ラブライブ!ウルトラ伝説!私たちの光!   作:海神アグル

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エースの戦闘後を主に大きく変えています。



ワンダーゾーン#3

◎side

 

 

ベロクロンが現れてからの穂乃果たちの反応は様々だった。

 

ニ「また怪獣!?」

 

穂「違いますよニコ先輩!あれは超獣ですよ!!」

 

ニ「そんなの違いが分からないわよ!!」

 

穂乃果の指摘にニコは叫ぶ。

 

確かに素人目からではどっちもどっちだろう。

 

希「ニコっち、超獣っていうのは怪獣よりも強い存在で、異次元人ヤプールに作られた生物兵器なんよ」

 

ニ「そうなの?」

 

希がニコに説明する中、朱雀はテレパシーで竜司や盾、イクスたち一年生のマネージャー組に自分が行くことを伝える。

 

(超獣なら、エースである僕が行くよ)

 

竜(分かった)

 

盾(気をつけてね~)

 

(誰に言ってるの…)

 

そう残し、朱雀はその場からゆっくり離れる。

 

丁度一番後ろにいたので、離れやすかった。

 

ビルとビルの隙間に朱雀は入っていく。

 

しかし、それを見ている者が一人。

 

茜だ。

 

茜は口元を意味深にフッと笑わせていた。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

朱雀は周りに誰もいない事を確認してから、エースに呼び掛ける。

 

「行くよ…エース」

 

『よし!行くぞ恭弥!』

 

朱雀は腕をクロスし、斜め上に万歳してから、外側へ腕を回しながら、体の前で両方の握りこぶしを合わせる。

 

その瞬間…朱雀の両方の中指に填められたAの文字が型どられた指輪『ウルトラリング』が輝き、朱雀を光に包み『ウルトラマンエース』に変身させる。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

ベロクロンが秋葉の街を破壊しながら、突き進んでいた時、突然ベロクロンに誰かの飛び蹴りが炸裂した。

 

「テエェェェェン!!」

 

「キゴォォォォォォン!?」

 

ベロクロンは倒れこんで転がる。

 

穂乃果たちは竜司たちの指示で逃げていたが、別の声が聞こえた為にそちらを振り向く。

 

そこには『ウルトラマンエース』が立っていた。

 

こ「穂乃果ちゃん…あれって…」

 

穂「うん!ウルトラマンエースだよ!!」

 

「トワァァァァァァァ!!」

 

(BGM:ウルトラマンA)

 

エースは側転しながらベロクロンに蹴りをいれる。

 

「トワァァァァァ!!」

 

「キゴォォォォォォン!!」

 

再び倒れるベロクロン。

 

そんなベロクロンに、エースは馬乗りになり、容赦なく殴り倒す。

 

何度も何度も執拗に……。

 

「テエェェェェン!! トワァァァァァ!!」

 

ドゴッ!! ドゴッ!! という鈍い音が何回も鳴り響く。

 

20発ほど殴ったあと、エースはベロクロンを掴んで起き上がらせた後、膝蹴りを叩き込む。

 

「テエェェェェン!!」

 

そして頭を抱え込み、3回ほど回転した後ブン投げる。

 

「トワァァァァァ!!」

 

「キゴォォォォォォン!!」

 

ベロクロンは地面に落ちて転がり、立ち上がるが、フラフラだ。

 

苦し紛れにミサイルを手から撃つが、エースは胸をはり、平気な様子を見せる。

 

そしてエースはベロクロンに向かって走り、ドロップキックをかます。

 

「トワァァァァァ!!」

 

「キゴォォォォォォォン!!」

 

ベロクロンは再び転がる。

 

エースは両腕をクロスし、右手を上にあげる。

 

そこからエース専用の刀『エースブレード』が出る。

 

エースはエースブレードをベロクロンに投げ、見事エースブレードはベロクロンの胸に突き刺さる。

 

「キゴォォォォォォン!?」

 

ベロクロンは余りの痛さに蹲る。

 

その隙にエースは体を左に大きく回して、両腕をL字にして撃つ必殺技『メタリウム光線』を放つ。

 

「テエェェェェン!!」

 

メタリウム光線はベロクロンに直撃!

