ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

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15.聖杯戦争開始二日目/魔王

片手で石斧剣を防ぐ…突如として現れた謎の漆黒のサーヴァント・弓兵(アーチャー)

その姿に僕はただ、信じられなかった

 

「どうして…どうして、ひらりマントが…!」

 

バーサーカーが蘇ったことよりも僕はアーチャーを見て、驚きが隠せなかった…

石斧剣を防いでいる漆黒のサーヴァントの片手には未来…22世紀に開発されるはずの秘密道具・ひらりマントが不完全だが、僕の眼には見えていた

おかしい、ドラえもんが壊れている今…この世界には秘密道具は存在しないはずだ…なのにどうして…この漆黒の軍人が…

 

「そんな…バーサーカーの石斧剣を片手で…」

 

イリヤスフィールは動揺した表情で漆黒のサーヴァントのステータスを見る…

 

筋力:C

 

耐久:C+

 

敏捷:B

 

魔力:EX

 

幸運:B-

 

宝具:???

 

 

一部のステータスは見えない…だが、魔力以外のステータスはすべて、バーサーカーが上回っている

だが、あのサーヴァントはバーサーカーの石斧剣を片手で受け止めている…

 

(このまま押し切れるはず!!殺っちゃえ!!バーサーカー!!!!)

 

心の中で叫ぶイリヤスフィール…

バーサーカーはその強靭な戦闘力をフルに活用し、漆黒のサーヴァントに連撃を浴びせてゆく

 

「つっ…野比のび太!!速く、アサシンとその他二人を連れて、逃げろ!ここは俺が守ってやる…行け!」

 

バーサーカーの猛激をひらりマントで防ぎつつも、叫ぶ漆黒のサーヴァント…

 

「野比君!何をやってるの!!速く逃げるわよ!!」

 

セイバーとランサーを引かせた遠坂…状況的に何が起きたかは分からない

だが、今、あのヘラクレスを足止めしてくれている

ここはお言葉に甘えて体制を立て直した方が先決と判断した

 

 

士郎は走って、僕の手をつかみ、走る…

 

(どうして…ひらりマントをあの英霊が…)

 

僕はそう思いながらその場を後にするしかなかった

 

 

 

 

 

「逃げたか…だったら、こっちもドンバチするとするか…Pocket.ON(ポケット・オン)

 

距離を取り、ひらりマントを装備を解除するアーチャー…それと同時に自分位置一列に無数の魔方陣が現れる

 

展開(セット)120mm迫撃砲」

 

魔方陣から現れる大量の120mm迫撃砲…

 

同調開始(トレース・オン)…地中貫通追加、威力倍加…自動追尾システム追加」

 

魔力を帯びる大量の120mm迫撃砲に…イリヤスフィールの表情は険しくなる

 

「あなた…何者?」

 

一撃でバーサーカーが持つ宝具十二の試練(ゴット・ハンド)のストックを二つ減らし、さらに様々な魔術を使用できるサーヴァント…

バーサーカーの連撃を軽々と防ぎ切り、今や反撃までしようとしている…

バーサーカー以上の英雄は存在しないはず…もちろん、ステータスはバーサーカー・ヘラクレスの方が高い…

しかし、あのサーヴァントは低いステータスを自分の技術のみで切り抜けている…

 

「そうだな…生前、ビリー・ザ・キッドと呼ばれていたことだけ教えておこう…」

 

ビリー・ザ・キッド

 

アメリカ西部開拓時代の代表的な人物

正面切っての早撃ち対決ではアメリカ西部開拓時代、誰にでも負けなかったと言われている英雄…

 

だが、彼は決して、ビリー・ザ・キッドではない

ヘラクレスほどの大英雄をビリー・ザ・キッドが倒せるわけがない

だが、彼はヘラクレスの十二の命の内、二つを先程の宝具で消費させている

これはヘラクレスが先程の宝具で二回も”殺された”と言うことだ…

 

つまり、彼は大英雄・ヘラクレスを殺すほど技術と力を持った”大英雄”と言うことだ…

 

「そう…だけど、私のバーサーカーには絶対に勝てない!だって!バーサーカーは最強なんだもん!!!」

 

