学園生活とはなかなか上手くいかない   作:ヨーグルト先生

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36話 異変!?

「じゃあ、話そうか柊のお話を」

 

 

 

午前3時。

その日は気温は最悪で天気は雨。

夏だからジメジメしているのは当たり前だし暑いのも当たり前。雨が降っている事さえ除けば最悪だ。僕は、雨は嫌いではない、理由としてはいくつかある。

 

1つとしては音。

雨のザー、ザーと言う音を聞いていると何だが心が和らぐ、心が落ち着いた気持ちになるのさ。

 

2つ目としては、多分これが大きくて僕は雨が好きなのだろう。水だから。まあ、当たり前のことだろう。だけど天から水が降ってくる。誰が予想しただろうか?誰にも分からない、なぜ?雨という概念が存在するのか、なぜ雨は降ってくるのか、理系的考えればそんなものはすぐに出てくる、だけどそうじゃない。

 

雨というのは天からの贈り物だ。

贈り物では無いだろうか? 雨は神からの贈り物。

僕はそう考えている。理由は素敵じゃないか、ん?支離滅裂な答えだって?

そんな事はいいさ。考えない方がいいよ。

 

さて、前置きはこの位にしておいて、こんなにも遅い時間帯。僕の部屋。いや、アパートには1人の女性が来ていた。

女性と言っても僕の妹の黒影 柊なのだけどね。

 

『どうしたの?』

「・・・・・・」

 

黙り。

多分、白露君と何かあったに違いないけどさ

なぜ、僕に相談するんだ・・・。僕も寝不足なんだよ。

頼むから寝かせてくれ、明日も綺麗な生徒会長を見るべく目は大切にしたいんだけどな・・・。まあ、妹の為なら話くらいは聞かなくもないけど。

 

 

「白露の事で話しが・・・」

『そんな事だとは思っていたけどね。白露君が君の事を殺そうとでもしたのかい? ハハ・・・なーんてね』

「そう。私を殺そうとしたの。」

『え?』

「うん」

 

いや、え?殺そうとした?

状況を掴めないまま数分の時間が流れる。柊も春之が話をかけてくるのを待っている。

 

『それって犯罪になるよね?』

 

僕はしょうにもなくそんな正論なことで返してまう。

 

「そうだね、殺人未遂で逮捕だね、けど証拠がないから」

『証拠……って待ってよ!なんで(白露)は柊を殺そうと?』

「簡単な事だよ……私は必要なくなったの……」

 

必要なくなった?それって他に好きな子ができたってことかな?

でも浮気をする度胸はなさそうだしな。僕は今回ばかりは……。

 

『悪いけど……僕はこの件何も言えない』

「…………」

『けど、白露には言っとくその事を、それで少しは変わるはずだから。ごめんね?こんなに何も出来ない兄で』

「春之兄さん……」

 

僕はアパートを出て夜の風にあたりに行った。

 

『全く……僕らしくないな』

 

明日は生徒会長の顔もまともに見れそうにないな。

 

 

「おはよ」

『やぁ、おはよう智也君』

 

朝を迎え、僕を迎えに来てくれた智也君。

 

「いけ好かない顔だね?どうしたの?なんかあった?」

 

朝食と思われしきご飯を食べながら僕にそんなことを言う。

 

『さぁね、いいね君は悩みとかさなさそうでさ』

「全く、黒空くんって人は無神経だなぁ〜、それ僕だったからいいけどさ女子とかに言っちゃダメだよ?女の子はすぐ傷つくからね……」

『はいはい』

 

柊にはあんな事を言ったけど僕もできることはしないとな……。

駄目な兄なりにやれる事はなってみせるさ。

 

そんな時だった、人が変わったような白露くんに会ったのは。

 

『……智也君先に行っててくれないかな?』

「ん?うん」

 

雰囲気やら何やら色々と違う。

 

『やぁ、白露君?君は一体どこから湧くのやら』

 

「貴方……は……、キィ……がァ……グゥゥゥ」

 

様子が変すぎる。まぁ、いつも変なだけどさ。

今日は特におかしいや。

 

「黒空……シ……ュゥゥゥ……を殺……スゥゥゥ……」

『こりゃあ、手こずりそうだ……』

 

 

ーー黒空柊の死まであと、11時間ーー


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