FAIRY TAIL ◼◼◼なる者…リュウマ   作:キャラメル太郎

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三人称の練習させてください。

あと、題名変えました。

もしかしたらまた変わってしまうかもしれません。

元々適当に決めた題名で、後ほど変えようと思っていた題名ですのでご容赦ください。




S級選抜試験 in 天狼島
第二五刀  想いを胸に


 

 

side、ルーシィの家

 

 

 

「フンフンフフ~ン♪」

 

ルーシィは今自分の家に帰ってきてからお風呂に入ってシャワーを浴びていた。

一日の疲れを取ってくれるお風呂の時間はルーシィの癒やしの一つでもある。

 

「あぁ…気持ちいい…やっぱり自分家は落ち着くな~…」

 

 

「いいとこねー」

 

 

「でしょ~?………?」

 

ここは自分の家でありそして風呂場で自分以外に居ることはないはずなのに自分の独り言に対して返しがきた。

あまりにも自然な返しであったのでルーシィは一瞬気づかなかったが、ハッと思い後ろを向くと…

 

「私もここに住もうかな~…」

 

「ギャアアアァァァァァァ!!??」

 

我が物顔で何時の間にか湯船に浸かっているカナがいた。

 

「ルーシィ酒ないの?酒」

 

「ここ…あたしの家……」

 

カナが酒がないかルーシィに聞くがルーシィは不法侵入されていることに対して(いつも通りだが)絶句していた。

今はもう一緒の湯船に浸かっている。

 

「はぁ…」

 

「どうしたの?元気ないみたいだけど…?」

 

「いや…別に…てか、あんたあれから父親とはうまくやってんの?」

 

「!?」

 

あれからというのは、ルーシィの父親が仕事で失敗をし、財産全てを無くしかつてルーシィの母…レイラと出会った酒場で仕事をもらおうとするが、そこが襲撃を受けていると聞いたルーシィが父親も巻き込まれていると思い襲撃犯を撃退した時の話しである。

 

なお、ルーシィの父親はその時まだ酒場に着いてすらいなかったので無傷だった。

その時にギクシャクしていた親子間の何かが繋がった。

 

「う~んどうかな?いってなくもない…っていうか連絡もしてないし」

 

「ふ~ん」

 

ルーシィの答えにあまり面白くなさそうに返すカナ。

 

「はぁ…」

 

「何よ~悩みがあるなら聞くけど?」

 

「…………」

 

カナが溜め息を溢すと悩みがあるのではと思ったルーシィは悩みなら聞くと宣言した。

それを聞いたカナは湯船から立ち上がり…

 

「私………ギルドやめようと思うんだ」

 

と告げた。

 

「え…?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」

 

 

 

 

この日の夜ルーシィの叫び声が寒い冬の夜を駆け抜けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──次の日

 

 

 

 

「───って、いうわけなんですよミラさん!カナってば理由も言わないし!!」

 

ルーシィは昨日の夜にカナの口から告げられた事をミラに話して聞かせた。

 

そんな話しを聞いていたミラはそんなルーシィを見てクスリと笑っていた。

 

「大丈夫よ。この時期になるとカナはいつもそうやって言い出すの」

 

「えぇ!?」

 

この時期になるといつもと言われたルーシィは驚きの声を上げる。

 

その後もミラと少し話していたが、ナツがギルドに顔を出したが、何やらいつもより早く来ているのは気のせいだろうか?

 

するとナツが大声を上げながら直ぐさま仕事に向かった。

 

「仕事仕事ォ~~!!!」

 

「あいさ~!!」

 

「あっ仕事ならあたしも…!」

 

「悪い!この時期は1人で行くんだ!」

 

仕事に向かうナツにルーシィは同行しようとするも、断られてしまい、ナツはハッピーを連れて行ってしまった。

 

ハッピーは猫であるからか1人とはカウントしないようだ。

 

「ただいまァ!!」

 

ナツとすれ違い様にグレイが朝から行っていた仕事から帰ってきた。

 

「おかえり!グレイ服は?」

 

「それどころじゃねぇ!次の仕事だ!!」

 

「姉ちゃん!俺この仕事行ってくる!」

 

