FAIRY TAIL ◼◼◼なる者…リュウマ   作:キャラメル太郎

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章を設けて分かりやすくしましたがどうですか?
タイトルだけだと分かりづらいと思いまして…

自由の塔の主人公の相手どうすっかな…敵少なすぎて困るわ~

あと、リュウマの台詞の、皆は…って、皆(みな)は…
なので、脳内修正よろしくお願いします。


第七刀  攫われた妖精女王

 

 

リュウマとルーシィはギルドの所へ帰って来てから、みんなにロキが実は星霊である…ということを説明した。

 

それには案の定みんなが驚いていた。

 

説明した後、レオはロキとして生きていた時に行こうとしていたリゾートホテルのチケットをナツ達に渡していた。

 

「君達には色々と御世話になったし…これ、あげるから行っといでよ」

 

「海!!」「おぉ~!!!」「こんな高ぇホテル泊まったことねぇぞ!?」

 

「エルザにも渡しておいたから楽しんでおいで」

 

「わ~い!!」

 

するとそこに、エルザが引っ越しの荷物ではないのかと思える程の荷物を持って現れた。

 

みんながその荷物は全部必要なのか…?と思ってしまったのは仕方ないと思う。

 

「貴様等何モタモタしている、置いていかれたいか」

 

  「「気ぃはえぇぇよ!!!???」」

 

人一倍気合いが入っているエルザにナツとグレイが直ぐさまツッコミをいれた。

 

「クカカ、何ともエルザらしい…くれぐれも周りの物を壊してくるなよ?」

 

「えっ?リュウマ行かないの?」

 

「ん?あぁ、俺は遠慮しておく」

 

リュウマがそう答えると、ルーシィや聞こえていたのかエルザやナツ、グレイにハッピーが詰め寄ってきた。

いきなり周囲を囲まれたリュウマは少したじろいだ。

 

「何故行かない!?共に行こうではないか!」

 

「そうだぞリュウマ!一緒に行こうぜ!」

 

「せっかくなんだ、行こうぜ」

 

「オイラ…リュウマとも一緒に行きたいよ…」

 

──せっかくなのだから、チームで行けばいいだろう…。

 

そう思って伝えたのだが、エルザとルーシィがそれでも諦められないのか…

 

「共に行かないか…?私もリュウマと共に行きたい…」

 

「一緒に行こう?リュウマ」

 

と、悲しそうな顔で言って誘う作戦に出た。

そして、結局のことリュウマが折れてナツ達と一緒に行くことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───アカネビーチ

 

 

レオから貰ったチケットは、高いだけあって海も砂浜もとても綺麗で、見ていて飽きないような景色だった。

 

そこからみんなは思い思いにビーチで色々しながら遊んで楽しんだ。

 

そんな遊んでいるナツ達とは別に、リュウマはビーチパラソルを広げ、その下で涼みながら日光浴を楽しんでいた。

 

いつも着ている着物を脱いだことによって見える極限まで鍛え抜かれた肉体による造形美。

そして顔に傷があるものの、それが逆にアクセントとなる整った顔。

 

それに釣られ…

 

「ねぇねぇ!あの人ヤバくない…!?」

 

「なにあの身体…!すごいフェロモン感じる…!」

 

「ちょっと話しかけてきなよ!」

 

「えぇ~!?わ、私~!?」

 

若い女の子達が群がっていた。

他にもお姉様方やマダムまで幅広くくぎ付けだ。

 

それを分かっていない当の本人はというと…

 

「……zzz……zzz……」

 

あまりの心地良い日差しについつい眠ってしまっていた。

そこにいざ話しかけようとした女の子がいたが…

 

「リュウマ、こんな所まで来てどうする」

 

「リュウマも一緒に遊ぼう?」

 

「むっ…ふ…ふあ…あぁぁぁ…!…そうだな…」

 

スタイル抜群の美女(エルザ)美少女(ルーシィ)がリュウマを起こして遊びに誘ってしまったために、肩を落として引き下がっていった。

 

寝ている間に面倒な出来事を回避したリュウマだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビーチで遊んでから時間が過ぎ、日が沈んだのを皮切りにみんなはホテルへと帰った。

