ドラえもん のび太の聖杯戦争   作:悪・猫

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57.聖杯戦争開始九日目/【救済】

どうして今まで気付かなかったのであろう、NOBITAの『起源』が【成長】の時点でその可能性を配慮するべきだった。

NOBITAの『起源』が【成長】ならば、NOBITAが受け入れた【呪い】…言ってしまえば【この世すべての悪(アンリマユ)】の呪いすら変化してしまう事など考えればわかることだ

変質…つまり呪いの変化…只でさえ、強力な呪いはさらに強化され、変化してゆく…望めば望むほど呪いは変化し…自身の体を蝕んでゆく…

 

変化した呪いはさらに変化し、自身の体をさらに蝕んでゆく…それがNOBITAの起源と呪いの組み合わせである。

変化し続けた呪いはもっと凶悪の呪いに進化する…成長するたびに起源と呪いは混ざり合ってゆく…だが、それは【人類悪(ビースト)】へ昇華する過程にすぎない

 

人類をより良くしたい、人理を守りたいという願い…人類愛から生まれたのが【人類悪(ビースト)】。

 

そもそも…NOBITAと言う英雄は零れ堕ちる運命にある命、全てを救いたいと言う願いから野比のび太自身が成長を遂げた姿

その想いは【人類愛】に該当し、その想いは数々の命を救った…だが、NOBITAのその想いは【人類悪(ビースト)】への昇華の始まり、そして末路である

 

呪い×想い…それが【人類悪(ビースト)】にも匹敵する力を手にした…全時間軸の消滅…それは零れ堕ちる運命、悲痛な運命、悲しみの運命の【人類悪(ビースト)】…苦しみ、悲しみの『救済』である

 

 

原罪【救済】ビーストⅧ…【NOBITA】…自身の想いが昇華した8番目の災厄の化身。

 

 

「もう…此処で終わらせる

 

地面に突き刺さった約束された勝利の剣(エクスカリバー)を呼び寄せ…握り締め、猛攻を振るうNOBITAに振い、衝撃波を繰り出し、距離を取る…

もう、この場で楽にさせる…負の連鎖をこの場で終わらせる…この命に代えても…

 

十三拘束解放・円卓議決開始(シール・サーティーン・デシジョンスタート)!」

 

神々しく輝き始める聖剣に対し…NOBITAはジャックのサバイバルナイフを抜き、空を斬りつけた。

その直後、NOBITAの心境風景世界の魔力はジャックのサバイバルナイフへと収束されてゆく――――――――――――――――

 

「宝具解放…」

 

見たこともない力だった―――――――――――――心境世界に巣くう呪いと魔力を収束したナイフ…その刃を見た瞬間、エミヤは感じ取った。

このナイフはNOBITAが持つ、どの兵器よりも、そしてどの宝具よりも、どんな秘密道具よりも最強…言ってしまえばNOBITAの最終兵器とも言える物だろう

呪いと魔力の混合、収束された最強兵器…その最終兵器の効力はどのような物をもたらすかは未知数だ、しかし、此処で仕留めなければ世界そのものが終わってしまう…

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!」

 

全ての拘束を解除した約束された勝利の剣(エクスカリバー)を振るい、約束された勝利の剣(エクスカリバー)の真の威力を発揮させた。

今までにない光の斬撃はNOBITAの心境世界の地を裂きながらNOBITA自身に迫って来る

 

「宝具…開帳」

 

NOBITAの眼が輝くと同時に固有結界から魔力を吸い取っていたサバイバルナイフは突如として漆黒の魔力を爆発させる

 

「我…この世全てを断罪する者、我、この世全ての時間軸を屠る者!収束されし呪いの結晶よ…時空を裂き、飲み込め!!時空の解体(スペースタイム・ザ・リッパー)!!」

 

漆黒の魔力を纏わせたナイフで空を斬りつけるNOBITA…しかし、それと同時にタイムホールが姿を現した。

 

「なに!?」

 

突然のタイムホールの出現――――――――――――――あり得るはずがなかった、タイムホールの扉を開くには特殊な道具が必要なはずだ、タイムマシンがそのひとつである。

しかし、人間自身がその扉を開ける事など不可能である、極稀にねじれゾーンの発生や、時空乱流に発生により、どこかの世界にタイムホールが自然発生することはあるが、自分意思でタイムホールを発生などできるはずがない

そんなことが出来るのはもう人間ではない者のみだ…時空間を操り、自発的にねじれゾーンやタイムホールの発生させるなどもはや時空犯罪者などない、もはや災厄である。

 

突如として発生したタイムホールは強大な威力をもった約束された勝利の剣(エクスカリバー)の斬撃すら呑みこんでゆく…それはエミヤも同様である

タイムホールの重力に引きづり込まれてゆくエミヤ、この穴を閉じることなどもNOBITA以外、誰にもできるはずがなかった。

 

「時空を操る…そう来たか、さすがにこればかしはお手上げだ」

 

エミヤはあきらめたかのように約束された勝利の剣(エクスカリバー)を腰に収めた。それは白旗を上げたとの同様の行為だった

 

「タイムホールをまさか操るとはね…これは想定外だよ、まったく、お前と闘って、ほとんどが想定外だよ、信長は真っ先にやられ、そして、今、この状況だ……」

 

「…………………」

 

「でも忘れるなよ?おまえは俺と言う天敵を潰せて満足だろうが、天敵はあと”二人”残っている…お前の敵はお前自身、そして、この時間軸の俺だと言う事…」

 

「?」

 

「この時間軸の俺は非常に厄介だぞ?俺の予想が正しくければ………あいつは俺以上に厄介だぞ」

 

エミヤはそう笑みを浮かべながらそう言うとタイムホールの中に呑みこまれて入った…

その姿を見たNOBITAはエミヤの言葉に少々険しい表情でタイムホールを見つめながら、金色に輝くカードを取り出す…

 

「哀れな奴だ」

 

そう…NOBITAは言いながら閉じてゆくタイムホールの穴にあのドラ・ザ・キッドの親友テレカを投げ込んだ。

 

 

「セイバーオルタ…最後の命令だ…お前の手で【衛宮士郎】を殺してこい」

 

 

 

 

 


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