帰ってきたグレイにミラが声をかけるが、グレイはすぐに次の仕事へと行ってしまい、エルフマンもミラに仕事の受注をしてもらいすぐに仕事に行った。

 

「仕事仕事~!!!」

 

「うおおお!!!」

 

「オイてめぇそれは俺が先に…!」

 

「知るかよ!」

 

「どけてめぇ!!」

 

「んだと!?」

 

 

「ちょっ…!?何ごと!?」

 

「直に分かるわよ?」

 

ルーシィがいたカウンターの所に色んなメンバー達が一気に押し寄せて仕事を受注していった。

ルーシィはその人の波に押し流されてカウンターの下に避難した。

 

ミラはルーシィに直に分かると、人の波の中から片手を振りながら答えた。

それでも人混みをさばいていくミラは流石である。

 

 

 

 

 

所変わり、少し離れたところでは…リュウマとガジルの相棒になったパンサー・リリーのリリーが剣を交えていた。

 

「フッ…」

 

「ハァッ!」

 

リュウマは召喚した剣を使い、リリーはエドラスの時になっていた人型の姿…戦闘フォーム(元の姿)で剣を持って打ち合う。

 

常人には見えないような素速い剣戟の中2人は笑いあい、そして…

 

「ここまでだ」

 

「ふぅ…」

 

リリーの戦闘フォームが解けてハッピー達サイズの小ささへとなった。

 

「元の姿に戻れるのは短いな…」

 

「ふむ、中々の剣裁きだな。まあ、まだまだの所が多々あるが」

 

「どうだリュウマ!これがリリーの実力だ!!」

 

リリーは戦闘フォームの利用時間が短いことに残念そうにしていた。

 

リュウマはリリーの剣裁きを大した物と褒めながらも甘いところがあると指摘する。

ガジルは自分の猫が強いことを嬉しそうに自慢していた。

 

「いやいや…流石は()()()()といったところだ。これが…このギルド最強と言われる力か」

 

リリーは元々エドラスにおり、エドラスのリュウマ…エルマディアの補佐などをしていたことから最初は様呼びなどをしていたが、俺はエルマディアではないとリュウマに言われてリュウマと呼ぶことにしていた。

 

そしてリュウマの強さに尊敬の念を抱きながら言葉を溢した。

 

 

 

 

所戻り、リュウマ達のやりとりを見ていたルーシィは人をさばき終わったミラに喋っていた。

 

「なんかせかせかと仕事をする人もいれば、まーったくいつも通りの人もいて何が何だか…」

 

「明日になれば分かるわよ」

 

ミラはルーシィに微笑みながらそう告げた。

 

 

 

 

 

 

──その次の日

 

 

 

この日のギルドはいつもとは少し違い、ギルドメンバーのほとんどが揃っていた。

ギルドの奥にはステージのような物があり、その前を布で覆い隠している。

 

ギルドのメンバー達は観客さながらステージの前に集まっていた。

 

「一体なんの騒ぎだ?」

 

「さあな」

 

と、リリーとガジル。

 

「マスターから重大発表があるんだって」

 

「興味ないわ」

 

と、ウェンディとシャルル。

 

「………」

 

カナは何か物憂いそうな顔をしてステージを見ている。

 

「やっと秘密が分かる…」

 

「ジュビアドキドキします…グレイ様を見ていると!!」

 

「あんたもう帰れば?」

 

と、いつも通り過ぎるジュビアに苦笑いしながらツッコミをいれるルーシィ。

 

そしてとうとう幕が取られ、ステージ上にはマスターのマカロフを始め、リュウマ、エルザ、ミラ、ギルダーツがいた。

 

「マスター!!」

 

「待ってました~~!!!」

 

「早く発表してくれーー!!」

 

「今年は“誰”なんだー!」

 

と、皆が各々が騒ぎ始め、マカロフはコホンと咳き込み一旦周りを静かにさせてから話し始めた。

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の古くからのしきたりにより…これより…」

 

そして言葉を一時区切り周りを見渡してから

 

「S級魔導士昇格試験出場者を発表する!!」

 

と告げた。

 

「S級魔導師昇格試験!?」

 

「燃えてきたぞォ!!」

 

周りのボルテージはどんどん上がっていった。

 

「各々の心…魂……ワシはこの1年見極めてきた。参加者は8名」

 

