オッドアイの少年と紫の少女   作:mine2356

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はい、ずーーーーーーっと投稿できなくてすいませんっしたー!!!言い訳させてください……受験やら勉強やら補習やら部活やらゲームやら単純に忘れていたやらで投稿出来ませんでした……ごめんなさい……っと、謝罪はこの辺にして、第6話スタートです!


6話【ボス戦】

グォォォォ!!

第1層迷宮区内ボス部屋で響くボスの雄叫び

それを聞き流しながらボスの取り巻きの振り下ろした武器を自分の盾で受け流す同時に横に飛び退く

カクヤ「ユウキ!スイッチ!!」

その声と同時に、ユウキは瞬時に相手との距離をつめる

ユウキ「いくよっ!!」

まだ子供っぽさの残る…しかし、気合いの入っている声と同時にキィーンというソードスキルが発動する独特な音がユウキの持つ剣から発せられる

ユウキ「はぁッ!!」

ユウキが剣を振り下ろす

剣は敵を、胴からやすやすと切り裂く

敵は光の粒子とともに砕け散る

 

キリト達は……まぁ、大丈夫だろう。

カクヤはそう考えながらチラリとキリト達の方へ視線を向ける。

 

キリト「スイッチ!」

 

すかさず、アスナが細剣ソードスキル【リニアー】でとどめを刺す

 

ヒュゥ、と小さく口笛を吹いて新たにホップした自分の獲物に視線を向ける

 

カクヤ「ここまでは今まで通り…か……」

(何も無ければいいが……)

 

ユウキ「やぁっ!……あれ?カクヤ、どうしたの?」

 

敵を倒したユウキが不思議そうにこちらに視線を向ける

 

カクヤ「いや、なんでもない。さー、次だ次!」

ユウキ「おー!!」

 

 

______________________

 

 

 

結構な時間が経っただろうか……ボスのHPバーも残り1本。それにレッドの危険域まで達している。ここからボスの攻撃パターンが変わるため、皆が気を引き締めている。

 

その時、ディアベルがボスに突撃していった。

 

第1層のボス、【イルファング・ザ・コボルドロード】は、HPバーが残り1本となると、武器を変更し、攻撃パターンも変化する。

 

カクヤ「なっ!?」

(あれは野太刀!βテスト時と……違う!!)

 

キリトもそれに気がついたのだろう、みんなに「下がれ!」と叫んだ。

ディアベルもそれには気が付いただろう、しかし、ソードスキルを発動してしまっているため後退することは出来ない。そこへ、ボスが雄叫びをあげながらソードスキルを放つ……

ソードスキルをもろに受けたナイトの体は易々と吹き飛ばされた。慌ててキリトが駆け寄り、ポーションを渡そうとする。その間にも他の攻略組の面々は混乱に陥ってしまった。

 

カクヤ「くそっ!!」

 

最悪の予想が的中してしまったことへの悪態をつきながらみんなへ指示を出す。

 

カクヤ「装備が軽いアタッカーは下がれっ!タンクは前に!ボスの武器は攻撃範囲が広いからなるべく距離をとれ!範囲攻撃もあるがその時のタイミングで叫ぶから必死に回避しろ!」

 

そう叫ぶ……だがこの間にも思考は止めない。考え続ける。剣を握り、盾でボスの攻撃を防ぎながら

 

カクヤ「タンクはパリィ出来たらアタッカーとスイッチ!アタッカーは単発のソードスキルで構わない。一撃離脱だ!アタッカーの攻撃の瞬間にタンクは回復しろ!」

(キリト……まだか?……さすがに俺一人じゃ……)

 

カクヤは、それほど重装備ではない。と言うより、革装備だ。それほどタンクのように耐えられるものでは無い。

 

キリト「カクヤ!」

 

キリトの声が聞こえた瞬間

 

カクヤ「オォァッ!」

 

短く吠え、ボスが振り下ろした野太刀をパリィし、キリトとスイッチする

 

キリト「ハァァッ!」

 

キリトのソードスキルがボスの腹に叩き込まれる。すかさずキリトはアスナとスイッチする。アスナは短く息を吐き、ソードスキルを放つ。だが、まだ終わらない、アスナのソードスキルが放たれたのと同時にユウキがソードスキルを叩き込む。

 

それを見ながら、ようやく硬直の解けた俺はキリトとアイコンタクトしながらボスにラストアタックを仕掛けるべく走る。

 

カクヤ「はァァァァァァっ!!」

キリト「ッオォォォ!」

 

カクヤに遅れるようにしてキリトが剣を手にラストアタックを仕掛ける。カクヤは、2連撃のソードスキルをボスの腕、腹に斬り込む。スイッチし、同じようにキリトも2連撃ソードスキルをボスの腹に斬りこんだ……

 

 

______________________

 

 

キリト「はぁ……はぁ……」

 

キリトはソードスキルを放った体制のままで荒い息を吐きながら立っていた。そこへ

 

カクヤ「よ、お疲れさん」

 

そう声をかけられたからだろうか、尻もちをつくようにして座り込み、

 

キリト「あぁ、カクヤもお疲れさま……」

カクヤ「おう」

 

周りのみんなはボスを討伐できたことに歓喜している。

 

さて、ここからもうひと踏ん張りかなぁ……

カクヤはそう考えながら唯一喜んでいない者達へ視線を向ける。

 

キバオウ「なんでや!!」

 

キバオウの一声に皆が視線を向ける。

 

キバオウ「……なんで、なんでディアベルはんが死ななあかんのや!おかしいやろ!」

 

その一言で周りは静まりかえr

カクヤ「はぁ?あんた何言ってんだ?」

 

今度こそ静まり返った……

 

キバオウ「何言うとるか……やと?」

カクヤ「うん、何言ってんのあんた?てか、誰だっけ」

キバオウ「キバオウや!忘れんな!」

カクヤ「あ、そ。で?なんだっけ?」

キバオウ「……ふざけとんのか?」

 

異様な空気に皆が言葉を発せずに居る中、

ただ1人だけ、カクヤは話を続ける

なんの違和感も感じないかのように(・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

キバオウ「せやから、おかしいやろ!なんでディアベルはんが死ななあかんのや?」

カクヤ「なんでもクソもないじゃん、1人で突っ込んだからだよな。」

キバオウ「……」

カクヤ「それに、俺は止めたぞ?【下がれ】ってな」

キバオウ「……お、お前は知ってたんやろ!ボスの武器がβテストと違うってことを!」

カクヤ「……」

キバオウ「やないと、ディアベルはんを止めることなんで出来へんもんな!」

 

そうだそうだ!!

よく考えたらそうだ、なんであんなに的確な指示が出来たんだ……おかしいぞ……

だ、騙してたのか!

 

カクヤ「はぁ、いくら人が目の前で死んだからって冷静な思考判断能力まで無くすなよ」

 

この一言でまた一瞬静まりかえるが、堰を切ったかのように暴言罵倒の嵐が続いた。

 

カクヤ「まぁ、みんなの思う通り俺はβテスターだ」

 

この状況で、あっさりと、ここにいる人達を敵に回す発言をした

 

 




はい、第6話どうでしたか?
ほんとに投稿が1年?以上も経ってしまい申し訳ございません。これからはちょくちょく更新できると思います。頑張ります。これからもご愛読願います……
それでは次回をお楽しみに!

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