ULTRAMISSION ORB   作:彩花乃茶

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トマト畑

~~ジャグラー~

 

「・・・ここは・・」

 

 目を覚ますと見知らぬ天井が見えた。手足は動き痛みの感覚もある。どうやら死んであの世に逝ったというわけではないようだ。

「あっ!起きた!姉ちゃ~ん!流れ星の兄ちゃんが目を覚ました~!」

 

 流れ星って・・・俺のことか?そう考えていると部屋に茶髪で髪の長い女が入って来た。

「こらチヒロ、怪我人の前で騒いじゃ駄目でしょ。・・・ごめんなさい弟が五月蠅くて・・」

 

「いや・・構わん。お前が手当てをしてくれたのか?」

 

「驚いたわよ。洗濯物を干そうとしたらいきなり流れ星のように落ちてきたんだもん」

 

 落ちてきた・・・か。みたところここは戦っていた惑星ゴルコムではないようだが・・・。

「あっ、まだ名前を言ってなかったわね。私はモミジ。モミジ・キミエムよ。そっちが弟の・・・」

 

「僕はチヒロ・キミエム!兄ちゃんの名前は?」

 

「ジャグラスジャグラーだ。助けてくれたことは感謝する。ついでに聞きたいんだがここは・・・この星は何処だ?」

 

 名乗りを終えた俺はまずこの星のことを尋ねる。まずは自分の現在地を知らないと次の行動ができないからな。

「・・・この星には名前がないわ。昔は名前があったらしいけれど私達が捨てられてここにくる前にはとっくに名前なんてなくなってたわ」

 

「・・・なるほどな」

 

 捨てられたという言葉を聞いて大方察しがついた。ここは星自体がスラム街のようになってしまっていて、所謂『捨てられた星』なのだろう。ゴルコムが空に見えることからさほどあの星からは遠くないのだろうが・・・俺はあの爆発でここまで飛ばされてきたということか。

「ところでジャグラーさんは何処から来たの?何で流れ星みたいに落ちてきたの」

 

「何処からというと・・・あの星から飛んできたことになるな」

 

 俺はゴルコムを指さすと2人は納得したような反応をする。

「惑星ゴルコムね。確かあそこでもめ事が起きてるって聞いてたけど本当なの?」

 

「正確には起きていた・・だな。俺は連絡が取れなくなった先行部隊の安否確認のために単身であの星に向かった。そこで敵の襲撃を受けてここまでフッ飛ばされたってわけだ」

 

「ここまでって・・・え?何で生きてるの?」

 

 まぁそういう反応をするのは当然だな。俺自身ですらここまで吹き飛ばされて何で生きてるのか疑問に思っているほどなのだから。・・・いや、可能性があるとすれば命の樹の種を口にして体に変化が生じたことで魔人態になれるようになったことに加え、生命力が強まったと考えるのが妥当か。

「俺の体は生命力が強くなるように進化していた・・・ということだ」

 

 俺は一瞬だけ魔人態になってみせるも・・・姿を変えたところであまり驚かれはしなかった。

「あまり驚かないんだな」

 

「そりゃまぁ、姿を変えられる人ぐらい宇宙にゴロゴロいるからね」

 

「このスラムにも何人か変身できる人だっているし」

 

 確かに姿を変えられる宇宙人はザラにいて驚かれるのを期待したわけでもないが・・・ここまで反応が薄いと悔しいな。

「さて・・・俺はそろそろ行くとする。手当てをしてくれて助かった」

 

 2人に礼を告げた俺は立ち上がろうとするも・・・確かに生命力は強くはなっているが傷の治りが早まっているというわけではない俺はダメージのせいで身体をふらつかせてしまい、その場に膝をついてしまった。

「いくら生命力は強いって言ってもそうすぐそんな深い傷が治るはずないでしょ」

 

「無理しちゃ駄目だって。ほら!」

 

