ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

19 / 67
18.聖杯戦争開始二日目/目的

アーチャーが去ってから…一時間後、ようやく、士郎とセイバーが起きて来た

しかし、士郎は表情を見る限り、疲れはまだ取れてはいなかった、無理もない…昨日今日だけでも非現実的な事ばかり起きている

僕の場合は少々特殊だ、僕は普通ではあり得ないことをたくさん経験している、そう僕の未来を変えるためにやって来た未来の猫型ロボット・ドラえもんとの出会ってからだ

恐竜の子供を育て、元の時代に帰してあげたり、ある惑星を救ったりしている…

だからこんなことが起きても僕は冷静に…と言うよりも慣れている、だが、今回の件は全く別だ、命の危険…魔術師の殺し合い…

確かに、かつての冒険が安全だった…とは言い切れない、だけど、今回の件は今まで経験してきた冒険とははるかに危険だ

そんな非現実的な事に巻き込まれているんだ、士郎が眠れないのも無理もない

 

「士郎、シャワー浴びていいかい?昨日、お風呂とか入ってないから…」

 

「ああ、好きに使ってくれ、俺はその間に朝ごはんの支度しとくから」

 

僕はこの家主である士郎にシャワーの使用許可をもらい、風呂場に向かった

汗だくの体を早く流したい…そう思いつつ僕は服を脱ぎ、バスタオルの巻く…

そして、お風呂場のドアを開ける…この先が修羅場の入口だとも知らずに…

 

「えっ?」

 

「はい?」

 

湯船にすっ裸で浸かっている遠坂凛…それを見て、完・全・硬・直する僕…

何年ぶりであろうか、この地雷を踏んでしまったのは…たぶん、僕が小学校五年生の時以来の事であろう…

お互いの顔が真っ赤になる…僕はまだマシだ…凛の顔はまるで火山のように真っ赤になり、噴火寸前だ…

まあ、無理もない…違う意味でありのままの姿をまだ出会って間もない他人に見られたのだから…

 

心の中で危険信号が鳴り響く…この後、遠坂が何をやるかは分かっている…それを防ぐために僕は速効で風呂場に扉を閉め、慌てて脱衣所から逃走しようとする…

しかし、行動があまりにも遅かった…洗面器が…いや、鈍器がいきなり、風呂場の扉を突き破って、僕の頭部を直撃した

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!この変態メガネ!!!!何いきなり入ってきてるのよ!!馬鹿!変態!」

 

ガラスが割れる音と同時に時間差で響き渡る悲鳴

その悲鳴はしずかちゃん以上だ…

 

「どうしたんだ!」

 

ガラスが割れる音と遠坂の悲鳴を聞いた士郎が猛ダッシュでお風呂場に駆け寄る…

脱衣所には洗面器と気絶したのび太、風呂場には大穴が開いた扉…そして、涙眼で士郎を睨みつける遠坂がいた…

 

「遠坂!?の…のび太!?」

 

状況が把握できない士郎…いや反応できるわけがなかろう

なぜ、遠坂が風呂に…そしてなぜ、殺人現場の被害者みたいにのび太が倒れているのか…とても理解に苦しんだ…

 

「のび太…!?おい!のび太しっかりしろ!のび太!!!ヤバイ!完・全に気絶してる!!しっかりしろ!!のび太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛宮邸リビング

 

 

「だから、家主にちゃんと報告しといたほうがいいんじゃないかって、忠告したのに…今回はさすがにマスターが悪いと思うぜ」

 

遠坂の青いサーヴァント・槍兵(ランサー)が苦笑いしながらも僕の頭部に冷たいタオルをつける

ジャイアンに殴られた時以上の痛みに僕は簡単に気絶していた

 

「だって!士郎は爆睡してたし…起こすのも悪いかな…と…」

 

「それだったら、張り紙になりしとけよ…そうしとけばアサシンのマスターだっておまえの貧乳すっ裸見る事もなく、痛い思いをする思いをすることもなく、その場から立ち去ったはずだぜ?」

 

「さっき…貧乳って言った…?さっき貧乳って言ったよね!!!ランサー!!」

 

「やべっ、地雷踏んじまった!!」

 

ランサーと遠坂の言い争いが始まる…

士郎はただ、この二人の言い争いを傍観するしかできない…

のび太が動けない今、俺一人がこの争いに手を出すのはあまりにも危険だ…

 

「お母さん、大丈夫…?」

 

「大丈夫大丈夫、こう言うの結構慣れてるから」

 

「慣れてる?」

 

「いや…昔、いろいろとあってね…」

 

頭が回らないのか…あともうちょっとでかつて、ドラえもん道具で調子に乗って、しずかちゃんが入っているお風呂場に突入したことを告白するところだった

いまではあのシーンはうれ……いや、トラウマだ…

 

「取り合えず、謝れよ!お前が招いたことなんだから!おまえが本気で洗面器投げなかったらアサシンのマスターは怪我する事もなかったんだから!」

 

「はぁ!?女性の裸を他人に見られたのよ!そう簡単に謝れるわけないでしょ!!」

 

言い合う遠坂とランサー…とうとう、机にある物を投げ始めた…

 

(うん…お願いだから…俺の家をこれ以上壊さないでくれ…!!!)