イリヤスフィールが叫んだ直後、バーサーカーの咆哮が響く…そして…巨大な石斧剣でアーチャーに襲いかかる

 

掃射(ファイヤ)

 

襲いかかるバーサーカー・ヘラクレスに対し、躊躇なく手をかざし…掃射指示を出すアーチャー

それと同時にヘラクレスの咆哮に負けないくらいの怒涛の砲撃音が響く

 

一斉掃射される120mmの砲弾…

 

爆発をもろともせずに石斧剣で切り落としてゆくヘラクレス

爆発と共に巻き起こる砂煙の中からヘラクレスが突っ込んでくる…

 

「…Pocket.ON(ポケット・オン)

 

その瞬間、空を飛び、ヘラクレスの攻撃を避けるアーチャー…

 

「空を…飛んでる!?」

 

イリヤスフィールは驚いた表情でアーチャーを見る…

空を飛ぶ英霊…そんな英霊は聞いたことがない…

 

「ちょっとおとなしくてもらおうか…?」

 

アーチャーの言葉と同時に空気が震える…

 

(何!?雰囲気が変わった!!)

 

空気が変わったことに気付くイリヤスフィール…

 

「我…英雄を断罪する者…我、英雄を殺す静かな死神」

 

アーチャーは手をかざし、魔方陣を出すと…そこから巨大なスナイパーライフルが現れる…

 

銃口から漏れる…魔力…

それを見たヘラクレスは足を止める…

 

「死ね…【静かなる断罪者(サイレント・ジャッジメント)】」

 

引き金を引くアーチャー…それ同時に放たれた赤い流星のごとくにヘラクレスに放たれた銃弾…

 

バーサーカーは石斧剣を振るい、銃弾を斬り落そうとする…

 

だが…

 

「終わりだ…」

 

その銃弾は石斧剣を弾き飛ばしつつも、ヘラクレスの体に大穴を開ける…

 

「グ…グォォォォ」

 

大量の血が地面にまるで滝のように流れ落ちる――――――

だが、ヘラクレスの体に空いた大穴は再生してゆく

 

「ちっ…仕留め損ねたか…まあいい、あと一回か二回…殺してやればいいことだ…」

 

「そんな…命を6つも…持っていかれるなんて…」

 

イリヤスフィールは震える…

先程の一撃で命を6つも持っていかれた…

 

ヘラクレスの十二の試練(ゴット・ハンド)はランクB以下の攻撃をシャットアウトし、11の代替生命がある

その11の生命の内、8つをアーチャー一人に潰された…

 

「くっ…ここは引くしか……バーサーカー、一回逃げるわよ!!」

 

イリヤスフィールの命令を聞いたバーサーカーはイリヤスフィールを抱え、物凄いスピードでアーチャーから逃走する

 

「敵前逃亡か?俺が逃がすとでも思っているのか?」

 

逃げるバーサーカーとイリヤスフィールにスナイパーライフルを向け…標準を合わせるアーチャー…

 

その時だった…

 

「おいおい…いつまで待たせるんじゃ?儂と言う存在を無視しよってからに…」

 

突然、アーチャーの後に現れる…赤黒の軍服を着た女…

 

それを見たアーチャーは黙って、スナイパーライフルを解除するアーチャー

 

「お主が儂と言う存在を無視して、【弓兵(アーチャー)】と名乗る、たわけか…」

 

「ああ…そう言うお前が本物の【弓兵(アーチャー)】か?」

 

「その通りじゃ…儂が【弓兵(アーチャー)】のクラスを得て、この世界に現界した第六天魔王…織田信長じゃ…儂のマスターがお前に興味があってのぅ…少々ちょっかいをかけて来いと言うことじゃから

儂自らが出向いてやった…感謝するんだぞ…?復讐者(アヴェンジャー)

 

狂気の笑みを浮かべるアーチャー・織田信長…

 

その狂気の笑みを黙って見つめる…そして…静かにホルスターに手を伸ばし、コルトSAAを抜く…

 

「どうやら、…おまえのマスターは俺について詳しいらしい…おまえを拘束して…拷問しておまえのマスターについてゆっくりと…ゆっくりと吐いてもらおうか…?【第六天魔王】」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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