぎる。

「あら、運がいいわね」

急いで体を起き上がらせ、血がべっとりとついて不快に思いながらも、目の前の人物に対峙する。

「あなたが、この人をやったんですか?」

「ええ、そうよ。綺麗な、死体でしょう。でも、あなたはこれを見てしまった・・・」

そこにいたのは、妖艶な雰囲気を持った女性だった。

老人の死体を見て、恍惚な笑みを浮かべる。

そして、2本のナイフを持っていた。

どうやら、さっきの風を切った音は女性が持っているナイフのせいらしい。気づいて、もしもあそこで転んでいなかったら自分がどうなったのかと考えるとゾッとする。

女性は、ナイフを一度握りなおし、戦闘の構えをとる。

「やらなきゃダメだよね」

武器はないので、翔は拳を構える。

もちろん、武術を得た経験は一度もないので、見よう見まねでやる。

「あら、逃げないの?」

「逃げたいけど、背中を見せた瞬間危ないってわかってるからね」

「懸命ね」

まずは、牽制だ。テイルズのある技をイメージする。

秘奥義とは違い、通常技。

拳を下から上に振り上げると、それによって地面をはう衝撃波。

「魔神拳!!」

決まったと、思ったが、翔がしたことはその場でアッパーをしただけ。

イメージした、衝撃波も出なければ、技が発動したようなそぶりもなかった。

「・・・あれえ?」

思わず、自分の右手をまじまじと見る。

「・・・警戒したのが、間違いだったわね。次は、こちらからいいかしら?」

女性は、姿勢を低くすると翔の方に走った。

「やばい!やばい!」

思った通りの結果が出せなくて焦る翔。

てっきり、秘奥義が使えるはずだから、普通の技も使えると思ったが違うらしい。

そして、ふと気づく。

まさか、秘奥義しか使えないのではないかと。

考える暇はなかった。眼前に、自分の命をかりとろうとする、人物がいる。

なんとかなれ!と、思いながら秘奥義をイメージする。

底から溢れる熱。脈動するかのように、体に回っていった。

満ち溢れる、力。今こそ、使えると思った。

炎を纏いし剣の連撃を放つ秘奥義。

「殺劇舞荒剣!!くらええええええ!!」

気づけば、翔の右手には黒い剣を握っていた。

影のように、真っ黒で長い長剣。

それが、炎を纏い女性に斬りかかる。

「くっ!?」

連撃。

一撃、一撃が力強く重い一撃。でたらめに、剣を振るうっているように見えれば、相手のスキをつく洗練された剣さばき。

間をつなぐように、ときおり拳や蹴りなどの打撃を混ぜる。

何度も、何度もたたみかけるように剣を振るった。

女性は、なすすべもなく剣の洗礼を受けた。

「とどめ!!」

最後に、渾身の一撃を込め大きく相手を吹き飛ばす。

同時に、壁が壊れる破壊音。

穴からは、夕日が差し込み思わず、眩しくて目を細める。

決まったと、思った。

「俺、つえええええええ!!」

柄にもなく、翔は高らかに叫ぶ。

すると、役目を果たしたと言わんばかりに、黒い剣は黒い靄となって霧散した。

やはり、自分は秘奥義が使えるのだと勝利の余韻を感じ、倒れている壁を突き破った女性の元に近づく。

「グロッ!!」

そして、見て後悔した。

まるで、全身を焼かれた焼死体を切り刻んだような惨たらしい死体があったのだ。

肉の焼けた臭いに、思わず、顔をしかめる。

服は、燃え焼けた皮膚から赤黒い肉と血が見え、正直人の形をしているだけで、顔の判別がつかない。

それに加え、剣の連撃を受けたせいで、焼かれた内臓がはみ出てズタボロの死体だった。

「翔、大丈夫か!?」

スバルとエミリアが、破壊音に気づき翔に近づく。

「や、やりすぎちゃいました」

てへぺろ、と翔はいった後に後ろに隠れている死体を見てスバルとエミリアは悲鳴をあげるのであった。













☆ ★ ☆














「お、お前、まじでふざけなよ!?」

スバルは、怒っていた。目の前には、盗品蔵の前で正座をしている翔。

すぐ、そばにはサテラがあまりのショッキングな物を見たせいか、涙を浮かべて膝を抱えている。

「心配して、来てみればあんな、グロい死体見せやがって!見ろ、サテラが怖がって膝を抱えているぞ!」

「正直に言おう。秘奥義があんな、オーバーキルとは思わなかった。でも、反省はしていない」

「反省しろやあああ!!」

翔は、今更ながら人を殺しておいて罪悪感が特に持たなかった。

というのも、殺されそうになったから反撃すれば、思いの外攻撃力が大きかったぐらいしか思わなかった。

異世界ファンタジーすげえーとしか、思わなかった・・・主に、現実逃避のせいで。

「まあ、とにかく」

「ああ?」

「一件落着かな!」

「どこがだああああ!!」

スバルの絶叫がこだまする。

それを、聞いていたのは事を起こした本人と、光の失った目でブツブツと何かを呟く銀髪少女だけだった。



殺劇舞荒剣!おりゃああぁぁッ!

まあ、リアルに使えばこれぐらいの惨事になりますよね。







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