 

今はホテル内にあるカジノで皆遊んでいるのだが…リュウマは持ち前の超直感を無駄に使い荒稼ぎをしていた。

 

「お、お客様…これ以上は…!」

 

「なんだ、これで遊び始めてから3分も経っていないぞ。この店は客にスロットを3分もやらせないのか?」

 

「い、いえ…!そういうわけでは決して…!」

 

「ならば下がっていろ。周りをうろちょろされていると鬱陶しいことこの上ない」

 

「ど、どうしよう…!」

 

リュウマの隣にホテルの従業員が来て、泣きながら勘弁してくださいと言ってくるがまだ始めて3分も経っていないので続けてプレイする。

 

「お客様。これ以上は…」

 

ホテルの従業員が偉い人階級の従業員に切り替わった。

だが、その数分後には前の従業員と同等の青い顔をし、狼狽え始める。

 

すろとそこで、攻撃的な魔力の反応があり、周りが暗闇に包まれた。

 

──何者かによる襲撃か?あいつらは大丈夫だろうが、他の一般人が気になるな…

 

そう考えていると、どこからか1発の発砲音が聞こえた。

 

その直後に何かの魔法にかかりそうになったが、リュウマには効かずに『抵抗(レジスト)』されたので気配を絶って身を潜める。

 

数分経つと暗闇が晴れたのでナツ達を探しに行く。

広場に行くと縄に縛られたルーシィがいたので駆け寄った。

 

「ルーシィ!一体何があった?」

 

「リュウマ!良かった、これ解いてぇ!どんどんキツくなって痛い!」

 

「分かった、ジッとしていろ」

 

ルーシィを縛っていたロープを引きちぎった。

本来は簡単に千切れない強度なのだが、リュウマは腕力のみで千切ってみせた。

 

「ありがとうリュウマ!実はエルザが…」

 

ルーシィがそこから語ったのは、エルザが何者かに連れ去られたということ。

 

連れ去った連中はもう行ってしまったようだが、ナツならば匂いで追えるだろうと考えて周囲を見渡して探すが見つからない。

 

その代わりに、倒れているグレイを見つけた。

ルーシィが駆け寄って身体に触れてみると氷のように冷たかった。

それにはルーシィが焦るが、リュウマはそのグレイが偽者だと看破しているので教えてやる。

 

「ルーシィ落ち着け、それはグレイの氷だ」

 

「えっ!?あ、本当だ!」

 

グレイは咄嗟に氷で身代わりを造り身を潜めた。

因みに本体はというと…

 

「グレイ様はジュビアの中にいました」

 

「な、中…あは…あはは…」

 

グレイはジュビアの中に隠れていたようだ。

 

「そういや、ナツやエルザは?」

 

「ナツは分かんない、エルザは…」

 

──ドッゴオォォォォォォン!!!!!!

 

「「「!!!!」」」

 

少し離れたところでナツの炎が立ち上るのを見て、探す手間が省けた。

 

「痛えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

「普通口ん中に鉛玉なんかぶち込むか!?下手すりゃ大怪我だぞ!?」

 

「普通の人はアウトなんだけどね…」

 

「あんの四角野郎ぉぉ…逃がすかぁぁぁ!!!」

 

──やはり敵の追跡にはナツだな。

 

リュウマ達は駆け出したナツを追ってエルザのいる場所を目指す。

 

そしてどうやら、エルザを連れ去った敵は海の方角に行ったようなので、リュウマ達は小さいが船を出して海にでた。

 

「どこだよここはよぉ!?」

 

「ジュビア達は迷ってしまったんでしょうか?」

 

「ねぇ、ナツ…本当にこっちであってるの?」

 

「お、おぉ…おぉ…」

 

「オメーの鼻頼りにしてきたんだぞ!!しっかりしやがれ!!」

 

ナツは乗り物に対して極端に弱いから仕方がないのだが、困った事態になる。

そんな中、リュウマが辺りを見回していると…塔を見つけた。

 

「おい、あそこに塔があるぞ…!?」

 

「あ、あれは…楽園の塔!?」

 

──あの塔は“まだ”あったのか…。

 

リュウマはまるで塔の存在を知っているかのような言葉を胸の中で溢した。

 

一行は…エルザにとってある意味思い出の塔…楽園の塔目指して進んで行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──独房の中

 

 

エルザはホテルで昔の塔で奴隷のように働かされていた仲間達に連れて行かれ、今は独房の中にいる。

昔の仲間であったショウという男がエルザに語る。

 

「“儀式”は明日の正午、それまでそこにいろ」

 

──儀式…!?Rシステムを作動させるのか!?

