ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

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今年から月に4話つづ投稿、そして、遅くても今年8月までに完結させたいと思ってます




44.聖杯戦争開始八日目/守護者(カウンター・ガーディアン)

「汝に問おう、悪に成らざる者よ…なぜ汝はこの世全ての悪を呑みこんだ?なぜ、やり直しを考えた?」

 

山の翁は淡々とNOBITAに質問する

こいつは俺の過去も目的もイレギュラーな存在だと言うことを知っている、そして、こいつがなぜこの場にいるかと言うとそれは俺の首をはねるためだ

 

そう奴は代行者…世界から送られてきた最悪の代行者…守護者(カウンター・ガーディアン)である

 

抑止力…世界の安全装置であり人類の破滅回避を求める『アラヤ』と星の思う生命延長を求める『ガイヤ』…優先順位の違う二種類の抑止力が存在する

そのどちらかの要因が発生した瞬間に出現する…その要因を抹消するために抑止力は必ず勝てる数の代行者を送り込む…それが奴である

 

奴は『初代』ハサン・サッバーハにして『最後』の"山の翁"であり、その姿を見た者はいないと言う…伝説の暗殺者。

イスラム教の伝承に残る「暗殺教団」トップであり…教団の腐敗を許さず…人としての欲望を溺れる者こそを神への最大の冒涜となるとし、奴は教団の腐敗の原因となる教信者の首をはねる監視管として人生を捧げた

 

それが山の老翁…簡単に言ってしまえば奴は『暗殺者を暗殺する暗殺者』である。

 

 

「そうだな…俺には二つの義務がある…その内、一つでも達成できれば俺は満足だ…一つは希望を作り出す義務、もう一つはこの世界の消滅…そういえばお前言ってたな…俺が悪ならざる者だと…それは違う…俺は『絶対悪』だ」

 

 

笑みを浮かべた瞬間、その姿を消したNOBITA…SVD(ドラグノフ)銃剣付きのストック部分を持ち、まるで剣の振るった

だが、さすが生きる伝説と言えるだろう、見えぬ一撃を瞬時に防ぎ…NOBITAの腹を殴りつける

 

「タイムパトロールの者よ…少女と少年を救うならば今だぞ?」

 

山の老翁は密かに隠れる者に声をかけた…それと同時に傷ついた身体を無理やり動かし、茂みから飛び出すエミヤの姿…

 

「エミヤ!!!!!!!」

 

殴り跳ばれながらもすぐに体制を立て直し、スコープを覗き、エミヤに標準を合わせるNOBITAだが、そんな隙をあの山の老翁が与えるわけが無かった

立て直した隙に既に後に立つ…山の老翁、救出を阻止したいところだが、それどころではない

完全にエミヤの策にハマった…抑止力から送られてきた代行者を利用しながらもイリヤスフィールと過去の自分の保護…ここまで周到な作戦を練っているとは思ってもなかった

 

しかもさらに状況はもっと悪化する――――――――――――――――――

 

エミヤのサーヴァント・織田信長の戦闘参戦である。

 

先程まで押していたアルトリア・オルタの追撃を阻止するかのように放たれる火縄銃…

追撃が止まったヘラクレスは容赦なく、アルトリア・オルタへの反撃を実行する…千、二千の火縄の弾丸を防ぐアルトリア・オルタに対し、地面を砕く勢いで石斧剣を振るった

 

「邪魔だ!!」

 

強力な魔力放出…何千もの弾丸を吹き飛ばし、ヘラクレスの石斧剣を防ぐ…

 

 

「ちっ…」

 

一気に状況が悪化したことにより、撤退するしかなくなった…もう既に衛宮士郎とイリヤスフィールはエミヤと共に撤退した

アルトリア・オルタが強力な英霊だとしても、日本の大英雄『織田信長』、そして、ギリシャの大英雄・ヘラクレスを同時に相手にするは分が悪い…

 

「令呪を持って、命ずる―――――――――――――――!!」

 

こんなところで貴重な令呪を使用することになるとは思ってもなかった、それにこの策はあまりに危険だ

しかし、ここで思い切ったことをしなければここで山の老翁に首をはねられるだけだ…

 

「セイバー…宝具で俺ごと、山の翁を葬れ!!」

 

