ラブライブ!ウルトラ伝説!私たちの光!   作:海神アグル

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TIGA ODYSSEY

3体の闇の巨人が現れる少し前。

 

トイレを済ませた竜司達は、トイレを出るが、そこに違和感を覚える。

 

竜「あん?」

 

盾「あれ?」

 

周りに人が一人もいない。

 

先程まではかなりいたのに…。

 

代わりに目の前に2人の男と、一人の美少女が現れる。

 

美少女は盾が見た、黒いドレスの美少女。

 

男2人は、一方はギリシャの黒い鎧を直に身に纏った筋肉質な男。

 

一方は世紀末に「ヒャッハーッ!」してそうなモヒカンの男だった。

 

しかも舌が異常に長い。

 

その3人を見た瞬間、盾の脳裏に4体の闇の巨人が暴れまわる映像が映る。

 

その内一体は……ティガだった。

 

盾「カミーラ……ダーラム……ヒュドラ…」

 

「思い出してくれたのね……盾…」

 

黒いドレスの美少女…カミーラは嬉しそうに言う。

 

「マイ……フレンド…」

 

「ヒャッハーッ!」

 

ダーラムとヒュドラも嬉しそうにする。

 

盾はスパークレンスを取り出すが、そのスパークレンスに驚く。

 

盾「黒い……スパークレンス?」

 

そう、盾がいつも持ち歩いてるスパークレンスから光は消え失せ、代わりに漆黒の闇に染まっていた。

 

竜「ブラックスパークレンスか……」

 

竜司は気だるそうに、けれど険しく目を細める。

 

「それがあなたの本来の力。最強の闇の戦士であるあなたが、光の者といるのはおかしい事なの。さぁ……私達と共にこの世界に破滅を……」

 

カミーラは手を差し出すが、盾は間髪入れず断る。

 

盾「断る!」

 

「何故?」

 

盾「例え人の心から闇が消え去る事は無くても……俺は信じる。人は自分自身で……光になれるんだ!それに……俺はお前達とは違う!」

 

確固たる意思を持っている盾。

 

守る者がいる盾は、そう簡単に折れる事はなかった。

 

カミーラはやれやれと言わんばかりに溜め息を吐く。

 

「そう……あなたもなのね。でも闇の力で何ができるのかしら?」

 

そう言って、カミーラは金のスパークレンスを取り出し展開。

 

巨人態のカミーラへと変わり、ダーラムとヒュドラも巨人態に変わり、街に降り立つ。

 

それを見て、盾もブラックスパークレンスを時計回りに回し、上に掲げる。

 

瞬間、ブラックスパークレンスが展開され、紫の光と稲妻と共に、ティガダークへと変わる。

 

竜「行くぞ、朱雀」

 

朱「分かってる…」

 

竜司と朱雀も穂乃果達の元に帰る。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

そして現在に至る。

 

竜「とゆー訳だ」

 

海「そうだったのですね……」

 

海未は心配そうな顔でティガダークを見る。

 

ティガダークは、ダーラムとヒュドラ、そして人間態のカミーラと向かい合っていた。

 

渚「お母様……お父様は勝てますか?」

 

渚は泣きそうな顔で海未を見上げる。

 

海「渚……あなた…盾がティガだって事を知ってるのですね?」

 

渚「はい…」

 

こ「ゆとりちゃんも?」

 

ゆ「うん…」

 

穂「司穂ちゃんも?」

 

司「うん!お父さん達がウルトラマンなのは、お父さんから聞いてるよ!」

 

元気一杯に、希望に満ちた顔で答える司穂。

 

竜「未来の俺は何を口走ってんだ?」

 

未来の自分の口の軽さにげんなりする竜司。

 

そんな中、盾はカミーラ達と会話をする。

 

「どうしても光の者として戦うと言うの?私達を相手に?」

 

盾『言った筈だ。俺はお前達とは違うと!俺はお前達を……倒す』

 

