ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

2 / 67
1.正義の味方"を目指す少年

冬木市に引っ越した僕とドラえもんの生活は始まった

最初は慣れない環境の中、少々、喧嘩する事もあったが、今は何とか落ち着いて、冬木の小学校に通っている

でも、引っ越したとしても…僕の転校先の小学校での扱いは…いや、前より酷くなった

成績不振、運動音痴、そして、漫画に描かれたようなドジっぷりを見た転校先の生徒たちは僕を嗤い…そして…いじめた

これが本当のいじめだと感じた、今までのジャイアンや、スネ夫から受けた【いじめ】にはまだ加減と言う物があった

だけど…今回の【いじめ】は別…加減もなく…ただ、僕の精神と身を削る…

 

「やめて…やめてよ…」

 

毎日のように繰り返される暴力と暴言…そして、いやがらせ…

 

ママとパパ、そしてドラえもんにも相談しようとしたけど…今の惨状を知っても状況は変わらないであろう

だって、いじめっこのリーダー格の父親はお偉いさんらしく、訴えても…変わらないであろう…もみ消されるか、もっといじめが酷くなるだけであろう…

そう諦めていた時だった…一人の少年が…僕を助けた

どんだけ、踏みつけられようと…どんなに傷つこうと…彼は僕を見捨てる事はなかった

最終的にいじめっ子達は根を上げ…僕のいじめから手を引いた…

 

「どうして…僕なんかを…」

 

疑問だった…

どうして、いじめられっ子の僕を助けた?

僕を助ければ、自分が傷つくことなんて、分かっていたはずなの…

 

「大丈夫か?」

 

傷だらけの少年はゆっくりと体を起こし…僕にそう言った…

 

「どうして…どうして、僕なんかを助けたの!?僕を助けたら、自分が傷つくのに!」

 

僕は叫んだ…どうして…どうして、助けたの?

僕なんかを…

 

そう思っていると少年は僕の質問に笑顔で答えた…

 

「なんで助けたかって…?助けるのに理由はいらないだろ?」

 

そう少年は言うと僕の手を握り、立たせる

 

「君は…」

 

「俺は君の隣のクラスの衛宮士郎、君がいじめられてるって聞いたから助けに来たんだ」

 

「衛宮…士郎?」

 

「ああ、えっと…君は…」

 

「あっ、僕は野比のび太、この最近、此処に引っ越して来たんだ」

 

「のび太か、ごめんな、すぐに助けられなくて」

 

士郎は申し訳なさそうな表情で頭を下げ、僕に言う

 

「いや、僕こそ、ごめんね…僕なんかのためにこんなに傷だらけになって…」

 

「何を言ってるんだ!いじめは人の心を殺す…!そんなの絶対に許されないんだ…これからも…もし、のび太をいじめる奴がいたら俺が許さないからな!」

 

真剣な表情で士郎は僕に言う…

 

これが僕の引っ越して、初めてできた親友だった

 

その少年は【正義の味方】を目指し…そして…憧れていた…

 

 

そして、この先…この親友と共に”ある戦争”を身を投じる事となる…

 

どんな願いをも叶える事ができる聖杯をめぐる…”魔術師”の戦争に…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
Twitterで読了報告する
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。