FAIRY TAIL ◼◼◼なる者…リュウマ   作:キャラメル太郎

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ここ書くの大変やわ~

どうしよっかな…





第十二刀  破門

ラクサスが起こしたバトル・オブ・フェアリーテイルの一件が終わり、翌日のこと…今日が収穫祭の日だ。

 

昨日はフェアリーテイルみんなの疲労が残っていることもあって、リュウマが回復させるにも時間が足りなかったということで一日遅れの延期となった。

 

メンバーを治していくにあたり、ナツとガジルのラクサスとの戦いで負った傷も治そうとしたのだが、これは治さなくていいと拒否したのでやめておいた。

 

ラクサスは先程、ギルドへ顔を出した。

ポーリュシカからマカロフが危篤と言われて一目見ようと来たのだ。

ギルドメンバー達はどの面下げてと騒いでいたが、リュウマのやめろの一言に黙った。

 

恐らくラクサスは破門となるだろう、しかし…ラクサスはまた必ず戻ってくる…リュウマはそう感じていた。

 

結果は案の定ラクサスの破門となった。

ギルドメンバー達は流石に破門はないだろうと抗議したが、マスターであるマカロフの判断なので従うしかなかった。

そして時は過ぎ…夜、待ちに待った収穫祭が始まった。

 

『ドーンッ!』『ドーンッ!』『ドーンッ!』

 

『ワアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!』

 

年に一度開催されるの収穫祭なだけあって街中で賑わいを見せるが、これからが本番だ。

色々なパレードご終わっていく中、次はフェアリーテイルの出し物だ。

 

ルーシィ、レビィ、ビスカが舞台の上で旗を振っている。

 

『ミスフェアリーテイルに出てた子達だ!』『かわいいー!』『いいぞー!』『まさに妖精だ!』

 

3人衣装はとても似合っていて妖精のようで綺麗だ。

今度はエルフマンとミラの番であり、エルフマンは全身ビーストソウルで大迫力だ。

 

『うおぉぉ!!すげぇ!!』『迫力すげぇ!』

 

そこにミラが表れて巨大な生き物に変身した。

 

『ウオオォォォォォォォォォォォォォォ!!』

 

今度はグレイとジュビアのペアだ。

水を凍らせて城を作り、ジュビアが周りに水を纏わせる事で幻想的な演出をしている。

 

『なにあれ!?』『氷の城!?』『綺麗!!』

 

そして一際人気を高めているのがエルザだ。

エルザは最初、自分の周りに剣達を浮かべて舞わせていたが、換装して綺麗な衣装と剣を持ち、文字通り剣の舞をしている。

 

妖精女王(ティターニア)だ!』『剣が浮かんでる!』『カッコいい!!』『結婚してくれぇ!!』

 

次はナツなのだが…拒否したために回復していない傷が痛むのかFAIRY TAILと炎で形作ろうとしているが失敗している。

 

『どうしたナツ!?その怪我!?』『よせってナツ!』『グダグダじゃねぇか!!』『あはははは!!』

 

そしてそろそろリュウマの出番となった。

彼は出し物の上に設置してある塔の一番上から一つ下、2番目に高い場所の影に隠れている。

出て来るタイミングとなったので、クラッカーによって出された紙吹雪と一緒に出てくる。

 

『あ!リュウマだ!』『フェアリーテイルのリュウマだ!』『カッコいい!!』『リュウマ様ー!♡』

 

「『召喚・石川五右衛門の大筒(しょうかん・いしかわごえもんのおおづつ)』!」

 

リュウマは出し物の周りに9発の筒を召喚した。

片手を水平に構えた後、空へと腕を降って大筒の中身を遥か上空へと放った。

 

 

       『F A I R Y T A I L』

 

 

大筒の中身が飛んで空中で爆発した。

それによって現れたのは大きなフェアリーテイルという文字。

 

彼はもしかしたら遠くにいて見れない子供もいるかもしれないと思い、誰でも見上げれば見えるように上空にFAIRY TAILと文字が出る花火を用意したのだ。

 

『すっげぇぇぇ!!』『フェアリーテイル最高!』『リュウマ様素敵ー!♡』『リュウマ兄ちゃんありがとう!』

 

彼は見物客に微笑みながら次の花火を用意して次々と放っていった。

 

そろそろ最終局面へと入るとき、フェアリーテイルのメンバー全員が空に向かって人指し指を上げた手を掲げた。

これは昔ラクサスが、パレードをしているマカロフに見えるように、見ているというポーズだった。

 

『たとえ姿が見えなくとも』

 

『たとえ遠くに離れていようと』

 

『ワシはいつでもおまえを見てる』

 

『おまえをずっと…』

 

 

 

      『見守っている』

 

 

 

このメッセージを、きっとラクサスは見ているのだろう。

 

 

──ラクサス、しばしの別れだが…また会おう…。

 

 

 

 

こうして収穫祭も盛り上がり、ラクサスの送別も無事に終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

収穫祭が終わって一週間以上経った今、ラクサスが破門になって少なからず皆がショックを受けていた雰囲気も落ち着きを取り戻していた。

 

ナツは納得いかないとマカロフに再び抗議をしていたが、エルザによって(物理的に)止められていた。

 

マカロフはマカロフで孫の責任をとってマスターの座を降りるなど言っていた。

 

もちろんのことみんなで説得してやめさせた。

雷神衆は、少しずつではあるが他のメンバー達とうち解けてきている。

 

そしてエルザなのだが、ミストガンの素顔を見てしまったようだ。

ミストガンの顔はまさにジェラールと瓜二つ。

 