 

エルザが心の中で驚愕しているのを余所に、ショウは話を続けていく。

 

「しょうがないよね、裏切ったんだから…ジェラールは怒ってる、儀式の生け贄は姉さんに決まったんだよ」

 

「……………」

 

「もう姉さんには会えなくなるね、でもさ、“楽園”のため…」

 

エルザは昔を思い出してしまい震える。

自分にとっても思い出したくはない過去なのだ。

 

「震えてる?生け贄になるのが怖い?それともここがあの場所だから?」

 

その言葉に昔のことを少し思い出してしまう。

 

ショウの立案により、みんなで脱走を試みるも兵士に見つかった時の話だ。

 

 

『そう簡単に逃げ出せると思ったのか!?このガキ共!!』

 

『一刻も早くRシステムを完成させなきゃならねぇってのに!!』

 

『まあ待て、これ以上の建立の遅れはマズイ、本来なら全員懲罰房送りなんだが』『『!!!』』

 

『今回は1人とする、脱走立案者は誰だ?懲罰房はそいつ1人にいってもらおう』

 

その時私は皆を危険に晒したくないために、私がやったと言おうとした。

だが…

 

『俺が立案者だ』『!』

 

『俺が立案して皆に指揮を出した』『……』

 

『“トラ”……』

 

『ほう…?』

 

『いや、この女だな』『!!』

 

その時は何故かエルザが選ばれてしまい、懲罰房送りになった。

 

結果的に他の子が危険な目にあわなかったから良かったと今でも思う。

それでも、トラには立案者に偽らせてしまったのは心残りだった。

 

「あの時はごめんよ、立案者はオレだったのにトラ兄さんには名乗り上げさせちゃったし…

でも…怖くて言い出せなかった、本当…ズルいよね…………」

 

そんなことは今となってはどうでもよかった。

エルザはショウにRシステムがどれ程危険なものなのか問うが…ショウは昔のようなショウではなくなってしまっていた。

 

こんなショウを見たらしトラが悲しむだろう…

 

エルザはそう思いながら、鎖に繋がれていない脚でショウの顎に蹴りを入れて気絶させた。

その後に腕を縛られている縄を切る。

 

昔のようなショウは今や復讐に狩られた醜い男となっている。

ショウをこんな風にしたジェラールに、エルザは怒りをあらわにした。

 

 

「ジェラール…貴様のせいか………!!」

 

 

エルザはジェラールを探し出すために独房を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リュウマ達はジュビアが見つけた水の中の通路を抜けて塔の内部へと来ていた。

 

みんなはジュビアの空気の入った水玉を被って来ていたが、リュウマは水中でも素速く動けるため遠慮しておいた。

 

必ず敵がいるであろう故に、無駄な魔力消費を抑えさせるためだ。

 

「なんだ貴様等はーーー!!!!」

 

みんなは兵士に見つからないようにこっそりと行動していたのだが…塔の中なだけあってすぐに見つかってしまった。

 

「やば」「ここまで来たらやるしかねぇ!」「はい!」

 

「なんだ貴様等はァ…だと?上等くれた相手も知らねぇのかよ!!」

 

ナツが上に架かっている足場の柱をへし折った。

それに伴い橋が壊れ、上を渡っていた兵士は下へと落ちる。

 

「妖精の尻尾だバカヤロウ!!!!」

 

ナツの叫び声を合図に敵が攻めてくる。

しかし、所詮はただの兵士に過ぎないため、ナツ達は苦も無く次々と兵士を打ち倒していく。

そんな光景を見ながらリュウマは銃を召喚して敵を撃っていく。

 

「開け!巨蟹宮の扉!キャンサー!」「エビ!」

 

「俺の髪がぁ!!!」

 

「『水流斬破(ウォータースライサー)』!!!」

 

「ギャ-!!」

 

「アイスメイク『大槌兵(ハンマー)』!

