sunny place 〜彼女の隣が私の居場所〜   作:律乃

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デス・ガン編である3話の更新です!

今回の話は、BoB第ニ回の予選トーナメントの前までを書いてます。
そして、次回はBoB予選トーナメントの決勝戦を書こうと思ってます。

それまでに、FBやり直しておかないとな…(笑)

では、本編をどうぞ!!


030 過去へと終止符を

無事着替えを終えたあたしとシノンはスキア・クレハ・マフユの三人より先に更衣室を出て、早足で向かうのは恐らく律儀に待っているであろう友人の元である。

そして、予測通りで地下にある真っ暗闇に薄紫色の線が走る待機エリアのほぼ中央に立ち尽くしたままになっている銀色の髪をうなじのところで結び、男性にしては線の細い身体を迷彩スーツで身を包んでいる友人へと声をかける。

 

「やあやあ。おまたせしちゃったね、シュピーゲルくん」

「お待たせ、シュピーゲル」

 

軽く左手を上げてひらひらするあたしと軽く右手を上げるシノン。

声をかけたあたし達へと振り返り、中性的にある整った顔立ちに優しい微笑を添えて、笑みを返すのは友人のシュピーゲル。シノンにこのGGOを教えてくれた友人で、このGGOという世界をレクチャーしてくれた師匠でもある。

 

「シノンとカナタは今日は遅かったね、もしかしてーー」

 

お? シュピーゲルがなんだか知らないけどあたしを睨む……いいや、呆れたように見てきてるのか? 意味が分からん。

 

「えぇ、シュピーゲルの思っている通りよ。この子、やけに女の子ばっかりにモテるのだもの。困っちゃうわ」

「あはは、相変わらずだね、カナタ。あまりシノンを困られてはダメだよ」

 

むぅ…何故だ。何故なんだ……何故あたしばかり責められる。

あたしもシュピーゲルみたいな中性的優男のような感じになりたかった……こんな彫りが深くて、如何にもっていうアバターじゃなくて……いいや、ちょい待て。あたしのこのアバターも見ようによっては女性にーーうん、見えんですよね、はい。

黒いベンチに座り、項垂れるあたしの真横から聞き覚えのあるボソッとした声が聞こえてきた。

 

「へぇー、カナタって女の子ばかりにモテるの? 女の人なのに?」

「いや、モテたくてモテてるわけじゃあ……って、マフユ!?」

「?」

 

慌てふためくあたしへと小首を傾げて見つめてくるのは……小柄な体躯(たいく)をダボっとした真っ白なフードで包み込み、首を傾げたことによって肩まで伸びた黒髪と長めの前髪から少しつり目がちの大きめな黒い瞳が覗く。

その真っ黒の瞳を驚きで満ち満ちたまんまるな蒼い瞳が見つめ返す。

 

「……何をそんな驚いてるの?カナタ」

「いや、マフユは何故でここにいるのかなぁ〜ってね。スキアとクレハは? はぐれちゃった?」

「人を迷子のように言わないで欲しい。マスターとクレハは今着替え中と最終整備中。BoBに出場しないボクは特にすることがないから。マスターとクレハの活況の敵になるであろうカナタとシノンを偵察に来たというわけ」

偵察って相手に言っちゃって良いものだったかな…まぁ、マフユらしいと言えばらしいけど。

ぽんぽんと、一人分隣に座れるだけ空けるとマフユを手招きする。手招きされたマフユが大人しくあたしの隣に座るとシノンの横にちょこんと腰掛けるシュピーゲルを見て、コクリと小さくお辞儀する。

 

「そちらの人は初めまして。ボクの名前はマフユ。君は?」

「僕はシュピーゲル。シノンとカナタの友達で……って、もしかして、シノンが言ってたカナタがナンパした小さい子って、この子のこと? カナタ、流石にそれは……」

「こらこら!シュピーゲルっ!!あたしは一度も女の子をナンパしちゃいない!!それにあの子はあたしがナンパしたんじゃなくて、勝手にあの子から敵意を向けて突っ込んできたから、仕方なく……なんだその犯罪者を見る目は」

