sunny place 〜彼女の隣が私の居場所〜   作:律乃

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SAOのスマホゲームをやらせてもらったイベントにて、書いてみたいなぁ〜と思ったもので、折角なので書かせてもらいました。

閑話編ということで…楽しんで読んでもらえると嬉しいです!

また、今回の話はヒナタの演説が主となってます。彼女の熱い想いを感じてもらえたら嬉しいです。

では、本編をどうぞー!!


026 ドッグファイト・バウト

ドッグファイト・バウト。

 

とある猫族妖精(ケットシー)の少女によって生み出されたその種族間サバイバルバトルである。

 

ルールはサバイバルゲームと同じように決められたフィールドで戦い合うというもの。

主なルールは相手をキルするのは禁止。HPが10%以下になった者は即退場で、闘いの停滞を無くすために、一定時間ごとに他のプレイヤーの居場所を教えてくれるアラードインフォというものがある。

 

上手い具合にここ最近始めたゲームの内容を埋め込んだ恋人と発案者である少女に敬意の念を送りながら、あたしは後頭部に組んだ両手を添える。

ザッと砂漠を見渡す。

 

“最初はめんどくさかったけど…。なかなか楽しそうじゃん、シー、シノ”

 

ニヤリと不敵に笑いながら、どうすれば音楽族妖精(プーカ)を勝利に導けるかを考える。

 

因みにドッグファイトは戦闘機の戦いって意味があり、飛行戦が可能なALOらしいと思い、バウトは試合という意味があり、ルールに基づいてという意味を込めていると発案者が言っていた。

 

“確か、このサラマンダー領はアイテムのドロップとか…あと、このフィールドだけのレア装備っての居るらしいな”

 

ということは、恐らくそのアイテムとレア装備を奪い合う戦争が近いながら起きるということだ。

そんな所へわざわざ、元々のステータスが少ないプーカが向かうのは、倒してくださいって言ってる様なものだ。

だからといって、この立っているのも怠いくらいに熱い砂漠にて有利に戦うにはレア装備をゲットするしか…それがダメながら、アイテムドロップを---

 

“---って思いたいけど、それはトレジャーハントが得意な影族妖精(スプリガン)の真骨頂だし”

 

そのスプリガンを種族と選択してるのが、黒をこよなく愛する我が親友・キリトに、まさにその"トレジャーハント"を本業にこのALOをプレイしているフィリアときた。思わず歯ぎしりしてしまうのはどつか許して欲しい。

 

“あの二人よりも上手くアイテムをゲットできるとは思えないし”

 

「さてさて…我が領主の為に勝利を送りたい所だけど」

 

難しいかもね、と苦笑いを浮かべているとトントンと肩を叩かれ、振り返るとあたしを見つめてくる薄ピンク色の瞳から幼いながらも既に美人の面影を覗かせ、プーカの特徴である小柄な体格を黄色と青系統で身に包んだこの少女は、現実世界ではこの仮想世界の研究をしている博士であり、このALOでは歌姫セブンとして超有名人である。そして、何よりもレインの妹という点にあたしは当時口をあんぐりしたものだ。

 

幼い彼女の功績よりも知人の妹という点に驚くあたしはつくづくおバ---っと、ここで落ち込んでいる暇はないな。

 

「くだらないこと考えてるわね…。随分の余裕なのね、プーカ(うち)のエースは」

 

皮肉気味にそう言われ、あたしはケタケタと笑う。

 

「あはは、またまた御冗談を。うちのエースはセンでしょ?あたしはただ、センが全力で戦えるようにサポートするだけだし」

「流石、鋼鉄の守護者(アシエ・ガルディアン)ってところかしら」

「お誉めいただきありがとうございます、姫様」

 

隣に立つセンことセブンにお茶目を出しながら、腰を折ってみせると、小さく「褒めてないんだけど…」って冷たい声が聞こえてきた。

なんも聞こえない、なんも聞こえないといい聞かせて、あたしは選ばれしプーカの勇者達へと振り返ると右腰に垂らしている愛刀を引き抜くと天に向かって高く伸ばす。

 

“今こそプーカの天下を取り戻さん!!”

