ラブライブ!ウルトラ伝説!私たちの光!   作:海渦

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鬱展開な話です。


謀られた再会

花陽side

 

 

どうも、2年生になった小泉花陽です。

 

今私は、秋葉の街を歩いてます。

 

スクールアイドル専門の店に行くためです。

 

本当なら凛ちゃんや真姫ちゃんと行きたかったけど、生憎2人は用事で来れず、イクス君達も同様です。

 

なので一人で行ってます。

 

花「何か新しいグッズ出てるかな~?」

 

そう一人ごちながら歩いてると……

 

「花陽?」

 

女の人に呼び止められました。

 

振り返ると、私の面影のある、髪が腰まで長い女性が。

 

「やっぱり花陽じゃない!久しぶり~♪」

 

花「お姉ちゃん!?」

 

その人は私のお姉ちゃん、小泉雪菜でした。

 

 

花陽sideoff

 

 

 

 

 

◎side

 

 

小泉雪菜は花陽の姉である。

 

好きなものはパン。

 

花陽と同じく絵が得意で、アメリカに留学していたが、どうやらいつの間にか日本に帰ってきていた。

 

そんな雪菜は、小泉家のテーブルを挟んで、イクスと花陽と話していた。

 

イクスがいるのは、花陽に呼ばれたからだ。

 

「本当に久しぶりね。イクス君も」

 

火「どうも……」

 

相も変わらず無愛想なイクス。

 

花「もう!帰ってるなら電話してよ~、お姉ちゃん」

 

「うふふ♪…ごめんなさいね?そういえば花陽、イクス君と恋人になったって?」

 

花「ふえぇぇ~~!?//// 何でその事…!?////」

 

顔を赤くする花陽。

 

「お母さんから聞いた♪」

 

花「も~う!お母さんったら……」

 

今は買い物でいない母親に文句を言いたい花陽。

 

雪菜はイクスに顔を向け、言う。

 

「イクス君。こんな妹だけど、末長くお願いね?」

 

火「勿論です」

 

「うん♪」

 

この後、花陽達の母親が帰ってきて、イクスも交えて夕食を取る事になった。

 

その夜、花陽は雪菜と共に玄関先でイクスを見送っていた。

 

花「じゃあおやすみなさい。イクス君♪」

 

「おやすみ~♪」

 

火「おやすみなさい、雪菜さん。おやすみ、花陽」

 

そしてイクスが踵を返した時。

 

「………永遠にオヤスミ……ネクサス…」

 

雪菜からそんな声が聞こえた。

 

火「っ!?」

 

慌ててイクスは振り返るが、そこには相も変わらずニコニコしている雪菜と、キョトンとしている花陽がいた。

 

火(……幻聴か?)

 

そう思ったイクスは、今度こそ自分の家に帰った。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

翌日、花陽は教室で真姫、凛、嵐助、氷麗、イクスの5人で集まって昼飯を食べていた。

 

そんな中、姉の雪菜が帰ってきた事を話していた。

 

凛「えっ、かよちんのお姉ちゃん帰ってきたの!?」

 

花「うん♪」

 

真「っていうか花陽に姉がいた事自体驚きよ……」

 

氷「だな」

 

花「そういえば言ってなかったね……えへへ♪」

 

真「『えへへ』じゃないわよ。それで?お姉さんって何してるの?」

 

花「えっと…アメリカに留学してたの。絵の勉強をする為にね?それでなんか、長い休日を貰ったからって、こっちに急に帰ってきたみたいなの」

 

真「また本当に急ね……」

 

花「うん…」

 

凛「でも帰ってきてくれて嬉しいんでしょ?」

 

花「それは勿論!」

 

嵐「花陽は若干シスコンだからな……」

 

花陽達がそんな話をしてる中、イクスは昨日の事を考えていた。

 

イクスには聞こえて、花陽には聞こえなかった、雪菜の言葉。

 

火(……一度雪菜さんの大学に訊いてみるか…)

 

イクスはそう思った。

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

同時刻。

 

雪菜は小泉宅の自室で、絵画を描いていた。

 

「フフ~ン♪……花陽が帰ってきたら見せようかしら?」

 

しかしここで雪菜は筆を止める。

 

「………あれ?花陽って……………誰?」

 

雪菜は頭を抱える。

 

そして絶叫したり、頭を掻き乱した。

 

「花陽!花陽!花陽って誰!? 私は!私は!私は……誰なの?」

 

一通り絶叫や頭を掻き乱した後、そう呟いた雪菜。

 

ふと鏡を見る。

 

そこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネズミを醜悪な怪物にしたような化け物が映っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひっ!?」

 

雪菜は怯え、椅子から転げ落ちる。

 

瞬間、雪菜の脳裏にこの化け物が映る。

 

否、この化け物…スペースビースト『ノスフェル』に殺された記憶が蘇る。

 

アメリカにあるトンネル。

 

そこで雪菜はアメリカの友達と車で入って行った。

 

だがここで、雪菜達はノスフェルに出会い、運転していた男友達と、その助手席に座っていた女友達はノスフェルに殺され、また雪菜自身もノスフェルの爪で殺された。

 

「…………じゃあ……私は誰なの?」

 

雪菜の疑問も当然だった。

 

そして雪菜はフラフラと、部屋を出て、何処かに消えた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

夕方。

 

花陽はイクス達と別れ、自宅に着く。

 

花「ただいま~……あれ?お姉ちゃん?」

 

花陽は家の雰囲気に疑問を持つ。

 

陰鬱になるくらいの、ジメジメした暗さ。

 

誰もいないような物静かさ。

 

この時間帯、姉の雪菜がいる筈なのに、その雪菜すらいない。

 

いや……元々雪菜自体いたのかどうかすら曖昧になるくらいの暗さだ。

 

花「お姉ちゃん?………お姉ちゃん!!」

 

途端、花陽は嫌な予感がして、雪菜の部屋に飛び込む。

 

そこには……ゾッとするような光景があった。

 

花「ひっ!?」

 

本来雪菜は、可愛い動物の絵しか描かない。

 

なのに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこにあったのは、暗い、光を感じない生物。

 

そう、まるでスペースビーストの様な物が描かれていた。

 

中には、頭を潰された状態の人の顔、恐怖に歪む顔が描かれた物もあった……。

 

しかも1枚だけではなく、それが何枚も辺りに散らばっていた。

 

花「嘘だよ……これがお姉ちゃんの絵だなんて……」

 

花陽は後退りする。

 

その時、背中に何かがぶつかる。

 

花「あうっ!」

 

花陽は小さく悲鳴を上げて、振り向く。

 

そこには雪菜がいた。

 

花「お姉……ちゃん……?」

 

「花陽………ちょっと来てほしい場所があるの…」

 

雪菜は光を映さない瞳で、そう言った。

 

 

 


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