 俺は2人の肩を借りて再びベッドへと座らされる。

「お前ら・・・俺なんかを置いて大丈夫なのか?」

 

「何?私達が食べるものとかの心配をしてくれてるの?」

 

「・・・あぁ、俺1人ぶんお前らの食事が減らされるっては考えないのか?」

 

「今年は豊作だから1人ぐらい増えても大丈夫よ」

 

 窓の外を眺めてみると確かに畑がそれなりに広い範囲で耕されていた。

「随分と広い畑だな。お前達2人でやってるのか?」

 

「流石に2人だけでこの広さは無理よ。お父さんとお母さん、それとお爺ちゃんとお婆ちゃんの6人でやってるんだよ。この辺には私達家族しかいないけれどあの山を越えた先にも2家族住んでいる人達がいるんだよ」

 

 確かに2人だけでこの畑をどうにかするのは無理だとは思ったが・・・家族がちゃんといるんだな。

「うちはお爺ちゃんたちの代からスラムで暮らしていたからね。その頃はまだこの星にも名前があったらしいけど・・」

 

 そういえば生まれる前からこの星に名前がないとは言っていたが、随分と昔から名がないのだな。

「何故名前がなくなった?」

 

「詳しくは分からないけど・・・お爺ちゃんは天使がどうのこうのって言っていたね」

 

「・・・天使か」

 

 俺はそれでこの星に名前が無くなった理由に察しがついた。この星は奇械天使に一度滅ぼされた星なんだ。・・・そしてごく僅かに生き残った者達が再び田畑を切り拓いて命を繋いでいたということか。

「おっ、兄ちゃん目を覚ましたのか?」

 

 部屋の中に弟の方に似ている顔だちの筋肉質な男が入ってくる。おそらくこの2人の父親だろう。その後ろには2人の母親だと思われる姉の方に似た女が立っていた。

「助けてくれて感謝する」

 

「いいっていいって。困ったときはお互いさま。人間助け合って生きていかなきゃな」

 

「もうすぐお昼だけど、一緒に食べない?」

 

 ここまで家族揃ってお人よしなのは少ない生き残りだからこそ助け合って生きてきたからだろうな。

「助けられた身の俺が言うのもなんだが・・・お前達は随分とお人よしなんだな。俺は初対面だぞ?もう少し警戒したらどうなんだ?」

 

「確かにそう思うのはごもっともだ。だが助けるまではその人が良い人か悪い人なのかは分からないだろ?どっちか分からないならとりあえず助ければいいのさ」

 

「フッ・・・あんた等底抜けのお人よしだな」

 

 俺がクスリと笑うと家族4人が笑い返してくる。すると扉の向こうからトマトスープのような香りがしてきた。

「さて、飯ができたようだし昼にするか。オレはアックスってんだが兄ちゃん名前は?」

 

「ジャグラスジャグラーだ」

 

「ジャグラーだな。覚えたぜ。・・・立てるか?」

 

 俺はアックスの肩を借りて立ち上がると、食堂・・・いやこの場合は居間というべき場所に残る家族である爺さんと婆さんが既に座っていた。また自己紹介か・・・。

「助けてくれて感謝する。俺は・・・」

 

「ジャグラーだね。そっちでの話は聞こえてたよ」

 

 なんだ婆さん達にも聞こえていたのか。こちらとしても何度も自己紹介をさせられる手間が省けて助かる。

「まぁ、とりあえず座りな」

 

 爺さんにそう言われ、俺は一番近くの椅子に座る。すると2人の母親がトマトスープを出してきた。

「もしかしてこのトマトもそこの畑で育てたものなのか?」

 

「えぇ、今回はトマトが特に豊作でね。せっかくだからトマトスープにしたのよ。もしかしてトマトはお嫌い?」

 

「いや、そんなことはない。ただ随分な量を作っていたので少し気になっただけだ。これだけの量のトマトということは、この畑一面がトマト畑なのか?」

 

「えぇそうよ。ほら、冷めないうちに召し上がれ」

 