ティガダークは、光のティガと同じ構えを取る。

 

「ハッ!」

 

「ヒャッハーッ!」

 

ヒュドラが向かおうとするが、それをダーラムが右腕で抑えて止める。

 

『待て……俺が行く。マイ……フレンド』

 

ダーラムはティガダークに走って行き、ティガダークも迎え撃つようにダーラムに向かって行く。

 

それを見て、ヒュドラとカミーラは異次元に消える。

 

ダーラムは殴りかかるが、ティガダークは頭を下げて避ける。

 

そして右蹴りを放つ。

 

「フアッ!」

 

ダーラムはそれを左腕で弾き、逆にハンマーフックでティガダークを殴り、地面に倒れさす。

 

「グアッ!?」

 

その戦いを見ている穂乃果が竜司に訊く。

 

穂「竜ちゃん……助けてあげないの?」

 

竜「様子見だ」

 

穂「でも……」

 

穂乃果は何かを言いたそうにするが、竜司が何も考え無しにこういう事を言う訳が無いのを知ってる為、それ以上言えなかった。

 

ダーラムは倒れてるティガダークの足を掴むと、投げ飛ばす。

 

「フゥゥゥゥゥゥゥ!!」

 

「ダァッ!?」

 

地面に倒れるティガダーク。

 

だがすぐに立ち、右パンチを放つが、

 

「ハッ!」

 

ダーラムに勢いを反らされ、その反動でダーラムの後ろに回る。

 

また殴りかかるが、ダーラムは頭を下げて、背中でティガダークを転がす。

 

「ウォォォォ!!」

 

着地して膝をついたティガダークにハンマーフックを繰り出す。

 

「オオォォォォ!!」

 

「ヂャッ!?」

 

そして掴み上げ…

 

「フゥゥゥゥゥゥゥン…」

 

近くのビルに叩き落とす。

 

「ホァァァァァ!!」

 

ビルはティガダークの重さと勢いに堪えられず、見事にボロボロに全壊する。

 

「ヂャッ!?」

 

痛みに呻くティガダーク。

 

ダーラムは首を回し、骨を鳴らして言う。

 

『闇の力を半端にしか扱えぬ、哀れなヤツ』

 

ティガダークは転がって距離を取り、構える。

 

「ヂャッ!!」

 

そして地面を踏みしめ、ダーラムに低空飛行で突貫する。

 

「ヂャッ!!」

 

ダーラムは正面からティガダークの突貫を受け止め、振り回す。

 

「ムゥゥゥゥゥン…」

 

2回程振り回し、三回目で放り投げる。

 

「ハァァァァァ!!」

 

投げられたティガダークはまたビルに激突。

 

「グワッ!!」

 

『ふん……』

 

ティガダークは宙返りで立ち上がり、また低空飛行で突貫する。

 

「ヂャッ!!」

 

ダーラムは体を反らし、ティガダークが来たのを見計らい背中にハンマーフック。

 

「フッ…」

 

ティガダークは落下して地面を滑る。

 

海「盾ッ!?」

 

渚「お父様!」

 

ティガダークの苦戦に思わず海未と渚は心配で叫ぶ。

 

長距離で滑るティガダークは、やっと止まる。

 

ダーラムはティガダークに追撃するが、ティガダークの足払いを受けて倒れる。

 

「ヂャッ!」

 

「ヌッ!?」

 

倒れるダーラムにティガダークはのしかかり、左パンチをダーラムの顔に見舞う。

 

「ヂャッ!」

 

ダーラムはティガダークを退かす為に横へ転がる。

 

かなり転がり、ダーラムが先に離れ立つとティガダークも立ち、構える。

 

「ヂャッ!」

 

そしてダーラムに右蹴りを見舞う。

 

「ハッ!」

 

かなり威力が強かったのか、怯むダーラム。

 

ティガダークは追撃に右パンチを放とうとするが、足が地面を貫き、下半身が埋まってしまう。

 