そしてマカロフの口から参加者の名が出されていった。

 

 

 

「ナツ・ドラグニル」

 

「おっしゃあ!!」

 

「やったねナツ!」

 

 

 

「グレイ・フルバスター」

 

「やっとこの時がきた」

 

 

 

「ジュビア・ロクサー」

 

「…え?ジュビアが?」

 

 

 

「エルフマン」

 

「漢たるものS級になるべし!!」

 

「頑張ってエルフ兄ちゃん!」

 

 

 

「カナ・アルベローナ」

 

「………」

 

 

 

「フリード・ジャスティン」

 

「ラクサスの後を継ぐのは…」

 

 

 

「レビィ・マクガーデン」

 

「私……とうとう…!」

 

「「レビィがキターーーー!!!」」

 

 

 

「メスト・グライダー」

 

「メストだ!」

 

「昨年は惜しかったな!」

 

 

 

選ばれた者は気合いを入れたり嬉しがったり、選ばれなかった者は悔しそうにしていた。

 

「そっか…このメンバーに選ばれたいからみんな自分をアピールしていたのね」

 

「うわぁ…!みんな頑張ってください!」

 

ルーシィはやっと合点がいったと思い、ウェンディは選ばれた人に応援の声を届けた。

 

マカロフは皆に今年の試験からはS級魔導士を一人だけ選ぶと宣言して周りを騒然とさせた。

選ばれたのはフェアリーテイル屈指の実力者であるため、誰がS級魔導士になるのか予想がつかないからだ。

 

因みにガジルが何故自分が入っていないのにジュビアが入っているのかと叫んだが…リリーにエルザがまだギルドに信用における立場にないと拒否された事を教えられて膝から崩れ落ちた。

 

その一方シャルルは…

 

「────ッ!」

 

──何なの…今一瞬……あの男は…誰?

 

 

と、己が持つ予知能力で断片的に見た未来の光景に驚いていた。

 

 

 

 

「初めての者もおるだろうからのう、ルールを説明しておく」

 

マカロフは新人がいてルールが分からないだろうということでルール説明を開示する。

 

「選ばれた8人のみんなは準備期間である“一週間以内に”“パートナー”を一人決めてください」

 

「パートナー!?」

 

「二人一組のチーム戦さ」

 

「この試験じゃあ仲間との絆も試されるのさ」

 

ミラの説明に驚くルーシィにリーダスなどが教える。

 

「パートナー選択のルールは二つ。一つ、フェアリーテイルのメンバーであること。二つ、S級魔導士はパートナーに出来ない」

 

「リュウマさんと組んだらすぐ終わっちゃいますもんね…」

 

エルザの説明に納得するウェンディ。

確かにリュウマが出払ってしまえば、もたらすは勝利。

出て来た瞬間に勝ちが決まってしまう。

 

それに元とはいえミラやエルザ、ギルダーツであっても同様で、それでは試験にならないためである。

 

「試験内容は天狼島に着いてから発表するが、今回も貴様等の道を塞ぐ」

 

「「「「えええぇぇぇぇぇ!?」」」」

 

「今回は私もみんなの邪魔する係やりま~す♡」

 

「「「「えええぇぇぇぇぇ!!??」」」」

 

エルザに続いてミラまでも邪魔すると言われ、選ばれたメンバーは絶叫した。

 

「も、もしかしてエルザやミラさんを倒さなきゃS級になれないわけぇ!?」

 

「まあ、それなりに手を抜いてくれるらしいんだが…」

 

「だからいつもハードなんだよ…」

 

ルーシィはエルザ達が出てくることに驚き、心の中で無理でしょう…と思っている。

だが、現実は非常でまだ邪魔者がいた…

 

「ブーブー言うな。S級になる奴ァみんなが通ってきた道だ」

 

「ちょっと待てよ…」

 

「まさか…」

 

「ギルダーツも参加すんのか!?」

 

「嬉しがるなァ!?」

 

ギルダーツが参加すると聞いた瞬間ほとんどが狼狽えた。

唯一ナツだけが嬉しそうにしていた。

 

「ってことは…」

 

「このパターンでいくと…」

 

そして最後のS級魔導士…リュウマの方に全員目を向ける。

目を向けられたリュウマは、見てくる全員をゆっくりと見回して最後に…

 

