【ダイシー・カフェ】
梅雨に入り、絶え間無く降り続ける雨により冷やされたコンクリートから蒸気が放出されている。
ジメジメと暑く、じっとりと汗が滲んでくる過ごしにくい季節ではあるが、テクノロジーの気配を一切排除した隠れ家的カフェの窓側に腰をかけ、大通りを通る色取り取りの傘が通るを見るのは嫌いではない……と詩乃が言っていたような気がする。
確かにこのカフェから眺める景色はあたしも嫌いではないし……このカフェの強面亭主とは古くからの知り合いな上、あまりお客が来ないのでばか騒ぎしてもお咎めなしなので……事ある毎にあたし自身もこのカフェへと足を運んでいる。
といっても、あまりばか騒ぎしていると亭主からの鉄槌が下るので……常日頃からどんちゃん騒ぎというわけにはいかないのだが……。
そんなどうでもいい事を考えながら、詩乃と後からやってきた和人をからかい、遊んでいるとガランとドアベルが音を立てて、もう一人の待ち人が姿を現わす。
人一人入れるくらいに開いたドアから覗くのはサラッと揺れる栗色のロングヘアー、雨露が滴る傘を近くにあるビール樽に差し込んで、闖入者は四人がけの三つが埋まっているテーブルへと満面の笑顔を浮かべると利き手を上げる。
「シノのん、ひなちゃん、こんにちわ」
「こんにちわ、アスナ」
「ちわー、アッスー」
左手をパタパタと横に振り、入ってきた闖入者こと
“そういえば、なんでアッスーがここにいるんだろ…”
この話し合い自体も詩乃に呼ばれ、付き添いとして付いてきただけなので……これから何を話し合うのかは聞かされてないのだ。
なので、ついマジマジと真っ正面に腰掛ける明日奈の整った顔立ちを見つめ続けてしまう。
はしばみと蒼の瞳が交差し続け、暫く経った後、クスクスも小ぶりな唇から澄んだ声が流れてくる。
「ひなちゃんってとても分かりやすいよね。キリトくんと同じくらい」
「ええ!? なんでそこで俺が出てくるんだよ」
「確かにキリトとヒナタってとても似ているわよね。何処からか女の子をナンパしてくるところとか」
「……」
“や、やばい……。からかいすぎたせいか……。言葉の端々に棘がある……”
明日奈に引き合いに出されてオーバーリアクションする和人。その和人とあたしを横目で見てから、サラッと身震いしてしまうくらい冷たいセリフを言ってのける詩乃様。
和人とあたしの喉からは変な声が上がり、明日奈は苦笑いを浮かべながら……ここに来た理由を教えてくれるのだった。
短いですが、この回はここまでで筆を置きます。
アニメ16話は手に汗が滲みましたね。
シノンVSサトライザーの対決は最初から発狂しそうでした。
サトライザーがシノンちゃんを抱きしめて、キスしそうになった時は本気で『サトライザーァァァァ!!!!」って叫びそうになりました。
ですが、ヘカートを心意の力で呼び出してからのシノンちゃんはマジカッコよかったです!
カッコいいといえば……シェータさん達を助けたリーファちゃんもマジカッコよかったですよね!
『こんな奴ら、何万人来たって返り討ちにするんだから』ってバッサバッサと敵プレイヤー達を倒していく姿はまさに剣士です!
ですが、その一方アスナちゃんの陣はヴァサゴの巧妙な罠にかかり、投降してしまいましたね……。
ヴァサゴは最後、キリトくんの前に立ち、ニンヤリしていましたが……一体何をする気なのだろうか……。
17話にして、遂にキリトくんが目覚めるのか!!?
その面を楽しみにしつつ、17話を観させてもらおうと思います。
リコリスは6ー2となり、絶賛レベ上げ中です。
他に報告することは、メディナちゃんとアリスちゃん、シノンちゃんのご褒美衣装の解放。
上の三名のエピソードクエストのクリア。
アリスちゃんとシノンちゃんと添い寝しました。