ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

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29.聖杯戦争開始五日目/絶対に信じないからっ!

布団で何事もなかったかのように眠りついているのび太…

のび太を心配してか、ジャックと桜はのび太の側を離れようとしなかった

あの激闘から5時間、時計は午前の10時を回っており、ジャックも桜を一睡もしていない状況だった

本来なら誰かが声をかけて、ジャックと桜には休んで貰うべきなのかもしれない

だけど、俺達も…遠坂も、他のサーヴァント達も彼女達の真剣で心配そうな表情を見て、誰も声をかけれなかった

 

「士郎、もうそろそろ休んでいいのではないのでしょうか?桜とジャックは私たちが見ておくので、安心して睡眠をとってください」

 

「そうだそうだ、マスターももうそろそろ休め、寝る子は育つって今も言うんだろ?早く寝て、その小さい胸を成長させないとな」

 

「ちょっとあんた…それ絶対にわざとに言ってるでしょ…」

 

拳を握りしめる遠坂…それを大慌てで俺は遠坂をなだめる

ランサーだって、たぶん、遠坂のこと心配して言ってくれているはずだ

と言うか、もうこれ以上、我が家を壊さないでほしい、真面目に

 

「桜、お前もちょっと休め…そうしないと体が持たないぞ」

 

俺は取り合えず、桜にも休養を勧める

あれから五時間、桜はジャックちゃん同様、のび太の側から離れようとしない

 

「大丈夫です、私、昨日の夜に起きたので…私に構わず、先輩方は休んでてください…」

 

「そうか…ジャックちゃんは?」

 

「私たちも大丈夫、私たち…お母さんが目覚めるまで一緒にいたい」

 

二人とも一緒に意見で俺と遠坂は頭を抱える

 

「士郎、此処は私たちに任せてください、何かあったら呼びますので」

 

「早く休め休め、体が持たねぇぞ」

 

「わかった、それじゃあ4時間交代制で行こう、桜、14:00になったら、さすがに休めよ」

 

「分かりました」

 

俺はそう、桜に言うと眼を擦りながら遠坂に休む部屋を案内し、自分の部屋に向かう

さすがに疲れた…と言うよりも心がだ、のび太がまさか、あそこまで無茶をするとは思ってもなかった

俺もまあ人の事は言えないかもしれないが、のび太のあんなに無茶をし、本気で怒った所は初めて見た

 

のび太の怒った表情など、のび太と出会って7年間、一度も見たこともなかった

 

「まだ俺ものび太の親友としてまだまだってことだな…」

 

だけど、それと同時に分かったこともう一つある

それは桜とのび太が両想いと言うことだ。

 

「のび太が眼を覚ましたらちょっとは協力してやるか…」

 

そう…呟きながら…俺は布団に力なく…潜りこみ…眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

沈黙…ジャックちゃんと桜はジッと…眠りつくのび太の顔を覗き込んでいた

ジャックや桜の心配など知らずに何事もなかったかのように眠りついている、のび太…

 

そんな時…

 

「おい…そんなに覗き込むな…いくら眠りの天才でも、それでは安眠できないぞ」

 

ゆっくりと二人の前に姿を現す…アーチャー

 

「アーチャー…」

 

「はぁ…いくら心配でもそれでは休まるものの休まらない、どうだ?買い物にでも行ってきたらどうだ?」

 

「えっ?」

 

私はアーチャーの提案に少々表情が軽くなる

そうか、のび太先輩が眼を覚ましたら、多分、お腹をすかせているはず…

 

「でも…お母さん一人じゃ…」

 

「安心しろ、俺が側にいる、桜はのび太が好きな物でも作ってやれ、ジャック、君にはおつかいを頼みたい」

 

「おつかい…?」

 

ジャックは少々…アーチャーから後去りしながらアーチャーに言う

 

「ああ、包帯が足りない…お母さんにとても必要な物だ、おつかい頼めるか?」

 

アーチャーは後去りするジャックに千円札と可愛らしい私服を差し伸べる

ジャックはう~と唸りながらアーチャーから千円札と私服を取り、すぐにアーチャーから距離を取りつつも隣の部屋に移動する

 

「ライダー、ランサーお前たちも暇だろ?ジャックについて行ってやれ」

 

「おいおい…アーチャー、今は停戦状態だけどなあ…」

 

