ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】   作:コッコ

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透魔竜ハイドラ&暗黒司祭マフー ~後編~

夜刀神の新たな姿と力を得たカムイは仲間達と共に透魔竜ハイドラと暗黒司祭マフーに戦いを挑んだ。

 

「愚か者共め、暗黒の闇に包まれて死ぬが良い!」

 

マフーはそう叫んで手に持つ魔導書を開くと、闇の魔法をカムイ達に放った。

カムイ達は咄嗟に避けると、マフーやハイドラへ切り込んでいく。

 

「マフー!!!」

 

ラクスは真っ先にマフーに攻撃し、ディアブロスを振るう。

マフーは魔法で防ぎするも、ラクスの攻撃の手は止まらない。

 

「くそ、しつこい奴だ!」

 

「貴様だけは許さん・・・お前だけは生かす訳にはいかないんだよ」

 

ラクスはそう言ってマフーを更に攻撃するも、マフーはラクスの攻撃を弾き返し、魔法を当てようとしていた。

 

「父さん!」

 

マフーが魔法攻撃を行う前にレイラがティソナを手に駆け、マフーを攻撃するもマフーは攻撃を避けた。

 

「ちッ!この小娘が!」

 

「確かに貴方から見れば小娘でしょう。ですが、私は自分の剣の腕は・・・誰にも負けませんよ?」

 

レイラはティソナを構えながらそう言うと、ラクスはディアブロスを向ける。

 

「早く掛かってこい。私達二人、親子で相手してやるよ」

 

「舐めるなぁ!」

 

マフーは魔法を唱えてラクスとレイラに襲い掛かろうとした時、マフーの後ろを空から接近し、斬りつけた者がいた。

 

「ぐッ・・・貴様は・・・!」

 

「ベルカ!」

 

「ラクス、レイラ。時間は作ったわ・・・早くやりなさい」

 

ベルカの言葉を聞いた二人はディアブロスとティソナを同時に振り上げ、そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マフーを同時に切り裂いた。

 

 

「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

マフーは甲高い叫び声を挙げて倒れるを見てラクスは構えを解いた。

 

「やったか・・・?」

 

ラクスはマフーを見てやったかのか判断が着かない時、向こうからも大きな雄叫びが響き、巨大な姿をしていたハイドラが倒れ泡となって消えていた。

 

「ハイドラが・・・倒された」 

 

「父さん!やったのですね!」

 

「そうみたいだな・・・ッ!?」

 

ラクスはマフーの方を見ると、マフーは攻撃を諸に受けていた筈なのに起き上がった来たのだ。

傷はみるみると癒えていき、完全に塞がれた。

 

「くそ・・・これで終わったと思うなよ・・・まだ、終わりは・・・!」

 

マフーがそう言った瞬間、無数の鎖が現れマフーを締め付け始めた。

 

「な、何だ!?」

 

マフーは抗うが鎖は更に締め付けていき、マフーを捕らえる。

 

「どうなっている!くそッ!離せ!やめろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!」  

 

マフーは鎖に引き摺れていき、マフーの魔導書に飲み込まれる様に引き摺られてマフーの体は跡形もなく魔導書に飲れた。

 

「何だったんだ・・・?」

 

「分かりません・・・」 

 

二人は唖然としながらも、ラクスは魔導書を手に取り見てみると、魔導書は禍々しい雰囲気を出しており、ラクスは顔をしかめた。

 

「とにかく、終わった・・・何もかも・・・何故、まさかはこんな呆気の無い終わり方をしたのかは知らんが・・・もう二度とこの魔導書を触れられる様な事が無いようにしておかなければな」

 

ラクスはそう言ってマフーの魔導書をしまうと、レイラがラクスに問う。

 

「戦いは終わりました・・・これからの事はどうしますか?」

 

「分からん・・・だが、ベルカとお前が居てくれれば私はそれで満足だと言っておこう」

 

ラクスの言葉にベルカとレイラは微笑むと、向こうからカムイが手を振ってラクス達を呼んでいた。

 

「さて、我らのリーダーが呼んでいる。行こうか」

 

ラクスはそう言ってカムイ達の元に向かう。

 

戦いは終わり、多くの悲劇が繰り返された世界にやっと、時間の針が戻る事なく進み始める事となった。


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