「・・・ならお言葉に甘えていただかせてもらおう」

 

 俺はそのスープをまずは一口頂く。ほう・・トマトの酸味の中に良く煮込まれたキャベツからの甘味が対立せずに共存している。

「どう?お口に合ったかしら」

 

「あぁ・・。名を失ったという星で作られたとは思えないほどにうまい。というより下手なシェフの作るスープよりもうまいぞ。他の星で店を開けるほどにな」

 

「あらあら、お世辞でも嬉しいわ」

 

 お世辞のつもりはないのだがな。

「・・・っ!」

 

 腹の減っていた俺は家族と会話もせずにスープを平らげる。

「おかわりはいかがかしら?」

 

「いただかせてもらう」

 

 再びよそってもらったスープをまたもすぐに食べ終えた俺はようやく我に返る。俺としたことがガイじゃないのに食い意地を張っちまうなんてな。

「はっはっはっ!随分と俺の嫁の飯を美味しそうに食べてくれたじゃないか!」

 

 食い意地を張ったところをこの家族に見せてしまうと・・・アックスが大声で笑う。

「さて食べ終わったところで・・・兄ちゃんはいったい何者なんだ?」

 

 笑うのをやめて真面目な表情になったアックスは俺にそう訪ねてくる。

「何者か・・・と聞かれると何者にもなれなかったものと答えるしかないな」

 

 光の戦士になれなかった俺は剣士としても失格で傭兵にもなりきれず・・・結局俺は何にもなれていない。

「ねぇお姉ちゃん。こういう感じにふらついてる人のことを何ていうんだっけ?フリーター?」

 

「フリーターとは少し違うと思うわね。強いていうなら・・・風来坊かしら」

 

 風来坊・・か。まぁ今の俺にはその辺が妥当か。

 

 

 

 

「ジャグラー。少しいいかい?」

 

 夕食を終えてから数時間が経過して家族のほとんどが寝静まった頃、爺さんが俺が借りている部屋へとやってきた。

「あぁ、構わないが・・・どうかしたのか爺さん?」

 

「ちょっと尋ねたいことがあってな。お前さん、傭兵か何かをやってたのか?」

 

 細目の爺さんは片目だけを開いて俺にそう訪ねてくる。

「確かにそうではあったが・・・よく気づいたな」

 

「血のニオイがしたからな。・・・だが殺す事に快楽を覚えてるってわけでもなければ、ただ人を殺すだけの機械に成り下がってるわけでもない。・・・いや、自分が戦う理由を探すために戦ってる感じか」

 

 ニオイだけでそこまで分かるなんてこの爺さん何者だよ?

「お前さんは何で自分を探しているんだ?」

 

「光の戦士に選ばれず・・・自分を見失った。だから自分が何者になるべきかを見出すために傭兵となった。それだけだ。だがまぁ・・・結局は傭兵にもなりきれなかったがな」

 

 何にもなりきれない半端もの。目指すべき先すらも見えない俺は・・・何処にもいけないし、何処にも居場所などない。

「ところで爺さんは何で血のニオイだけでそこまで分かったんだ?」

 

「なぁに・・・俺も昔はそういう仕事をしてきただけだ。そして心が折れたやつを何十人も見てきた。お前さんもそんな感じだったからな」

 

 この爺さんも戦場を経験したことのあるものだってことか。

「心が折れてる・・か。あながち間違ってはいないな。俺のようなものを見てきたのなら教えてくれ。俺はこれからどうすればいい?」

 

 俺のようなものを見てきたというのならその答えを知っているはずだ。

「今のままでいいんじゃねぇか?」

 

「何を言っている?今のままではいけないから聞いているんだろ?」

 

「言い方が少し悪かったな。・・・お前さんは自分がどうなるべきかを手探りで探しているだろう?結局は自分は自分という存在以上にななれないのだから、自分だけの答えを自分で見つけるしかないんだ。そうじゃなきゃ心はずっと折れたままだぞ」

