sunny place 〜彼女の隣が私の居場所〜   作:律乃

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ついにあの日を迎えます


詩章005 運命の日

二学期に入ってすぐの、ある土曜日の午後。

あたしはテレビと睨めっこをし、後でノートに書き写す事前提にチラシの裏側へと殴り書きをしていく。

 

『にんじんを微塵切りにし、ーーーー』

「うむうむ。にんじんを微塵切り……」

『そのにんじんを更にサイコロ状に切っていきます』

「なっ!? 更に小さくするのかッ!! 一体何の意味がッ!?」

『先生、このニンジンのサイコロ状になったにんじんをどうするのでしょうか?』

『炒めましょう』

「炒めるのぉぉぉぉぉぉ!!? マジかッ!!!!」

 

料理研究家の男性が縦に細かく切ったにんじんを横に向け、小さなサイコロになるように切っていくのを見て、殴り書きで書いた"にんじん微塵切り"の横に"更に小さく切る。サイコロ状"と書き足し、料理番組を見ているとは思えないハイテンションで一人ブツブツ言いながらメモを完成させていると。

ソファの後ろに誰かが立つ気配を感じ取った……といってもこの家にはあたしと父しか暮らしてないのだから、後ろに立っているのは父で間違いないだろう。

 

「それでは、またこの時間にーーーーピッ」

 

料理を終え、食べた感想を述べた所で決まり文句を言うアシスタントには悪いが、毎回聞いているので割愛して……あたしはクルッと後ろを向くと最初にあった時よりも目元や口元にしわが入って来たように思える父を見上げる。

 

「おとうさん、なんかよう?」

「ああ、この住宅地の近くに小さな郵便局があるんだ。そこまで付き合ってくれないか?」

 

(ゆうびんきょく……? べつにこれからのようじはないので、ついていってもいいが……)

 

何故に、あたしを連れていく意味が……?

普段の父ならば郵便局などの待ち時間が長い用事に連れていく事はあまりないのだが……一体どの風の吹き回しだろう?

 

「陽菜荼、オムライスが好きだろ? お父さん、仕事の帰りに美味しいオムライスを作るお店を見つけたんだ。郵便局の帰りに一緒に食べよう」

 

(ああ、なるほど……あたしとがいしょくしたかったわけか)

 

にしても、そんなにあたしは分かりやすい疑問顔をしていたのだろうか? 無関心というか……感情を読まれないポーカーフェースには自信があるのだが。

 

「これでもお前の父親だからな。娘が考えていることぐらい顔を見れば分かる」

 

そう言われながら、頭を大きな手で撫でられ、あたしはこそばゆい気持ちになりながら、メモを置くために自分の部屋へと駆けていく。

 

 

γ

 

 

暦の上ではとっくに秋に突入した今日は夏とは違い、上にカーディガンがパーカーを羽織ってないと寒く、あたしは部屋に戻ると勉強机の引き出しにメモを入れると壁に掛けてあったお気に入りのパーカーを羽織る。そして、机の上に置いてあった親友にオススメされた本を片手に持つとドタバタと父が待つ玄関に向かって階段を勢いよく駆けるのだった。

階段をかけるあたしを見て、父は「階段を走って降りるな! 脚を滑らせて、頭を打つぞ」と叱られてしまった。毎回のようにそう言われるが、今まで脚を滑らせた事はないし、それからも滑らせる事はない予定なのでそんなに心配しなくてもいいのに……と膨れながら、シューズを履いたあたしは父が差し出す左手へと自分の右手を添えるのだった。

 

すぐ近くといっても距離はあるようで、父がスーパーやアルバイトに向かう時に使う愛車へと乗り込んだあたしと父は郵便局に向かって出発するのだった。

父が運転する車の助手席に腰掛け、フロントガラスの中で流れていく景色を見ながら、あたしは父へと話しかける。

 

「おとうさんとふたりででかけるってひさしぶりだね」

「そうだな。それと陽菜荼……」

「んー?」

「お前が小説とは珍しいな。詩乃ちゃんに教えてもらったのか?」

「そ」

 