 

「キゴォォォォォォン!!」

 

ベロクロンは断末魔を上げて後ろに倒れると、爆発した。

 

ドガァァァァァァァァン!!

 

人々は両手を上げて喜ぶが、穂乃果たちはエースの荒々しい戦い方に疑問を感じていた。

 

穂「エースって、あんな感じの戦い方だっけ…?」

 

こ「さあ…?」

 

希「なんか……どこぞの赤い通り魔を思い出すな~」

 

そして竜司は頭を抱えていた。

 

ウルトラマンたちの戦い方は、変身している者の戦い方に直結する。

 

朱雀の容赦のない戦い方が、ダイレクトにエースに反映されたのだ。

 

エースはそんな事は露知らず、街を治し飛び去っていった。

 

 

◎sideoff

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜司side

 

 

エースが戦いを終えて朱雀に戻った後、茜から大事な話がマネージャー組にあるとのことで、穂乃果たちには先に帰ってもらった。

 

穂乃果が最後まで「一緒に帰ろうよ~!」と駄々をこねていたが、手作りのプリンを奢ってやると言ったら即答して帰った。

 

あいつ、俺の手作り料理全般が好物なんだよな。

 

それはともかく、俺たちは裏路地に入り、茜の話を聞く。

 

茜「さて……回りくどい話は嫌いだから単刀直入に言おう。朱雀、お前がエースだな?そして竜司やイクス、蒼燕たちもそれぞれウルトラマンだな?」

 

そう訊ねてきた茜に俺たちは一瞬ビクリとしたが、続けて言った茜の言葉に耳を疑う。

 

「隠さなくていい。俺もウルトラマンだからな」

 

竜「どういう事だァ…茜?」

 

蒼「何で俺たちがウルトラマンだって言える?」

 

茜「それは簡単だ。俺は『ウルトラマンマックス』と一体化している。それにどうしてお前たちがウルトラマンだと言えるのか……?それはオーラで分かる。一度ウルトラマンに変身した者が発する独特のオーラでな……」

 

茜は小さな子供に説明するように、丁寧にそう言った。

 

それは本当か?

 

俺はそンなオーラ検知出来てねェぞ?

 

鎌かけてンじゃねェだろうなァ?

 

そう思ってるとウルトラマンがテレパシーで伝えてくる。

 

『竜司。彼の言ってる事はすべて本当だ。彼からマックスのオーラを感じる』

 

チッ……そうかよォ。

 

竜「………分かった。茜、確かにお前の言う通り、俺たちはウルトラマンだ」

 

俺の肯定に嵐助たちは異論を言わない。

 

こいつらも、セブンやエースから肯定の言葉を言われたのだろう。

 

蒼「それで?わざわざ自分の正体を明かして、俺たちのもう1つの姿も暴いたんだ。何か理由があるんだろ?」

 

蒼燕の言う通りだ。

 

茜は無意味にこんな事を言わない。

 

茜は頷き、次の瞬間には俺たちの度肝を抜く言葉を言う。

 

「そうだ。今ここにいる、俺たち全員がウルトラマンだ。これは偶然じゃない。必然だと俺は思う」

 

「「「「「「「っ!?」」」」」」」

 

はァ?

 

必然だと?

 

続いて茜は氷麗に問う。

 

「氷麗。俺たちの共通点は何だと思う?全員ウルトラマンやネトゲで知り合った以外で……」

 

「えっと……μ'sのマネージャー…?」

 

氷麗が恐る恐る言うと、茜は肯定した。

 

「そうだ。全員付き合いの長さはあれ、それぞれがμ’sのメンバーとそれぞれ深い交流がある。俺が思うに、こうして俺達が1ヶ所にウルトラマンとして集められたのは、誰かの思惑があると踏んでいる」

 

竜「誰かって誰だよ?」

 

茜「そこまでは分からないさ。ただ、前にマックスに訊いた事があるんだ。何故俺を選んだのかと……。そしたらマックスはこう言ったよ。『何故か君じゃないといけない気がした』ってな……」

 

竜「……はァ?」

 

なンだよその曖昧な理由は?

