ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

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20.聖杯戦争開始二日目/二人目の大英雄

「ライダー、キャスター…後は任せたぞ…」

 

二騎のサーヴァントのマスターはそう言うと瞬時のその場から姿を消す…少年

マスターの令呪の命により、キャスターは無数の魔方陣を展開…ライダーは口笛を吹く…その口笛の音色を誘われるように現れた3頭の馬にひかれた戦車が現れる

ライダーとキャスターには時間がない…ライダーは問題ないが、キャスターは加護で毒をある程度シャットダウンしているとは言え、長くは持たない…

ライダーとキャスターが考えている事はただ一つ…宝具の全開解放によりゴリ押し、そうでなければあの未知数のサーヴァントには勝てない

マスターによればあのサーヴァントは未来の英雄であり、エクストラクラス・復讐者(アヴェンジャー)

未知数のサーヴァントであり、あの大英雄・ヘラクレスを追い詰めた英霊…油断すれば瞬時に殺される、だが野放しにすればもしかしたら自分達の陣内に被害が及ぶ可能がある…

 

「お前達も…愚かだな…大英雄・”アキレウス”…裏切りの魔女”メディア”…」

 

「「!?」」

 

アヴェンジャーの言葉に耳を疑うライダーとキャスター…

聞き間違いではない…アヴェンジャーは明らかに自分達の”真名”を知っている…?

 

「なんで、おまえが俺達の真名を知っている?アヴェンジャー…俺達はお前とは初対面のはずだが?」

 

ライダー・アキレウスは鋭い目つきでアヴェンジャーを睨みつける

アキレウスとメディアは、アヴェンジャーと顔を合わせるのは初めて…だが、アヴェンジャーは何のためらいもなく、自分達の名を言い当てた

普通はあり得るわけがない…アヴェンジャーが自分達の真名を言い当てることなど…

 

「なぜ?そうだな…時間軸は違うが、俺はお前達と会っている…そして、俺は…おまえ達のマスターを殺している」

 

「「!?」」

 

表情を歪める――――アキレウスとメディア…

 

「それだけではない…セイバー・アーサー王、アーチャー・織田信長、ランサー・クーフーリン、バーサーカー・ヘラクレス…俺はすべてのサーヴァントの真名を知っている…」

 

「アヴェンジャー!!!単刀直入に聞こう!!!お前の願いはなんだ!!!おまえがヘラクレスと戦っている時…お前に英雄と魔術師に対し…かなりの憎悪を抱いていると見た…お前は一体何者だ!!」

 

問う――アキレウス

その言葉を聞いたアヴェンジャーはサングラスを外し…

 

そして…

 

「願い?おまえならもう感づいているだろう?アキレウス、メディア…俺の願いはこの世全ての英雄と魔術師の根絶…つまり、英雄と魔術師の消滅だ」

《/b》

《/color》

殺気――――

 

アキレウスとメディアは今までに感じたこともない殺気に背筋が凍りつく

生前、英雄として戦ったアキレウスでさえ、アヴェンジャーの殺気を感じたことはなかった

 

「キャスター!行くぞ!」

 

戦車に乗り込み…手綱をつかんだライダー…

 

そして――――

 

 

激震。

地面が揺れるほどの速さで…アヴェンジャーに突撃してゆく…

 

Pocket.ON(ポケット・オン)

 

空を飛び、ライダーの戦車をかわすアヴェンジャー…だが、そこにすかさずメディアによる魔術による攻撃が迫る

 

「邪魔だな…」

 

手をかざし、魔力の塊を地面に跳ね返す…

 

「トロイア最大の戦士も…最高級の魔術師も落ちた者だな!!!」

 

空中に展開される魔方陣…そこから大量のミニガンが姿を現す…

 

「させるかよぉぉぉぉ!!!!!」

 

空を自由に舞うアヴェンジャーに対し…アキレウスは戦車で空を飛び、再び突撃してゆく

 

「はぁ…掃射(ファイヤ)

 

展開したミニガンをアキレウスに向け…大量のミニガンの掃射する

しかし、戦車はミニガン程度の掃射では止められるはずもなく…戦車は容赦なく、アヴェンジャーに迫る

 

Pocket.ON(ポケット・オン)!」

 

手をかざし、迫り来る戦車を受け止めるアヴェンジャー…

庭全体に広がる衝撃波…

 

「つっ…防御宝具だと…!!」

 

叫ぶ…アキレウス…

 

だが、アヴェンジャーの眼に余裕はない

このままでは戦車に蹂躙されてしまう…そう判断したアヴェンジャーは左腕に刻まれている9角の令呪に力を込める

 

「令呪解放…」

 

一画の令呪がまぶしく光り…消えてゆく…それと同時に神々しい光がほとばしる…

 

戦車をはねされ、地を転がる戦車…

だが、アキレウスはとっさの判断で、戦車を飛び降り、槍でアヴェンジャーに襲いかかる

 

「死ね…反英雄」

 

「!?」

 

戦車を捨てたアキレウスの行動に表情を歪めるアヴェンジャー…

 

だが…

 

「なっ…」

 

「俺がその程度の不意打ちで死ぬと思っているのか?」

 

槍を片手で防ぐ…アヴェンジャー…

真紅の眼に灯る…殺気…その眼を見たアキレウスはただ笑みを浮かべた

 

「いいのか?アヴェンジャー…油断して?」

 

「!?」

 

笑みを見た直後…地に落としたはずのアキレウスの戦車が後から襲いかかる

 

「つっ…」

 

槍を離し、アキレウスに蹴りを与え…地に落とし…すぐに防御態勢に入るアヴェンジャー

 

(ひらりマントを使う余裕はない!)