 朝田 詩乃。彼女とは家が近所でお隣同士というわけではなく、小学校の図書室で出会い、話をして、一緒に帰った事から意気投合し、夏休み中も互いの家や図書館で勉強したり遊んだりした。遊ぶといっても詩乃は身体を動かすのが苦手なようなので……互いの部屋の中でトランプやボートゲームをするくらいだったが。

 

(そういえば……)

 

「おとうさんはしのとあたしがなかよしになるってみぬいてたよね? なんで?」

「ああ……それは最初に会った時に詩乃ちゃんがお前の目を見た時に周りとは違う反応をしたからな」

「ちがうはんのう……?」

 

それは初めて知った。最初に会ったのって……確か挨拶回りしときだったよな? 詩乃、どんな顔してたっけ……? 目を晒していたか、それとも早く忘れたかった記憶だったのか……完全には思い出せない。脳内に記憶されているのは、漠然と"父と挨拶回り"をしたという引き出しがあるのみ。

 

「お前は見てなかったかもしれないが、詩乃ちゃんはお前の目を見て、感銘を受けていた」

「かんめい?」

「感動していたって言ったほうが良かったな」

「あたしのめで?」

 

今まで疑問や好奇の目に晒させる事はあったこの(あお)い目だが……確かに感動された事はない。そもそも感動する程の目だろうか……。

 

「お前は感動する程ではないというかもしれないが、お父さんはお前の目好きだぞ。今日の空のように蒼く、蒼く澄み渡った青空のような瞳……見ていると吸い込まれそうになる」

「おとうさんのナゾポエムのいみ、ひなた わかんない。もっとわかりやすくいって」

「おおい! 陽菜荼!」

 

渾身の例えを謎ポエムと呼ばれたのが恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にする父を横目にしながら……あたしは先日、詩乃に言われた事を思い出していた。

 

『わたし、ひなたのめ すきよ』

 

曇りのない真っ直ぐした目で顔色一つ変える事なく、"好き"という言葉を言ってのける詩乃に思わず赤面してしまい……震える声で「ばっかきゃやろう! そういうことばはすきなひとができたときにいいやがれ! ごかいするだろ!!」とか細い声で言い終わった後は彼女の顔を見ることが恥ずかしく、家へと逃げ帰ったという記憶が真新しい。

父以外の人に"好き"という言葉を言われ慣れてないせいか……思わず逃げ帰ってしまったが、今度こそはあたしが彼奴をからかってやる。静かな闘志を燃やしていると……どうやら、件の郵便局に付いていたようだった。

 

 

τ

 

 

小さな郵便局という事だけあり、局内にあるのはぽつんぽつんと緑色のソファが鎮座してあるのみで、他にあるのは郵便物を送るために書く用紙等が置いてある小さなテーブルがあるのみだ。

 

「陽菜荼、郵便局でお父さんは書類を書かなくてはいけない。時間掛かるが待てるか?」

「こどもあつかいしないでよね。それぐらいまてるもん。ひなちゃん、よゆうだし」

「いや、お前は充分子供だろ……自分のことをひなちゃんっていうくらいだから……」

 

と、いつも通りのやりとりを終えたあたしと父さんはそれぞれの目的地に向かって歩いていく。

その最中、見知った顔がソファに腰掛けているのに気付き、目を見開く。

 

「?」

 

相手も近づいてくるあたしに気づいたのか、読んでいた《トーハギン》というタイトルが書かれた表紙から顔を上げると眉を潜める。あの目はどうやら何故ここにあたしがいるのが疑問に思っているようだった。

短く切り揃えられた焦げ茶色のショートヘアー、同色の瞳は丸く可愛らしい印象を受ける。細身な身体を覆うのは、ピンクの線が入ったベージュ色のカッターシャツにワインレッド色の短パン。その短パンの下から覗くのは白いストッキングで……ピンク色のシューズを際立たせている。

 

「こんにちわ、しの。しのもおばさんまち?」

 

