sunny place 〜彼女の隣が私の居場所〜   作:律乃

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すごい久しぶりに、こっちを更新しますm(_ _)m

新しいゲームですが…もしかしたら、あっという間に終わってしまうかもしれません(笑)

そして、そのゲームが終わった後にあるのは…陽菜荼にとって、天国なのか…それともーー?

本編をどうぞ!


*今回も読みにくいです


007 現実での女子会

「……みんながしろっていたんじゃん…。…あたし、悪くないじゃん…」

 

と部屋の隅で一人膝を抱えて、むくれている陽菜荼には誰も目もくれず、残り時間を過ごすための遊びを探す。その時、押入れを探していた詩乃がみんなへとある物を差し出す。

それは黒と白の縞模様が特徴的なカードであり、そのカードを見たみんなは目に見えて、顔を明るくする。

 

「トランプでもする?」

「トランプ!へー、いいじゃない」

「はい、いいですね」

 

詩乃が持ち出した二つのトランプを見て、大騒ぎするみんなを膝を抱えながら見ている陽菜荼の顔はプクーとフグのように膨らんでおり、明らかにご機嫌が斜めと分かるものであったが…遠目でも、近くでも、その《あたし不機嫌なんです》オーラを醸し出す陽菜荼は明らかに幼い子供のようであった。

 

「………」

 

そんな怒っているのに可愛い陽菜荼へと視線を向けた里香は、プクーと膨れている陽菜荼をからかうような声音で言う。

その里香を指差して、立ち上がる陽菜荼へと里香はニンヤリと笑うとトントンと自分横を叩く。

 

「さて、このトランプゲームだけど、やっぱり賞品がないと楽しくないわよね〜。って、ことで勝った人は一日、陽菜荼を好きにできるってことでいいわね」

「いや、待て待て!なんで、またあたしが犠牲にならんといかんのか!」

「いいじゃない。減るもんじゃないでしょう?ほらほら、ここに来なさいな。新しい勝負が始まるわよ」

「減ってるよ!さっきまで、そこで膝を抱えていたでしょうが!あたしはやらん!」

「やらないと不戦敗であんたがまた罰ゲームとなるのよぉ〜?」

「〜〜ッ!!」

 

挑発的な里香の声に陽菜荼は立ち上がると、激怒で顔を赤くしながら里香と詩乃の間にドスンと腰を下ろす。プクーと膨れたままの陽菜荼の頬をツンツンと詩乃が突きながら、慰めるがそれくらいでは陽菜荼の溜まりに溜まった不満は発散できない。

 

「もう、そんなに怒らないでよ、陽菜荼。みんな、陽菜荼とゲームがしないのよ」

「…ふーんだ。そんなこと言って、またあたしをみんなで叩きのめすんでしょう?…嘘ばっかり…。詩乃もみんなも…だっい嫌いだ」

 

プイとみんなから顔を背けた陽菜荼がそういうのを聞いて、詩乃は肩をすくめ、里香や女子会参加メンバーは少しやりすぎたと反省した。

そして、反省した里香が発したセリフが以下の通りだ。それに素早くツッコむ陽菜荼。

 

「じゃあ、陽菜荼が勝ったら、ここにいるメンバー全員がキスしてあげるわよ。それでいいでしょう?」

「いいわけあるかっ!!何がどうしたらそうなるの!!あたしは平穏を求めてるの!!」

「何が不満なのよ。こんな美少女たちが代わる代わるキスしてくれるよ?あっ……もしかして、陽菜荼ってば…あたし達にそれ以上のことを求めてるの?わーやらしー」

「……もう、いいよ…好きにして……」

 

わざとらしく右手を口に当てて、そう言う里香に、もう既に疲労困憊の陽菜荼は疲れた様子で項垂れると…忽ち、トランプ三番勝負が幕を開けたのだった…

 

 

γ

 

 

最初の勝負はババ抜きで、結果は何故か詩乃のババをぬき続けた陽菜荼と、また何故かババが集まってきてしまったひよりによるタイマンとなった。

 

「んー、こっち…かな…?」

 

陽菜荼がぬく番となり、ひよりの顔色を見ながら、右左と左手を動かしていく。ちなみに、陽菜荼の手元に残っているのは♡A。

ということは、このどっちかが何かのace(勝利の札)であり、joker(敗北の札)であるということーー

 

“んー、マジでわからん…”

 

さっきまでの狼狽した姿とは裏腹で、陽菜荼の顔を見つめてニコニコ笑う作戦に出たひよりから外れ(joker)を探し出すことは不可能と判断した陽菜荼はヤケクソで引き、その手に握っていたものはーー

 

「………」

 

(…あらあら、怖い顔したピエロさんが玉乗りをしていらっしゃる…)

 

ーー外れ札(joker)であり、最後の最後でそれを引いてしまったショックで♡の当たり札(ace)を守りきれず、敢え無く、ひよりに敗北した陽菜荼はぐっと唇を噛みしめるが…

 

「ダウト。ごめんね、陽菜ちゃん」

「くっ…どうして…。完璧だったはずなのに…っ!」

「……いや、バレバレでしょう。あんた、ニヤニヤしてたじゃない」

「ふーんだ。里香とは話さない」

「あんた、根に持つと面倒くさい性格ね」

「ふーん」

「はいはい。始めましょう」

 

その後に続く、ダウトというゲームでは明日奈に名だしされ、嘘をついていた陽菜荼がみんなの出していたカードを引き取り、最後の最後まで集中攻撃された陽菜荼が結局負けとなり…

 

「……」

「えっと…ごめんなさい、陽菜荼さん…。あたし、本当は…」

「……ううん、いいんだよ…。珪子は何も悪くないもんね…。それより、優勝おめでとうね……」

「うぅっ、本当にごめんなさい!優勝してしまってごめんなさい!陽菜荼さんっ」

 

最後に残った神経衰弱に至っては、一個も札が取れず…かつてないほど落ち込む陽菜荼に優勝した筈の珪子が謝るという不思議な風景が広がっていた。

それには、流石に気の毒に思うみんなであったが…ルールはルール、守らなくてはならない。

トランプ三番勝負の景品となった『一日だけ、香水 陽菜荼を自由に出来る券』を受け取った珪子は、ひたすらものけのからとなった陽菜荼に謝りながらも、明日二人っきりでお出かけできることに心を踊らしていた……




というわけで、かなり駆け足でしたが……トランプ三番勝負終了です( ̄^ ̄)ゞ

結果は、ご覧の通りの散々な結果となってしまいましたが…陽菜荼にとって、いい意味でも悪い意味でも(恐らくコッチが多め)良い思い出が増えたことでしょう(笑)

さて、次回はトランプ三番勝負の景品となった、まぁ簡単にいうとデート券を獲得した珪子さんとの話となってます…

そして、恐らくそのデート回の前半、後半と分けて…この女子会編は終わりをなりますm(_ _)m

なので、あと二話楽しんでもらえればなぁ〜とおもいます( ̄^ ̄)ゞ




また、少しですが…雑談を…(汗)

次々と新しい情報が出てきている『フェイタル・バレット』ですが…

主人公は、キリトやシノンではないのですね(微笑)

自分でカスタマイズ出来るのは、とても魅力的ですよね!
…私がカスタマイズしたキャラは、陽菜荼みたいなバーサーカーみたいなキャラになっちゃいそうです…(汗)どうも、ガードって苦手なんですよね…(苦笑)

また、他のゲームオリジナルキャラも出てて欲しいですよね(笑)
みんな、それぞれ個性的なプレイスタイルになりそうです(笑)

以上、雑談でした〜(´∀`*)

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