 

        『ニヤアァ…』

 

 

と、嗤った。

 

 

「「「「終わったーーーーー!!??」」」」

 

 

全員の心が一つになり、声が木霊した。

 

「なんだよその顔!?」

 

「めちゃくちゃ落とす気満々じゃねぇか!?」

 

「当たったらまず終わりだろ!?」

 

「何を言っている?そんなことはせん、精々…ギルドに帰してやるだけだ」

 

「「「「それを落とす気っつーんだよ!」」」」

 

選出メンバーに絶望を抱かせた瞬間であった。

 

「選出されたメンバーの8名とパートナーは一週間後にハルジオン港に集合じゃ。以上!!」

 

マカロフがそう締めくくり、選出メンバー発表はこれにて終了となった。

 

 

 

その後ナツ達はいつも通りのメンバーで固まり話していたが、ナツはハッピーと、グレイはルーシィの星霊のロキと、エルフマンはエバーと、ジュビアはエドラスで仲が良かったとのことでリサーナと、レビィはかなりの意外性があるがガジルと組むことになった。

 

試験中はロキが使えなくなることにルーシィは渋っていたが、去年からの約束とのことで許可した。

ウェンディはミストガンの弟子であったと言っているメストという男にパートナーになってほしいと言われ承諾した。

 

後はカナだけのパートナーが決まっていないが、ルーシィが家に帰る帰宅途中に家と家の間の隙間で雪に埋もれながら泥酔して寝ているカナを見つけ介抱し、カナから何故S級に拘るのか聞いてルーシィがカナをギルドを辞めさせないと決意してパートナーとなった。

 

 

これにてS級選出メンバーのパートナーは全て揃った。

後は、各々がそれぞれの想いを胸にS級魔導士昇格試験を待つのみとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

──試験当日の邪魔者係達

 

 

 

「ア~ッチィ~~~な~~おい~~~…」

 

「やめろギルダーツ。見ていてこっちが暑くなる」

 

天狼島へと行く途中の海は海流の影響で年中真夏日の気温と化しているのだ。

そのためギルダーツはいつもの暑そうなマントなどを脱ぎ捨てて大の字で甲板に寝っ転がっている。

 

「確かに熱いな…」

 

「そうね~…」

 

エルザやミラもいつもの服とは別に水着となっている。

2人の綺麗な肌や出てるところは(かなり)出ていて、引っ込むところは引っ込んでいる完璧なプロポーションを曝け出している。

 

女に目がないギルダーツはガン見しており、リュウマは少し顔を赤くしながらも少し見てしまっていた。

 

なお、ガン見し続けていたギルダーツはリュウマに注意(目潰し)されていた。

 

「それにしても、リュウマはいつもの格好だが暑くはないのか?」

 

「それもそうね。私も気になってたところなの」

 

「あぁこれか?魔法で自分の周りの気温を下げてい…る…」

 

リュウマは自分の魔法で己を中心とする範囲の気温を下げることにより自分の周りの気温を自分にちょうど良い気温に調整していた。

 

だが、そんなズルをしていたことを正直に話してしまったため、前にいる2人の女魔導士ワンツーから鋭い視線をもらっていた。

 

「へぇ~…そんな対処してたんだ~…へぇ~…」

 

「私達が暑がっているというのにお前は随分酷なことをしてくれるではないか…なぁリュウマ…?」

 

「いや…わ、悪気があった訳ではなく…言うタイミングが…!」

 

「「こっちに来い/来なさい」」

 

その後リュウマは両の腕を2人に抱えられながらピッタリと密着され、天狼島までその状態のままでいさせられた。

 

 

 

「く、くっつきすぎではないか…?」

 

「エルザが離れればいいのよ」

 

「ミラが離れればいいだろう」

 

「「フフフフフフ……」」

 

「…俺を挟んで火花を散らさないでくれ…」

 

 

「オレもいるんだがな~……」

 

 

……少し哀れな感じのギルダーツがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──選出メンバー及びパートナー達

 

 

 

先に行っていたリュウマ達と同じく暑い海域を通り天狼島を目視できる距離にまで来た選出メンバー達はマカロフから改めてルール説明を受けていた。

 

「これより第一次試験の内容を発表する」

 