リュウマも初めて見た時は驚いたが…全くの別人だと理解している。

今はあまり会うことがないが、それでも昔会った当初はリュウマとミストガン、そしてもう1人の女の子と少しの間旅をしたりしていたのだ。

 

その時ミストガンはギルドに所属していなかったので、フェアリーテイルに来ないかと勧めた、それが今のミストガンである。

 

そんな時、ギルドの一角でスゴい盛り上がりを見せていた。

ミスフェアリーテイルの結果が張り出されていたようだ。

 

「優勝はやっぱりエルザか~!」「ルーシィは2位か!」「3位はジュビアだ!」「おめでとう!」

 

優勝賞金を本気で狙いにいっていたルーシィは惜しくも2位であった。

それにはルーシィ本人も肩を落としている。

 

エルザはゴスロリの服と、普段の凛とした佇まいがギャップを引き起こして1位となったようだ。

 

評議会からの仕事があったために見れなかったリュウマは、是非見てみたかったと言葉を溢していた。

 

その後、ルーシィの父親が廃業したために、自分と亡くなった妻との思い出の場所に仕事を貰ったが、その場所が襲われていると知ったルーシィが助けに行って(すれ違いがあった)事件を解決などがあった。

 

そして今はその事件のせいで出来なかったルーシィの家賃返済の金を稼ぎにヤジマ元評議員の店に来ている。

 

リュウマはただヤジマに、店を手伝ってくれと言われているので来ているの。

 

開店してから少し経った頃、ルーシィは自分で何をしているのか疑問に思ったようで荒れていた。

 

「あたしは一体何やってんのよ!?」

 

「ルーシィこれも仕事のうちだぞ」

 

「全然魔導士の仕事じゃないじゃない!」

 

「ここは魔法料理を作ってるんだよ?」

 

「たまにはウェイターの格好もいいな」

 

「服着てから言ってーーー!!!!」

 

グレイは服を着ていないのにネクタイはしているというのもあって変態にしか見えない。

 

「見てみろルーシィ、エルザなんかノリノリだぞ」

 

グレイに言われて別のテーブルを見てみると…エルザはテーブルの上に身を乗り出し、その抜群のプロポーションを使って男心を刺激している。

 

「注文を聞こうか」

 

「「全部下さい!!♡♡」」

 

それを違うところで見ていたリュウマも負けてはいられないと思い、注文を頼もうとしている女性2人の所へと向かった。

 

「いらっしゃい、注文は決まったか?」

 

リュウマは今ウェイターの格好をしており、いつも被っている三度笠がないためにその整った顔立ちが見えている。

そんな顔で少し微笑みながら聞くと…

 

「「はい♡あなたをテイクアウトで♡」」

 

案の定なことに注文をされてしまった。

 

その後、何処かに遊びに行こうだの、家はどこだの聞かれたがエルザとルーシィが助け(雰囲気が怖かった)ので事なきを得た。

 

店を閉めてリュウマはナツ達をヤジマと一緒に見送ったあと、ヤジマと話しをしていた。

 

「リュウマくん、ワスが評議員をやめるときに気になる事を言っておったよ」

 

「それは一体どのような…?」

 

「それがな、六魔将軍(オラシオンセイス)を倒スために、近々連合を組むことになるらスぃんだよ」

 

「なるほど…最近やたらと噂になっている闇ギルドか…」

 

仕事先でも、そのオラシオンセイスの傘下ギルドである闇ギルドが襲ってきたりする。

それを機に少し情報を集めると、オラシオンセイスが動き出したことが分かったのだ。

 

「そスて、聖十大魔道で、尚且つかなりの実力と実績があるリュウマくんに、連合による戦いをスる前にオラスオンセイスと少し戦ってもらい、相手の情報を探ってこさせようとスてるみたいなんだよ」

 

──そんなことを考えていたのか…連合を組む程の相手を先に俺に行かせて情報収集をさせるとは…新しくなった評議会はなかなかやるようだな。

 

どんなにこの案件が面倒であっても、連合を組むということはフェアリーテイルからはナツ達が出る確率が高い。

いや、確定していると言ってもいいかもしれない。

そんなナツ達が戦闘を有利にするためにも、リュウマはこの案件を受けるしかないのだ。

 

「分かった、助かった」

 

「いいってことよ、くれぐれも気をつけていくんだよ、ワスは応援スることスか出来ないから…」

 

「いや、それだけでも助かる、ではまた来る」

 

それからリュウマはギルドへと帰った。

その翌日に評議会から収集命令が降りて来て、行ってみるとヤジマの言う通りオラシオンセイスの情報収集の命令が下された。

 

評議会から出された仕事を先にマカロフに報告しておく。

その報告を受けたマカロフは目を見開いて驚いていた。

 

「なんじゃと!?それは本当か!?」

 

「あぁ、評議会から直接言われたからな」

 

「くっ、評議会め…ふざけおって…!」

 

「心配するな、情報を少しでも手に入れた方がやりやすいのは確かなんだ、俺に任せておけ」

 

「……分かった…頼んだぞリュウマ、いつもすまん…こんな役ばかりやらせてしまって…」

 

「気にするな、仲間のためだ」

 

「リュウマ…お前…」

 

「では、早速行ってくる…情報を出来るだけ取ってくる」

 

「…気をつけて行って来てくれ…」

 

 

 

 

 

そしてリュウマはオラシオンセイスがいると言われた情報を元に…マグノリアを出発した。

 

 

 

 

 

 




さあ、主人公は先にちょっとだけ戦ってきてもらいます。

まあ、強いから大丈夫でしょう多分!

収穫祭の話、短くてすいません…
ルーシィの話とばしてすいません…


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