 

手の甲に刻まれた二格の令呪の内、一つが解き放たれる、それと同時にアルトリア・オルタの邪悪な聖剣は凶悪な魔力を開放した

 

 

「『卑王鉄槌』、極光は反転する。光を呑め…!約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)!!」

 

ためらいもなく光を呑む黒くて、邪悪な一線――――――――――――――――

その一線を見た山の老翁もさすがに回避行動を取る

 

しかし、NOBITAは違う手をかざし…

 

Pocket.ON(ポケット・オン)!」

 

あべこべでもいい、たった一回でもいい…ここで奴にダメージを与えられなければ勝ち目はない。

俺の中にある道具をフル活動させ、贋作ものでもこの威力の光線を反射するあのマントを投影する…

 

「跳ね返せ!!ひらりマント!!」

 

大量の魔力を注ぎこみ、あべこべのひらりマントを投影し、アルトリア・オルタの約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)を山の老翁に反射する

光を呑む漆黒の一撃は山の老翁の左腕を吹き飛ばした…

 

「………!!」

 

左腕を吹き飛ばされた山の老翁もさすがに表情を歪めながらも地に着地した…しかし、さらなる追撃が山の老翁を待ち受ける

しかし、それはNOBITAも同じだ…山の老翁は大剣を思いっきりNOBITAへ投げつけた

 

「我…静かなる死神成る者、我…英雄の魂を奪う者…穿て!!静かなる断罪者(サイレント・ジャッジメント)!!」

 

 

今現時点で使える魔力を最大に利用し、SVDから放たれる7.62mm弾…真紅の魔力を纏った弾丸は獣のような動きで山の老翁の大剣と激突する

死の同化した剣とNOBITAが全力の魔力を纏った弾丸…そして、それは花火のように火花が盛大に散った

 

漆黒の大剣は地面に突き刺さり…真っ二つに割れた7.62mm

 

 

片方は山の老翁の肩を貫き――――――――――――――――もう片方はNOBITAの左目を貫いた。

 

 

「ガッ…!!」

 

強烈な痛みに思わず、左目を抑えるNOBITA…大量の血を流しながらも透明マントをすぐ取り出し、姿を消した

 

「逃がしたか―――――――――――――」

 

山の老翁は大剣を拾い上げるともうひとつの戦場を見る―――――――ヘラクレスはイリヤが撤退したのを見て、姿を消し、セイバーオルタもいつの間にか姿を消していた

 

「やれやれ…帰ってきたと思えば死に急ぐような真似をしよって…世界からの使者よ、主の代わりに感謝するぞ」

 

一人、残った織田信長は止血する山の老翁に礼を言う

 

「我は命令通り奴を殺しに来ただけだ…協力関係を結んだ覚えはない…が、汝のマスターも同じ標的となれば利用するまでだ、汝らも我を存分に利用するがいい」

 

「恩に着るぞ、山の老翁よ、またその時は――――――――――――――――――――――――」

 

凶悪な気配―――――――――――――――――――そして、それと同時に包まれる霧…

 

「今宵は地獄…」

 

怒りの感情が交じった囁く声。

 

「此よりは地獄」

 

「“わたし” は炎、雨、力――殺戮を此処に……解体聖母(マリア・ザ・リッパー)

 

 

逃れられない…そう察した織田信長はすぐさま回避しようとする、しかし…逃れられぬ…その呪いは百発百中の―――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                         呪いの一撃なのだから

「あはははははは!お母さんの邪魔をした悪い子は…誰かな?」

 

 

悪魔は笑った…切り落とした腕を食べながら…幼き言葉は地面に転がる織田信長を見つめる

 

「エミヤお兄ちゃ~ん、また近いうちに遊ぼうね♪」

 

地面に転がる死体(魔力源)を貪りながら彼女は成長してゆく…知識もその力をも…貪り尽くす…

 

「よもや…こんな死に方をするとな…」

 

意識がありながらも身体を貪る…NOBITAの娘。

 

彼女は決して許さない、エミヤと言う男を…彼女は決して逃がさない聖杯もエミヤも…

 

彼女は優しい彼を取り戻すために人を殺す…お母さんを取り戻すために

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弓兵…脱落――――――――――――残り6騎

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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