バンドリ!〜輝く星と白い球〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです。
とりあえず溜めていた話の1つを出そうと思って出しました。
今回の話は…告白回です。
2期ではすでに出てきたあのカップル(この小説内限定)の告白の様子を書いてみました。
まぁ…薄いです、内容はw
こんな感じでいいかなと、とりあえず書いてみましたので、ぜひご覧ください。
では、本編どうぞ!


Roselia編〜頂点を目指す者同士〜

…2月下旬頃…

 

友希那「…ふうっ…とりあえずここまでにするわ」

 

友希那さんの一言で、Roseliaの面々は休憩に入った。

 

あこ「友希那さん、お疲れ様です!」

リサ「クッキー焼いてきたから、食べよっか」

 

と、いつもと変わらないRoseliaの休憩風景だが…

 

友希那「…あれ?雄介は?」

 

いつも来るはずの雄介がこの日は来ていなかった。

 

紗夜「どうしたのでしょうか?」

燐子「私、ちょっと見に行ってきます」

 

燐子さんがスタジオを出て、ロビーの方に出ると…

 

燐子「…あ」

 

机の上で突っ伏して寝ている雄介がいた。

座ってる椅子の下には、差し入れのドリンクが置いてあった。

 

友希那「…あら、ここにいたのね?」

 

心配になって出てきた友希那さん達も、ロビーに集合した。

 

紗夜「そんなところで寝るなんて…疲れてるのでしょうか?」

リサ「うーん、どうだろ…ん?何これ…」

 

リサさんはふと、雄介の手の先にあるメモを見つけた。

そこには、変化球の研究などが書かれていた。

 

あこ「うわぁ…すごいびっしり書いてる…」

友希那「雄介…」

 

と、みんながメモを見てびっくりしていると…

 

雄介「ん…んん…ん!?うわぁっ!?み、みなさん!?」

 

雄介が目を覚ました。

 

リサ「や、やっほー…大丈夫?」

雄介「あはは…すみません、寝てました…」

 

雄介は急いで立って、机の上のメモやペン、スマホを片した。

そして、急いで荷物を持った。

 

雄介「さ、行きましょうか」

 

雄介は笑顔でそう言うのを見て、友希那さんは心配そうな顔をした。

 

リサ「…友希那、どうしたの?」

 

それを見かねたリサさんが、友希那さんのそばで雄介に聞こえないように言った。

 

友希那「…私の気のせいじゃなかったら…雄介くんは、相当疲れてるんじゃないかなって…」

リサ「確かに、今の笑顔は無理してたよね…」

友希那「元々彼は私達のファンで、流星くんの紹介で知り合って、こうやって私達のサポートをしてくれているのだけれど…彼は野球もやってるのよ…流星くんは特別だけれど…雄介はそうじゃないもの…疲れてもおかしくないわ」

リサ「そうだね…さっきのびっしりと書いてあったメモを見ると…相当野球のことに熱心に勉強してて…それに加えて私達のために音楽も勉強してるもんね…」

友希那「…心配だわ…」

 

友希那さんは雄介の後ろ姿を見て、心が締め付けられる感覚を覚えたのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

…その後の練習でも、雄介は眠気を取ることが出来ず、友希那さん達の練習中に思わず寝てしまっていた。

幸いにも雄介が寝てしまってることに、友希那さん達は気づいていなかったが、雄介はこのまま寝てしまったら迷惑をかけかねないと、メモを書いてそっと1人外へ出た。

 

雄介「やべぇなぁ…やっぱ、変化球の研究で徹夜するんじゃなかった…」

 

この時雄介は、自分に足りないものを補うために、新たな変化球の取得に取り掛かっており、欲しい球種も決めてあるのだが、その研究をするだけでも1日徹夜をしており、その足で実践的に投球し、その足で先程友希那さん達のスタジオに行っていたのである。

体力的にこれ以上減るものがないところまで、雄介はヘトヘト状態だったが…

 

雄介「今度の春までには、なんとか投げたいな…」

 

と、その足で再び投球練習をすることになった。

 

雄介(夏では悔しい思いをしたし…今自分がやれることは、これくらいしかない…)

 

雄介はその一心で、先程投球練習をしていた壁当てで練習を行った。

自分の投球フォームを撮っては確認してメモを取る。

誰も見てくれる人がいない状況で、雄介はこの行動をループして行っていた。

 

雄介「うーん…まだなんか足りないなぁ…」

 

10回くらい同じような動作を終え、ベンチに座って確認をしようとしたその時だ…

 

友希那「…何してるの?」

雄介「うわぁっ!?」

 

後ろから友希那さんの声がした雄介は、思わず声を上げてしまった。

 

雄介「ゆ、ゆ、ゆ、友希那さん!?なんでここにいるんですか!?」

友希那「練習終わって雄介に質問しようとしたらいなくて、こんな置き手紙書いてあったから、心配して見に来たのよ」

 

友希那さんは雄介の隣に座った後、そう言って、さっき雄介が置いたメモを取り出した。

 

雄介「あ、そうなんですか…すみません…本当に…」

友希那「謝らなくていいわよ。それより、何をしてるの?」

雄介「ええっと…今は自分の投球フォームを確認してて…」

友希那「どんな感じなの?」

雄介「ええっとですね…言ってもわからないかと思いますけど…」

 