()()試験?」

 

「だいたい毎年何段階かに分かれてるんだ」

 

ウェンディの質問にメストが答える。

 

「島の岸に煙が立っておるじゃろ?まずはそこへ向かってもらう」

 

マカロフは天狼島の岸に立つ白い煙を見ながら言った。

 

「そこには八つの通路があり、一つの通路には一組しか入ることは出来ん。そして通路の先はこうなっておる」

 

マカロフは魔法で空中にディスプレイを表示させる。

そこには番号と通路、そして文字と邪魔者の顔などが書いてあった。

 

「ここを突破できた者のみが一次試験合格じゃ」

 

「“闘”?」

 

「エルザやギルダーツの顔に“激闘”って書いてあるぞ」

 

「それって…」

 

「“静”ってのもある」

 

「なんか通路にねぇところにリュウマの顔と…“死”…?」

 

そう、1番と2番が合流する形になり“闘”と書かれていたり、3番にギルダーツの顔が書かれていて“激闘”と書かれているのに対してリュウマの顔は通路の外に描かれており“死”とだけ書かれていた。

 

「“闘”のルートはこの8組のうち、2組がぶつかり勝った1組だけが通れる」

 

「“激闘”は現役S級魔導士を倒さねば進めん最難関ルート」

 

「“静”のルートは誰とも戦うことなくこの一次試験を突破できるルート」

 

「そして…我がギルド最強であるリュウマは“死”のルート、これは何処に現れるか分からない神出鬼没の道じゃ。もしかしたら“闘”に現れて2組を相手にするやもしれんし、“激闘”に現れて現役S級魔導士とタッグを組むかもしれん、はたまた“静”に現れて“激闘”になるかもしれん」

 

「リュウマおかしすぎんだろォーーー!?」

 

「“死”そのものじゃねぇか!?」

 

「神出鬼没とか最悪だろ!?」

 

「じゃ、じゃあ出てくるのはリュウマの気分次第ってこと…?」

 

「お、漢だ…」

 

「当たったら終わる当たったら終わる当たったら終わる当たったら終わる当たったら終わる当たったら終わる」

 

「ちょっ!?しっかりしろ!?」

 

「燃えてきたぞ!」

 

「やる気でてる!?」

 

「ギヒッ!おもしれぇ!」

 

「何も面白くないよ!?」

 

リュウマのあまりの規格外ルートっぷりにみんなは騒然としている。

 

神出鬼没だというならばそれはもうただの運でしかない。

だが、それこそがこの第一次試験の内容の1つでしかなかった。

 

「一次試験の目的は武力…そして運!」

 

   『────運って…………』

 

また皆の心が一つになった瞬間だった。

 

 

「さぁて…これより試験開始じゃ!」

 

 

その言葉を合図に試験は始まった。

 

だが、ここはまだ岸から離れた沖、皆が疑問に思ったところでいち早く閃いたナツがハッピーの(エーラ)で飛んでいこうとしたが、フリードの術式に阻まれ阻止された。

 

本来5分は出られない術式だったが、レビィが一瞬で書き換えてレビィとガジルだけ出れるようにし、エバーグリーンも同じ要領でエルフマンと出た。

 

その後に術式は解かれて他のメンバーが出られるようになったがそれぞれが速くてルーシィとカナのチームは出遅れて最下位になってしまった。

 

 

 

 

 

──side、ナツチーム

 

 

ナツ達が入っていったのはEと書かれた通路。

ナツ曰く、エルザの“E”とのこと。

ただのバカである。

ハッピーはそんなわけがないと思いながらナツと通路を進んでいく。

 

「おっ?誰かいるぞ!」

 

「誰だろう…?」

 

最初は暗く見えなかったが、目が慣れて見えてきた。

そこに居たのは…

 

「ぎ、ギルダーツ…」

 

現役S級魔導士ギルダーツ、リュウマを除くとフェアリーテイル最強の魔導士であった。

 

「ようナツ、運がなかったな?オレぁ何ごとも手ぇ抜くのが嫌いでな…」

 

「終わった…」

 

ハッピーはもう終わったと思い絶望しているが…

 

 

「燃えてきたぞ……!!!!」

 

 