 

 なるほど。たとえ手探りだとしても自分で見つけなければその答えに意味はないということか。

「お前さんがどうなるかはお前さんが決めろ。傭兵に戻るのも剣士として返り咲くも、再び光の戦士を目指すべく奮闘するのも・・・全てはお前さん次第だ。・・・さてと長話をしちまって悪かったな。まだ傷が癒えてないんだからしっかり休めよ」

 

 そう言った爺さんは部屋を後にする。

「すべては俺次第か」

 

 俺は爺さんのその言葉を考えながら惑星ゴルコムが見える夜空を見上げた。

 

 

 

~~ガイ~

 

「ハァっ!」

 

「ほう・・中々やるな」

 

 奇械天使達から敗走して惑星メルへと一時避難することになってから3日が経過した。このままでは奴らに勝てないと思った俺はウルトラマンの姿で振るうオーブカリバーを使いこなせるようになるためにも剣を使うウルトラマンに変身するショウさんと剣の訓練をしていた。

「どうやら剣の素人という訳ではないようだな」

 

 そりゃまぁ・・・ジャグラーからそれなりに鍛えて貰っていましたからね。

「1つアドバイスをしておいてやろう。お前がオーブとなっている時に扱うあの剣、あれは大剣というべき大ぶりのものだ。こんな木の棒を振り回すのとは仕様が違うぞ」

 

 確かにショウさんの言う通りだ。この木の棒を使った訓練ではオーブカリバーを扱うための練習にはなりきらない。

「ではどうすれば・・・」

 

「あの剣は特徴的な形をしているからな。しばらくは実戦で慣らしていくしか・・・丁度いい。実戦相手が来たようだな」

 

 ショウさんが気配に気づき空を見上げたので俺も空を見上げてみると、俺達を追ってきた奇械天使達が空を埋め尽くそうとしていた。

「ミカエルは・・・やっぱりいるな」

 

 奴らの司令塔であるミカエルがいることに気がつくと、懐にしまっていたギンガスパークが輝き出した。

「ギンガスパークが反応してる。あのミカエルの中にきっとヒカルさんが・・・」

 

「なるほど。・・・なら今回は3人で行くぞ」

『ウルトライブ・ウルトラマンビクトリー!』

 

「あぁ!」

 

 ビクトリーランサーから出現させた人形・・・スパークドールズをショウさんがビクトリーランサーにリードをする。すると惑星メーテルがある方角から光が飛んできた。するとショウさんは光に包まれるとともに飛んできた光と一つになった。ショウさんが再びビクトリーさんと1つになったんだ。

「僕達も行こう!」

 

それに続く形で弧門さんもエボルトラスターを鞘から引きぬく。

「えぇ!3人なら負けません!!」

 

 今度は絶対に負けない。俺は胸にその誓いを抱きながらオーブカリバーを空へと掲げてオーブへと変身を遂げると、弧門さんはネクサスさんへと変身し、ショウさんもビクトリーさんへとライブした。

「シュゥゥワッチ!」

 

「シュァ!」

 

「ゼェァ!」

 

 俺達は一斉に空へと飛び上がるとビクトリーさんは真っ先にミカエルの元へと向かう。

「ヒカルは俺が助ける。2人は他の奇械天使達を頼む」

 

「任されました!お気をつけて!」

 

 ビクトリーさんに他の奇械天使達を任された俺とネクサスさんは同時に光の刃を飛ばして牽制攻撃を仕掛ける。前回の戦いで本体を倒さないかぎり即座に復元してくるってのは分かってるんだ。ならそれなりの戦い方ってもんがある。

「オォォォォ・・・セイッ!」

 

 光の刃を飛ばしてそれを端末たちへと突き刺す。前回の戦いではただ斬ったり光線で壊したりしてすぐに復元されていたが、突き刺した状態だとその部分が復元はできないままなんじゃないかと思ったが・・・やっぱりだ。刺されたままの状態だと刃が邪魔をして復元がされていない。