雄介は先程行っていたことを友希那さんに必死に説明をしていた。

友希那さんは雄介の説明を、懸命に聴こうとしたが…

 

友希那「ごめんなさい…わからないわ…」

 

友希那さんは申し訳なさそうに謝った。

 

雄介「謝らなくてもいいですよ…わかってもらおうにも難しい話ですし…」

 

雄介はそう言って、肩をすくめ、そのまま立って再び投げようとマウンドへと向かおうとした。

友希那さんはそれを見て、思わず…

 

友希那「待って!」

 

そう叫んだ。

雄介は驚いてすぐに振り向いた。

 

友希那「…どうして、そこまで頑張るの?」

雄介「どうしてって…俺はみんなを甲子園に連れて行きたいだけですし…あ、甲子園で優勝するのも目標ですよ!でも…今のレベルでは到底手に届かない…だから…」

 

友希那さんはその言葉を聞いて、思わず微笑んだ。

 

友希那「…私達に触発されたからかしら?」

雄介「え?」

友希那「私達は、常に頂点を目指して頑張ってきた。最近では明確な目標までも見つけた。雄介も、同じなのよね?」

 

雄介はその言葉を聞いて、確かにそうだと思い、目線をボールに移した。

そして、微笑んだ後…

 

雄介「なんか似た者同士だったかもしれませんね」

 

雄介は友希那さんにそう言って笑って見せた。

 

友希那「…そうかもしれないわね」

 

友希那はそれに応えるように、いつものように静かに笑った。

雄介はその後、10球投げて練習を終えた。

その10球の間、友希那さんはその場を離れなかった。

 

雄介「さてと…友希那さん、また明日、お願いしますね」

友希那「明日は来なくても大丈夫よ。身体を休めなさい」

雄介「いや、大丈夫ですって…」

友希那「いいから休んで。そのかわり、明後日からまたよろしく頼むわね」

雄介「…わかりました」

 

そして、雄介はここで、勇気を振り絞って友希那さんにこう言った。

 

雄介「…あの!友希那さん!」

友希那「ん?何かしら?」

雄介「あ、あの…もし…よかったらですけど…俺と…付き合ってくれませんか!」

 

雄介は断られる事覚悟で顔を真っ赤にして叫んだ。

 

雄介「なんかその…一目惚れして…それからずっと…こうやって関わってるのも奇跡で…本当に…ダメでしたら…ダメと言っても…」

 

雄介は叫んだ後、途端に声が小さくなった。

友希那さんはその様子を見て、思わず微笑んだ。

そして…

 

友希那「…私でよければ、構わないわよ」

 

なんと、まさかのOKが出たのだ。

 

雄介「え…」

友希那「…私はこういう関係には興味がなかった…だから、あなたの想像してるような事はしてあげられないかもしれない…でも、あなたなら…私のこと、理解してくれると思って…だから、よろしくお願いするわ。雄介」

雄介「こ、こちらこそ、よろしくお願いします!友希那さん!」

友希那「呼び捨てで構わないわよ、雄介」

雄介「は、はい!」

 

その後、2人は夕焼け空の下、ぎこちない感じで手を繋いで家に帰ったのだった…

 

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…数日後…

結局、友希那さんから数日ほど休みをいただいた雄介は、久々にスタジオに顔を出した。

 

雄介「…こんにちはー」

 

雄介がスタジオの中に入ると、友希那さん達が丁度休憩をしていたところだった。

 

あこ「あ!雄介さん、こんにちは!」

燐子「お久しぶりです、雄介くん」

リサ「身体の調子どう?」

雄介「なんとか休めました」

紗夜「今度はちゃんと体調管理しっかりしてくださいね」

雄介「気をつけます…」

 

と、それぞれ数日ぶりの再会を果たして話をした後、友希那さんが雄介の元に寄った。

 

友希那「休められたようで何よりだったわ。これからもまたよろしくね、雄介」

雄介「わかってるよ、友希那」

 

雄介が友希那さんを呼び捨てで呼んだ事に、他の4人はひどく驚いた。

 

リサ「え!?い、今、雄介くん…友希那を…呼び捨てに?」

雄介「あれ?友希那、付き合う事になったなんて言ってなかった…?」

友希那「言う必要無いと思ったんだけど…」

あこ「ゆ、友希那さんと…雄介さんが…付き合うって!?」

友希那「えぇ、そうよ…雄介が勇気を出して告白してくれたから、私はそれに応えたのよ」

紗夜「でも珍しいですね。そういうのに興味なさそうなのに…」

友希那「雄介も…頂点を目指そうと頑張ってるの。それを応援しないわけないわ」

雄介「俺も、友希那含め、Roseliaの皆さんを全力で応援していきますので、よろしくお願いします!」

 

こうして、雄介と友希那さんは晴れ晴れと恋人同士となったというわけである。

 




いかがでしたでしょうか?
今回は3000字ほどと、少ない文字数でありましたが…どうでしょう?w
これ以上絞れない気がしたので、完成後はずっと放置してたのですが、とりあえず出そうと思ったので…
まぁ、評価低下覚悟で出させていただきましたので、よろしくお願いします。
次もいつになるかわかりませんが、出せたら出していきたいと思っています。
では次回、お会いしましょう!

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