上記の条件を満たす存在はあたしは一人しか知らない。隣人にしてあたしの唯一の親友である朝田 詩乃、その人であろう。

あたしは詩乃の隣に腰掛けながら、父同じようにカウンターで書類を書いているように見える詩乃のお母さんを見ながら、尋ねる。

 

「そう。ひなたのほうはおじさんまち?」

「そそ」

 

焦げ茶色の視線が父の背中を収めるのを見ながら、勢いよく答えると詩乃の手元にある本の中身を見てみるが、相変わらず"本の虫"である彼女と"本の世界に入りたて"のあたしでは読むジャンルも月とスッポン、天と地の差があるらしい。

 

「ひなたもまちじかん、ほんをよむよていだったの?」

「うん、そう。きみにせっかくおしえてもらったからね」

「べつに。わたしがおしえたからってむりしてよまなくても……」

 

はて? 無理をした覚えもないもないのだが……だが、これは詩乃もあたしのことを見縊っているように見受けられるな。

以下にも脳筋みたいなあたしだが、友達に勧められたものを読みもせずに否定する事はない。そもそも、詩乃がオススメとして選んでくれるのは、あたしが好きだと思うジャンルなのだ。故に、この本もオススメされた日から少しずつ少しずつ読み進めては、これからの展開にハラハラさせられている。そのハラハラする展開を見る為に持ってきたのであって、無理はまったくもってしてない。

 

「むりなんてしてないよ。きみがおしえてくれるほんにはずれはないからね。このほんはつづきがきになって、ここまでもってきたんだ」

「そうなんだ」

 

ホッとした様子の詩乃はズイッとあたしの方に身を寄せるとあたしの手元にある本の中身を見ていく。

焦げ茶色の瞳が文章を追うのを見て、聴き手の指で読んだところを指さそうとした時だった。

 

自動ドアがキィと音を立てて、開いたのはーーーーーーーーー。

 

「………」

 

入ってきたのは、中年の男性だった。

灰色っぽい服装に片手にはボストンバック下げた痩せ型で猫背の男性が局内へと入ってくる手前、あたしと詩乃の視線が男性と重なった。

 

(このおじさんのひとみ、へんなの)

 

黄ばんだ白目の中央で深い落とし穴のような真っ黒い瞳が忙しなく左右に動き、軽く開いた口からは唾液が垂れては白いタイルを濡らす。

後で掃除する大変だなぁ、と思うより先にあたしは男のただならぬ雰囲気に恐怖を感じていた。全身の毛が逆立つような……これから良からぬことが起こるような……漠然とした不安な気持ち。

 

(おとうさん、まだおわらないのかな……)

 

そんなことを考えていると迷うことなく《振替・貯蓄》へと進むと並んでいるお父さんと叔母さんの間に割り込むように、叔母さんの肩に手を置くと思いっきり叔母さんを右へと突き飛ばす。

突然の事に声をあげることもできずに、恐怖で小さくなった瞳を小刻みに左右に揺らして、タイルの上に倒れ込む叔母さんに隣に座っていた詩乃が勢いよく立ち上がる。

恐らく、愛する母が受けた理不尽な暴力に抗議したくなったのだろう……あたしも父がそういう目にあったのならば、大声で抗議なりと、男の手を掴んで「おとうさんにあやまって」というだろう。だが、この男には上記のことをしても無意味、否。逆効果のように思えた。

 

「し、しの……いまはしずかに……」

 

なので、あたしは詩乃の右手を左手で掴むと座席へと引き戻す。

 

「ひなた! でもーー」

 

詩乃の声に被さるようにカウンターの上に乱暴に置いたボストンバックの中へと手を突っ込むと何かを掴んで姿を現した。

座席から見えたのは真っ黒い何か……その正体に気付いたのはーーーー。

 

「この鞄に、金を入れろ!」.

 

と叔母さんの受付をしていた男性局員にそれを突きつけた時だった。

局内の電灯の下で妖しく光るボディ……それには見覚えがあった警察や探偵が出てくるドラマで俳優や女優が待っているところを見た、あれはーー拳銃だ。

一瞬で庁内の温度が下がり、緊張感が立ち込める。男に拳銃を向けられている多くの局員達がとどめき、牽制する。

 

(うそだろ……あれはほんもの? にせものではないのか?)

