ファイアーエムブレムif ~Darkside~【本編完結】   作:コッコ

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遂に最終回・・・

滅茶苦茶になってしまいましたが、何とか最終回に持ち込みました。

本編最後の回をどうぞ、お読みください・・・

たぶん、滅茶苦茶ですが(汗)


受け継がれし血

透魔王国での戦いを終えたカムイは、ハイドラやマフーが無き今の王無き透魔王国の新しい透魔王として即位した。

血筋的にも正統性のあるカムイなら透魔王国を正しく導き、暗夜と白夜の架け橋となるとマークス達とリョウマ達で話し合った結果だ。

 

暗夜王国はガロン亡き今、マークスが統治者として暗夜王となった。

最初、暗夜の民は不安に駆られていたがマークスが統治者として相応しい成果を挙げていった事で不安は徐々に解消され、貧富の差も徐々に縮まっている。

 

白夜王国は戦争による傷を癒し、復興を目指して透魔と暗夜の二国と交友し、支援を受けつつ国の復興へと努力し、新たな白夜王となったリョウマはスメラギやミコトの名に恥じない統治者となった。

 

この三国は互いに手を取り合い、助け合う関係に人々は三国時代と呼び、新たな平穏の時代に喜んだ。

 

三国時代と呼ばれる時代となった中、ラクスは国があんてしてから腹心の座から退こうとするも、マークスやレオンに止められて原役を続行している。

 

「全く・・・マークス様達には困った物だ。人手がいないからと私を留めるとは」

 

「当たり前でしょ父さん。父さん程、仕事の出来る人はそうそういないわ」

 

「とは言え・・・子育ての真っ最中のお前にまで仕事を回されるのはな」

 

レイラは透魔王国の戦い以降、好意を寄せていたマクラスからプロポーズを受け、結婚している。

プロポーズとは言っても半分はレイラが強引に迫った物だが、マクラスとレイラの間に子が産まれている。

 

「出産の時・・・どんな思いをして母さんが産んでくれたのか分かった気がするわ」

 

「あの時、ベルカが痛みで声を挙げてた時は本当に気が気でなかったものだ・・・」

 

「・・・この平穏な世の中。いつまでも続いて欲しいです。ずっと・・・争う事がない程に・・・」

 

「それは無理だ・・・人はいつかまた武器を取り、争い殺す。この世は常に戦乱の時代と平和の時代が交互に繰り返され、人間はその度に学ぶ・・・とても残酷な物だが時として戦乱も必要だと言う事だ・・・人の愚かさを見据える為の鏡として」

 

ラクスの言葉にレイラは苦笑いしつつ仕事を行う。

 

「それでも、人が争う様な事はさせません。例え、戦乱の時代が必ず来るとしても・・・その時代が先伸ばしになる様にしてみせます」

 

レイラの言葉にラクスは微笑む。

 

「相変わらず、優しいな・・・」

 

「父さんの子ですから」

 

二人はまた笑った後、仕事を再開する。

 

これから来る、平和の為に・・・

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嵐で辺りが暗く強風と雨に曝される城に、蝋燭の火のみで本を読んでいる少女がいた。

少女は本を読み終えると、本を閉じた。

 

「争う事がない様に・・・か。それは、無理でしょね」

 

少女はそう言って本を本棚に戻すと、溜め息をついた。

 

「私は、ご先祖様に顔向け出来ません・・・私はその願いを、思いを実現させる程の力は・・・」

 

少女は拳を握りしめた時、扉がノックされ兵士が入って来た。

 

「メリア様。エメリナ様がお呼びです。軍縮に関しての相談だと」

 

「・・・分かったわ。エメリナ様にすぐに行くと伝えて」

 

メリアの命令を受けた兵士は立ち去ると、メリアはまた溜め息をついた。

 

「やるしかないわね・・・例え、力及ばなくてもせめてラクスお爺様の名に恥じる事が無いようにしないとね」

 

メリアはそう呟くとエメリナの元に向かった。

 

ラクスのいた時代が神話とされる程の月日が流れた時代の中、ラクスの血を引く者がまた物語の針を動かす時が近づいているとは知らず・・・。




ご愛読ありがとうございました!  


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