 

普段はシノンにもあたしにも優しいシュピーゲルがすっごく冷めた目で見てくる。そして、あたしの隣に座る恋人殿に至っては氷の如き絶対零度の視線を向けてくるし……何故(なにゆえ)、あたしはいつもこんな扱い。あぁはい日頃の行いですよね、分かってます。分かってますよ〜、だ。

 

“あぁ、なんか虚しくなってきた……あと、なんだかやる気もなくなってきた……”

 

「……カナタ?」

「ううん、なんでもないよ、マフユ」

 

心配そうに見てくるマフユににっこり笑ってみせると同時刻にあたし達の前に現れる見知った二人組。

右側に立つのは、肩を少し越すくらいの真っ黒な髪に真っ黒なゴスロリ衣装を纏う少女・スキア。そのスキアの隣を歩くのは、ピンクのサイドテールに真っ白とピンクのジャケットを身に纏った少女・クレハ。

二人組はあたしの横に座るマフユを見つけると嬉しそうに駆け寄ってくる。

 

「あ、居ましたわ。マフー、勝手に一人でどこに行ってはダメじゃないですかっ。心配したんですよ」

「あー本当居た!もうぉ、マフー、心配させないでよ……って、カナタさんとシノンさん!?」

 

マフユの隣にいる座っているのがあたしと気づき、びっくりするクレハ。

そのクレハのセリフでこちらに気づいたらしいスキアはやんわりと微笑み、丁寧にお辞儀する。そして、シノンの隣に座るシュピーゲルに気付くと、はて? といった感じで小首を傾げる。どうやら、シュピーゲルと会ったのか、会ってないのか思い出そうとしているらしい。思い出そうとしても、会ってすらないのだから思い出せないと思うのだが……そして、そんな天然なスキアの様子に呆れ顔のクレハ。

 

「まぁ、そこに立ってるのもなんなんだしさ。マフユの隣にでもどうぞ」

 

更に二人組空けると、"すいません"と言いながら腰を落とす二人へと話しかける。

 

「そういえば、二人はどこのブロック? あたしはCの15」

「私はOの31」

「僕はBの10だね」

 

あたしに引き続き、シノンがクールに言い、シュピーゲルが微笑みながら、自分が属するグループを伝える。

 

「ワタクシはシノンさんと同じでOの13ですわね」

「あたしの方はカナタさんと同じでCの36です」

 

スキアとクレハの所属するグロックを聞いて、ふむふむとうなづく。

 

「そっかー。なら、どちらも当たるとしたら、決勝ってことだね。良かった」

「良かったといいますと?」

 

小首を傾げるスキアにシュピーゲルが説明する。

 

「予選トーナメントは決勝まで行くことができれば、勝ち負けにかかわらずに本線のバトルロイヤルに出られるんだ。だから、二人とシノンとカナタが一緒に本線に揃っていける可能性はあるってことだね」

「せっかく知り合ったんだから、本線でも戦いたいじゃない? 見たところ、スキアとクレハも相当な実力者みたいだからさ」

 

そう言って、にやにや笑いながら身を乗り出して、二人の顔を見るあたしの横腹をつんつんしてくるのはシノンだ。

 

「そう言って。余裕かましてたら、足元すくわれるわよ」

「あはは、だね。と、そろそろ始まりそうだね」

 

いつの間にか、カウントダウンが10をきり、そしてーー

 

『大変長らくお待たせしました。ただ今より、第ニ回バレット・オブ・バレッツ予選トーナメントを開始いたします。エントリーされたプレイヤーの皆様は、カウントダウン終了後に、予選第一回戦のフィールドマップに自動転送されます。幸運をお祈りします』

 

ーーそんなアナウンスが流れ、忽ちあたしの体を青い光が包み込んだ……




というわけで、次回は予選トーナメントの決勝戦となると思います!!
そして、その後は本線を一、ニ話で書いて…いよいよ事件開始って感じですかね(微笑)