「グアッ!?」

 

海「地面が!?」

 

竜「あそこだけ重さに耐えれなかったのか?」

 

ダーラムはそれを見て、ほくそ笑む。

 

ティガダークは脱出しようとするが、苦戦している。

 

「グッ……!」

 

ダーラムはジャンプし、ティガダークに重さを加えた蹴り『スクイッダー』を放つ。

 

「フワァァァァァ!!」

 

「ハァァッ!?」

 

さらに沈むティガダーク。

 

ダーラムは着地すると、ティガダークに言う。

 

『お前は………俺の手で……葬ってやる…』

 

盾『俺は……負ける訳にはいかない!』

 

それを見て、ようやく竜司が動く。

 

竜司はβカプセルを掲げて点火。

 

ウルトラマンに変わる。

 

そして再びティガダークに、スクイッダーを繰り出そうとしたダーラムを蹴り飛ばす。

 

「ヘヤァァッ!」

 

「ヌッ!?」

 

大きく吹き飛び倒れるダーラム。

 

穂「竜ちゃん♪」

 

司「お父さ~ん!頑張れ~!」

 

穂乃果は喜び、司穂は応援する。

 

ウルトラマンは構える。

 

竜『早くしろ!盾!』

 

ティガダークは頷く。

 

そしてウルトラマンは、ダーラムと激突する。

 

(BGM:Doubt&Trust)

 

ウルトラマンはダーラムに右チョップ、左チョップ、両手水平チョップを繰り出す。

 

そして右蹴りを見舞う。

 

「シェヤッ!」

 

「グゥ……」

 

よろめくダーラム。

 

だがすぐに体勢を立て直し、近づいて来たウルトラマンを右パンチで殴り、左パンチで腹を殴り、首を掴んで投げ飛ばす。

 

「フワァァァァァァ!!」

 

「アーッ!?」

 

地面に倒れ伏すウルトラマン。

 

ダーラムはそれを見て、すぐにティガダークを見る。

 

ティガダークは未だにあずっている。

 

ダーラムは背を向ける。

 

『グッバイ……』

 

距離を取ると振り向き、両腕を胸の前でガッツポーズにしてから、

 

『ディア…』

 

右斜め下と左斜め上に両腕をそれぞれ伸ばし、

 

『マイ…』

 

最後にエネルギーが集まった右拳を地面に突き立てる。

 

『フレェェェェェェンド!』

 

炎の衝撃波『ファイアマグナム』がティガダークを襲おうと地を走る!

 

バチン、バチン、バチン、バチン!!

 

そのままファイアマグナムはティガダークに直撃する。

 

ドガァァァァァァン!!

 

「シェッ!?」

 

「「「「あっ…!?」」」」

 

渚「お父様っ!?」

 

海「盾っ!?」

 

ウルトラマンや穂乃果、司穂や海未達は動揺する。

 

「フゥゥゥワァァァァァ……」

 

ダーラムは勝ちを確信したのか、かつて友だった者の末路を見ようと、じっくりと様子を見る。

 

爆煙はもくもくと上がり、それが晴れた所には……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒と赤の姿、ティガトルネードがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フッ!?」

 

これには流石に驚くダーラム。

 

反対に海未達は安堵に満ちた笑顔を浮かべて喜ぶ。

 

異次元にいるカミーラもこの結果には驚く。

 

「まさかあなたもなの!? 闇のパワーを光に……!」

 

竜『盾……』

 

ティガトルネードは、ゆっくりと構える。

 

ダーラムも構える。

 

「フッ……ハァァァァァ!!」

 

そしてティガトルネードに走って行く。

 

今度こそ息の根を止めるために。

 

「ヂャッ!」

 

ティガトルネードは、両手を広げて光を集めて、胸の前で光球にする。

 

そしてそれをぶつける技『デラシウム光流』を放つ。

 

「チャァァァァ!!」

 

デラシウム光流はダーラムに当たり、ダーラムを粉々に粉砕した。

 

「ガァァァァァッ!?」

 

バゴオオォォォォォォォォン!!