 

士郎の心の叫びが聞こえてくる…だが、二人はそんなことをおかまないなく、家の物をぶち壊してゆく…

セイバーは士郎の表情を見て…ランサーと遠坂の喧嘩を止めようとするが、士郎はセイバーを止める

 

「セイバー、この喧嘩に手を出さないほうがいいぞ…下手をしたらこの家が壊滅する」

 

眼をつぶり…首を振る…士郎…

 

遠坂とランサーの喧嘩は一時間以上を続いた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまねぇな、アサシンのマスター、俺のマスターが迷惑かけてちまって…セイバーのマスターも家をこんなにしてしまってすまなかった…」

 

激おこプンプン丸のマスター・遠坂 凛の代わりに頭を下げるランサー…

遠坂はリビングを滅茶苦茶した挙句、ランサーに一発かかと落としを喰らわせ…衛宮邸の畳に大穴を開けた挙句、家を出てしまったのだ

僕と士郎は頭を下げるランサーを見て、「ああ、このサーヴァントも大変だな」と思うしかなかった

 

「いいよ、今回は僕の原因だし…遠坂にも悪いことをしたな…今度謝らないと」

 

僕は頭を下げるランサーに苦笑いしながら言う

 

「ランサー…さん?頭をあげてください、そもそも俺が遠坂の存在を忘れてたからこんなことが起きたんです!ランサーさんは何も悪くないですよ!」

 

士郎もさすがに頭を下げるランサーに動揺しながら言う

ランサーは何も悪くない、この事件は本当に偶然に起きた事件だ、士郎が遠坂がこの家に泊っている事を忘れていたのが原因だ

本当にランサーは何も悪くない…まあ貧乳って言ったのはちょっとまずかったけど…

 

「あんた達には悪いことをした、謝罪代わりと言ったらなんだが、マスターの代わりにいい情報をやる…」

 

ランサーの表情が一変する…ランサーの情報はそれほど重要な物なのだろう…

 

「近く寺があるだろ?あそこがお前達、二人を襲った二騎のサーヴァント…騎兵(ライダー)魔術師(キャスター)のサーヴァントがいる…

言っとくが、今から乗り込もうとか言うなよ…寺には強力な結界、そして、人間の微かな魔力を吸い取って、スペックを上げている魔術師(キャスター)…そして俺の憶測だが、あのヘラクレスに匹敵する"大英雄”がいる

マスターも馬鹿じゃねぇ…的確に俺の能力を分析して、魔術師(キャスター)に指示を出していた…あれはもしかしたら俺のマスターと同等…

いや、上の魔術師かもな…まあせいぜい死ぬなよ…セイバーのマスター、アサシンのマスター…」

 

姿を消す…ランサー…ランサーの情報によれば僕達を襲った二騎のサーヴァントはこの町の寺を拠点として、行動をしているらしい…

 

「のび太、お前はこれからどうするんだ?」

 

真剣な表情は士郎は僕に聞く…

 

「どうする…?そんなの決まってるよ…僕は本気でこの聖杯戦争に参加して、聖杯を勝ち取る…ドラえもんを生き返らせてもらうために…だけど、倒すのはサーヴァントだけ、遠坂の話によればマスターは殺す必要はないはずだ」

 

僕は士郎に質問の答えを返す…

すると、士郎は笑顔で…

 

「俺も同意見だ、ドラえもんには随分と世話になったからな、俺も戦う、ドラえもんを救うために…のび太、一緒に戦おう、ドラえもんを助けるために」

 

僕の望みは決まっている…この戦いに”生き残り”、聖杯を勝ち取り…ドラえもんを生き返らせる…

 

それだけだ…この戦いに参加する想いは…

 

そう決意を改めた時…ふと僕はアーチャーに渡された木箱の事を思い出し…フタを開ける…

 

「これは…」

 

木箱に中に入っていたのはおもちゃではない…本物のシングルアクションアーミー・コルトSAAとサバイバルナイフだった

 

「のび太…これは…」

 

「本物だ…」

 

士郎と顔を見合す僕…動揺しかできなかった…

 

僕はおそるおそる…コルト・SAAとサバイバルナイフを手に取る…

 

(それほど…危険なんだ…この聖杯戦争は…)

 

僕は再び再認識し…僕は無言でコルト・SAAに弾を入れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
Twitterで読了報告する
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。