「ダァッ!」

 

 端末たちが復元しきれない状態で動きを止めていた隙にネクサスさんはジュネッスブルーへと変化させ光の弓矢で複数の本体を一気に撃ち抜くと俺達の元へとやってきた奇械天使たちの半数以上がその機能を停止した。

「ヒカルを返してもらうぞ」

 

 ミカエルのもとまでたどり着いたビクトリーさんはその姿を青く変化させる。ビクトリーさんが自身の潜在能力を解放した姿、ウルトラマンビクトリーナイトだ。

「ゼィァ!!」

 

 ビクトリーナイトさんは聖なる力を宿す剣・・ナイトティンバーでミカエルへと斬りかかるとミカエルは盾でそれを防いだ。

「そう来ると思っていたぞ」

 

 そういったビクトリーナイトさんは地面から飛んできた剣を手に取る。もう1つの聖剣・・・シェパードンセイバー。守護獣シェパードンというショウさんの相棒だったという怪獣のスパークドールズをリードすることで呼び出すビクトリーさん最強の武器だ。

「これで決める!!!」

 

 シェパードンセイバーを振るうと・・それに対応しきれなかったミカエルは剣を剣と盾を弾き飛ばされて丸腰になった。

「フンッ!」

 

 ナイトティンバーでその頭部を貫いたビクトリーナイトさんはミカエルの胸部装甲を力づくではぎ取ってコアの部分を掴み取ってその中に入っていたヒカルさんを救い出した。

「ナイトビクトリウムシュート!!」

 

 ヒカルさんさえ助け出せれば後は用はないと言わんばかりにビクトリーナイトさんはすぐさまナイトティンバーの刃から発せられる光線でミカエルを粉砕すると、俺達を追ってきた奇械天使たちが全てその機能を停止した。

 

 

 

 

「悪い。助けられちまったな」

 

 奇械天使達との戦いを終えてから数時間後、無事に目を覚ましたヒカルさんはショウさんの肩を借りながらも俺と弧門さんのところへとやってきた。

「アンタがガイ、ウルトラマンオーブだな。話はショウから聞いたぜ。」

 

「もう聞いているんですね。・・・お預かりしてきたものです」

 

 俺はヒカルさんにギンガスパークを手渡す。するとまたも惑星メーテルの方角から光が飛んできてギンガスパークの中にその光が入った。

「ギンガも無事だったんだな。安心したぜ。・・・さてと俺は捕まっても途中までは意識があったんだが・・・最後のミカエルに乗ってるのが誰か分かったぜ」

 

「本当ですか?!」

 

「いやまぁ、人としての名前の方は分かんねぇけどさ。ウルトラマンとしての名前は奴らが言っていた。・・・ティガ。ウルトラマンティガってな」

 

 ウルトラマンティガさん。超古代から蘇った光の戦士だと聞いたことがある。まぁ直接はあったこともなければM78星雲のウルトラマンさん方と比べるとあまり資料が多いほうじゃないんであまり俺も知らないんだよな。

「俺達もティガにあったことは2回ぐらいあるんだけど・・・2回とも変身を解いた姿を見てないんだよな」

 

 ヒカルさんとショウさんは2回ほどティガさんと共闘したことはあるらしいが、そのどちらとも人としての姿を見ていないらしい。

「エタルガーが巻き起こした事件の時と大地とエックスの世界に助っ人に行って戦いを終えた後に合流した時だけだったな」

 

 大地さんとエックスさん?聞いたことのない名前だな。その人達もウルトラマンなのか?

「まぁとにかく・・・敵の大元はまだ分かっていないけれど僕らが次にするべきことは決まったね」

 

「そうですね」

 

 脱線しかけた話を修正した弧門さんに俺は頷く。・・・俺達が次にするべきこと。それは残り1体となったミカエルを打ち倒してその中にいるティガさんとなる者を助け出すことだ。

 




次回「小さな正義」

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