 

ティガトルネードはデラシウム光流のポーズを止めると、ウルトラマンに近づいて、手を差し出す。

 

それをウルトラマンは手に取り、立ち上がる。

 

そして両者共、お互い無事である事に頷く。

 

だがその時、異次元からヒュドラが右腕の武器『ドラフォーク』を展開して飛び出して来た。

 

「ヒャッ!」

 

「シェッ!?」

 

「フッ!?」

 

不意を突かれた2人。

 

だがそんな2人を助けるように、エースがヒュドラに飛び蹴りを見舞う。

 

「テェェェェェェン!!」

 

「ギャッ!?」

 

ヒュドラは大きく吹っ飛ぶ。

 

着地したエースは、ウルトラマンとティガトルネードを見る。

 

こ「キー君……いつの間に……」

 

ゆ「パパ頑張って~」

 

ことりはポカンと口を開け、ゆとりは呑気に手を振って応援する。

 

ヒュドラは立ち上がると構える。

 

そのヒュドラの前にエースが立つ。

 

「ヒャハッ!」

 

ヒュドラは空中に飛び、ドラフォークから『バルテスター』を連続で撃つ。

 

「ヒャッハー!」

 

エースはそれを『サークルバリヤー』で防ぐ。

 

「ヴェッ!」

 

しばらく続く弾幕。

 

その隙に、ティガトルネードが『ハンドスラッシュ』を見舞う。

 

「ヂャッ!」

 

「ギャッ!?」

 

ヒュドラはまともに喰らった為に地上に落ちる。

 

『この裏切り者がァァァァ!!』

 

ヒュドラは激昂し、右腕から放つ猛烈な突風『ヒューガスト』を放つ。

 

ティガトルネードは先頭に立ち、それを敢えて真正面から受け止める。

 

「ヂャッ!」

 

『その命……貰ったァァァァ!!』

 

絶え間なく放たれるヒューガスト。

 

ティガトルネードは徐々に後ろに押し出される。

 

「グッ……グアッ!」

 

しかし力をより一層込めると、金の光の輪がティガトルネードから発せられた。

 

それに顔をしかめるヒュドラは左腕を右腕に添え、さらに威力を高める。

 

だがティガトルネードは2度と後ろに押し出されることはなかった。

 

それどころか、体を金に光らせ、ヒュドラのパワーを吸い取り光に変えた。

 

姿はマルチタイプだが、まだ胸に黒のラインがあり、頭部も黒い姿。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティガブラストになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バカな……そこまで似ると言うの!?」

 

またもやイレギュラーな結果に驚くカミーラ。

 

ヒュドラも首をガクリとさせる。

 

ティガブラストは、両腕を胸の前で水平に合わせる。

 

「ヂャッ!」

 

そして左右に広げ、紫の光を集める。

 

頭上に持っていき、左腰に両手を添える。

 

そこから『ランバルト光弾』を放つ。

 

「ヂャッ!」

 

ヒュドラもヒューガストを放とうとするが、先にティガブラストのランバルト光弾が体に到達した。

 

「イエッ!?」

 

そして粉々に爆発した。

 

ドガァァァァァァン!!

 

ティガブラストはランバルト光弾のポーズを解き、息を吐く。

 

そこへ巨人態のカミーラが現れる。

 

『まさかここまでやるなんて……でも、これで吹っ切れたわ』

 

カミーラは右手から氷の鞭『カミーラウィップ』を、左手から氷剣『アイゾード』を出す。

 

『ここで殺し合いましょう!』

 

そしてカミーラウィップを振り回す。

 

「ハッ!フッ!イエッ!」

 

ウルトラマンとエースは、それを側転で避ける。

 

「シェヤッ!」「ヴェッ!」

 

ティガブラストも前転で避けるが、そこにカミーラウィップが左肩に当たり、光の血を飛ばす。

 