さてさて、いよいよ死銃事件なのですが……新川くんの扱いをどうしましょうかね(笑)
彼も薄々ながら、カナタとシノンの関係性に気づいているでしょうしね……うーん、しかし、新川くんがそれで朝田さんを諦めるでしょうか……まぁその辺も含めて、なんとかしましょう!なんとかするしかないでしょうっ!(ぐっ)

また、どうするか展開に迷っている事というとーーアリゼーション編のヒナタの扱いにも実は迷ってたりします(笑)
私がこれまで考えていた展開は、ヒナタはアリスと共に整合騎士になって、キリトくんとユージオくんの前に立ち塞がるって感じにした方がオリジナル性があって面白そうかなぁ〜って思ったんですが……アニメを見れば見るほど、セントリアの修剣学院でキリトくんとユージオくんと共に生活してるヒナタも見てみたかったりするんですよね(微笑)
あと、ライオスさんとウンベールさんはヒナタにはどんな意地悪をするのかなぁ〜という興味……また、橙色の上級修剣士の制服を着ているヒナタが見たいですね、純粋に。

まぁ、そんなこんなで、まだまだアリゼーション編の展開に悩み中なんですよねぇ……(微笑)




と、悩みのうちあけはここまでにして……ここから先は雑談コーナーとなります、例の如く長々と書くと思いますので…途中で読むのがめんどくさくなったら、高速スライドしてください!
また、アリゼーションの最新話を観てない方にはネタバレ要素が含まれております。
なので、ネタバレが嫌な方は高速スライドをよろしくお願いします(礼)








では、下にお進みください!!









まず最初に、アリゼーションのアニメの感想なんですがーーライオスさんとウンベールさんによるキリトくんとユージオくんのいじめが激しさを増していってますね……もう、見るに耐えないというか……大人ではないですけど、大人げないっていうか……なんというか(苦笑)

と、ライオスさんとウンベールさんの話はここまでにして……ロニエちゃんとティーゼちゃんですが、やはり二人とも可愛いっ!!(興奮)
初々しい雰囲気と愛らしい声・外見が相まって…あんな可愛い子達にお世話してもらってるキリトくんとユージオくんがほんと羨ましい!!

恐らく、10話はその二人が辛い間にあうと思うので……今から心の準備をしておかないと。




続けて、デス・ガン編を書くにあたって、『SAOⅡ』を見返しているのですが……改めて、私はどうしようもなくシノンが好きなんだなぁ〜と実感しました。
だって、シノンの仕草仕草可愛いですしっ!!カッコいいですし……もう全てが好きです!!あと、横顔が素晴らしいっ!!(大興奮)
そして、私はやはりGGO編がSAOシリーズで好きなんだなぁ〜とも(笑)

因みに、SAOⅡでの私の好きなシノンの横顔は『#02/氷の狙撃手』で、ダインさん達とネーム狩り専門のスコードロン分かる前に作戦会議している時のものですね!!
あの横顔はいいッ!!(大興奮)
気になった方は、お暇な時にでも見直した時に確認してみてください(微笑)



と、シノンの事で繋がると……オーディナル・スケールで、キリトくんと共闘するシーンの前で……シノンが登場した時に周りの人が騒めいてましたよね…、あと銃整備の人たちがシノンの指示で動いてましたし……オーディナル・スケールのシノンって何者なんでしょう?

確かにその道ではシノンの右に立つ人は居ないでしょうし……うーん、その道での有名人なのかな? きっと。




そして、最後となりますが……メモリー・デフラグでは『荒野に降り立つ白雪のガンナー』で☆6シリカちゃんをゲットしましたっ!
といいますか……アスナちゃんもシリカちゃんもこのサンタ衣装は可愛すぎませんか!?(大興奮)
こ、これはあかんですよ……アスナちゃんはセクシー路線ですし……シリカちゃんが上目でーーぐっ(鼻血を抑える)

もし、こんな感じでサンタシノンとサンタアリスが来たら……私、鼻血を吹き出しつつ、倒れてしまうかも(笑)




と、こんなところで雑談コーナーを終わります。
ここまで読んでいただきありがとうございますッ!!(。-_-。)

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