 

だが、その考えはすぐに消える。

局内にある大人達の怯えたような顔、そして何よりも男の近くにいる父の必死な顔は見てまで拳銃をオモチャとは思えなかった。

 

「警報ボタンを押すなよ!!」

 

ガチャとトリガーへと男が手を置く音が局内に響く。銃口を向けられている男性局員の顔が強張るのを見ながら、あたしは詩乃へと視線を向けていた。

親友はこういう時でも肝が座っているようで、床に倒れている母と外を交互に見ている。どうやら、外に助けを呼びに行きたいが……母が心配で乗り出せないといったところだろう。

 

(じゃあ、あたしが行ったほうがーー)

 

「早く!! 金を入れろ!! あるだけ全部だ!! 早くしろ!!」

 

身を乗り出し、外へと走ろうとした瞬間、震える声で暑さ五センチくらいの札束を差し出した男性局員から束を受け取った瞬間、ーーーーーーーーー。

 

空気が膨らんだ。両耳がジンと痺れ、それが破裂音と気付くまでに時間がかかり、足元に転がってきた金色の、細い金属の筒を見て、呼吸が早まるのを感じた。

急いで前を向いた瞬間、カウンターの向こうでは男に札を手渡した男性局員が目を丸くし、胸元に両手を添えながら後ろに倒れ込む様子がくっきりと見えた。倒れ込む瞬間、白いワイシャツにわずかなに赤い染みが見えーー血がッ!? と身がすくんでしまう中でも男の怒声は局内に響いていた。

 

「ボタンを押すなと言ったろうがぁ!!」

 

銃を握った右手がぶるぶると震え、花火によく似た匂いが鼻をつく。

 

「お、おい、そこのお前! こっち来て金を詰めろ!!」

 

男が銃口を向けた先には一人の女性局員が立っていたが、恐怖のあまり身が硬って動かないのか……首を細かく横に振るだけで動こうとしなかった。

どんなに強盗に対する訓練を行なっていても、実際に放たれる銃弾を弾く方法はマニュアルにはない。

きっと気付いているのだ、男の言う通りにすれば……今度は自分がさっきの男性局員のようになると。

 

「早く来い!!」

 

だが、その態度が男を更に苛つかせていく。カウンター下を何度も蹴飛ばし、挟まった目がギロリと女性局員を見ては拳銃を持つ手が彼女や同僚へと向けられる。その瞬間、カウンターの向こうで悲鳴が起こり、局員達が皆、頭を抱えて、しゃがみ込む。

その様子にカウンターの向こうでは人を撃たないと判断したのか、客用スペースへと身体を半回転させた男は銃口を近くに倒れ込む女性へと向ける。

 

「早くしねぇともう一人撃つぞ!! 撃つぞォォォォ!!」

 

その女性とは詩乃のお母さんだった。

叔母さんは自身が受けた衝撃と現場進行形で進んでいる事件に身体が動かないようだったあまりにも大きな負荷に身を守る術もその場から逃げることも出来ないでいた。

 

「おかあさん!」

 

親友の声が上がり、男がトリガーを引こうとした瞬間、男の背後にいた父が男を羽交い締めにする。がっしりと掴まれた男は一瞬驚きで身動きを止める。どうやら、入ってきた瞬間から父の事は自然に入っていなかったようだ。

 

「こら、暴れるな。大人しくしろ」

「煩えぇぇ!! こんなところで終われるか!!」

 

ガッカリと男を拘束している父だが、必死に暴れる男が手にする銃により頬や頭を数回叩かれた瞬間、拘束が緩んでしまい……父の拘束を逃れた男は振り返るとトリガーへと引いた。

銃口から閃光が放たれ、音速を超えた銃弾が父の右肩を貫いては鮮血を辺りへと飛び散らしては緑のタイルを紅く染める。

 

「ぉ………ッ」

「キャアアア!!」

 

