ブラック鎮守府に配属されたので、頑張ってみる(凍結中)   作:ラインズベルト

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こんにちは、ラインズベルトです。

書き直しです(*`・ω・)ゞ。


第10話

あれから、数日が経とうとしていた。夕立は多少は良くはなったけど、まだ精神状態は安定していないから直接会うは危険だ。結局、時雨がいなければ話をすることさえできない。

 

「鳳翔は未だに出てこないし、殺意のある艦娘にも注意しなければならないしなぁ」

 

あれから変わったことと言えば、時雨がよく執務室にやって来るようになった。時雨は僕は敵じゃないとだけ言った。信じていいのかわからない。

 

ドーン!!

 

轟音と衝撃が響き、俺は意識を失った。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

突然の轟音に私は身構えた。轟音の正体はすぐに分かった。艦砲の砲撃音だ。

 

「なんだっ!?」

 

「いったいどこから!?」

 

私と陸奥は部屋を飛び出し、音のした方へ走った。音源はおそらく、執務室だ。九条提督に万が一のことがあれば、もう二度と私たちに自由も、優しさも与えられることはない。

 

「提督っ!!」

 

私は執務室の扉を勢いよく開け放った。一刻も早く提督の安否を確認しなければ!!執務室の窓側は全壊している。九条提督は―――。

 

「いたた………派手にやってくれるな」

 

「提督!大丈夫か!?」

 

「長門に、陸奥か。大丈夫だ、直撃はしてないから」

 

そう言う九条提督は全身に傷があり、出血もしていた。とても大丈夫ではない。我々艦娘と違い人間は脆いのだ。頼むからもっと私達を便りにしてほしい。

 

「そんな大ケガで大丈夫なはずないでしょう!」

 

「提督、早く医務室へ行くぞ!」

 

「………悪いな」

 

すぐに九条提督は意識を失ってしまった。私は九条提督をおぶりながら医務室に走った。九条提督の呼吸が弱まる。あれだけの大ケガだ。頼む、頼むからまだ死ぬな!もう、置いていかないでくれ!

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「あと数分、遅かったら死んでましたよ」

 

「なら!」

 

「一命はとりとめました。ただ………」

 

明石は不安そうに、顔を下げた。いったいどうしたというんだ?九条提督の命は助かったはずだが………。

 

「どうかしたか?」

 

「…………この前、提督が夕立の襲撃で血を流したのを忘れましたか?」

 

「っ!!」

 

そうか、まだ二日しか経っていない。つまり、血を流しすぎて、目を覚まさずに、このまま―――っ!

 

「そ、そんな………」

 

「私なりに、最善は尽くしました。あとは提督次第かと………」

 

頼む、九条提督。目を、覚ましてくれ。また私に、笑顔を見せてくれ。私を、こんなふがいない私を、叱ってくれ。行かないでくれ…………九条提督……………。

 

私はただ、手を握って祈ることしかできなかった。


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