ナツは諦めるどころか闘志に燃えていた。

そしてナツはギルダーツに向かって走って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───ジュビアチーム

 

 

 

ジュビアとリサーナはそれなりに早く到着したためDルートを進んでいた。

だがこちらはもう既に戦闘が始まっていた。

 

「強い…!こんなに強かったの………?」

 

「『海王の鎧(かいおうのよろい)』…ジュビアの水を防ぐ気だ…」

 

「どうしたジュビア…そんなんではS級にはなれんぞ」

 

エルザは海王の鎧に換装してジュビアの水に対する耐性を手に入れて戦闘を有利に進めていた。

 

「ジュビアは…あなたに勝つ!」

 

ジュビアは体を水にして勢い良くエルザに突進する。

水によってバランスを崩しかけるも冷静に判断して斬るエルザだが、水の体であるジュビアには効かず通り抜けた。

 

「『水流斬破(ウォータースライサー)』!!」

 

直ぐさま魔法で斬ろうと放つもエルザはしゃがんで避ける。

 

「もらったわよエルザ!」

 

エルザがしゃがんで避けたことにより隙が出来たので、後方から部分的に鳥を接収(テイクオーバー)したリサーナが勢い良く近づく。

 

「きゃあ!!」

 

だが、エルザは持っている剣を地面に突き刺し、その威力で飛び上がりリサーナを空中で蹴りによる迎撃でジュビアの方へ吹き飛ばした。

 

「「うああああああああああ!!!」」

 

そのまま2人を剣圧で吹き飛ばした。

2人は(手加減を知らない)エルザにどこまでやれるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──side、エルフマンチーム

 

 

「よりによって…」

 

「こいつと当たるなんて…」

 

エルフマンとエバーグリーンはAルートを選択して進んでいた。

進んだ先にあったのは“激闘”の文字。

相手は消去法でいくと…

 

 

「弟でも手加減しないわよ?エルフマン」

 

 

「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!??」

 

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」

 

 

元とはいえ、最近力を取り戻しつつある女魔導士最強の一人…ミラジェーンだった。

それにもうサタンソウルの姿の(いらない)おまけ付きである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──side、カナチーム

 

 

 

 

「×が7つ…やっぱり私達が一番最後みたいね…」

 

「大丈夫よ!残り物には福があるっていうでしょ!それにあたしは運には自信があるの!」

 

カナとルーシィが岸に着いた頃には一つのルート以外は×印がされて封鎖されていた。

 

カナは最後であったことを確認して、ルーシィはポジティブに考えてカナを励ました。

 

「絶対S級になろうね!カナ!」

 

「…うん。ありがとうルーシィ」

 

ルーシィの力強くも自分を励ましてくれている言葉にカナは少し笑顔で答えた。

 

そしてルーシィ達はCと書かれた通路に入って行く。

 

「思ったより明るいのね」

 

「霊光虫って夏の虫が体を光らせてるんだ」

 

「へぇ~…ってここ…“闘”!?」

 

上に配置された幕にはデカデカと“闘”の文字が書かれていた。

つまり誰かのチームと戦闘になるということ。

ルーシィは「流石に“静”はなかったか~…」と少し残念気味だ。

 

カナは誰が相手であっても負けないという固い意志で尚更気合いを入れた

 

 

「ガッ…は…うぐ…」

 

「こ、これ…は…!」

 

 

「誰!?」

 

何者かの声を聞いたカナは声をかけるが見つからずルーシィと一緒に奥へ行った。

そこに居たのは…

 

「こ、ここまで…強いのか…」

 

「歯が…立た…ねぇ…」

 

 

「残念だったなフリード、ビックスロー。貴様等はここで失格だ。よく考えずに突っ込むからこうなる」

 

 

ボロボロになって倒れているフリードとビックスローと…

 

 

「…ん?あぁ…ルーシィとカナか」

 

 

“死”のルート…リュウマだった。

 

 

「残り物には…なんだっけ?ルーシィ…」

 

「ご、ごめんなひゃい…」

 

 

 

初っ端から絶望以外感じていない2人だった。

リュウマはそんな2人を見てニヤリと嗤った。

 

 

 

 




いかがですか?三人称ぐらいかけるようにならないと他の部分で書けなくなるので頑張りました。
ダメだったらすみません…


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