TS賢者ハルの異世界放浪紀   作:AJITAMA5

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第2話『ょぅι¨ょ化』

 暫くして手放し、冥界へ向かった筈の意識が肉体に舞い戻ってきた。

 

 ───死んでいない?あんなことが起こったのに?

 

 そう思って、まだ光に慣れない重い(まぶた)をうっすらと開け、自らの五体を確認する

 右腕、左腕と順番に力を込める。…しっかりとした感触がある。どうやら身体は無事なようだ。うっすらと開けていた眼も段々と光に慣れてきたのでしっかりと開け、起き上がってみる。

 

 まず一番最初に目に入ったのは、ふっくらとした太ももだった。脛毛は元々ないからいつも通りだが、心なしか少し白くなった気がする。

 

 その次に目に入ったのは、何故か履いているスカート。…事故が起こったのに寝ている間になんて悪戯(いたずら)をしてくれたんだ、あいつらは。

 

 さらに次は小さいながらも柔らかそうな…、

 

「…って、あれ!?」

 

 何で僕に胸が?と言おうとしたところに、更に違和感を感じた。

 

 ───元々男としては高かった声が今は不自然なほどに声が高い。というよりアニメ声。

 

「まさかっ…!」

 

 と言い、僕はたまたまポケットに入れていた折り畳み式の手鏡を開け、自らの姿を確認する。…そこ、女子力高いとか言うな。

 

「─────っ」

 

 そこに写っていたのは、案の定僕の知らない青髪淡青眼の幼女だった。───体感的に言って7~8歳ってところかな?

 

「ってそうじゃなくて!」

 

 今は周りの状況確認だ。…そう言おうとしたが、

 

 ───辺りは鬱蒼とした森の中だった。飛行機が落ちているような痕跡は無い。

 

「もしかして………これって異世界に来ちゃった感じ?」

 

 元々の僕は身体はあまり強くなく、外に出るよりも家の中でラノベを読むことの方が多

 

かったので意外とすんなりこんな発想ができてしまった。

 

「…ここが異世界だって言うならこんなことは出来る筈だよね」

 

 そう言って興味半分に右手を前に伸ばし、テンプレな魔法(アレ)を唱える。

 

「《ステータス》!」

 

 と唱えると、目の前に青色のウインドウ(テンプレ中のテンプレ)が現れた。

 

 

 

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名称:ハル·カミシロ

 

種族:人属

 

年齢:8歳

 

基礎Lv.:Lv.1

 

職業Lv.:賢者Lv.1

 

基礎ステータス

 

 HP 50/50

 

 MP 1000/1000

 

 STR 12

 

 INT 200

 

 VIT 8

 

 WIS 150

 

 DEX 10

 

 MIN 100

 

 AGI 7

 

 LUC 13

 

スキル

 

 火魔法Lv.1 水魔法Lv.1 風魔法Lv.1 土魔法Lv.1 雷魔法Lv.1 氷魔法Lv.1 龍魔法Lv.1

 

 木魔法Lv.1 幻魔法Lv.1 光魔法Lv.1 闇魔法Lv.1 無魔法Lv.1 空間魔法Lv.1

 

 スペルブレイク

 

 無詠唱

 

 鑑定

 

パッシブスキル

 

 絶対神の加護Ⅹ…基礎ステータス上昇率、取得経験値量が150%増加

 

 魔法使いの秘術Ⅹ…基礎MP、INT、WIS、MINを10倍加

 

 異世界言語翻訳

 

所持金:0ファルス

 

説明

 

 前世で事故に遭い異世界に転生した神城晴輝。しかし何らかのエラーによって異世界転生時に性別や年齢が変化してしまった。

 

─────────────────────────────────────────

 

「リアルすぎる夢…、なのかな?」

 

 明らかにおかしい。こんな天文学的数字でお察しな確率の異世界転生が自分に起きるなんてあってたまったものじゃない。

 

 そう呟いた瞬間「ピコン」という音と共に、ステータス上部にレターマークのアイコンが出てきた。

 

 僕はそれを恐る恐るタッチしてみる。…すると軽快な音が鳴り、ウインドウの画面が切り替わった。

 

『メッセージボックス』と上部に書いてあるウインドウで、一番上に一つだけメッセージがあったのを発見した。

 

 僕はそれを、今度は思いきって開けることにした。

 

 

 

─────────────────────────────────────────

 

 

 

 どうもー☆この世界の管理者でーっす!いやぁ、なんか分かんないけど異世界転生させたら謎のバグが起きて君をょぅι¨ょにしちゃったみたいだわー。めーんご☆(爆)…いやほんとに修正しようとしたんだけどね?よく分かんないけどプログラムには弾かれるしね? どうやって修正すりゃ良いんじゃこんちくしょうと徹夜でプログラム修正してるよー☆つまりここまで深夜テンションだよん。うー☆

 

 …とふざけるのはここまでにしておいて、今のうちにこのウインドウで出来ることとこれからのしなければならないことを説明しておくよ。

 

 まずウインドウで出来ること、これは箇条書きで書いておくよ。

 

·ステータス…文字通りステータスの確認が出来る。

 

·ディクショナリィ…一度見て《鑑定》したアイテムやモンスターの情報を見ることが出来る。

 

·アイテム…Lv.1空間魔法《アイテムボックス》で収納したアイテムを確認できる。

 

·スキル…アクティブスキルの確認、パッシブスキルの確認とONとOFFの切り替えが出来る。

 

·メッセージボックス…自分に届いたメッセージを確認することが出来る。自分でメッセージを打つことも可能。

 

·フレンド…この世界にで出会った転生者とフレンド登録が出来る。これをしたものは、メッセージを送る対象に出来る。

 

 …といったところかな?多分これで全部のはず。

 

 …次にしなければならないことは、…あ、箇条書きで書けるか。

 

·森を南下して抜ける。

 

·そこから南にある街に行く。

 

·冒険者ギルドに行って、登録を完了させる。

 

 …まあこっちもこんなものか。…ああ、冒険者登録用のお金は振り込んでおいたよ。色はつけておいたから大事に使ってね?ちなみにコンパスもあるよ。

 

 じゃあ他の人にも説明しなきゃいけないから、もうこれでこの文章は終わりだよ。

 

 まったねー☆

 

 

 

─────────────────────────────────────────

 

 

 

「………なぁにこれぇ」

 

 思わず言ってしまった。…うん、最初のこのテンション、ね?こんな感じで来るとさ、一瞬『ああ、駄目神だ』って思うじゃん?だけど最後はしっかり仕事してんじゃん?

 

「…まあ多少はまともな神様で良かったよ。《アイテム》《コンパス》《リリース》!」

 

 そう唱えると、アイテムウインドウにあるコンパスの文字にカーソルが行き、軽快な音が鳴って、掌の上にコンパスが現れた。

 

「行くしかないかぁ……」

 

 諦め半分にそう言いつつも僕は南を目指して歩きだすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ドーモ、万守です。ニンジャ殺すべし。
なんか一日経って見てみたらUA数がメインで書いていたつもりの小説を上回っていました。
………もうこっちメインにしようかな。

追記

鑑定スキルと種族入れるの忘れてたんで追加しました。

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