「フッ!?」

 

さらに右肩に当たる。

 

「ヂャッ!」

 

倒れるティガブラスト。

 

海「盾!」

 

ウルトラマンとエースがカミーラに走って行くが、鋭くしなったカミーラウィップが胸に当たり、後方に大きく吹き飛ぶ。

 

「アーッ!?」

 

「ンンンンー!?」

 

穂「竜ちゃん!」

 

こ「キー君!?」

 

やっと立ち上がったティガブラストが構える。

 

「フッ!」

 

が、そこにカミーラウィップが再び襲いかかる。

 

「エヤァァァァ!!」

 

「ヂャッ!?」

 

「ヌン!」

 

「ヂャッ!?」

 

何度も体にカミーラウィップが当たり、痛がるティガブラスト。

 

「フエヤァァァァァ!!」

 

カミーラは、カミーラウィップをティガブラストの両手首に絡める。

 

「ヂャッ!?」

 

そして引っ張り、膝をつかせる。

 

『三千万年前の……あの時もそうだった。ユザレの口車に乗り、私達を裏切り、あなたはそうやって……光の力を手にした!』

 

盾(何の事だよ……)

 

三千万年前のティガはティガ自身であって、盾自身ではない。

 

故にこんな事を言われても覚えが無いのである。

 

『ダーラムのパワー……ヒュドラの俊敏さ……そして私の……闇の力を奪い取って!』

 

殆んど八つ当たりである。

 

そこでウルトラマンが、八つ裂き光輪でカミーラウィップを切る。

 

「シェヤッ!」

 

ブチン!!

 

「アッ!?」

 

よたつくカミーラに、エースがドロップキックを見舞う。

 

「トワァァァァァ!!」

 

「ア゛ア゛ア゛ア゛ーーッ!?」

 

倒れるカミーラ。

 

ティガブラストが再び接近するが、カミーラはアイゾードでティガブラストの腹を貫く。

 

「ヤァァァァァ!!」

 

「ヂャァァ!?」

 

海「盾ッ!?」

 

竜『盾ッ!? 糞ッ!』

 

光が溢れるティガブラスト。

 

『何故闇の力を否定する?それが人間の本質だと言うのに……』

 

そう言って、カミーラはティガブラストを蹴り飛ばす。

 

「グワッ!!」

 

背中から倒れるティガブラスト。

 

カミーラはアイゾードを振り上げる。

 

だが、そこへ海未が叫ぶ。

 

海「いい加減にしてください!!」

 

「ヌッ!?」

 

カミーラは海未の方に向く。

 

海「さっきから聞いていれば……全部あなたの我が儘じゃないですか!? 確かに人間の本質は闇かもしれません。でも!それと同じくらいの光を人間は持っています!あなたの尺度で人間を測らないでください!」

 

言いたい事全てカミーラにぶつける海未。

 

穂「海未ちゃん……」

 

こ「海未ちゃん……」

 

渚「お母様……」

 

『黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れェェェェ!! 人間の娘ごときがほざくなァァァァ!!』

 

それが逆鱗に触れたのか、カミーラはウィップを海未達に放つ。

 

「「「「「「っ…!?」」」」」」

 

一瞬死に硬直する6人だが、そこへティガブラストが海未達の盾になり、庇う。

 

カミーラウィップがティガブラストの背に当たる。

 

「フアッ!?」

 

一瞬よろめくティガブラスト。

 

海「……盾…」

 

ティガブラストは海未に頷く。

 

瞬間、ティガブラストの体が輝き、完全な光のティガに変わる。

 

盾は見事、海未への愛により、ウルトラマンティガの力を取り戻したのだ。

 

『そんな女の為にぃィィィィィィ!!』

 

カミーラは再び、カミーラウィップを振るうが、それをウルトラマンが再び八つ裂き光輪で切る。

 

「シェヤッ!」

 

ブチン!!