 

「さあ、野郎どもぉ!あたしらは今まで種族の間で最弱と不本意な名誉を受け続けてきた!それで我らが領主ソンが思い悩んでいたか、見てきただろう!!」

 

あたしの呼びかけに口々に「あぁ、観てきたさ」「私達が弱いがために」と嘆く声が聞こえてくる。あたしはその声に深くうなづく。

視界の端でセンお姫様が呆れたような顔をしておられるが、あたし達の怒りはこれでは抑えきれないのだ!

あたしは愛刀の柄を強く握りしめる。

 

「そうだろう!そうだろうぉ!!今こそその屈辱を晴らす時が来たのだ!!!

誰がプーカは最弱と決めつけたッ!誰がプーカは歌だけと決めつけたッ!!誰がプーカは魔法だけと決めつけたッ!

そうかもしれない、それが事実かもしれない!!」

 

熱が入るあたしの演説に聞き入るプーカの勇者達。

熱が入るあたしの演説に苦笑いを浮かべるプーカの歌姫様。

正反対の反応…主に歌姫様の可哀想な子を見る目にはなかなかにくるものがあるけれど、あたしはやめない。

 

「だけども、それがどうした!?それがどうだというのだ!!

最弱でも軟弱でも我らはそれを改善する知恵を、能力を鍛えたっ!

それは何にも変えられない我らはプーカの財産であるッ!!

各々が努力をして、この決戦に向けて、最善の形で集うことが出来た!

さぁ、今こそ己が力を示せ!勇敢なるプーカの剣士たちよ!!魔道士たちよ!!奏者たちよ!!

さぁ、今こそ己が武器を構えよ!!剣を!刀を!槍を!弓を!杖を!

今こそ我らの長年の屈辱を果たさんッ!!」

 

天に向けていた愛刀を前へと向けると同時に始まる種族間のサバイバルバトルと同時に駆け出す他種族への挑発も兼ねて、不敵に笑ったあたしは大きく熱気を吸い込む。

 

吶喊(とっかん)!!!!!」

 

と砂漠に響くほどに叫ぶとそれに答えるくらいに大きな声がプーカの勇者達から湧き上がる。

 

『オオォーー!!!』

 

あたしはその勇者達の間を抜けると先人きって、砂漠を愛刀を構えながら走り抜けながら、背後へと指示を飛ばす。

 

「まず、それを取り戻すためにあたしは突っ込む!みんなは歌やドロップアイテムで戦力アップを!」

 

こうして、プーカの最強を奪還するためのカナタの戦いが始まったのだった…




さてさて、どの種族が勝つでしょうね(笑)
私はプーカを応援しつつもケットシーにも勝って欲しいんですよね〜♪

そして、プーカ領主であるソンさんはこの小説でのオリジナルキャラです。
そんなソンさんは女性で、子供っぽくかわいい容姿とは裏腹に姉御肌といいますか…男らしい人だったりします。なので、カナタと出会った瞬間、意気投合してしまいまして…良くソンさんの護衛をカナタが快く受けてたりします。

また、鋼鉄の守護者(アシエ・ガルディアン)っていうのはカナタの二つ目でして…なかなか攻撃が当たらない上に確実にカウンターを決めてくるので、そう呼ばれるようになったとか…流石、この小説の主人公ですね(微笑)




と、ちょっとした雑談でして…

メモリー・デフラグにて、和服のシノンとアリスをゲットしまして…今は彼女達の専用武器を集めようと石を貯めて、せっせと回しているのですが…アリスはあっさりと手に入り、シノンがなかなか手に入らない…(涙)
もう、二週目の第3ステップのところなんですけど…なかなかですね…(大汗)

しかし、必殺技のMPが100から90しか減らないというのは嬉しいですからね…!

それにシノンも専用武器を使わせてあげたいですし!さて、頑張って…石を貯めるとします!


また、アリゼーションではちょくちょくうちのヒナタがお邪魔してますねっ!(ニヤニヤ)
主にシノンに踏まれたり(橙のスニーカー)、すがられたり(橙のクッション)とかですが…こちらでもあまり変わらないですからね(笑)
次回からいよいよ、私のアリゼーションでの推しキャラ、ロニエちゃんが現れそうですねッ!

ロニエちゃん登場が今から楽しみで楽しみで仕方ないです!!
仕方ないんですが…あまりアリスが現れないのは悲しいですね……。彼女も好きなので…(涙)


と、語り出すと長くなりそうなので…ここで終わろうと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
夜風が涼しくなってきたので、身体を温めてお休みください(土下座)

ではでは〜(*´꒳`*)

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