 

俺の中にいるウルトラマンが、茜の中にいると思われるマックスに問う。

 

『それは本当か?マックス』

 

『はい。自分でも分かりませんが、何故か彼じゃないといけない気がしたのです。セブンやエースはどう思います?』

 

嵐助の中にいるセブンが言う。

 

『私もだ。何故か嵐助じゃないといけない気がしたのだ』

 

エースが答える。

 

『私もです。上手く説明が出来ないのですが、何かに吸い寄せられるように、そこへ行くと恭弥と出会い、本能的に恭弥と一緒に戦いたいと思ったのです』

 

おいおい……ますます訳が分かンねェぞ。

 

何かに吸い寄せられたって、その何かが分かンねェと不気味過ぎンぞ。

 

『竜司、実を言うとだな、私も最初から君に目をつけていたんだ。ベムラーでの成り行きや、君の精神面もあるが、君の中にある何かに第一に惹かれたのは確かだ。例えるなら……こことは違う何処かで、一緒に戦っていたような……そんな感じだ』

 

おいおい……いつからお前はそンなロマンチストになったァ?

 

少しばかりウルトラマンの言葉に引いたが、それよりもだ。

 

俺達が自覚出来てない“何かに吸い寄せられた”か………。

 

確かによくよく考えりゃ、何故俺なのか?

 

何故氷麗や盾までウルトラマンに選ばれたのか?

 

気になる点は確かにある。

 

言っちゃなンだが、他の奴等はヒーロー気質でもねェし、俺も憧れちゃァいるが、そこまででは無い。

 

………茜の言う通り、誰かの思惑が絡んでるのか?

 

茜「まぁ、もしかしたら俺の考えすぎかもしれないしな。今日はここでお開きにしよう」

 

茜がそう言ったので、結局その日は各々帰路に着いた。

 

けど、心の中にあるモヤモヤは晴れないままだった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

茜から衝撃的な事を言われてから翌日。

 

俺、穂乃果、盾、海未、朱雀は廊下からある教室を覗いていた。

 

何故俺達が廊下から教室の中を覗いてるかと言うと、ことりを見ているからだ。

 

教室にはことり1人だけが残っている。

 

授業でヘマをやらかして宿題を出された訳でもなく、ただ一心不乱にノートとにらめっこをしていた。

 

そして急に目を開けたかと思うと、

 

こ「チョコレートパフェ、おいしい……生地がパリパリのクレープ、食べたい……ハチワレの猫、可愛い……五本指ソックス、気持ちいい……キーくんの匂い、最高……」

 

朱「ねえ…意味が分からないんだけど?」

 

竜「安心しろ。俺も分からン」

 

この意味不明な単語の羅列。

 

なンかの呪文かァ?

 

こ「うぅ……思いつかないよ~!」

 

そう言って、机に突っ伏すことり。

 

何故こうなったかと言うと、それは昼休みにまで遡る。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

絵「秋葉でライブよ!」

 

それは部室内での絢瀬先輩の一言から始まった。

 

穂「えっ…それって…」

 

こ「路上ライブ?」

 

絵「ええ!」

 

路上ライブね~。

 

斬新っちゃ斬新か?

 

ニ「秋葉と言えば、A-RISEのお膝元よ!?」

 

希「それだけに面白い!」

 

真「でも、随分大胆ね…」

 

絵「秋葉はアイドルファンの聖地。だからこそ、あそこで認められるパフォーマンスが出来れば、大きなアピールになる!」

 

成る程…。

 

確かにそれもそうだな…。

 

この提案に勿論、穂乃果とことりは賛成する。

 

穂「良いと思います!!」

 

こ「楽しそう!!」

 

穂乃果とことりは顔を見合わせて笑うが、

 

海「しかし、凄い人では……」

 

恥ずかしがり屋の海未が乗り気じゃない。

 

最近ライブで緊張する事が少なくなってきたようにも見えるが、それはあくまで校内でのライブ。

 

今回は校外で、それも秋葉のど真ん中。

 

海未が臆してしまうのも無理はない。

 

