TS賢者ハルの異世界放浪紀   作:AJITAMA5

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二日連続投稿です


第6話『戦闘準備』

 ───あれから二時間後のこと。僕はきらびやかな装飾に包まれた胸当て、如何にも魔力を良く通しそうなオーラを放つ籠手、足元をしっかりガードしてくれそうなグリーヴに身を包んでいる。

 

 相手から見て装飾過多なその鎧は()()()()()()と見えても実際に防いでくれる業物ばかりだ。

 

 そして右手に長剣(ロングソード)、左手に小盾(バックラー)を掲げ、闘技場のど真ん中に立ち、こう宣誓した。

 

「我が名はハル·カミシロ!冒険者随一の魔法使いであり最短でSランクと成る者!」

 

 ───えーっと…、どうしてこうなった………?

 

 時は二時間前に遡る─────

 

 

 

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 冒険者ギルドを一旦後にした僕は街の中央の噴水広場にて悩んでいた。

 

「とりあえず装備を整えないと………おすすめのお店って無いかな?」

 

 そんなことをぶつくさ言っていると、突如視界の端に手紙のアイコンが警戒な音と共に姿を表した。

 

 なんだろうと思いつつもそのアイコンに触れて中身を確認してみる。

 

 

 

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 やっほー☆さっきぶり!貴女の女神、コスモスだよー☆

 ………ってだめだ、ボク。深夜テンションから抜けだせうおおおおおおおおおおおおおお!

 

 ………オーケー、話は聞いていたよ。おすすめの武具屋だね。それならこのメッセージに付けたステータス追加パッチに色々と情報を付けておいたからね。

 追加パッチの一覧も乗っけておくよ。

·ミニマップ…半径十キロ以内の範囲の地形及びモンスター、街などの情報を持った地図が視界の右上に任意で表示できる。

·グランドマップ…任意の場所の情報を確認及び目的地設定可能。設定した目的地はミニマップと共有可能で範囲外の場合、ミニマップ端に矢印が表示されるようになる。

·簡易ステータス表示…HP、MP、付加されたバフとデバフが視界の左上に任意で表示できる。

 ………これで全部だね。…あ、あと装備一式を買うならお金はあって困らないだろうから、金貨を十枚ほど渡しておくよ。

 じゃーね、頑張ってね。ボクもバグ修正頑張るから。

 

 

 

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「ご都合主義かよ」

 

 ………思わずそう言ってしまった。…いやだってね?マップと簡易ステータスってなんだよ。もうこれチート通り越してただのゲームじゃん。いきなり視界端にステータスとマップが表示されたけどこれ最早VRゲームだよ。

 

 …等と考えている間にも時間が経っていた。…ヤバい、早く装備揃えないと。

 

「えーっと、マップによると………って近いな。ここから300メル………メートルのことかな?名前は『フィリア武具店』か。」

 

 女性の鍛冶屋なのかな?そう思いつつ、僕はその店に向かった。

 

 

 

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「いらっしゃいませー!」

 

 店に入って一番最初に聞こえたのは目の前にいる黒髪灰眼の少女だった。少女とはいっても確実に僕より肉体の年齢は上だが。

 

 …しかし入った瞬間からこの大量の武具は、………きっと趣味でやっているのだろう。

 

 レーヴァテインとか天羽々斬とかアロンダイトとかミョルニルとか………って待て、何でここに伝説の武器類が!?

 

「何をお探しでしょうか?」

 

 驚愕している最中、後ろからさっきの少女に声をかけられた。

 

「あ、はい。私の身長に丁度良い武具を探しに来ました」

 

「そうですか。予算はいくら位で?」

 

「五万ファルス位で足りますか?」

 

「そのお値段だと胸当てと籠手、グリーヴですね。15分位でサイズを合わせますが………。武器はどうしますか?」

 

「この中から良いお値段の物を選びます。リサイズ後にちょっと良いですか?」

 

「良いですけど………自分で言うのもなんですが武器名とか胡散臭くないんですか?」

 

「伝説の武器ですよね?とてもかっこいいと思います」

 

 そう誉めちぎると、「そうかな…」と少女が小声でそう言って照れた。カワイイ。

 

 これ以上見ていると鼻血が出てきそうなので武器を見てることにする。

 

 しかし、見ていると一本だけ一際輝いている片手剣を発見。

 

「………ん?あの後光を放ちそうな剣は?」

 

「あ!それはっ!」

 

 なにかと思って引き抜くと

 

 某デスゲームで桃髪の人が打ったあの『ダーク○パルサー』さんだった。

 

「これは………?」

 

 ぎぎぎ、と擬音が出そうなほど固くなった首を回して少女の方を見る。

 

「お目が高いですね!それは私の故郷にある『アニメ』というものに出てくる武器なんです!最高傑作ですよ!」

 

 そこにはキラキラと眩しい程にこちらを見る少女がいた。

 

「まさか………」

 

 ある一つの仮定に確信を持つためにもう一度武器の山を見る。

 

 ───良く見るとそこには某セーラー服を着て戦ってる人たちのステッキ類、○トの剣、果てには○ックとプ○ックの剣まであった。

 

 そこで仮定が確信に変わった。

 

「鍛冶屋のお姉さん、………あなた」

 

 僕は意を決してその少女に訪ねる。

 

 

 

「………転生者ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




更新ペースって何だ(白目)

2017/11/21(火)編集

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