 

「ぐげぇ!!!」

 

「『十弾ショット(じゅうだんショット)』」

 

「助けてくれぇぇぇ!!」

 

兵士はやられるか、ナツ達に恐れをなして逃げるかの選択にせまられ、逃げの一手を選択して引き上げていく。

 

「む…?なっ!?お前達がなぜここに…!」

 

そしてリュウマ達は部隊を全滅させた後、たまたま敵を倒していたエルザと合流した。

 

エルザはナツ達に帰れと言うが、ハッピーが捕まっていると説明した。

それを聞いたエルザがミリアーナが連れて行っただろうと推測して言うとナツがすぐに駆けだして行ってしまう。

 

ここまで来たのだしエルザに力を貸すと告げると、エルザはここが楽園の塔ということと、昔に何があったのか語り明かした。

 

自由を手に入れるために戦うしかないと言われて戦う覚悟をしたということを。

 

 

 

『大人しくしねーかクソガキ!!』

 

『うわ~ん!』『落ち着けショウ』『ショウくん…大丈夫だよ、おじいちゃんがついてるからね』

 

『ドカッ!』『バキッ!』『ドコッ!』

 

『『『!!!!』』』

 

『自由が欲しいんだろう?ならいつまでこんな所で座っているつもりだ?』

 

『自由が欲しいなら戦え、ジッとしていたら手に入ると思うな』

 

『反乱だーーーーーー!!!!!!!』

 

『従い、逃げても自由なんぞ手に入らない、戦うしかないんだよ』

 

『自由が欲しいなら、立ち上がれ!!』

 

 

「私達は自由のため、ジェラールを救うために立ち上がった」

 

「あの頃にいたトラは、あまり喋ったりしなかったが、いざとなったら行動的で、とても強くて…私の憧れだった」

 

表情にこそ出ていないものの…心の中では複雑な気分のリュウマだ。

 

「ジェラールも正義感が強く、みんなのリーダー的存在だった」

 

「しかし、ある時を境にジェラールは別人のように変わってしまった、もし、人を悪と呼ぶならば…私はジェラールをそういうだろう」

 

そこから反乱を起こし、戦っていたのはいいが…魔法を使う兵士が現れる。

その兵士達に対抗していたところ、やられそうになったエルザの前にロブという老人が庇い…死亡してしまった。

その光景を目の当たりにしたことにより、エルザの魔法が覚醒したこと。

 

 

 

『ま、待ってくれ、あの時は悪かった』

 

『た、頼む許してくれ…!』

 

『邪魔だ』

 

『ザシュッ!』

 

『『うわぁぁ!!!!』』

 

 

『ジェラール!それにトラ!』『…』『来たか』

 

『ジェラール!全部終わったんだよ!』

 

『トラに言われて気づいたの!そして戦った!』

 

『シモンは重傷でロブおじいちゃんは死んじゃって、他にもけが人いっぱいいるけど!でも勝ち取ったよ!』

 

『エルザ、そいつはもうお前の知るジェラールじゃない』

 

『えっ?』

 

『エルザ…本当の自由はここにある』『え?』

 

『ジェラール?何を言ってるの?トラ、ジェラールが変なことを言ってる…』

 

『……』

 

『エルザ、この世界に自由はない』『!?』

 

『本当の自由は、ゼレフの世界だ』

 

そこからジェラールは人が変わったように人を殺していった。

 

そしてジェラールは楽園の塔を自分が完成させると言った。

それからすぐにエルザを攻撃し、そこをトラに助けられて、トラに逃がしてもらったのだ。

 

 

 

『ジェラール…』

 

『エルザ、俺がジェラールを止めておくからお前はこの塔から逃げろ』

 

『トラ…?』

 

『お前程度がオレを止める?無理な話だ』

 

『エルザ…元気でな』

 

『ジェラール、お前は操られている…俺が正気に戻してやろう』

 