「大丈夫だ、お前のマスターには手は出さない、さすがの俺も5騎を相手するほど愚かではないからな…此処は俺に任せろ」

 

アーチャーはため息をつきながらランサーとライダーに言う

 

「とは言ってもな…どうするよ?ライダー…」

 

「俺はアーチャーを信じる、それに今の俺のマスターは源静香ではなく、アサシンのマスターだからな、それにあの子、一人で行かすのは…多少な」

 

「はぁ…ホント、甘いぜ…全くよ…しょうがねぇ、あのお譲ちゃんについて行ってやるか」

 

ライダーの言葉にやれやれとランサーはため息をつきながら遠坂から万が一のためにもらった私服に着替える

 

「ライダー、お前の私服はそこに用意してある、お前も息抜きに行って来い」

 

「……ああ、そうさせてもらう、息抜きとしてな」

 

ライダーはそう言うとアーチャーの横に置かれてある私服を持って、その場を去る

 

「大丈夫か?野比のび太…その様子だと痛みで眠れないようだな」

 

桜達が去ってから一分後…アーチャーは僕に声をかける

僕は骨が砕けた拳を押さえながら布団から起き上がる

 

「ありがとう、アーチャー…やっぱり、気づいていたんだね、休めていないの…」

 

「当たり前だ…ジャックと桜はともかく、ランサーとライダーも気づいていた、まったく…桜とジャックに心配かけまいと痛みを我慢して、寝たふりか…いくら、おまえが眠りの天才でもその痛みでは眠れないか…」

 

アーチャーはため息をつきながら僕に言う…

 

「ねぇ…出来杉は…?出来杉は無事なのか?」

 

「ああ、出来杉英才は無事だ、だが、令呪のみ銃で破壊した、それと駆虫剤を飲ませておいた、これであいつの中にいる虫は何とかなった

それよりも、お前だ…出来杉はタイムふろしきで顎は修復されていたが、お前の拳には出来杉の顎の骨が杭のように刺さっている…このままだと、細菌が入って壊死してしまう」

 

アーチャーはそう言いながら血で滲んだ包帯を取り、傷口を見る…

そして、手をかざし、部屋に防音用の結界を張り、のび太に水を染み込ませたタオルを渡す

 

「多少痛む、それを噛んで、喰いしばれ、多少の悲鳴は防音結界で聞こえないようにした」

 

「えっ…でもタイムふろしきで…」

 

「馬鹿か…今のお前の体力で英霊の宝具を使ってみろ…確実に体全ての機能を失うぞ」

 

アーチャーはそう言うと水で染み込ませたタオルを僕の口に噛ませ、巨大なピンセットを持って、僕の拳に刺さった出来杉の顎の骨を破片を挟む

 

悲鳴をあげる…

 

歯を喰いしばるほどの強烈な痛みに気を失いそうになる

 

「堪えろ、おまえが選んだ道だ、それに腕を失うよりかはマシだろ?」

 

僕の悲鳴など気にせず、アーチャーは僕の拳に刺さった骨を取り出す

歯を食いしばる…歯がタオルを喰い込み、タオルに染み残った水が口の中に広がる

それほどの痛みだった、意味が分からなくなるほどの痛みに意識が飛びかける

 

「止血する、少々グロいから眼をつぶっていろ」

 

アルコールランプに灯る火にサバイバルナイフを熱する

この光景を見た瞬間、アーチャーが何をするか分かった…

 

熱消毒だ、アーチャーは熱で止血と同時に細菌を消毒するつもりだ

その光景を見た、ぼくは背筋が凍りつく…

 

(死ぬ…死んじゃうよ!!!!!!)