 

そう思った直後…アキレウスの戦車がアヴェンジャーに直撃する…

血反吐を吐く…アヴェンジャー…だが、彼の眼はまだ生きていた…

 

「あいつ!俺の戦車をもろに受けても生きてやがる…!どんな体なんだよ…!」

 

(つっ…ありがとな…おかげでなんとか致命傷を避ける事ができた…後は俺がこいつらを仕留める!)

 

アヴェンジャーは地に落ちながら巨大な狙撃銃…M40A5を召喚し、手に取り、さらに追撃をしようとする戦車に銃口を向ける

 

「やばい!ペーダソス!バリオス !クサントス !すぐに回避行動を取れ!!!」

 

叫ぶアキレウス…

 

疾風怒濤の不死戦車(トロイアス・トラゴーイディア)

 

アキレウスが戦場を駆け巡ったと言われる三頭立ての戦車

あらゆる物を粉砕し尽し、天を駆ける戦車…しかし、この宝具には一つ弱点が存在する

それは神馬ではないペーダソスである、パリオス、クサントスは神馬であるため、不死の体であるが、ぺーダソスのみ、神馬ではなく、不死ではない

つまり、ベーダソスを射殺されれば宝具の威力が落ちる…

 

「我…英雄を断罪する者…我、英雄を殺す静かな死神…去れ、静かなる断罪者(サイレント・ジャッジメント)

 

強力な魔力を帯びた弾丸が放たれる…

 

弾丸が一直線にベーダソスに脳天に迫る…

 

「フフッ…私が魔術師(キャスター)のサーヴァントと言うことを忘れたかしら?」

 

メディアが笑みを浮かべる

魔力を帯びた弾丸は特殊な結界により、阻まれ…弾かれる

 

「ちっ…!!!」

 

弾丸を拒まれたアヴェンジャーは表情を歪ませながら地に着地し、迫る疾風怒濤の不死戦車(トロイアス・トラゴーイディア)に対し、ひらりマントを展開する

 

「令呪解放…!」

 

再び令呪を一画消費し、全力の疾風怒濤の不死戦車(トロイアス・トラゴーイディア)を受け止めるアヴェンジャー…

しかし、先程の突撃とは全く違う…あきらかに全身全霊の力を込めた一撃…

 

「くっ…先程は比べ物にならない…だったら!!!Pocket.ON(ポケット・オン)!」

 

突撃する戦車に対し…地面から現れる無数の鎖…

神々しい鎖は神馬であるパリオス、クサントス、ベーダソスを地面に拘束し、動きを封じ込める

 

「案外役に立つな…Pocket.ON(ポケット・オン)

 

動きを封じたアヴェンジャーはひらりマントを解除し、一本の刀を取り出す

 

「名刀…電光丸!!!」

 

「させるかよぉぉぉぉぉ!!!!」

 

神速。

 

眼にも見えぬ、速さでアヴェンジャーの刀を槍で防ぐアキレウス…

 

火花…

 

互いの刃が火花を散らす

 

「アヴェンジャー…!!!」

 

「・・・・・・・・・」

 

睨みあうアキレウスとアヴェンジャー…

そして、互いに得物を振るい、打ち合う二騎のサーヴァント…

 

「ちっ…」

 

槍を振るい―――――

 

防ぐ―――――

 

刀を振るう――――

 

防ぐ―――――

 

繰り返す攻防…

 

「ぜやぁぁぁぁぁぁ」

 

槍がアヴェンジャーに迫る…それを避け…アキレウスの後に回り込む…

 

「―――――――――――――――」

 

「!?」

 

アヴェンジャーはアキレウスの足を払い…首をつかみ、腹にコルト・SAAを突き付け…引き金を引く

 

強力な魔力の塊がアキレウスを吹き飛ばす…

 

「アキレウス!!!!」

 

 

ザザザザザザザザザザ!!!

 

槍を突き刺し、衝撃を防ぐアキレウス…

 

 

駆けよるメディア…だが、アキレウスは

 

苦痛――――――と

 

唖然とした表情――――を…していた

 

「メディア…ここは一旦、引く・・・・」

 

「!?」

 

アキレウスの言葉に驚きを隠せないメディア…

 

アキレウスは真剣な表情で立ちあがると…アヴェンジャーの殺気は消え…鎖に繋がれた神馬達を解放する

 

「立ち去れ…そして、マスターに言え…二度とその醜い顔を見せるな…もし、愚かな行動をすればおまえの脳ミソを地面にぶちまける…」

 

アヴェンジャーはそう言うと二階にいる桜の元に向かう…

 

「アキレウス…」

 

突然の戦闘の停戦に驚きを隠せないメディア…

 

 

「メディア、おまえに頼みがある―――――――――」

 

敵地で真剣な表情で口を開く…アキレウス…

 

アキレウスの言葉を聞いたメディアは表情を曇らせる…だが…

 

 

 

 

「わかったわ、アキレウス…あなたがそう望むなら――――私はあなたの計画に乗るわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜の部屋に入る…アヴェンジャー…

 

部屋の隅には…完全に怯えきった桜の姿が…あった

 

耳をふさぐ桜の手を取り…抱き寄せるアヴェンジャー

 

「すまなかった――――だが、安心しろ、俺がマスターの住みやすい世界にして見せる…だから今は体を休めてろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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