オッドアイの少年と紫の少女   作:mine2356

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はい、ちょくちょく更新に来ますた……
忙しくて更新もくそもないですはい。
それでも最近はちょくちょく話書いてるんで見逃してくだぁさい……

それでは7話をどうぞ!!


7話【ビーター(裏切り者)】

カクヤ「もう一度言うが、みんなの言う通り俺はβテスターだけど」

 

この場にいるほぼ全員を、敵にまわす発言をあっさりとしてのけたカクヤは、硬直する皆を見て嘲笑うかのように言葉を続ける。

 

カクヤ「お前らが言った通り、俺はβテスターだ。ボスの武器が変わってたのは知らなかったがな。ま、有りうる…とは予想できるから警戒してたんだがなぁ、やっぱディアベル馬鹿だわ。」

 

クハハ と、笑いを堪えきれない様子で話していく。

 

キバオウ「何が可笑しいんや!人が1人死んどるんやぞ!」

カクヤ「クッハハ……いや、…わりぃ……腹ねじキレそうだわ…ハハハ!」

キバオウ「ッ!?……狂っとる……」

カクヤ「……あぁ、それがなにか?」

キバオウ「……こんの人でなしが……」

カクヤ「……話はそれだけか?俺は早く2層目の転移門のアクティベートしたいんだけど?」

 

カクヤは心底うんざりしてるような表情を浮かべ、気だるそうにたって話す。そんな彼を見て周囲は唖然として静まり返った

 

カクヤ「……」

(もういいみたいだな、あー、嫌な役回りだぜ、ったく……)

カクヤ「そんじゃ、俺行くわー。多分また会うぞー。ばいばーい」

 

ニヤニヤと、相手に嫌悪感を湧かせるような笑みを浮かべて上層階へ続く階段へと体を向ける。

ユウキ、キリト、アスナ、エギル等、自分が何をしたいかを察してくれているであろう人達。その人達にむけて先程までと違う、純粋な笑みを浮かべ、その場を立ち去る。

 

 

 

この話が広がって、みんなが俺を避けるだろう。誰も俺を助けないだろう……

さぁ、孤独な戦いとやらがここから始まる……

 

 

 

 

上層階へと続く階段

ユウキはカクヤのことを追ってきた

 

ユウキ「……ねぇ、カクヤはあれでよかったの…?」

カクヤ「あー……まぁ、よかったもクソもないが、あれが正解なんじゃね?」

 

ユウキは、少し悲しそうに言うカクヤにかける言葉を失ってしまった。

 

カクヤ「…きっと、『良かったか』『良くなかった』かで言えばあの結果は良くないんだろうな…」

ユウキ「……ッ!」

カクヤ「けど、あの状況なら俺『だけ』ならまだしも、キリトもバレてただろうしなぁ。やっぱりあれが最善なんだろうよ」

 

肩をすくめながら言う

 

ユウキ「……ねぇ、これからカクヤはどうするの?」

カクヤ「んー?まぁ、今まで通り1人で戦うってとこかね」

ユウキ「……そっか…ならボクも「ダメだっつーの」…え?」

 

カクヤは頭をポリポリと搔きながらダルそうに説明する

 

カクヤ「あのなぁ、俺はこのゲームに参加してるプレイヤーの、ほぼ全員を敵に回したも同然な状況にいる訳なんだぞ」

ユウキ「…うん、そうだね」

カクヤ「うん」

ユウキ「うん」

カクヤ「うん?」

ユウキ「?」

カクヤ「えと、ユウキさん?理解してますか?」

ユウキ「え、何を?」

 

カクヤは頭を抱えて座り込む

 

カクヤ「…はぁー……」

ユウキ「どうしたの?」

 

『全く理解できない』

そういう顔をしながらこてんと首をかしげるユウキ

そんなユウキを見てカクヤはさらに深い溜息を吐く

 

…………いや、可愛いんだけどね?…………

 

カクヤ「……だぁー、めんどくせぇ…」

 

カクヤはガジガジと頭を乱暴に掻きながら1から説明する。

 

カクヤ「いいか?俺はさっきの発言でこのゲームに参加してるほぼ全員のプレイヤーを敵に回してるも同然なんだぞ?」

ユウキ「うん、それは分かってる」

カクヤ「……なら分かるだろ…」

 

はぁー……、と再度深い溜息を吐き、優しい笑みを浮かべながら続ける。

 

カクヤ「誰かが俺と一緒に居るだけでそいつが狙われちまうだろ?」

ユウキ「…うん、そうだね……」

 

ユウキは、悲しそうな表情を浮かべながら同意する。

そんなユウキを見てカクヤは、自分より低い位置にあるユウキの頭を撫でながら

 

カクヤ「だから誰も一緒についてこさせねぇし、ついて行けねぇよ。」

ユウキ「…でもそれじゃ「けどな」……?」

 

少し、ほんの少しだけ悲しそうな笑みを浮かべながら

カクヤはしっかり宣言する。

 

カクヤ「ユウキとの約束もあるし、困ったことがあったら俺を呼べばいい」

ユウキ「え?」

カクヤ「別に呼ばれたら向かわねぇとは言わねぇしな。まぁ、それも信じるに値するやつだけだが」

 

カクヤはフッと笑い

 

カクヤ「ま、そーゆー事だ、またなーユウキ」

 

背を向け、階段を登りながらヒラヒラと手を振る。

 

 

 

……カクヤの背中が見えなくなってから

 

ユウキ「うん、またね!」

 

元気にそう答えながらカクヤとは反対に、ユウキは階段を降りていく

 

 

 

 

 

 

 




………………どうだったでしょうか、第7話

はい、やめて、石投げないで……ごめんなさい許して


とまぁ、自分の妄想モロ出しですが楽しんでいただけるのなら幸いです……

また次回の話を楽しみにしていてください……
これからもよろしくお願いします。

でわでわー♪

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