 

「フッ!?」

 

そしてエースが『バーチカルギロチン』を放つ。

 

「テェェェェェェン!!」

 

ズバッ!!

 

『あがあァァァァ!!!?』

 

カミーラはバーチカルギロチンを受け、吹き飛ぶ。

 

そしてティガは立ち上がり、両腕を両腰に持っていってから、体の前でクロスさせ、左右に水平に広げる。

 

L字に組んで、必殺技『ゼペリオン光線』を放つ。

 

「チャァァァァァァ!!」

 

ゼペリオン光線がカミーラに当たる。

 

『うぎゃああア゛ア゛ーーッ!?』

 

カミーラは苦悶の声をあげる。

 

ウルトラマンは『スペシウム光線』を。

 

「シェヤッ!」

 

エースは『メタリウム光線』をカミーラに放つ。

 

「トワァァァァァ!!」

 

「ア゛ア゛ア゛ア゛ーーッ!!!?」

 

3人のウルトラマンの光線を受け、カミーラは光に変わる。

 

『私も……光が……欲しかった…』

 

そう残して、カミーラは消えた。

 

こうして、三千万年前の因縁は終わりを告げた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

とある公園。

 

そこに竜司や穂乃果達はいた。

 

司穂達の要望で、幼い穂乃果達がよく遊んだ公園に来ていた。

 

穂「ここでいいの?」

 

司「うん!ここでいいの……」

 

司穂は哀しそうな顔になる。

 

「「?」」

 

竜司と穂乃果はそれに首を傾げる。

 

見れば渚とゆとりもそうだった。

 

海「渚?」

 

こ「ゆとりちゃん?」

 

ゆ「………あのね…ママ…」

 

ゆとりが何かを言おうとした時、3人の後ろに灰色のオーロラが現れた。

 

司「時間……なんだね…」

 

穂「どうゆう事なの?」

 

司「あのね、司穂達がこの時代に来れたのは、未来の士さんのお陰なの」

 

竜「未来の士?」

 

司「うん」

 

渚「過去のお父様達の事が見たくなって、それで士さんに頼んだんです。制限時間付きで…」

 

海「そんな……っ」

 

ゆ「だから、ここでバイバイなの……」

 

こ「ゆとり……ちゃん…っ」

 

涙を溢れさすことり。

 

海未と穂乃果も涙を流していた。

 

別れの悲しさによる涙。

 

竜司は司穂の前にしゃがみ、その頭を撫でる。

 

盾は渚の前に、朱雀はゆとりの前にしゃがみ、同じく頭を撫でる。

 

竜「そっか……じゃあ気をつけて帰れよ?」

 

司「お父さん……うん!」

 

盾「未来の俺らによろしくね?」

 

渚「はい!お父様!」

 

朱「色々と楽しかったよ?」

 

ゆ「私もだよ!パパ!」

 

司穂達は、それぞれ竜司達に抱きつく。

 

穂「っ…」

 

穂乃果達も堪えきれなくなり、穂乃果は司穂に、海未は渚に、ことりはゆとりを抱き締める。

 

穂「元気でね……っ」

 

海「風邪に気をつけて…っ」

 

こ「また会おうね?……っ」

 

「「「うん!」」」

 

そして3人は穂乃果達から離れ、灰色のオーロラに入っていく。

 

司「じゃ~あ~ね~!」

 

司穂が手を振り、渚とゆとりはお辞儀をして帰って行った。

 

灰色のオーロラも消える。

 

それを見届けた穂乃果、海未、ことりは…

 

「「「……ひっく!!」」」

 

その場で泣き崩れた。

 

そんな穂乃果達を、竜司達は頭を撫でて慰める。

 

たった1日の出会いは、穂乃果達に未来への希望を大きく示したのだった。

 

 

 

 




挿入歌で本来Dグレの歌である「Doubt&Trust」を使ったのは、歌手が正宗パパだからです。

つまり特撮繋がりです。

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