ニ「人がいなかったら、やる意味ないでしょ?」

 

盾「そうだよ、海未。尻込みしてちゃダメだよ」

 

けど、こういう時に頼りになるのがニコ先輩と盾だ。

 

ニコ先輩はアイドルへの思いが強いからこそ、こういう場面でハッキリと意見を言う事ができるし、盾は海未専用のリーサルウエポン。

 

盾が説得すると大体海未は落ちる。

 

流石にこれは正論だと思ったのか、海未は「それは…」と唸るだけだった。

 

「凛も賛成!!」

 

花「じ、じゃあ私も!」

 

朱「いいんじゃない?」

 

茜「賛成だ」

 

蒼「俺もいいぜ」

 

絵「決まりね!!」

 

続々と賛同し、絢瀬先輩が締める。

 

穂「じゃあ、早速日程を…」

 

絵「と、その前に」

 

穂乃果の言葉を絢瀬先輩が遮る。

 

まだあるのか…?

 

絵「今回の作詞はいつもと違って、秋葉の事をよく知っている人に書いてもらうべきだと思うの」

 

そう言って、ことりの方を向く。

 

絵「ことりさん…どう?」

 

こ「えっ!? 私?」

 

絵「ええ」

 

絢瀬先輩はことりに作詞ノートを渡し、それをことりは戸惑いながら受けとる。

 

絵「あの街で、ずっとアルバイトしてたんでしょ?きっと、あそこで歌うのに相応しい歌詞を考えられると思うの」

 

穂「それいい!! 凄くいいよ!!」

 

こ「穂乃果ちゃん…」

 

これはことりの成長を促す為のものなのだろう。

 

だからこそ強制はしないし、ことりがそれを断るなら無理強いはしない算段だな。

 

そんな事をしても成長にはならないから。

 

海「やった方がいいです!ことりなら秋葉に相応しい良い歌詞が書けますよ…」

 

「凛もことり先輩の、甘々な歌詞で歌いたいにゃ~!」

 

こ「そ…そう?」

 

ニ「ちゃんと良い歌詞作りなさいよ」

 

真「期待してるわ」

 

希「頑張ってね♪」

 

こ「う…うん!」

 

見事にみんなから応援され、ある意味逃げ場を失ったことり。

 

星空に関しては煽りに近いがな。

 

ことりは不安そうだが、朱雀が顔を近づけ、

 

「ことり。一人でダメだったら、僕も手伝ってあげるから」

 

「キーくん……うん!分かった!!」

 

手伝いを申し出たことで、完全に引き受けた。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

そして現在。

 

こ「ふ~わふ~わし~たも~のか~わい~な、ハイ!あとはマ~カロンた~くさ~ん並べたら~、カラ~フル~で、し~あ~わ~せ~!ル~ル~る……うふぅ!やっぱり無理だよー!」

 

書いては消し、言っては嘆きを繰り返して大いに苦戦中。

 

海「なかなか苦戦しているようですね…」

 

穂「うん…」

 

竜「まあ、今までやったことの無い分野だからな…」

 

盾「仕方がないよ」

 

こ「うう……ひっく…ぐすっ…キーく~ん、穂乃果ちゃ~ん…」

 

余りの苦戦さに泣きながら、穂乃果と朱雀の名前を呼ぶことり。

 

朱「ッ……!」

 

ガンッ!ガンッ!という音が後ろからする。

 

穂「竜ちゃん、恭弥君が無言で壁殴ってるよ……」

 

竜「無視しとけェ…」

 

無言で壁をトンファーで殴ってる朱雀。

 

ガンガンガンガンうるせェなァ…。

 

どうせ今すぐことりの元に行って、助けてやりたい衝動にでも駆られてンだろ。

 

それを我慢してる結果がこれだァ。

 

こ「うぅ~……そうだっ、今日は帰りにクレープ食べて帰ろうっ。そしたら何か浮かぶかもしれないもんね!」

 

 

 

 

 

……………ダメだこりゃ。

 

 

 

 

 

 

 




茜の意味深な言葉。

多分正体分かってる人は分かってると思います。

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