瞬間、悲鳴が上がり、頭を抱えていた局員達は完全に腰が抜けてしまったようでみんな床に座り込むだけで何もすることが出来ない。

その瞬間、詩乃は叔母さんのところに駆け寄ると叔母さんを安全なところへと避難させる。その最中もあたしは父の腕から流れ落ちる鮮やかな紅い液体に視線が釘付けになっていた。波が溢れて止まらない、幼心ながらに父をこのまま置いていけば命がなくなる事が分かった。

 

(いやだ……いやだよう……おとうさん……)

 

今の男は自分の計画を邪魔した父しか視線に入ってない。黄ばみ血走った視線が鋭く細まり、甲高い声が局内へと響き渡る。

 

「お前がぁぁぁぁ!! お前が悪いんだぞぉぉぉぉ!! 俺を怒らせたお前が悪いんだ。俺にお前を撃たせたお前がぁぁぁぁ!!!!」

 

意味わからない理屈を言いながら、もう一度父を撃とうとしている男に向かって気付くとあたしは走っていた。身をかがめ、頭が急所に入るように勢いよく体当たりをする。

瞬間、ドシンと鈍い音と頭へと強い振動が走り、男は前のめりに倒れる起き上がり、腰に抱きつくあたしの背中を何度も銃で殴りつけ、あたしが激痛に顔を歪めていると男の悲鳴が聞こえて来る。

 

「痛……このクソガキ!!」

「ん"っ…んっ……」

 

視線を上げると男が銃を掴んでいる手へとかじりついている親友の姿があり、齧り付いてくる詩乃を追い払うと腕を振り回した男により小さな身体はカウンターへと叩きつけられ、あたしは乱暴にパーカーを掴まれるとタイルに向かって投げ捨てられた。何度も殴られたせいで軋む身体は空気を吸い込むのも痛みを感じるだが、男が落とした銃だけは何としても男に渡していいものではないだろう。

 

(これだけまもらなくちゃ)

 

銃へと迫る男の手から拳銃を守るべく、抱きしめるように身をかがめて男の手に渡らないようにする。

だが、それでも男の力は強く、抱きしめるあたしの髪を掴み上げてはひっくり返し、胸に抱き寄せている拳銃を取り戻そうとグーに丸めた拳を頬へと埋め込み、お腹へも同じように殴りつけれるのをひたすら耐える。

 

「ひなたからはなれろ!」

「チッ!」

 

あたしを殴り続ける右腕を掴む詩乃を見てはイラついたように舌打ちした男が詩乃を殴ろうとした瞬間、あたしは思いっきり男の局部へと膝をめり込ませる。肘越しに男のアレの感触を感じ、顔をしかめながらもあたしを助けるまでに駆け抜けてくれた親友を守るべく更に力を込めていく。

 

「ぉ………ぉぉ………」

 

瞬間、男の顔色が変わり、膝かめり込んでいる局部を押さえながらタイルの上に倒れ込む。冷や汗を流しながら、声にもならない声を漏らし、目を限界まで細めている男から離れたあたしはカウンターへと声をかける。

 

「すいません。このひとのてくびをしびりあげるひもみたいなものないですか?」

「そ、それなら……俺のネクタイで」

 

 カウンターのすぐ近くにいた男性局員が立ち上がるとネクタイを解きながら、股間を押さえながら悶える男の両手首を後ろへ持ってくると暴れても解けないぐらいキツく締め上げてくれたのだった。

 




ということで、上手く臨場感を表せたかは分かりませんが……あの郵便局事件を違う店内で終わらせてることが出来ました。
これで少しでもシノンちゃんが救われてくれると嬉しいのですが…………







最後に、今日でSAOのアニメが終わりますね!
長かったアリシゼーション編の終わりにスタッフの皆さん並びにキャストの皆さんにはお疲れ様でしたと伝えたいですし……これでSAOのアニメ化が無くなるのかな……と思うと涙が溢れてくる。
劇場版でもOVAでもいいので……続いてくれるといいな……猫耳アリスちゃんがぬるぬる動くところ見たいよ……(涙)

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