 

その後、地獄のような激痛が…僕を襲いかかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ジャック達は…

 

 

「ねぇ…なんで着いてくるの?」

 

薬局で不機嫌そうに唸りながらランサーとライダーに冷たい眼差しを送るジャック

その眼を見たライダーとランサーは苦笑いしながら唸るジャックを見ていた

 

「そりゃぁ…アーチャーが邪魔だ、お前達もおまえに着いて行けって言うから…なぁ?」

 

「ああ、なあアサシン、ランサーはともかく、俺にも冷たい眼線を送るのはやめてくれないか?一応、主は一緒なんだからさ…」

 

ライダーは苦笑いしながらジャックに言うが、警戒を解こうとはしなかった

まあ無理もない、ライダーは魔力供給はのび太がしているが、マスターは紛れもなく源 しずかだ

それに操られているとはいえ、源静香は令呪を使用し、のび太を殺そうとした

その事にジャックはライダーに腹を立てていた…

 

「いつか、解体してやる…あの女」

 

源静香に対し、殺意を燃やすジャック

その殺意にライダーとランサーは苦笑いを浮かべるしかなかった

 

「まあ落ち着け落ち着け、その件に関しては彼女達が眼を覚ましてからにしようや、えっと…どれくらいの包帯がいいかねぇ」

 

ランサーは苦笑いしながらその話題からそらす

そうしなければ、間違いなく、ジャックはせっかく助けたライダーのマスターを解体してしまう

それほどの殺意にランサーは「お~怖ぇ~」と心の中で思いながらあの小僧に合いそうな包帯を探す

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

沈黙―――――――

 

結局、包帯を買って、夜の道を黙ったまま衛宮邸に向かうジャック、ランサー、ライダー…

 

だが、その沈黙を破ったのランサーだった

 

「なぁ…お嬢ちゃん、お嬢ちゃんはもう気づいているんだろ?アーチャーの正体を…」

 

「!?」

 

ランサーの言葉に表情を曇らせるジャック…

ライダーもランサーの言葉を聞き、口を閉じる

 

「ねぇ…停戦状態だからってなれなれしいよ…おじちゃん…なんで私とアーチャーと関係があると思うの?」

 

殺意を剥き出しにするジャック…その殺意にひるまずにランサーはジャックの眼を見る

 

「あぁ、あると思うね、お嬢ちゃん、そしてライダー…気づいているはずだ、あの坊主が魔術と…あいつの魔術が一緒だと…正直、俺も眼を疑ったさ

だが、魔力の属性も一緒、そして戦闘スタイルもなにもかも…」

 

「これ以上何も言わないで!!!」

 

ジャックは獣のような眼でランサーを睨みつける…

そんなはずがない…お母さんが…お母さんが…あんな風になるわけない…!!

 

そんな感情がジャックの心を満たした

 

「お嬢ちゃん…」

 

「お母さんがあんな風になるわけない…!!絶対に…!絶対に…!私たちは信じないからっ!!私達は!!!」

 

感情を剥き出しにしてランサーに叫ぶジャック…

そして、物凄いスピードでランサーから包帯を奪い、霊体化して姿を消す

 

「おいおい…子供にそんなこと聞くなよ…」

 

「すまないとは思ってるさ…だけど、受け入れてしまった方が楽だと思ってちまってさ…あの子も…俺のマスターもあいつの正体がわかった時は血相変えてたが…すぐに受け入れた

たぶん、俺のマスターも受け入れてしまった方が楽と認識したんだろうな…」

 

ランサーは夜空を見ながらライダーに言う…

 

「だが…あの二人は受け入れにくいだろうな…特にアサシンとアーチャーのマスターは…」

 

「あぁ、だが真実だ…受け入れるも受け入れないもあの可愛らしいお嬢ちゃん達次第だ…それに、あの坊主がどうして、あんな姿になったかはわからねぇ…

悲劇や絶望…それが積み重なるほど、人って物は壊れていく…俺から見た感じだが、あいつは善人だ…だが、あの善人があんな風になるってことは…たぶん、この聖杯戦争があいつを壊したんだろうな」

 

ランサーは残念そうにライダーに言う…

 

「この世の中…何百年たっても変わらねぇな…善人であれば…あるほど…壊れやすいって言う法則は」

 

ランサーはそう言いながら霊体化して…姿を消す…

 

「確かにな…だが、その法則を破壊するのも…俺達、英雄の役目ってものだろ…」

 

ライダーはそう…暗い道を見つめながら…笑みを浮かべながら姿を消した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




明日でログイン七日目…呼び符が十枚貰える!!!
その十枚を使って、星5サーヴァントを手に入れてやる!!←初めてはや三カ月…未だに星5サーヴァントがいない作者(涙)
とにかく第六章を攻略する戦力がほしい!!あのチート野郎(ガヴェイン)を打破できる戦力が…いないんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(怒)


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