そこからは無我夢中で何があったのか、何をしたのかほとんど覚えておらず、いつのまにか岸に打ち上がっていたそうだ。

 

 

「私は…ジェラールと戦うんだ」

 

 

語り終えたエルザは…その目に涙を浮かべながらも、強い意志を宿しながら言い放った。

 

 

──まったく…いつまで経っても仕方のない奴だ。

 

エルザの過去の話を聞いていたリュウマは、心の中でそう言った。

 

エルザの話で出て来たトラという子供は…実のところリュウマである。

 

リュウマは当時、評議会から指名式の仕事を受けた。

内容は近頃噂になっている塔のことを調べてきてほしいとというものであった。

 

聞いた情報から。子供の方が攫われやすいと考え、変装魔法で自分の姿を子供に変えた。

 

作戦は成功し、態と捕まることができたのだが…兵士達のあまりの非道な行いに数人の兵士を片づけてしまい、危険だということで、独房に入れられた。

 

塔の兵士は、たった1人で複数の人間を殺したリュウマを怖がり、近づきたくないということで食事の運びを子供にやらせた。

 

その時の子供がエルザであり、この時がリュウマとエルザの初めての出会いだった。

 

 

『あ、あの…ご飯を持って来ました…』

 

『…なんだ貴様は…』『ひっ!?』

 

『貴様は俺のことが化け物にでも見えるのか?』

 

『だ、だって…兵士の人を何人も殺したって…』

 

『ふん、あんな者ども殺されて当然な奴等だろう』

 

『そ、そうかもしれないけど…』

 

『貴様はそれを置いてさっさと帰れ』

 

『えっでも腕縛られてるよ?どうやって食べるの?』

 

『食わんでも生きていける』『だ、ダメだよ!』

 

『ちゃんと食べないとダメ!わたしが食べさせてあげるから!はい!あ~ん』

 

『ふざけてるのか?』『早く!』『チッ』

 

『思っていたより怖くないんだね』

 

『お前の神経が図太いからだろう』

 

『どういう意味よ!もぅ…ね!名前はなんていうの?』

 

『(本名は伏せるか)……トラだ』

 

『トラか!いい名前だね!わたしはエルザ!よろしくね!』

 

 

その後もエルザは何かとリュウマ話しかけ、いつしか同じ牢屋にいれられたりもするようになった。

 

脱走立案者の時は動くわけにはいかないために、エルザの右目がやられてしまったのには罪悪感を覚えたのは、未だに覚えている。

 

奴隷達による反乱の騒ぎに紛れて証拠を探している時に、マカロフに自身の友だと言われたロブという者が、話の通りみんなを庇い死んでしまった時は呆然としたのも覚えている。

 

そこからはエルザの言っていた通りで、ジェラールを正気に戻してやろうとした瞬間に大きな爆発のせいで見失い、エルザが向かった方向に向かった。

 

エルザが岸に打ち上がっていた所を元の姿に戻ったリュウマが、妖精の尻尾まで連れて行った。

 

あまり思い出したくない思い出なのか、子供だったからなのか、類似している部分があるのだが、リュウマがトラであることはバレてはいなかった。

 

リュウマはこの事をエルザに明かすつもりは無い。

気づいたとしても別にいいが、態々明かすことでもないだろうという考えだ。

 

故にミリアーナやシモン達の事はもちろん知っていた。

 

まぁ、そのミリアーナやシモン達がエルザを攫うとは思ってもみなかったようだが。

 

余談だが、他の避難者達は無事に岸に着くように魔法で船の操縦をし、孤児院などに引き渡してはいた。

 

 

 

 

 

 

──俺はエルザ達の為にも、この塔を破壊しなくてはならない。

 

それは、あいつらはあまりにもヒドい過去を送ってきた、もう十分だろうという考えがあっての事だ。

 

そのためにもまず、ジェラールをどうにかしなければならない。

 

 

 

 

みんながこれから如何するかという話をしている中、リュウマは密かに塔を破壊することを決意していた。

 

 

 

 

 




はい、なんか設定ゴタゴタですが、忍び込んでいた設定で…

楽園の塔書くの超難しいんすけど…



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